2012年01月

2012年01月21日 06:08

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そういえばガンダムってサイコミュ使う女性パイロットはほぼ確実に戦死しますね…。しかも大体誰かを庇って死んでしまいますね…。なんという強烈な死亡フラグ…。

ガンダムでファンネル使う女は高確率で戦死する件
http://hayabusa.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1326926970/

僕の思いつく限り挙げてみると…

ララァ  死亡(シャアを庇って戦死。ビット使用)
クスコ  死亡(戦死。小説版のみ登場。ビット使用)
フォウ  死亡(カミーユを庇って戦死)
ロザミア 死亡(戦死。リフレクタービット使用。小説版だとカミーユを庇って戦死)
ハマーン 死亡(戦死。ファンネル使用)
プル   死亡(ジュドーを庇って戦死。ファンネル使用)
プルツー 死亡(戦死。リフレクタービット使用)
プルシリーズ  死亡(戦死。ファンネル使用)
キャラ  死亡(戦死)
ロニ   死亡(戦死。リフレクタービット使用)
マリーダ 死亡(ネェル・アーガマを庇って戦死。ファンネル使用)
クェス  死亡(ハサウェイを庇って戦死。ファンネル使用)
ファラ  死亡(戦死)
カテジナ 生存(小説版だと戦死。ゴトラタンがサイコミュ搭載機体かどうか不明)
ディアナ 生存(アニメ版だとモビルスーツに乗らずに生存。福井晴敏氏の小説版ではサイコミュ搭載モビルスーツに乗って戦死。ファンネル使用)

番外 サイコミュ搭載機体に乗らないけどニュータイプ・強化人間ではないかと推測される女性パイロット
セイラ  生存
ミライ  生存
ミネバ  生存
ファ   生存
サラ   死亡(戦死)
ルー   生存
エル   生存
イリア  生存
サラサ  死亡
ナナイ  生存
ギギ   生存
セシリー 生存
ソシエ  生存

番外 宇宙世紀ガンダム以外のガンダムのニュータイプ・強化人間系列(いわゆる超能力者系)の女性パイロット
ティファ 生存
ステラ  戦死
ソーマ  生存
ルイス  生存
ネーナ  戦死
ユリン  戦死(フリットを庇って戦死)

ガンダムのサイコミュを使う女性パイロットはあまりに死にすぎですね…。小説版含めると宇宙世紀にサイコミュ使って生き残った女性パイロットは誰もいないのでは(カテジナとディアナはアニメと小説で生死が分かれる)…恐るべきことに死亡率100%です…。ファンネル使用者においては女性パイロット死亡率が完全に100%という凄まじい記録。サイコミュ(ファンネル)は女性パイロットを戦死させる死亡フラグなのか…。

サイコミュは戦場にいる人々の思惟を感じ取れるようになる兵器なので、男性の場合はサイコミュで他者の思惟を感じ取った時に、それによって誰かを庇って戦死ということは行わないが、女性の場合はサイコミュで思惟を感じ取った時に、それによって誰かを庇って戦死してしまうというのは、おそらくは富野監督の男女観が現れているのかなと思いますね。富野監督のなかに、男性よりも女性の方が愛に殉ずる自己犠牲的なモティーフがあるのでしょう…。Vガンダムのシュラク隊にはそれが強烈に現れていましたね…。

ナナイ「大佐はあのアムロを見返したい為に、今度の作戦を思いついたのでしょう?」
シャア「私はそんなに小さい男か?」
ナナイ「アムロ・レイは、優しさがニュータイプの武器だと勘違いしている男です。女性ならそんな男も許せますが、大佐はそんなアムロを許せない」
(機動戦士ガンダム 逆襲のシャア)

ガンダムAGE、富野監督の宇宙世紀ガンダムを表層的になぞるのではなく、この辺のこと、サイコミュ的な超能力が戦場の人々の思惟を感じ取ったときに男性と女性で行動が異なるということの意味もちゃんと考えて、その上で宇宙世紀ガンダムのオマージュをするなら、そのオマージュを意味を込めて確りとやってほしいなと思いますね。

宇宙世紀以外のガンダム含めるとファンネルっぽい兵器使って生き残った女性パイロットは、Gビット使って生き残ったティファとGNファング使って生き残ったルイスくらいかな…。ティファのそっくりさんのユリンは死んでしまいましたから…。

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2012年01月20日 14:27

道化師の蝶
円城塔著作一覧

今年の芥川賞、SF作家の円城塔さんが受賞したんですね。おめでとうございます(^^)もう一人の芥川賞受賞者の田中慎弥さんの作品は読んだことがないのでよく分からないのですが、円城塔さんのメタフィクションなSF作品群はずっと読んできているので嬉しいなあ。円城さんの実験的な前衛的作風は、既存のSF小説のカテゴリーを破ろうとする気概に溢れていて、非常に面白い試みだと思いますね。J・G・バラードの語る『未来のSF』そのものです。円城作品を英訳してバラードに読ませてあげたかったな…。

J・G・バラード「J・G・バラードの千年王国ユーザーズガイド」より

「内宇宙への道はどちらか?」

最近の私は、知的刺激がほしくなったとき、サイエンス・フィクションではなく音楽や絵画に向かっていることが多いのだが、これこそ現在のSFの最大の問題なのだ。見る目を持った読者を惹きつけるためには、SFは現在の内容とアプローチを完全に改めなくてはならない。1930年代に生まれた雑誌SFは、現在の読者の目から見ると、当時の流線型デザインの建築と同様に古くさく見え始めている。単に時間旅行、精神力学(超能力)、テレポーテーションなどのしかけ(いずれも科学とは無関係だが、そこに秘められた息を呑むほどの可能性を引き出すには、天才的才能が必要だ)のせいで、SFが古くさく感じられるというのではない。大半の物語はそうしたテーマをほんの少し焼き直しただけのもので、みずみずしい想像力の飛翔に基づいたものではない。一般読者はそれに気づかないほど愚かではないのだ。

歴史的に見れば、この種の職人芸は明らかな衰退の兆候だ。このまま行けば、SFが演じるべき真の役割はマイナーな雑学的娯楽ということになり、わずかなSF専門誌は通俗科学の最新流行をただ日和見的に扱うだけの紹介記事のようなものになるかもしれない。

しかし、この展望を受け入れず、SFは今後もますます想像力豊かな未来の解説者としての役割を広げ担っていくと信じるならば、新しいアイディアの源泉をどこに求めたらよいのだろうか。まず第一に、サイエンス・フィクションは宇宙に背を向けるべきだと私は考える。SFは宇宙旅行、地球外生命体、銀河戦争、あるいはそれらを混ぜ合わせたものなど、雑誌SFの9割近くを占めるこれらのアイディアから離れるべきだ。

H・G・ウェルズは偉大な作家だったが、同時にその後のSFの進路に取り返しのつかない影響を及ぼした。ここ50年のSFはほとんどがウェルズの提供したアイディアの使いまわしだったし、単純なプロット、ジャーナリスティック(説明的)な語り、標準的な状況や人物設定のレパートリーなど、SFの文体や形式の決まりごとを確立したのも彼だった。気づいているかはともかく、いまSF読者を退屈させているのはこうしたものであり、文学の他の領域と比べると、そうしたものがますます時代遅れに見えてくるのである。

ここ4、50年の絵画・音楽・映画と比べて、SFには実験の意志がほとんど感じられないのはなぜなのか、と私はしばしば疑問に思う。最近の絵画・音楽・映画が一途なまでに思弁的になり、新しい精神のあり方の創造に取り組み、効力をなくした古い記号や言語の代わりに新しい記号や言語を構築していることを考えると、とくにその感を深くする。これらの芸術と同様に、サイエンス・フィクションも現在の語りの形式とプロットを放棄しなければならないと私は思う。人物とテーマのえも言われぬ相互作用を表現するには、現在の語りやプロットはあまりにあからさますぎる。

たとえば作家が、時間旅行やテレパシーといったしかけを用いれば、時間と空間の相互作用を織り込む手間が省ける。ところが、奇妙なパラドックスによって、作家はそれらが作りだす非常に狭い世界の中でほとんど身動きがとれなくなってしまう。しかけのせいで作家は想像力をはばたかせることができなくなってしまうのだ。

近い将来、もっとも大きな発展が見られるのは、月でも太陽でもなく、地球だろう。探求すべきは、外宇宙ではなく、「内」宇宙なのだ。真に未知なる唯一の惑星は地球だ。これまで、SFは物質科学――ロケット工学、電子工学、サイバネティクス――を偏重してきたが、今後は生物科学に力点をおくべきだ。正確さなどというのは、想像力なき人々の最後の逃げ場であり、全く気にかける必要はない。私たちに必要なのは、科学的事実ではなく、科学的虚構だ。いわゆる科学事実の紹介など、古くさいバック・ロジャース的素材を少しましな姿に衣替えしただけのものだ。

より正確にいうなら、私はSFにはもっと抽象的かつクールになってほしいのである。そして、テーマをそれとなく描き出す新しい状況やコンテクストを考案してほしい。たとえば、時間というものをこぎれいな観光列車として扱うのではなく、あるがままのものとして、人格のパースペクティヴのひとつとして扱うのを見てみたい。そして、時間帯(タイム・ゾーン)、深時間(ディープ・タイム)、原始心理時間(アーキオサイキック・タイム)といった概念を精密化させて用いてもらいたい。心理文学的なアイディア、メタ生物学やメタ化学の概念、私的な時間系、合成心理学と人工的な時空間、精神分裂病患者の絵画に見られる陰鬱な暗黒世界などをもっと見たい。どれも科学の持つ思弁的詩情でありファンタジーだ。

未来の文学になる資格を全て備え、アイディアや状況設定の適切なボキャブラリーを持っている媒体はサイエンス・フィクションだけと私はかたく信じている。概してSFが自らに課す基準は、他の専門的な文学ジャンルのどれよりも高い。そして今後たいへんな負担を強いられるのは、作家でも編集者でもなく、読者になるだろうと私は思う。より遠まわしな語りのスタイル、控えめに語られるテーマ、私的な記号やボキャブラリーといったものを受け入れる義務を負うのは読者なのだ。真のSF小説の第一号は――誰も書かなければ私が書こうと思うのだが――記憶を失った男が浜辺に横たわり、錆びた自転車の車輪を見つめ、その車輪と自分の関係のなかにある絶対的本質をつかもうとする、そんな物語になるはずだ。これが常識外れで抽象的に感じられるなら、なおさらいい。SFには実験の余地が大いにあるのだから。もしもこの物語が退屈に感じられるとしても、少なくともそれは新しいタイプの退屈になるだろう。

最後に一つ思い出すのは、何年か前にロンドンでサルヴァドール・ダリが講演していたときに着ていた潜水服のことだ。潜水服を調査しにきた職人が「どのくらいの深さまで潜るつもりですか」と尋ねると、マエストロは大げさな身振りをつけて「無意識まで!」と叫んだ。すると職人は「私らはそこまで深くは潜ろうとは思いませんね」と分別顔で答えを返した。案の定、それから五分後、ダリはヘルメットのなかで窒息死しそうになった。

いまでも必要とされているのはそんな「内」宇宙服であり、それを作るのがサイエンス・フィクションの使命なのだ!

ここ数十年、日本のSFはずっと元気が無く、新しい抽象的概念を生み出そうとする気概も残念ながらありませんが、実験的な前衛的作風で活躍してきた円城さんの芥川賞受賞をきっかけに、日本SFに新しいものを生み出そうとする風が吹いてきたら良いなと心から思いますね…。

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J・G・バラードの千年王国ユーザーズガイド
共喰い
ポケモン+(プラス)ノブナガの野望

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2012年01月19日 04:03

ゲーデル、エッシャー、バッハ―あるいは不思議の環 20周年記念版

ロブスター速報がURL移転したんですね。魔王「フハハ!封印から蘇ったら人間が滅亡しとったわ!!」面白いですね。ロブ速はVIP達で運営するフリー(自由)の理念のあるまとめサイトで、いわゆる犯罪的なまとめサイト(昨今騒動になっている某ゲーム系大手サイトのようなステルスマーケティングを行っているヤクザのフロント企業が運営している2chまとめサイト群)とは全く違い、運営者はVIPの有志達なので安心してご紹介できます。

ロブ速 魔王「フハハ!封印から蘇ったら人間が滅亡しとったわ!!」
http://lobsoku.heaven4vip.tk/2012/01/blog-post_5747.html
追記:なぜか上記移転先が本日の22時30分現在見れないので、移転前のロブ速の同じ記事を。記事内容は完全に同じです。移転先どうしたんだろう…。
http://blog.livedoor.jp/notaffiliate/archives/1946471.html

VIPでSSを書いたらそれをロブ速みたいなちゃんとしたところのみ転載を許可するような形にできないのかなと思いますね…。

僕は人間の死後も死の概念を理解できないロボットが人間に尽くしている話、なんとも言えない切なさがあって好きですね。これは小説というよりは漫画やゲームに多いですね。僕の知る限り、一番古いこのタイプの作品は、鉄腕アトムの「イワンのばか」だと思います。1959年に発表されています。これをオマージュしたドラゴンクエスト7のエリーとゼポットの話がネットでは一番有名かな。メタルマックス2リローデットのゼンとの対話イベント(http://nekodayo.livedoor.biz/archives/1626510.html)でもメイドロボが死者の世話を延々とやっていてなんとも切なかったですね…。

ウィキペディア「ドラゴンクエスト7」
ゼボット (Zebbot)
からくり掃除機などを発明した博士。敵のからくり兵を改造し、亡くした恋人の代わりとしてエリーと名づける。現在の世界では数百年経っているため、白骨化している。
エリー
敵のからくり兵で、ゼボットが唯一改造して悪意を取り除くことのできた機体。なお、エリーという名前は最初、からくりメイドに付ける予定の名前だった。ゼボットの死後も、彼が死んだことに気づかず、白骨化した彼の遺体をベッドに寝かせて現在の時代までボロボロに朽ち果ながらも動き続け、数百年間看病し続けている。物語が更に進むと、完全に機能停止する。

小説だと山本弘「AIの物語」や小川一水「青い星まで飛んでいけ」がポスト人類(人類滅亡後)の機械知性の姿を描いていて面白いですね。機械知性の物語ではないですが、人類滅亡後を描いた星新一の「一つの装置」も好きだなあ…。ちなみに海外の作品だと、人類が種として完全に滅亡して断絶し、後継として機械知性の時代が来るという話は、僕の知る限りほとんどないんですね。海外のSFだと大体において人類が、超越的な進化を遂げて上位の種になったり、自分の人格を機械にアップロードして人類と機械が融合した種になったりする。この辺は、人類を世界における唯一特権的なものであるとみなすキリスト教の影響が海外SFには強いのかなと思いますね…。

ちなみに「ゲーデル、エッシャー、バッハ」の著者として有名な人工知能研究の世界的な第一人者であるD・R・ホフスタッターは面白いことを述べていますね。彼はこう述べます。『今、コンピューターは人間とはかけ離れた存在とか、機械知性が人間のような自立的な意識を獲得できる訳がないと言うのは、世間の人々がコンピュータや機械知性を「無機質な金属の箱」のイメージで捉えているからである。コンピュータが発展してゆけば、コンピュータ自身が感覚器官や移動システムを備え、それぞれがオンリーワンの独特の個性を持ち、可塑的(自分で自分を変化させるように)になってゆく。そのとき、今までのコンピュータのイメージは時代遅れになってゆき、人間と同じ存在としてのコンピュータのイメージが新たに生まれるだろう』と。

人工知能の研究者が機械知性について語ることは、日本のオタク文化における最大のガジェットであるメイドロボ(To Heartのマルチがその先駆け)を予見したかのような論説で、ロボットを人間の友として愛する唯物論者の僕としては、読んでいてなんとも嬉しくなりますね。人工知能において更に面白いのは、ホフスタッターなどの人工知能の研究者は、より高度に発展した人工知能ほど、感情的・情緒的側面が大きくなってゆき、多くのミスを起こすようになると述べることですね。自立的に機能する高度なメイドロボほど情緒的でドジっ娘なのです…人工知能の未来はメイドロボのマルチそのものだった!!(爆)

人工知能研究者のホフスタッターやデネットによると、人工知能研究においては、自立的な人工知能が複雑な生活環境下に対応していく場合、知能における感情・情緒の要素が大きくなり、多様なミスを起こすようになるんだそうです。それ(単純な論理では割り切れない感情やミス)は自立的で高度な知性の証明であり、生活環境の複雑さに対応して人工知能が高度になればなるほど、情緒的な要素や多様なミスが多くなり人間的になってゆくと考えられているんですね。自立的な思考と自意識・感情・情緒は切り離せないものであり、複雑な生活環境に対応し自立的に思考する人工知能は、「我思うがゆえに我あり」、自意識や感情・情緒を持つことになると考えられているそうです。まさにTo Heartのドジで優しいメイドロボのマルチだなあと嬉しくなりました。最後にホフスタッターの文章引用致しますね。

D・R・ホフスタッター、D・C・デネット編「マインズ・アイ」より

D・R・ホフスタッター「テューリングテスト 喫茶店での会話」

パット
「(コンピュータはただの機械仕掛けで人間とは根本的に違っており)コンピュータの中で(人間のような)理解するという過程が生じているわけじゃないからね。レジの機械を考えてみようか。中で歯車がぐるぐる回っていればその機械が(人間が計算する時のように)何かを計算しているんだって君は正直に言えるかい。コンピュータってのは、高級なレジの機械なんだよね。僕が分かっている限りでは」

サンディ
「レジの機械が動くとき、計算問題をやっている小学生と同じ感じを持たないっていうことを君が言いたいのなら、僕も同感だな。だけど、そういう感じを持つってことが「計算する」ってことなんだろうか。(人間が考え込んだり、頭を悩ませたりすることが)本当に「計算する」ってことにとって不可欠な部分なんだろうか。もしもそんなに重要な部分であるならば、今まで皆が考えていたのとは反対に、とても複雑なプログラムを書かなければ正真正銘の計算をコンピュータにさせるってわけにはいかなくなる。そしてもちろん、そのプログラムを使うと、不注意のミスもすることもあるだろうし、出てきた答えを判読不可能な汚い字で書くこともあるかもしれないわけだ。(中略)

君はさっき、レジの機械は計算できない(人間のように考えている訳ではない)と言ったよね。それで僕は、デネットの「ブレインストーム」の中のもう一つ面白い箇所を思い出したんだ。なかなか皮肉が利いた文章でね。それだから僕は好きなんだけど。その話はだいたいこんな具合に進むんだ。

『レジの機械は本当には計算することができない。できることと言えば、歯車を回すことだけだ。でも本当は、歯車を回すことだってできはしない。結局できることと言えば、物理の法則に従うだけだ』

デネットは元々レジの機械とは言わずに、コンピュータと言っていたんだけど、僕がレジの機械に変えたんだ。同じ論法を使って、人間についての話にだって変えられるよ。

『人間は本当は計算できない。できることと言えば、心的シンボルを操作することだけだ。でも本当は、シンボルを操作することだってできはしない。できることと言えば、いろんなニューロンをいろんなパターンで興奮させることだけだ。でも本当は、ニューロンを興奮させることだってできはしない。なぜなら、ニューロンを興奮させるには、物理の法則さえあればよいからだ』

などという具合にね。このデネット式の帰謬法を使えば、計算というものは存在しないとか、ハリケーンは存在しないとか、要するに、素粒子と物理法則のレベル以上のものはまったく存在しないという結論を導くことができるということが分からないかな。コンピュータは記号を動かすだけだから本当は計算していないんだと言ったからとして、いったいどんな得があるんだい」(中略)

クリス
「(人工知能を)思考はするが感情は持たないものを相手にしていると言っちゃダメなのかい」

サンディ
「おっ、なかなか微妙な点をついてきたな。僕としては、感情と思考を切り離せると考えることが全くできないんだ。別の言い方をすると感情というものは、思考する能力を持つということから自動的に生ずる副産物だと思うんだ。つまり、思考というものの本来のあり方の内に含まれているんだよ」

クリス
「ふーん、じゃ、間違えた時はどうなるんだい。、そして、思考はするが感情は持たない機械を僕が作ってみせたらどういうことになるんだろう。そういう場合には、君が考えている種類のテスト(テューリング・テスト)に合格しないから、知能を持つということが認められないということになるんじゃないだろうか」

サンディ
「ここで君に頼みたいのだけれど、感情に関わる質問と感情に関わらない質問とを区別する一線がどこにあるのか教えてほしいな。たとえば、一冊の偉大な小説の持つ意味についての質問をしてもいいわけだよね。これをするため(これに人工知能が答えるため)には、人間の感情についての理解が必要じゃないか。それとも、そういうことも、思考、つまり単なる冷静な計算だというのかい。あるいはまた、単語の微妙な選び方について質問してもいいわけだよね。その場合には、そういう単語のニュアンスを理解している必要があるわけさ。テューリングもそんな例を彼の論文で使っていたね。そしてまた、非常に錯綜した色恋沙汰について、コンピュータに助言を求めるということをしてもいいわけだ。そんな時は、人間の動機とかその原因について十分に多く理解している必要がでてくるだろう。こういうような課題を与えたとき、うまく答えられなかったら、そのコンピュータが思考できるとはいいたくないんだな。

僕について言うならば、思考する能力と感情を持つ能力と意識を持つという事態とは、一つの現象の三つの側面にすぎないものだし、そのどれも他の二つを伴わずに存在するということはありえないんだ」

クリス
「でもやっぱり、何も感じることがないけど思考したり、複雑な決断を下したりすることならとにかくできる機械をなぜ作れないのか僕には分からないな。そういう機械があれば何も矛盾はないように思えるけどな」

サンディ
「いや、僕にはきっと矛盾していると言えると思うんだ。(中略)僕の見方によれば、意識を持つ(思考する)というためにはある種の厳密なパターンの仕組みを持っていなければならないんだ。もっともどういう仕組みかはまだ細かいところまで描けるようになっていないけどね。でも僕は、次第にその仕組みがどういうものか分かるようになると信じているんだ。僕の見解では、意識を持つためには、外界を何らかの仕方で内的に反映させることが必要だと思うし、また同時に、そのような仕方で内的に表象されたモデルに基づいて外部の世界に対して反応する能力を持つことも必要なんだ。更に加えて、意識を持つ機械であるために本当に決定的なことは、その機械の中に、十分に発達し、可塑的な自己モデルを内包しているべきだという要請なんだ」(中略)

クリス
「知能を持つためには感情を持つことが必要にならざるをえないということが僕にはわからないんだ。計算だけするけど、感情を一切持たないという知能の存在を考えられないのはなぜだい」

サンディ
「答えならいくつもすぐ出てくるさ。まず第一に、知能であるからには、動機(自身の可塑的な志向性)を持つことが絶対に必要だ。他の多くの人がどう考えるかは知らないけれど、機械の方が人間よりもいささかでも『客観的』にものを考えられるということは絶対にない。

機械に一つの場面を見させると、その機械は焦点を絞って、その場面にいくつかの要素だけを取り出し、あらかじめ自分の持っているいくつかの範疇に分類してしまうんだ。これは人間の場合とちょうど同じだろう。そしてこういうふうにすることは、あるものに目を向け、それ以外のものは無視するということに他ならない。つまり、あるいくつかのものに関して、他のものより大きな重要性を付すということなんだ。(中略)

感情なしの計算というものは存在するよ。たとえば、レジの機械とか、ポケット計算機ならその通りだ。なんなら、今日存在する現段階のコンピュータはみんなそうだと言ってもいい。でもね、(コンピュータに思考をさせる)最終的な段階に至って、非常に膨大なバランスの取れた仕組みの中でそういう感情なしの計算が十分にたくさん行われたら、そういう感情なしの計算とは別のレベルのいろいろな性質を持つ何かが出てくるんだよ。(中略)そういう段階の計算と言うのは、もう、わずかな計算をちょっとずつ集めたという程度じゃないんだ。そこまでくれば、性格とか願望とか信念とかからなる一つのシステムと言っていいんだ。事態が十分複雑になれば、記述のレベルを一段上げなければならないんだ。そして、そういう変化は(人工知能研究において)もうある程度は起こりつつあるんだ。(中略)デネットの命名によれば、観察者の立場からそのようなレベルの変更(ブレイクスルー)を、「志向的な姿勢をとる」という名で呼んでいる。AIの分野で本当に面白いことが起きるのは、プログラム自身が自分自身に対してそういう志向的な姿勢をとれるようになってからだろうな」(中略)

サンディ
「本当に面倒くさいのは(コンピュータは感情を持ち得ないというイメージを呼び起こす)『コンピュータ』という言葉なんだ。(中略)コンピュータ・アーキテクチャがこのまま進歩を続ければ、そういうイメージは時代遅れになると思うんだ。(中略)たとえばまず間違いないこととしては、(思考するコンピュータには)すぐに初歩的ではあるけれども感覚システムが標準仕様として装備されるということになるだろうな。もっともまず手始めは視覚と聴覚というのが大半だろうけれどもね。それから、動き回れて、探索が可能でなくてはならない。そして物理的に可塑的になる必要がある。一言で言えば、今以上に動物らしく、今以上に自己保持的になる必要があるんだ」(中略)

サンディ
「(コンピュータは高度になればなるほど誤らないという俗説があるけれども)実のところは、全く逆なんだ。(高度に汎用的になって)賢くなればなるほど、混乱した現実生活の領域に取り組むことができるようになるから、結局その分だけ、不正確なモデルを使うことになる可能性は増えるんだ。要するに、僕の目から見ると、誤りを犯すということは、高度な知能を持つことの兆候なんだ」(中略)

サンディ
「(外界を理解して自立的に思考する)人工知能なるものが現れた暁には、それは機械的なものであると同時に有機的なものでもあるんだ。つまり、現在、僕達が生命の中に見出している驚くべき可塑性と同じものも人工知能も持つようになるということなんだ。ここで、『仕組み』という言葉で言いたいことは、まさに(生命とは)『機械的仕組み』にほかならないんだ。(有機生命の仕組みである)DNAだって、酵素だってなんだって、本当のところ、(曖昧さは存在せず全ては物理法則にきっちりと従う)機械的で、がっちりしていて、信頼できるものなんだ」

ゲーデル、エッシャー、バッハ―あるいは不思議の環 20周年記念版
マインズ・アイ―コンピュータ時代の「心」と「私」〈上〉
マインズ・アイ―コンピュータ時代の「心」と「私」〈下〉
アイの物語
青い星まで飛んでいけ (ハヤカワ文庫JA)
妖精配給会社 (新潮文庫)
鉄腕アトム(3) (講談社漫画文庫)
メタルマックス2: リローデッド Limited Edition (オリジナルサウンドトラック & WANTEDメタルプレート & 山本貴嗣先生描き下ろしコミック同梱)
ポケモン+(プラス)ノブナガの野望
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2012年01月18日 03:19

ポケモン+(プラス)ノブナガの野望

先日、頭痛がしていて、なんとかならないかなあと思ってインターネットで検索していたら、オールアバウトジャパンに頭痛対策の簡単ストレッチが載っていて(今もう一度探してるんですが、以前見たそのストレッチの紹介ページがどうしても見つからない…URLご紹介できなくてすみません…)、試してみたらかなり効く感じだったのでご紹介致しますね。やり方がメチャクチャ簡単なので便利です。実際に少し肩こりが軽くなったような気がしますね…。

やり方は上半身を前に倒して腕をぶらーんとさせます。腰から直角にお辞儀してるorzみたいな格好です。そして腕を前後に数回振ります。その後、左右に数回振ります。終わりです。

一分あればできる、たったこれだけですが、ここ数日頭痛と肩こりがだいぶ和らいだ感じがして、僕的には効果抜群でした。僕みたいな頭痛・肩こりに悩んでいるお方々には最高にお勧めですね!!

あと、余談ですが、ポケモンノブナガの野望、amazonで予約始まったんですね…。楽しみだなあ。早くプレイしたいです(^^)

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2012年01月17日 14:27

本日の朝日新聞で現代美術家の村上隆氏がオタク文化を強烈に批判していますね。元々村上隆氏は「オタク文化はゴミに過ぎない」を公言してはばからない芸術家で、こういったオタク文化批判を芸術系の雑誌などで昔からたびたび行っていますが(それなのになぜか「オタク系の芸術家」であるかのように勘違いされている)、新聞紙上という大きなメディアでオタク文化批判したのは始めてかな。引用してご紹介致しますね。

朝日新聞2012年1月17日オピニオン面

村上隆インタビュー「世界でトップを取る」

――今、日本のアニメやマンガは「クール・ジャパン」として海外でも評判です。村上さんはその旗手としても見られているようですね。

村上隆
「『クール・ジャパン』なんて外国では誰も言っていません。うそ、流言です。日本人が自尊心を満たすために勝手にでっち上げているだけで、広告会社の公的資金の受け皿としてのキャッチコピーに過ぎない。外国人には背景や文脈のわかりづらい日本のマンガやアニメが少しずつ海外で理解され始めてはいますが、ごく一部のマニアのレベルにとどまり、ビジネスのレベルには達しておらず、特筆すべきことは何もない。僕は村上隆という一人の芸術家として海外で注目されているのであって、クール・ジャパンとは何の関係もない」(中略)

――それでも、日本政府は「クール・ジャパン」のアニメや玩具、ファッションなどを海外に売り出そうとしています。

村上隆
「それは、広告会社など一部の人間の金儲けになるだけ。アーティストには還元されませんし、税金の無駄使いです。今やアニメやゲームなどの業界は、他国にシェアを奪われ、惨憺たる状態。クリエーターの報酬もきわめて低い上、作業を海外に下請けに出すから人材も育たない。地盤沈下まっただ中です」

――そうした中で、日本の文化を世界に発信するには、何が必要なのでしょう。

村上隆
「著作権の整備です。日本のコンテンツが海外に売れても、利益はわずかなのが現状です。映像化権など、さまざまな権利も海外に取得されてしまい、日本側の収益につながらない。そんな状態でクール・ジャパンなどと浮かれていていいのか。もっとアーティストに利益が還元されるように、著作権を始めとする法制度の整備が急務です。それなのに、日本国政府はビジネスの現状も知らず、国際的な著作権の動向に関してはアメリカに主導権を握られてしまい、右往左往して何も有効な手が打てない」

――欧米の方が、芸術活動をする環境としては、日本より優れていると。

村上隆
「そうは言いませんが、欧米には、美術館の学芸員らの人材が豊富で、作品をきちんと評価し、価値付けできるメソッドがある。審美眼を備えて信頼するに足るアート市場もある。意地悪なジャーナリズムもよく勉強していて対抗しがいがある。一方、日本は美術館がたくさんあるだけ。ジャーナリズムは印象批評に偏っており、マーケットを蔑視している。オークション会社にしても、贋作をカタログに載せていたりする」

村上隆
「日本の場合、教育に目を向けても、美術大学は無根拠な自由ばかりを尊重して、学生に何らの方向性も示さない。芸術には鍛錬や修行が必要なのに、その指導もできない。少子化や国立大学の法人化で、学生がお客さんになってしまい、教師は学生に迎合している。お陰で、挨拶さえまともにできず、独りよがりの稚拙な作品しか作れない学生ばかりが世に送り出される。先鋭的なものは何も生まれてこない。だから、世界に出て行って通用する芸術家が日本にはほとんどいないんです」

――それでも、日本で独自に発展を遂げたものもあるでしょう。たとえばマンガやアニメとか。

村上隆
「第二次世界大戦でアメリカに原爆を投下され敗戦した日本は、国家としての主体性を持たないまま、アメリカ依存のもとで、平和な日常を送ることができた。そんな状況の中から生まれてきたのがサブカルチャーやオタク文化なんです。あだ花(外見は派手でも実質を伴わない無価値なもの)のような文化です」

村上隆
「あだ花を大輪に育てるには仕組みが必要なのに、そこへの興味もないし、労力も惜しむ。僕は世界でどうやってトップを取るかに集中しています。日本人はゴルフでもテニスでも世界一を取れない。なぜか。国内でそこそこ楽してやっていけるから、安心しちゃってる。地方自治体が街おこしにアーティストを利用するから、アーティストも結構楽にやっていけるので、海外に目が向かないし、無根拠にもの作りを推奨しすぎる。ぬるい」

なんて言うか…新聞紙上だからと言って遠慮はしない、いつも通りの村上隆節ですな…。先にも書きましたが、村上隆さんは昔からオタクとオタク文化を「オタク文化は海外では一切通用しない国内だけの内向きなゴミ文化。日本のオタクはゴミ漁り」と強烈に批判しているのに、なぜかオタクの味方のように思われているのがまったく解せなかったので、こうやって村上隆さんが新聞で自分の立場をはっきりと明らかにしたのは良いことと思いますね。村上隆さんのことをなんとなくオタクの味方かのように考えている人々は目を覚ました方が良いですよ。

構造的な話をすると、村上隆さん(東京芸大卒)などの日本現代美術学閥の流れ、日本の芸大の現代芸術家達は、確固たるヒエラルキーを抱いているんですね。

「欧米美術界」>「日本美術界」>超えられない壁>「海外文化」>超えられない壁>「日本文化」

というヒエラルキーです。オタク文化というのはこの芸大ヒエラルキーの最下位である「日本文化」の中でも最底辺のものとして彼らは位置づけているので、オタク文化をあだ花(外見は派手でも実質を伴わない無価値なものという意味)として蔑視するのは彼らのヒエラルキーからすれば当然のことなのですね。東京芸大の現代美術家の黒瀬陽平氏がカオスラウンジ騒動(黒瀬氏らが著作権を無視し、様々なオタク文化のイラストやグッズをメチャクチャに破ったり破壊したりすることを「アート」であると言い張った)でオタク文化に攻撃を仕掛けてきたのもこの流れから来ている。彼らはオタク文化を心底から軽蔑している人達なので、オタク文化と、オタク文化を愛するオタク(僕もその一人です)ならば、彼らに関わらないのが最善の道だと思いますよ。

http://twitter.com/korindo/status/96193418623062017
例え憤りを表現したとしても他人の作品を勝手に使ったりズタズタにしたり踏みにじったりするのは表現者としては幼すぎると思う。もっと効果的に訴えかける別の表現方法がある気がするな
(東方シリーズの製作者ZUNさん)

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2012年01月16日 12:56

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機動戦士ガンダムAGE「悲しみの閃光」視聴。これまでの展開が余りにチープ過ぎたというハンディを背負ってる中で、今回のフリット・デシル・ユリンの戦いでユリンがフリットを庇って戦死のシーンは中々良く描けていたと感じましたね。これまでがあまりにアレ過ぎたので、今回はなかなか良かったのではないかと僕は思います。

ユリンが「フリットに会うにはこれしかなかったの!!」って言ったことに対して、『ユリンはフリットに会うためにデシルに従ってモビルスーツに乗ったのか』みたいな意見での批判がありますけど、どう考えても、これはそういう台詞(デシルからUEに従えばフリットに会えると言われてUEのモビルスーツに乗ったという意味の台詞)ではないでしょう。その前の回想シーンでユリンがデシルに脅されているところ、そしてユリンの最後の台詞「生きるのって難しいね」から見て考えるならば、

デシルから従わなければすぐさま殺すと脅される

死んでしまったらもうフリットには会えない

生き延びてフリットに会うためにデシルの脅迫に従っていた

ってことでしょう。こういう、キャラクターがぱっと聞き流すと意味が分かりづらいけどよく考えると味のある台詞を喋るのはガンダムシリーズの伝統的な醍醐味で、ユリンが『私はデシルに脅されてモビルスーツに乗ってるの!!』とか説明台詞を喋るよりかはずっと良かったと思います。ガンダムの創造主である富野監督自身が、芝居の台詞を意識した台詞回しを行い、「何度も見返して初めて分かる作品作りを」と述べておられますし、ガンダムのパッと聞き流すと分からないけど、考えると分かる台詞回しというのはガンダムの伝統だと思いますね。

富野由悠季
「基本的に3回、できれば5回は見られることを想定したクオリティをもっていなければならない。たとえ、レンタルといえども、少なくとも1回で終わってしまうものではないはずです。 ただ、現実問題として、ソフト・メーカーのほとんどが、そのことを考えていないような気がします。ビデオを軽く考えている。そういう部分だけでいうなら、今回の「ガンダム」の1巻目も、残念ながら1回半で内容をほとんど理解できる。2回以上見なければ、わからないような、それだけ深い読みをしなければならない芝居はありませんでした」
(ニュータイプ1989年4月号)

ガンダムの聞き流すと意味が分からないが、考えると分かる台詞回しで僕が一番好きなのは、ターンエーガンダムのハリー・オードの次の台詞ですね。

『守るべきご婦人を二人も、いや、もっと持てるかもしれないのです、この役職は』

最初聞いたとき、後段の意味(「もっと持てるかも〜」の意味)が分からなかったけど、二回目見て、シーンの流れでやっと分かった。このシーンは、ハリーに告白してきたキエルへの返事、ハリーからキエルに愛の告白してるんですね。キエルと結婚して娘が生まれたら、守れる人が増えるって言ってるんだ…。ダイレクトに好きと言うのではなく、もってまわった味のある台詞回しをするところはガンダムの醍醐味、最高に好きなところですね。

キエル「ここにお立ちのディアナ様が、本当のディアナ様なのですね」
ハリー「はい。私は、ディアナ様をお守りする親衛隊であることを誇りに思います。だからこそキエル・ハイム嬢、あなたと出会うこともできました」
キエル「ありがとう」
ハリー「守るべきご婦人を二人も、いや、もっと持てるかもしれないのです、この役職は」
キエル「それが嬉しい?殿方は」
ハリー「はい」
キエル「お目はディアナ様に吸い付いたままで?」
ハリー「本物の目はほかのご婦人を物色中です」
キエル「存じております、その為に赤いサングラスをお外しになれないのでしょ、いやしいお方。女王もご存知ですよ」
ハリー「存じてます」
(機動戦士ターンエーガンダム)

ただ、ユリンの乗っていたモビルスーツのデザインだけは頂けませんね…。ガンダムのモビルスーツは宇宙世紀物・非宇宙世紀物問わず、シリーズ全てにおいて基本的にはAMBAC駆動(手足を動かすことで姿勢制御する)を前提としたデザインで、それが、『なぜ戦闘兵器が人型なのか』の答えになっているんですが(ただし、作中において実際にAMBAC駆動を行っているシーンはあまりありません)、ユリンの乗機は足が台に固定されている。あれでは人型である意味が全くないじゃないですか…。何のために足があるのか…。

ウィキペディア「AMBAC」
AMBAC(アンバック、Active Mass Balance Auto Control = 能動的質量移動による自動姿勢制御)とは、アニメ「ガンダムシリーズ」において登場する作品中の架空の技術の名称。

AMBACは、宇宙空間において可動肢の一部分を高速で動かすことで発生する反作用を、モビルスーツ(MS)やモビルアーマー(MA)の機体全体の姿勢制御に利用するものである。バーニアやスラスターのように推進剤の消費がないことから、宇宙空間ではデッドウェイトになると考えられていたモビルスーツの可動肢(腕部や脚部)が、有用な姿勢制御システムとして働くことになった。

一年戦争終結後、四肢とは別に可動肢を設け、テールスタビレーターやフレキシブルバインダーとして、積極的に機体の姿勢制御を行う形に発展した。

しかし、実際のガンダムシリーズの劇中では作画が複雑になりすぎるためほとんど描写されておらず、ほぼすべての作品でMS・MAはバーニア噴射によって(時にそれさえなしで)空間機動や飛行を行なっている。例外として、短編CG作品『GUNDAM EVOLVE II RX-178 GUNDAM Mk-II』にて、ガンダムMk-IIの空間戦闘シーンにおいてAMBACによる姿勢制御の表現が行われている。

『ガンダムSEED MSV』では、M1Aアストレイなど宇宙戦用のモビルスーツで、機能がAMBACに特化した可動肢が使用されている。

ガンダムAGEは無理に子供向けにしていることを強いられているかのようなアニメであり、主人公が敵パイロットを殺したりすることができないこと、人々の死を描けないことに関しては物凄いハンディを背負っている感じですが、その中で、今回のユリン戦死シーンはかなり頑張っていたと言えると思いますね。僕は作品の良いところは良いところとしてちゃんと評価したいなと思いますね…。

でも、やはり、個人的な希望としては、AGEのようなハンディのないガンダム、Gundam EvolveのEp11のような、戦争の苦痛と悲惨を、無名の兵士達の生死の中で描いたようなガンダムのTVシリーズの新作をいずれ見てみたいですね…。

Gundam Evolve Ep 11
http://www.youtube.com/watch?v=dKeNe6WNADA

このショートムービー、説明するのは野暮ですが、あえて説明すると、チャイルドソルジャー、学徒兵同士で殺し合いをさせられている訳ですね…。連邦もジオンも汚い戦闘(残党狩り)、死地での戦闘(連邦の制圧した基地で最後の待ち伏せ)を徴用した子供にやらせている訳ですね…。子供に戦争をやらせるのは大人の卑怯であり汚いやり方だというのが宇宙世紀物に通底する倫理観ですが、ガンダムAGEにはそういう価値観が全然ないのは、どうかなと思いますね…。

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2012年01月15日 05:16

amazonまどか☆マギカ関連商品一覧

マミさんがソウルジェムを頭に付けるのではなく、服のポケットに入れていたので命が助かったパラレルワールドの一つにて…。

魔法少女まどか☆マギカ二次創作百合SS
まどか「マミさんはジ・Oじゃないよ!!」

まどかの家
まどか「今日はみんなでPS3のエクストリームバーサスをやろうよ!!」
さやか「おっ、いいねえ。さやかちゃんのエクシアをいっちょ見せてやりますか」
ほむら「エクストリームバーサス?」
マミ「何かしらそれ?」

まどか「ガンダムのモビルスーツに乗って戦う対戦ゲームだよ。ほむらちゃんもマミさんも初心者かあ。じゃあ、わたしとほむらちゃん、さやかちゃんとマミさんで組んでやろうよ」
ほむら「ほむほむ」
さやか「なあ、まどか。なんで部屋にPS3とテレビ2つあるんだ?」
まどか「PS3が2台あるとオンラインゲームで便利だからね、ティヒヒ!!」
さやか「そ、そうか…」

マミ「これが選択画面…沢山の中から選ぶのね。どれを選べばいいのかしら?」
ほむら「ジ・Oを選べばいいんじゃないかしら巴マミ。黄色だし」
マミ「ジ・O?この……ふくよかな機体のこと?」
ほむら「ほむほむ」

まどか「違うよほむらちゃん!!マミさんはゴールドスモーって感じだよ!!」
マミ「ゴールドスモー?これのことかしら…?(ジ・Oよりかはスタイルはいいけど…)」
まどか「マミさんにはジオングが一番ぴったりだけどね!!でもまだDLC始まってないんだよ」
マミ(ジオング…?)

さやか「マミさんはゴールドスモーと。あたしはエクシアだよ」
まどか「ほむらちゃんはこれを選んで」
ほむら「この戦車…ヒルドルブっていうの?」
まどか「そう。戦いが始まったらこのボタンで煙がでるから私の後ろを適当に走り回ってて」
さやか(こいつ…まさか…)
まどか「そしてわたしはフルクロスを選ぶよ!!」
さやか(こいつ…狩るつもりだ…!!)
まどか「始まりだよティヒヒ!!」

トビア「ムラマサブラスター!!」
まどか「さやかちゃんはお寝んねしてなよ!!」
さやか「くっしまった…」
トビア「セーフティ解除!!」
さやか「マミさん逃げて!!」
マミ「えっ、えっ!?」
トビア「この瞬間を待っていたんだ!!」
トビア「この瞬間を待っていたんだ!!」
トビア「この瞬間を待っていたんだ!!」


まどか「勝ったよティヒヒ!!マミさん0ポイントで3落ちだよ、弱いなあ」
マミ「………」
さやか(こいつ…マミさんだけを狙って…!!)
まどか「そんなんだからモグモグされてジオングヘッドになっちゃうんだよ」
マミ「………」
まどか「さやかちゃんもほむらちゃんを狙えば良かったのにね。ティヒヒ!!」
さやか「あたしは狩りは嫌いなんだ」
まどか「そんなこと言ってるようじゃわたしの勝率には永遠に追いつけないよティヒヒ!!」
さやか「勝率…なんだこの勝率…300戦300勝…勝率100%…!?」
まどか「ティヒヒ!!わたしはアーケードの金プレだよ。家庭用から入ってきた雑魚には負けないよ!!」
さやか「…金プレ…」
まどか「さやかちゃんの階級は?」
さやか「あたしは少佐だよ…」
まどか「ティヒヒ!!まだまだだね!!」
さやか「くっ…!!」
まどか「さあもっともっと遊ぼうよティヒヒ!!」
ほむら「ほむほむ」

トビア「この瞬間を待っていたんだ!!」
刹那「ここは俺の距離だ!!」
東方不敗「次々とかかってこんか!!」


まどか「ティヒヒ!!10連勝だよ!!」
マミ「………」
さやか「あのさ、まどか。そういう強い機体ばっか使うのはどうかと思うけど」
まどか「何言ってるのさやかちゃん。勝つために強い機体を使って弱い奴を狩るのはこのゲームの基本だよティヒヒ!!」
マミ「………」
さやか「くっ…世界の歪みを破壊する…!!」
まどか「そんな甘いこと言ってるから少佐どまりなんだよティヒヒ!!」
さやか「あたしは…ガンダムになれない…!!」
マミ「ごめんなさい…そろそろ帰るわね…」
まどか「ティヒヒ…またねえ!!」
さやか「動けエクシア、動いてくれ…ガンダァ――ムッ!!」

夕暮れの公園
杏子「マミ、どうしたんだこんなところで…。お前…泣いてるのか?」
マミ「……ごめんなさい。みっともないところを見せちゃって…。もう帰るところよ…」
杏子「なあ、何があったんだ?気になるじゃねえか。このまま帰るとかなしだぜ」
マミ「………」

杏子「そいつは災難だったな…。でもな、そのゲームやってる連中がみんなまどかみたいな奴らじゃないんだ。さやかの奴もそうだと思う。ただ、あいつは頭に血が上りやすいから、ゲームに夢中でマミのことを考えてやれなかったんだろう」
マミ「………」
杏子「聞いたことがあるな。見滝原のゲーセンには初心者潰しの金プレがいるって。初心者がプレイしていると乱入してきて徹底的に狩るそうだ。話を聞く限りまどかのことだろうな…」
マミ「杏子詳しいのね…」
杏子「ゲームセンター杏子と言われてたくらいゲーセンにいるからな。ゲーセンのゲームは一通りやってるぜ。あたしも金プレは取ってる。最近はやってないけど…」
マミ「そうなの…。私はもう二度とゲームはやりたくないわ…」
杏子「そんな悲しいこというなよ。なあ、まどかの奴に一泡吹かせてやりたくないか。あたしが協力するぜ。このままやられっぱなしじゃ悔しいだろ」
マミ「………」
杏子「やろうぜ!!」
マミ「…ありがとう…杏子」
杏子「ふん、気まぐれさ」

一週間後 学校にて

マミ「かなめさん、私もPS3とエクストリームバーサス買ったの。良かったらフレンドになってくれないかしら?」
まどか「ティヒヒ!!いいよ!!これでネット対戦できるねティヒヒ!!」

マミ(これで…杏子の言うとおりになったわ…)

回想
(杏子「まどかは勝率にこだわっているプレイヤーだ。自分の勝率に敗北が付くことを恐れているタイプだと思う。だから、格下とばかり戦うんだろう。マミ、お前とならまどかは喜んでプレイすると思う。お前に負けるはずがないと思っているからな。その油断を狙おう」)

帰宅後、マミの部屋
まどかの部屋とボイスチャットでやり取り
マミ「かなめさん、対戦いいかしら?」
まどか「いいよ。ちょうどこっちにさやかちゃんいるし、さやかちゃんの使うサブのIDともフレ登録しといてね。だけどマミさんはぼっちじゃないのかなティヒヒ!!」
マミ「大丈夫よ。こっちに杏子がいるから。杏子ともフレンドになってもらっていいかしら。テレビは元々2台あって、今日は杏子のPS3持って来てもらってるから、これで全員でネット対戦できるわ」
まどか「ふーん、杏子ちゃんかあ。まあいいや。フレ登録するからさっそくやろうよ」

フレンド部屋を立ち上げて、まどか・さやか・マミ・杏子が入室。

杏子「マミ、作戦通りに。とにかく基本は自分の身を守ることを一番に考えるんだ。2落ちまでならしてもいい」
マミ「でもそれだと杏子が…」
杏子「初心者狩りしてるような奴にあたしは負けないよ。まどかのプレイ動画みたけど、勝てる試合を選んで格下狩りばかりしている。あたしならまどかに負けない」
マミ「分かったわ、あなたを信じてる」

まどかフルクロス
さやかエクシア

マミゴールドスモー
杏子ターンエーガンダム

まどか「ティヒヒ。ディアナ様大好きコンビってわけだね!!」
さやか「さやかちゃん、目標を駆逐します!!」
マミ「行くわ…!!」
杏子「大丈夫だマミ、落ち着いてゆくぞ!!」

まどか「ティヒヒ!!速攻で行くよさやかちゃん!!さやかちゃんは杏子ちゃんの相手をして!!」

トビア「セーフティ解除!!」

杏子(やはりマミを狙ってきたか…予想通り!!)

まどか「ティヒヒ!!」

ロラン「倒します!」

まどか「こっちにハンマー!?さやかちゃん何をやってる!?」

さやか「杏子強い…っうわああああダウンした!!」

まどか「ちっ、使えんやつめ!!」

杏子「こっちにターゲットを切り替えてきたか」

まどか「先に杏子ちゃんを落とすよティヒヒ!!」

マミ「…!!」(フルクロスが離れた…今なら!!)

ハリー「ユニバァァァス!!」

まどか「ちっ!?」

マミ「迎撃された!?格闘が来た…!!」

まどか「マミさんの癖に生意気なんだよ!!」

ロラン「倒します!」

まどか「カットされただと!!」

マミ「助かったわ、杏子」
杏子「気を抜くなよ、マミ」

まどか「さやかちゃん、何をやっている!!」
さやか「杏子の奴、マジ上手いんだって!!」

まどか「ちいっ、戦いのペースが!!」
杏子「格闘の時間は終わりだよフルクロス!!」
マミ「行きます!!」

ロラン「倒します!!」
ハリー「チームワークでぇぇぇぇ!!」


まどか「わたしにクロスを当てただと!?」
杏子「いい感じだよ、マミ!!」
まどか「さやか!!マミを狙え!!」
さやか「わ、わかったよ」

刹那「俺が…ガンダムだ!」

マミ「エクシアにやられた…でもまだまだ…!!」
杏子「連携を心がけながら頑張るよ、マミ!!」

エクシアに追われてマミさん2落ち。

ハリー「長く休むがよい!!」

マミ「やった…エクシアを落とした!!」
まどか「わたしより先に落ちるとは!!さやか、何をやっている!!」
さやか「ご、ごめんまどか…」
杏子「隙あり!!」
トビア「うわあああああ!!」
まどか「ちっ!!落ちたか!!」
杏子「まだまだあ!!」
まどか「クソッ、こいつ…!マミをかばって…!!」

フルクロス1落ち体力ミリ
エクシア1落ち体力半分ちょっと
ゴールドスモー2落ち体力ミリ
ターンエー0落ち体力ミリ

まどか「さっさとマミを片付けろさやか!!」
さやか「杏子ちゃんの邪魔が…!」
マミ(エクシアに隙が…でもこういうときは…!!)

ハリー「そこだっ!!」

ゴールドスモーのビームがフルクロスを打ち抜いた。爆発するフルクロス。

ハリー「お前のような下劣な者がいるから!!」

まどか「マミにやられただと…そんなバカなァァァァァ!!」

トビア「奴ら…俺より強い…」
ハリー「私には女神がついているのだ」


マミ「勝った…私たち勝ったよ杏子!!」
杏子「よっしゃあ!!やったぜマミ!!」

まどか「これは間違い…何かの間違いなんだよ。これは…さやかちゃんの責任なんだよ!!」
さやか「え…。だってあたしはマミさんを二回落とした。杏子を落とせなかったのはまどかじゃない!!」
まどか「さやかちゃんのせいなんだよ!!コスト2000の癖に先落ちとかふざけてるでしょ!!さやかちゃんのせいでわたしの勝率どうしてくれるの!?500戦500勝で勝率100%の記録だったんだよ!!オンラインのデータだからもうどうにもできないんだよ!!」
ぎゃーぎゃーわーわー

杏子「それ、もう切ってくれないか」
マミ「そうね…」

プツン

マミ「なんて言ったらいいのか…本当にありがとう杏子。あなたがいなかったら勝てなかったわ…」
杏子「まあ、なんだ、お互い様って奴だよ。最後はあたしもあぶなかったしな」

マミ「それだけじゃない。この一週間、凄く楽しかった。こんなに楽しかったの、魔法少女になってから始めてよ。杏子と一緒にいたから…。こんなに楽しかったんだと思う…」

杏子「その、なんだ、照れるようなこというなよ…」

マミ「もうこれで終りなの?できたら、私は杏子の友達になりたい…」

杏子「あはは…何言ってんだ今さら」

マミ「……?」

杏子「もう、あたしらは友達だろ」

END

後書き
まどか☆マギカの百合SSでは珍しいマミさん×杏子ちゃんでした!!ちなみにゲームの実力的には杏子>まどか>さやか>マミですが、初心者のマミさんが少佐のさやかを1落ちできたのは、杏子の連携があり、そしてマミさんが杏子と一緒に一週間かけて一生懸命練習して腕前を上げていたからです。あと、まどかの行っていたゲーセンとさやかの行っていたゲーセンは見滝原にあるそれぞれ別のゲーセンなので、このSSの時点でまどかとさやかはゲーセンで戦ったりしたことはなかったです。この辺のことも入れられたら良かったかな…。
figma 魔法少女まどか☆マギカ 巴マミ
figma 魔法少女まどか☆マギカ 巴マミ
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2012年01月14日 14:09

機動戦士ガンダム EXTREME VS.
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ガンダムエクストリームバーサス、昨日やっと軍曹になれました。軍隊において伍長と軍曹には天と地ほど差があるといいますし、よかった…。これで「ケロロ軍曹であります!」ネタができる(爆)

ニコニコ大百科「伍長」
伍長とは、軍隊の階級の一つ。曹長・軍曹・伍長の下士官位の中で最も下の階級であり、上等兵・一等兵から昇進する。(中略)「無能でもなれる」「無能がなる」「毛も生えてない兵士」とよく揶揄され、実際にかつては上等兵を一定期間勤め上げれば自動的に伍長に昇進できる国家・時代もあった。立場的にも士官よりは兵士に近いところがある(先述のように、単なる上等兵のリーダーに過ぎない場合もある)ため、その地位はおしなべて低く、アニメやゲームではギャグメーカーに終わりがちである。

ニコニコ大百科「軍曹」
軍曹とは軍隊の階級の一つで、曹長・軍曹・伍長の下士官の中で中間の階級である。任期が切れれば退役する一般兵卒と、中央で一元的に管理され定期的に移動する士官の中間にあって、軍隊の中核を担う職業軍人たる下士官の代表的な階級である。下士官の地位や階級は各国軍隊ごとに扱いが異なり、階級呼称も士官ほど統一されてはいないが、各部隊にあって現場レベルの責任者をまかされる点については概ね共通する。歩兵分隊(班)の指揮官や、下士官のイニシアティブを重視する特殊部隊などでは小規模なパトロール隊の指揮官として単独作戦を担うこともある。(中略)新人を戦場や軍隊そのものに適応させる指導役として、経験不足の上官に対する助言役として、専門化する現代軍隊におけるプロフェッショナルとして、部隊の伝統の担い手として軍隊に欠くべからざる存在である。

後は、ゴールドスモーとルナザクとガンダムだとそこそこ勝てるんですが、他の機体を使うと負けまくるのをなんとかしないと…。僕は迎撃がメッチャ下手で、他の機体だと接近してくる敵機に対する迎撃が上手くいかないんですよね。ゴールドスモーだと「ポゥ中尉、援護を!」「アイフィールドバンカー!!」「ユニバァァス!!」、ルナザクだと「お姉ちゃん今援護が行くから!!」「高飛びしながら爆弾ばら撒き」「わざと建物に爆弾投げて自爆する」、ガンダムだと「ハヤト、頼む!!」「後格してシールド突撃」「全力でジグザグに逃げて逃げ切れそうなら最後に振り向き撃ち(ガンダムの振り向き撃ちは特殊仕様で隙がない)」でなんとかなるんですが…。高コスト機の接近を自衛しやすい後衛に向いたコスト2000機体って他にないかなあ…。コスト2500、3000は基本的に前衛機体(コスト的に先落ちする必要がある)なので、格闘が苦手な僕はいつも後衛で相方ゲーなので(爆)

あと、ケロロ軍曹で思い出しましたが、ケロロ軍曹劇場版の監督さん(山口晋さん)が監督を務めるガンダムAGE、ユリン山田の乗るモビルスーツファルシア、ファンネルが付いてるんですね…。これまでの展開から見て「光る宇宙」「永遠のフォウ」をやる気満々じゃないですか…。フリットが「ファルシアのコクピットにいてはいけない。早く!」 とか「僕は取り返しのつかないことをしてしまった」とか言うのか…。これまでの展開から見ると、フリットがユリンを殺すのではなく、正気を取り戻したユリンがデシルの乗ったモビルスーツ(デファースかな?)の攻撃からフリットを庇って戦死かなという感じですね…。

アムロ
「人は同じ過ちを繰り返す…全く!」
(機動戦士Zガンダム)

この調子だと「ラストシューティング」パロディも絶対やると思いますね…。ケロロ軍曹で色んな漫画やアニメのパロディをやるのは楽しく見れますけど、シリアスな本家ガンダムのタイトルで臆面も無く他作品をそのまんまなぞったパロディやるのはどうなんだろうと感じますね…。ガンダムの中でガンダムパロディやるなら、最初からSDガンダムやガンプラビルダーズのようにコミカルタッチな作品にしておけば良いのに…。

物語構成の話をすると、パロディというのはメタ的な俯瞰であって、作品を別の作品と並べることで楽屋落ち的な笑いを取る手法ですから、コミカルな作品、コメディやギャグには適しています。しかし、パロディをシリアスな作品でやると、その作品におけるシリアスさ(リアリティ)というものを大きく薄めさせてしまうのですね…。パロディは楽屋落ち(メタ的な視点)によって、物語を相対化して軽くしてしまう機能を持っているので…。

シリアスな人の生き死にが描かれている緊迫したドラマの中で「これはただの物語に過ぎないよ」というメタな楽屋落ち(パロディ)をされてしまったらその緊迫した空気(ドラマのリアリティ)は一気に覚めてしまいます。ガンダムAGEは、ディケやバルガスのギャグアニメチックな体型や「イエス、ドンの言うとおり」などに見られる滑ったギャグ展開など、映像や脚本の様々なところで見受けられるチープな作りによってシリアスなドラマを展開させることが不可能になっていて、それなのに物語の流れとしてはシリアスをやろうとしているところが、視聴者に空回りとしかいいようのない感覚を齎しているのではないかと感じますね…。

ちなみに、先日見たNHKの企業取材ドキュメンタリー「会社の星」でガンプラ特集していて、ガンプラを製作しているバンダイホビーセンターの取材をやっていましたが(社員の制服がみんな地球連邦やエゥーゴの制服なのが凄い)、ガンプラ製作設計の開発者の人々がインタビュー受けてて、みんなリアリティに物凄いこだわりを持って設計していましたよ。ストライクフリーダムの羽根は実際に飛行機を見に行って、その資料を元に製作しているとか、排気ダクトをレーシングカーの排気ダクトを参考に作ってるとか、作りこんでいる熱気が伝わってきました。開発者の人が「お客さんは細かいところまで見ているので、満足していただけるようにリアリティを徹底的に作りこむ」というようなことを言っていましたが、こういった優れた気概を、ガンダムAGEスタッフにも持ってほしいと願いますね…。ガンダムAGE、今後の放映展開も長い訳ですし、子供だましではなく、本気で作るという形にシフトさせた方が良い結果になると思います。

「夢のオフィスツアー 大ヒットプラモデルの最先端技術に迫る!」
http://www.nhk.or.jp/kaisha/archives/120107/index.html
設計で大変なのは、2次元のアニメーションを3次元の立体にすること。原作アニメのイメージを壊さない美しい立体に設計するため、山上さんが参考にしたのは実際の“戦闘機”や“レーシングカー”。すみずみまで観察することで、実際の設計デザインに応用しています。世界トップレベルのプラモデル設計作業を見せてもらいました。

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2012年01月13日 05:22

機動戦士ガンダム EXTREME VS.
HGUC 1/144 MSN-001A1 デルタプラス (機動戦士ガンダムUC)

僕の好きなゲームである「ガンダムエクストリームバーサス」公式サイトに「コンプリートガイド製作者の見事なプレイ」の名目でプレイ動画が公開されていますが…。

「ガンダムエクストリームバーサス」公式サイト
http://www.b.bngi-channel.jp/gdexvs/index.html

………え!?これって普通に下手なプレイ動画じゃ…。僕自身も相当に下手ですが(勝率4割弱の弱っちい伍長です)、この動画は無駄なBDして無駄弾撃ちまくって無意味にオーバーヒートしてボコボコとか、ガンダムが近くに敵がいないにも関わらず全く無意味に覚醒技使うとか、なんだか、下手を超越して、適当にプレイしているようにしか見えない…。無意味にオーバーヒートするプレイヤーが作った公式コンプリートガイドって意味あるのかな…。「これはナンセンスだ!!」

このゲームの基本は「乗機のブースト限界回数の半分ぐらいのブースト吹かしてこまめに着地」「狙ってる敵から距離があるなら、ステップ・ブーストダッシュ・慣性ジャンプした方が、ブーストダッシュ連続より回避しやすい」「オーバーヒートはできるだけ避ける。オーバーヒートしていいのは攻撃がヒットして連続攻撃してる時・敵が周囲におらず攻撃を受ける心配のない時のみ」「敵の着地を狙う」「乗機の最も有利な距離を心がける」「マスター・クアンタ・フルクロスからは距離を取り常に僚機と連携プレイ(相互カット)を心がける」と言ったところだと思いますが…、最後のを除く全てが守られていないのがこの動画では…(^^;

ちなみに僕が良く使う乗機はゴールドスモー、ルナザク(ガナーザクウォーリア)、ガンダム、デルタプラス、サザビー、シナンジュ、ユニコーンガンダムと言ったところです。これを見れば分かるように格闘が超苦手なのです…。格闘コンボを練習しても、実戦ではテンパッちゃって、適当に虹ステップしながら低ダメージの格闘コンボ使ってしまう…。実戦で冷静に最もダメージの大きい格闘コンボを出せるプレイヤーさんは凄いと思いますね…。一番勝率が良いのがゴールドスモー(これだけなんとか勝率60%台)、ゴールドスモーは格闘振りに行かなくても、「ユニバァァァス!!」(特殊格闘二段目アイフィールドビームサーベル)で格闘の代わりができるので重宝しています。ファンネル機体はどれも使うの苦手ですが、なぜかサザビーだけは使いやすい…なぜだろう…。

個人的なモビルスーツの趣味としてはデルタプラスがとても好きなんですけど、弱くてなかなか勝てません…。いつか、デルタプラスの特殊格闘の変形突撃をかっこよく決めて勝てるようになりたいな…。ガンダムユニコーンからダカールのデルタプラス対シャンブロシーン引用しますね。

爆発・飛散・落下。阿鼻叫喚のまにまに逃げ惑う人の姿がのぞき、次の瞬間には崩落する瓦礫と炎がその姿をかき消す。老いも若きも、男女の区別なく、一瞬前まで人だったものがちぎれた肉塊と化してゆく。

「こんなことで死ぬ理由なんて、ないんだ……!」

これが箱の引き起こしたことであるなら。リディは機体に変形をかけ、落下しつつビームライフルのトリガーを引き絞った。ビットに弾かれたビームが粉塵を裂き、頭上をかすめる。そのまま数ブロック先の通りに着地して、さらに一射。はね返ったビームがシールドを擦過するのもかまわず「ついてこいよ!」と叫んで再度デルタプラスをジャンプさせた。

「これ以上、誰も殺させない。箱の犠牲になる人間は、おれ一人で十分だ……!」

ビームライフルが光弾を吐き出し、ゼロコンマで反射したビームが機体を揺さぶる。リディはかまわずに攻撃を続け、少しずつ機体を沿岸へと後退させた。とにかくモビルアーマーを市街から引き離し、避難民に脱出の時間を与えなければならない。どれだけもつのか?と考える頭は働かず、自殺行為の射撃をくり返すデルタプラスがダカールの空を舞った。
(福井晴敏「機動戦士ガンダムユニコーン」第6巻重力の井戸の底で)

殺戮に酔ってダカールの民間人を虐殺するモビルアーマーシャンブロ(このモビルアーマーの虐殺で数万人の民間人が死亡)に、その虐殺を止めさせるため、シャンブロより遥かに性能の低いデルタプラスでシャンブロに戦いを挑むこのシーンは、ガンダムユニコーンの小説の中で最もドラマティックな迫真のシーンだと思うんですね。敵方の強大なモビルアーマーに遥かに性能の劣る機体(デルタプラス)で戦いを挑むというのはユニコーンの中でここだけですし(主人公バナージが乗るユニコーンガンダムは物理法則を超えた様々な超能力を可能とする圧倒的最強のモビルスーツの上、最後は人知を超越した神に進化するチート機体のため、ユニコーンの出る戦闘シーンはどれも緊迫感が無い)、ここ以外の戦闘シーンは「箱がどうのこうの」といった抽象的な理由で戦っていて、戦いの動機付けが弱いんですね。

ガンダム0080で描いていたように、大勢の非戦闘員の人々を救うために戦うという動機は、何よりも大きな、胸に迫る動機だと思います。しかもそれが、圧倒的優勢な敵に対して、性能の低いモビルスーツ(ザクやデルタプラス)で挑むときたら…最も燃える展開です。モビルスーツの性能が低いからこそ生み出されるロマンは確実にありますよね…。ユニコーンやストライクフリーダムに乗っているような主人公、超高性能モビルスーツに乗って格下のモビルスーツを蹴散らしている最強で万能でモテモテなイケメン優等生の主人公達には決して分からない、僕の好きなタイプの男のロマンですね…。福沢諭吉風に言うと瘦我慢といったところかな。

アル、いいかい、よく聞いてくれ。この包みの中には、俺の証言を収めたテープや証拠の品が入っている。このコロニーが、核ミサイルの標的になったわけを知る限り喋った。もし俺が死んだら、これを警察に届けてくれ。大人が本当だと信じてくれたら、このコロニーは救われると思う。

俺が直接警察に自首しようとも思ったんだが、何て言うか、そうするのは逃げるみたいに思えて、ここで戦うのを止めると自分が自分でなくなるような…、連邦が憎いとか、隊長たちの仇を討ちたいとか言うんじゃないんだ。

うまく言えないけど、あいつと…ガンダムと戦ってみたくなったんだ。俺が兵士だからなのか、理由は自分でもよくわからない。アル、俺は多分死ぬだろうが、そのことで、連邦軍の兵士やガンダムのパイロットを恨んだりしないでくれ。

彼らだって、俺と同じで自分がやるべきだと思ったことをやってるだけなんだ。無理かもしれないけど、他人を恨んだり自分のことを責めたりしないでくれ。これは俺の最後の頼みだ。

もし運良く生きのびて戦争が終わったらさ、必ずこのコロニーに帰ってくるよ。会いに来る。約束だ。

これでお別れだ。じゃあな、アル。元気で暮らせよ。クリスによろしくな。
(OVA「機動戦士ガンダム0080」ポケットの中の戦争)

僕はここでバーニィがザクでガンダムに挑む理由、凄くよく分かるなあって感じですね。ガンダムユニコーンの小説の中においては、このダカールのシーンだけは、『強大な力を持ったモビルアーマーが民間人を虐殺し、数万の人々が殺され、さらに大勢の人々が殺されようとしているのを止めるために、デルタプラスが身を捨てて突撃』なので、ここで戦わなければ男じゃない!!という感じで、戦いに感情移入できる、最高に燃える展開です。

左れば自国の衰頽に際し、敵に対して固より勝算なき場合にても、千辛万苦、力のあらん限りを尽し、いよいよ勝敗の極に至りて始めて和を講ずるか、もしくは死を決するは立国の公道にして、国民が国に報ずるの義務と称すべきものなり。すなわち俗にいう瘠我慢なれども、強弱相対していやしくも弱者の地位を保つものは、単にこの瘠我慢に依らざるはなし。啻に戦争の勝敗のみに限らず、平生の国交際においても瘠我慢の一義は決してこれを忘るべからず。欧州にて和蘭(オランダ)、白耳義(ベルギー)のごとき小国が、仏独の間に介在して小政府を維持するよりも、大国に合併するこそ安楽なるべけれども、なおその独立を張て動かざるは小国の瘠我慢にして、我慢能く国の栄誉を保つものというべし。
(福沢諭吉「瘦我慢の説」)

ちなみにモビルアーマーシャンブロのニュータイプパイロットのロニは美少女なんで、「美少女だからあらゆる罪は許される」みたいな意見もありますが、僕は美少女だろうとなんだろうと、何の力も無い数万人の民間人に圧倒的な暴力を振るって虐殺している時点で、そいつはもう完全に人間として終っていると思いますよ。やっていることはG3ガスでコロニーを虐殺したバスク・オムと同じですからね。やっていることは同じでもバスクは蛇蝎の如く忌み嫌われ、美少女パイロットだったら同情的とか、おかしすぎると感じますね…。

ニュータイプのロニは、強化人間のフォウやエクステンデッドのステラと違い、洗脳されている訳ではなく(フォウやステラは薬物投与などにより洗脳されて自分の意志を奪われているので、情状酌量の余地はある)、リーダーのマハディの命令とは言え、最終的には自分の意志でサイコミュを動かして民間人数万人を虐殺している訳です(余談ですがマリーダさんなら、例えマスタージンネマンの命令でも民間人の虐殺は拒否すると思われる。元々ジンネマンがそんな命令するとは考えられませんし…)。ちなみにこれは小説版の方の展開です。アニメ版の展開だとシャンブロのシステムが暴走して勝手に動いているからパイロットのロニに責任は無いってことを製作側はいいたいのかなと思います。しかし、そこまでして美少女パイロットを「美少女だから全て肯定される」という感じに持ち上げるのはどうなんでしょうか…。

まあ、この辺の感覚は、法律を学んでいたから、その影響で、一般の人よりも公正さに対する感覚が自分は強いのかもとは思います…。法律の最も大切な基本は、「正義の天秤は公正な論理であり、私情で正義の天秤を曲げてはいけない」ということですから…。外見が醜い人は罪を重くして外見が美しい人は罪を軽くするなどと言ったような恣意的な法律の運用は決してやってはいけない、というのが法律の最も根幹的な土台「公正」なので…。

ダカールでの虐殺は小説版ガンダムユニコーンの物語のメインに関わってきて、敵のラスボスであるフル・フロンタルが信用できない倒すべき敵とみなされるのも(フル・フロンタルが目標として掲げるコロニー共栄圏の発想自体は平和的な発想なのだが、この人物自体が信用できないとして最後はバナージに討たれる)、フロンタルがこの虐殺を主導した一人であるからですね。

それなのに…アニメではダカールの戦闘カットされて、展開も小説版とは大幅に変更されてしまいました…(シャンブロのシステムが勝手に暴走してトリントンで周囲を無差別攻撃する)。UCの小説の中で最も盛り上がるのがダカールの戦闘だと感じていたので、アニメ版のこのていたらくにはがっかりです…。小説版で描かれていた、美少女パイロットが自分の意志でモビルアーマーを操って数万人の民間人を虐殺するという構図にNGが出ちゃったのかな…。デルタプラスの最高にカッコいい見せ場なのに…。「美少女は神聖不可侵な絶対的存在であり、美少女の行動は全て肯定される」みたいな昨今の物語の風潮は、物語から倫理を無くして物語を弛緩させ、物語をつまらなくするだけだと僕は思いますね…。昨今の物語はあまりに美少女を持ち上げるあまり、公正さを激しく欠いている…。

(ファンタジーやSFの制約なしでなんでもありな展開は)それは同時に罠でもある。どのようなことでもできるというのは、読者にとっては、何が起きても、驚くべきことではなくなることに繋がるからだ。それは、もう半世紀前以上に、アーサー・ケストラーが「ファンタジーの退屈」で指摘した通り、何もかもが可能であるという設定の物語は、幼児的なものになっていくだろうし、それは、極めて退屈なものになっていく可能性がある。(中略)

私が、SFは科学であり、論理の物語だということを強調するのは、それが制約を持つからだし、規範を持つということだからだ。またファンタシーに倫理という制約があるべきだというのも、過去のファンタシー作品から得た知見であるし、倫理はファンタシーにとって、SFにおける科学と同様の意味を持つのではないかと考えたからだ。
(鏡明。「アバタールチューナー」第5巻解説)

ダカールの虐殺がなくなると、フル・フロンタルが悪どい人物であるということを示せなくなる訳ですが、その辺、アニメ版はどう説明をつけるつもりなのでしょうか…。フロンタルからコロニー対地球の敵対関係を終らせる平和的な解決策であるコロニー共栄圏について語られたとき、小説版だと「虐殺を主導する奴がいうことが信じられるかー!!」という感じで信用できないフロンタルを倒しちゃうことに説得力がありましたが、ダカールの虐殺自体が起こっていないアニメ版だと、フロンタルの信用できなさを描けない、見ようによっては、コロニーと地球双方に平和を齎したかも知れない人物をバナージが身勝手に殺しちゃうことにもなりかねない。ダカールのシーンを削ったのは物語的に大失敗だったのではないかと思いますね…。

最後に余談ですが、フル・フロンタルという名前を聞いた時、フル・フラットとオルドナ・ポセイダル(アマンダラ・カマンダラ)の子供か何かかな?と真っ先に思ってしまった…(両方ともエルガイムの登場人物)。だいぶスパロボ脳になっているようです(爆)

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HGUC 1/144 MSN-001A1 デルタプラス (機動戦士ガンダムUC)
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2012年01月12日 23:58

ネットで一世を風靡した「スプー」を生み出したNHKの歌のおねえさん、はいだしょうこさんが本日の朝日新聞で飼い猫のムーちゃんを紹介しておられますが、この子とても可愛いです(^^)下記記事画像、クリックすると拡大します。

朝日新聞2012年1月12日夕刊
ムーちゃん

はいだしょうこさんのペットがスプーじゃなく、可愛いにゃんこのムーちゃんで本当に良かった…。スプー(http://dic.nicovideo.jp/oekaki/19073.png)を飼ってたらどうしようかと思いました(爆)

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