2009年02月22日 20:18

にゃんにゃんにゃんの猫の日。NHKスペシャル「うつ病治療」クレンペラー「ベートーヴェン:荘厳ミサ曲」

ベートーヴェン:荘厳ミサ曲
「うつ」と「躁」の教科書

昨日から熱が出ていたんですが、熱が上がって寒くて辛く、午前中に図書館に本を返しに行った後、酷く寒気と疲労がして、風邪薬の効果もあると思うのですが、ほとんど一日中寝ていました。今日は猫の日(今日は2月22日、222=にゃんにゃんにゃんで猫の日です)なので、久々に猫にブラッシングをしました。最近寂しそうににゃ〜んにゃ〜んと鳴いていることが多いので、体調が悪くあまり相手ができなくて悲しいです。今日はNHKスペシャルで僕の病気である精神障害「うつ病」のスペシャル番組が放送されるので、はやく治す為に頑張ってみないとと思い、なんとかさきほど起きました。NHK総合で本日午後9時00分〜10時13分「うつ病治療 常識が変わる」が放映されます。本日の朝日新聞朝刊にて本番組の特集記事が掲載されておりましたので、記事の文章引用させて頂き皆様方にご紹介致します。

朝日新聞2009年2月22日朝刊
「NHK」スペシャル うつ病治療 常識が変わる」
NHK 夜9・00

恐ろしい話だ。間違った治療で症状が悪化したり長期化したりするのはうつ病に限らないが、「精神科」は大学で専門に学んでいなくても看板を掲げられるという。最低限の基準作りや専門医制度も現在整備中、と聞けば、背筋が寒くなる。
うつ病患者は百万人を超え、誰もがかかりうる「心のかぜ」とも言われる=写真。(NHKスペシャルの本番組公式サイトに掲載されている画面右一番上のうつ病の男性が顔を押さえてぐったりと倒れている写真です。公式サイトURLは以下のURLです。)
http://www.nhk.or.jp/special/onair/090222.html
なのに医師の技量や診断に大きなバランスがあることが、患者の実体験から次々に明らかにされる。多くは実名で登場。「生きているのではなく、まだ死んでないだけ」。日に19錠も処方され、意識障害の副作用が生じた男性は、絶望感にさいなまれる。
診断が難しい症例の増加といった医師側の事情、新診断技術や治療法、英国の成功例も紹介される。医者選びの注意ポイントなど、どの病気も参考になる視点が多数。

上記記事に掲載されております状態、「生きているのではなく、まだ死んでないだけ」という状態が、僕は抗うつ剤SSRI投与前と投与後しばらくがこのような状態で、今も記憶能力が酷く損耗しており、頭が痴呆の状態になっていて、時々薬を飲み忘れたまま寝てしまったりするのですが、飲み忘れによってSSRIを飲み忘れるとこの状態に戻ってしまいます。僕の命を繋げているのは間違いなく抗うつ剤SSRIで、これがなかったら多分今生きのびていないので、向精神薬に命を助けられた身からすると、向精神薬と薬効生理学に基づく脳医学(精神医学)を安易に否定するような番組ではないといいなと思います。僕は現在日に胃薬や下剤を含めると処方薬を20錠飲んでいるので、日に19錠飲んでいらっしゃる患者さんよりも1錠多く飲んでいますが、必需のSSRIと抗不安剤と睡眠薬と胃腸薬と下剤以外の向精神薬は暫時減らしてゆく形です。精神薬理学は、経験主義の世界なので、ロジックに乗っ取った治療をという要求は難しいとされています。まだ脳はブラックボックスで、脳のメカニズムの多くは解明されておりません。

(脳のメカニズムの多くが解明されていない)いまのところ、精神科の処方はほとんどが経験主義に基づいておりますから。私の実感では、精神薬理学もまだ処方の絶対原理として依拠できる段階ではございません。いま話に出たうつ病をとっても、ありとあらゆる向精神薬が用いられているのが現状です(患者それぞれに薬との相性があり、どの薬が一番副作用が少なく治療に効果的か判別不能な為、処方して試すしかない)。
第一選択はもちろん抗うつ薬でしょうが、うつに伴う焦燥感、不安感を抑えるためには抗不安薬、焦燥感がきわめて強い場合や自殺年慮が強いような場合には、抗精神病薬が用いられています。また、抗躁薬の炭酸リチウムは、うつ状態にも有効なことがあります。さらに抗てんかん薬のカルバマゼピンとバルプロ酸も、やはりうつ状態に有効という報告があります。
このように精神科の薬の処方については、マニュアル的なものよりは(大勢の患者を診た経験豊かなベテラン精神科医の実践に培われた処方方法、またその処方を見習ってゆく新人精神科医がベテラン精神科医に指導を受けながら大勢の患者を診てその処方の技を継承することによる)慣用的なやり方が一般的で、教科書を読むだけでその全貌を理解することは困難でしょう。
(精神科医山登敬之。「薬のウラがわかる本」より)

精神の病(脳の病)は、風邪や外傷、骨折などの、肉体が自然修復し、その修復作業を医学がお手伝いする病気とは違い、脳のメカニズムの解明がいまだ多くが不明な為、どのようにすれば、修復・治癒するのか不明な点が多く、その点も取り上げて、公平な番組作りがされていればいいなと思います。

僕も、文章書いているときも、SSRIをきちんと服用しているときも(今現在は抗うつ薬、抗不安薬、抗精神病(統合失調症)薬、睡眠薬服用しています)、不安が酷く、今この文章書いていても不安が一杯で辛いです。自分の病を治しそうと、うつ病関係を中心に脳生理学・精神薬理学の本などを読みましたが、うつ病を完全に治す方法はどこにもありません。ある人は治り、ある人は軽くなり、ある人は重いまま、ある人は再発し、ある人は再発しないということが、同じ治療を行っていても起きる病気で、その病の解明(脳メカニズムの解明)は不明です。ドーパミンの過剰、セロトニン・ノルアドレリンの減少、特に脳内におけるセロトニンがうつ病に大きく関わっているとされていますが、詳細は不明です。僕はドーパミンのブロックとセロトニンの増加の薬物治療を行っているので、うつ病治療としては基本的なきちんとした治療を行って頂いており感謝しています。自殺なども、今治療して頂いている先生にご迷惑をお掛けするようなことはと思って、しないように心がけているので、精神障害、脳障害の病を起こしたときは、一日も早く精神科を受診することが大切だと思います。うつ病の本では「「うつ」と「躁」の教科書」がお勧めです。この本はお教え頂いた本であり、ありがとうございます。僕のような精神の病で現在投薬治療中のお方々には、「こころの治療薬ハンドブック」も薬効が詳しく書かれた良い本だと思います。

僕は、失業しているのと、お金がないのと、借金生活なのが厳しく、食生活をギフト券にて賄っているおかげで生活できており、心から感謝しております。ありがとうございます。ギフト券・アフィリエイトで命を助けてくださっているお方々に心から深くお礼を申し上げます。音楽の歴史及び理論の研究書「中世・ルネサンスの音楽」の付録にミサ通常文とその訳が載っておりますので、引用して感謝を込めてご紹介致します。クラシックのミサ曲を聴くときはぜひミサ文を頭に入れておくと、より豊かに聴くことができると僕は実感として思います。

ミサ通常文とその訳

1.Kyrie キリエ
主よ、あわれみたまえ。
キリスト、あわれみたまえ。
主よ、あわれみたまえ。

2.Gloria グロリア
天のいと高きところには神に栄光、
地には善意の人に平和あれ。

われら主をほめ、
主をたたえ、
主をおがみ、
主をあがめ、
主の大いなる栄光のゆえに
主に感謝しまつる。
神なる主、天の王、全能の父なる神よ。
主なる御ひとり子、イエズス・キリストよ。
神なる主、神の子羊、父の御子よ。

世の罪を除きたもう主よ、
われらをあわれみたまえ。
世の罪を除きたもう主よ。
われらの願いを聞き入れたまえ。
父の右に座したもう主よ、
われらをあわれみたまえ。
主のみ聖なり、
主のみ王なり、
主のみいと高し、イエズス・キリストよ。
聖霊とともに、
父なる神の栄光のうちに。
アーメン。

3.Credo クレド
われは信ず、唯一の神、
全能の父、天と地、
見ゆるもの、見えざるものすべての造り主を。
またわれは信ず、唯一の主、
神の御ひとり子イエズス・キリストを。
また主はよろず世のさきに、
父より生まれ、
神よりの神、光よりの光、
まことの神よりのまことの神
造られずして生まれ、父と一体なり、
すべては主によりて造られたり。
主はわれら人類のため、またわれらの
救いのために、天よりくだり、
聖霊によりて、乙女マリアより御体を
受け、人となりたまえり。
ポンシオ・ピラトのもとにて、われらのために
十字架につけられ
苦しみを受け、葬りたまえり。
聖書にありしごとく、三日目によみがえり、
天に昇りて、父の右に座したもう。
主は栄光のうちにふたたび来たり、
生ける人と死せる人とを裁きたもう、
主の国は終わることなし。
われは信ず、主なる聖霊、生命の与え主を、
聖霊は父と子よりいで、
父と子とともに拝みあがめられ、
また預言者によりて語りたまえり。

われは一・聖・公・使徒継承の
教会を信じ、
罪のゆるしのためなる唯一の洗礼を認め、

死者のよみがえりと、
来世の生命を待ち望む。
アーメン。
(皆川達夫「中世・ルネサンスの音楽」)

ミサ文はヒューマニズムの根底にあることを感じます。クラシックのミサ曲を聴くときは、ぜひ、歌われているミサ文の内容も頭に入れて聴いて頂けると、より豊かに聴くことができると思います。クレンペラー指揮のベートーヴェンの荘厳ミサ曲(ミサ・ソレムニス)などは、うつで苦しくて寝ながら聴いていて、その苦しみを和らげ、超越的な天上への昇り道を開くように感じさせてくれるミサ曲の名曲です。派手さはありませんが、心が安らかに落ちつく素晴らしい演奏であると思います。

ベートーヴェン:荘厳ミサ曲
ベートーヴェン:荘厳ミサ曲

amazonのレビュアーの方が「クレンペラーの残した録音の中でも最高の作品といっていい。」と書かれておられること、僕も心から同感に思います。クレンペラーは宗教音楽の指揮者の最高峰のお方ですが、さらにその中でも素晴らしい指揮・演奏であり、心が安らぎます。苦しみを和らげる音楽だと思います。心からお勧め致します。

天のいと高きところには神に栄光、
地には善意の人に平和あれ。

参考作品(amazon)
ベートーヴェン:荘厳ミサ曲
中世・ルネサンスの音楽 (講談社学術文庫)
バロック音楽 (講談社学術文庫)
「うつ」と「躁」の教科書
こころの治療薬ハンドブック
薬のウラがわかる本
小型聖書 - 新共同訳
聖書名言辞典

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