2013年06月03日 07:21
翠星のガルガンティア、ヒリアーズの正体が「アウスター」、ハイペリオン四部作のファンとして思わず感涙…。
ハイペリオン〈上〉 (ハヤカワ文庫SF)
ハイペリオン〈下〉 (ハヤカワ文庫SF)
翠星のガルガンティア「深海の秘密」視聴。人類に敵対する正体不明の謎の超生物として描かれてきたヒリアーズの正体が遂に明かされましたね…。ヒリアーズの正体は、宇宙空間に適応できるように、人類とは全く異なる進化と文明を築き上げた、元人類の末裔…おおおおおお!!
ダン・シモンズのSFにして、現行SFにおける間違いのない最高傑作の一つであるハイペリオン四部作(ハイペリオン、ハイペリオンの没落、エンディミオン、エンディミオンの覚醒)の「アウスター」ですね!!
おおおおお…。今回のガルガンティアを視聴していて、ハイペリオンを読んだときの感動を思い出して思わず涙が…。地球環境の激変に対する対応策として、人類自体を、現行人類とは全く異なった、別種の生命に進化させるというのは、日本の作家、上田早夕里さんのSF「華竜の宮」も同じテーマでしたね。ただ、華竜の宮は別に亜人類種と人類種が戦争したりはしていないので、『宇宙空間や深海に適応するために現行人類とは別種の存在に進化した人類の末裔と、現行人類種が銀河規模の全面戦争を繰り広げている』というのは、まさにハイペリオンそのままですね。ハイペリオン好きとして、本当に感動しました。
後は、ハイペリオン四部作の人類連邦対アウスターは、人類連邦がキリスト教圏的な世界の発展系(いわゆる現代欧米世界がそのまま発展した形、キリスト教圏的な志向から人間は神の似像であるとし人類の遺伝子の根幹に手を加えることを嫌う)、アウスターが非西欧的な世界の発展系(キリスト教圏的な志向はなく、人類の遺伝子の根幹に手を加えることにタブーがない)なんですが、今回のガルガンティアは僅か30分の放映の間に、ちゃんとそれを描いていて実に見事だと思いました。ハイペリオンですと、東洋思想なもの(禅)は、『テクノコア』と呼ばれる超AI群の中に系譜されているのですが、ガルガンティアだとそれが『チェンバー』にあたるのかな。一見すると価値判断を持たずに中立のように見える超AI群です(ハイペリオンだと実際は違うのですが)。
翠星のガルガンティアは、現行放映最新話「深海の秘密」までにおいて、既に、ハイペリオンオマージュとして最高峰の一つにして、日本のSFアニメの最高峰の一つの域に達しているといっても過言ではないと思います。既に最高の作品ですが、この先のガルガンティアが、視聴者を更なるセンスボブワンダーに満ち溢れた世界に連れて行ってくれること、心から楽しみにしております。
最後に、「ハイペリオン四部作」を読んで『面白い!』と思った方には、「へリックスの孤児」「イリアム」もぜひにお勧めです。オリュンポスはまだ読んでなく、なんともいえないのですが…。いずれできたら読みたいですね…。現在体調が非常に芳しくなく、あまり本とか読めない状態でして悲しいです…。
ハイペリオン〈上〉 (ハヤカワ文庫SF)
ハイペリオン〈下〉 (ハヤカワ文庫SF)
ハイペリオンの没落〈上〉 (ハヤカワ文庫SF)
ハイペリオンの没落〈下〉 (ハヤカワ文庫SF)
エンディミオン〈上〉 (ハヤカワ文庫SF)
エンディミオン〈下〉 (ハヤカワ文庫SF)
エンディミオンの覚醒〈上〉 (ハヤカワ文庫SF)
エンディミオンの覚醒〈下〉 (ハヤカワ文庫SF)
ヘリックスの孤児 (ハヤカワ文庫 SF シ 12-9) (ハヤカワ文庫SF)
イリアム 上 (ハヤカワ文庫 SF シ 12-10) (ハヤカワ文庫SF)
イリアム 下 (ハヤカワ文庫 SF シ 12-11) (ハヤカワ文庫SF)
オリュンポス 1 (ハヤカワ文庫SF シ 12-12)
オリュンポス 2 (ハヤカワ文庫SF シ 12-13)
オリュンポス 3 (ハヤカワ文庫 SF シ)
華竜の宮(上) (ハヤカワ文庫JA)
華竜の宮(下) (ハヤカワ文庫JA)
翠星のガルガンティア Blu-ray BOX 1
翠星のガルガンティア Blu-ray BOX 2
翠星のガルガンティア Blu-ray BOX 3
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ハイペリオン〈下〉 (ハヤカワ文庫SF)
翠星のガルガンティア「深海の秘密」視聴。人類に敵対する正体不明の謎の超生物として描かれてきたヒリアーズの正体が遂に明かされましたね…。ヒリアーズの正体は、宇宙空間に適応できるように、人類とは全く異なる進化と文明を築き上げた、元人類の末裔…おおおおおお!!
ダン・シモンズのSFにして、現行SFにおける間違いのない最高傑作の一つであるハイペリオン四部作(ハイペリオン、ハイペリオンの没落、エンディミオン、エンディミオンの覚醒)の「アウスター」ですね!!
ハイペリオン (小説)出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
『ハイペリオン』(Hyperion)はアメリカのSF作家、ダン・シモンズ(Dan Simmons)が1989年に発表したSF小説である。長篇小説のシリーズをなし、以下の4作(ハイペリオン、ハイペリオンの没落、エンディミオン、エンディミオンの覚醒)で構成される。ヒューゴー賞・ローカス賞・星雲賞受賞作。(中略)
聖遷と呼ばれた人類の地球脱出後から約800年が経過。28世紀、人類はテラフォーミング技術によってさまざまな惑星に進出、移住。200以上の惑星と総人口1500億に達する連邦制の統一政体を築いていた。(中略)宇宙の蛮族・アウスターがハイペリオンへ大挙侵攻を開始。連邦は敵よりも早く「時間の墓標」の謎を解明するため、7人の男女を巡礼としてハイペリオンへ送りだした。(中略)
アウスター (Ouster)
宇宙蛮族の総称。元々は地球人類であるが、惑星への移民ではなく、(肉体を宇宙空間で生きられるよう独自進化させ)宇宙空間自体で生きる事を選択した派閥の末裔。一生を宇宙で過ごすため、無重力空間では卓越した動きをみせる。一般に凶悪な野蛮人として忌み嫌われているが、その科学・軍事力は連邦とほぼ互角。
おおおおお…。今回のガルガンティアを視聴していて、ハイペリオンを読んだときの感動を思い出して思わず涙が…。地球環境の激変に対する対応策として、人類自体を、現行人類とは全く異なった、別種の生命に進化させるというのは、日本の作家、上田早夕里さんのSF「華竜の宮」も同じテーマでしたね。ただ、華竜の宮は別に亜人類種と人類種が戦争したりはしていないので、『宇宙空間や深海に適応するために現行人類とは別種の存在に進化した人類の末裔と、現行人類種が銀河規模の全面戦争を繰り広げている』というのは、まさにハイペリオンそのままですね。ハイペリオン好きとして、本当に感動しました。
後は、ハイペリオン四部作の人類連邦対アウスターは、人類連邦がキリスト教圏的な世界の発展系(いわゆる現代欧米世界がそのまま発展した形、キリスト教圏的な志向から人間は神の似像であるとし人類の遺伝子の根幹に手を加えることを嫌う)、アウスターが非西欧的な世界の発展系(キリスト教圏的な志向はなく、人類の遺伝子の根幹に手を加えることにタブーがない)なんですが、今回のガルガンティアは僅か30分の放映の間に、ちゃんとそれを描いていて実に見事だと思いました。ハイペリオンですと、東洋思想なもの(禅)は、『テクノコア』と呼ばれる超AI群の中に系譜されているのですが、ガルガンティアだとそれが『チェンバー』にあたるのかな。一見すると価値判断を持たずに中立のように見える超AI群です(ハイペリオンだと実際は違うのですが)。
翠星のガルガンティアは、現行放映最新話「深海の秘密」までにおいて、既に、ハイペリオンオマージュとして最高峰の一つにして、日本のSFアニメの最高峰の一つの域に達しているといっても過言ではないと思います。既に最高の作品ですが、この先のガルガンティアが、視聴者を更なるセンスボブワンダーに満ち溢れた世界に連れて行ってくれること、心から楽しみにしております。
最後に、「ハイペリオン四部作」を読んで『面白い!』と思った方には、「へリックスの孤児」「イリアム」もぜひにお勧めです。オリュンポスはまだ読んでなく、なんともいえないのですが…。いずれできたら読みたいですね…。現在体調が非常に芳しくなく、あまり本とか読めない状態でして悲しいです…。
ハイペリオン〈上〉 (ハヤカワ文庫SF)
ハイペリオン〈下〉 (ハヤカワ文庫SF)
ハイペリオンの没落〈上〉 (ハヤカワ文庫SF)
ハイペリオンの没落〈下〉 (ハヤカワ文庫SF)
エンディミオン〈上〉 (ハヤカワ文庫SF)
エンディミオン〈下〉 (ハヤカワ文庫SF)
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ヘリックスの孤児 (ハヤカワ文庫 SF シ 12-9) (ハヤカワ文庫SF)
イリアム 上 (ハヤカワ文庫 SF シ 12-10) (ハヤカワ文庫SF)
イリアム 下 (ハヤカワ文庫 SF シ 12-11) (ハヤカワ文庫SF)
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