2016年10月25日 12:19
特定の国民を差別する用語に対して、日本人はもっと怒るべきだと思いますね…。日本人・日系人が第五列とされた歴史。
百田尚樹さん、平野啓一郎さんらSNSに投稿 「土人」発言
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20161022-00067659-okinawat-oki
この問題は、日本人の全てではなくても多くの人々が、特定の国民を差別する用語に対して鈍感だという側面が一因としてあると感じますね…。日本人を差別する蔑称である「ジャップ(Jap)」という言葉に対する日本人の反応にそれを昔から強く感じます。「ジャップ」って言葉に怒ったりイラっとしたりしてる日本人ってあまり見ないように見受けられるんですね。私なんかは「ジャップ」という言葉が使われていると日本人としてかなり腹立たしく感じるのですが、普通にインターネットで日本人に対する差別語として使われまくってますよね…。それに対して、怒る日本人があまり見受けられなくて、この言葉の本来の意味を知らないのか知っていてスルーしているのか分かりませんが、日本人が自身が差別されても怒らないというのは非常に悲しいことですし、後述しますが日本にとって危険な事態だと思います…。そしてこういう鈍感さが、他者に対して「土人」と言ったりする鈍感さに繋がっているように感じます…。
この日本人に対する差別語の「ジャップ(Jap)」という言葉は、アメリカが第二次世界大戦中の国家的反日プロパガンダとして、「『ジャップ』たる日本人(日本人・アメリカ在住日系人)は「第五列」(いわゆる銃後の敵をより差別的にした蔑称)であり、世界から抹殺すべき敵である」という意味合いを付けた強烈な差別用語にしたんですね。第二次世界大戦中の日本で使われた「鬼畜米英」を、逆に日本の側に向けてたような、そしてそれを更に人種(日系人)差別用語にして危険で凶悪な言葉なんです。第二次世界大戦中のアメリカではこの言葉を使って、日系人に対する差別、弾圧、果ては殺人までもが正当化されました。
ネットで使われまくっている「ジャップ」は第二次世界大戦によって意味づけされた「日本人に対する差別を正当化し、日本人という存在自体を否定する」言葉であって、日本人の多くが考えているより遥かに危険で凶悪な差別語です。少なくとも日本人は「ジャップ」という言葉を平然と使う外国人がいたら、それに警戒しなければならないのに、そういった警戒意識があまりに低いように思います。このこと(第二次世界大戦中の「ジャップ」という言葉の使われ方とアメリカでの日本人・日系人差別問題)をテーマにしたジェイムズ・エルロイの名著「背信の都」は、日本人ならぜひ読んで欲しいですね…。日本人・日系人に対する差別は、人種的な差別意図を含む、極めて危険な差別であることが分かります。日本人・日系人は特徴的な外見ですぐ見分けが付くので、当時のアメリカにとって槍玉の生贄にするのに最も好都合だったんですね…。人種という点において、日本人は、当時の同盟国の人々のドイツ人やイタリア人からすらも差別される訳です…。
日本特有の「ジャップ」という言葉に対する鈍感さ、自身に向けられる差別に鈍感であることは、自身(や自身の属する側)を危険にしてしまう、そして他者もその危険に巻き込んでしまうということなんですね…。現代においても、日本語のインターネットですら「ジャップ」という凶悪無比な言葉が氾濫していることに、日本人はもっと危機意識を持つべきだと思います。それは回りまわって日本全体にダメージを与えているし、こういった差別に鈍感であることは、自身にとっての危険であり、そして今回の無思慮な土人発言で分かるように他者にも危険なことなんですね…。
背信の都 上
著者:ジェイムズ エルロイ
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http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20161022-00067659-okinawat-oki
この問題は、日本人の全てではなくても多くの人々が、特定の国民を差別する用語に対して鈍感だという側面が一因としてあると感じますね…。日本人を差別する蔑称である「ジャップ(Jap)」という言葉に対する日本人の反応にそれを昔から強く感じます。「ジャップ」って言葉に怒ったりイラっとしたりしてる日本人ってあまり見ないように見受けられるんですね。私なんかは「ジャップ」という言葉が使われていると日本人としてかなり腹立たしく感じるのですが、普通にインターネットで日本人に対する差別語として使われまくってますよね…。それに対して、怒る日本人があまり見受けられなくて、この言葉の本来の意味を知らないのか知っていてスルーしているのか分かりませんが、日本人が自身が差別されても怒らないというのは非常に悲しいことですし、後述しますが日本にとって危険な事態だと思います…。そしてこういう鈍感さが、他者に対して「土人」と言ったりする鈍感さに繋がっているように感じます…。
この日本人に対する差別語の「ジャップ(Jap)」という言葉は、アメリカが第二次世界大戦中の国家的反日プロパガンダとして、「『ジャップ』たる日本人(日本人・アメリカ在住日系人)は「第五列」(いわゆる銃後の敵をより差別的にした蔑称)であり、世界から抹殺すべき敵である」という意味合いを付けた強烈な差別用語にしたんですね。第二次世界大戦中の日本で使われた「鬼畜米英」を、逆に日本の側に向けてたような、そしてそれを更に人種(日系人)差別用語にして危険で凶悪な言葉なんです。第二次世界大戦中のアメリカではこの言葉を使って、日系人に対する差別、弾圧、果ては殺人までもが正当化されました。
ネットで使われまくっている「ジャップ」は第二次世界大戦によって意味づけされた「日本人に対する差別を正当化し、日本人という存在自体を否定する」言葉であって、日本人の多くが考えているより遥かに危険で凶悪な差別語です。少なくとも日本人は「ジャップ」という言葉を平然と使う外国人がいたら、それに警戒しなければならないのに、そういった警戒意識があまりに低いように思います。このこと(第二次世界大戦中の「ジャップ」という言葉の使われ方とアメリカでの日本人・日系人差別問題)をテーマにしたジェイムズ・エルロイの名著「背信の都」は、日本人ならぜひ読んで欲しいですね…。日本人・日系人に対する差別は、人種的な差別意図を含む、極めて危険な差別であることが分かります。日本人・日系人は特徴的な外見ですぐ見分けが付くので、当時のアメリカにとって槍玉の生贄にするのに最も好都合だったんですね…。人種という点において、日本人は、当時の同盟国の人々のドイツ人やイタリア人からすらも差別される訳です…。
「きみのいわんとすることはわかる。だが、我々の仕事はだね、ドイツとイタリアの血統を持ち、忠誠心を引き裂かれそうになっている人間を調べることなんだ」
ブライチャートがいった。「それはどうですか、フードさん。私は『血統』なんて知りません。それに見かけだけでドイツ野郎かイタ公かなんてわからないでしょう」
フードとサタリーが目配せを交わした。サタリーは自分のサスペンダーをパチンと弾いた。フードがいった。
「うん、そうだな。相手がジャップの場合とは違う」
ブライチャートは指でテーブルをコツコツ叩いた。
「ドイツの血統は拡散しています。ドイツ人はジャップとはそこが違います」
(ジェイムズ・エルロイ「背信の都」)」
日本特有の「ジャップ」という言葉に対する鈍感さ、自身に向けられる差別に鈍感であることは、自身(や自身の属する側)を危険にしてしまう、そして他者もその危険に巻き込んでしまうということなんですね…。現代においても、日本語のインターネットですら「ジャップ」という凶悪無比な言葉が氾濫していることに、日本人はもっと危機意識を持つべきだと思います。それは回りまわって日本全体にダメージを与えているし、こういった差別に鈍感であることは、自身にとっての危険であり、そして今回の無思慮な土人発言で分かるように他者にも危険なことなんですね…。
第五列 名詞 1941年のアメリカの流行語。直前のスペイン市民戦争に由来する。(反政府軍側の)四個師団が戦闘に投入される一方、敵支配地域内では第五の軍団(第五列)が妨害行為、プロパガンダ、その他多数の目立ちにくい破壊活動を行った。第五列はあくまで潜伏することを旨とした。そのあいまいな、場合によっては完全に正体不明の立場のゆえに、第五列は日々の戦闘に従事する四個師団と同程度に、あるいはそれ以上に危険な存在のように思われた。
(ジェイムズ・エルロイ「背信の都」)」
「オルソン知事は在米のジャップ(日本人・日系人)全員とその同調者と疑われる者の即時抑留を要求しました。(中略)現在、Aリストのジャップ400人が拘束されています。連邦捜査官42人が尋問にあたっています。これらのジャップの収容先はターミナル島の刑務所、フォート・マッカーサーの営巣、ホール・オブ・ジャスティスの拘置所、リンカーンハイツの拘置所、ロサンジェルス市警本部の六管区の留置所です。サンペドロ港内の不審なジャップの漁船は臨検、捜索の上、港に曳航されます(中略)」
ボウロンがいった。
「このジャップの件は、わしが先頭に立って取り組もう。いいな。市の職員名簿に載っているジャップを一人残らずクビにしてやる。やつらはみんな第五列だ。意気地なしでは戦争に勝てん」
(ジェイムズ・エルロイ「背信の都」)」
背信の都 上
著者:ジェイムズ エルロイ
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