2013年11月13日 15:15
ニトロプラス新作「君と彼女と彼女の恋。」最終エンド二回クリア。完全にエルフ「臭作」そのままですね…。
君と彼女と彼女の恋。初回限定版
君と彼女と彼女の恋。通常版
ニトロプラスの新作「君と彼女と彼女の恋。」が4gamerのアドベンチャー開発者対談で凄く評価されていたのでプレイしてみたのですが…。
イシイジロウ氏ら第一線で活躍するクリエイターがアドベンチャーゲームを語り尽くす!――「弟切草」「かまいたちの夜」から始まった僕らのアドベンチャーゲーム開発史
http://www.4gamer.net/games/074/G007427/20131108107/
うーん…。「君と彼女と彼女の恋。」をシステム的な面倒さ(意図的に導入されている面倒さ)に耐えて最終エンドを二回クリアしましたが(このゲームは一度クリアすると、アンインストールして再インストールしないと他のルートに行けない)、プレイした実感としては、対談で語られてる「アドベンチャーゲームの最先端を切り拓いた作品」とはとても思えない…。
この作品、基本構造も作品のメイントリックもキャラクター配置も何もかもが全て、エルフのゲーム「臭作」と全く同じなんですね。この作品はアドベンチャーゲームとして全く最先端ではないと思います。「臭作」は1998年のゲームなので、そこから全く同じアイデアを進化させることなくそのまま持ってくるというのは、むしろかなり古いタイプの作品なのではないかなと…。下記のようになっています。右が臭作、左が本作のキャラクターとなります。
ゲーム主人公:臭作=心一
ゲームプレイヤーに反旗を翻したゲーム主人公:メタに覚醒後の臭作=アオイ
ゲームヒロイン;絵理=美雪
ゲームプレイヤー:ゲームプレイヤー=ゲームプレイヤー
本作プレイ中、ずっと「これは二番煎じだなあ」という思いが胸をよぎっていました…。ゲームヒロインがゲーム主人公ではなく、その背後のゲームプレイヤーに恋をするゲームはメタフィクションゲーのある種の定番ですし、本作はその定番のお仕着せから抜けられていないかと思います。こういったタイプの作品では、「美少女ゲームキャラクターの限界」としての『ゲームキャラゆえの未知(現実の奥行き)の無さ』に自覚的だった「未来にキスを」とかの方が本作よりはメタゲーとしてずっと新しいと思います。
本作「君と彼女と彼女の恋。」は、メインヒロインがゲーム主人公ではなく、その背後でゲームをプレイしている現実のゲームプレイヤーを好きになるんですね。ゲームプレイヤーに直接アプローチしてくるまでゲームが進んだ頃には、ゲーム主人公のことはむしろ嫌っています。ちなみにヒロインはゲーム主人公のことを、『選択肢によって態度を変える人形』って呼んで嫌っていますが、プレイヤーから見るとヒロインの彼女こそがまさしくその言葉通りの存在なんですが…。
ゲームプレイヤーのことが好きになったヒロインは、ゲームプレイヤーに干渉するために、ゲーム内を改変するんですね。ヒロインはあくまでゲーム内のキャラクターなので、自分のいるゲーム内にしか干渉できない、それしかゲームプレイヤーに干渉する方法が無い訳です。
で、ヒロインに改変されたゲーム内がある意味凄い、なんというか、ゲームとして苦痛な世界です。セーブもロードもできず、延々とヒロインとループする日常を送らされます。
で、まあ色々あるんですが、基本的にヒロインはゲームシステムを支配しているため、結局はヒロインがゲーム内を支配して、プレイヤーに対してずーっと「好き好き」状態で終わりです。プレイ感としては臭作が無限に勝ち続ける終わりしかない臭作って感じですね…。うーん…。プレイ中ずっと劣化臭作をやっているような気分で、最後までそうでした。
本作と臭作は構造(ゲームキャラクターであることに自覚的でゲームシステムを自分に都合のよいように改変する登場人物、ゲーム主人公を嫌い、ゲームプレイヤーの方を愛するヒロイン)が全く同じな上、臭作と違って主人公にもヒロインにも全く魅力がないため、プレイしているとだんだん苦痛になってきます…。臭作はゲーム性の要素が高く、純粋にゲームとしても面白く遊べたんですが、本作はそういったゲーム性の要素は全く無いため、プレイが非常に辛い。
うーん…。本作、4gamerで名だたる開発者を集めて特集を組むほど新規にして優れた作品というのとは違うと思いました…。メタフィクションゲームとして、そこそこの出来という感じですね…。
最後に余談ですが、アドベンチャーゲームの新しい未来を目指すなら、ゲーム性を高くしてほしいなと思いますね。ただ文章を読むだけというのは、ゲームとしてはやはり辛い。プレイヤーが能動的にゲーム進行に関われる要素を増やして欲しいと、一プレイヤーとしては思います。
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君と彼女と彼女の恋。通常版
ニトロプラスの新作「君と彼女と彼女の恋。」が4gamerのアドベンチャー開発者対談で凄く評価されていたのでプレイしてみたのですが…。
イシイジロウ氏ら第一線で活躍するクリエイターがアドベンチャーゲームを語り尽くす!――「弟切草」「かまいたちの夜」から始まった僕らのアドベンチャーゲーム開発史
http://www.4gamer.net/games/074/G007427/20131108107/
うーん…。「君と彼女と彼女の恋。」をシステム的な面倒さ(意図的に導入されている面倒さ)に耐えて最終エンドを二回クリアしましたが(このゲームは一度クリアすると、アンインストールして再インストールしないと他のルートに行けない)、プレイした実感としては、対談で語られてる「アドベンチャーゲームの最先端を切り拓いた作品」とはとても思えない…。
この作品、基本構造も作品のメイントリックもキャラクター配置も何もかもが全て、エルフのゲーム「臭作」と全く同じなんですね。この作品はアドベンチャーゲームとして全く最先端ではないと思います。「臭作」は1998年のゲームなので、そこから全く同じアイデアを進化させることなくそのまま持ってくるというのは、むしろかなり古いタイプの作品なのではないかなと…。下記のようになっています。右が臭作、左が本作のキャラクターとなります。
ゲーム主人公:臭作=心一
ゲームプレイヤーに反旗を翻したゲーム主人公:メタに覚醒後の臭作=アオイ
ゲームヒロイン;絵理=美雪
ゲームプレイヤー:ゲームプレイヤー=ゲームプレイヤー
本作プレイ中、ずっと「これは二番煎じだなあ」という思いが胸をよぎっていました…。ゲームヒロインがゲーム主人公ではなく、その背後のゲームプレイヤーに恋をするゲームはメタフィクションゲーのある種の定番ですし、本作はその定番のお仕着せから抜けられていないかと思います。こういったタイプの作品では、「美少女ゲームキャラクターの限界」としての『ゲームキャラゆえの未知(現実の奥行き)の無さ』に自覚的だった「未来にキスを」とかの方が本作よりはメタゲーとしてずっと新しいと思います。
その人のことがわかってしまったら、もうその人のことでどきどきできなくなる。
(未来にキスを)
本作「君と彼女と彼女の恋。」は、メインヒロインがゲーム主人公ではなく、その背後でゲームをプレイしている現実のゲームプレイヤーを好きになるんですね。ゲームプレイヤーに直接アプローチしてくるまでゲームが進んだ頃には、ゲーム主人公のことはむしろ嫌っています。ちなみにヒロインはゲーム主人公のことを、『選択肢によって態度を変える人形』って呼んで嫌っていますが、プレイヤーから見るとヒロインの彼女こそがまさしくその言葉通りの存在なんですが…。
ゲームプレイヤーのことが好きになったヒロインは、ゲームプレイヤーに干渉するために、ゲーム内を改変するんですね。ヒロインはあくまでゲーム内のキャラクターなので、自分のいるゲーム内にしか干渉できない、それしかゲームプレイヤーに干渉する方法が無い訳です。
で、ヒロインに改変されたゲーム内がある意味凄い、なんというか、ゲームとして苦痛な世界です。セーブもロードもできず、延々とヒロインとループする日常を送らされます。
で、まあ色々あるんですが、基本的にヒロインはゲームシステムを支配しているため、結局はヒロインがゲーム内を支配して、プレイヤーに対してずーっと「好き好き」状態で終わりです。プレイ感としては臭作が無限に勝ち続ける終わりしかない臭作って感じですね…。うーん…。プレイ中ずっと劣化臭作をやっているような気分で、最後までそうでした。
本作と臭作は構造(ゲームキャラクターであることに自覚的でゲームシステムを自分に都合のよいように改変する登場人物、ゲーム主人公を嫌い、ゲームプレイヤーの方を愛するヒロイン)が全く同じな上、臭作と違って主人公にもヒロインにも全く魅力がないため、プレイしているとだんだん苦痛になってきます…。臭作はゲーム性の要素が高く、純粋にゲームとしても面白く遊べたんですが、本作はそういったゲーム性の要素は全く無いため、プレイが非常に辛い。
うーん…。本作、4gamerで名だたる開発者を集めて特集を組むほど新規にして優れた作品というのとは違うと思いました…。メタフィクションゲームとして、そこそこの出来という感じですね…。
最後に余談ですが、アドベンチャーゲームの新しい未来を目指すなら、ゲーム性を高くしてほしいなと思いますね。ただ文章を読むだけというのは、ゲームとしてはやはり辛い。プレイヤーが能動的にゲーム進行に関われる要素を増やして欲しいと、一プレイヤーとしては思います。
君と彼女と彼女の恋。初回限定版
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