2012年05月24日 14:34

お勧め現代音楽、アーロン・ジェイ・カーニス。調性音楽への回帰。郷愁と悲しみのシンフォニー。

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最近、よく聴いている作曲家の音楽として、アメリカの現代音楽作曲家アーロン・ジェイ・カーニス(Aaron Jay Kernis)の新調性クラシック音楽があるので、今回はこちらをご紹介させて頂きますね。カーニスは、新調性音楽の筆頭たる現代音楽作曲家でして、素晴らしく聴きやすい、17〜19世紀のクラシックの黄金時代を彷彿とさせる古典的なクラシック音楽の名作曲家です。

アーロン・ジェイ・カーニス(アメリカ・フィラデルフィア1960年生まれ)
アーロン・ジェイ・カーニスは同世代の作曲家の中で最も重要な位置を占める一人(中略)1998年には「弦楽四重奏曲第二番(ムジカ・インストゥメンターリス)でピュリッツァー賞を獲得、グラミー賞にもノミネートされた他、重要な賞をいくつか受けている。1997年にはフランスで年間最優秀現代音楽部門のディアパゾン・ドール賞に輝いている。
(Aaron Jay Kernis「Lament & Prayer」ライナーノーツ)

「新調性音楽」というのは、20世紀になって「無調音楽」という、極めて難解で訳の分からない、一般的な聴衆の理解を超えた超前衛的な音楽が「現代音楽」とされたことで、現代音楽が「ほとんどの人々にとって意味不明な、一部の極めてラディカルな人々限定の音楽」になったことの反省から生まれた音楽でして、20世紀以前の、古典的な聴きやすいクラシック音楽(ベートーヴェンやモーツァルトのような音楽)の復権と新たな創造を目指す音楽です。

「新調性音楽」の特徴としては、聴衆を無視した難解さを持つ前衛音楽への反省から生まれているので、分かりやすく、素晴らしく聴きやすいです。前衛の影響も受けているんですが、ベースは古典的なところにあるという感じでして、例えばカーニスの場合ですと、ジャズ音楽の影響やシェーンベルク風味な前衛的なところもあるけれど、全体としては古典的なロマン・クラシックと叙情的なミニマリズムがベースでして(カーニスの師匠はミニマリズムのジョン・アダムズです)、聴いていて分かりやすく聴きやすい、「これぞクラシック音楽」という感じのする音楽を作曲されています。例えば彼の代表曲「Air for Violin」(ヴァイオリンの為のエアー)はこんな感じです。聴いていると心安らぎます…。

Aaron Jay Kernis - Air - Truls Mørk
http://www.youtube.com/watch?v=l3cX-qddUH0

カーニスのアルバム「Lament & Prayer」これがカーニスとの始めての出会いだったのですが、一曲目にこの「Air for Violin」が収録されていて、あまりの素晴らしさ、溢れんばかりのリリシズムとロマンティシズムに素晴らしく感動して、それからカーニスの音楽を聴くようになったんですね…。カーニスの音楽は残念ながら日本では手に入りにくいですが、僕としては、彼の音楽のリリシズムとロマンティシズム、過去への郷愁の感じられる悲しみのある音楽、とても好きなんですね…。みなさんもご機会ございましたら、彼の音楽を聴いてみてくださいな…。ロマンティックで叙情的で心癒されるものがあると思います…。

カーニス:波の交響曲/新しく引かれた空/熱すぎるトッカータ(グラント・パーク管/カルマー)
ベートーヴェン&カーニス:弦楽四重奏曲
Lament & Prayer
Colored Field/Still Mvt/Neale



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