2012年05月17日 05:37
「佐渡裕 ベルリン・フィル・デビューLIVE」コンパクトでキビキビした良演奏です。タラフ・ドゥ・ハイドゥークス「仮面舞踏会」自由なはっちゃけ演奏ですね。
佐渡 裕 ベルリン・フィル・デビューLIVE
仮面舞踏会
「題名のない音楽会」の司会としてもおなじみの日本の指揮者佐渡裕さんがベルリン・フィルのタクトを振ったライヴアルバム「佐渡裕 ベルリン・フィル・デビューLIVE」が図書館に入っていたのでさっそく聴きました。ショスタコーヴィチの交響曲第5番と武満徹のフロム・ミー・フローズ・ホワット・ユー・コール・タイムの二曲が収録されています。第5番はコンパクトでキビキビした聴き易い洗練された演奏でとても良いと思いましたね。ネットのレビューを見ると賛否両論みたいですね。ただこれは、クラシックを聴いていると常々思うことですが、日本人の聴き手は日本人の演奏家に対してちょっと厳しすぎるんじゃないかなと(^^;
佐渡裕さんに例えば「バーンスタインのように指揮せよ」と求めてもそれは無理なわけで、僕は本アルバムに収録された第5番は、佐渡裕さんという指揮者の個人的特性(演奏全体がコンパクトに纏まっていて、運びがテンポ良くキビキビしていて、全般的に非常に聴き易い)がきちんと発揮されている良演奏だと思います。良かったですね…。
フロム〜の方は、他の演奏家がこれを演奏しているのを僕がほとんど聴いたことが無く、比較対象がないのでなんとも評価しづらいのですが、普通に演奏されているのではないでしょうか…。ショスタコの第5番がメインディッシュでこっちは前菜という感じなので、僕は第5番→フロム〜と聴いたのですが、これから聴くお方々はフロム〜→第5番と聴いた方が、第5番の感動と余韻をたっぷりと味わえるかもしれません。佐渡裕さんの第5番演奏は凄く聴き易いので、クラシック音楽をふだんほとんど聴かないお方々でも十二分に楽しめて感動が味わえると思います。
あと、ルーマニアのクレジャニ村のジプシー音楽(ロマ音楽)の演奏家達タラフ・ドゥ・ハイドゥークスがクラシック音楽に挑戦したアルバム「仮面舞踏会」を聴きましたが、これがとても面白かったですね。とても良い意味でクラシックをメチャクチャにしていて、元はクラシックだけど演奏されると完全にジプシー音楽(ロマ音楽)になっていてとても面白い。タラフ・ドゥ・ハイドゥークのメンバーは譜面が読めなくてコードだけで勝手に演奏していったそうですが、まさにそれが良い意味で面白さに繋がっています。これはもう最高に面白いアルバム、お勧めですね。
タラフ・ドゥ・ハイドゥークス「仮面舞踏会」、まさに「生きている音楽」という形容がぴったりの、生き生きとした躍動感溢れる素晴らしい好演でしたね。最高にお勧めです!!譜面を逸脱しすぎていて聴いていて最高に楽しいです。演奏者が自分が楽しむために譜面を気にせず内容をどんどんアレンジしていっちゃうところが、ジャズアレンジを更に自由にしたような感じで楽しいです。スペイン組曲アレンジとか、はっちゃけまくりでノリノリで最高です。ご機会ありましたらぜひ一度聴いて欲しい自由で楽しいアルバムですね。
仮面舞踏会
佐渡 裕 ベルリン・フィル・デビューLIVE
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「題名のない音楽会」の司会としてもおなじみの日本の指揮者佐渡裕さんがベルリン・フィルのタクトを振ったライヴアルバム「佐渡裕 ベルリン・フィル・デビューLIVE」が図書館に入っていたのでさっそく聴きました。ショスタコーヴィチの交響曲第5番と武満徹のフロム・ミー・フローズ・ホワット・ユー・コール・タイムの二曲が収録されています。第5番はコンパクトでキビキビした聴き易い洗練された演奏でとても良いと思いましたね。ネットのレビューを見ると賛否両論みたいですね。ただこれは、クラシックを聴いていると常々思うことですが、日本人の聴き手は日本人の演奏家に対してちょっと厳しすぎるんじゃないかなと(^^;
佐渡裕さんに例えば「バーンスタインのように指揮せよ」と求めてもそれは無理なわけで、僕は本アルバムに収録された第5番は、佐渡裕さんという指揮者の個人的特性(演奏全体がコンパクトに纏まっていて、運びがテンポ良くキビキビしていて、全般的に非常に聴き易い)がきちんと発揮されている良演奏だと思います。良かったですね…。
フロム〜の方は、他の演奏家がこれを演奏しているのを僕がほとんど聴いたことが無く、比較対象がないのでなんとも評価しづらいのですが、普通に演奏されているのではないでしょうか…。ショスタコの第5番がメインディッシュでこっちは前菜という感じなので、僕は第5番→フロム〜と聴いたのですが、これから聴くお方々はフロム〜→第5番と聴いた方が、第5番の感動と余韻をたっぷりと味わえるかもしれません。佐渡裕さんの第5番演奏は凄く聴き易いので、クラシック音楽をふだんほとんど聴かないお方々でも十二分に楽しめて感動が味わえると思います。
あと、ルーマニアのクレジャニ村のジプシー音楽(ロマ音楽)の演奏家達タラフ・ドゥ・ハイドゥークスがクラシック音楽に挑戦したアルバム「仮面舞踏会」を聴きましたが、これがとても面白かったですね。とても良い意味でクラシックをメチャクチャにしていて、元はクラシックだけど演奏されると完全にジプシー音楽(ロマ音楽)になっていてとても面白い。タラフ・ドゥ・ハイドゥークのメンバーは譜面が読めなくてコードだけで勝手に演奏していったそうですが、まさにそれが良い意味で面白さに繋がっています。これはもう最高に面白いアルバム、お勧めですね。
(譜面の読めないメンバー達は)どうやって、曲をマスターしたの?
ステファン・カロ(タラフ・ドゥ・ハイドゥークの音楽監督兼プロデューサー)
「タラフは譜面を全く読めない。(演奏するクラシック音楽の入った)カセットを聴いては止め、聴いては巻き戻してといった具合に、延々とやった。メンバーにクラシックの音楽のカセットを渡した後、クレジャニ村のメンバーの家を訪ねてみると、何人かは聴いていたけど、中にはこんな難しい音楽どうしたらいいの?と放り投げていた。しょうがないから、ベルギーのオフィスでリハをやろうと、大合宿が始まったんだ。
オーケストラの指揮者に頼んで、リハーサルの面倒を定期的に見てもらった。ベルギー人とルーマニア人のハーフで、音楽院の主催者でもある人。面白がって、200時間も、タラフに付き合ってくれたよ。5曲のためにね。タラフのためにでっかいオタマジャクシの譜面を作ってくれたんだ(笑)
指揮者は譜面なしでは何もできない。タラフは譜面がなくても耳で聴いて、せえ〜のでドーン!と演奏する。そんなわけだから200時間に渡って、タラフとの戦いが続いたんだよ(笑)もう、お手上げ状態さ!(笑)タラフはコードだけで勝手に演奏する癖があって、大体こうだ、といい加減なことばかりやって…。タラフは譜面に書かれていない音符を勝手に弾くから苦労したよ(笑)指揮者は譜面通りちゃんとやってくれ、とタラフに要求しても、タラフはだれも譜面を読めない」(中略)
結局、タラフは多少は譜面が読めるようになったんですか?
「いいや、全然!(大爆笑)格闘して、読む練習はしたんだけど身についていない(笑)みんなの分の譜面台を買って揃えたんだけど、誰も使わなくて、今は事務所に虚しく残ってるよ(笑)だけどタラフは、今回練習したクラシックの曲を全部、身体で覚えてしまったよ」(中略)
最後に一言お願いします。
「僕は音楽産業の危機を思い巡らす中で、彼らのような本当に生きている音楽が救いではないか、と信じているよ」
(タラフ・ドゥ・ハイドゥークス「仮面舞踏会」ライナーノーツ)
タラフ・ドゥ・ハイドゥークス「仮面舞踏会」、まさに「生きている音楽」という形容がぴったりの、生き生きとした躍動感溢れる素晴らしい好演でしたね。最高にお勧めです!!譜面を逸脱しすぎていて聴いていて最高に楽しいです。演奏者が自分が楽しむために譜面を気にせず内容をどんどんアレンジしていっちゃうところが、ジャズアレンジを更に自由にしたような感じで楽しいです。スペイン組曲アレンジとか、はっちゃけまくりでノリノリで最高です。ご機会ありましたらぜひ一度聴いて欲しい自由で楽しいアルバムですね。
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