2013年12月25日 06:28
18日と本日ギフト券を贈って頂き本当にありがとうございます。國分功一郎「暇と退屈の倫理学」
18日と本日ギフト券を贈って頂き本当にありがとうございます。心から感謝致します。とても生活が助かります…。にゃんこたん共々お礼を申し上げます…。本当にありがとうございます。
何か書ければいいのですが、日がな寝床に臥せっている状態が続いており、ほとんど書くこともできなくて申し訳ないです…。近日は國分功一郎さんの著書「暇と退屈の倫理学」を数日かけて読了しました。非常に楽天的で人間性への信頼を持った作者さん(人間の善性を信じている作者さん)が真面目に考えて作った哲学書という感じで好感が持てる本でした。
本書は、人間というものを信じているんですね。本書に書かれていることを要約すると、余暇(暇や退屈)というのは、豊かな人(有閑階級)が味わえる特権であるが、そういった余暇から、物事(時間の過ごし方)を本来的に楽しむという余裕のある時間を創り出すことができる。物事を本来的に楽しむということは、思考を外部に向けるということ、他者にコミットメント(関与)するということに繋がる。そういった繋がりが、今、余暇を持たない、貧しく苦しんでいる人々(貧困階級)と豊かな人々(有閑階級)を繋げ、貧しき人々をも、豊かにしようとする倫理的な姿勢のありようを豊かな人々にもたらすであろう。というようになっているんですね。全体的に、人間の善性を前提としていて、作者さんが趣味人かつ人間への信頼を持っている良い人なんだろうなあと感じましたね…。本書はハイデッガーの思想を強く批判しており、決断主義こそが人間を奴隷にしてしまうというのは、まさにその通りだと僕も感じました。少し引用させて頂きますね。
本書は全体的に人間性、ヒューマン・ネイチャー(人間の根本的善性)というものを信じているのですね。豊かな生活(楽しみのある生活)を過ごしている人は、他者に対して優しくなれる、貧しき人(楽しみのある生活を送る余裕を持たない人)が少しでも豊かになれるように繋がりを持つことができる、その繋がりによって、少しずつ、世界の人々全体が豊かになり、世界は豊かさによって、より良くなるだろうと考えられています。
凄く楽天的な考え方だと思いますが、僕は本当に心からそうなったら良いなあと思いますね…。僕自身も、ギフト券を贈って頂いて助けて頂いて、この國分功一郎さんの考え方に実感として共鳴を感じるところがありました。世界が少しずつでも、良い豊かさという方向に進むことを心から願っています…。
そして本日はクリスマス、皆さんに良いクリスマスがありますように心から祈っております。
暇と退屈の倫理学
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何か書ければいいのですが、日がな寝床に臥せっている状態が続いており、ほとんど書くこともできなくて申し訳ないです…。近日は國分功一郎さんの著書「暇と退屈の倫理学」を数日かけて読了しました。非常に楽天的で人間性への信頼を持った作者さん(人間の善性を信じている作者さん)が真面目に考えて作った哲学書という感じで好感が持てる本でした。
本書は、人間というものを信じているんですね。本書に書かれていることを要約すると、余暇(暇や退屈)というのは、豊かな人(有閑階級)が味わえる特権であるが、そういった余暇から、物事(時間の過ごし方)を本来的に楽しむという余裕のある時間を創り出すことができる。物事を本来的に楽しむということは、思考を外部に向けるということ、他者にコミットメント(関与)するということに繋がる。そういった繋がりが、今、余暇を持たない、貧しく苦しんでいる人々(貧困階級)と豊かな人々(有閑階級)を繋げ、貧しき人々をも、豊かにしようとする倫理的な姿勢のありようを豊かな人々にもたらすであろう。というようになっているんですね。全体的に、人間の善性を前提としていて、作者さんが趣味人かつ人間への信頼を持っている良い人なんだろうなあと感じましたね…。本書はハイデッガーの思想を強く批判しており、決断主義こそが人間を奴隷にしてしまうというのは、まさにその通りだと僕も感じました。少し引用させて頂きますね。
人はパンのみによって生きるにあらずという。いや、パンも味わおうではないか。そして同時に、パンだけではなく、バラも求めよう。人の生活はバラ(その人自身の喜びと楽しみ)で飾られていなければならない。人の生活がバラで飾られるようになれば、人間関係も産業関係も少しずつ変化していくであろう。非正規雇用を構造的に要請するポスト・フォーディズム的生産体制も見直しを余儀なくされるであろう。それは大きな社会変革に繋がる。〈暇と退屈の倫理学〉は革命を目指してはいない。だが、社会総体の変革を目指している。(中略)
(有閑階級の)人間はおおむね退屈の第二段階を生きている。人間らしい生活とは、そのなかで退屈を時折感じつつも、物を享受し、楽しんでいる、そういった生活である。ハイデッガーが(決断主義の立場から批判的に)述べていた通り、そこには「安定と均整」があるのだった。つまり(生活に)余裕がある。
人は(ハイデッガーが求めるように)決断して(その決断の)奴隷状態に陥るなら、思考を強制するもの(自分の価値観を揺らがす、思考へと開くもの)を受け取れない。しかし、退屈を時折感じつつも、物を享受する生活の中では、そういったものを受け取る余裕を持つ。
これは次のことを意味する。楽しむこと(日々の生活の中に楽しみを持つことができる豊かさを持つこと)は思考することに繋がるということである。なぜなら楽しむことも思考することも、どちらも受け取ることであるからだ。人は楽しみを知っている時、思考に対して開かれている。
しかも、楽しむためには訓練が必要なのだった。その訓練は楽しむ能力を拡張する。これは、思考を強制するものを受け取る訓練となる。人は楽しみ、楽しむことを学びながら、ものを考えることができるようになっていくのだ。
これは少しも難しいことではない。
食べることが大好きでそれを楽しんでいる人間は、次第に食べ物について思考するようになっていく。美味しいものが何でできていて、どうすれば美味しくできるようになるのかを考えるようになる。映画が好きでいつも映画を見ている人間は、次第に映画について思考するようになる。これはいったい誰が作った映画なのか、なぜこんなに素晴らしいのかを考えるようになる。他にいくらでも例が挙げられよう。(中略)
退屈と気晴らしが入り交じった生、退屈さもそれなりにあるが、楽しさもそれなりにある生、それが人間らしい生(豊かな人の生)であった。だが、世界にはそうした人間らしい生を生きることを許されていない人々が沢山いる。戦争、飢饉、貧困、災害――私たちの生きる世界は、人間らしい生を許さない出来事に満ち溢れている。にもかかわらず、私たちはそれを思考しないようにして生きている。ドゥルーズはこう言っている。「私たちは、自分の時代と恥ずべき妥協をし続けている。この恥辱の感情は、哲学の最も強力な動機の一つである」。
退屈とどう向き合って生きていくかという問いはあくまでも自分に関わる問いである。しかし、退屈と向き合う生を生きていけるようになった人間は、おそらく、自分ではなく、他人に関わる事柄を思考することができるようになる。それは〈暇と退屈の倫理学〉の次なる課題を呼び起こすだろう。すなわち、どうすれば皆が暇になれるか、皆に暇を許す社会が訪れるかという問いだ。
マルクスは「自由の王国」の根本的条件は労働日の短縮であると言っていた。誰もが暇のある生活を享受する「王国」、暇の「王国」こそが「自由の王国」である。誰もがこの「王国」の根本的条件にあずかることのできる社会が作られねばならない。そして、物を受け取り、楽しむことが贅沢であるのなら、暇の「王国」を作るための第一歩は、贅沢の中からこそ生まれるのだ。
(國分功一郎「暇と退屈の倫理学」)
本書は全体的に人間性、ヒューマン・ネイチャー(人間の根本的善性)というものを信じているのですね。豊かな生活(楽しみのある生活)を過ごしている人は、他者に対して優しくなれる、貧しき人(楽しみのある生活を送る余裕を持たない人)が少しでも豊かになれるように繋がりを持つことができる、その繋がりによって、少しずつ、世界の人々全体が豊かになり、世界は豊かさによって、より良くなるだろうと考えられています。
凄く楽天的な考え方だと思いますが、僕は本当に心からそうなったら良いなあと思いますね…。僕自身も、ギフト券を贈って頂いて助けて頂いて、この國分功一郎さんの考え方に実感として共鳴を感じるところがありました。世界が少しずつでも、良い豊かさという方向に進むことを心から願っています…。
そして本日はクリスマス、皆さんに良いクリスマスがありますように心から祈っております。
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