2016年11月26日 12:14
「表現の自由に制約「当然」自民、改憲草案撤回せず」自民党憲法下の日本国ではアメリカ独立宣言が禁書にされそうですね…。
表現の自由に制約「当然」 自民、改憲草案撤回せず(東京新聞)
http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2016112590070454.html
衆院憲法審査会は二十四日、憲法で国家権力を縛る「立憲主義」などをテーマに議論した。自民党の中谷元氏(与党筆頭幹事)は、二一条の表現の自由に制約を加えている同党の改憲草案について「極めて当然のこと」と、一定の制約が必要との考えを示した。草案の撤回にも応じなかった。現行憲法の二一条は集会、結社、言論の自由を規定。草案は「公益及び公の秩序を害すること」を目的とした活動は認められないと付け加えた。(中略)「公益及び公の秩序を害すること」という表現が「制限を厳しく限定している」として理解を求めた。ただ、何が「公益及び公の秩序」に当たるかは曖昧との指摘がある。
自民党議員達はアメリカ独立宣言を読んだことがないのか…。自民党憲法下の日本国ではアメリカ独立宣言も禁書にされそうですね…。
米国大使館アメリカンセンターJAPAN公式サイト「アメリカ独立宣言」
https://americancenterjapan.com/aboutusa/translations/2547/
われわれは、以下の事実を自明のことと信じる。すなわち、すべての人間は生まれながらにして平等であり、その創造主によって、生命、自由、および幸福の追求を含む不可侵の権利を与えられているということ。こうした権利を確保するために、人々の間に政府が樹立され、政府は統治される者の合意に基づいて正当な権力を得る。そして、いかなる形態の政府であれ、政府がこれらの目的に反するようになったときには、人民には政府を改造または廃止し、新たな政府を樹立し、人民の安全と幸福をもたらす可能性が 最も高いと思われる原理をその基盤とし、人民の安全と幸福をもたらす可能性が最も高いと思われる形の権力を組織する権利を有するということ、である。
もちろん、長年にわたり樹立されている政府を軽々しい一時的な理由で改造すべきではないことは思慮分別が示す通りである。従って、あらゆる経験が示すように、人類は、慣れ親しんでいる形態を廃止することによって自らの状況を正すよりも、弊害が耐えられるものである限りは、耐えようとする傾向がある。
しかし、権力の乱用と権利の侵害が、常に同じ目標に向けて長期にわたって続き、人民を絶対的な専制の下に置こうとする意図が明らかであるときには、そのような政府を捨て去り、自らの将来の安全のために新たな保障の組織を作ることが、人民の権利であり義務である。
『われわれは、以下の事実を自明のことと信じる。すなわち、すべての人間は生まれながらにして平等であり、その創造主によって、生命、自由、および幸福の追求を含む不可侵の権利を与えられているということ。こうした権利を確保するために、人々の間に政府が樹立され、政府は統治される者の合意に基づいて正当な権力を得る。そして、いかなる形態の政府であれ、政府がこれらの目的に反するようになったときには、人民には政府を改造または廃止し、新たな政府を樹立し、人民の安全と幸福をもたらす可能性が 最も高いと思われる原理をその基盤とし、人民の安全と幸福をもたらす可能性が最も高いと思われる形の権力を組織する権利を有するということ、である。』
『権力の乱用と権利の侵害が、常に同じ目標に向けて長期にわたって続き、人民を絶対的な専制の下に置こうとする意図が明らかであるときには、そのような政府を捨て去り、自らの将来の安全のために新たな保障の組織を作ることが、人民の権利であり義務である。』
こういう建国の思想があるからこそ、アメリカではトランプ大統領のような地産地消を重視する反グローバリズムの革新的な大統領が生まれ、NRAのような団体や、リバタリアン党のような政党も活動できる自由があるんですね。余談ですが、面白いところで言えば、全体主義批判映画であり、全体主義国家に叛逆しようと訴えるアニメ映画「動物農場」(オーウェル原作)にアメリカ政府が制作費を出していたりします。そこには「人権を国家の下に置く全体主義国家はアメリカの敵である」というアメリカ建国理念に基づいた伝統的な国家理念があるんですね。閑話休題。
三鷹の森ジブリ美術館公式サイト「宮崎駿 動物農場を語る」
http://www.ghibli-museum.jp/animal/neppu/miyazaki/
宮崎駿「民主的な社会主義はつくれるのか。つくれるとしたら、グローバリズムとは正反対のところにあるとぼくは思います。それは地産地消(地域生産地域消費の略。その土地で生産されたものをその地域で消費すること)です。スローフード、スローライフのような波は、くりかえしくりかえし、おこりますけど、そのあらわれなんですよ。人間の欲望はコントロールしないといけないんです。人間の欲望を増大していっていいんだという考え方は、地球が有限であるということがわかった瞬間から、変わるはずなんですよ」(中略)
―結末の改変については批判もあるようですが、ジョン・ハラスは、「見る人に未来への希望を与えたかった」と語っていたそうです。
宮崎駿「そうだと思います。同時に、クーデターなり革命をおこして独裁者を追い出して、理想の社会を実現しようとしても、結局、気がつくとまた次の独裁者があらわれる、というのも、人間の歴史を見ればわかることです。それでもやっぱり立ち上がらざるをえないんです。
つまり、反乱する権利はもっている。ぼく自身、六〇年代には労働組合の活動をずいぶんやりました。べつに自分たちのやったことが良いことだとか悪いことだとかいうつもりはないけど、人間はいつでも愚行をおかす危険があるってことをわかりながら、それでもなにもやらないよりは、やったほうがいいと思います。最近になって、若い人たちがまた独立系の労働組合をつくったりしているようですけど、いろんなところで立ち上がって革命をおこしたほうがいいんです」
―じつはこの映画化にはCIAが関与していて、資金を提供していたという事実もわかっていますが。
宮崎駿「CIAがかかわっていたかどうかなんて、ぼくにとっては、どうでもいいことです。ハラス&バチュラーは、誰のお金でもいいからつくりたかったんですよ。だと思います。蛇口はなんでもいい。出てきた水を使って、つくれるものならつくる。そういうふうになる可能性は、ぼくも十分にもっていますから」(中略)
宮崎駿「技術的には、いま見ると、つたないけれども、つたないところも含めて、とてもよくわかる。苦闘したんだと思うんです。長編アニメーションをつくるということは、あの時代、どれほどの覚悟が必要だったか。CIAの資金だけで判断しちゃいけない。そしたら軍閥政治の日本に生きて、そこでごはんを食べていた人たちはみんな薄汚れていたのか、というのと同じです。最初にもいったように、ハラス&バチュラーにとって、この映画をつくることは切実な問題だったんだと思います。CIAの金をうまく使って、結果的に、自分たちのつくりたいものをちゃんとつくったということだと思いますね」
自民党の憲法草案をざっと読む限り、自民党憲法草案下の日本の国家体制は、アメリカのような自由主義国とは全く正反対のファシズム全体主義国家体制となりそうで不安ですね…。特に自民党憲法草案における表現の自由の規制は明らかに「現在の国家=公益」>「個々の人権」なので、アメリカ独立宣言のような、国家よりも上に個々の人間の平等・生命・自由・幸福追求の権利をはっきりと置く人権思想は決して認めないでしょう…。
自民党憲法草案は日本が自由主義国であることと国家の根幹としての人権思想を完全に捨てる気ですが、日本は本当にどうなるのか不安です。日本みたいな個々の人々の人権意識や独立意識の極めて薄い国で、国家が憲法の歯止めなしに自由主義や人権を無視して振舞えるようになったら、あっという間に貧困層やマイノリティの弾圧を国家が率先して平然と始めるような人権感覚ゼロのファシズム全体主義国家に変貌すると思います…。
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動物農場―おとぎばなし (岩波文庫)
著者:ジョージ オーウェル
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アメリカ建国とイロコイ民主制
著者:Jr.,ドナルド・A. グリンデ
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