「ノーラと刻の工房 霧の森の魔女」「デビルサバイバー2」楽しみですね。みんなのシアターwiiZ級映画レビュー。

ノーラと刻の工房 霧の森の魔女 特典 オリジナルサウンドトラック、オリジナル小冊子、日向悠二描き下ろしポストカード付き
デビルサバイバー2 特典 伊藤賢治★アトラスサウンドチーム★スペシャルサウンドトラック(仮称)付き

暑いですね…。扇風機入れても熱風がかき回されるだけで暑くて目が回ります…。皆さんも暑さにお気を付けください。wiiの「みんなのニンテンドーチャンネル」を見ていて気がついたのですが、今週・来週とアトラスからRPG（ノーラと刻の工房）・SRPG（デビルサバイバー2）が出るんですね。両方とも予約しました。僕はアトラスRPG、SRPGのファンで、DSのデビルサバイバー大好き（全EDクリアは無理でしたが、3週して3EDクリア、ルシファー倒すまでやりこみました）なので、続編とても嬉しいです。今回も倒すのに結構苦労した記憶があるオバQは出てくるのかな？デビルサバイバーは悪魔召喚要素を取り入れたタクティクスオウガ・東京魔人學園剣風帖という感じでとても面白いS・RPGです。

デビルサバイバーはシステムが良い意味でシンプル（ベースはタクティクスオウガ＋コマンド式バトル）、DSというハードウェアであることもあって、S・RPGの中では最も気軽にプレイできる作品（1ステージ10分ぐらいでクリアできます）、テンポよくサクサク物語が進むS・RPGメガテンシリーズの傑作です。色々と七面倒な魔人転生シリーズよりこちらの方がS・RPGとして遥かに面白いと思いますね。メガテンシリーズはキャラクターの弱さが指摘されますが、デビルサバイバーではキャラクターも魅力的に描かれていて（キャラクターを重視している点はペルソナシリーズに近い）、女神転生、魔人転生、ペルソナ、タクティクスオウガ、東京魔人學園剣風帖のそれぞれの良いとこどり、後発の強みを最大限活かした優れたゲームです。お勧めですね。3DSで初代デビルサバイバーのリメイク「デビルサバイバー　オーバークロック」が出るそうでして、そちらもプレイしたいけど僕は3DS持ってないので無理っぽいです…。3DS持っていてデビルサバイバーをやったことがないお方々はこちらもぜひプレイして欲しいですね。

デビルサバイバー2 特典 伊藤賢治★アトラスサウンドチーム★スペシャルサウンドトラック(仮称)付き
デビルサバイバー オーバークロック(仮称)

ノーラと刻の工房は初代アトリエ（マリーのアトリエ）スタッフ製作のRPGということで、マリーのアトリエ（及びその後のザールブルグ三部作）にはまった僕としてはこちらもとても楽しみです。PS3のアトリエシリーズもプレイしたいのですが、PS3持っていないので遊べません…。3DSもPS3もプレイしたいですがお金ないので、wiiとDSで手一杯ですね…。デビルサバイバーオーバークロックは初代デビルサバイバーのフルボイスリメイクということで、初代デビサバ好きとしてはぜひプレイしてみたいのですが…。先日発売されたPS3メルルのアトリエは評判が良くて売れているみたいですね。

ノーラと刻の工房 霧の森の魔女 特典 オリジナルサウンドトラック、オリジナル小冊子、日向悠二描き下ろしポストカード付き

あと、みんなのシアターwiiありがとうキャンペーンを使い、100円で「マーヴェリック」「ポセイドン」「グーニーズ」「グレムリン」「ポセイドン・アドベンチャー2」を視聴。「マーヴェリック」「ポセイドン」「グーニーズ」「グレムリン」の四作は十二分に楽しめました、特に「マーヴェリック」は良かったですね。ただ…「ポセイドン・アドベンチャー2」は『なんじゃこりゃああああ！！』としか言いようのない出来。B級を超えてZ級の、あまりに酷すぎて逆に凄い作品でした。「マーヴェリック」「ポセイドン」「グーニーズ」「グレムリン」は以前見たことがあって、初見なのは「ポセイドン・アドベンチャー2」だけだったのですが、とんでもない怪作、映画の世界は広いなあと思いましたね…。

「ポセイドン・アドベンチャー2」、まず最初の30秒を見るだけで、見ている観客の100％が『これはひどい』と思うであろう、とんでもない酷さです。最初は嵐の中を小さい船が進んでいるシーンなのですが、その船の中が滅茶苦茶に稚拙なセットで演出も全くやる気なし。これなら小学校の学芸会のセットを素人のお父さんお母さんが撮影したホームビデオの方がまだマシと思えます。こんな撮影をなぜ誰も止めなかったのか…。これで撮影OKが出たということに驚嘆の思いを禁じえません。『これは何かの間違いで、話が進めばセットもマシになるのでは』という期待は見れば見るほど打ち砕かれます。ハリボテ感満載のチャチなセットで話が進み、あまりのチャチさに呆然とするしかありません。

話も演技も、セットに負けない壮絶な酷さです。俳優は全員完全にやる気なしで、どんなシーンでも棒立ちで稚拙な台詞を棒読み、演技なんて何もあったものじゃありません。とんでもないやる気のなさです。日本映画のデビルマン並みと言えば、分かる人には分かって頂けるかと。そして話。これまた酷い適当かつご都合主義。危険な沈没船の中にいるにも関わらず、沈没船に潜入する登場人物も沈没船の生存者も全員緊迫感ゼロ。これは演技を超えて、脚本がそうなんですね。なんじゃこりゃああとしか…。もう本当に酷い。ポセイドン号に積まれているプルトニウムが簡単に爆発するだけのスーパー爆弾兵器みたいに気軽に扱われているのも酷い。この展開、どう考えても登場人物は全員被曝で死亡すると思います。とにかく話が滅茶苦茶、俳優も演出もやる気ゼロ、セットはチャチすぎると、全てがZ級過ぎて、あまりの酷さにこれはこれで凄い映画かもと思いました。この映画、1200万ドル近く制作費掛けてるんですね…。どう見ても制作費1200ドルの間違いではないかと思うのですが…。下記の「スペクタクル級の駄作」という言葉が全てを言い表しています。

藝術大全「ポセイドン・アドベンチャー2」
http://summaars.net/beyondposeidon.html
君はポセイドン・アドベンチャーを見たか？
見たのなら本作は絶対に見るな？必ず失望させられるはずだからだ。「海洋アクションなら好きなんですがどうでしょうか？」やめておけ。本作には海洋アクションの要素など皆無だ。ポスターに書かれてる絵は全く存在しないシーンだ。「サリー・フィールド・ファンなんですが？」やめておけ。サリーは全く輝いてないから。「ではどんな人にお奨めなんでしょうか？」アーウィン・アレンの『崩壊三部作』を笑い飛ばしたい人にだけお奨めする。かなりつまんなさすぎて笑うネタも少ないが・・・

そう本作は、全てが中途半端に描かれたスペクタクル級の駄作である。この作品は1160万ドルかけて作られているのだが、それだけのお金をかけた価値なぞどのシーンにも存在しない。そして、マイケル・ケインはともかくとして、どの役者も精彩を欠いているのはつまるところ企画の悪さによるものだろう。もはや脚本の質うんぬんと言う次元の問題ではない。

元々は前作のジーン・ハックマンを再度主役に据えて、死んだ牧師の双子の兄役をさせる予定だったという。しかもこの作品は前作で生き残った人たちが船舶会社を訴えウィーンの裁判所に向う列車が、船舶会社の陰謀で脱線させられるというあまりにもめちゃくちゃな企画だった。この企画の内容にひどさには、さすがのハックマンもオファーを断ったほどだったという。

アドベンチャーと呼ぶにはあまりにおそまつ
そこで生み出された作品が、沈没した＝他人の不幸を利用して金塊を盗み取ろうとするターナー船長（マイケル・ケイン）率いる悪党一味と、実はこっそりつまれていたプルトニウムを回収しようとしている武器商人スベボ（テリー・サヴァラス）率いる悪党一味による、今まさに沈没しようとしているポセイドン号の中での銃撃戦なのである。

しかも情けないことにポセイドン号に乗り込んだ時点で、この悪党たちは閉じ込められるのである。はっきり言って誰も同情しない自業自得の展開振りである。それでいながらなぜかターナー船長のほうは人道主義に目覚めたりもして、観客の同情を勝ち取ろうとするのだが、勿論誰一人も同調しないことなど、監督をしているアーウィン以外は演じているマイケル・ケイン自身までも分かっているかのようなやる気のない芝居っぷりである。

結果的にポセイドン号から脱出する避難ダチは減るよりも増えていくバカリ。しかもだらだらと船内を緊張感なくほっつき歩く始末。なんなんだ、この緊張感のなさは？酔っ払いのオヤジは酒瓶持ってほっつき歩くし、サリー嬢はかなり情緒不安定な上に、一人ハイテンションだし、コジャックは「私は医者だ」とバレバレの嘘をついて、しかも皆が騙されてるし・・・マーク・ハモンが出てるし。（中略）

とにかく物語の始まりから、ちゃっちさ満点の合成映像で始まる。しかもドリフのコント並みのドタバタ劇をマイケル・ケインとサリー・フィールドとカール・マルデンという3人の名優が演じるのである。とにかく、この作品の数多くある敗北ポイントの一つがこのオープニングなのである。（中略）

ちなみの本作のカメラマンは『タワーリング・インフェルノ』（1974）でオスカーを受賞した人なのだが・・・一つのセットに多くの役者を配置しすぎだから、映像が逆にこじんまりして来る。映像を引き締めるためには画面上に堪えず多くの登場人物は絶対にしてはいけない演出上の基本である。

なんというか…。本作はとんでもないZ級のダメ映画を見たいという人にのみお勧めですね。こんなどうしようもない駄作が莫大な制作費を注ぎこまれて名作の続編としてリリースされるとは…。ハリウッドは面白い映画のスケールも壮大ですが、つまらない駄作のスケールも無駄に壮大なのが本当に凄いなあと思いました(^^;

ちなみに「ポセイドン・アドベンチャー」のリメイクである「ポセイドン」はラズベリー賞の「最低リメイク賞」にノミネートされたあまり評判の良くない作品ですが、ディザスター（災害パニック）映画の脱出アクション物として普通に楽しめるなかなか良い作品だと僕は思いますね。「ポセイドン・アドベンチャー2」のZ級な酷さは、筆舌に尽くしがたいものなので、これと比べれば、「ポセイドン」の方は圧倒的に出来の良い作品と言えると思います。「ポセイドン・アドベンチャー2」は、名作「ポセイドン・アドベンチャー」を台無しにした、オールタイム最低続編賞としか言いようのない怪作です。物凄くダメな映画を見たいお方々にお勧めです。

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