2011年04月29日 14:18
東電が原発事故の免責を主張する。日本の恐ろしい無責任さについて。「自然」に責任を押し付ける日本の歴史的無責任性。
差異としての場所 (講談社学術文庫)
東電、賠償免責の見解 「巨大な天変地異に該当」(アサヒコム)
http://www.asahi.com/national/update/0428/TKY201104280255.html
酷すぎる…。何千万人もの人々を被曝させて健康を深刻に害しながら、無責任ここに極まれり…。目の前が真っ暗になって卒倒する思いです…。
日本の様々な歴史的元凶は、日本以外の諸外国では全く考えられない、異常なほどの無責任性にある、日本においては、本来は物事の責任を取るべき責任者が、どのような惨事を引き起こそうとも全く責任を取らないことにその原因の大きな部分があると、古くから指摘されていますが、全く変わっていない…。絶望します…。
この日本の無責任さの邪悪な異常性(これはまさしく邪悪な異常性と呼ぶべきもの)は一体何なのか、それは究極的には、「自然」(と日本においてされるもの)の前に、人間は犠牲になるべきだという、アンチヒューマニズムの無倫理の表れだと僕は思います。これは逆に、「自然」に責任を押し付けることで、人間の行為に対しては責任(行動の責任に伴う誓約としての犠牲)を求めずに、人間の行為の全てをなあなあの免責とするという、極度の無責任に繋がっている。「日本には、本質的に罪も罰も赦しもないのです」(山本七平)。なぜなら、全ての罪を自然(「場の空気」)に押し付けることで最初から個々人の人間としての罪は問われないから。こういった無倫理の構造から脱却しないと、日本人自身にとっても、世界中の人々にとっても、「日本」は最悪の災厄と成り果て続けるでしょう。
水木しげる「劇画ヒットラー」
劇画ヒットラー (ちくま文庫)



ところが、そうはいかない。なにもしないということがもうすでに意味を持っているのだ。
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差異としての場所 (講談社学術文庫)
劇画ヒットラー (ちくま文庫)
アクメツ 1 (少年チャンピオン・コミックス)
コミック昭和史 (第1巻) 関東大震災~満州事変
「空気」の研究 (文春文庫 (306‐3))
日本はなぜ敗れるのか―敗因21ヵ条 (角川oneテーマ21)
内部被曝の脅威 ちくま新書(541)
黒い雨 (新潮文庫)
ぼくとチェルノブイリのこどもたちの5年間 (ノンフィクション・隣人たちの哲学)
低線量内部被曝の脅威―原子炉周辺の健康破壊と疫学的立証の記録
隠される原子力・核の真実―原子力の専門家が原発に反対するわけ
隠された被曝
放射能の基礎知識 放射線が届くしくみから汚染対策テクニックまで (サイエンス・アイ新書)
原発ジプシー 新装改訂版
プルトニウム発電の恐怖―プルサーマルの危険なウソ
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事実上は、「誰か」が決定したのだが、誰もそれを決定せず、かつ誰もがそれを決定したかのようにみせかけられる。このような「生成」が、あからさまな権力や制度とは異質であったとしても、同様の、あるいはそれ以上の強制力を持っていることを忘れてはならない。
(柄谷行人「差異としての場所」)
ところが、そうはいかない。なにもしないということがもうすでに意味を持っているのだ。
(水木しげる「劇画ヒットラー」)
東電、賠償免責の見解 「巨大な天変地異に該当」(アサヒコム)
http://www.asahi.com/national/update/0428/TKY201104280255.html
酷すぎる…。何千万人もの人々を被曝させて健康を深刻に害しながら、無責任ここに極まれり…。目の前が真っ暗になって卒倒する思いです…。
日本の様々な歴史的元凶は、日本以外の諸外国では全く考えられない、異常なほどの無責任性にある、日本においては、本来は物事の責任を取るべき責任者が、どのような惨事を引き起こそうとも全く責任を取らないことにその原因の大きな部分があると、古くから指摘されていますが、全く変わっていない…。絶望します…。
この日本の無責任さの邪悪な異常性(これはまさしく邪悪な異常性と呼ぶべきもの)は一体何なのか、それは究極的には、「自然」(と日本においてされるもの)の前に、人間は犠牲になるべきだという、アンチヒューマニズムの無倫理の表れだと僕は思います。これは逆に、「自然」に責任を押し付けることで、人間の行為に対しては責任(行動の責任に伴う誓約としての犠牲)を求めずに、人間の行為の全てをなあなあの免責とするという、極度の無責任に繋がっている。「日本には、本質的に罪も罰も赦しもないのです」(山本七平)。なぜなら、全ての罪を自然(「場の空気」)に押し付けることで最初から個々人の人間としての罪は問われないから。こういった無倫理の構造から脱却しないと、日本人自身にとっても、世界中の人々にとっても、「日本」は最悪の災厄と成り果て続けるでしょう。
(現代日本の統治システムは)責任の所在を限りなく曖昧にしていった。どんな失敗をしても誰も責任をとらなくてもいいシステム。言い換えれば、何をしても許される絶対権力を作り上げてしまったのだ。まさに日本政府を動かす人々は、国民の生殺与奪を握る王の集団なのだ。
(田畑由秋・余湖裕輝「アクメツ」)
正宗白鳥は、いわばキリスト教という「思想」に(人間として)「犠牲を要求された」人間であり、たぶん死ぬまでそれ(人間の規範的な責任・責務・犠牲)にこだわっていた。彼がトルストイの死に方に見いだした「事実」は「思想」に優越するものではなくて、「思想」(規範・体系)が生きられたときに生ずるずれや隙間のようなものだ。トルストイに対する嘲笑のようにみえる右の文章は、いわば「もののあはれ」を語っている。しかも、正宗白鳥はけっして次のように書いたりはしなかった。
「国民は黙って事変に処した。黙って処したという事が事変の特色である、と僕はかつて書いた事がある。今でもさう思っている。事にあたって適確有効に処しているこの国民の智慧は、未だ新しい思想表現をとるに至ってないのである。何故かというと、さういふ智慧は、事変の新しさ、困難さに全身を以て即していて、思い付きの表現など取る暇がないからだ。この智慧を現代の諸風景のうちに嗅ぎ分ける仕事が、批評家としての僕には快い。あとはみんなつまらぬ。」
(小林秀雄「疑惑2」昭和14年)
ここでは、日本の帝国主義的侵略に対して論評することはさかしげな漢心であり、成るように成った「事実」にこそ真の道(思想)があるというわけである。本居宣長について書くはるか前から、小林秀雄は宣長的であり、宣長が見出したような「自然」をくりかえし語ってきたのである。
だが、このような自然=生成は作為や構築から自由だろうか。たとえば、国民が「黙って事変に処した」のは、それ以前からの構造的強制力の前になすすべがなかったからであり、しかもこの強制が作為としてではなく、「成る」という形でなされたからである。
一般的にいえば、日本の組織の中では、決定や命令は、上位から一方的に作為されたものとしてではなく、「自然に成った」もののごとくなされる。最上位者が全ての計画し強制するというような組織体は、たとえあっても長続きしない。最上位者がいわばゼロ記号であり、決定や強制はいつのまにかそう成ったというかたちをとる組織体が、結局長続きするのだ。
事実上は、「誰か」が決定したのだが、誰もそれを決定せず、かつ誰もがそれを決定したかのようにみせかけられる。このような「生成」が、あからさまな権力や制度とは異質であったとしても、同様の、あるいはそれ以上の強制力を持っていることを忘れてはならない。
すなわち、宣長(小林秀雄)のいうような自然=生成は、制度あるいは構築を拒否するかにみえて、それ自体独特の制度であり構築なのだ。もし我々(日本人)が、神・超越者あるいはそのヴァリエーションに対して、西洋人のように闘いを挑むなら、的外れである。「制作」ということに対して反抗するならば、的外れである。なぜなら、我々の標的は、(人間の一切の罪を免責する究極の無責任さを齎す)自然=生成としてあらわれる制度性以外にはないからだ。(中略)
この「自然」がおびやかされない限りにおいて、日本の言説体系(空間)は、外部に対して無制限に開かれている。(日本の)ポスト・モダンの思想家や文学者は、実はありもしない標的を撃とうとしているのであり、彼らの脱構築は、その意図がどうであろうと、日本の反構築的な構築に吸収され奇妙に癒着してしまうほかない。これを消費社会のせいにすべきではない。日本の消費社会こそこのせいなのだ。日本の自然=生成に揺さぶりをかけない思想は、制度的である。依然として我々は一人二役としての批評(思想)を必要とする。
(柄谷行人「差異としての場所)
水木しげる「劇画ヒットラー」
劇画ヒットラー (ちくま文庫)



ところが、そうはいかない。なにもしないということがもうすでに意味を持っているのだ。
参考作品(amazon)
差異としての場所 (講談社学術文庫)
劇画ヒットラー (ちくま文庫)
アクメツ 1 (少年チャンピオン・コミックス)
コミック昭和史 (第1巻) 関東大震災~満州事変
「空気」の研究 (文春文庫 (306‐3))
日本はなぜ敗れるのか―敗因21ヵ条 (角川oneテーマ21)
内部被曝の脅威 ちくま新書(541)
黒い雨 (新潮文庫)
ぼくとチェルノブイリのこどもたちの5年間 (ノンフィクション・隣人たちの哲学)
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隠される原子力・核の真実―原子力の専門家が原発に反対するわけ
隠された被曝
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目で見るチェルノブイリの真実
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