2012年01月08日 23:26

ガンダムAGE第13話「宇宙要塞アンバット」視聴。今まで一番面白かったですね(^^)色恋沙汰に奥手だと生還率が上がるかな?

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機動戦士ガンダムAGE第13話「宇宙要塞アンバット」視聴。今までで一番面白かったですね(^^)最終決戦出撃前にパイロットとクルーの色恋沙汰が発展するのはガンダムシリーズのお約束で良かった。ただ、AGEクルーは奥手過ぎますね。これが他のガンダムなら告白したり抱きあったりキスしたり、ファーストガンダムの小説版だとアムロとセイラさんでエッチしちゃうくらいです(爆)

ただ、戦場に出るときに心残りがあった方が生還率が上がるっぽいので(byリディ・マーセナル)、小説版機動戦士ガンダムでアムロが戦死したのはセイラさんとエッチして心残りがなくなってしまったからかも知れず(小説版アムロも一応、戦場での心残りを作っておくためにエッチの時にセイラさんの胸を愛撫するのをやめたりしているのですが…)、逆にアニメ版ガンダムではセイラさんとエッチできずに心残りがあったから生還できたのかも…そう考えると奥手な方が生還できるかな…。

(ロメオ008、第三カタパルトへ。ジュリエット4に続いて発信されたし)とこわ張った女性の声がリディの耳朶を打った。オールビューモニターの一角、十インチ大に開いたウィンドゥに、ミヒロ・オイワッケン少尉の緊張した顔があった。

同じ初任幹部同士、実戦になるかも知れないという恐怖と興奮は、パイロットもオペレーターも変わるところがない。チビ戦車もびびってるな、と思ったのも一瞬、不意に正体不明の衝動に突き上げられたリディは、ろくに考える暇もなく喋っていた。

「了解。……な、ミヒロ少尉。こんど上陸したら、映画でも観に行かないか?」

(ジュリエット4、進路クリア。発進どうぞ)取り付く島のないミヒロの声に続いて、ジュリエット4のコードを与えられたジェガンが射出され、淡い緑色の人型が目前のカタパルトを滑っていった。聞こえなかったのか、無視されたのか。なんともいたたまれない気分で、リディは射出位置に戻ってきたカタパルトに「リゼル」の足を接合させた。足元でコンダクト・バーを振る官制員を見、発進口の向こうに広がる宇宙を視野に入れたところで(誘われたの、これで三人目なんですけど)と通信ウインドに顔を寄せたミヒロが小声で囁く。個別回線の表示を確かめつつ、「そうなの?」とリディは聞き返した。

(あたし、こんなにモテたの初めて。男の人って、こういうとき無闇に誘いたくなるものなんですか?)

(ああ…そうかもしれない。なにかやりかけのものがあるって、思いたいものな)

むっと顎を引いたミヒロの表情に、正直に喋りすぎたと気づいた時はもう遅かった。個別回線の表示が消え、オペレーターという無個性な何者かに戻ったミヒロは、もうデートの約束を取りつけられる雰囲気ではなくなっていた。別にいいけどさ、とリディは忸怩たる内心に呟いてみる。彼女もまだ慣れてないのだ。いいですよ、と気軽に行ってくれたら、男は気持ちよく飛び出して行けるのに。

(ロメオ008、カタパルト装着。射出準備よし)

木で鼻をくくったミヒロの声が言う。半ば自棄の気分で、リディはぐっと操縦桿を握りしめた。直後、(あたし、ホラーは嫌いですよ)と囁きかける声が流れて、誰にでも言っているのかもしれない、と思う間もなく、「了解!」と恥ずかしいくらい元気な一声が腹の底から迸った。

「リディ・マーセナル、ロメオ008。行きます!」
(福井晴敏「機動戦士ガンダムユニコーン」第二巻ユニコーンの日)

こういう描写はお約束ですがやっぱり良いですね。極限状態での恋愛は、最も盛り上がるドラマの一つです。戦闘シーンもこれまでに比べると頑張っていたんじゃないでしょうか。作戦としては劇場版ガンダム00と同じ「前方にモビルスーツ隊を展開して艦隊を前進させ、旗艦に積んだ超兵器で一気に敵を殲滅する」という作戦で、戦闘の規模としては劇場版ガンダム00の一億分の一くらいのスケールですが、小規模な戦闘としてはなかなか見れた戦闘になっていて良かったです。

まあ、ラクトとかいうパイロットが無意味に自爆特攻しようとした展開だけは頂けませんが…。これでガンダムAGEの自爆特攻三回目(一回目は司令、二回目はボヤージ)ですよ…。特に意味無く自爆特攻するのは本当にやめてほしい…。何度も何度も意味も無く自爆特攻するので、もう、見ていて呆れ果てて覚めてしまうんですよね…。「一度目は悲劇として、二度目は喜劇として」ですよ…。三度となると呆れ果てるほかない…。他のガンダムシリーズに比べると、ガンダムAGEにおいては命の扱いが杜撰過ぎて、なんとも見ていて残念です…。

ガンダムシリーズの命の扱い方は、無数の命が戦場で非英雄的に無残に散って行くことを描くことで、逆に命の尊さとそれを無差別に皆殺しにする戦争の冷酷を描いているのですが、AGEは、死んで行く民間人や無名の兵士達の描写が全く無く、逆に、戦死するキャラクターは「自爆特攻」とかで英雄化して描いているんですね。この描き方はこれまでのガンダムの大きな方向性とは全く逆にある描き方、大量殺戮という戦争の非人間性を隠蔽する描き方であり(自爆特攻は英雄死の最大のもので、戦争肯定のプロパガンダに使われる。「爆弾三勇士」などが有名)、ここは非常に残念に思いますね…。

モビルスーツの装甲すら貫通する高エネルギー弾は、通常の鉄鋼など粘土のごとく抉り飛ばす。高熱にさらされ、引きちぎられた形のまま溶け固まった床の亀裂は、さながら灼熱する大蛇の這いずった跡だった。リムジンの車体は欠片も見当たらず、人と判別できる遺体も残っていない。ゲートのがらんどうに多数の瓦礫が浮かび、蜃気楼の皮膜ごしにゆらめいていたが、自発的に動くものはなにひとつなかった。財団の男たちもミコットの友人たちも、何かの冗談のようにきれいに消え去っていた。

そう、消えた。死んだのではない。つい先刻まで喋り、息をしていた者たちが突然に消えたのだ。これは死ではない。こんな人間の死は認められない、とバナージは思った。こうもなにも残さず、実感する間もなく訪れる最後があるとしたら、それは消滅と呼んだ方が相応しい。感情も感傷も喚起しようがない、あったものがなくなるというだけの消滅――。(中略)

「みんな、ちょっと前までは普通に生きてたんだ。明日の予定があって、来週の予定だってあったんだ。それが……。こんなの、人の死に方じゃありませんよ!」

無言の目をすっと細め、「人の死に方……?」とカーディアスは呟いた。なにを喋っているという自覚もないまま、「そうでしょう!?」とバナージは叫んだ。

「人には人らしい生き死にがあるんだ。こんなわけのわからない戦争で殺されて、生焼けで血を流して……」
(福井晴敏「機動戦士ガンダムユニコーン」第二巻ユニコーンの日)

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