2012年02月21日 17:42
久美沙織「精霊ルビス伝説」読了。大魔王ゾーマ、元はこんなちんけな小悪党だったとは…(^^;
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先日、久美沙織さんの小説「精霊ルビス伝説」が一冊100円で全3巻売っていたのを見かけたので購入しまして、たった今読了。20年以上前にも一度読んでいるのですが、完全に内容を忘れていたので、ほとんど新刊という感じで読めました。読了して驚愕したのが…
かの悪のカリスマ、ゲーム世界に敢然と輝く最大最強の悪の大魔王ゾーマが、元々はもの凄いちんけな小物の小悪党だった！！
ということですね…。20年前の自分はなぜここに衝撃を受けなかったんだろうか…。あまりにも自分の中のゾーマのイメージと異なったので記憶から消していたのだろうか…。僕の中のこれまでの大魔王ゾーマイメージがたった今、崩壊しました。しかもこれ、エニックス公認の完全オフィシャルな物語、ドラクエの正史なんですよね…。ゾーマ…大魔王ゾーマが…。ああ…大魔王ゾーマは大魔王バーンと並んで、悪における完全無欠の大魔王だと思っていたイメージが…。名言「なにゆえもがき、生きるのか？滅びこそ我が喜び。死にゆく者こそ美しい。さあ、我が腕の中で息絶えるがよい！！」の重みが…。
本書では初代勇者ロト（ディアルト）の従兄弟であるダトニオイデスというキャラが魔王化してゾーマになるんですが、こいつが、序盤から最後の最後までいいところまったくなしのちんけな小物の小悪党のかませ犬キャラとして描かれていまして、『えええええええっ！？』って感じですよ…。まだ、勇者ロトのライバル的扱いでルビスを巡る恋敵として活躍する、それなりにカッコいいダークヒーローキャラのクリプトカリオンが魔王になってくれた方が良かった…。久美沙織さん、ドラクエ4小説で魔王デスピサロは凄くカッコよく書いているのに、こちらの小説では、魔王ゾーマ（ゾーマになるダトニオイデス）の方は、もはやカッコいい、わるいとか超越した、どうしようもなさすぎる小物っぷり…これはひどい…。ゾーマにカリスマ性を感じていた自分からするとドラクエ世界観のパラダイム崩壊的な大ショックですよ…。
このダトニオイデスというキャラ、勇者ロトの従兄弟の割には、ロトに比べると全てがちんけなかませ犬キャラで、ロトを最初から最後まで妬んでいまして、最後も八つ当たり的にロトを襲って、誤ってブラックオーブ（オーブを破壊した者を魔物化するオーブ）を破壊してしまい、特に覚悟も理由も何も無しになりゆきで魔王化するという…。大魔王ゾーマは、大魔王バーンのように、何か大きな深謀遠慮があって大魔王になったものだと思っていたら、特にそんなことはなかったぜ、みたいな…。
なんだろう、この、ポカーン的大ショックは…。この小説は僕にとって『ゾーマがヘボ過ぎた』という大ショック以外の何も記憶に残らないというか…。後は、この小説の主人公である精霊ルビスもかなりヘボキャラでして、大魔法使いと言えるくらいの炎の魔力は持っているとは思いますが(メラガイアーあたりまで使えそう)、ただそれだけで、アレフガルドを創造する創造神としての能力を持っているようには全く見えないのですが、その辺もどうなんだろう…。ロトはドラゴンの末裔でして（竜の女王や竜王とも親戚関係）、精霊の火水土の力を従える竜の力があるので、勇者としての力がちゃんとあるように感じますが、精霊ルビスや大魔王ゾーマはヘボ過ぎるとしか…(^^:
うーん、ドラクエと名前部分以外は全く関係ない二次創作ファンタジーを読んでいるような感じでしたね…。でも、これドラクエの公式な正史なんですよね…。うーん…。先にも書いたとおり、ゾーマを出すなら、クリプトカリオンがゾーマの方が良かったと思いますね。それならば、ロト・ルビス・ゾーマの壮大な三角関係サーガになりえた。でも、ちんけなかませ犬小悪党のダトニオイデスがゾーマでは、ゾーマが何もキャラクターとして立たない…。ダトニオイデスはルビスと何の関係もないですし…。ロザリーとの悲恋がある美形の魔王デスピサロと違ってゾーマは美形ではないから、久美沙織さんの中では重要性の低いどうでもいいキャラと結びつけられてしまったのかな…(^^;
ドラゴンクエスト 精霊ルビス伝説〈上〉遥かなるイデーン (エニックス文庫)
ドラゴンクエスト 精霊ルビス伝説〈中〉運命の翼ラーミア (エニックス文庫)
ドラゴンクエスト 精霊ルビス伝説〈下〉魔の山オーブ (エニックス文庫)
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先日、久美沙織さんの小説「精霊ルビス伝説」が一冊100円で全3巻売っていたのを見かけたので購入しまして、たった今読了。20年以上前にも一度読んでいるのですが、完全に内容を忘れていたので、ほとんど新刊という感じで読めました。読了して驚愕したのが…
かの悪のカリスマ、ゲーム世界に敢然と輝く最大最強の悪の大魔王ゾーマが、元々はもの凄いちんけな小物の小悪党だった！！
ということですね…。20年前の自分はなぜここに衝撃を受けなかったんだろうか…。あまりにも自分の中のゾーマのイメージと異なったので記憶から消していたのだろうか…。僕の中のこれまでの大魔王ゾーマイメージがたった今、崩壊しました。しかもこれ、エニックス公認の完全オフィシャルな物語、ドラクエの正史なんですよね…。ゾーマ…大魔王ゾーマが…。ああ…大魔王ゾーマは大魔王バーンと並んで、悪における完全無欠の大魔王だと思っていたイメージが…。名言「なにゆえもがき、生きるのか？滅びこそ我が喜び。死にゆく者こそ美しい。さあ、我が腕の中で息絶えるがよい！！」の重みが…。
本書では初代勇者ロト（ディアルト）の従兄弟であるダトニオイデスというキャラが魔王化してゾーマになるんですが、こいつが、序盤から最後の最後までいいところまったくなしのちんけな小物の小悪党のかませ犬キャラとして描かれていまして、『えええええええっ！？』って感じですよ…。まだ、勇者ロトのライバル的扱いでルビスを巡る恋敵として活躍する、それなりにカッコいいダークヒーローキャラのクリプトカリオンが魔王になってくれた方が良かった…。久美沙織さん、ドラクエ4小説で魔王デスピサロは凄くカッコよく書いているのに、こちらの小説では、魔王ゾーマ（ゾーマになるダトニオイデス）の方は、もはやカッコいい、わるいとか超越した、どうしようもなさすぎる小物っぷり…これはひどい…。ゾーマにカリスマ性を感じていた自分からするとドラクエ世界観のパラダイム崩壊的な大ショックですよ…。
このダトニオイデスというキャラ、勇者ロトの従兄弟の割には、ロトに比べると全てがちんけなかませ犬キャラで、ロトを最初から最後まで妬んでいまして、最後も八つ当たり的にロトを襲って、誤ってブラックオーブ（オーブを破壊した者を魔物化するオーブ）を破壊してしまい、特に覚悟も理由も何も無しになりゆきで魔王化するという…。大魔王ゾーマは、大魔王バーンのように、何か大きな深謀遠慮があって大魔王になったものだと思っていたら、特にそんなことはなかったぜ、みたいな…。
なんだろう、この、ポカーン的大ショックは…。この小説は僕にとって『ゾーマがヘボ過ぎた』という大ショック以外の何も記憶に残らないというか…。後は、この小説の主人公である精霊ルビスもかなりヘボキャラでして、大魔法使いと言えるくらいの炎の魔力は持っているとは思いますが(メラガイアーあたりまで使えそう)、ただそれだけで、アレフガルドを創造する創造神としての能力を持っているようには全く見えないのですが、その辺もどうなんだろう…。ロトはドラゴンの末裔でして（竜の女王や竜王とも親戚関係）、精霊の火水土の力を従える竜の力があるので、勇者としての力がちゃんとあるように感じますが、精霊ルビスや大魔王ゾーマはヘボ過ぎるとしか…(^^:
うーん、ドラクエと名前部分以外は全く関係ない二次創作ファンタジーを読んでいるような感じでしたね…。でも、これドラクエの公式な正史なんですよね…。うーん…。先にも書いたとおり、ゾーマを出すなら、クリプトカリオンがゾーマの方が良かったと思いますね。それならば、ロト・ルビス・ゾーマの壮大な三角関係サーガになりえた。でも、ちんけなかませ犬小悪党のダトニオイデスがゾーマでは、ゾーマが何もキャラクターとして立たない…。ダトニオイデスはルビスと何の関係もないですし…。ロザリーとの悲恋がある美形の魔王デスピサロと違ってゾーマは美形ではないから、久美沙織さんの中では重要性の低いどうでもいいキャラと結びつけられてしまったのかな…(^^;
ドラゴンクエスト 精霊ルビス伝説〈上〉遥かなるイデーン (エニックス文庫)
ドラゴンクエスト 精霊ルビス伝説〈中〉運命の翼ラーミア (エニックス文庫)
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