2022年08月04日 06:22

Vチューバーと物語の共有 −非アニメ的な芸の才能−

最近、色々と出てきたVチューバー論を読む機会があったのですが、大体において、どの論もアニメ系のライターさん達が書いていて、Vチューバーの配信をアニメ的なもの(変化や進化)として捉えている。自分はゲーマーで、ゲーム実況Vチューバーを中心に視聴しているので、これは、ちょっと違うんじゃないかと思い、筆を取らせて頂きました。

Vチューバーにも様々な種類がありますが、ここでは、ホロライブやにじさんじやぶいすぽやVOMSやゲーム実況個人勢が擁している『ゲーム実況を中心に配信するVチューバー』について語らせて頂きます。

なぜ、アニメ系ライターさん達がVチューバーをアニメを源流とした流れとして捉えているかというと、『ガワがアニメ調』『アニメ的なファンタジックな名前と設定がある』というところから、『会話が出来るアニメのキャラクター』みたいな捉え方をしているように見受けられますが、この特徴というのは、Vチューバーの本質的なものではないと思うんですね。

Vチューバーの本質は、アニメキャラと全く異なる本質であると考える。

『アニメのキャラクターは視聴者とは異なる物語世界にいるが、Vチューバーはリスナーと共有する物語世界にいる』

ということがVチューバーの本質だと自分は考えています。ゲーム実況配信などではこれは非常に強く現れる。

アニメキャラと、この現実(我々がいるこの現実)の事象について語り合ったりすることはできない訳です。アニメキャラは、この現実とは別の物語世界にいるキャラクターゆえに。でも、Vチューバーとは、この現実を共有していることを前提として、リスナーはVチューバーとゲームの話をしたり、雑談をしたりということができる。

それは、Vチューバーもリスナーも、Vチューバーのファンタジックな設定(異世界の王女とか色々)はあくまで設定であって、そういう設定の下には、中の人がいるということを前提に、お互いに合わせて楽しんでいるからですね。だからこそ、キズナアイ騒動で明らかになったように、Vチューバーもリスナーも『中の人』を本質として重視している。

これは、『本質を受け持つ中の人』がいないアニメのキャラクターは持てない、Vチューバーだけの独自の特徴であると考えます。

この特徴があるからこそ、Vチューバーは、ゲーム実況配信と相性が良いと考える。一般的にゲームプレイヤーの特徴として、ゲームへの『アクティビティ(能動性)』『アクセシビリティ(アクセスのしやすさ)』『リアクティビティ(応答性)』の三つが必要とされ、これはまさに、人気のあるVチューバーが持っている特長でもある。

ゲームを題材に(人気のあるゲームの方が共通言語として優れている。ポケモンetc)、Vチューバーが自分から積極的にゲームを遊んで、その遊んでいるところに大勢の人がはいってこれるようにして、そしてやってきた人々に応答する。

リスナーはVチューバーのゲーム実況とか、ゲームをしている友達と一緒にいて、一緒にゲーム画面を見ているみたいな感覚なんですね。「ここはこうすれば先に行けるよ」みたいなコメントをして、Vチューバーがそれに返答することで、その感覚は更に強化される。

これは、アニメや映画のような『現実とは全く異なる物語世界を鑑賞する』タイプの鑑賞体験とは全く異なるものです。

この『一緒に遊んでいる感覚』において重要なのは、それが楽しい体験かどうかで、そこでVチューバーの話芸が重要になってくる。人気のあるVチューバーは、ホロライブにしてもにじさんじにしても他の企業勢や個人勢にしても、物凄く話芸が上手い。おもわずほっこりするような話とか、笑っちゃうようなリアクションとかを上手くリアルタイム実況中に入れてきて、『楽しい友達と一緒にいる』ような感覚にさせる。

これは、完全に芸、きわめて優れた芸の才能であって、努力と実力が現れる世界です。楽しませるための毎日のネタ作りが大変なことは、ぺこーら(Vチューバーの中においてもこの才能がずば抜けている一人)が言っていますね。

ラプちゃんとギリギリ泥酔トークするぞ!!!!!!!ぺこ!【ホロライブ/兎田ぺこら】
https://www.youtube.com/watch?v=50NDqtWwZH0
ラプラス「(毎日配信を楽しんでいる)ぺこらさんはめっちゃ凄いと思いました」

ぺこーら「でも配信めんどくさいと思うときもあるけどね。
それには理由があって、楽しいときは楽しいけど、毎日やっていると、配信はネタがあるじゃん、ネタがなくなってくると、考えるのに時間が掛かって、やることがないのがだるいっていうか、配信はしたいけど、やるのがないから、それ考えるのだる、めんどくさってなる」

ラプラス「めっちゃわかる」

ラプラスとぺこーらの二人が言っていますけど、Vチューバーって究極的には中の人の芸の世界なんですね。いくらガワが可愛いアニメ調のキャラクターでも、中の人に芸の才能とそれを活かす努力がなければ売れることができない。その点で、ユーチューバーと同じなんですね。

Vチューバーが何から来ているのかと考えたら、ユーチューバーの芸の才能や、ゲームを一緒にやる現実の友達をネットワーク上の偶像化する、みたいなところから来ている訳で、アニメやアニメキャラクターから来ている部分は、寧ろかなり非本質的な部分ではないかと思います。

個人的には、Vチューバーの芸の才能を非常に高く評価しているので(余談ですが、たとえば、毎日毎日高レベルな配信しているぺこーらとか、笑っていいとものタモリさんタイプだと思っている)、そういったところに着眼してVチューバーの配信を見て頂けると嬉しいなと思いました。

最後に余談ですが、今、ホロドラクエ10コンテストが開かれています。DQ10プレイヤーはぜひに!

【ホロドラクエ10コンテスト】開催のお知らせ
https://twitter.com/hakuikoyori/status/1554074610588459010

DQ10でぺこーらをどうしても作りたくて

キュートなウサミミ(白)
ヴィーラの衣上(白・白)
学園女子の夏服下改(白・白)
ヤマネコグローブ(黒・白)
スイートヒール(白・茶)
髪型 人間女子供二色型18(しらあい・ピュアスノー)
目の色 こがね色
肌の色 カラー2
りんかく タイプ1
おおきさ おおきめ
くちべに しゅいろ
傘アクセ ファーショール
ぴんくほっぺシール(ベビーピンク)
豊穣のリーフ(サンセット)人参の代わり

みたいな形で作っているんだけど、スイートヒールだと絶対領域が出来てしまう。絶対領域作らない形でぺこーらスカート&タイツを作るにはどうしたらいいんだあああ!!だれかおしえて…(他力本願








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