2016年12月24日 03:38
クリスマスにお勧めのダークファンタジーフリーRPG「芥花」アトラスの新規王道ファンタジーRPG「PROJECT Re FANTASY」ダークファンタジーとアトラス。
メルニボネの皇子―永遠の戦士エルリック〈1〉 (ハヤカワ文庫SF)
クリスマス・イブですね。自分はクリスマス・イブやクリスマスも他の日々と同じく特筆すべきことは何もない一日なんですが…。同じようにクリスマスやクリスマス・イブに特に何もないお方々に、また何かあるお方々にもお勧めできる傑作ダークファンタジーフリーRPG「芥花」を今日はご紹介致しますね。
「芥花」公式サイト
http://cuneria02.wixsite.com/acka
本作は異界に飛ばされた主人公が、拷問に特化した能力を持つ悪魔とパートナーを組み、生き残りを掛けたデスゲーム・サバイバルを繰り広げるダークファンタジーRPG。非常に分岐の多いマルチシナリオRPGであり、マルチシナリオRPGとしての完成度及びダークファンタジーとしての完成度はとてつもなく高く、フルプライスのRPGとしても十二分以上に通用する出来の驚嘆すべき傑作です。このような傑作がフリーで楽しめるとは、本当にありがたいことと思いましたね…。難易度はやや高めなところもありますが、理不尽さはなく頭を使っていけばクリアできる出来。雑魚敵からはほぼ100%逃げれるため、ストレスフリーであり、テンポのよさがあります。やり応えのある全シナリオ・全エンディングをクリアし、全スキルを収集するまでやり込みました。
本作は、クラスメート達と共に異界に飛ばされてしまった少女「芥花」が主人公。彼女は、拷問を司る悪魔と共に、デスゲームに巻き込まれます。デスゲームに勝つには、相手を「肉体は殺さずに精神を屈服させる」ことで、相手から、とある情報を聞き出してゆくことが必要です。屈服させて情報を引き出さなくてはなりません。しかし、情報を引き出された相手は現実世界で死ぬことになるため、相手も別の拷問を司る悪魔と組み、主人公に襲い掛かってきたり、主人公と共闘を要請してきたり、相手によってはデス・ゲームに無関心だったりします。
この辺の、多人数デスゲーム・サバイバルならではの群像劇の描き方が凄く上手い。また、主人公と彼女と共に飛ばされてきた少女達、そして彼女達と組む悪魔達の描写も素晴らしく、とても生き生きとしており、それぞれ結構とんでもない少女達と悪魔だったりもするんですが、皆がとても魅力的に描けています。そして何より、本作は「戦闘」と「推理」が素晴らしい。敵対する少女達と悪魔達との戦闘は、相手の少女の「心」を折らなければいけないので、相手を倒さずに精神に打撃を与えることで戦っていくんですが、これが戦略性を極めて富ませており、頭を使って戦うとても面白いバトルでした。真・女神転生やペルソナや世界樹の迷宮といった、通常のコマンドバトルRPGに工夫を加えて戦略性を高めたアトラスゲーのバトル(運要素は低く理詰めで戦うバトルであり、工夫して戦えば、一見勝てそうにない相手にも勝てるバトル)などを思い出しましたね。
もう一つの特徴は、推理!本作はシナリオによっては、本格クローズド・サークルミステリーに変貌し、ガチな推理をして、連続殺人事件の謎を探ってゆくことになります。この推理要素も見事!!実に本格的なミステリーであり、十二分に楽しめました。ちなみにネットのヒントはノーヒントで一発で推理を完全クリアできました。推理してゆく全ての材料がゲーム内でフェアに提示されるので、謎解きの難易度は適切だと思います。
マルチシナリオRPGとしても、ミステリーゲームとしても、全ての要素が高度に纏まった見事な作品であり、クリスマス・イブやクリスマスを闇の幻想の一時に塗り替えてくれる傑作です。勿論、クリスマスじゃなくても楽しめる作品です。素晴らしい作品でしたね。2016年にプレイしたフリーゲームの最高傑作でありました。心からお勧めです!
本作「芥花」はアトラスのゲームを彷彿させるようなところがありますが、それはまさにアトラスゲーの全てが持っている(メガテンやペルソナだけでなく、世界樹のような一見明るそうに見えるゲームも持っている)ダークファンタジーとしての胸の奥に染み入るような暗さがあるんですね。アトラスが任天堂と協力し、任天堂の新ハードニンテンドースイッチで、新しいRPGを制作しますが、ぜひこの「ダークファンタジーとしての根幹」を忘れずに素晴らしい作品を作って欲しいですね。私はラジアント・ヒストリアとかのアトラスのエッセンスに溢れたアトラス・オリジナルRPG大好きなので(ラジアントヒストリアは真EDまでやり込みました!)、とても期待しております!メガテンから生まれたアトラスの、エルリック・サーガ的な闇の深さが、スイッチの王道RPGたる新作の中にもきっと息づいていると思いますね…。他にも幻影異聞録(http://nekodayo.livedoor.biz/archives/1890980.html)とか今現在物凄く安いですが(amazonで2000円)、RPGの傑作なのでWIIUお持ちでしたらぜひプレイして欲しいです。
幻影異聞録♯FE
余談ですが、真・女神転生シリーズのザ・ヒーロー(各作品の主人公達)、無限に転生しながら無限の世界において、崩れつつある法と混沌のバランスを取り戻し、人間として神々(法の化身)や悪魔の群れ(混沌の化身)と永遠に戦うことを宿命付けられた存在である主人公達は、ダークファンタジーの世界的な最高傑作たるムアコックの「エターナル・チャンピオン」シリーズの影響を受けていると思いますね。ザ・ヒーローとか人修羅とかフリン&ナナシとか完全にエターナル・チャンピオンですね。ダークファンタジーとしての、ヒーローすらも冷めた眼差しで見据えている深さが、アトラスゲーにも確りとある。任天堂と組んだ幻影異聞録にもその点は確り受け継がれていたので、新作にも心から期待しております。様々なアトラスゲーに受け継がれるダークファンタジーとしての見事な骨子、昔からのアトラスファンとしてそこが堪らなく魅力ですね…。
PROJECT Re FANTASYスタジオ・ゼロ 公式サイト
http://rpg.jp/
メルニボネの皇子―永遠の戦士エルリック〈1〉 (ハヤカワ文庫SF)
著者:マイクル ムアコック
早川書房(2006-03)
販売元:Amazon.co.jp
ラジアントヒストリア(特典なし)
アトラス(2010-11-03)
販売元:Amazon.co.jp
幻影異聞録♯FE
任天堂(2015-12-26)
販売元:Amazon.co.jp
アマゾンギフト券ストア
アマゾンOTAKUストア
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アニメーション総合ストア
漫画コミック総合ストア
ホビー・フィギュア・トレカ総合ストア
食品&飲料総合ストア
ペット用品総合ストア
電化製品・家電製品総合ストア
パソコン及び周辺機器・消耗品総合ストア
PC18禁ゲーム総合ストア
amazon液晶テレビ総合ストア
クラシック音楽総合ストア
アマゾンギフト券ストア
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クリスマス・イブですね。自分はクリスマス・イブやクリスマスも他の日々と同じく特筆すべきことは何もない一日なんですが…。同じようにクリスマスやクリスマス・イブに特に何もないお方々に、また何かあるお方々にもお勧めできる傑作ダークファンタジーフリーRPG「芥花」を今日はご紹介致しますね。
「芥花」公式サイト
http://cuneria02.wixsite.com/acka
本作は異界に飛ばされた主人公が、拷問に特化した能力を持つ悪魔とパートナーを組み、生き残りを掛けたデスゲーム・サバイバルを繰り広げるダークファンタジーRPG。非常に分岐の多いマルチシナリオRPGであり、マルチシナリオRPGとしての完成度及びダークファンタジーとしての完成度はとてつもなく高く、フルプライスのRPGとしても十二分以上に通用する出来の驚嘆すべき傑作です。このような傑作がフリーで楽しめるとは、本当にありがたいことと思いましたね…。難易度はやや高めなところもありますが、理不尽さはなく頭を使っていけばクリアできる出来。雑魚敵からはほぼ100%逃げれるため、ストレスフリーであり、テンポのよさがあります。やり応えのある全シナリオ・全エンディングをクリアし、全スキルを収集するまでやり込みました。
本作は、クラスメート達と共に異界に飛ばされてしまった少女「芥花」が主人公。彼女は、拷問を司る悪魔と共に、デスゲームに巻き込まれます。デスゲームに勝つには、相手を「肉体は殺さずに精神を屈服させる」ことで、相手から、とある情報を聞き出してゆくことが必要です。屈服させて情報を引き出さなくてはなりません。しかし、情報を引き出された相手は現実世界で死ぬことになるため、相手も別の拷問を司る悪魔と組み、主人公に襲い掛かってきたり、主人公と共闘を要請してきたり、相手によってはデス・ゲームに無関心だったりします。
この辺の、多人数デスゲーム・サバイバルならではの群像劇の描き方が凄く上手い。また、主人公と彼女と共に飛ばされてきた少女達、そして彼女達と組む悪魔達の描写も素晴らしく、とても生き生きとしており、それぞれ結構とんでもない少女達と悪魔だったりもするんですが、皆がとても魅力的に描けています。そして何より、本作は「戦闘」と「推理」が素晴らしい。敵対する少女達と悪魔達との戦闘は、相手の少女の「心」を折らなければいけないので、相手を倒さずに精神に打撃を与えることで戦っていくんですが、これが戦略性を極めて富ませており、頭を使って戦うとても面白いバトルでした。真・女神転生やペルソナや世界樹の迷宮といった、通常のコマンドバトルRPGに工夫を加えて戦略性を高めたアトラスゲーのバトル(運要素は低く理詰めで戦うバトルであり、工夫して戦えば、一見勝てそうにない相手にも勝てるバトル)などを思い出しましたね。
もう一つの特徴は、推理!本作はシナリオによっては、本格クローズド・サークルミステリーに変貌し、ガチな推理をして、連続殺人事件の謎を探ってゆくことになります。この推理要素も見事!!実に本格的なミステリーであり、十二分に楽しめました。ちなみにネットのヒントはノーヒントで一発で推理を完全クリアできました。推理してゆく全ての材料がゲーム内でフェアに提示されるので、謎解きの難易度は適切だと思います。
マルチシナリオRPGとしても、ミステリーゲームとしても、全ての要素が高度に纏まった見事な作品であり、クリスマス・イブやクリスマスを闇の幻想の一時に塗り替えてくれる傑作です。勿論、クリスマスじゃなくても楽しめる作品です。素晴らしい作品でしたね。2016年にプレイしたフリーゲームの最高傑作でありました。心からお勧めです!
本作「芥花」はアトラスのゲームを彷彿させるようなところがありますが、それはまさにアトラスゲーの全てが持っている(メガテンやペルソナだけでなく、世界樹のような一見明るそうに見えるゲームも持っている)ダークファンタジーとしての胸の奥に染み入るような暗さがあるんですね。アトラスが任天堂と協力し、任天堂の新ハードニンテンドースイッチで、新しいRPGを制作しますが、ぜひこの「ダークファンタジーとしての根幹」を忘れずに素晴らしい作品を作って欲しいですね。私はラジアント・ヒストリアとかのアトラスのエッセンスに溢れたアトラス・オリジナルRPG大好きなので(ラジアントヒストリアは真EDまでやり込みました!)、とても期待しております!メガテンから生まれたアトラスの、エルリック・サーガ的な闇の深さが、スイッチの王道RPGたる新作の中にもきっと息づいていると思いますね…。他にも幻影異聞録(http://nekodayo.livedoor.biz/archives/1890980.html)とか今現在物凄く安いですが(amazonで2000円)、RPGの傑作なのでWIIUお持ちでしたらぜひプレイして欲しいです。
幻影異聞録♯FE
余談ですが、真・女神転生シリーズのザ・ヒーロー(各作品の主人公達)、無限に転生しながら無限の世界において、崩れつつある法と混沌のバランスを取り戻し、人間として神々(法の化身)や悪魔の群れ(混沌の化身)と永遠に戦うことを宿命付けられた存在である主人公達は、ダークファンタジーの世界的な最高傑作たるムアコックの「エターナル・チャンピオン」シリーズの影響を受けていると思いますね。ザ・ヒーローとか人修羅とかフリン&ナナシとか完全にエターナル・チャンピオンですね。ダークファンタジーとしての、ヒーローすらも冷めた眼差しで見据えている深さが、アトラスゲーにも確りとある。任天堂と組んだ幻影異聞録にもその点は確り受け継がれていたので、新作にも心から期待しております。様々なアトラスゲーに受け継がれるダークファンタジーとしての見事な骨子、昔からのアトラスファンとしてそこが堪らなく魅力ですね…。
PROJECT Re FANTASYスタジオ・ゼロ 公式サイト
http://rpg.jp/
一人の人間が、それがいかなる者であろうとも、状況を救ったためしはない。ヒーローと呼ばれる人々は、状況が自らを正すのを助ける人々のことなのだ。
(マイケル・ムアコック「The Twilight Man」前書き)
ウィキペディア「エターナル・チャンピオン」
エターナル・チャンピオンシリーズは、イギリスの作家マイケル・ムアコックが創造したファンタジー小説シリーズであり、エレコーゼを中核とする永遠の戦士の物語である。
ムアコックが戦士エレコーゼを主人公とした作品を書いた際、彼はこれまでに創造した主人公たち、メルニボネの最後の皇帝エルリック、ヴァドハーの最後の生き残りである紅衣の公子コルム(Corum Jhaelen Irsei)、ケルン公ドリアン・ホークムーンなどが、皆「エターナル・チャンピオン」と呼ばれる存在の化身であるという設定を付与した(他に「火星の戦士」マイケル・ケイン、ジェレミア・コーネリアス(Jeremiah Cornelius)、カール・グロガウアーなど)。
そして、各人物は己の人生しか記憶していないが、エレコーゼのみはすべての人格を(完全にではないが)記憶しているとして、エレコーゼを全作品の中心人物としたのである。
永遠の戦士(エターナル・チャンピオン)は、『天秤』(『法』と『混沌』の均衡を保つ存在)の代理として、法と混沌のバランスが崩れた際にどちらかの側に顕現し、バランスを取るために戦う戦士であり、永遠に転生を繰り返すことを宿命づけられ、多元宇宙のサイクルすべての転生を戦いに捧げる存在として書かれている。
もはや、引き返すことはできない。地獄の剣が永遠の過去に鍛えられ、形づくられたごとく、エルリックの運命も生みだされ、定まっていた。この絶望と呪いと破壊への道を閉ざせる場所が果たして存在したのだろうか?それとも、これはかれが生まれる以前から決まっていたのだろうか?悲哀と苦闘、孤独と後悔のほかはほとんど何も知らず、いくたの化身として運命につきすすむ――ある未知の理由に操られる永遠の戦士……
………(中略)………
エルリックの右腕には、そして、全身にも、力強い精気が充ち溢れてきた。これこそ剣のもたらす魔力だ。この剣を持てば、彼にはもはや麻薬は必要ではなく、体力の無さを再び嘆くこともない。戦いがあるたびに勝利を手中に収めるだろう。戦いの無いときも、誇りを持って統治できる。旅をしても、独りであっても、何も恐れるものはない。剣はモーンブレイドの攻撃を防ぎつつ、こうしたことを彼の心に吹き込んできた。
しかし、その見返りにこの剣は何を要求しているのだろう?
エルリックは知った。剣が語ったのだ。それは言葉を通してではなかった。ストームブリンガーはただ戦いだけを求めている。それこそ唯一の存在理由だ。ストームブリンガーは敵を殺さねばならぬ。それこそ力の源なのだ。人や魔物の生命と魂――あるいは、神々さえの。
(マイケル・ムアコック「エルリック・サーガ メルニボネの皇子」)
メルニボネの皇子―永遠の戦士エルリック〈1〉 (ハヤカワ文庫SF)
著者:マイクル ムアコック
早川書房(2006-03)
販売元:Amazon.co.jp
ラジアントヒストリア(特典なし)
アトラス(2010-11-03)
販売元:Amazon.co.jp
幻影異聞録♯FE
任天堂(2015-12-26)
販売元:Amazon.co.jp
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