2012年01月16日 12:56
ガンダムAGE「悲しみの閃光」視聴。今回は結構良かったんじゃないかな。ガンダムの台詞の良い意味での難解さ。
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機動戦士ガンダムAGE「悲しみの閃光」視聴。これまでの展開が余りにチープ過ぎたというハンディを背負ってる中で、今回のフリット・デシル・ユリンの戦いでユリンがフリットを庇って戦死のシーンは中々良く描けていたと感じましたね。これまでがあまりにアレ過ぎたので、今回はなかなか良かったのではないかと僕は思います。
ユリンが「フリットに会うにはこれしかなかったの!!」って言ったことに対して、『ユリンはフリットに会うためにデシルに従ってモビルスーツに乗ったのか』みたいな意見での批判がありますけど、どう考えても、これはそういう台詞(デシルからUEに従えばフリットに会えると言われてUEのモビルスーツに乗ったという意味の台詞)ではないでしょう。その前の回想シーンでユリンがデシルに脅されているところ、そしてユリンの最後の台詞「生きるのって難しいね」から見て考えるならば、
デシルから従わなければすぐさま殺すと脅される
↓
死んでしまったらもうフリットには会えない
↓
生き延びてフリットに会うためにデシルの脅迫に従っていた
ってことでしょう。こういう、キャラクターがぱっと聞き流すと意味が分かりづらいけどよく考えると味のある台詞を喋るのはガンダムシリーズの伝統的な醍醐味で、ユリンが『私はデシルに脅されてモビルスーツに乗ってるの!!』とか説明台詞を喋るよりかはずっと良かったと思います。ガンダムの創造主である富野監督自身が、芝居の台詞を意識した台詞回しを行い、「何度も見返して初めて分かる作品作りを」と述べておられますし、ガンダムのパッと聞き流すと分からないけど、考えると分かる台詞回しというのはガンダムの伝統だと思いますね。
ガンダムの聞き流すと意味が分からないが、考えると分かる台詞回しで僕が一番好きなのは、ターンエーガンダムのハリー・オードの次の台詞ですね。
『守るべきご婦人を二人も、いや、もっと持てるかもしれないのです、この役職は』
最初聞いたとき、後段の意味(「もっと持てるかも〜」の意味)が分からなかったけど、二回目見て、シーンの流れでやっと分かった。このシーンは、ハリーに告白してきたキエルへの返事、ハリーからキエルに愛の告白してるんですね。キエルと結婚して娘が生まれたら、守れる人が増えるって言ってるんだ…。ダイレクトに好きと言うのではなく、もってまわった味のある台詞回しをするところはガンダムの醍醐味、最高に好きなところですね。
ただ、ユリンの乗っていたモビルスーツのデザインだけは頂けませんね…。ガンダムのモビルスーツは宇宙世紀物・非宇宙世紀物問わず、シリーズ全てにおいて基本的にはAMBAC駆動(手足を動かすことで姿勢制御する)を前提としたデザインで、それが、『なぜ戦闘兵器が人型なのか』の答えになっているんですが(ただし、作中において実際にAMBAC駆動を行っているシーンはあまりありません)、ユリンの乗機は足が台に固定されている。あれでは人型である意味が全くないじゃないですか…。何のために足があるのか…。
ガンダムAGEは無理に子供向けにしていることを強いられているかのようなアニメであり、主人公が敵パイロットを殺したりすることができないこと、人々の死を描けないことに関しては物凄いハンディを背負っている感じですが、その中で、今回のユリン戦死シーンはかなり頑張っていたと言えると思いますね。僕は作品の良いところは良いところとしてちゃんと評価したいなと思いますね…。
でも、やはり、個人的な希望としては、AGEのようなハンディのないガンダム、Gundam EvolveのEp11のような、戦争の苦痛と悲惨を、無名の兵士達の生死の中で描いたようなガンダムのTVシリーズの新作をいずれ見てみたいですね…。
Gundam Evolve Ep 11
http://www.youtube.com/watch?v=dKeNe6WNADA
このショートムービー、説明するのは野暮ですが、あえて説明すると、チャイルドソルジャー、学徒兵同士で殺し合いをさせられている訳ですね…。連邦もジオンも汚い戦闘(残党狩り)、死地での戦闘(連邦の制圧した基地で最後の待ち伏せ)を徴用した子供にやらせている訳ですね…。子供に戦争をやらせるのは大人の卑怯であり汚いやり方だというのが宇宙世紀物に通底する倫理観ですが、ガンダムAGEにはそういう価値観が全然ないのは、どうかなと思いますね…。
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機動戦士ガンダムAGE「悲しみの閃光」視聴。これまでの展開が余りにチープ過ぎたというハンディを背負ってる中で、今回のフリット・デシル・ユリンの戦いでユリンがフリットを庇って戦死のシーンは中々良く描けていたと感じましたね。これまでがあまりにアレ過ぎたので、今回はなかなか良かったのではないかと僕は思います。
ユリンが「フリットに会うにはこれしかなかったの!!」って言ったことに対して、『ユリンはフリットに会うためにデシルに従ってモビルスーツに乗ったのか』みたいな意見での批判がありますけど、どう考えても、これはそういう台詞(デシルからUEに従えばフリットに会えると言われてUEのモビルスーツに乗ったという意味の台詞)ではないでしょう。その前の回想シーンでユリンがデシルに脅されているところ、そしてユリンの最後の台詞「生きるのって難しいね」から見て考えるならば、
デシルから従わなければすぐさま殺すと脅される
↓
死んでしまったらもうフリットには会えない
↓
生き延びてフリットに会うためにデシルの脅迫に従っていた
ってことでしょう。こういう、キャラクターがぱっと聞き流すと意味が分かりづらいけどよく考えると味のある台詞を喋るのはガンダムシリーズの伝統的な醍醐味で、ユリンが『私はデシルに脅されてモビルスーツに乗ってるの!!』とか説明台詞を喋るよりかはずっと良かったと思います。ガンダムの創造主である富野監督自身が、芝居の台詞を意識した台詞回しを行い、「何度も見返して初めて分かる作品作りを」と述べておられますし、ガンダムのパッと聞き流すと分からないけど、考えると分かる台詞回しというのはガンダムの伝統だと思いますね。
富野由悠季
「基本的に3回、できれば5回は見られることを想定したクオリティをもっていなければならない。たとえ、レンタルといえども、少なくとも1回で終わってしまうものではないはずです。 ただ、現実問題として、ソフト・メーカーのほとんどが、そのことを考えていないような気がします。ビデオを軽く考えている。そういう部分だけでいうなら、今回の「ガンダム」の1巻目も、残念ながら1回半で内容をほとんど理解できる。2回以上見なければ、わからないような、それだけ深い読みをしなければならない芝居はありませんでした」
(ニュータイプ1989年4月号)
ガンダムの聞き流すと意味が分からないが、考えると分かる台詞回しで僕が一番好きなのは、ターンエーガンダムのハリー・オードの次の台詞ですね。
『守るべきご婦人を二人も、いや、もっと持てるかもしれないのです、この役職は』
最初聞いたとき、後段の意味(「もっと持てるかも〜」の意味)が分からなかったけど、二回目見て、シーンの流れでやっと分かった。このシーンは、ハリーに告白してきたキエルへの返事、ハリーからキエルに愛の告白してるんですね。キエルと結婚して娘が生まれたら、守れる人が増えるって言ってるんだ…。ダイレクトに好きと言うのではなく、もってまわった味のある台詞回しをするところはガンダムの醍醐味、最高に好きなところですね。
キエル「ここにお立ちのディアナ様が、本当のディアナ様なのですね」
ハリー「はい。私は、ディアナ様をお守りする親衛隊であることを誇りに思います。だからこそキエル・ハイム嬢、あなたと出会うこともできました」
キエル「ありがとう」
ハリー「守るべきご婦人を二人も、いや、もっと持てるかもしれないのです、この役職は」
キエル「それが嬉しい?殿方は」
ハリー「はい」
キエル「お目はディアナ様に吸い付いたままで?」
ハリー「本物の目はほかのご婦人を物色中です」
キエル「存じております、その為に赤いサングラスをお外しになれないのでしょ、いやしいお方。女王もご存知ですよ」
ハリー「存じてます」
(機動戦士ターンエーガンダム)
ただ、ユリンの乗っていたモビルスーツのデザインだけは頂けませんね…。ガンダムのモビルスーツは宇宙世紀物・非宇宙世紀物問わず、シリーズ全てにおいて基本的にはAMBAC駆動(手足を動かすことで姿勢制御する)を前提としたデザインで、それが、『なぜ戦闘兵器が人型なのか』の答えになっているんですが(ただし、作中において実際にAMBAC駆動を行っているシーンはあまりありません)、ユリンの乗機は足が台に固定されている。あれでは人型である意味が全くないじゃないですか…。何のために足があるのか…。
ウィキペディア「AMBAC」
AMBAC(アンバック、Active Mass Balance Auto Control = 能動的質量移動による自動姿勢制御)とは、アニメ「ガンダムシリーズ」において登場する作品中の架空の技術の名称。
AMBACは、宇宙空間において可動肢の一部分を高速で動かすことで発生する反作用を、モビルスーツ(MS)やモビルアーマー(MA)の機体全体の姿勢制御に利用するものである。バーニアやスラスターのように推進剤の消費がないことから、宇宙空間ではデッドウェイトになると考えられていたモビルスーツの可動肢(腕部や脚部)が、有用な姿勢制御システムとして働くことになった。
一年戦争終結後、四肢とは別に可動肢を設け、テールスタビレーターやフレキシブルバインダーとして、積極的に機体の姿勢制御を行う形に発展した。
しかし、実際のガンダムシリーズの劇中では作画が複雑になりすぎるためほとんど描写されておらず、ほぼすべての作品でMS・MAはバーニア噴射によって(時にそれさえなしで)空間機動や飛行を行なっている。例外として、短編CG作品『GUNDAM EVOLVE II RX-178 GUNDAM Mk-II』にて、ガンダムMk-IIの空間戦闘シーンにおいてAMBACによる姿勢制御の表現が行われている。
『ガンダムSEED MSV』では、M1Aアストレイなど宇宙戦用のモビルスーツで、機能がAMBACに特化した可動肢が使用されている。
ガンダムAGEは無理に子供向けにしていることを強いられているかのようなアニメであり、主人公が敵パイロットを殺したりすることができないこと、人々の死を描けないことに関しては物凄いハンディを背負っている感じですが、その中で、今回のユリン戦死シーンはかなり頑張っていたと言えると思いますね。僕は作品の良いところは良いところとしてちゃんと評価したいなと思いますね…。
でも、やはり、個人的な希望としては、AGEのようなハンディのないガンダム、Gundam EvolveのEp11のような、戦争の苦痛と悲惨を、無名の兵士達の生死の中で描いたようなガンダムのTVシリーズの新作をいずれ見てみたいですね…。
Gundam Evolve Ep 11
http://www.youtube.com/watch?v=dKeNe6WNADA
このショートムービー、説明するのは野暮ですが、あえて説明すると、チャイルドソルジャー、学徒兵同士で殺し合いをさせられている訳ですね…。連邦もジオンも汚い戦闘(残党狩り)、死地での戦闘(連邦の制圧した基地で最後の待ち伏せ)を徴用した子供にやらせている訳ですね…。子供に戦争をやらせるのは大人の卑怯であり汚いやり方だというのが宇宙世紀物に通底する倫理観ですが、ガンダムAGEにはそういう価値観が全然ないのは、どうかなと思いますね…。
GUNDAM EVOLVE PLUS (ガンダムイボルブプラス) [DVD]
GUNDAM EVOLVE../ (ガンダムイボルブ ダブルドットスラッシュ) Ω(オメガ) [DVD]
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