2008年06月29日 13:39
猫が人間にくれる元気のお話にゃ
「チーズスイートホームのDVDが出ました。とても嬉しいです。」のエントリの続きです。僕は、猫昔から大好きで、猫にいつも元気を貰っている感じだったんですね。猫撫でたり、一緒にいるだけで幸せで、生きていく元気を貰えるんです。
これ、うつ病になる前に書いたチーズスイートホームと猫の文章です。
うつ病になってからも、猫にはどれだけ助けられたかわかりません。撫でると、ほっとしますし、最近少し楽になってからは、辛いときは猫の姿のこと考えるようにしてました。そうすると辛い気持ちが少しだけ和らぐんですね。神秘的な猫からの助けを本当に感じました。
正確に統計はしていないので分りませんが、うつ病(と推定されている)として有名な人には、アメリカのリンカーン大統領や、作家のヘミングウェイ、同じく作家の梶井基次郎さんとかいますが(夏目漱石についてもうつの可能性があります)、そういう人がみな猫好きなのは、猫からきっと元気を貰えることを直感的に感じるところもあるんじゃないかなって僕は思っています。オカルトじみたものは絶対ダメという意見もありますけど、人間の神秘的な感覚や直感って、結構あてになるものだと僕は思っているんですね。自分を助けてくれる神秘的な動物に愛情を感じるみたいなのがあるのかも知れないな、と。その辺で、心理学では、フロイトではなく、ユング読むの大好きだったりします。
うつ病のメカニズムはまだよく分っていない部分が多いみたいですが、幾つか本を読んで僕の理解したところでは(間違っていたらごめんなさい)元々脳内にストレスに対処する脳内物質のセロトニンやノルアドレナリンが少なめの人でストレス耐性に対する負荷が低い人がストレスを受ける、または、セロトニンやノルアドレナリンが普通の人でも過度のストレスを受ける、または何らかの原因不明の病因トリガーがひかれると脳内の化学物質のバランスが崩れて発症するらしいのですが、猫っていうのは、そういうストレスに弱かったり、心が感じやすかったりする人を助けてくれる動物だと僕は思っているんですね。逆に、そういう人が猫に愛情を抱いて好きになって猫の世話をする、人間と猫の共生、互いに補える二人三脚みたいな、神秘的なコンビネーションを感じます。
うつ病とはまた違いますが、色々と人生を苦労した人々とその愛猫との関係について愛情こめて書いた好著に「吾輩のご主人」という本があります。素敵ないい本です。この本に出て来る画家の熊谷守一さんの言葉とか、僕はとても好きですね…。
「私は生きることが好きだから他の生き物も皆好きです。猫は飼いましたが、犬はあまりに人間に忠実なので、見るのがつらくて飼ったことはありません。生き物は人間と違って、ウソをいわないからかわいいと思う。人間のほうは、もの心がつくとウソをつくからいやになってしまうんです。」
(熊谷守一。原口緑郎「吾輩のご主人」より)
猫が人間を癒してくれるというのは、科学的根拠もいくつか挙げられています。
「D・モリス博士によれば、ネコを飼っていれば飼わないより長生きできるという。ネコとの単純でいつわりのない関係によって、なぜか解放された気分になり、これが実に健康に好影響をもたらすそうだ。とくに人間関係からくるストレスにはネコとの絆が大きな報酬となる。
(中略)それで実際に「ネコ療法」なるものまで誕生している。これは精神病患者がネコをペットにすることを許されると、いちじるしく症状が改善されるという多数の例を持って証明され、ストレスがもとで心臓病になった人々にとっては、ネコを飼うことで血圧が下がり、心臓の負担が軽減して、文字通り、生死を分かつのだという。
さらにモリス博士は「ネコ療法」を有効とするための驚くべき実験の例を述べている。実験室でネコの飼い主に電極をとりつけて、その生理的反応を調べたところ、ネコを撫で始めると体の各器官系がめだって鎮静し、緊張がとけて体がリラックスしていくというのだ。」
(沼田朗「ネコ 無用の雑学知識」)
これ凄く分るなというのは、うつで辛いことの考えが止まらないとき、動悸が自分でもわかるほど凄く激しくなって、物理的に胸が痛いんですね。だけど、猫なでてると、心がなんていうのかな、ふんわりするんです。安心できるんですね。安心って言葉よりも、深い繋がりを感じます。それで、猫が優しくにゃ〜んって鳴いて、心が本当に暖められます。
医学博士・町沢静夫氏の「ペットが元気を連れてくる」によると、動物は人間にとって、環境を測るバロメーターであり、そのくつろぐ姿はあたりが安全であることを示しているという。したがって、人間の心も体も本能的にリラックスできるのだ。
(博学こだわり倶楽部「ネコに遊んでもらう本」)
これも実感したことあります。以前、温泉地に行ったとき、そこの野良猫が、物凄く人に慣れてて、にゃ〜んってこっち来るんですよ。夜でしたし、首輪もないし、たぶん野良猫だと思ったんですけど、人懐っこくて、ああ、ここの温泉地の人たちはみんないい人達だなって感じました。先日見たアニメ、これも僕の好きな作品なんですが「我が家のお稲荷様」って作品で、温泉旅行の回で、道歩いているだけでどんどんおまんじゅうとか貰えちゃうんですよ。これ実際にそうでして、温泉地ってみんな人懐っこさがあって、猫もきっと可愛がられているんだろうなって思いました。こういう優しさに触れると、ほっとします。
あと、これ、僕は猫の本一杯読んでいるので、どこの本に載っていたかちょっと分からなくて申し訳ないんですが(うつ病の本だったかも知れません)、うつ病でペットが飼えるときは猫が良くて、なぜかというと、犬は人間に忠実なので、人間が元気がないと犬まで辛くなってしまうんですね。両方落ち込んじゃう。だけど、猫は飼い主の状況にあまり影響を受けず泰然自若としているので、辛い心が慰められるんだそうですね。
猫のそういうところもまた僕は大好きで、一緒にいるだけで、ふんわりします。
僕にとって、猫は、物理的なものを越えた、大切な心の繋がり、神秘的な暖かいパートナーって感じがします。猫大好きです。
参考作品(amazon)
原口緑郎「吾輩のご主人」
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