2009年07月31日 17:48

東京マグニチュード第四話「トイレの消えた街」視聴。被災民のトイレへの熱い思いが描かれた傑作でしたね…!!

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東京マグニチュード第四話「トイレの消えた街(仮称)」を視聴。毎日酷く暑くて体調を崩しておりまして、僕の大好きなこのアニメを見るときだけが唯一の楽しみです…。今回も面白かったですね。陸上自衛隊の災害時の救助活動として、上下水道がストップした場合のトイレ問題に焦点を当てているのは素晴らしいと思いました。本作の東京の上下水道は大地震で崩壊した為、上下水道を使うトイレの水が止まり使用不能となり、自衛隊の仮設した簡易トイレも大変な行列待ち状態。お腹を下して下痢になりながらも、延々と便意を我慢していたヒロイン(中学一年生)がついに我慢できなくなり、自衛隊から貰った携帯トイレで野外で済ませてしまうという、なんというか、『このアニメは教育的な災害アニメなんですよ〜』という表向きの裏に、フェティッシュな変態的要素を思い切り力を入れて展開する製作チームの職人芸(ヒロインが延々と必死で便意を我慢している作画の魂の入り具合に神を感じました)には、感動を覚えずにはいられない思いでした…。これで、今年のコミケでの東京マグニチュード同人ネタが九割九分九厘決定してしまったといっても過言ではないでしょう…。便意と野外排便の話が延々と描かれているのには、MOON.を始めてプレイしたときのような衝撃を受けましたね…。

トラベルミンさん「MOON.RENEWAL」レビュー
http://www.travelmin.com/game/m_3.htm
タクティクスの最新作、『 MOON.』心に届くAVGのプレリュード。(中略)
主人公が腹を下して野糞を垂れているシーンが延々と描写されるのにはモロ驚いてしまいました。

ちなみに、このアニメの良く出来ているのは、トイレが使えなくてお腹が苦しいよ〜もうだめだ決壊(ry問題と、余震で東京タワーが倒壊してタワーの下敷きで周辺の人々が大量圧死という大惨事の展開を同列といいますか、どちらかというとトイレの方に力を入れて描いているところで、物語を描く目線があくまで、被災して避難している主人公の中学生の女の子の目線なんですね。そうすると、例え東京タワーが倒れても、自分&一緒に避難している弟にタワー倒壊の被害がでなければ、東京タワー倒壊よりトイレ使えない問題の方が中学生の女の子にとって遥かに死活問題であるという切実さがよく描けていると思いました。本作はこじんまりした被災者一個人の目線から大災害を上手く描けていると思います。災害時に備えた携帯トイレの重要性をひしひしと感じる優れた災害対策啓蒙アニメでした…。

後は、ヒロインである中学生の女の子が重度の中二病を患っておりまして、今回はその病状が如何なく発揮されておりました。ヒロインを助ける二人、姉に尽くすけなげなとても良い子の弟と、サラ・コナーばりの大活躍で主人公達姉弟を助けるシングルマザーのお姉さん(地震時に偶然行き逢っただけの他人ですが、姉弟を助けてくれます)に対し、ヒロインが中二病の症状で迷惑を掛けてばかりいるのが、なんともいえないリアル感があってGoodです。普段はなんということもなく見過ごせる中二病の症状であっても、災害のような超非常事態においては、よくよく慎まないと周囲に大変な迷惑であることが分かります。ちなみにこのアニメ、姉が中学一年生で、弟が小学三年生ですが、ワガママで状況を顧みないエセニヒルな姉より、いつも姉を立てている弟くんの方がどう見ても精神年齢が高いです(弟くんが姉が何度も投げ捨てた携帯をちゃんと拾ってるのには感動した!!)。姉は弟に八つ当たりしていますが、弟がいなかったら、この姉は地震の被害or地震後の被害で死亡している確率が高そうです(今回も東京タワーが倒壊して瓦礫が姉に崩れてくるのを弟くんが決死のタックルで助けています)。なんといいますか、『本人が駄目駄目でも周囲に手助けしてくれる優秀な人がいれば、危機の際も助かる』というのもある種、リアルですね…。

ニコニコ大百科「中二病」
http://dic.nicovideo.jp/a/%E4%B8%AD%E4%BA%8C%E7%97%85
中二病は、14歳前後で発症することが多い思春期特有の思想・行動・価値観が過剰に発現した病態である。多くは年齢を重ねることで自然治癒するが、稀に慢性化・重篤化し、社会生活を営む上で障害となることがある。特異的な身体症状や臨床所見は見出されていない。(中略)
前述の通り診断基準となるような身体症状、臨床所見、器質的病変は存在せず、以下に挙げる特徴的な思考、行動にあてはめて診断する。

・自分は特別な存在だと思い込む
・やれば何でもできるかのような万能感を感じるが、実際に行動に移すことは少ない
・様々なものを批判しはじめる一方、ある種カルト的なものを崇拝する
・メディアやインターネットで仕入れた知識を自分の考えであるかのように語る
・上記に付随し、見た・聞いた知識を経験として語る。また数字を勝ち負けに結びつける
・愛想がなくなり、孤独を好むようになる(所謂、孤高)
・自分の理想とする世界を妄想する(ノート等に書き留める症例も報告されている)
・闇属性を好む(堕天使、漆黒の翼など)
・急に洋楽を聴きはじめ、その一方で邦楽を否定しだす
・急に詩を書きはじめる
・漢字表記を乱用しはじめる(例:その→其の、ここ→此処、あなた→貴男・貴女)
・類例として、旧字体・大字・歴史的仮名遣・「ヴ」を好むなどがある(例:わざわざ「第壱章」と書く、「ヱヴァンゲリヲン」)
自分の部屋に親が入ると怒る(プライバシーが何とかとか)

共通するのは自分を良く見せようとする自己顕示欲、あるいは自己陶酔である。またこの他にも個々の症例において特徴的な症状が存在するため、注意深い観察が必要である。「本当の自分を探す」等と言いはじめたら危険。即座に治療を開始する必要がある。

本作は色んな意味で普通のアニメっぽくなくて、見ていて実に面白いですね。大災害アニメとしても面白いですが、もう一つのポイントとして、中学生が発症する中二病をこれほどまでにリアルに描いたアニメは他にないと思います。お勧めです。

参考作品(amazon)
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