2011年03月22日 00:20

状況が刻一刻と悪化していますね。僕は、内部被曝・土壌汚染を考えると、妊婦さん・乳幼児だけでも避難させるべきで、国はそれを支援すべきと思います。

福島第一原発事故、状況が刻一刻と悪化していますね。僕は、内部被曝・土壌汚染(野菜だけでなく、肉・魚・牛乳などの様々な食料汚染)を考えると、最低でも、放射性物質から受けるダメージが甚大な妊婦さんと乳幼児だけでも福島を中心とした300キロ半径の外へ数ヶ月避難させるべきだと思います。福島を中心とした300キロ圏内では、妊婦さんや乳幼児が放射性物質で汚染された食品を食べてしまう可能性が危険すぎると考えるからです。妊婦さんや乳幼児が避難するとき本来は、国民の生命財産を守る義務を法的に負う国は、それを支援するべきだと思います。しかし現在のところ国は、腹立たしいことに、国民の生命財産よりも経済を優先し、国民の生命財産を守る気がまったくない。自らの身、そして大切な人の身は自ら自身の行動で守らなくてはなりません。現在関東含む福島近辺地域で暮らすことは、常に放射性物質による被曝のリスクが存在し続けるということです。原発の事態解決の目処がまったく立たず状況が加速度的に悪化しているため、そのリスクは指数関数的に増加しています(放射線による生体被害は蓄積量で計算するため)。僕は、避難をお勧めします。僕自身も東京の現状が加速度的に悪化しているため、しばらくの間(状況が最悪の事態を迎えることになればずっと)東京に帰れそうにないので覚悟を決めました。なるべく安く過ごせるように、安全性が見込まれる西日本のどこかで安いアパートなりウィークリーのアパートなりを借りることを検討しようと思っています。

http://jun-makino.sakura.ne.jp/articles/future_sc/note098.html
現在のところ、関東にきている放射性物質の量は(茨城県の一部を除いて)非常に低いレベルです。大雑把に平均すると 0.1-0.2uSv/h (マイクロシーベルト/時)程度上がっているものと思われ、これをもうちょっと普通の量であるキュリーに換算すると、関東の面積を4万平方キロとして 5-10万キュリー前後です。これは、地表に残っているヨウ素やセシウムの値です。

この量自体は原発の事故としては決して少ない量ではなく、チェルノブイリで 5000万キュリー程度、イギリスのウィンズケール事故で2万キュリー、スリーマイルでは稀ガスで200万キュリーですがヨウ素ではわずか15キュリーといわれています。

しかし、幸運か不運かはともかく、関東の広い領域に広がったので、個々人が受ける被曝としては、あくまでもいまのところ、ですが殆ど無視できるレベルです。ヨウ素131は甲状腺に濃集するといった効果もありますが、そういう効果を、危険が大きい小児、妊婦で考えてもまだ大きな危険ではありません。

ウィンズケール、チェルノブイリ等の過去の事故からわかっていることは、放出された放射性物質がどこに落ちるかは風と雨次第ということです。放射性物質は前に書いたように放出された水蒸気と一緒にでます。水蒸気は高温なので上昇気流になり、地表から数百メートルまで上昇しつつ風にのって運ばれます。運ばれている過程で少しづつ地面に落ちますが、雨になると一気に落ちることになります。

3/19 までは、少なくとも関東については神風がふいているというべき状況 (もちろん、季節的にそうなる、ということでもありますが)で、福島原発から関東にむかって風がふいたのは 15日、16日の短い時間に限られ、雨は伴わないものでした。このため、この2日間に関東に飛来した放射性物質の大半は、関東に落ちないでさらに拡散していったと考えられます。

風はほとんど西風で、太平洋にむかってふいていましたが、15日の午後に南東からの弱い風がふき、さらにこの日の17時から福島市一帯で弱い雨となりました。おそらくこのために、福島市の測定点での放射線レベルは 20uSv/h と、自然放射線の500倍(γ線のみ数えた場合に)に上昇しました。また、文部科学省の測定では、福島市と福島第一原発の中間くらい、原発から30km 程度の場所では、180uSv/h と自然放射線の5000倍もの値が検出されています。放射線による急性障害でがでるのは 200mSv 程度からとされているので、それには1000時間必要で急性障害の危険はありません。が、長時間いたり、あるいは体内被曝では発ガンが増加する等の影響がでる可能性があります。

3/19 現在で放射性物質の放出は継続していると考えられるので、風下になる領域で、特に雨が降ると高濃度に汚染される可能性があります。雨の時に外出していると特に危険で、衣類、皮膚が汚染される他、呼吸によって体内に入る恐れがあります。30kmの距離で測定された 180uSv/h もの値が関東で広い面積にわたって発生することは考えにくいですが、福島市で見られた20uSv/h 程度は風・雨の具合によっては例えば関東の数パーセントの面積で、また、もっと高濃度の汚染も狭い面積ではありえると思います。

もっとも、これも今後どの程度の放射性物質の放出があるかにもよっています。最悪のケースではこれまでにでた量の10倍程度が放出されるので、ありそうにはないですがもしもそれが全部関東にきて雨で落ちると大変なことになります。現在まで、関東に落ちる量は放出された量の1パーセント程度に留まっていますが、これは幸運にも雨がなかったせいであり、一度雨にあたると容易に10倍程度増え、10パーセント程度になるかもしれません。確率的には、悪いほうでこれまでの30倍、300万キュリー程度です。このうち結構な量が関東の1パーセント程度の狭いエリアに集中するというようなことがもしも起こると、1mSv/h くらいにはなりえることになります(チェルノブイリではそのような高濃度汚染スポットが見つかっています) この程度になると、人体への影響が無視できないので、遅くても1日、なるべく早くこのような場所を発見し、避難することが必要になります。もう1桁低いレベルでもなんらかの対応が必要になると思います。

とはいえ、これは、関東の多くの住民が深刻な被害を受ける、といったことは極めて考えにくい、ということではあります。東北地方、特に福島県についてはわかりません。

このレベルの放射線でもっとも問題になるのは農産物への影響で、植物がまず地面から濃縮し、動物がさらに濃縮し、となります。これは福島県では既に問題になる地域があるレベルで、今後対応が必要となります。また、 10uSv/h を超えるレベルになると、137Csについても 0.1-1uSV/h 程度ある可能性があります。131I は半減期8日ですが 137Cs は30年で、基本的に減らないのでそこにで暮らす人はずっと影響を受けることになります。10年スケールでは人が住むことができなくなっている領域がある程度の面積であちこちに発生していると考えられ、特に福島県については早急により空間分解能の高い測定が必要と考えられます。(中略)

以下の理由から燃料棒の大規模な破損と放射性物質の大量放出は起こっていると考えるべきです。

燃料棒が大規模に破損していないとは考えられません。これは、 そうでないと理解できない量の I, Cs が放出されているからです。 (1-3 全部かどうかはわかりませんが、多分全部。でなければ水素は発生し なくて爆発も起きないので)

とすると、何が壊れているか、はあまり問題ではありません。注入した海水 が蒸気になってしまえば、(この辺化学に弱い私には断言できないのですが) おそらく I, Cs はある程度水蒸気にも溶ける(特に高温の水蒸気には)し、 また燃料表面で膜沸騰のような激しい沸騰状態になっていたら、そこで濃縮 された CsI が微粒子になって水蒸気にまざるといったことも起こると考え られます。この水蒸気は、圧力容器、格納容器が壊れているかどうかに無関 係に、基本的には大気中に放出されていると考えられます。

沸騰を抑えるだけの大量の海水を注入しているとすれば、それは溢れて地下水層か海に流れだしています。

ということで、現在の状態は圧力容器、格納容器が壊れていてもいなくても同じだと思います。壊れていなかったとしたら人為的に逃がす必要がある、それを閉じ込めるものはない、という状態なので。

僕は、自身と大切な人を守ることを第一に考えることが、それができる状況ならば、それが一番良いと思っています。特に現在のような危機的状況において、子供の身を守れるのは、親だけなのですから。村上龍氏が書くような、日本国のために命を犠牲にして捧げよというような特攻的な考え方には賛成できません。日本国の経済よりも、大切な人の生命の方が圧倒的に大切でしょう。その点で、下記の文章に賛同しています。

http://d.hatena.ne.jp/yanjinon/20110320/1300597313
「危機に面しても自己を顧みず、集団のために職務を忠実に遂行する兵士となることが日本における理想的人間だ」(村上龍)

俺はこれが嫌いだ。パニックでも自己の生存に執着する人間の方が好きだ。その方が信じられる。そういう人間は絶対にその執着を裏切らない。捨てるべき美しさ、裏切られるような理想を最初から持っていないから。

もちろん集団にとってプラスなのは日本的なあり方だ。個人が自己の利益のみを追求せず、全体の価値に従う方が集団はうまくいくに決まってる。

それでも他人に揶揄され、見下され、蔑まれたとしても自己にしがみつく人間の方が好きだ。その方が正直だから。

今、日本にいる大勢の人々の命を救うために、非常に低い可能性(冷却システム再稼動)にかけて、自衛隊の人や消防の人が自身の命を文字通り削って、福島原発を冷却しようと頑張っている。これはとても崇高なことです。しかし、本当は、こんな特攻みたいなことをさせては絶対にいけない。彼らの行動は非常に崇高で倫理的な、称えるべきものです。そして、彼らにこのようなことを強制的に強いていること自体は絶対に許されない反倫理的なことであることを、全日本人は決して忘れてはならないと思います。なぜ彼らがこのような危地へ赴くことが強いられたのか、原子力行政の責任者達と東京電力の責任者達の責任は、究極的に最大に重く問われなければならない。これができなければ、日本人には倫理がないということになります。

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