2009年02月03日 00:53
腕時計が壊れてしまい、どうしても直らず、とても悲しく辛いです。キラール「管弦楽・合唱作品集」
キラール:祈り/出エジプト/クシェサニ
コルチャック先生 (岩波ジュニア新書 (256))
僕は数年前(確か、五年ぐらい前だったと思います)に買ったシチズンのエコドライブ(光充電)腕時計を使っていたんですが、昨日、それが壊れてしまい、とても悲しく辛いです。数日前も止まってて、変だなと思ったのですが、その時は光(太陽光)に浴びせたら直ったんですが、今回は光に当てても、光に当てていると、しばらくして動き出すんですが、秒針が一秒ごとに動くのではなく、三秒ごとくらいに一回動くおかしな動きをし始めて、三時間ぐらいすると、光に当ててても十分くらい時間がずれてしまいます。また、光にあてていないと、秒針がすぐに止まってしまいます。これでは、時計として使えません。保証書も説明書も無くしているので、直し方も分かりません。
ずっと長いこと使っていた腕時計だったので、壊れたのがとても悲しく、辛いです。精神的に酷いショックです。生活費のために色んなものを売ってしまって、腕時計まで壊れてしまったので、何もかも失われてゆくんだという思いで、絶望的です。
amazonで一番安い時計(カシオの一番安い時計が980円です)をギフト券で買わせて頂こうかと思ったのですが、まだ置時計が壊れていないので、僕は、猫の世話と病院の通院日(通院時間)以外、時間の観念がない真っ暗なトンネルみたいな生活を送っているので、特に腕時計は今のところ、必要ないので、買わないことにしました。
この真っ暗なトンネルからはやく出たい気持ちで一杯です。とても辛いです。僕は昨日、アルヴォ・ペルトに並んで好きな現代音楽家キラールの管弦楽・合唱作品集を聴いていました。僕はジョン・ケージも好きで聴きますが、更にこの二人(ペルト、キラール)の方が好きです。両者とも、素晴らしい音楽、音楽理論を上手に使った美しい幾何学性(美しいくり返しのパターン)を感じられる音楽を作られます。
僕はキラールの作品の中でもこの「管弦楽・合唱作品集」が一番好きです。どの曲も好きな曲ばかりです。ペルトに比べると非常に派手で、なおかつペルトよりも音調が複雑(ペルトは単純性を限界まで追い詰めた作品が多いです。「鏡の中の鏡」等)で、古典的クラシックのオマージュを行うので、ペルトに比べ、更に万人のお方々が楽しめる現代音楽だと思います。古典クラシックファンのお方々には、オマージュとしての楽しみも感じられて良いアルバムだと思います。
どの曲も好きなんですが、三曲目の「Exodus」(エクスドゥス)には逸話があり、キラールはポーランドの音楽家さんで、ソ連邦の支配するポーランドの抑圧的体制に対して抵抗する労働者達の自主労連「連帯」を支援していましたが、この組織「連帯」は、1980年12月に時の政権によって粛清弾圧され、消滅しました。その後(「連帯」消滅後)に、この曲が発表されたのですが、1981年の初演時、キラールはこう述べています。「この曲のアイデアは、1979年2月に現れた。全体を『作曲』したのは2分間であり、総譜を書くのに二週間を要した。この作品のために、私は2年間働いた」。つまり、キラールは、この曲は弾圧的な政権に捧げる曲ではなく、連帯に捧げる曲として作ったのだ、と遠まわしに言ったとされています。これは、当時のポーランドにおいては非常に勇気ある振る舞いで、凄いなあって僕は思います。
また、キラールは、ソ連邦の弾圧的支配体制に反抗する「連帯」などに共感を示したローマ教皇ヨハネ・パウロ二世に敬愛を抱いており、ヨハネ・パウロ二世に捧げられた曲でもあると言われています。ソ連邦崩壊後、2001年にキラール作曲「平和へのミサ」がヨハネ・パウロ二世の前で演奏されました。
この曲の題名「Exodus」(エクスドゥス)は出エジプト記からの曲名であり、キラールは、ソ連邦の支配、弾圧的体制の支配からの脱出(Exodus)を望んで、この題名をつけたと言われております。今もポーランドでご健在のお方なので、そのあたりのことを語っているみたいなんですが、日本では入る情報量が少なく、あまり分からない(ライナーノーツなどからしか分からない)のが残念です。
この作曲家さんは映画音楽もよく作っていらっしゃいますので、実は皆様方、気づかないうちにキラール音楽に触れていたりすることもあるのではないかなと思います。有名な映画作品では「トゥルーマン・ショー」「コルチャック先生」「戦場のピアニスト」などの映画音楽を作っておられます。また、日本のアニメ映画監督宮崎駿さんが高く評価されたアニメ映画「王と鳥」の音楽も作られました。余談ですが、うつ病になる前、これらの映画全部見ていたので(僕は映画好きでもあります)、そのことで、うつ病になる前、自分の好きな作曲家が自分の好きな映画の音楽を作っていることを知って、嬉しかったのを覚えています。コルチャック先生は、数年前、NHKで放送していたのを見たんですが、DVDとか出てないみたいで、驚きました。良い映画ですのに、残念です。本は出ています。
このアルバム、僕は心からお勧めできるアルバムの一枚であると思います。音楽の美しさが皆様方の心の安らぎになれば、心から幸いに思います。
参考作品(amazon)
キラール:祈り/出エジプト/クシェサニ
コルチャック先生 (岩波ジュニア新書 (256))
決定版 コルチャック先生 (平凡社ライブラリー)
CASIO (カシオ) 腕時計 デジタルウォッチ F-28W-1 メンズ
トゥルーマン・ショー スペシャル・コレクターズ・エディション [DVD]
トゥルーマン・ショー(通常版) [DVD]
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王と鳥 エディシオン・コレクトール [DVD]
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僕は数年前(確か、五年ぐらい前だったと思います)に買ったシチズンのエコドライブ(光充電)腕時計を使っていたんですが、昨日、それが壊れてしまい、とても悲しく辛いです。数日前も止まってて、変だなと思ったのですが、その時は光(太陽光)に浴びせたら直ったんですが、今回は光に当てても、光に当てていると、しばらくして動き出すんですが、秒針が一秒ごとに動くのではなく、三秒ごとくらいに一回動くおかしな動きをし始めて、三時間ぐらいすると、光に当ててても十分くらい時間がずれてしまいます。また、光にあてていないと、秒針がすぐに止まってしまいます。これでは、時計として使えません。保証書も説明書も無くしているので、直し方も分かりません。
ずっと長いこと使っていた腕時計だったので、壊れたのがとても悲しく、辛いです。精神的に酷いショックです。生活費のために色んなものを売ってしまって、腕時計まで壊れてしまったので、何もかも失われてゆくんだという思いで、絶望的です。
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この真っ暗なトンネルからはやく出たい気持ちで一杯です。とても辛いです。僕は昨日、アルヴォ・ペルトに並んで好きな現代音楽家キラールの管弦楽・合唱作品集を聴いていました。僕はジョン・ケージも好きで聴きますが、更にこの二人(ペルト、キラール)の方が好きです。両者とも、素晴らしい音楽、音楽理論を上手に使った美しい幾何学性(美しいくり返しのパターン)を感じられる音楽を作られます。
僕はキラールの作品の中でもこの「管弦楽・合唱作品集」が一番好きです。どの曲も好きな曲ばかりです。ペルトに比べると非常に派手で、なおかつペルトよりも音調が複雑(ペルトは単純性を限界まで追い詰めた作品が多いです。「鏡の中の鏡」等)で、古典的クラシックのオマージュを行うので、ペルトに比べ、更に万人のお方々が楽しめる現代音楽だと思います。古典クラシックファンのお方々には、オマージュとしての楽しみも感じられて良いアルバムだと思います。
どの曲も好きなんですが、三曲目の「Exodus」(エクスドゥス)には逸話があり、キラールはポーランドの音楽家さんで、ソ連邦の支配するポーランドの抑圧的体制に対して抵抗する労働者達の自主労連「連帯」を支援していましたが、この組織「連帯」は、1980年12月に時の政権によって粛清弾圧され、消滅しました。その後(「連帯」消滅後)に、この曲が発表されたのですが、1981年の初演時、キラールはこう述べています。「この曲のアイデアは、1979年2月に現れた。全体を『作曲』したのは2分間であり、総譜を書くのに二週間を要した。この作品のために、私は2年間働いた」。つまり、キラールは、この曲は弾圧的な政権に捧げる曲ではなく、連帯に捧げる曲として作ったのだ、と遠まわしに言ったとされています。これは、当時のポーランドにおいては非常に勇気ある振る舞いで、凄いなあって僕は思います。
また、キラールは、ソ連邦の弾圧的支配体制に反抗する「連帯」などに共感を示したローマ教皇ヨハネ・パウロ二世に敬愛を抱いており、ヨハネ・パウロ二世に捧げられた曲でもあると言われています。ソ連邦崩壊後、2001年にキラール作曲「平和へのミサ」がヨハネ・パウロ二世の前で演奏されました。
この曲の題名「Exodus」(エクスドゥス)は出エジプト記からの曲名であり、キラールは、ソ連邦の支配、弾圧的体制の支配からの脱出(Exodus)を望んで、この題名をつけたと言われております。今もポーランドでご健在のお方なので、そのあたりのことを語っているみたいなんですが、日本では入る情報量が少なく、あまり分からない(ライナーノーツなどからしか分からない)のが残念です。
この作曲家さんは映画音楽もよく作っていらっしゃいますので、実は皆様方、気づかないうちにキラール音楽に触れていたりすることもあるのではないかなと思います。有名な映画作品では「トゥルーマン・ショー」「コルチャック先生」「戦場のピアニスト」などの映画音楽を作っておられます。また、日本のアニメ映画監督宮崎駿さんが高く評価されたアニメ映画「王と鳥」の音楽も作られました。余談ですが、うつ病になる前、これらの映画全部見ていたので(僕は映画好きでもあります)、そのことで、うつ病になる前、自分の好きな作曲家が自分の好きな映画の音楽を作っていることを知って、嬉しかったのを覚えています。コルチャック先生は、数年前、NHKで放送していたのを見たんですが、DVDとか出てないみたいで、驚きました。良い映画ですのに、残念です。本は出ています。
このアルバム、僕は心からお勧めできるアルバムの一枚であると思います。音楽の美しさが皆様方の心の安らぎになれば、心から幸いに思います。
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