2008年12月24日 18:54

本日は、聖なるクリスマス・イヴ、皆様方に天の祝福があることを心から祈ります。

魔法の糸―こころが豊かになる世界の寓話・説話・逸話100選
パリは燃えているか ― NHKスペシャル「映像の世紀」オリジナル・サウンドトラック完全版
本日は、聖なるクリスマス・イヴ、皆様方に天の祝福があることを心から祈ります。

僕は先日よりの心身の不調が治らず、頭が痛いのと、胸が酷い不安で一杯で口の中が苦く苦しいですが、がんばって図書館に行って、昨日紹介した「魔法の糸」を借りてきました。久々に体動かしたら、咽喉が痛くなってしまって、心身がボロボロみたいです。

図書館から帰ってきてからは、ずっと、寝込みながら、音楽アルバム「NHKスペシャル映像の世紀『パリは燃えているか』サウンドトラック完全版」を聴きながら、猫を眺めていたり、猫が側に来たら撫でたりしていました。「魔法の糸」の引用をしてご紹介しようと思ったのですが、遅くなりまして申し訳ありません。

以下、「魔法の糸」より引用します。

困難な状況にある人々とともにいるのが勇気であるように、悩み苦しむ人々と共にいるのは同情である。同情とは、人々の現実、精神状態、感情、取り巻かれている状況を真剣に受けとめることだ。これは仲間として分かち合う前向きな姿勢であり、苦難苦痛にあるとき、お互いを支え合う同胞意識である。

同情の種子は、人間の本質(ヒューマン・ネイチャー)そのものに植えつけられている。

「慈悲は、わずかかもしれないが(生得的に)心にしみこんでいる。人格には人類への友情の閃きや、優しさのかけらが、狼や蛇の要素とともに練りこまれている」と、デビッド・ヒュームは言っている。(中略)

同情(隣人愛)とは(キリスト教の)倫理観の中心にあり、隣人の中に自分を見ることである。米国の哲学者ヨシア・ロイスは、百年以上も前に示唆に富む印象的な言葉を述べている。「それでは隣人とは何か?」風変わりだが、何とも説得力がある質問だ。彼はこの答えとして、隣人とは、「いろいろな状態、経験、思考、望みであって、あなたと同じように存在する――信じられるだろうか?この意味がわかるだろうか?これがわかれば隣人に対する態度が一変する」と述べている。

それでは、子どもたちが情け深い心を養うにはどうしたらよいのだろうか。物語や格言など、役に立つものは数多くあるし、幸いなことに、同情は他のどの徳にも劣らぬほど、ごく自然に育つ気質である。しかし、何と言っても重要なことは――実は、これが侮りがたいのだが――憎しみや偏見がこの気質の自然な成長を妨げないようにすることだろう。ここで一番の障害になるのが、分裂(敵対)を生む「主義」である。たとえば人種差別、性差別、狂信的愛国心などだ。この場合、非常に重要なのは、他の倫理観を育てるのと同様に、(年長者が)一貫してお手本を示していくことである。どんな相手でも、冷たく無視してはいけない。大人が真剣に接すれば、子どもにはそれが伝わる。そして、大人の態度を見て、それを真似しようとする。ここに、希望と危険の両方が潜んでいる。
(ウィリアム・J・ベネット「魔法の糸」)

魔法の糸の物語を、心身が何とか持っていたら、明日、聖なる日に、紹介をさせて頂こうと思います。今、身体が痛くて、これ以上、モニタに向かっていられない、座っていられない状態なので、物語の紹介が出来ず、申し訳ありません。

最後に、「パリは燃えているか」のCDのブックレットから、加藤登紀子さんの詩を引用させて頂きます。

加藤登紀子

「無垢の砂」

時間という大きな土のかたまりは
さらさらとふるいにかけられて
静かに地面に落ちていく
物言わぬ無名の人々は
静かな白い砂粒だ

そこはどんな国だったか
どんな言葉を話したか
どんな神様を拝んだか
それはどこにも残らない
平和を愛し生きた人々は
静かな白い砂粒だ
いつか海の底に集まり
永遠の眠りについている

皆様方の御心に天の祝福あることを心から祈ります。皆様方の御心に平穏あることを心から祈ります。

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