2009年03月25日 17:13
大変心痛が重く、あまり更新できそうになく申し訳ありません。生活保護について。WBCについて。
現代の貧困―ワーキングプア/ホームレス/生活保護 (ちくま新書)
Rain
先より大変心痛が重く、腹痛治らず、あまり更新できそうになく申し訳ありません。今、お金がなくて、情報等も手に入らない状況なので、図書館に行ってきました。凄い雨でした。雨なので、雨の音楽アルバム「Rain」を借りてきました。雨をテーマにした暗いしっとりとした歌のみがおさめられている、昔から僕の好きなアルバムです。暗くて静かな雨の歌を、雨の日に聴くのは、心やすらぐことと思います。
僕は、現在失業中で、障害等級第三級のうつ病の精神障害者で、家が貧しく頼る縁戚もなく、ギフト券とアフィリエイトのみで生活しております。助けて下さるお方々に心からお礼申し上げます。本当にありがとうございます。心から感謝致します。現在財産がマイナス状況(カードで生活費を捻出することによる借金)になっているので、法的には生活保護を受けられる状況の筈ですが、保護申請を跳ねられています。
今月、やっと厚生労働省が、重い腰をあげて、生活保護基準の改善通達を出したようですが、生活保護が受けられない若年・壮年の大勢の人々の根幹的な「跳ねる理由」になっている「稼動年齢(稼動状況)」の曖昧な判断のところが何も改善されていない通達の為、僕のような若年層・壮年層の失業者が保護を受けるのは引き続き極めて困難と思われます。
生活保護の受給については、上記の「急迫の場合」というところ(路傍で高熱で病死しそうになっている等)に当てはまらないと、若年層・壮年層は、どんなに貧窮していても「まだ家賃を払えるなら大丈夫だから就職活動に励んでください」「ネットカフェに泊まって昨日食事取ってるならまだ大丈夫だから就職活動に励んでください」というような形で、生活保護が受けられないケースが多々あります。僕も、もっと切羽詰らないと(ありとあらゆるものを失ってホームレスになった状態)じゃないと、年齢的に生活保護を受けるのは難しいと言われています。
稼動年齢、20歳から65歳までの間に起きましては、基本的に稼動状況(働ける状況)とみなされ、失業していて生活が貧窮していても、生活保護は受給されないケースが僕だけではなく、数多くあります。ホームレスになって、着のみ一枚で何もかも失った状況で、NPOの職員さん、ボランティアの弁護士さん、福祉団体の職員さんなどと一緒に行って、ギリギリ支給されるかどうかという状況が大半のようです。ホームレスの人が一人で役所に行っても跳ねられます。現状は『稼働能力があること(20歳〜65歳であること)をもって保護の要件を欠くと判断する』という大本の運用(保護を基本的に受けさせないスタンス)であり、この通達はそれを限定的に認めている(現場側の判断でどうにでもなるよう書かれている)ため、この状況が大幅に改善されるとは、残念ながらとても思えません。
岩田正美さんの著書「現代の貧困」(良書です、ご一読お勧め致します)に書かれていますが、日本の貧困問題の最大の原因の一つは、生まれ持っての環境の差、すなわち、貧困な家に生まれるか、孤児などの場合は、生涯、貧困に苦しむ確率が極めて高く(日本には貧困者や孤児達に対するセーフティネットが皆無であり、非常に極限的な状態に置かれる)、日本の社会保障の貧困層・ハンディキャップがある層に対する諸外国でも例をみない貧弱さは他の先進国と呼ばれる国の中では例をみない苛酷なものと分析しています。
日本は基本的に、保険型福祉制度のみの国家であり、保険金(年金・健康保険等)を払える負担可能世帯と貧困で払えない負担不可能世帯の間に断絶があり、後者は生涯生存が貧しい状況に置かれます。万人に対する保護制度が日本においては機能していないため、高い保険金を払える人々に対するリターンが大きく、保険金が小額しか払えない下流層、保険金自体が払えない貧困層は、リターンが負担に比べ低いか、もしくは全くない状態(僕のような無年金障害者はこのカテゴリに含まれます)に置かれます。
先の書によりますとデータ的に日本は逆累進性(富者に有利、貧者に不利に社会保障が制度設計されている)が極めて大きい、先進諸国の中でも極めて不平等な国家です(制度としては公平福祉が充実している欧州から遠く、自己責任論の強いアメリカの不公平福祉にやや近いです)。近年状況が悪化しており(医療費負担割合UP、法人税引き下げ、累進課税のフラット化等の措置、すなわち、富の再分配の縮減、逆累進性及び所得階級化の強化が進んでいます)、逆アファーマティヴ・アクション(貧者に対する差別化措置強化)が法施策として行われている状況です。
少しずつでも、このような状況を、改善してゆかないと、僕が生きのびれないのは諦めており仕方がないとしても、この後、世界的な大不況の中で、大勢の人々が貧しい層から死んでゆくことになる、それは起きてはならないことだと心から思います。貧しい弱い層は、炭鉱のカナリアであって、こういった層が、国家権力から死に追い込まれるような状況は、その国家にとって極めて危険な方向性です。
今、大手マスメディアは全然報道してくれませんが、障害者の雇用切りが猛ピッチで進んでおり、特に、障害年金を受給できない僕のような無年金障害者にとっては、大変危機的な状況で、デイケアで知り合った僕の友人達もやはり大変な状況になっていて、困っています。日本では、精神障害に対する法定雇用率が定められていない為、凄い勢いで、今まで勤めていた友人が首を切られています。
今、失業して生活困窮し限界状況に置かれている人が僕だけじゃなく、一番弱い層からどんどん増えていて、もっと、社会保障において、抜本的な改革を行わないと、機能不全を起こしている現行制度では、大勢の人々が、生命を失う可能性が高く、胸を痛めています。
こういった社会の方向性を防ぐ為には、トニー・ジョー・ホワイトが「雨のジョージア」で歌ったように、一人一人が、自分のできることを、精一杯やってゆくしかないと思います。僕も、無力ながら、一生懸命やろうと思っています。
初音ミクとニコニコ動画の嬉しさ。映画「ブラス!」グライムソープ・コリアリー・RJBバンド「ワルキューレの騎行」エンヤ「ウォーターマーク」ショルティ「ゾルターン・コダーイ:ハンガリー詩篇」「ヨコハマ買い出し紀行」
http://nekodayo.livedoor.biz/archives/770074.html
上記エントリに書きました通り、生活苦しく、ご慈悲あるお方々いらっしゃいましたら、心から感謝致します。
「雨のジョージア」を引用致します。恋人を失い、雨の中で歌を歌っている哀しげなホームレスの歌です。
生活苦しく、どうか、ご余裕あり、ご慈悲あるお方々いらっしゃいましたら、心から深く感謝致します。
最後に、おくばせながら、WBC優勝おめでとうございます。イチローが最後に打った時には涙がでました。九回に起用されたダルビッシュが不調だったので、うつ病で悲観的にしか考えられないのか、九回で同点に追いつかれたとき、なんでダルビッシュに変えたんだろう、これでは次の回で日本がサヨナラ負けかなと思いながら見ていたので、10回表ツーアウトツーストライクからイチローが逆転打を売った時は驚きました。イチローが打った球がこちらに飛んでくる感じで、見ていて涙が出ました。
僕は今後、どうなるかわからず、貧窮死する可能性もあると思いますが、極限まで追い詰められると、「どう見ても どう考えても 自分のなすべきことをなすしかないんだ」という「雨のジョージア」の歌の通りだと思います。どうか今後の世界が、猫がずっと元気でいてくれる豊かな世界だといいなあと心から思います。
イスラエルにおいて、本年度、選挙で勝利した右派政党と極右政党によるタカ派連立が成立しております。今後の中東情勢の一段とした悪化が予想され、とても無念に思います。炎が降るような世界が訪れないことを、心から深く願います。
これからの世界に、競争と戦争ではなく、協調と平穏があることを願います。
参考作品(amazon)
現代の貧困―ワーキングプア/ホームレス/生活保護 (ちくま新書)
反貧困―「すべり台社会」からの脱出 (岩波新書)
格差と貧困がわかる20講
子どもの貧困―日本の不公平を考える (岩波新書)
ルポ 貧困大国アメリカ (岩波新書)
現代の貧困と不平等―日本・アメリカの現実と反貧困戦略 (明石ライブラリー)
ノーマライゼーションが生まれた国・デンマーク (MINERVA21世紀福祉ライブラリー)
人間の安全保障 (集英社新書)
Rain
ロバート・ブライ詩集 (アメリカ現代詩共同訳詩シリーズ)
amazonトップページ
Rain
先より大変心痛が重く、腹痛治らず、あまり更新できそうになく申し訳ありません。今、お金がなくて、情報等も手に入らない状況なので、図書館に行ってきました。凄い雨でした。雨なので、雨の音楽アルバム「Rain」を借りてきました。雨をテーマにした暗いしっとりとした歌のみがおさめられている、昔から僕の好きなアルバムです。暗くて静かな雨の歌を、雨の日に聴くのは、心やすらぐことと思います。
僕は、現在失業中で、障害等級第三級のうつ病の精神障害者で、家が貧しく頼る縁戚もなく、ギフト券とアフィリエイトのみで生活しております。助けて下さるお方々に心からお礼申し上げます。本当にありがとうございます。心から感謝致します。現在財産がマイナス状況(カードで生活費を捻出することによる借金)になっているので、法的には生活保護を受けられる状況の筈ですが、保護申請を跳ねられています。
今月、やっと厚生労働省が、重い腰をあげて、生活保護基準の改善通達を出したようですが、生活保護が受けられない若年・壮年の大勢の人々の根幹的な「跳ねる理由」になっている「稼動年齢(稼動状況)」の曖昧な判断のところが何も改善されていない通達の為、僕のような若年層・壮年層の失業者が保護を受けるのは引き続き極めて困難と思われます。
NPOもやい「厚生労働省が生活保護運用に関する新たな通知を出しました」
http://www.moyai.net/modules/weblog/details.php?blog_id=483
(3)適切な審査の実施
生活保護の決定に当たっては、急迫の場合を除き、通常の手順に従って必要な審査を行った上で、法定期間内での適切な処理に努める必要がある。
特に、稼働能力の活用の判断に当たっては、保護の実施要領の規定に従い、(1)稼働能力があるか否か、(2)その稼働能力を前提として、その能力を活用する意思があるか否か、(3)、実際に稼働能力を活用する就労の場を得ることができるか否か、により判断することとなる。
したがって、単に稼働能力があることをもって保護の要件を欠くものではないが、一方で、実際に稼働能力を活用する就労の場を得られるにもかかわらず職に就くことを拒んでいる場合は保護の要件を欠くこととなる。このため、本人の生活歴・職歴等を聴取し、本人の稼働能力に見合った就労の場が得られるかどうかについて十分見極め、必要な支援を行われたい。
生活保護の受給については、上記の「急迫の場合」というところ(路傍で高熱で病死しそうになっている等)に当てはまらないと、若年層・壮年層は、どんなに貧窮していても「まだ家賃を払えるなら大丈夫だから就職活動に励んでください」「ネットカフェに泊まって昨日食事取ってるならまだ大丈夫だから就職活動に励んでください」というような形で、生活保護が受けられないケースが多々あります。僕も、もっと切羽詰らないと(ありとあらゆるものを失ってホームレスになった状態)じゃないと、年齢的に生活保護を受けるのは難しいと言われています。
稼動年齢、20歳から65歳までの間に起きましては、基本的に稼動状況(働ける状況)とみなされ、失業していて生活が貧窮していても、生活保護は受給されないケースが僕だけではなく、数多くあります。ホームレスになって、着のみ一枚で何もかも失った状況で、NPOの職員さん、ボランティアの弁護士さん、福祉団体の職員さんなどと一緒に行って、ギリギリ支給されるかどうかという状況が大半のようです。ホームレスの人が一人で役所に行っても跳ねられます。現状は『稼働能力があること(20歳〜65歳であること)をもって保護の要件を欠くと判断する』という大本の運用(保護を基本的に受けさせないスタンス)であり、この通達はそれを限定的に認めている(現場側の判断でどうにでもなるよう書かれている)ため、この状況が大幅に改善されるとは、残念ながらとても思えません。
岩田正美さんの著書「現代の貧困」(良書です、ご一読お勧め致します)に書かれていますが、日本の貧困問題の最大の原因の一つは、生まれ持っての環境の差、すなわち、貧困な家に生まれるか、孤児などの場合は、生涯、貧困に苦しむ確率が極めて高く(日本には貧困者や孤児達に対するセーフティネットが皆無であり、非常に極限的な状態に置かれる)、日本の社会保障の貧困層・ハンディキャップがある層に対する諸外国でも例をみない貧弱さは他の先進国と呼ばれる国の中では例をみない苛酷なものと分析しています。
日本は基本的に、保険型福祉制度のみの国家であり、保険金(年金・健康保険等)を払える負担可能世帯と貧困で払えない負担不可能世帯の間に断絶があり、後者は生涯生存が貧しい状況に置かれます。万人に対する保護制度が日本においては機能していないため、高い保険金を払える人々に対するリターンが大きく、保険金が小額しか払えない下流層、保険金自体が払えない貧困層は、リターンが負担に比べ低いか、もしくは全くない状態(僕のような無年金障害者はこのカテゴリに含まれます)に置かれます。
先の書によりますとデータ的に日本は逆累進性(富者に有利、貧者に不利に社会保障が制度設計されている)が極めて大きい、先進諸国の中でも極めて不平等な国家です(制度としては公平福祉が充実している欧州から遠く、自己責任論の強いアメリカの不公平福祉にやや近いです)。近年状況が悪化しており(医療費負担割合UP、法人税引き下げ、累進課税のフラット化等の措置、すなわち、富の再分配の縮減、逆累進性及び所得階級化の強化が進んでいます)、逆アファーマティヴ・アクション(貧者に対する差別化措置強化)が法施策として行われている状況です。
少しずつでも、このような状況を、改善してゆかないと、僕が生きのびれないのは諦めており仕方がないとしても、この後、世界的な大不況の中で、大勢の人々が貧しい層から死んでゆくことになる、それは起きてはならないことだと心から思います。貧しい弱い層は、炭鉱のカナリアであって、こういった層が、国家権力から死に追い込まれるような状況は、その国家にとって極めて危険な方向性です。
今、大手マスメディアは全然報道してくれませんが、障害者の雇用切りが猛ピッチで進んでおり、特に、障害年金を受給できない僕のような無年金障害者にとっては、大変危機的な状況で、デイケアで知り合った僕の友人達もやはり大変な状況になっていて、困っています。日本では、精神障害に対する法定雇用率が定められていない為、凄い勢いで、今まで勤めていた友人が首を切られています。
今、失業して生活困窮し限界状況に置かれている人が僕だけじゃなく、一番弱い層からどんどん増えていて、もっと、社会保障において、抜本的な改革を行わないと、機能不全を起こしている現行制度では、大勢の人々が、生命を失う可能性が高く、胸を痛めています。
こういった社会の方向性を防ぐ為には、トニー・ジョー・ホワイトが「雨のジョージア」で歌ったように、一人一人が、自分のできることを、精一杯やってゆくしかないと思います。僕も、無力ながら、一生懸命やろうと思っています。
初音ミクとニコニコ動画の嬉しさ。映画「ブラス!」グライムソープ・コリアリー・RJBバンド「ワルキューレの騎行」エンヤ「ウォーターマーク」ショルティ「ゾルターン・コダーイ:ハンガリー詩篇」「ヨコハマ買い出し紀行」
http://nekodayo.livedoor.biz/archives/770074.html
上記エントリに書きました通り、生活苦しく、ご慈悲あるお方々いらっしゃいましたら、心から感謝致します。
「雨のジョージア」を引用致します。恋人を失い、雨の中で歌を歌っている哀しげなホームレスの歌です。
トニー・ジョー・ホワイト
「雨のジョージア」
スーツケースのかたわらをうろつき
夜をすごせる暖かい場所を探している
土砂降りの雨が降っているよ
君の呼ぶ声が聞こえるような気がする
大丈夫だよと
夜 ジョージアに雨が降っている
夜 ジョージアに雨が降っている
世界中で雨が降っているんだ
ネオンがちかちか光り
夜の中を走り抜けるタクシーやバス
遠くの方でうなっている電車は
まるで夜に悲しいリフレインを添えているようだ
夜 ジョージアに雨が降っている
夜 ジョージアに雨が降っている
世界中で雨が降っていると思うんだ
どんなに考えても
いつも同じ答えがでるんだ
どう見ても どう考えても
自分のなすべきことをなすしかないんだ
貨車を寝場所にして
時を過ごすためにギターを取り出した
夜遅く 眠れないとき
君の写真を胸に当てると
僕は頑張れる
夜 ジョージアに雨が降っている
夜 ジョージアに雨が降っている
世界中で雨が降っていると思うんだ
そうさ 雨が降っているんだ
(オムニバスアルバム「Rian」)
生活苦しく、どうか、ご余裕あり、ご慈悲あるお方々いらっしゃいましたら、心から深く感謝致します。
最後に、おくばせながら、WBC優勝おめでとうございます。イチローが最後に打った時には涙がでました。九回に起用されたダルビッシュが不調だったので、うつ病で悲観的にしか考えられないのか、九回で同点に追いつかれたとき、なんでダルビッシュに変えたんだろう、これでは次の回で日本がサヨナラ負けかなと思いながら見ていたので、10回表ツーアウトツーストライクからイチローが逆転打を売った時は驚きました。イチローが打った球がこちらに飛んでくる感じで、見ていて涙が出ました。
僕は今後、どうなるかわからず、貧窮死する可能性もあると思いますが、極限まで追い詰められると、「どう見ても どう考えても 自分のなすべきことをなすしかないんだ」という「雨のジョージア」の歌の通りだと思います。どうか今後の世界が、猫がずっと元気でいてくれる豊かな世界だといいなあと心から思います。
イスラエルにおいて、本年度、選挙で勝利した右派政党と極右政党によるタカ派連立が成立しております。今後の中東情勢の一段とした悪化が予想され、とても無念に思います。炎が降るような世界が訪れないことを、心から深く願います。
TAKE6
「イッツ・ゴナ・レイン」
聖書の昔
ノアは人々に雨が降るだろうと言った
彼がそう言っても誰も気にしなかった
そして雨がふり 誰もが置き去りにされてしまった
雨が降るだろう 雨が降るだろう
準備して 気を確り持った方がいい
神はノアに虹の光を見せて言った
この次の時は水ではなく炎だけが降るだろう
(オムニバスアルバム「Rain」)
ロバート・ブライ詩集より
「ケルン・コンサートを聴きながら」(抜粋)
僕は君の眼のなかに涙を見た
ほかからみられないように 君が
そっと顔をそむけるのを見た
男たちと女たちが一緒に来るときは
彼らはどれだけたくさんのものを
棄てねばならないことだろう!
ミソサザイは
優雅な糸や
紐の切れっ端で 巣を作る
動物たちは 毎年
もうけをみすみすあきらめる
男と女が あとに残すものは いったい何?
ミソサザイの巣作りよりもたいへんだ 二人は
完全性への渇望を 諦めなくちゃならない
内なる巣は 完全に丸くならない
本能によって 作られたものじゃないから
そして僕たち一人一人は ほかの不完全な鳥の
作った巣へ 入っていくしかないんだ
これからの世界に、競争と戦争ではなく、協調と平穏があることを願います。
参考作品(amazon)
現代の貧困―ワーキングプア/ホームレス/生活保護 (ちくま新書)
反貧困―「すべり台社会」からの脱出 (岩波新書)
格差と貧困がわかる20講
子どもの貧困―日本の不公平を考える (岩波新書)
ルポ 貧困大国アメリカ (岩波新書)
現代の貧困と不平等―日本・アメリカの現実と反貧困戦略 (明石ライブラリー)
ノーマライゼーションが生まれた国・デンマーク (MINERVA21世紀福祉ライブラリー)
人間の安全保障 (集英社新書)
Rain
ロバート・ブライ詩集 (アメリカ現代詩共同訳詩シリーズ)
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