2008年10月24日 10:34
貧困生活苦でユーリ・シモノフ指揮モスクワ・フィルの来日コンサート行けないのが哀しいです。大好きなロシア音楽について「チャイコフスキー」交響曲第六番悲愴
チャイコフスキー:交響曲第6番
ゲルギエフ conducts ロシア音楽の饗宴 白夜祭~ロシア音楽紀行
ロシアの誇る偉大な指揮者ユーリ・シモノフが来月、モスクワ・フィルと共に来日し、日本各地でコンサートを開くのですが、最も安いチケットですら5000円前後するので、交通費も考えると、とても行くことが出来ません。ユーリ・シモノフは僕の好きな指揮者の一人(マーラー交響曲第一番やチャイコフスキーの白鳥の湖などとても良いです)、モスクワ・フィルも重厚で好きなオーケストラで、行けなくて、とても哀しくて、涙が滲みます。
僕はロシア音楽が好きで、以前より取り上げておりますように、ショスタコーヴィッチやチャイコフスキーが大好きですが、他にも、プロコフィエフ、ストラヴィンスキー、ボロディン、リムスキー・コルサコフ、ムソルグスキーも好きで、ロシアの重厚で暗い音楽がたまらなく好きなのです。特にチャイコフスキーとショスタコーヴッチが好きです。僕はロシア(スラヴ)やドイツ(ゲルマン)の音楽、人生に絶望しきったかのような重厚な音楽が大好きなのです。愛と喜びをダイレクトに歌い上げるポップスのような明るい音楽よりも、生の真実、生とは苦しみであることを描写しえたクラシカルな作曲家・音楽家の音楽が、とても好きなのです。だから、好きな指揮者ユーリ・シモノフ、そして好きなオーケストラモスクワ・フィルが来日するコンサートに行けないのは、断腸の想いです。
貧困生活苦が、耐え難い苦しみを僕に味合わせます。以前より書いておりますように、貧困生活苦とは、行動が制限されること、檻の中に閉じ込められているかの如き心境なのです。果てしない絶望を感じます。
今はチャイコフスキーの交響曲第六番「悲愴」を聴いております。カラヤン・1970BPOです。僕の一番好きな悲愴です。ああ、絶望的な僕の心境を現すのに、これほど最高の音楽はありません。チャイコフスキーは僕と同じく欝病であり(ロシアの芸術家には欝病が多いです、ショスターコヴィッチも欝病ではなかったかといわれています)、交響曲第六番「悲愴」の初演の九日後に謎の急死を遂げました。
チャイコフスキーが生涯最後の曲、交響曲第六番「悲愴」を作曲していた頃は、彼の鬱病の悪化が酷かったといわれ、「悲愴」の交響曲には、人間の限界を超えたかのような深い絶望が全ての終焉「死」を暗示するかのように現れてきます。
「悲愴」の第四楽章アダージョ・ラメントーソの絶望の深さは、まさに深淵を越えた深淵、死という最終的な無への顎門を胸の奥底に感じさせます。全ては暗澹たる悲痛なる絶望へと向かって行きます。死と暗黒の無を音楽の力で凝視した素晴らしい音楽です。
チャイコフスキーの死には謎が多く、コレラで死亡というのが公的発表ですが、欝病の悪化と周辺環境の悪化による自殺、生への意欲を失ったことによる緩慢なる自殺ではないかという説が根強く囁かれています。彼の死ぬ九日前に行われた交響曲第六番悲愴の初演に対する聴衆の反応は極めて冷ややかであり、そのことに欝病の彼は更なる苦悩をしたといわれています。また彼は自らの甥との同性愛関係を貴族らによる秘密法廷で裁かれ、砒素服用による服毒自殺を遂げたのではないかという説もあります。
全ては絶望です。僕のような欝病に陥り、しかも貧困に生きる人間にとって、世界には絶望しかないのです。世界にも自分にも苦痛が訪れ、全ては絶望の中で終焉へと向かってゆくのです。
僕は貧困の苦しみで欝病の状態がまたどんどん重くなり、先日よりの風邪の病状も悪化し、咽頭の痛みだけでなく不眠と頭痛が起きています。昨日は眠れたのがやっと午前三時過ぎで、午前六時頃には目覚めてしまいました。不眠症状が欝病の初頭から起きているので、睡眠薬を頂いているのですが、だんだん効き目が弱くなっている(もしくは僕の病状が悪化している)様相を示しています。
このように文章を書くことも苦しくて、一生懸命頑張っても毎日一回しか更新できない状態に戻りつつあり、そうしたら、一気にアクセス数が減り、ネットでの収入も減りつつあります。もはや、全ては終焉に向かっていくのです。まさに僕の人生とは悲愴の第四楽章です。もはや世界にも己にも深い絶望しかありません。
参考作品(amazon)
チャイコフスキー:交響曲第6番
ゲルギエフ conducts ロシア音楽の饗宴 白夜祭~ロシア音楽紀行
Mahler: Symphony No. 1
Tchaikovsky
叢書 20世紀の芸術と文学 ショスタコーヴィチ ある生涯[改訂新版] ローレル (叢書・20世紀の芸術と文学)
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ロシアの誇る偉大な指揮者ユーリ・シモノフが来月、モスクワ・フィルと共に来日し、日本各地でコンサートを開くのですが、最も安いチケットですら5000円前後するので、交通費も考えると、とても行くことが出来ません。ユーリ・シモノフは僕の好きな指揮者の一人(マーラー交響曲第一番やチャイコフスキーの白鳥の湖などとても良いです)、モスクワ・フィルも重厚で好きなオーケストラで、行けなくて、とても哀しくて、涙が滲みます。
僕はロシア音楽が好きで、以前より取り上げておりますように、ショスタコーヴィッチやチャイコフスキーが大好きですが、他にも、プロコフィエフ、ストラヴィンスキー、ボロディン、リムスキー・コルサコフ、ムソルグスキーも好きで、ロシアの重厚で暗い音楽がたまらなく好きなのです。特にチャイコフスキーとショスタコーヴッチが好きです。僕はロシア(スラヴ)やドイツ(ゲルマン)の音楽、人生に絶望しきったかのような重厚な音楽が大好きなのです。愛と喜びをダイレクトに歌い上げるポップスのような明るい音楽よりも、生の真実、生とは苦しみであることを描写しえたクラシカルな作曲家・音楽家の音楽が、とても好きなのです。だから、好きな指揮者ユーリ・シモノフ、そして好きなオーケストラモスクワ・フィルが来日するコンサートに行けないのは、断腸の想いです。
貧困生活苦が、耐え難い苦しみを僕に味合わせます。以前より書いておりますように、貧困生活苦とは、行動が制限されること、檻の中に閉じ込められているかの如き心境なのです。果てしない絶望を感じます。
今はチャイコフスキーの交響曲第六番「悲愴」を聴いております。カラヤン・1970BPOです。僕の一番好きな悲愴です。ああ、絶望的な僕の心境を現すのに、これほど最高の音楽はありません。チャイコフスキーは僕と同じく欝病であり(ロシアの芸術家には欝病が多いです、ショスターコヴィッチも欝病ではなかったかといわれています)、交響曲第六番「悲愴」の初演の九日後に謎の急死を遂げました。
チャイコフスキーが生涯最後の曲、交響曲第六番「悲愴」を作曲していた頃は、彼の鬱病の悪化が酷かったといわれ、「悲愴」の交響曲には、人間の限界を超えたかのような深い絶望が全ての終焉「死」を暗示するかのように現れてきます。
「悲愴」の第四楽章アダージョ・ラメントーソの絶望の深さは、まさに深淵を越えた深淵、死という最終的な無への顎門を胸の奥底に感じさせます。全ては暗澹たる悲痛なる絶望へと向かって行きます。死と暗黒の無を音楽の力で凝視した素晴らしい音楽です。
チャイコフスキーの死には謎が多く、コレラで死亡というのが公的発表ですが、欝病の悪化と周辺環境の悪化による自殺、生への意欲を失ったことによる緩慢なる自殺ではないかという説が根強く囁かれています。彼の死ぬ九日前に行われた交響曲第六番悲愴の初演に対する聴衆の反応は極めて冷ややかであり、そのことに欝病の彼は更なる苦悩をしたといわれています。また彼は自らの甥との同性愛関係を貴族らによる秘密法廷で裁かれ、砒素服用による服毒自殺を遂げたのではないかという説もあります。
全ては絶望です。僕のような欝病に陥り、しかも貧困に生きる人間にとって、世界には絶望しかないのです。世界にも自分にも苦痛が訪れ、全ては絶望の中で終焉へと向かってゆくのです。
僕は貧困の苦しみで欝病の状態がまたどんどん重くなり、先日よりの風邪の病状も悪化し、咽頭の痛みだけでなく不眠と頭痛が起きています。昨日は眠れたのがやっと午前三時過ぎで、午前六時頃には目覚めてしまいました。不眠症状が欝病の初頭から起きているので、睡眠薬を頂いているのですが、だんだん効き目が弱くなっている(もしくは僕の病状が悪化している)様相を示しています。
このように文章を書くことも苦しくて、一生懸命頑張っても毎日一回しか更新できない状態に戻りつつあり、そうしたら、一気にアクセス数が減り、ネットでの収入も減りつつあります。もはや、全ては終焉に向かっていくのです。まさに僕の人生とは悲愴の第四楽章です。もはや世界にも己にも深い絶望しかありません。
(ショスタコーヴィッチは)健康を害し障害を抱える身として、彼はますます(生きのびるための)注意力とエネルギーを要求された。心臓発作を起こしてからは、煙草も酒も絶たざるを得ず、再発が怖くて我慢していた。曲も思い浮かばず、手当たり次第本を読んだが、長い間作曲できないと、いつものように彼は気が滅入り不安になった。心臓発作から八ヵ月後の1967年1月には、毎日少しずつでも作曲をしようと試みているが、うまくいかないとグリーグマンに報告している。二月三日には、燃え尽きてしまうのではないかと思い悩みつつ、生命、死、そして、自分の経歴について近頃考えていることを綴った。
『自分自身に幻滅しています。………』
(ローレル・E・ファーイ「ショスタコーヴィチ ある生涯」)
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