2016年09月30日 01:03
公共の福祉を否定する長谷川豊氏テレビ大阪降板、公共の福祉の拡充によって近現代の社会は豊かになってきたことについて。
テレビ大阪、長谷川豊氏の降板発表…透析患者中傷に「報道番組キャスターとして不適切」
http://news.yahoo.co.jp/pickup/6216050
医療費を公的補助するのは無駄とのたまい病人は差別し殺せとのたまう悪質な放言で知られ、公的医療保険制度の破壊を目論んでいた元フジテレビアナウンサーでテレビコメンテーターの長谷川豊氏がやっとテレビから下ろされたんですね…。降ろされたことは当然であり、寧ろテレビ大阪の対応が遅すぎました。
この長谷川豊氏の主張はフジテレビアナウンサー時代の昔から極度の弱肉強食のリバタリアン的主張(反公共・反福祉主張)で、特に公的医療保険制度を目の仇にしており、国家機能は超最小限の夜警国家のみにして、後は全て弱肉強食にしろ、福祉などの公共支出はするな、それこそが富国への道とのたまっているんですが、これはもう完全に誤っている、それこそやまゆり園の犯人と同じレベルの常軌を逸した思想です。スウィフトの皮肉な風刺小論「アイルランドにおける貧民の子女が、その両親ならびに国家にとっての重荷となることを防止し、かつ社会に対して有用ならしめんとする方法についての私案」を、皮肉ではなく本気でこの長谷川豊氏は言っているんですね。本当に完全に常軌を逸した人物であり、こういった人物がテレビなどのマスメディアを通した影響力を保持しているのは非常に危険な事態でした…。
長谷川豊氏は公共の福祉を国家の敵として憎悪していますが、なぜ公共の福祉が存在するかと言うと、それは長谷川氏ののたまう「無駄な慈善」ではなく、国家(基盤社会)を豊かにしてゆく形で維持・成長させてゆく為に公共の福祉は必須だから福祉は存在し拡充してきたという要因が大きいんですね。国家は別に慈善活動として公共の福祉をやっているのではなく、国家の維持・成長の為には公共の福祉の拡充が必須ゆえに予算を投入しているというのが近現代の政治思想・国家観の基本です。夜警国家論は20世紀の時点でほとんど否定されています。夜警国家的な最小国家は人々が貧窮に苦しみ社会が衰退する上に、近現代の国家間国際貿易システム及び外交システムにも対応できないため、何処の国も上手く行かなかった。現代で言えば北朝鮮とか軍事に特化した夜警国家ですけど経済は全く上手く働いてない訳です。公共の福祉を拡充する民主的国家と長谷川豊氏が理想とする夜警国家的な独裁的国家では、国民全体に対する飢餓の発生や死亡率は後者の国家の方が高い指標を示すことを歴史的な統計が証明しています(アマルティア・セン「貧困と飢餓」等に詳細があります)。
公共の福祉のレベルが低い共同体は、共同体の成員が貧窮・病苦・自殺・犯罪などによって生活が困難になることで共同体の維持が出来なくなる、もしくは共同体全体の豊かさの平均的なレベルが下がっていく、逆に公共の福祉を拡充することで、共同体の平均的豊かさを上昇させて、国家が繁栄していくという国際的な近現代の歴史の事実がある訳です。国家が維持・成長していくためのその最大の戦いは、一言で言えば「貧窮との戦い」です。
個々人の貧窮というのは、人間の最大の苦しみにして死因であり、国家(基盤社会)は、如何にして貧窮と戦って共同体の人々を豊かにしていくかというところから、公共の福祉を拡充してきたのが近現代の人類全体の歴史な訳です(余談ですがアマルティア・センの著書とかこの辺が分かりやすい名著が多いです)。その歴史を逆転させて大勢の人々が苦しむ中世暗黒時代に世の中を戻そうとする長谷川豊氏やその勢力(公共の福祉を否定する弱肉強食リバタリアン派)が権力を持つことは絶対にあってはいけないと思いますね。
貧困の克服―アジア発展の鍵は何か (集英社新書)
著者:アマルティア セン
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人間の安全保障 (集英社新書)
著者:アマルティア セン
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http://news.yahoo.co.jp/pickup/6216050
医療費を公的補助するのは無駄とのたまい病人は差別し殺せとのたまう悪質な放言で知られ、公的医療保険制度の破壊を目論んでいた元フジテレビアナウンサーでテレビコメンテーターの長谷川豊氏がやっとテレビから下ろされたんですね…。降ろされたことは当然であり、寧ろテレビ大阪の対応が遅すぎました。
この長谷川豊氏の主張はフジテレビアナウンサー時代の昔から極度の弱肉強食のリバタリアン的主張(反公共・反福祉主張)で、特に公的医療保険制度を目の仇にしており、国家機能は超最小限の夜警国家のみにして、後は全て弱肉強食にしろ、福祉などの公共支出はするな、それこそが富国への道とのたまっているんですが、これはもう完全に誤っている、それこそやまゆり園の犯人と同じレベルの常軌を逸した思想です。スウィフトの皮肉な風刺小論「アイルランドにおける貧民の子女が、その両親ならびに国家にとっての重荷となることを防止し、かつ社会に対して有用ならしめんとする方法についての私案」を、皮肉ではなく本気でこの長谷川豊氏は言っているんですね。本当に完全に常軌を逸した人物であり、こういった人物がテレビなどのマスメディアを通した影響力を保持しているのは非常に危険な事態でした…。
長谷川豊氏は公共の福祉を国家の敵として憎悪していますが、なぜ公共の福祉が存在するかと言うと、それは長谷川氏ののたまう「無駄な慈善」ではなく、国家(基盤社会)を豊かにしてゆく形で維持・成長させてゆく為に公共の福祉は必須だから福祉は存在し拡充してきたという要因が大きいんですね。国家は別に慈善活動として公共の福祉をやっているのではなく、国家の維持・成長の為には公共の福祉の拡充が必須ゆえに予算を投入しているというのが近現代の政治思想・国家観の基本です。夜警国家論は20世紀の時点でほとんど否定されています。夜警国家的な最小国家は人々が貧窮に苦しみ社会が衰退する上に、近現代の国家間国際貿易システム及び外交システムにも対応できないため、何処の国も上手く行かなかった。現代で言えば北朝鮮とか軍事に特化した夜警国家ですけど経済は全く上手く働いてない訳です。公共の福祉を拡充する民主的国家と長谷川豊氏が理想とする夜警国家的な独裁的国家では、国民全体に対する飢餓の発生や死亡率は後者の国家の方が高い指標を示すことを歴史的な統計が証明しています(アマルティア・セン「貧困と飢餓」等に詳細があります)。
公共の福祉のレベルが低い共同体は、共同体の成員が貧窮・病苦・自殺・犯罪などによって生活が困難になることで共同体の維持が出来なくなる、もしくは共同体全体の豊かさの平均的なレベルが下がっていく、逆に公共の福祉を拡充することで、共同体の平均的豊かさを上昇させて、国家が繁栄していくという国際的な近現代の歴史の事実がある訳です。国家が維持・成長していくためのその最大の戦いは、一言で言えば「貧窮との戦い」です。
人間はたとえ、あなたは外科の大手術を受けなくてはなりませんとか、あなたは命に関わる重大な病気にかかっていますとか、あなたは今後一生のあいだ手足が不自由になったり目が見えなくなるでしょうと宣告されても、それに耐えることができる。そうしたことは恐ろしいことだが、多くの人々はそれによって生きる気力を完全に失うことはないのである。ほとんどの人は絞首刑に処される時さえ、十分な冷静さを保っている。ところが、どれほど強靭な人であっても、貧窮に陥ると弱気になる。そして一般的に善良な人々ほど、貧苦によって生への気力を挫かれる。自殺や病死は貧窮が引き起こす最もありふれた結果であり、肉体的な苦痛から逃れるために自殺することは稀である。
(サミュエル・バトラー「生きとし生けるものの道」)
個々人の貧窮というのは、人間の最大の苦しみにして死因であり、国家(基盤社会)は、如何にして貧窮と戦って共同体の人々を豊かにしていくかというところから、公共の福祉を拡充してきたのが近現代の人類全体の歴史な訳です(余談ですがアマルティア・センの著書とかこの辺が分かりやすい名著が多いです)。その歴史を逆転させて大勢の人々が苦しむ中世暗黒時代に世の中を戻そうとする長谷川豊氏やその勢力(公共の福祉を否定する弱肉強食リバタリアン派)が権力を持つことは絶対にあってはいけないと思いますね。
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