2009年04月21日 17:40

血圧計を買いました。廉価クラシックスについて。ビーバー「ヴァイオリン・ソナタ集」、コレッリ「ヴァイオリン・ソナタ第7番〜第12番」

ビーバー:ヴァイオリン・ソナタ集
コレッリ:ヴァイオリンソナタ第7番~第12番

昨日書きました高血圧症について、どうしても心配でたまらず、血圧を測れないことが心配で不眠状態で耐えられず、近所のお店で特価品で売っていた2980円のオムロンの血圧計(上腕部血圧計)を買ってきました。現金が6000円弱しかないので非常に痛い出費でしたが、どうしても不安で買ってしまいました。

さっそくさきほど測ってみたところ、加圧200で138〜84でした。最高血圧140越え、最低血圧90越えで高血圧症なので、今回の測定は高血圧症の一歩手前なんとかギリギリのゾーンという感じです。定期的に測らないと判別できないようなので、血圧手帳をつけて朝夕寝る前に測定するように致します。

医学書やインターネットで調べますと、若年性(35歳前)の本態性高血圧症というのは珍しい病気みたいで、生活習慣を改善しても血圧が下がらない場合は、降血圧剤を一生飲み続けなければならないとのこと、非常に気が滅入っており、あまり更新できそうになく、申し訳ありません。

高血圧の生活習慣の改善は、お酒、煙草を断つ、これは僕は煙草は気管支が弱いので元々一度も吸ったことなく、お酒はうつ病になってから一度も飲んでいないので、もう完了しています。適度に軽運動(ウォーキング)などをして、塩分の摂取を減らして、体重を減らして肥満を防止する、体重はBMI測定で低体重(178cm、58kg、BMI数値18.3)なので問題ないですが、軽運動と塩分摂取低下は心がけようと思います。お金節約の為、安いラーメンを食べていることが多いので、今後、塩分摂取量の多いラーメンはなるべく避けて、別の塩分の少ない安い食品に切り替えるようにしようと思います。

生活改善(軽運動と減塩)で、血圧が下がってくれることを心から願います。お金がないので、高血圧で血圧内科に行くとか、不可能なので(僕はうつ病による障害者自立支援法を受けており、低額所得者のため、精神科で行う診察・投薬治療の負担額が上限制限のある月一定額ですが、精神科以外の病気治療では月三割取られ、なおかつ上限制限がありません)、高血圧症でも、病院に行かず我慢するしかないので、不安です。今回の測定はギリギリ安全ライン(血圧138〜84)だったので、この調子でギリギリ安全ラインを保つか、もっと下がってくれることを祈ります。

暗い話ばかりして申し訳ありません。ただ、どうしても、明るめの話をする気になれないので、暗く美しい曲についてご紹介したいと思います。ビーバー「ヴァイオリン・ソナタ集」です。ハインリヒ・ビーバーはヴァイオリン作曲の名手で、沈うつでとても美しいヴァイオリン・ソナタ曲、「8つのヴァイオリン・ソナタ」と「ロザリオのソナタ」がヴァイオリンの名曲として有名です。

日本の輩出した傑出したヴァイオリニスト、寺神戸亮さんのビーバー「ヴァイオリン・ソナタ集」が現在廉価盤(1000円)で出ています。これは、「8つのヴァイオリン・ソナタ」「ロザリオのソナタ」からの選曲、そして描写的なヴァイオリン・ソナタを弾いたもので、暗く美しいヴァイオリン・ソナタの名曲集です。ビーバーの独特の暗い美しさを持ったヴァイオリン・ソナタを聴くのに最も適した名盤だと思います。本盤ライナーノーツで、本盤について寺神戸亮さんが語っておりますので、ご紹介致します。

寺神戸亮オフィシャルホームページ
http://lesboreades.info/RyoTerakado/

寺神戸亮
「音楽とテクニックの結びつき、そしてその中の宗教的な意味合いを含めて、ビーバーは非常に独特の作曲家だと思います。(中略)(ロザリオのソナタ演奏について)曲の内容と聖書の記述を対照させることにつとめました。今回の「ラメント」には、イエスがゲッセマネの園で「できることならこの杯を遠ざけて下さい。でも御心のままに」と祈る場面、その祈りの間に弟子たちが眠ってしまい、イエスが「一緒に起きていることもできないのか」と彼らを諌める物語性も、盛り込まれています。そうした祈りの情景があり、次第に内面へと入っていって最後は「御心のままに」という自分の運命に対しての祈りが、本当に絵画的に表されています。

先ほども言いましたが、宗教曲を多く書いてそうした内面的な理解が深かったビーバーのこれらの曲には、外側のドラマだけでなく聖書の意味の確信を突く内面的な表現がされているのが凄いと思うのです。」
(ビーバー「ヴァイオリン・ソナタ集」ライナーノーツより)

ビーバー:ヴァイオリン・ソナタ集
ビーバー:ヴァイオリン・ソナタ集

僕もビーバーの宗教性には心から同意します。キリスト教のクラシカルな音楽は基本的に受難をモティーフとしており、沈うつな悲しい美しさを持つ曲が多く、暗い気持ちの時によく聴いております。本アルバムが気に入りましたら、「ロザリオのソナタ全曲盤」も廉価版(二枚組で1700円)で出ていますので、そちらもお勧め致します。「8つのヴァイオリン・ソナタ全曲」はまだ廉価盤が出ておらず、3000円を超える値段なので、コストパフォーマンス的にお勧めするのは厳しいです。「8つのヴァイオリン・ソナタ全曲」はお金に余裕のある人向けです。多分、数年待てば、「ロザリオのソナタ」と同じく、廉価盤が出ると思います。

ビーバー:ロザリオのソナタ

ビーバー:「8つのヴァイオリン・ソナタ(1681) 他」(2CD) [Import] (VIOLIN SONATAS|VIOLIN SONATAS)

寺神戸亮さんが演奏したビーバーの「ヴァイオリン・ソナタ集」は、同時期に録音され、レコード・アカデミー賞を受賞してベストセラーとなった寺神戸亮さんのコレッリ「ヴァイオリンソナタ第7番〜第12番」の姉妹盤です。コレッリの方も素晴らしい名盤です。僕は暗い音楽の方が好きなので、宗教的な暗さ、受難のモティーフを持つビーバーのヴァイオリン・ソナタが好みですが、コレッリのヴァイオリン・ソナタはビーバーに比べると明るく伸びやかで、一般的にはこちらの方が聴きやすいヴァイオリン・ソナタと思います。客観的に見て、名盤であり、現在は廉価盤でビーバーと同じく1000円で出ております。コストパフォーマンスの良い名盤と思います。
コレッリ:ヴァイオリンソナタ第7番~第12番
コレッリ:ヴァイオリンソナタ第7番~第12番

コレッリは明るく伸びやかで自由な作風が好まれ、世界的にとても人気のある作曲家で、特に西欧諸国(ヨーロッパ諸国・アメリカ)ではとても人気があります。映画化された小説「コレリ大尉のマンドリン」はその名の通り、コレッリ(コレリ)の音楽を主題としています。僕はうつ病になる前、クラシック音楽をモティーフにした小説ということで興味を持ち、図書館で借りて読んだ後、映画の方も視聴致しました。小説、映画どちらも面白かったです。コレッリのアルバムがお気に入られましたら、「コレッリ:合奏協奏曲集」(これも廉価盤で出ています)と合わせて、こちらの小説と映画もお勧め致します。

ウィキペディア「アルカンジェロ・コレッリ」
アルカンジェロ・コレッリ(Arcangelo Corelli, 1653年2月17日 - 1713年1月8日) はイタリアの作曲家、ヴァイオリニスト。姓はコレルリ、コレルリ、コレリのようにも書かれる。(中略)
コレッリの作品は、旋律の美しい流れと伴奏パートの丁寧な扱いが特徴的であり、それゆえコレッリが対位法の厳格な規則から自由であったといわれるのももっともなことである。
48曲のトリオ・ソナタと、ヴァイオリンと通奏低音のための12曲のソナタならびに12の合奏協奏曲が名高く、出版された作品のうち、作品1から作品6までがすべて器楽曲である。中でも最も有名なのは、《ヴァイオリンとヴィオローネ、チェンバロのためのトリオソナタ》作品5(ローマ、1700年)である。西洋では、コレッリの合奏協奏曲がしばしば人気であり、たとえば《クリスマス協奏曲》作品6-8の一部が映画「マスター・アンド・コマンダー」のサウンドトラックとして利用されている。また、小説『コレリ大尉のマンドリン』にもしばしばコレッリのことが話題にされている。

コレリ大尉のマンドリン公式サイト
http://www.movies.co.jp/corellis/

コレッリ:合奏協奏曲集
コレッリ:合奏協奏曲集

参考作品(amazon)
ビーバー:ヴァイオリン・ソナタ集
ビーバー:ロザリオのソナタ
ビーバー:「8つのヴァイオリン・ソナタ(1681) 他」(2CD) [Import] (VIOLIN SONATAS|VIOLIN SONATAS)
コレッリ:ヴァイオリンソナタ第7番~第12番
コレッリ:合奏協奏曲集
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