2016年12月
2016年12月23日 15:01
本日のミヤネ屋で芸能レポーター井上公造氏のコメントを発表。井上公造氏は全てASKAさんのせいにして一切謝罪なしですね…。これはひどい…。ASKAさんの未発表楽曲を勝手に公開したことについても何一つ触れていないコメント!!
芸能レポーターって、出鱈目なスキャンダルを報じたり他人の未発表楽曲勝手に流したりジャーナリストでもなんでもないですよね…。何なのこの人達…。マスコミ御用達のゴロツキみたいな輩ですね…。こんな芸能レポーターを重用しているミヤネ屋も酷すぎる…。
電通 洗脳広告代理店
著者:苫米地英人
サイゾー(2012-02-14)
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たのしいプロパガンダ (イースト新書Q)
著者:辻田真佐憲
イースト・プレス(2015-09-10)
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芸能レポーターって、出鱈目なスキャンダルを報じたり他人の未発表楽曲勝手に流したりジャーナリストでもなんでもないですよね…。何なのこの人達…。マスコミ御用達のゴロツキみたいな輩ですね…。こんな芸能レポーターを重用しているミヤネ屋も酷すぎる…。
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│ニュース
2016年12月21日 14:43
「プリズマ☆イリヤ」「モンスターストライク」などを手がけるアニメ製作会社ピコナ、残業チケット制度により残業を減らし労働環境を画期的に改善して、株式会社リクルートからグッド・アクション表彰を受賞。朝日新聞や日経サイトで大きく特集されているのでご紹介致しますね。
株式会社ピコナ公式サイト
http://picona.jp/
ピコナの労働環境、良い意味で凄いな。労働環境改善の工夫が素晴らしいと思いますね。残業チケット制度による労働環境改善、素晴らしい取り組みだと思いますね。
私はうつ病で無職でお金がなくて大変困っているんですが(アマゾンギフト券を贈って頂けたりアマゾンでお買い物して頂けたりすると凄くありがたいです…)、病院のデイケア(障害3級で障害者支援法を受けているのでデイケア等はほぼ無料です)で親交のできた、似たような状況にいる(うつで休職している)患者さんに、アニメーターさんが二人もいる…。それも、アニメ好きならみんな知っているようなアニメに関わっていたアニメーターさんで、何のアニメに関わっていたか聞いたときは本当に驚きました。労働環境が本当に苛酷ということ聞きましたね…。
アニメ好きとして、アニメーション製作の労働環境は本当に改善してほしいですね。人を使い捨てていたら、ピコナの吉田さんが言うように、本当に、日本でアニメ製作を目指す人がいなくなってしまうと思います…。ピコナが行っている残業チケット制度のように、他のアニメ製作会社も労働環境を工夫して改善していって欲しいですね…。
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株式会社ピコナ公式サイト
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12月21日朝日新聞朝刊経済面「この業界 変えてやる」より
アニメ 残業80%削減
社員13人のアニメ製作会社「ピコナ」(東京都大田区)。残業につぐ残業、のアニメ業界にあって、残業80%削減を達成した。この3年間で、月平均時間100時間あった残業を20時間まで減らしたのだ。
そのわけは「残業チケット」にあり。毎月、ネットで社員に5枚ずつ配り、残業1回で1枚使わなくてはならない。チケットがなくなったら残業不可だ。すると、社員は日々の仕事量を調整し、必要なときしか残業をしなくなった。
アニメ業界が長く、09年にこの会社を作った吉田健(38)には、危機感があった。残業に疲れ、業界を去る人が後はたたない。若者は「残業が多いからアニメで働きたくない」という。
アニメーターは根性(長時間労働)でがんばる、という古い考え方は、もう通用しない。
「うちは微力な中小企業です。でも、残業ばかりという業界を変えたいという思いが広がれば、もしかしたら、とも思うんです」
国際自動車とピコナの取り組みは(リクルート社から)「グッド・アクション」(良い行動)として表彰された。
残業80%減! これが業界の常識を覆した「残業チケット」
http://wol.nikkeibp.co.jp/atcl/column/15/041200068/072500009/
ピコナが行っている「残業チケット」制度は、月初にシステム上で“チケット”が10枚配布され、残業をする際にそのチケットを使うというもの。残業をする場合は19時までを目安に申請し、1枚のチケットで最大23時まで残ることができます。
「ただし、6枚以上は“ペナルティ”があります」と林さん。差し出されたのは……カジノのコイン? 「チケットが6枚以上になると、1枚あたり“ピコナポイント”が5ポイントマイナスになるんです」
社員のアイデアで始まったという「ピコナポイント」は、福利厚生の一環。1日出社するごとに1ポイント貯まり、ポイント数に応じて豪華景品の当たるサイコロが振れる仕組みです。なるほど、みなさんが出社時に手にしていたのはこのポイントだったんですね。景品はカニ缶やチョコレートなどの食べ物から、遊園地のチケットまでさまざま。景品の内容も社員の希望で決めたそうです。
「5ポイント引かれるということは、1週間の出勤分すべてということになりますから、6枚以上チケットを使う人はまずいませんね」(中略)
「空いた時間にインプットができるようになりました。仕事柄、やはりさまざまな映像作品に触れたいので、退社してからレイトショーを観に行ったりしています。残業チケットが浸透してから、自宅で『金曜ロードショー』も観れるようになったんですよ」(CGアニメーター 山田さん)
「私は他業種から転職したのですが、長時間労働が当たり前なイメージを持って入社したので、残業が少なくて驚きました。好きな仕事だからこそ、時間制限がないとどこまでも突き詰めてしまうので、残業チケットは仕事を切り上げる良いきっかけになっています」(CGモデラー 大塚さん)
月によってはチケットを1枚も使わない社員(残業ゼロ社員)もいるそうです。
最も大きな変化は、社員たちに「帰る」意識が根付いたことだと林さんは言います。
「制度を始めた頃は、社長や私に言われて、みんな『仕方なく』帰っていたと思います。少し制度が定着してからも、早く帰ることにどこか罪悪感を持っていたようでした。それが今では、帰ることが『当たり前』に。その雰囲気が根付いているので、新入社員ほど早く帰っているかもしれません。
クリエイターの仕事は、どこまでも追求することができるのでゴールがないんですね。こだわり始めると、いつまでも残ることになってしまいかねません。そこをチケット制度で上手くコントロールできているんだと思います」
林さんは2人の子どもがいるママ。仕事と家庭と2つの顔を持っているからこそ、時間の使い方には気を配っています。どうしても会社を休めない日に子どもが微熱を出してしまったとき、社長に相談すると、二つ返事で「連れておいでよ」と言ってもらえたのだそうです。「社長は私たちの“働きやすさ”をとても重視してくれるんです。オフィスが一軒家なので、微熱だけど元気な子どもを連れてきて、遊ばせる場所があるのもありがたかったですね」
ピコナの労働環境、良い意味で凄いな。労働環境改善の工夫が素晴らしいと思いますね。残業チケット制度による労働環境改善、素晴らしい取り組みだと思いますね。
私はうつ病で無職でお金がなくて大変困っているんですが(アマゾンギフト券を贈って頂けたりアマゾンでお買い物して頂けたりすると凄くありがたいです…)、病院のデイケア(障害3級で障害者支援法を受けているのでデイケア等はほぼ無料です)で親交のできた、似たような状況にいる(うつで休職している)患者さんに、アニメーターさんが二人もいる…。それも、アニメ好きならみんな知っているようなアニメに関わっていたアニメーターさんで、何のアニメに関わっていたか聞いたときは本当に驚きました。労働環境が本当に苛酷ということ聞きましたね…。
アニメ好きとして、アニメーション製作の労働環境は本当に改善してほしいですね。人を使い捨てていたら、ピコナの吉田さんが言うように、本当に、日本でアニメ製作を目指す人がいなくなってしまうと思います…。ピコナが行っている残業チケット制度のように、他のアニメ製作会社も労働環境を工夫して改善していって欲しいですね…。
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2016年12月20日 16:23
ASKAさんの現在、次々と更新されるブログがサスペンスとミステリーに充ちていて凄すぎる。まさに事実は小説より奇なりですね…。これ、ASKAさんの出してくる内容によっては、世論が大激震になりそうな感じですね。ASKAさんは、スティーヴン・キングとかセバスチャン・フィツェックの小説の世界の主人公みたいな感じの中にいるんだろうなあと推察されますね。しかも、それが妄想ではなく、現実の世界であるというところが日本の恐ろしさ(日本警察がただのお茶に覚醒剤の陽性反応があるとして逮捕してくる恐ろしさ)ですね…。
あと不安なのが、今報道されている各種ニュースを見ていると警察が覚醒剤捜査で犯人をでっちあげる為に証拠のすり替えや捏造している可能性が出てきたということで、これは法治国家としての根幹が崩れるということなんですね…。今日のミヤネ屋でどんなお茶からも覚醒剤反応がでることは100%なく、どこから覚醒剤反応が出てきたのか、警察の発表していない何かがあるのではということを論じていましたね。番組内でジャーナリストの岩田公雄さんや弁護士の嵩原安三郎さんら何人かのコメンテーターが警察内ですり替えられた(取り違えられた)のではないかとまで述べてましたね。嵩原安三郎さんは警察が情報を隠蔽していて、日本の警察は秘密主義で情報開示を求められないので藪の中になるだろうって言ってましたね。今回のことで、日本の警察・司法に深い不信感を抱いた人は少なからずいると思います。それこそジャーナリズムはきちんとこの問題を調べて欲しいです…。
http://aska-burnishstone.hatenablog.com/entry/2016/12/20/120352
「尿を出してしまったら終わりだ。必ず、陽性にされてしまう。」
http://aska-burnishstone.hatenablog.com/entry/2016/12/20/123325
実は、陽性になったのには、ひとつの理由があるのです。
ASKAさんのブログ読んでいてASKAさんは小説家になるべきと思いましたね!読み手を引きつけるこの強烈な引き込み、本を読んでいて頁を捲る手を止められなくなる感覚!周囲の世界変容を感じさせるようなミステリーとサスペンスの妙が、実にフィツェックぽい。フィツェックの超傑作「治療島」とか真っ先に思い出しました。
ドイツの作家フィツェックは、現実変容感覚を味あわせてくれるサイコ・サスペンス・ミステリーの妙手で、「治療島」は初めて読んだ時、夜寝る前、ちょっとだけ読むつもりで読み始めたら、徹夜して全部読んでしまった最高に面白い小説です。本書はドイツを始めとして世界中で大ベストセラーになりました。日本でも話題になったので読んでいる人多そうですね。
セバスチャン・フィツェックの小説の特徴は、一つはスティーヴン・キングを読みやすくしたような抜群のストーリーテラーがありますが、最大の特徴はサイコ・サスペンス、現実変容感を強烈に感じさせてくれる独特の展開なんですね。ミステリーとしては、深水黎一郎「ミステリー・アリーナ」でミステリーオタク達が散々指摘していたような、ある意味王道な展開なんですが、フィツェックはその展開の描き方がまさに見事としか言いようのない凄さなんですね。読んでいる方まで、主人公の不安感がじわじわと伝染してくる。フィツェックの小説はサイコ・サスペンス・ミステリーとしてどれも外れがないので、ぜひ読んで欲しいですね。彼の小説はほぼすべて日本語訳が出ています。まさに「面白すぎて時を忘れる」の言葉通りの体験を保証します。最初に読むなら、やはり「治療島」を読んで欲しいですね。未読のお方々は、ぜひ事前情報ゼロの状態で一気に読んで欲しい!最高の読書体験が味わえます。
余談ですが、ドイツのベルリンでまたトラックが人ごみに突っ込む大規模テロが起きて死者負傷者多数と速報が入ってますね…。ドイツが舞台のフィツェックの小説読んでいると本の出版年が経つにつれドイツの治安がだんだんと悪化しているように感じますが、ニュースなどを見ても、本当にドイツは国内が騒擾状態で治安が悪化しているのだなと感じさせますね…。ドイツ大丈夫なのか…。先日、BSNHKで放映しているZDF(ドイツの国営放送)のニュースを見ていたら、ドイツで爆弾テロを企てた12歳のドイツ在住のイラク・ドイツ二重国籍の少年をBKA(ドイツ連邦捜査局)が拘束したニュースの特集をしていて、拘束して爆弾を確保(不発だった)できたのは本当に僥倖で、爆発していたら大惨事になっていた可能性(ガラス等で殺傷力を高められていた爆弾)と、ドイツ国内の若年層が過激派に感化されてテロに走るのは珍しいことではありません、過激派は子供をテロリストにするターゲットとしていますって話を、捜査当局の話としてZDFニュースキャスターが述べてましたが、「ドイツ国内の若年層が過激派に感化されてテロに走るのは珍しいことではありません」って…もはやドイツは国として今後成立できるのか不安なレベルなのでは…。
治療島
著者:セバスチャン・フィツェック
柏書房(2007-06-21)
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ラジオ・キラー
著者:セバスチャン・フィツェック
柏書房(2007-12-21)
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前世療法
著者:セバスチャン・フィツェック
柏書房(2008-05-21)
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サイコブレイカー
著者:セバスチャン・フィツェック
柏書房(2009-07-06)
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アイ・コレクター (ハヤカワ・ミステリ 1858)
著者:セバスチャン・フィツェック
早川書房(2012-04-06)
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ミステリー・アリーナ (ミステリー・リーグ)
著者:深水 黎一郎
原書房(2015-06-30)
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あと不安なのが、今報道されている各種ニュースを見ていると警察が覚醒剤捜査で犯人をでっちあげる為に証拠のすり替えや捏造している可能性が出てきたということで、これは法治国家としての根幹が崩れるということなんですね…。今日のミヤネ屋でどんなお茶からも覚醒剤反応がでることは100%なく、どこから覚醒剤反応が出てきたのか、警察の発表していない何かがあるのではということを論じていましたね。番組内でジャーナリストの岩田公雄さんや弁護士の嵩原安三郎さんら何人かのコメンテーターが警察内ですり替えられた(取り違えられた)のではないかとまで述べてましたね。嵩原安三郎さんは警察が情報を隠蔽していて、日本の警察は秘密主義で情報開示を求められないので藪の中になるだろうって言ってましたね。今回のことで、日本の警察・司法に深い不信感を抱いた人は少なからずいると思います。それこそジャーナリズムはきちんとこの問題を調べて欲しいです…。
http://aska-burnishstone.hatenablog.com/entry/2016/12/20/120352
「尿を出してしまったら終わりだ。必ず、陽性にされてしまう。」
http://aska-burnishstone.hatenablog.com/entry/2016/12/20/123325
実は、陽性になったのには、ひとつの理由があるのです。
ASKAさんのブログ読んでいてASKAさんは小説家になるべきと思いましたね!読み手を引きつけるこの強烈な引き込み、本を読んでいて頁を捲る手を止められなくなる感覚!周囲の世界変容を感じさせるようなミステリーとサスペンスの妙が、実にフィツェックぽい。フィツェックの超傑作「治療島」とか真っ先に思い出しました。
インターネット・エクスプローラーを開こうとして、彼は画面下のタスクバーに視線を向けた。彼は驚いてマウスを下へ動かした。しかし、結果は同じだった。
アイコンが全て消えていた。
スタートメニューからウィンドウズ・エクスプローラーを開いてみたが、そこでも同じ画面が現れた。彼のノートパソコンは空になっていた。ハードディスクから、全てのデータが消えていた。
何者かがわざわざ、メモや記録・カルテなどを全てを削除していったのだ。書きかけのインタビュー原稿も消去され、消去されたデータが通常は消去後しばらくの間は保存されるゴミ箱さえ、空になっていた。
(セバスチャン・フィツェック「治療島」)
ドイツの作家フィツェックは、現実変容感覚を味あわせてくれるサイコ・サスペンス・ミステリーの妙手で、「治療島」は初めて読んだ時、夜寝る前、ちょっとだけ読むつもりで読み始めたら、徹夜して全部読んでしまった最高に面白い小説です。本書はドイツを始めとして世界中で大ベストセラーになりました。日本でも話題になったので読んでいる人多そうですね。
ウィキペディア「セバスチャン・フィツェック」
セバスチャン・フィツェック(Sebastian Fitzek、1971年10月13日 - )は、ドイツの小説家、ジャーナリスト。ベルリン生まれ、ベルリン在住。
著作権についての研究で博士号を取得後、放送局に勤務のかたわら、小説を執筆。2006年、サイコ・サスペンス小説『治療島』でデビュー。このデビュー作はドイツでベストセラーとなり、フリードリヒ・グラウザー賞(ドイツ推理作家協会賞)の新人賞にもノミネートされた。その後作品は24の言語で刊行されており、累計450万部を売り上げている。
セバスチャン・フィツェックの小説の特徴は、一つはスティーヴン・キングを読みやすくしたような抜群のストーリーテラーがありますが、最大の特徴はサイコ・サスペンス、現実変容感を強烈に感じさせてくれる独特の展開なんですね。ミステリーとしては、深水黎一郎「ミステリー・アリーナ」でミステリーオタク達が散々指摘していたような、ある意味王道な展開なんですが、フィツェックはその展開の描き方がまさに見事としか言いようのない凄さなんですね。読んでいる方まで、主人公の不安感がじわじわと伝染してくる。フィツェックの小説はサイコ・サスペンス・ミステリーとしてどれも外れがないので、ぜひ読んで欲しいですね。彼の小説はほぼすべて日本語訳が出ています。まさに「面白すぎて時を忘れる」の言葉通りの体験を保証します。最初に読むなら、やはり「治療島」を読んで欲しいですね。未読のお方々は、ぜひ事前情報ゼロの状態で一気に読んで欲しい!最高の読書体験が味わえます。
余談ですが、ドイツのベルリンでまたトラックが人ごみに突っ込む大規模テロが起きて死者負傷者多数と速報が入ってますね…。ドイツが舞台のフィツェックの小説読んでいると本の出版年が経つにつれドイツの治安がだんだんと悪化しているように感じますが、ニュースなどを見ても、本当にドイツは国内が騒擾状態で治安が悪化しているのだなと感じさせますね…。ドイツ大丈夫なのか…。先日、BSNHKで放映しているZDF(ドイツの国営放送)のニュースを見ていたら、ドイツで爆弾テロを企てた12歳のドイツ在住のイラク・ドイツ二重国籍の少年をBKA(ドイツ連邦捜査局)が拘束したニュースの特集をしていて、拘束して爆弾を確保(不発だった)できたのは本当に僥倖で、爆発していたら大惨事になっていた可能性(ガラス等で殺傷力を高められていた爆弾)と、ドイツ国内の若年層が過激派に感化されてテロに走るのは珍しいことではありません、過激派は子供をテロリストにするターゲットとしていますって話を、捜査当局の話としてZDFニュースキャスターが述べてましたが、「ドイツ国内の若年層が過激派に感化されてテロに走るのは珍しいことではありません」って…もはやドイツは国として今後成立できるのか不安なレベルなのでは…。
治療島
著者:セバスチャン・フィツェック
柏書房(2007-06-21)
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著者:セバスチャン・フィツェック
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著者:セバスチャン・フィツェック
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サイコブレイカー
著者:セバスチャン・フィツェック
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アイ・コレクター (ハヤカワ・ミステリ 1858)
著者:セバスチャン・フィツェック
早川書房(2012-04-06)
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著者:深水 黎一郎
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2016年12月19日 19:13
覚醒剤使用したとして逮捕 ASKAさん不起訴へ
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20161219/k10010812301000.html
警視庁は覚醒剤の陽性反応が出たことなどから逮捕しましたが、東京地方検察庁が起訴する証拠が得られなかったとして不起訴にする方針を固めたことが関係者への取材でわかりました。ASKAさんは19日にも釈放されるものと見られます。
うーん…。尿から覚醒剤が確実に検出されていても、他の物証が何もなければ公判を維持できないんですね…。日本テレビの「ニュースエブリー」によると、今回の尿検査は逮捕状を取っての強制の尿検査ではなく、あくまでASKAさんに警察が要請した任意での尿検査のため、任意の尿検査では本人の尿かどうか確定できない(任意検査では本人が提出してくる為、本人の尿とは100%確定できない)、そのため、その他の物証も何もないことから、公判を維持できないとして不起訴になったようです…。本人が自発的に提出した任意での尿検査は公判において証拠能力が低い(本人が他人の尿を渡したと主張したとき、それを否定できない)とみなされるそうです。
任意の尿検査だと例え覚醒剤反応が出てもすり替えの可能性があるために証拠能力が低く、その他の物証が必須なのか…。覚醒剤捜査にこんな仕組みがあるなんて全然知りませんでした。無理やり捜査したり起訴したりして冤罪を生むよりは法を守って慎重な方が良いですが、任意尿検査だと証拠能力が低いというのは悪用される可能性もありそうで心配ですね…。
そして、犯罪事件の容疑者の段階において、当然ながらその人物が無罪や不起訴の可能性はある訳で、以前この逮捕についてブログエントリ(http://nekodayo.livedoor.biz/archives/1916934.html)書いた時はそのことを失念してASKAさんが覚醒剤やった前提でエントリを書いてしまい、自分も反省の気持ちです…。ASKAさんとみなさんに申し訳ないです…。
大手マスメディアが流すことが正しいとは限らない訳で、これから心に留め置きます…。例えば昨今のニュースでよく報道される高齢者ドライバーの事故問題についても、統計上では高齢者ドライバーの事故は人口比において増えておらず、マスメディアが何らかの法規制か何かを求めてそれらの事故をクローズアップしている(マスメディアを通して社会を変えるためのマスメディア共通のアジェンダとして高齢者事故がターゲットされた)という分析記事が先日の朝日新聞に載っていますしたが、今回のASKAさん不起訴で、自分も本当に気をつけなくてはいけないなあと自省して思いました…。
高齢ドライバーの事故 統計と報道イメージに差
http://www.asahi.com/articles/DA3S12708083.html
年齢別層で比較すると、最も死亡事故の率が高いのは、16歳から24歳の若者である。2015年は前世代平均が4.4件なのに対し、若者は7.6件だ。一方、65歳以上の高齢者は5.8件で、平均より上だが最も高い訳ではない。また高齢者も含め、十万人当たり事故件数はおおむね減少傾向になる。
従って、高齢者の事故が目立っている理由としては、おそらく高齢者全体の人数が増えていることの効果が大きく、高齢者層はやや事故を起こしやすい傾向があるものの、他の年齢層と比べて著しく運転が危険であるとまでは言えないだろう。(中略)
メディアには議題(アジェンダ)設定機能というものがあり、「今どんなことが問題か」を指し示す役割がある。そしていったん、社会的なアジェンダとなると(メディアが共通でアジェンダを決定すると)、普段なら優先順位が低い(あまり報じられることのない)ニュースでも、積極的に報じられるようになる。(中略)(今回はメディア共通の)アジェンダが「高齢ドライバー」に設定され、(最終的な法規制などを求めて)それに適合する報道が増えたと推測できるのだ。(中略)
私達は、時々立ち止まって、(報道や世論の流れから)別の角度から自らの思考を点検することを忘れるべきではないだろう。
偽ニュース、米国席巻 ネットで拡散、発砲事件も
http://www.asahi.com/articles/DA3S12712878.html
(ピザゲート事件のネットデマで中傷を受けているピザ店への嫌がらせは激しく)従業員はフェイスブックで(身元を)特定され、家族の写真をばらまかれて二人が辞めた。店の関係者は疲れた表情で空を仰いで言った。
「現実と虚構との境がわからなくなった人々が、嘘のニュースを信じ込み、ゲーム感覚で嫌がらせをする。我々はそういう時代に生きているんだと実感した」(中略)
(デマの発信源の一つになっている)フェイスブックは「多様な意見がある中で、真実の裁定者にはなれない」と強調する。
冤罪関係の本結構読んできたり様々なデマを流しているサイトやツイッターに憤慨したりしていた自分のこのていたらく…。ASKAさんに本当申し訳ない気持ちで一杯です…。
冤罪と裁判 (講談社現代新書)
著者:今村 核
講談社(2012-05-18)
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道徳感情はなぜ人を誤らせるのか ~冤罪、虐殺、正しい心
著者:管賀 江留郎
洋泉社(2016-05-11)
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黒い司法 黒人死刑大国アメリカの冤罪と闘う (亜紀書房翻訳ノンフィクション・シリーズ II-9)
著者:ブライアン・スティーヴンソン
亜紀書房(2016-09-24)
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2016年12月18日 23:44
魔法少女育成計画 QUEENS (このライトノベルがすごい!文庫)
魔法少女育成計画全話視聴。ううーん…。尺がないから仕方ないんですが、魔法の国の位置づけが中途半端なままで終わってしまいましたね。魔法少女育成計画シリーズにおける「魔法の国」って、簡単に言えば異次元から多数の世界(地球を含む)に侵略と略奪を仕掛けている非道な侵略国家で、魔法少女はその侵略と略奪の為の道具として作られ利用されているところが大きいんですね。でも、アニメだと尺の関係上、その辺は一切端折られているので、最後まで魔法の国の位置づけが「殺人ゲーム等を開催する非道な電子妖精を送り込んでくる侵略国家」「魔法少女に善行を指導する一般的アニメの魔法少女的イメージのファンシー国家」の両方のイメージが提示されたまま終わってしまい、最後までぐらぐらした安定しない世界観のままアニメは終わってしまいましたね…。
原作から補足しますと、「魔力」という万能に近いエネルギーを使用することで、地球などとは比較にならないオーバーテクノロジーな超科学文明(超魔法文明)を築いた「魔法の国」は、既に資源である魔力が枯渇しつつあり、それを補う為に複数の異世界(地球含む)に接続し、異世界から魔力を奪うと共に異世界(地球等)を影から侵略(政治的・経済的な侵略)しているんですね。地球における「魔法少女」という概念自体が、既に地球を秘密裏に侵略しており地球に対して大きな影響力を持つ魔法の国が、アニメーション放送のマスメディアを通して作り出したプロパガンダイメージ(ファンシーで可愛らしいイメージ)であり、その実態は、地球の魔力(地球の人間)を、魔法少女という形で魔力を凝縮して収穫しやすくして、最終的には魔法の国の魔力資源にする為の燃料に過ぎない…。
ただ、地球の科学力や国力等だと、魔法の力を持つ魔法の国には到底太刀打ちできないので、魔法の国に利用されている心根は善良な魔法少女達も、魔法の国のそれぞれの勢力の持つ力を借りながら、最終的には自らと魔法少女達と大事なものを守るために魔法少女として戦っていたりするんですね。魔法の国も一枚岩ではないので…。
魔法少女育成計画シリーズって基本的にProxy war、代理戦争の話で、魔法の国の様々な勢力が、地球上で人間(魔法少女達とその周辺の人々)を駒にして凄惨な大量殺戮と大破壊の代理戦争をやらせているっていう、とてつもなく救いようのない話なんですよ…。アニメだと尺が短すぎてその辺が描けなかったので、ぼんやりとした終わり方になっているように思います。
魔法の国は基本的に地球等の異世界を見下しており、文明レベルが違いすぎる為、物凄く非対称的な世界間関係(地球等の異世界側が秘密裏に一方的に搾取されている関係)なので、おそらく原作は最後までハッピーエンドにはならないように感じますね…。
ぶっちゃけて言えば、魔法少女リリカルなのはシリーズにおいては「管理世界(魔法文明世界・技術レベル高)」が「管理外世界(地球等の非魔法文明世界・技術レベル低)」を保護(人権や公正という理想的理念に基づいた保護)していますが、『なんで管理世界は技術レベルの低い管理外世界を保護しているの?管理世界の為に資源を奪って搾取すればいいじゃん!』的な、植民地主義・帝国主義を管理世界が管理外世界にダイレクトにやってきた場合、一体どうなるのかを描く物語が、魔法少女育成計画であると言えますね。
「リリカルなのは」だと、管理世界はいくつもあるんで、管理世界同士で植民地主義・帝国主義を牽制しているんですが(なのはに出てくる「時空管理局」などはまさにそういう国連的な組織)、「魔法少女育成計画」における魔法の国は基本的には一つですから、地球等に対する植民地主義・帝国主義・そしてそれらが引き起こす暴力と破壊に歯止めが掛からない感じですね…。
ちなみにアニメは、ハードゴアアリスが最後を迎えるところがとても丁寧に作られていて衝撃でしたね…。見ていて涙が…。魔法の国は、地球等の非魔法文明世界を「植民地」として見下して扱っていて、それらの世界(地球)の人間の扱い方も非人道的(ファヴがやりたい放題できたのを見れば分かるようにいい加減で投げやり)なんですね。でもそういった蔑視は、明らかに絶対に間違っているということを、地球が植民地化された世界で、魔法の国の引き起こす身勝手な戦いに巻き込まれ、命を奪われてしまう一人の少女を丁寧に描いていることで、はっきり感じさせてくれますね…。原作による補完が必須ですが、原作を踏まえれば植民地主義批判としても機能している良アニメだったと思います。
帝国主義 (岩波文庫)
著者:幸徳 秋水
岩波書店(2004-06-16)
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魔法少女育成計画 QUEENS (このライトノベルがすごい!文庫)
著者:遠藤 浅蜊
宝島社(2016-12-10)
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フライングドッグ(2017-02-22)
販売元:Amazon.co.jp
【Amazon.co.jp限定】 魔法少女育成計画 第4巻(完全生産限定版)(全巻購入特典:「B2布ポスター(描き下ろし)」引換シリアルコード付) [Blu-ray]
スタイルマート(2017-03-22)
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魔法少女育成計画全話視聴。ううーん…。尺がないから仕方ないんですが、魔法の国の位置づけが中途半端なままで終わってしまいましたね。魔法少女育成計画シリーズにおける「魔法の国」って、簡単に言えば異次元から多数の世界(地球を含む)に侵略と略奪を仕掛けている非道な侵略国家で、魔法少女はその侵略と略奪の為の道具として作られ利用されているところが大きいんですね。でも、アニメだと尺の関係上、その辺は一切端折られているので、最後まで魔法の国の位置づけが「殺人ゲーム等を開催する非道な電子妖精を送り込んでくる侵略国家」「魔法少女に善行を指導する一般的アニメの魔法少女的イメージのファンシー国家」の両方のイメージが提示されたまま終わってしまい、最後までぐらぐらした安定しない世界観のままアニメは終わってしまいましたね…。
原作から補足しますと、「魔力」という万能に近いエネルギーを使用することで、地球などとは比較にならないオーバーテクノロジーな超科学文明(超魔法文明)を築いた「魔法の国」は、既に資源である魔力が枯渇しつつあり、それを補う為に複数の異世界(地球含む)に接続し、異世界から魔力を奪うと共に異世界(地球等)を影から侵略(政治的・経済的な侵略)しているんですね。地球における「魔法少女」という概念自体が、既に地球を秘密裏に侵略しており地球に対して大きな影響力を持つ魔法の国が、アニメーション放送のマスメディアを通して作り出したプロパガンダイメージ(ファンシーで可愛らしいイメージ)であり、その実態は、地球の魔力(地球の人間)を、魔法少女という形で魔力を凝縮して収穫しやすくして、最終的には魔法の国の魔力資源にする為の燃料に過ぎない…。
ただ、地球の科学力や国力等だと、魔法の力を持つ魔法の国には到底太刀打ちできないので、魔法の国に利用されている心根は善良な魔法少女達も、魔法の国のそれぞれの勢力の持つ力を借りながら、最終的には自らと魔法少女達と大事なものを守るために魔法少女として戦っていたりするんですね。魔法の国も一枚岩ではないので…。
魔法少女育成計画シリーズって基本的にProxy war、代理戦争の話で、魔法の国の様々な勢力が、地球上で人間(魔法少女達とその周辺の人々)を駒にして凄惨な大量殺戮と大破壊の代理戦争をやらせているっていう、とてつもなく救いようのない話なんですよ…。アニメだと尺が短すぎてその辺が描けなかったので、ぼんやりとした終わり方になっているように思います。
魔法の国は基本的に地球等の異世界を見下しており、文明レベルが違いすぎる為、物凄く非対称的な世界間関係(地球等の異世界側が秘密裏に一方的に搾取されている関係)なので、おそらく原作は最後までハッピーエンドにはならないように感じますね…。
ぶっちゃけて言えば、魔法少女リリカルなのはシリーズにおいては「管理世界(魔法文明世界・技術レベル高)」が「管理外世界(地球等の非魔法文明世界・技術レベル低)」を保護(人権や公正という理想的理念に基づいた保護)していますが、『なんで管理世界は技術レベルの低い管理外世界を保護しているの?管理世界の為に資源を奪って搾取すればいいじゃん!』的な、植民地主義・帝国主義を管理世界が管理外世界にダイレクトにやってきた場合、一体どうなるのかを描く物語が、魔法少女育成計画であると言えますね。
ウィキペディア「魔法少女育成計画シリーズ」
魔法の国
異世界にある(らしい)不思議な国。魔法使い達が暮らしている。国の方針として「新しい血」を求め様々な世界に仲介人の魔法使いを送り、協力者を増やしている。魔法技術が発達している他、遥かに進んだ科学力を有する。世界にいくつも拠点があり、地区ごとに社会的にも経済的にも影響力がある他、幼少の頃から魔法少女に憧れを抱いてもらえるようにと魔法少女モノのTVアニメを制作・放送もしている。『最初の魔法使い』の直弟子である三賢人の合議制により意思決定が行われている。
ウィキペディア「魔法少女リリカルなのはシリーズ」
本シリーズに登場する次元世界は、他の次元世界を認識しており航行できる技術を有し、時空管理局の管理と保護を受けることが承認された世界を「管理世界」、逆に文明を持つが次元世界を認識しておらず、航行できる技術を持たない世界を「管理外世界」、人間が存在しない世界を「無人世界」、何らかの理由で滅亡した世界を「遺失世界」と管理局に呼称されている。(中略)(地球は)ミッドチルダ管理対象外世界(第97管理外世界と呼ばれている)であり、ここに住むほとんどの生物はリンカーコアを持たず、魔法も認知されていない
「リリカルなのは」だと、管理世界はいくつもあるんで、管理世界同士で植民地主義・帝国主義を牽制しているんですが(なのはに出てくる「時空管理局」などはまさにそういう国連的な組織)、「魔法少女育成計画」における魔法の国は基本的には一つですから、地球等に対する植民地主義・帝国主義・そしてそれらが引き起こす暴力と破壊に歯止めが掛からない感じですね…。
ちなみにアニメは、ハードゴアアリスが最後を迎えるところがとても丁寧に作られていて衝撃でしたね…。見ていて涙が…。魔法の国は、地球等の非魔法文明世界を「植民地」として見下して扱っていて、それらの世界(地球)の人間の扱い方も非人道的(ファヴがやりたい放題できたのを見れば分かるようにいい加減で投げやり)なんですね。でもそういった蔑視は、明らかに絶対に間違っているということを、地球が植民地化された世界で、魔法の国の引き起こす身勝手な戦いに巻き込まれ、命を奪われてしまう一人の少女を丁寧に描いていることで、はっきり感じさせてくれますね…。原作による補完が必須ですが、原作を踏まえれば植民地主義批判としても機能している良アニメだったと思います。
帝国主義 (岩波文庫)
著者:幸徳 秋水
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魔法少女育成計画 QUEENS (このライトノベルがすごい!文庫)
著者:遠藤 浅蜊
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【Amazon.co.jp限定】 魔法少女育成計画 第2巻(完全生産限定版)(全巻購入特典:「B2布ポスター(描き下ろし)」引換シリアルコード付) [Blu-ray]
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2016年12月17日 22:38
創世の島
興味深いニュースですね。私は海外のヤングアダルト小説(日本で言うところのライトノベル)を読むのが趣味の一つなんですが、現代における世界最高峰ライトノベルと言われる作品、バーナード・ベケット「創世の島」は、ニュージーランド(作者はニュージーランド人の作家)で人気が爆発して世界中に翻訳されて世界中でも大変な人気で超高評価を受けました(なぜか日本では人気が出なかった…すごい傑作なのに日本では海外ライトノベルがあまり売れないのが悲しい。最近読んだ海外ライトノベルでは恋愛が「病気」として禁じられ、人間から一切の恋愛に対する感情を手術によって取り除く世界を描いた「デリリウムセブンティーン」とかもとても良かった)。
「創世の島」の世界的大ヒットのように、真に優れた作品であれば、世界中から評価を受けることが可能なのが世界のライトノベル(ヤングアダルト)市場なんですね(日本は世界的なヤングアダルト小説の傑作も中々売れないので日本市場だけ価値観がちょっと違うかも知れません…)。ぜひ日本のライトノベル作家のみなさんも、世界中で評価を受ける素晴らしい作品を書いて欲しいなと感じましたね。
ちなみに「創世の島」はライトノベルの究極的傑作なんで、ライトノベル好きは勿論、本が好きなお方々全てにぜひ読んで欲しいですね。ぶっ飛ぶとしか言いようのない大どんでん返しが…読み終えたときはもう絶句でしたよ。日本を含む全世界のライトノベルで最も優れた最高傑作を選べと言われたら私は迷うことなく本作を選びます。
「創世の島」は、21世紀中期におきた日中対欧米の世界最終戦争(また日本がなんか枢軸っぽい役割だよ!まあ海外小説だから日本がこういう立ち位置なのはよくあることで仕方がない…)によって、全人類がほぼ全滅し、ニュージーランドだけが、完全に戦争から自衛することで唯一助かった世界が舞台。世界最終戦争でニュージーランドだけが生き残りました。こういう、世界最終戦争等により世界が滅んで、ラノベの主人公達のいるごく一部の部分だけが生き残るというのは、日本のオタク作品でも定番な感じです。「結城友奈は勇者である」とかまさにこういう感じの設定(世界が全滅し日本の一部だけが生き残っている設定)ですね。
「創世の島」で面白いのは、世界最終戦争の遥か後に、一人の少女がアカデミーに入る為の試験を受けているという展開なんですね。試験は試験室で試験官達とやりとりをするだけで、作品の大半はひたすら試験室での主人公と試験官とのやりとりをしているだけの小説なんですが、これが滅法面白い。主人公の少女は、アダムという青年の行動を語るのですが、このアダムについて語る中のアダムが語ることによって、最終戦争後の世界の姿がだんだんと浮き上がってくる。
そしてなおかつ、最初は「このアダムってのがヒーロー的キャラクターなのかな」と思って読んでいると、なんかひたすら、人工知能とアダムが哲学的問答を繰り返すシーンの連続になるという、意外な展開が続き、そしてこれらの諸問題(人工知能に魂はあるか?魂とは何か?人間らしさとは何か?そしてミームの問題といった哲学的諸問題)が、物凄く意味を持った展開であるところが実に見事で素晴らしい。実にドゥルーズ的といいますか神林長平的といいますか…。勿論、哲学なんて一切知らなくても楽しめます。
そして最後のどんでん返しが…。本当にやられたとしか言いようが無い。最高傑作レベルのミステリとかも凌駕する究極的どんでん返しにやられてしまいました。これはぜひ読んで体験して欲しいですね。読んでいないことが人生の損失と断言できる程の究極的な大傑作ライトノベルです。ライトノベル作家さん達にもぜひ読んで欲しいな。ライトノベルってここまで突き抜けちゃっていいんだ!的な、既存のあらゆる枠を完全に突破している様をぜひ味わって欲しいです。小谷真理さんが解説で書いている通り、読み終わった後、絶句して、頭を抑えながら部屋の中ひたすらぐるぐる回っちゃうくらいの衝撃でした…。1ページ目から最終ページまで読み飛ばしたりせず虚心坦懐にぜひじっくり読んで欲しいですね。
創世の島
著者:バーナード ベケット
早川書房(2010-06)
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デリリウム17 (新潮文庫)
著者:ローレン オリヴァー
新潮社(2014-01-29)
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世界のオタクが注目の日本の「ラノベ」 米国進出を開始
http://forbesjapan.com/articles/detail/14610
これまではKADOKAWAなどの大手が中心だったが、新規参入したのがJ-Novel Clubだ。ラノベをストリーミング形式で提供するいわば”ラノベ版ネットフリックス”だ。J-Novel Clubの創業者でCEOのSam Pinanskyは東京に在住。「巨大な成長の可能性が感じられる」と彼は言う。「ラノベは日本で出版されている量に対し、英訳される量がとても少ない。日本では自費出版のネット小説を除いても毎月60ー80作品が新たに出版されますが、英訳されるのはその7%以下なのです」
興味深いニュースですね。私は海外のヤングアダルト小説(日本で言うところのライトノベル)を読むのが趣味の一つなんですが、現代における世界最高峰ライトノベルと言われる作品、バーナード・ベケット「創世の島」は、ニュージーランド(作者はニュージーランド人の作家)で人気が爆発して世界中に翻訳されて世界中でも大変な人気で超高評価を受けました(なぜか日本では人気が出なかった…すごい傑作なのに日本では海外ライトノベルがあまり売れないのが悲しい。最近読んだ海外ライトノベルでは恋愛が「病気」として禁じられ、人間から一切の恋愛に対する感情を手術によって取り除く世界を描いた「デリリウムセブンティーン」とかもとても良かった)。
「創世の島」の世界的大ヒットのように、真に優れた作品であれば、世界中から評価を受けることが可能なのが世界のライトノベル(ヤングアダルト)市場なんですね(日本は世界的なヤングアダルト小説の傑作も中々売れないので日本市場だけ価値観がちょっと違うかも知れません…)。ぜひ日本のライトノベル作家のみなさんも、世界中で評価を受ける素晴らしい作品を書いて欲しいなと感じましたね。
ちなみに「創世の島」はライトノベルの究極的傑作なんで、ライトノベル好きは勿論、本が好きなお方々全てにぜひ読んで欲しいですね。ぶっ飛ぶとしか言いようのない大どんでん返しが…読み終えたときはもう絶句でしたよ。日本を含む全世界のライトノベルで最も優れた最高傑作を選べと言われたら私は迷うことなく本作を選びます。
「創世の島」は、21世紀中期におきた日中対欧米の世界最終戦争(また日本がなんか枢軸っぽい役割だよ!まあ海外小説だから日本がこういう立ち位置なのはよくあることで仕方がない…)によって、全人類がほぼ全滅し、ニュージーランドだけが、完全に戦争から自衛することで唯一助かった世界が舞台。世界最終戦争でニュージーランドだけが生き残りました。こういう、世界最終戦争等により世界が滅んで、ラノベの主人公達のいるごく一部の部分だけが生き残るというのは、日本のオタク作品でも定番な感じです。「結城友奈は勇者である」とかまさにこういう感じの設定(世界が全滅し日本の一部だけが生き残っている設定)ですね。
「創世の島」で面白いのは、世界最終戦争の遥か後に、一人の少女がアカデミーに入る為の試験を受けているという展開なんですね。試験は試験室で試験官達とやりとりをするだけで、作品の大半はひたすら試験室での主人公と試験官とのやりとりをしているだけの小説なんですが、これが滅法面白い。主人公の少女は、アダムという青年の行動を語るのですが、このアダムについて語る中のアダムが語ることによって、最終戦争後の世界の姿がだんだんと浮き上がってくる。
そしてなおかつ、最初は「このアダムってのがヒーロー的キャラクターなのかな」と思って読んでいると、なんかひたすら、人工知能とアダムが哲学的問答を繰り返すシーンの連続になるという、意外な展開が続き、そしてこれらの諸問題(人工知能に魂はあるか?魂とは何か?人間らしさとは何か?そしてミームの問題といった哲学的諸問題)が、物凄く意味を持った展開であるところが実に見事で素晴らしい。実にドゥルーズ的といいますか神林長平的といいますか…。勿論、哲学なんて一切知らなくても楽しめます。
俺とお前は違う。もう、その違いは意識だ、という気は無い。これまで出会った人間の半分は、お前同様、意識なんかないみたいなやつらだった。かといって、自由意志とも呼びたくない。俺を動かしているのは選択じゃないからだ。俺はこの、命がゆっくり流れでていってしまう感覚を無視することはできない。俺にとって、命が意味を持つのは、人の笑顔を見たり、人の手が俺の手の中にあるのを感じるときだけだという事実を無視することはできない。だから、違う、という言い方をするんだ。
(バーナード・ベケット「創世の島」)
そして最後のどんでん返しが…。本当にやられたとしか言いようが無い。最高傑作レベルのミステリとかも凌駕する究極的どんでん返しにやられてしまいました。これはぜひ読んで体験して欲しいですね。読んでいないことが人生の損失と断言できる程の究極的な大傑作ライトノベルです。ライトノベル作家さん達にもぜひ読んで欲しいな。ライトノベルってここまで突き抜けちゃっていいんだ!的な、既存のあらゆる枠を完全に突破している様をぜひ味わって欲しいです。小谷真理さんが解説で書いている通り、読み終わった後、絶句して、頭を抑えながら部屋の中ひたすらぐるぐる回っちゃうくらいの衝撃でした…。1ページ目から最終ページまで読み飛ばしたりせず虚心坦懐にぜひじっくり読んで欲しいですね。
アナックスらの対話からめまぐるしく浮かび上がってくる興亡史には、存分に驚嘆していただくとしても、本書は最後の最後まで予断をゆるさぬ内容です。とくに、あの最後の数ページの衝撃!思考の根幹を突き崩されるようなラストの、あの驚天動地の真相に接したわたしは、しばらく立ち直れなかったほどで、待てよ、と改めて冒頭から読み返して、「なるほど、そういうことだったのか」と愕然としたものでした。それこそ空の天蓋がいきなりはねのけられて、無限の宇宙へと、目が開かれていくような戦慄と快感――これぞ新世紀のサイエンス・フィクションの醍醐味だ、と思ったものです。
(小谷真理「創世の島」解説)
創世の島
著者:バーナード ベケット
早川書房(2010-06)
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著者:ローレン オリヴァー
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ロシア外相 外務防衛の閣僚協議「2+2」再開必要で一致
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20161215/k10010808521000.html
ロシアのラブロフ外相はNHKなどに対して、「プーチン大統領が外務・防衛の閣僚協議いわゆる『2+2』を再開させる必要があるという認識で安倍総理大臣と一致した」と述べました。また、ラブロフ外相は「シリア問題とウクライナ東部の情勢をめぐって両首脳が意見交換をして、両国の立場はほとんどの点で一致している」としています。
ロシアとの2+2再開は良いことだと思いますが、「シリア・ウクライナ問題で日ソ両国の立場はほとんどの点で一致している」って…。マジで…!?驚愕しました…。日本は完全にロシアシフトするって外交方針で行くように見受けられますが、こんな猪突猛進状態で大丈夫なのか…。昨日のフジテレビ「みんなのニュース」でロシア外交専門の政治学者の中村逸郎さんが、凄まじく興奮して正気を失っている様子の鈴木宗男氏を見て、「ロシアとは冷静な外交を行うことが大切であり、日本だけが前のめりになって進むのは日本に利益をもたらさない」って言ってましたが、ほんとその通りだと思います…。
来年、トランプ大統領が完全な親露スタンスで米国の対露制裁解除(ティラーソンが国務長官になったので解除の可能性は高い)を行い、EUもフランスがルペン大統領になって対露制裁解除に動き出すとかの状況ならまだしも、いま、まだ世界情勢の先行きが分からない状態で、「両国の立場はほとんどの点で一致」って…。日本、物凄く前のめりですね…。
こりゃあ、今後もしロシアがバルト三国に介入した場合も日本は
「見ざる言わざる聞かざる!」
「ロシアは常にいかなる時も大切な友邦です!日本が世界に言えるのはそれだけです!」
「友邦ロシアを通じてバルト三国に日本が経済支援を行います!」
ってな状態になる可能性は高そう…。日本がロシアの世界戦略のお財布に…。
結局のところ、日本の国力が大きく低下している上に米国が世界戦略をドラスティックに変更しつつあり、対中対露の二方面作戦は日本に不可能なので、日本はロシアと何があっても友好的に行かないと立ち行かなくなったということだと思います…。当然ロシアは、そういった立場である日本の足元を見ている。1980年ごろ、「日本が世界をリードする」みたいな勢いの良い論調がありましたが、実際の日本は大国(米中露)の間で翻弄される極東の衰退していく小国だったということでしょう…。
みずほ銀行みずほ総合研究所「プーチン大統領訪問の注目点」
http://www.mizuho-ri.co.jp/publication/research/pdf/urgency/report161130.pdf
トランプ氏は選挙戦において、孤立主義的な外交方針、対露では関係改善の方針を示す(中略)
ロシアにとっては、米露関係の改善に伴い制裁が緩和された場合、日本との経済協力や領土問題解決の重要性が相対的に低下する可能性も
米ブルッキングス研究所フェロートーマス・ライト氏「同盟の亀裂、ロシアに好機」
http://www.asahi.com/articles/DA3S12706385.html
トランプ氏にとって東欧はさほど重要ではなく、今後の言動によってはロシアの影響の拡大を許してしまう懸念がある。(中略)ロシアには好機で、反応を見ながら様々なことを試してくるだろう。(中略)次期国務長官に大手エクソンモービルのティラーソン会長を選んだことも懸念している。ティラーソン氏はプーチン氏と親しい。(中略)彼(トランプ大統領)は国際問題を(アメリカの利益第一の)ビジネスの視点で見るのではないか。
トランプとダークサイド
http://www.jiji.com/jc/v4?id=201612miyatru0003
ロシアや中国の動きは「諸帝国の逆襲」といえます。国家意思としてのダークサイドともいえるかと思います。ダークサイドが世界中を覆い、その一部から「諸帝国の逆襲」が起きている。
現在、世界は大国、そして大国に準じる国で構成される2つのリーグがあります。メジャーリーグが米国、中国、ロシアです。マイナーリーグは日本、英国、EU、インドなどを中心とする国々です。
「諸帝国の逆襲」というのは、メジャーリーグの米国以外の残りの2つの勢力(中国、ロシア)が力による現状変更を目指して、逆襲を試みている。これが基本的な構図です。
メジャーリーグの力関係を見ると、今は米国が1強で、あと2つの中ロが2弱です。その状況がどう変わっていくか。2弱のうち中国はどちらかというと昇り竜です。今後、1強(米国)と、その次に中国、そして1弱のロシアというように変わっていくと思います。(中略)
日本は領土も小さいし、人口も減っているし、十分な軍事力はない。だから誇りを持ってマイナーリーグでいいと思います。(中略)
ユーラシア大陸のバランス・オブ・パワー(勢力均衡)という観点で言うと、海洋国家日本からすれば、ロシアと中国をどう競わせるかということが肝要になります。欧州は東方のロシアだけを見ていればいいのですが、日本はロシアと中国を見なければいけない。両者が結託されては困るし、どちらかが強くなり、手が付けられないくらい強大化してもらっても困る。
ちなみに、ロシアの人については詳しくないのでよくわかりませんが、欧米人の指導層(アメリカ人・ヨーロッパ人の指導層)ってイソップ童話のコウモリみたいな立ち位置の相手(理念のない相手)を嫌っているようなので、その点気をつけないと、欧米から日本が憎まれる可能性があるってことは、考えないといけないのではと思います。スターウォーズの悪役組織で、共和国経済から生まれた組織でありながら、パルパティーン、ドゥークー伯爵らと手を結び、のちに用済みとしてダースベイダーに抹殺された「通商連合」「テクノ・ユニオン」「インターギャラクティック銀行グループ」みたいなコウモリ的悪役組織、日本がモデルみたいに言われてますね…。
ウィキペディア:イソップ童話「鳥と獣とコウモリ」
昔々、獣の一族と鳥の一族が戦争をしていた。その様子を見ていたずる賢い一羽のコウモリは、獣の一族が有利になると獣たちの前に姿を現し、「私は全身に毛が生えているから、獣の仲間です。」と言った。鳥の一族が有利になると鳥たちの前に姿を現し、「私は羽があるから、鳥の仲間です。」と言った。
その後、鳥と獣が和解したことで戦争が終わったが、幾度もの寝返りを繰り返し、双方にいい顔をしたコウモリは、鳥からも獣からも嫌われ仲間はずれにされてしまう。
双方から追いやられて居場所のなくなったコウモリは、やがて暗い洞窟の中へ身を潜め、夜だけ飛んでくるようになった。
ウィキペディア「ヌート・ガンレイ」
ヌート・ガンレイ (Nute Gunray) は、アメリカのSF映画『スター・ウォーズ』シリーズの新三部作(『エピソード1/ファントム・メナス』『エピソード2/クローンの攻撃』『エピソード3/シスの復讐』)に登場する架空の人物。(中略)
物語中において、シス卿ダース・シディアスと深い繋がりを持っている。シディアスに対しては常にへりくだり、まるで臣下のような態度をとっているものの、シス卿に心からの忠誠心があったわけではない。彼らは基本的に、互いを利用するだけの関係である(都合の悪いことは隠そうとしたり、「(ナブー封鎖の)話に乗ったのは間違いではないか」と副官ルーン・ハーコも疑問を示していた)。
彼がシス卿と関わるようになったのは、通商連合の総督の地位につく頃からであるとされる。当時、ライバルと熾烈な権力争いをしているガンレイに、助力と引き替えに協力するように接触してきたのが、ダース・シディアスであった。彼は、シディアスから得た秘密情報をもとにライバルを蹴落とし、総督の地位を得たのである。この後も、表で活動するガンレイと、裏で暗躍するシディアスは、関係を保ち続けた。
しかしエピソード3では、野望が成就し、もはや裏に隠れている必要がなくなったシディアスに利用価値を見限られ、シディアスの使者ダース・ベイダーに殺害される。映画版では容赦なく殺害されるが、ガンレイの「戦争は終わった。シディアス卿は我々にピース(peace=平和)を約束した!」という疑問に対するシディアスの答えは、小説版でアナキンの「誤解があったようだな。シディアス卿はピース(piece=切れ端)にすると約束したのさ」という台詞として明かされる。
おそらく今後の21世紀は国際的には、アメリカという超帝国的なパワーが今までのようには存在しなくなる訳で、20世紀後半よりも遥かに不安定で危険な時代になるでしょうね…。ちなみにスターウォーズエピソード6以降の話は、巨大な銀河帝国が消滅したことで人々が自由になった故に、秩序が消滅して宇宙が破滅的混乱に陥り戦争が次々と勃発する皮肉な話ですね…。
新共和国が内側から崩壊しはじめ、完全に瓦解しつつある今、誰の助けも得られないのだ。帝国さえ陥落してしまえば、しごく簡単だとみんなが思っていた。(中略)
自由。自分の考えを口にし、反論し、議論する自由だ。レイアはため息をついた。反乱軍を率いていた者たちは、甘くみていた。何をすればよいか命令される方がいい、と密かに考えている人々が、あまりにたくさんいたのだ。自分の頭で考えるよりも、命令に従う方がはるかにたやすい。言い争いと話し合いを重ねているうちに、全てが手遅れになってしまった。
(「スターウォーズ フォースの覚醒」)
スター・ウォーズ フォースの覚醒 (講談社文庫)
著者:アラン・ディー・フォスター
講談社(2016-09-15)
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スター・ウォーズ エピソード3:シスの復讐 (講談社文庫)
著者:マシュー・ストーヴァー
講談社(2016-12-15)
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アート・オブ・ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー
著者:ジョッシュ・クーシンズ
ヴィレッジブックス(2016-12-16)
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スター・ウォーズ アフターマス
著者:チャック・ウェンディグ
ヴィレッジブックス(2016-07-30)
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│ニュース
2016年12月16日 15:07
前回のエントリで取り上げたデマ、ツイッターユーザーや軍事系ブロガー等が、「ニコルソン調整官は『神に感謝すべき』と言ったのであり、『(被害が出なかったことを海兵隊に)感謝すべき』とだけ伝えたマスコミは誤報!」と彼らが述べていたこと自体が、何の取材ソースもないデマだった訳です。
しかし、デマを報じる上記のニュースに対して、記事の見出しを取り上げて、「感謝すべき」などという発言はなかったとか、最も根源的な一次ソースである当事者の副知事が嘘をついているとか、もう滅茶苦茶な主張をしていて、米軍擁護と沖縄&マスメディア非難しているユーザーがネット上に大量にいるんですが…、どうなってるのこれ…。既に米軍と自己の権威同一視にまで進んでいるとしか…。
権威同一視について簡単に説明しますと、第二次世界大戦の後、ナチスは突拍子もないデタラメの政治デマをドイツ国民に吹き込んだのにも関わらず、なぜドイツ国民は明らかに嘘とわかるデマを信じてナチスに扇動されてしまったのかを解明することが、科学の世界でも大きな問題・研究課題として考えられるようになったんですね…。二度と世界大戦を起こさないために、様々な公的機関が様々な研究機関に解明の為の資金を出しました。
そして、それらについて研究を行った社会学(社会心理学)では、権威に対する最も洗脳の進んだ状態、権威同一視状態においては、自らの内面が仮想の権威と一体化して、その権威の為に自ら行動することに喜びを感じるようになっている、そこにおいては、同一視した権威にとってマイナスに働く倫理・良心・科学的公正といったもの(今回のことで言えば、デマに抵抗する良心)は全て捨てられてしまっているという分析結果を出したんですね…。
まさに、そういった事態(米軍を権威として自己を同一視している人物達が日本には大勢いて、確信犯的にデマをばら撒いている事態)がリアルタイムで起こっている訳で、恐るべきことだと思います…。
今回、デマを確信犯的に流している人々は、米軍と自己を同一視して、沖縄の地方自治体や沖縄県民とマスメディアを敵として捉えているんですが、これは右翼的権威主義的尺度でも計りしれないような思想、自国よりも他国の軍隊に熱狂するという思想な訳で、米軍に安全保障を頼ってきた日本独自のものかも知れませんね…。
様々な実験等から分かったことによると、権威に対する最大の服従状態である権威同一視状態(権威を内面化した状態)では、その権威が常に超自我的な行動指針最高位に置かれ、その権威に対してマイナスになるような良心(倫理観・誠実さ・公正性・客観性等)は全てその人間の内面から排除されてしまうので、非倫理的・反倫理的な行動に対するハードルが極端に下がる(例えば権威の為にデマを流したり暴力を振るったりしても良心の咎めを感じることはなくなる)とされているんですね…。
これは本当に恐るべきことで、権威同一視状態の人々、客観性や公正性や思いやりや誠実さといった人間同士の関係において極めて重要なファクターを捨て去り、権威に自発的に仕えて権威の拡大の為に行動することを行動指針の最高位におく人々が、少なくとも日本のインターネット上には、物凄い数の人々としているということは、インターネットで情報を見るときに常に頭に入れておくべきことだと思います。
後は、権威同一視を防ぐには、多面的な物事の見方を可能にする客観性や公正性といった、論理、科学、倫理の基礎になるものを、幼少期からきちんと誠実に教えていかなければいけないという結論を科学は出したんですが、果たして現代日本で、客観性や公正性ということを重んじた教育を行っているのかと考えると、とてもそうは思えないわけでして、非常に不安ですね…。
権威と権力――いうことをきかせる原理・きく原理 (岩波新書 青版 C-36)
著者:なだ いなだ
岩波書店(1974-03-28)
販売元:Amazon.co.jp
権威主義の正体 (PHP新書)
著者:岡本浩一
PHP研究所(2004-12-16)
販売元:Amazon.co.jp
自由からの逃走 新版
著者:エーリッヒ・フロム
東京創元社(1965-12)
販売元:Amazon.co.jp
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オスプレイ事故でデマ、「朝日新聞が意図的な誤訳」にソースなし 米軍司令官「感謝されるべき」発言
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20161215-00010001-bfj-soci
しかし、デマを報じる上記のニュースに対して、記事の見出しを取り上げて、「感謝すべき」などという発言はなかったとか、最も根源的な一次ソースである当事者の副知事が嘘をついているとか、もう滅茶苦茶な主張をしていて、米軍擁護と沖縄&マスメディア非難しているユーザーがネット上に大量にいるんですが…、どうなってるのこれ…。既に米軍と自己の権威同一視にまで進んでいるとしか…。
権威同一視について簡単に説明しますと、第二次世界大戦の後、ナチスは突拍子もないデタラメの政治デマをドイツ国民に吹き込んだのにも関わらず、なぜドイツ国民は明らかに嘘とわかるデマを信じてナチスに扇動されてしまったのかを解明することが、科学の世界でも大きな問題・研究課題として考えられるようになったんですね…。二度と世界大戦を起こさないために、様々な公的機関が様々な研究機関に解明の為の資金を出しました。
そして、それらについて研究を行った社会学(社会心理学)では、権威に対する最も洗脳の進んだ状態、権威同一視状態においては、自らの内面が仮想の権威と一体化して、その権威の為に自ら行動することに喜びを感じるようになっている、そこにおいては、同一視した権威にとってマイナスに働く倫理・良心・科学的公正といったもの(今回のことで言えば、デマに抵抗する良心)は全て捨てられてしまっているという分析結果を出したんですね…。
まさに、そういった事態(米軍を権威として自己を同一視している人物達が日本には大勢いて、確信犯的にデマをばら撒いている事態)がリアルタイムで起こっている訳で、恐るべきことだと思います…。
権威と権力はどちらも人を従わせたり、信じさせたりする関係であるが、権力は強制したり命令したりして従わせるのに対し、権威は、強制もされず命令もされないのに自分から進んで、信じ服従しようとする。
(なだいなだ「権威と権力」)
社会心理学では、「服従」「同調」「同一視」という用語を区別している。
服従は、通常は強制的圧力の下で起こる。ミルグラムの電気ショックの実験が服従の実験である。服従の当事者は、行動に従ってはいるものの、自分は従いたくないという葛藤の自覚がある。ミルグラムの実験の被験者の場合、ショックのボタンを押すのを拒否して帰宅してしまっても、そのことによる不利益はない状態で実験に参加しているにもかかわらず、「心理学の科学的実験」などの説明が圧力となり、ずるずると服従し続けたところに、人間が服従に傾倒しやすいことが示されている。(中略)
同一視は、当該の行動の前提となる価値判断などが内面化された状態である。同一視が起こっていると強制や義務感のない状態でも当該の行動が起こる。たとえば、子供自身が、親に言われなくても、「机が綺麗だと気持ちがいい」と感じ、机を綺麗にすることを習慣にした場合などである。これは「机の周囲を整頓する」という行動基盤となる価値判断が内面化された結果とみなすことができるのである。
同一視が起こると、強制や義務感、規範がない状態でも当該の行動が起こることになり、当該の行動をやめさせるには、説得が必要になる。ジンバルドの監獄実験で扱った行動が同一視である。実験は、囚人役に囚人らしく振る舞うことも、看守役に看守らしく振る舞うことも求めていない。それにもかかわらず、それぞれの役割に付随する行動が内面化していった。(心理実験であり、本当の刑務所ではないにも関わらず)看守役は実験者の目を盗んで囚人に危害を与える場合さえ散見された。これは、看守としてのモデル・規範のないところで、看守らしい行動が起こっていたことを示す。
同調は、この服従と同一視のあいだのものの総称である。基本的には、モデルや規範が可視的でないときには同調は起こらない。モデルや規範が可視的でないときに起こる場合、それはすでに同一視が生じていると考えるわけである。(中略)
ここにあげたアッシュ、ミルグラム、ジンバルドの研究は、いずれも大きな衝撃をもって受け止められた。人間の同調性、服従性、そして与えられた役割に染まる同一視が、条件が少しととのえさえすれば、かくも容易に確実に大規模に起こることがわかったからである。ホロコーストの原因をドイツ人、ドイツの政治文化、ナチズムの特殊性などに求め、アメリカを始めとする連合国には無縁なことと考えていた当初の理解が誤っていたことがはっきりしたのである。(中略)
右翼的思想が権威主義と結びつきやすいのは、直感的にもうなずけるが、それを実際の尺度で示したのがアルツマイヤーの右翼的権威主義的尺度である。
(岡本浩一「権威主義の正体」)
今回、デマを確信犯的に流している人々は、米軍と自己を同一視して、沖縄の地方自治体や沖縄県民とマスメディアを敵として捉えているんですが、これは右翼的権威主義的尺度でも計りしれないような思想、自国よりも他国の軍隊に熱狂するという思想な訳で、米軍に安全保障を頼ってきた日本独自のものかも知れませんね…。
様々な実験等から分かったことによると、権威に対する最大の服従状態である権威同一視状態(権威を内面化した状態)では、その権威が常に超自我的な行動指針最高位に置かれ、その権威に対してマイナスになるような良心(倫理観・誠実さ・公正性・客観性等)は全てその人間の内面から排除されてしまうので、非倫理的・反倫理的な行動に対するハードルが極端に下がる(例えば権威の為にデマを流したり暴力を振るったりしても良心の咎めを感じることはなくなる)とされているんですね…。
これは本当に恐るべきことで、権威同一視状態の人々、客観性や公正性や思いやりや誠実さといった人間同士の関係において極めて重要なファクターを捨て去り、権威に自発的に仕えて権威の拡大の為に行動することを行動指針の最高位におく人々が、少なくとも日本のインターネット上には、物凄い数の人々としているということは、インターネットで情報を見るときに常に頭に入れておくべきことだと思います。
後は、権威同一視を防ぐには、多面的な物事の見方を可能にする客観性や公正性といった、論理、科学、倫理の基礎になるものを、幼少期からきちんと誠実に教えていかなければいけないという結論を科学は出したんですが、果たして現代日本で、客観性や公正性ということを重んじた教育を行っているのかと考えると、とてもそうは思えないわけでして、非常に不安ですね…。
権威と権力――いうことをきかせる原理・きく原理 (岩波新書 青版 C-36)
著者:なだ いなだ
岩波書店(1974-03-28)
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著者:岡本浩一
PHP研究所(2004-12-16)
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オスプレイ事故でデマ、「朝日新聞が意図的な誤訳」にソースなし 米軍司令官「感謝されるべき」発言
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20161215-00010001-bfj-soci
12月14日午後、安慶田副知事は沖縄の米軍トップ・ニコルソン四軍調整官を訪問し、事故について抗議した。その後、記者団に対し、ニコルソン四軍調整官が「県民、あるいは住宅や人間に被害を与えなかった。感謝されるべきだ。表彰ものだ」と発言した、と説明した。また、「県は政治問題化するつもりか」などと、テーブルを叩きながら、怒気を示すようなこともあったという。
これを朝日新聞は「米軍高官『被害与えず、感謝されるべき』 沖縄副知事に」と速報。NHKや共同通信なども同様の内容を報じた。
これに対し、Twitter上で「朝日新聞の意図的な誤訳」という指摘が沸き起こる。なかでも拡散されたのは、ニコルソン四軍調整官の発言は「Should be thankful that there was no damage」であり、「神に感謝すべき」という訳が正しい、という内容だ。発端はこのツイートだ。「意図的な誤訳なのでご注意」などという別のツイートとともに、拡散が始まった。
ただ、この発言にはソースがない。沖縄県基地対策課の担当者はBuzzFeed Newsの取材に対し、「会談は非公開ですし、なぜ英文が出回っているのか、私どもとしてわからない」と説明した。県側からは副知事と県の基地防災統括監、通訳の3人が会談に参加した。ただ、ニコルソン四軍調整官の発言を訳したのは、米軍側の通訳だったという。
では、「感謝すべき」という発言があったのは事実なのか。担当者は、「非公開だったため、副知事が報道陣に語った以上のことは県としてもわかりません」としている。
実際、議事録も英文の出どころもないと、朝日新聞那覇総局の公式アカウントも、拡散されている英文の存在を否定している。なぜこの英文が出てきたのか。どうやら、別のユーザーが「推測」したニコルソン四軍調整官の「発言」がソースのようだ。 このユーザーはその後、この英文について「個人的な推測」「根拠はない」としている。
まず、最初の報道の一次ソースは共同通信なんですね。それを朝日のデマとして捏造情報を流すとか、最初から反朝日の感情を利用してデマを感情的に拡散することを狙っておりやり方が非常に悪質です…。上記記事には出ていませんが、国内最大手の軍事ブロガーであるJSF氏が捏造デマを報じたことで、ネット上で一気に拡散した模様です。このツイートですね。(16日15時追記;当該ツイートは削除されたようです。物凄く拡散してしまったので、デマだと分かった時点で削除するべきだったのではないでしょうか…)
JSF obiekt_JP
米軍高官「被害与えず、感謝されるべき」 沖縄副知事に:朝日新聞デジタル http://www.asahi.com/articles/ASJDG547DJDGTPOB008.html … これは「神に感謝すべき」という意味で海兵隊に感謝しろという意味ではない、そうです。
普段はひたすら米軍寄りの自民党の防衛部会すら怒っている今回の問題発言の件に対して米軍擁護の為の捏造デマを流すとか、なんともはや…。彼ら右派軍事ブロガーらは親米的な人々の集まりですが、それにしても、もう絶句するしかない…。。少なくとも、米軍擁護の為に日本を貶めるようなデマを流す人間は、日本の全国民から、そして親米政党の自民党からすらも軽蔑されるでしょうね…。ほんと訳がわからない…。
与党自民党だって、米軍擁護の為に捏造デマを流してくるような輩はたとえ自民党支持者であっても相手にしたくないでしょう(デマ拡散は米軍との交渉において自民党の足を引っ張ることになる)。こんな捏造デマを流せば、彼らが支持する自民党からすら信用を失うだけでしょうに、彼ら軍事系のブロガーやツイッターユーザーがデマを平然と流す意味が本当に訳がわからないです…。
沖縄副知事「怒り頂点」 オスプレイで副大臣に抗議
http://www.tokyo-np.co.jp/article/politics/list/201612/CK2016121502000254.html
自民部会でも苦言が相次ぐ
自民党は十五日午前に党本部で開いた国防部会などの合同部会で、米海兵隊の新型輸送機オスプレイが沖縄県沖の浅瀬で大破した事故について、政府側の説明を受けた。出席議員からは「深刻な事故だ。国民にしっかり説明する責任がある」などの苦言が相次いだ。
ある議員は在沖縄米軍トップのニコルソン沖縄地域調整官が「パイロットは県民に被害を与えなかった。感謝されるべきだ」などと発言したことに関し「言い方に問題がある」と批判。別の議員は、今月七日にも高知市沖で米海兵隊のFA18戦闘攻撃機が墜落したことを踏まえ「一週間に次々と事故が起きている」と懸念を示した。陸上自衛隊も二〇一八年度までに十七機のオスプレイを導入することに対して「陸自も今回と同様に、夜間の給油訓練を行うのか」と疑問を投げ掛けた議員もいた。
今現在、ツイッターで「神に感謝すべき」で検索すると、リアルタイムで先のJSF氏のツイートを元にデマ拡散してるユーザーが今この時すらも大量にずらずらでてくるんですが、これ非常に問題だと思います。上記のヤフーニュースのコメント欄も、デマを正当化して拡散するコメントのオンパレードですね…。デマがデマであると分かっているにも関わらずデマをばら撒こうとする確信犯のユーザーによってどんどん拡散している…。
ネットによるデマの拡散に歯止めが掛からないと、ネットはただデマゴギーがデマをばら撒くだけの有害なだけのものになる。ツイッターの有名人では池田信夫さんもツイッターでデマを批判しているのでアゴラで取り上げてくれるかも…。ネットメディアだけでなく、TVや新聞といった大手マスメディアでもネットで扇動的な政治デマが拡散していることをきちんと伝えて今回のデマに歯止めをかけて欲しいです…。
扇動的な政治デマ(政治宣伝・プロパガンダ)は本当に最も危険です。ナチのプロパガンダとか、嘘ばかりのデマが大半でしたが、まさに「デマによって多数を政治動員することで真実を述べる人間を圧殺して最終的政治目的を達成する」という、今現在まさにJSF氏のツイートを元に行われているデマ拡散を極めて大掛かりにしたようなことが行われていたんですね。デマが急速に拡散して訂正速度が追いつかないツイッターの現状を見ると、ツイッターのシステム自体がデマによる多数動員と親和性の高いシステムであると言わざるを得ない…。
https://twitter.com/itami_k/status/809310310234406912
デマツイのRTが1971(それを広めた別人(JSF氏)のツイが3010)。
デマツイ主が間違いを認めたツイのRTが34。
絶望的なほど非対称。
→ オスプレイ 事故、「朝日新聞が意図的な誤訳」とデマ 米軍司令官「感謝されるべき」発言で
ツイッターがデマ拡散機として機能しており、訂正する指摘よりもデマが拡散していく方が早い絶望的な状況です…。ツイッターのシステムは重大な問題があると思います。大手のユーザーがデマを流したら、リツイートの連鎖により急速にデマが拡大し、もうそのデマを訂正することは困難になってしまうシステム。問題がありすぎる…。
ウィキペディア「ナチスのプロパガンダ」
「大衆動員」を達成するため、政治活動の重点はプロパガンダに置かれた。ヒトラーは『我が闘争』で既に以下の原則を編み出していた。
テーマや標語を絞る
あまり知性を要求しない
大衆の情緒的感受性を狙う
細部に立ち入らない
信条に応じ、何千回と繰り返す
こうしてナチ・プロパガンダの定式が決まり、ナチの装置として最も成功した武器となった。
今回のような扇動的な政治デマの拡散は歯止めをかけないと、非常に危険です…。しかもそれが今、リアルタイムで起こっている…。マスメディアがきちんと検証報道するなりして歯止めをかけないと、デマがネットを通じて平然と蔓延する国家にどんどんなってしまい、本当に社会全体が危険だと思います…。扇動的な政治デマがネットを通じて平然と蔓延する先にあるのは共同体における信頼性の消滅と各人の疑心暗鬼が引き起こす民主的社会の崩壊です。「流言・投書の太平洋戦争」とか、各人の疑心暗鬼とデマの関係性が見える良書でした。
流言・投書の太平洋戦争 (講談社学術文庫)
著者:川島 高峰
講談社(2004-12-11)
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情報操作のトリック その歴史と方法 (講談社現代新書)
著者:川上 和久
講談社(1994-05-17)
販売元:Amazon.co.jp
メディア・コントロール―正義なき民主主義と国際社会 (集英社新書)
著者:ノーム チョムスキー
集英社(2003-04-17)
販売元:Amazon.co.jp
ヒトラー(上):1889-1936 傲慢
著者:イアン・カーショー
白水社(2015-12-26)
販売元:Amazon.co.jp
ヒトラー(下):1936-1945 天罰
著者:イアン・カーショー
白水社(2016-04-29)
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