2015年12月03日 12:28

ドラクエ10「チートRMTは内部犯行による組織的なもの」という告発が来ていますね。

ドラクエ10「チートRMTは内部犯行による組織的なもの」という告発が来ていますね。下記URLにて告発されています。

(12/4追記:告発していたツイッターのURLが運営サイドからお金を貰いBANされたキャラを復活させる事で手打ちしたとのみ書いて告発文を全部消したのでここに記載していたURLを削除しました。非常に後味の悪い終わり方で、スクウェア・エニックスにはきちんと説明をして欲しいと願います)

もしこれが本物で本当のことだとすると、ドラクエ10のチートRMT騒動はスクウェア・エニックス内部犯による背任罪・横領罪・賭博罪・賭博開帳図利罪であって、ゲーム内貨幣であるゴールドから換金された数億円の日本円がどこに流れていたかによっては脱税・資金洗浄防止取締法、国際的なマネーロンダリング取締りにも関わることになって、大変なことになってきましたね。

上記の告発が本当だとしたらこれはもうドラクエ10単体の問題ではなく、社会的な問題として現れてきており、上記の真偽については本職のジャーナリスト達も既に動いているでしょうし、大きく問題として世間に出てくるようであれば(上記が本物の告発であると報道で確定すれば)、警察と国税が動き出すでしょう。

そうなった場合、社会的な問題として、実際の犯罪・不法行為と内部組織(運営母体であるスクウェア・エニックス)が大きく結びついている反社会的なゲームをプレイしてそこにお金を支払うのは果たしてどうなのかというプレイヤー一人一人の問題としても現れてくるでしょうね…。

うーん…。個人的には、芸術的・娯楽的なそのもの(これはゲームでも漫画でもアニメでも小説でも音楽でも絵画でも何でも)と、そのものがおかれた状況は基本的には切り離して考えるべきだと思っているのですね…。ただ今回のようなオンラインゲームの場合は、そうとも言えないのが難しいところです…。

ゲームと現実の問題ということで、先日、パリでテロが起きた時、以前読んだ小説のことを思い出したんですね。それは冒険小説の大家スティーヴン・ハンターがパリの同時テロ事件のような状況(テロリストがソフト・ターゲットを狙う状況)を描いた傑作小説「ソフト・ターゲット」(ボブ・リー・スワガーシリーズの一編)です。

この小説は、FPSの伝説的な超天才プレイヤーが、テロリストや捜査当局の動きを操って、FPSのデータを取るためにテロ主犯の黒幕としてテロ事件を操っているという二重構造の物語なんですね。この小説ではアメリカの巨大ショッピング・モールがテロリストグループに占拠されるのですが、それは全部黒幕のFPSプレイヤーの手によってFPSに見立ててあって、主人公側も主人公の味方になってくれるFPSプレイヤーのアドバイスを受けながら行動するんですね。FPSの伝説的プレイヤーと、現実の伝説的スナイパーボブ・リー・スワガーの息子のレイが戦うという、面白い仕立てになっています。日本のデスゲーム系の漫画や小説(ソード・アート・オンライン等)に通じるところがあって非常に面白い小説で、スティーヴン・ハンターは流石だなと思いながら読みました。

ゲームが全てだ。それは全てのものを凌駕していた。それはフレームワークと、ルールのセットを与え、レベルが上がるたびにそのレベルの期待度に応じた出来事を生み出し、それが最後の瞬間まで持続する。(中略)

ヘイ、デュード、おれが「アメリカ・ザ・モール」を世界最大のマルチプレイヤー・オンラインゲームに変えてやったぞ。何千人ものプレイヤーが同時に遊べ、各プレイヤーは、この現実の場に設定された戦闘シミュレーションの中で、味方になることも敵になることもできる。おれの側に立っても、おれを倒そうとするSWATのヒーローの側に立ってもいいが、きっと驚くほど多数が、俺に敵対して遊ぶだろう。おれは、この新しいゲームのために、いろんなシーンを創出するつもりだ。

コンピュータの生成するイメージやサウンドじゃなく、現実の場で生じる虐殺や惨殺の画と音をリアルタイムに、実在のキャラクターと現実の生き死にを使って創出する、最初の男になるんだ。そのストーリーときたら!

摩訶不思議な失敗、勇敢なママたち、客を守ろうとして自分の命を投げ出すゲイのウェイターたち、ティーンエイジャーの殺戮者たち、献身的ではあっても驚くほどに混乱したイマム、サンタクロース殺しのマーヒル。このうわてをいくストーリーがあるわけがない!

おれが、このゲームがほかのゲームには欠如しているリアリズムを生み出し、おれが唯一たいせつにし、唯一の成功をおさめ、敬意と忠誠、愛と理想の自己を見い出した自分の世界のなかで、永久不滅のものになるにちがいないと信じている。いや、それだけじゃない。これは神の領域にもせまるものだ。やがて人々は理解するだろう。ゲームプレイヤーが何世代にもわたって、俺の創造したカルチャーに没入し、ゲームのヒーローや敵役になって遊ぶようになることを。はてさて――おれはクレイジーなのかそれとも?

とにかく、この全てがディスクに記録される。史上最高のファーストパーソン・シューターの全てがだ。そのディスクをウィキリークスに送りつけ、世界を震撼させる。ファーストパーソン・シューターが「オデッセイ」や「戦争と平和」に比肩するアートになる。
(スティーヴン・ハンター「ソフト・ターゲット」)

で、この小説の主犯の目的は上記の通り「FPSの世界を現実に出現させ、そのデータでFPSを更に進化させる」というなんともアレなものなんですが、ただ、スティーヴン・ハンターは後書きにこう書いていて、私もハンターの意見に全面的に賛成なんですね。

本書がアンチ・テレビゲームの物語として受け止められるのは著者の意図するところではない。子どもたちは、想像力を思いきりたくましくして、あれこれの敵をぶっとばし、好きなだけ遊べばよい。ゲームを楽しむのは、まっとうな人類の一員のすることであって、街路で強盗を働く旧来の悪党とはわけがちがう。
(スティーヴン・ハンター。「ソフト・ターゲット」より)

本当にこの通りで、ゲームを楽しむこと自体は(もちろんそれがFPSであっても)、全く悪いことではないと私も思います。

ただ、今回のドラクエ10の場合は、ゲームを楽しんでいる大勢のプレイヤーが支払ったお金を使って、まさしく「街路で強盗を働く旧来の悪党」が、ゲームの外部(RMTによる不法資金のマネーロンダリング市場)と内部(スクウェア・エニックス内部の犯人)を使って、実際の悪事を働いている可能性があるわけで、一般的なゲームの道徳論の次元とは別次元の犯罪・不法行為のレベルの可能性があるのが問題ですね。

今回のようなスクウェア・エニックス内部犯行の可能性がある場合は、もし内部犯行なのであれば、プレイヤーが今後もゲームを続けるのならば、自分が払ったお金が犯罪・不法行為に使われないように運営母体(スクウェア・エニックス)に自浄努力を求めていくことが必要かなと思います…。

また、一部上場企業と反社会的組織(RMTによるマネーロンダリング組織)との企業ぐるみ(内部犯)の金銭及び資金洗浄の繋がりが疑われる時点で、今後、ガチャ商法問題などを超える非常に大きな社会的な問題(オンラインゲームにおける現実貨幣と代替可能な仮想貨幣の賭博及び資金洗浄問題)となる可能性があると思いますね…。オンラインゲームに対する法整備が進む可能性があると思います。


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