2009年04月22日 21:46
血圧が下がらず暗い気持ちです。感慨深い音楽アルバム「シュピルマン:オリジナルレコーディング」
シュピルマン オリジナル・レコーディング
血圧が下がらず、高血圧症のゾーン(最高血圧140以上、最低血圧90以上)をいったりきたりしている形で気持ちが重いです。あまり明るい音楽を聴く気にならず、先のムター「シベリウス:ヴァイオリン協奏曲」と同じく、今回もしっとりした沈うつなクラシックアルバムをご紹介させて頂きたく思います。
今回ご紹介させて頂こうと思いますのは、ただいま聴いているアルバム「シュピルマン:オリジナルレコーディング」です。このアルバムは、ユダヤ系ポーランド人の名ピアニスト、ウワディスワフ・シュピルマンが弾いたピアノ録音セレクションアルバムであり、ナチスの将校ヴィルム・ホーゼンフェルトに聴かせたことで彼の命を救ったショパンのノクターン第20番嬰ハ短調遺作の録音(1948年の歴史的音源)も入っております。
僕はロマン・ポランスキー監督の映画「戦場のピアニスト」を観て、その後、シュピルマン自身が綴った原作ノンフィクション「戦場のピアニスト」を読み、その後、初めてこのアルバムを聴いたので、聴くたびにとても感慨深いものがあります。ライナーノーツより本盤解説文引用及び、映画監督ロマン・ポランスキーの言葉を引用致します。
本盤は全体的に録音状態があまりよくなく、音が割れたりノイズが入っております。演奏のレベルは無骨な感じで、一流ですが超一流というほどの演奏ではないです。ルービンシュタイン、ホロヴィッツ等超一流の世界最高レベルのピアニストには匹敵できない、演奏中、ノンレガートではないにも関わらず、レガートがゴツゴツしている部位がある感じです。クラシックアルバムとして多少凡庸なところのあるアルバムです。
けれど、歴史的なことを思うと、僕は先にロマン・ポランスキーの映画「戦場のピアニスト」を見て、シュピルマンの「戦場のピアニスト」も読んでいたので、この演奏がナチスドイツの将校(ホーゼンフェルト)の心を動かし、彼(シュピルマン)の生命を救った演奏かと思うと、とても感慨深く、その点において、僕にとって名盤と言えるアルバムです。
本盤は、本盤単体として聴くと、それほどお勧めしかねるアルバムですが、映画「戦場のピアニスト」を視聴したお方々やノンフィクション「戦場のピアニスト」を読んだお方々にはとてもお勧めのアルバムです。実話(ノンフィクション)の映画ゆえ、フィクションとして作られた映画のサウンドトラックとは比較にならない感動があります。戦場のピアニストを観たお方々、戦場のピアニストを読んだお方々にお勧め致します。
頭の左側の頭痛がずっと酷く治らず、動脈硬化とかなのかなと思います。心身共にたいへん辛い状態であまり更新できず申し訳ありません。皆様方にご健康とご平安があることを心から願っております。
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血圧が下がらず、高血圧症のゾーン(最高血圧140以上、最低血圧90以上)をいったりきたりしている形で気持ちが重いです。あまり明るい音楽を聴く気にならず、先のムター「シベリウス:ヴァイオリン協奏曲」と同じく、今回もしっとりした沈うつなクラシックアルバムをご紹介させて頂きたく思います。
今回ご紹介させて頂こうと思いますのは、ただいま聴いているアルバム「シュピルマン:オリジナルレコーディング」です。このアルバムは、ユダヤ系ポーランド人の名ピアニスト、ウワディスワフ・シュピルマンが弾いたピアノ録音セレクションアルバムであり、ナチスの将校ヴィルム・ホーゼンフェルトに聴かせたことで彼の命を救ったショパンのノクターン第20番嬰ハ短調遺作の録音(1948年の歴史的音源)も入っております。
僕はロマン・ポランスキー監督の映画「戦場のピアニスト」を観て、その後、シュピルマン自身が綴った原作ノンフィクション「戦場のピアニスト」を読み、その後、初めてこのアルバムを聴いたので、聴くたびにとても感慨深いものがあります。ライナーノーツより本盤解説文引用及び、映画監督ロマン・ポランスキーの言葉を引用致します。
このCDの音楽はウワディスワフ・シュピルマンの生き血に等しい、と言うことはただ言葉の上だけの比喩ではない。このポーランドの作曲家・ピアニストがホロコーストから奇跡的な生還を果たせたのは、まさに音楽全般、とりわけこのCDに収録された音楽(ショパンのノクターン第20番嬰ハ短調遺作)のおかげなのだ。(中略)
1939年9月23日にドイツがワルシャワに侵入し、折りしもシュピルマンがショパンのノクターン嬰ハ短調を演奏中だったポーランド放送のスタジオにも爆弾が投下され、シュピルマンの音楽活動は中断を余儀なくされた。しかし、戦争の勃発によって当然、生活の変化を強いられたにもかかわらず、シュピルマンは決して音楽を捨てようとしなかった。彼の(作曲した)「ピアノと管弦楽のためのコンチェルティーノ」はワルシャワのユダヤ人居住区で苦難と困窮の時代を過していた1940年代に作曲されたものだ。シュピルマンは何度か強制移送を免れている。一家全員が家畜用の貨車に詰め込まれてトレブリンカの強制収容所に送られそうになったときも、彼だけ奇跡的に救い出されて収容所へ行かずに澄んだ。
ワルシャワのアーリア人地区に逃げ込んだシュピルマンは、ポーランド人の友人達に助けられながらそこで長く苦しい隠遁の二年間を過し、ワルシャワ蜂起(1944年8月1日)の後も廃墟と化した街で孤独な暮らしを続けた。
戦争の末期に、シュピルマンはドイツ国防軍の将校ヴィルム・ホーゼンフェルトによって発見される。将校はひどく飢えたシュピルマンが隠れ家の調子はずれのピアノでショパンの嬰ハ短調のノクターンを弾くのを聴いて彼の命を救う。
1945年にシュピルマンはポーランド放送の音楽監督として活動を再開したが、その時も、六年前に職場を離れた時と同じ、ショパンの嬰ハ短調のノクターンを演奏して放送を始めたのだった。シュピルマンは、廃墟に身を隠しながら、それまでに演奏したあらゆる曲の一つ一つ、小節の一つ一つを思い出すことで苦難の歳月を生きのびた。その意味でこのCDは、音楽が持つ力と一人の人間の生きようとする意志の証なのである。
ロマン・ポランスキー
「『戦場のピアニスト』のはじめの一章を読み終えた時点で、私はこの作品を映画化しようと思った。」
(「シュピルマン:オリジナルレコーディング」ライナーノーツより)
本盤は全体的に録音状態があまりよくなく、音が割れたりノイズが入っております。演奏のレベルは無骨な感じで、一流ですが超一流というほどの演奏ではないです。ルービンシュタイン、ホロヴィッツ等超一流の世界最高レベルのピアニストには匹敵できない、演奏中、ノンレガートではないにも関わらず、レガートがゴツゴツしている部位がある感じです。クラシックアルバムとして多少凡庸なところのあるアルバムです。
けれど、歴史的なことを思うと、僕は先にロマン・ポランスキーの映画「戦場のピアニスト」を見て、シュピルマンの「戦場のピアニスト」も読んでいたので、この演奏がナチスドイツの将校(ホーゼンフェルト)の心を動かし、彼(シュピルマン)の生命を救った演奏かと思うと、とても感慨深く、その点において、僕にとって名盤と言えるアルバムです。
本盤は、本盤単体として聴くと、それほどお勧めしかねるアルバムですが、映画「戦場のピアニスト」を視聴したお方々やノンフィクション「戦場のピアニスト」を読んだお方々にはとてもお勧めのアルバムです。実話(ノンフィクション)の映画ゆえ、フィクションとして作られた映画のサウンドトラックとは比較にならない感動があります。戦場のピアニストを観たお方々、戦場のピアニストを読んだお方々にお勧め致します。
頭の左側の頭痛がずっと酷く治らず、動脈硬化とかなのかなと思います。心身共にたいへん辛い状態であまり更新できず申し訳ありません。皆様方にご健康とご平安があることを心から願っております。
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