2013年10月28日 17:01
劇場版魔法少女まどかマギカ新編叛逆の物語視聴。全てをひっくり返す史上最悪の極めて優れた物語。虚淵玄、絶望の系譜。
魔法少女まどかマギカ作品一覧
劇場版魔法少女まどかマギカ[新編]叛逆の物語を視聴してきました。なんと言いますか…、映画館でこれほど打ちのめされるのはデヴィッド・フィンチャー監督の「セブン」を見たとき以来、十数年ぶりのことです…。
今までのまどかマギカというのは、主人公まどかの善良さを軸に物語が展開していたが故に、全体として人間の善良さ、人間の善きところ、善性を描いていました。本映画「叛逆の物語」も、ラスト15分前くらいはそんな感じ、『今までのまどかマギカ』の暖かみと抱擁感を予見させるような感じで進むのですが…。
ラスト15分で全てがひっくり返されます。人間の悪意、欲望、歪んだエロスと究極のエゴイズムが、まどかの持つ善性、利他主義、アガペー(無償の愛)を粉みじんに破壊し、世界をエゴで歪んだ悪夢の世界に作り替えてしまう…。
凄い衝撃と共に、ここまで大ヒットしている作品の基底である『人間の善意と希望』を粉々に破壊して『人間の底知れぬエゴイズム』へと作品世界を作り替えてしまう本作の作り手虚淵玄さんの凄まじい業を感じずにはおれませんでした…。
作品としては素晴らしい、価値観を完全に真逆にしてしまう物凄い荒業は見事で、作品としては素晴らしいのですが、これまでのまどかマギカを大切に思ってきた感覚から言えば史上最悪としか言いようのない破壊であり、なんとも複雑な余韻がいまだに強く残っています…。
しかも、更に皮肉なのは、まどかの善良さでは人類を道具として使うインキュベーター種族に対抗することはできず、いずれ人類はインキュベーター種族に滅ぼされていた可能性が高く、人間の根底的邪悪さの顕現として生まれ変わった悪魔ほむらの邪悪さ(インキュベーター種族を自分の道具として使い捨てる邪悪さ)によって、人類は宇宙にいずれ進出できるような未来が開けているっぽいのが何とも…。善良さ(まどか)は邪悪さ(ほむら)に破れ、それによって人類は未来も繁栄するであろう、悪意賞賛的な展開が、なんとも…。今までの全てがひっくり返されている…。
本作は、ほむらの一人称で進むのですが、ほむらの寡黙さがある種の叙述トリックを可能にしていて、そこも見事です…。黒幕としてインキュベーターがミスリードされていて、すっかり騙されました…。『所詮、人間の敵は人間だよ』ですね…。
ほむらの真の目的は、まどかを神の座から引き摺り下ろして人間に戻し、人間まどかをあらゆる全てから守ることであり、それはまどか自身が望んでいないことにもかかわらず、インキュベーターのまどかに対する干渉を千載一遇のチャンスに変えてそのことを実行するのですね。そして神まどかは敗れる…。
ほむらの欲望は、ほむらとまどかの主体が入れ替わっているだけのエゴイズム(自分はまどかであり、まどかは自分)になっている。SF作家の伊藤計劃さんがよくモティーフにしていたテーマですね。彼女が受ける苦難は全てまどかのためになると彼女は考えるが故に、苦難すら彼女の喜びなのですね。ほむらは信仰者の歪んだパロディ、エゴイスティックな狂信的殉教者になっている。
まどかは全てを愛しているがゆえに(故にこそまどかには神の資格がある。誰か一人を優先するのではなく、全てを無償で愛する、アガペー)、広い視野を持っていますが、ほむらは全く逆で、まどかだけしか見えていない。それも、本当のまどかではなく、『自分の中のまどか』だけを見ている。そして『自分の中のまどか』を『自分の中で幸せにする』ために他の全てを切り捨てる…。
ほむらは自分のことを悪魔として生まれ変わったといいますが、まさに、まどかが人間の善良さ(利他主義)の化身だとすれば、ほむらはそれと対極に位置する人間のエゴイズム(利己主義)の化身なのですね…。
そして善良さ利他主義アガペーとエゴイズム利己主義エロスの対決で後者が勝利し、世界にはエゴイスティックな悪意が密やかに蔓延る様になる。そしてその悪意こそが、人類を道具として利用してきたインキュベーター種族を逆に道具として使い捨てていずれは滅亡させ、人類を更に繁栄させるであろうという、非常にシニカルで絶望的に物語の幕は閉じていく…。
小説家の村上春樹さんが、物語において人間を描く作家は二種類いる、人間の根幹的基底として希望を置く作家と、人間の根幹的基底として絶望を置く作家だ、ということを書いていましたが、虚淵玄さんはまさに絶対的後者なんですね…。彼は作家として人間の根幹に絶望と恐怖(人間に内在する根幹的エゴイズムとそれが齎す他者への暴力)を見ている。村上春樹さんは後者の「絶望の系譜」の作家としてスティーヴン・キングを挙げ、そこでは愛すらも恐怖となると書いていましたが、まさに虚淵玄さんもこの「絶望の系譜」の作家であり、本作はその絶望と恐怖に充ちた作家性が十二分に発揮された傑作と思います…。
これまで虚淵玄さんの作品を初期の頃からプレイしたり視聴したり読んだりしてきましたが、まさにその全ての作品に『生まれながらに体に「絶望」という刻印を押されている』。Phantomもヴェドゴニアも鬼哭街も沙耶の唄も続・殺戮のジャンゴもFate/Zeroも…。そして、本映画により、まどかマギカにも決定的な『絶望』の虚淵印の刻印が刻まれました…。虚淵玄さんの深い業を感じずにはおれない映画でした…。
本映画、作品としては凄く優れていると思います。ただ、今現在、凄く生活に困っていて、病気もしていまして、凄く弱っているので、こういう絶望に充ちた作品を鑑賞するのは、凄く衝撃でショックはあって、弱っている人は余り見ないほうがいいかもです…。すごく生活が辛いので、『世界は結局弱肉強食、絶望とエゴイズムが支配するのだ!』なんて物語よりは、せめてフィクションの中では利他主義が生む希望が見たいと思ってしまうところもありますね…。本作は端的にはまどか神が敗北する物語、人間のエゴイズムの顕現たるほむらがアガペーの真の愛の神であるまどかを打ち破ってエゴによって支配する物語ですから…。結局、インキュベーターもほむらも、自分以外の他者をまどかを含めて全て、自分の道具にしているという点で同じ穴の狢で、人類の敵たるインキュベーターがほむらに滅ぼされても、それは今までインキュベーターのいた位置にほむらが座するだけなんですよね…。
個人的には、利他主義を顕現する光まどかと利己主義を顕現する闇ほむらが、戦いの中で和解し、より新しい第三の道が開けていく、対極の価値観を止揚する第三の道を描いた次回作を見たいと願うところですが…、虚淵玄さんの作家としての業により、もし次回作があるならば、闇よりの力が光を支配してしまうような絶望を基底とする展開に再びなる気がしますね…。虚淵玄さんの描く希望を基底にした物語も、いつか見てみたいと思っています…。今回映画を見ていて、そこまで人間のどす黒さ、暗い絶望を基底にしなくても…と思ってしまいましたが、それは虚淵玄さんの作り手としての何らかの深い業故に、それがあるからこその優れた作家性なのかなとも感じます…。
最後に、今凄く生活に困っていまして、更新があまりできないこともあり、ブログのアクセスもアフィリエイトもほとんどなく(月数千円です)、ギフト券の残りもない状態でして、もしよろしければ、アフィリエイトでお買い物して頂いたり、amazonギフト券を贈って頂けると、とても助かります…。ギフト券を贈ってくださる方、ありがとうございます…。
魔法少女まどかマギカ作品一覧
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劇場版魔法少女まどかマギカ[新編]叛逆の物語を視聴してきました。なんと言いますか…、映画館でこれほど打ちのめされるのはデヴィッド・フィンチャー監督の「セブン」を見たとき以来、十数年ぶりのことです…。
「こう考えたんだ。こんなに酷い世界に生まれる子供がまともに生きていけるだろうか?って」
(デヴィッド・フィンチャー「セブン」)
今までのまどかマギカというのは、主人公まどかの善良さを軸に物語が展開していたが故に、全体として人間の善良さ、人間の善きところ、善性を描いていました。本映画「叛逆の物語」も、ラスト15分前くらいはそんな感じ、『今までのまどかマギカ』の暖かみと抱擁感を予見させるような感じで進むのですが…。
ラスト15分で全てがひっくり返されます。人間の悪意、欲望、歪んだエロスと究極のエゴイズムが、まどかの持つ善性、利他主義、アガペー(無償の愛)を粉みじんに破壊し、世界をエゴで歪んだ悪夢の世界に作り替えてしまう…。
凄い衝撃と共に、ここまで大ヒットしている作品の基底である『人間の善意と希望』を粉々に破壊して『人間の底知れぬエゴイズム』へと作品世界を作り替えてしまう本作の作り手虚淵玄さんの凄まじい業を感じずにはおれませんでした…。
作品としては素晴らしい、価値観を完全に真逆にしてしまう物凄い荒業は見事で、作品としては素晴らしいのですが、これまでのまどかマギカを大切に思ってきた感覚から言えば史上最悪としか言いようのない破壊であり、なんとも複雑な余韻がいまだに強く残っています…。
しかも、更に皮肉なのは、まどかの善良さでは人類を道具として使うインキュベーター種族に対抗することはできず、いずれ人類はインキュベーター種族に滅ぼされていた可能性が高く、人間の根底的邪悪さの顕現として生まれ変わった悪魔ほむらの邪悪さ(インキュベーター種族を自分の道具として使い捨てる邪悪さ)によって、人類は宇宙にいずれ進出できるような未来が開けているっぽいのが何とも…。善良さ(まどか)は邪悪さ(ほむら)に破れ、それによって人類は未来も繁栄するであろう、悪意賞賛的な展開が、なんとも…。今までの全てがひっくり返されている…。
本作は、ほむらの一人称で進むのですが、ほむらの寡黙さがある種の叙述トリックを可能にしていて、そこも見事です…。黒幕としてインキュベーターがミスリードされていて、すっかり騙されました…。『所詮、人間の敵は人間だよ』ですね…。
ほむらの真の目的は、まどかを神の座から引き摺り下ろして人間に戻し、人間まどかをあらゆる全てから守ることであり、それはまどか自身が望んでいないことにもかかわらず、インキュベーターのまどかに対する干渉を千載一遇のチャンスに変えてそのことを実行するのですね。そして神まどかは敗れる…。
苦しむ主体が問題なのです、と医者は言った。
(伊藤計劃「虐殺器官」)
ほむらの欲望は、ほむらとまどかの主体が入れ替わっているだけのエゴイズム(自分はまどかであり、まどかは自分)になっている。SF作家の伊藤計劃さんがよくモティーフにしていたテーマですね。彼女が受ける苦難は全てまどかのためになると彼女は考えるが故に、苦難すら彼女の喜びなのですね。ほむらは信仰者の歪んだパロディ、エゴイスティックな狂信的殉教者になっている。
まどかは全てを愛しているがゆえに(故にこそまどかには神の資格がある。誰か一人を優先するのではなく、全てを無償で愛する、アガペー)、広い視野を持っていますが、ほむらは全く逆で、まどかだけしか見えていない。それも、本当のまどかではなく、『自分の中のまどか』だけを見ている。そして『自分の中のまどか』を『自分の中で幸せにする』ために他の全てを切り捨てる…。
ほむらは自分のことを悪魔として生まれ変わったといいますが、まさに、まどかが人間の善良さ(利他主義)の化身だとすれば、ほむらはそれと対極に位置する人間のエゴイズム(利己主義)の化身なのですね…。
そして善良さ利他主義アガペーとエゴイズム利己主義エロスの対決で後者が勝利し、世界にはエゴイスティックな悪意が密やかに蔓延る様になる。そしてその悪意こそが、人類を道具として利用してきたインキュベーター種族を逆に道具として使い捨てていずれは滅亡させ、人類を更に繁栄させるであろうという、非常にシニカルで絶望的に物語の幕は閉じていく…。
小説家の村上春樹さんが、物語において人間を描く作家は二種類いる、人間の根幹的基底として希望を置く作家と、人間の根幹的基底として絶望を置く作家だ、ということを書いていましたが、虚淵玄さんはまさに絶対的後者なんですね…。彼は作家として人間の根幹に絶望と恐怖(人間に内在する根幹的エゴイズムとそれが齎す他者への暴力)を見ている。村上春樹さんは後者の「絶望の系譜」の作家としてスティーヴン・キングを挙げ、そこでは愛すらも恐怖となると書いていましたが、まさに虚淵玄さんもこの「絶望の系譜」の作家であり、本作はその絶望と恐怖に充ちた作家性が十二分に発揮された傑作と思います…。
僕が彼(スティーヴン・キング)の小説を一番面白いと思うのは、それが喚起する感情の質である。とにかく見逃されがちなことだけど、ホラー・ストーリーにおいて一番大事な要素は、それがどれだけ読者を怖がらせるかということではない。ただ単に怖がらせるだけなら、ちょっと腕のよいストーリー・テラーなら誰にだってそれくらいのものは書ける。問題はそれがどれだけ(読者の価値観を揺らがして)読者を不安(uneasy)にさせられるかである。uneasyでありながらuncomfortable(不快)ではないというのが良質な怪奇小説の条件である。これはなかなか難しい条件だ。(中略)
(読者の価値観を揺さぶり感情を不安にする)キングの小説もやはり系統的に読まれるだけの価値はある。「何故スティーヴン・キングの小説が怖く、それが読むものの感情を刺激して不安にさせるか」と考えることによって、我々はスティーヴン・キングの定義した恐怖の質を知り、ひいては我々の世界や日常の中にひそむ内在的な恐怖を洗い出すことができるようになるからだ。(中略)
我々は自分の中にひそむアンイージネスを不快ではない形で明確にしてもらいたいと望んでいるのであり、そのような欲求を充たすにはいわゆる「純文学的」文学性は必ずしも必要ではないのだ。
スティーヴン・キングの考える恐怖の質はひとことで言ってしまうならば「絶望」である。スティーヴン・キングの小説と登場人物達はその絶望の影に怯えながら、ある暫定的な価値観のもとに救いのある生活を求めようとする。それは多くの場合男女の愛であり家庭である。はじめのうちそれはうまく機能しそうに見える。
しかし絶望はいつも抗うことのできないスーパー・ナチュラルな力として彼らの上にのしかかってくる。愛をもってしてもその力を押しとどめることはできない。何故ならば彼らは生まれながらに体に「絶望」という刻印を押されているからである。裏返して言えば、彼らは絶望という〈救いの不在〉をとおしてでしか愛を語ることができないのである。
例えば『セイラムズ・ロッド』の男と少年は吸血鬼と化した恋人を殺し両親を殺すことで、その暫定的な愛を自らのうちにとどめることができる。『シャイニング』では父を殺すことによって、『ファイアスターター』では世界を焼き尽くすことによって、『デッド・ゾーン』では逆に自らを犠牲にして世界を救うことによって、『ペット・セマタリー』ではそこに何の救いもないと知りつつ死児を再生させ、絶望のうちに死を選びとることによって、彼らはそこに愛をとどめようとする。そこには一片の救いもない。にもかかわらず彼らはそこで逆説的に愛を語っている。キングの小説がアンイージーでありながらアンコンフォタブルではないという理由はおそらくそこにある。
(村上春樹「雑文集」)
これまで虚淵玄さんの作品を初期の頃からプレイしたり視聴したり読んだりしてきましたが、まさにその全ての作品に『生まれながらに体に「絶望」という刻印を押されている』。Phantomもヴェドゴニアも鬼哭街も沙耶の唄も続・殺戮のジャンゴもFate/Zeroも…。そして、本映画により、まどかマギカにも決定的な『絶望』の虚淵印の刻印が刻まれました…。虚淵玄さんの深い業を感じずにはおれない映画でした…。
「だからあなたは裏切りや暴力が……人間の残虐性が……逃れがたい人間の本性だと言おうとしたのね。あなたは罪から逃れるために、人間の本性のどす黒さを証明し続けているんだわ。恐ろしい数の人達の命で」
(伊藤計劃「虐殺器官」)
本映画、作品としては凄く優れていると思います。ただ、今現在、凄く生活に困っていて、病気もしていまして、凄く弱っているので、こういう絶望に充ちた作品を鑑賞するのは、凄く衝撃でショックはあって、弱っている人は余り見ないほうがいいかもです…。すごく生活が辛いので、『世界は結局弱肉強食、絶望とエゴイズムが支配するのだ!』なんて物語よりは、せめてフィクションの中では利他主義が生む希望が見たいと思ってしまうところもありますね…。本作は端的にはまどか神が敗北する物語、人間のエゴイズムの顕現たるほむらがアガペーの真の愛の神であるまどかを打ち破ってエゴによって支配する物語ですから…。結局、インキュベーターもほむらも、自分以外の他者をまどかを含めて全て、自分の道具にしているという点で同じ穴の狢で、人類の敵たるインキュベーターがほむらに滅ぼされても、それは今までインキュベーターのいた位置にほむらが座するだけなんですよね…。
個人的には、利他主義を顕現する光まどかと利己主義を顕現する闇ほむらが、戦いの中で和解し、より新しい第三の道が開けていく、対極の価値観を止揚する第三の道を描いた次回作を見たいと願うところですが…、虚淵玄さんの作家としての業により、もし次回作があるならば、闇よりの力が光を支配してしまうような絶望を基底とする展開に再びなる気がしますね…。虚淵玄さんの描く希望を基底にした物語も、いつか見てみたいと思っています…。今回映画を見ていて、そこまで人間のどす黒さ、暗い絶望を基底にしなくても…と思ってしまいましたが、それは虚淵玄さんの作り手としての何らかの深い業故に、それがあるからこその優れた作家性なのかなとも感じます…。
最後に、今凄く生活に困っていまして、更新があまりできないこともあり、ブログのアクセスもアフィリエイトもほとんどなく(月数千円です)、ギフト券の残りもない状態でして、もしよろしければ、アフィリエイトでお買い物して頂いたり、amazonギフト券を贈って頂けると、とても助かります…。ギフト券を贈ってくださる方、ありがとうございます…。
魔法少女まどかマギカ作品一覧
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魔法少女まどか☆マギカぴあ (ぴあMOOK)
村上春樹 雑文集
虐殺器官 (ハヤカワ文庫JA)
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