2014年05月07日 01:26
selector infected WIXOSS、猿の手的な邪悪な呪いのカードゲームがテーマで面白いですね。少女版カイジっぽい。
TVアニメ「selector infected WIXOSS」、実在のカードゲーム「WIXOSS」をテーマとしたアニメで、「萌え絵柄の女の子達がカードゲームでキャッキャウフフするありがちな凡百のカードゲームアニメかな?」と思ってそれほど期待しないで見ていたら…良い意味でとんでもないアニメでした。
このアニメにおけるカードゲーム「WIXOSS」は邪悪な魔の力の宿った呪われし対人カードゲームで、このカードゲームで対人戦を行い3回勝利することで、プレイヤーの心から望む願いを一つ叶えることができるのですが、逆に3回負けると、プレイヤーが望んだ願いがまったく逆の形で巨大な災いの呪いとして降りかかるのですね。
例えば、プレイヤーの願いが「健康」であれば、もし3回負ければ、健康という願いが逆転してプレイヤーに降りかかり、プレイヤーは究極の不健康、すなわち死ぬことになる。
例えば、「ピアノの名手になりたい」が願いなら、もし3回負ければ、願いが反転した呪いによって両腕が失われるなどの事象がおきて死ぬまで永遠にピアノの演奏と関われなくなる。例えば、「お金」を望んで負ければ死ぬまで呪いによる貧困に苦しむことになる。
しかも、呪いが降りかかった後は、その呪いが降りかかる原因となった
「WIXOSS」に関する記憶が全て消去され、自分がなぜ苦しむことになったのか自分自身でもまったく自覚できないまま苦しみ続けるという…。
そしてさらに、「WIXOSS」によって起きた呪いは、一度起きたら、もう二度と消すことができないという…。「WIXOSS」の3回勝利による願いを使って他人の呪いを消すということはできないんですね…。
今回放映された第5話においては、3回負けたカードバトルのプレイヤーの願いが「友人が欲しい」だったので、その願いが反転した呪いにより、今後一生の間、他人と接触すると激しい肉体的苦痛が起きる呪い(一生孤独になる呪い)が掛かってしまい、しかも本人はなぜそんなことが起きるのかわからない(記憶が消去されているため)。
なんとも凄まじい邪悪な魔のゲームですね。こんなリスクの高すぎる呪いのゲーム、絶対やりたくないと思うのが人情だと思うのですが…。カードゲームとして呪いのゲームを売り出すという、とてつもないぶっ飛んだ商業戦略、なんとも…個人的には面白い試みと思いますが、売れるとは思えない(^^;
ただ物語としては、猿の手的な邪悪な呪いをテーマにしたサスペンスとして中々面白く、普通のカードゲーム販売促進アニメにはない面白さがありますね。この作品のカードゲームのプレイヤー達は、勝てばあらゆる願いが叶えられ、逆に負ければ人生が完全に破滅するため、願いが叶うという欲望に目が眩めば、カイジ的な命がけの勝負をやらざるをえない。
そして本作の独特の面白い点は、この呪われたカードゲームに使うカードのうち、カードの一枚だけは意志と人格を持っており、そのカードを所有するプレイヤーのアドバイザーになるんですね。ここで面白いのは、カード達はプレイヤー達に情報を隠蔽し、都合の良いことしか言わない(勝てば願いが叶うことはプレイヤーに教えるが、負けると呪いが降りかかることは言わない)ことで、プレイヤー達が呪われたカードゲームに参加するように操っているんですね。非常に悪魔的なカード達(都合の良いことしかいわずに欲望を煽ることで人間を操る邪悪さはまどかマギカのキュウべえに似てますね)で凄く面白いなと。
カードゲームのカードというのは通常は人間の道具な訳ですが、本作では逆に、カードが甘言を弄して人間の欲望を煽り、呪われし魔のカードゲームに参加させることで、人間がカードの道具にされている。人間と道具(カード)の主従が逆転しているんですね。この辺は、本作独自という感じでとても面白い点です。
魔のゲームで戦うプレイヤーがみんな少女であることもあって(魔のゲームのプレイヤーには少女しかなれない模様)、少女版カイジ+まどかマギカって感じですね。全般的になかなか面白い発想で作られていると思います。
一つ本作の難点を挙げるならば、商業展開されているカードゲームでの勝負がテーマなので、勝負が複雑すぎてなんだかよく分からないんですね。カイジやライアーゲームのような、「物語を盛り上げる」為に作られた分かりやすいバトルルールではないので…。その点が難点ですね…。どういう風に勝負がついているのかなんだかよく分からない。
ただその点を差し引いても、呪われた邪悪なカードゲームによって、自らの人生の命運を賭けて少女達が戦うというのは、なかなか面白くて、カードゲームアニメとして良い感じに仕上がっていると思います。
最後に、本作は舞台となるカードゲーム「WIXOSS」を「欲望を煽ることで人を破滅に導く呪われしカードゲーム」として明らかに描いていますが(意志を持ったカードが情報を操作することで人間を騙しているところ等)、この辺からは商業的カードゲームの商業性に対する批判も読み取れてしまうところがなんとも皮肉な感じで好きですね。アニメ製作側の商業的スポンサーに対する反逆心的なものが感じられて、僕はここが凄く面白くて好きですね。
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このアニメにおけるカードゲーム「WIXOSS」は邪悪な魔の力の宿った呪われし対人カードゲームで、このカードゲームで対人戦を行い3回勝利することで、プレイヤーの心から望む願いを一つ叶えることができるのですが、逆に3回負けると、プレイヤーが望んだ願いがまったく逆の形で巨大な災いの呪いとして降りかかるのですね。
例えば、プレイヤーの願いが「健康」であれば、もし3回負ければ、健康という願いが逆転してプレイヤーに降りかかり、プレイヤーは究極の不健康、すなわち死ぬことになる。
例えば、「ピアノの名手になりたい」が願いなら、もし3回負ければ、願いが反転した呪いによって両腕が失われるなどの事象がおきて死ぬまで永遠にピアノの演奏と関われなくなる。例えば、「お金」を望んで負ければ死ぬまで呪いによる貧困に苦しむことになる。
しかも、呪いが降りかかった後は、その呪いが降りかかる原因となった
「WIXOSS」に関する記憶が全て消去され、自分がなぜ苦しむことになったのか自分自身でもまったく自覚できないまま苦しみ続けるという…。
そしてさらに、「WIXOSS」によって起きた呪いは、一度起きたら、もう二度と消すことができないという…。「WIXOSS」の3回勝利による願いを使って他人の呪いを消すということはできないんですね…。
今回放映された第5話においては、3回負けたカードバトルのプレイヤーの願いが「友人が欲しい」だったので、その願いが反転した呪いにより、今後一生の間、他人と接触すると激しい肉体的苦痛が起きる呪い(一生孤独になる呪い)が掛かってしまい、しかも本人はなぜそんなことが起きるのかわからない(記憶が消去されているため)。
なんとも凄まじい邪悪な魔のゲームですね。こんなリスクの高すぎる呪いのゲーム、絶対やりたくないと思うのが人情だと思うのですが…。カードゲームとして呪いのゲームを売り出すという、とてつもないぶっ飛んだ商業戦略、なんとも…個人的には面白い試みと思いますが、売れるとは思えない(^^;
ただ物語としては、猿の手的な邪悪な呪いをテーマにしたサスペンスとして中々面白く、普通のカードゲーム販売促進アニメにはない面白さがありますね。この作品のカードゲームのプレイヤー達は、勝てばあらゆる願いが叶えられ、逆に負ければ人生が完全に破滅するため、願いが叶うという欲望に目が眩めば、カイジ的な命がけの勝負をやらざるをえない。
そして本作の独特の面白い点は、この呪われたカードゲームに使うカードのうち、カードの一枚だけは意志と人格を持っており、そのカードを所有するプレイヤーのアドバイザーになるんですね。ここで面白いのは、カード達はプレイヤー達に情報を隠蔽し、都合の良いことしか言わない(勝てば願いが叶うことはプレイヤーに教えるが、負けると呪いが降りかかることは言わない)ことで、プレイヤー達が呪われたカードゲームに参加するように操っているんですね。非常に悪魔的なカード達(都合の良いことしかいわずに欲望を煽ることで人間を操る邪悪さはまどかマギカのキュウべえに似てますね)で凄く面白いなと。
カードゲームのカードというのは通常は人間の道具な訳ですが、本作では逆に、カードが甘言を弄して人間の欲望を煽り、呪われし魔のカードゲームに参加させることで、人間がカードの道具にされている。人間と道具(カード)の主従が逆転しているんですね。この辺は、本作独自という感じでとても面白い点です。
魔のゲームで戦うプレイヤーがみんな少女であることもあって(魔のゲームのプレイヤーには少女しかなれない模様)、少女版カイジ+まどかマギカって感じですね。全般的になかなか面白い発想で作られていると思います。
一つ本作の難点を挙げるならば、商業展開されているカードゲームでの勝負がテーマなので、勝負が複雑すぎてなんだかよく分からないんですね。カイジやライアーゲームのような、「物語を盛り上げる」為に作られた分かりやすいバトルルールではないので…。その点が難点ですね…。どういう風に勝負がついているのかなんだかよく分からない。
ただその点を差し引いても、呪われた邪悪なカードゲームによって、自らの人生の命運を賭けて少女達が戦うというのは、なかなか面白くて、カードゲームアニメとして良い感じに仕上がっていると思います。
最後に、本作は舞台となるカードゲーム「WIXOSS」を「欲望を煽ることで人を破滅に導く呪われしカードゲーム」として明らかに描いていますが(意志を持ったカードが情報を操作することで人間を騙しているところ等)、この辺からは商業的カードゲームの商業性に対する批判も読み取れてしまうところがなんとも皮肉な感じで好きですね。アニメ製作側の商業的スポンサーに対する反逆心的なものが感じられて、僕はここが凄く面白くて好きですね。
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