2011年02月24日 03:20
魔法少女まどか☆マギカ論文「美樹さやかに捧げる魔法少女まどか☆マギカ論」
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魔法少女まどか☆マギカ論文
『美樹さやかに捧げる魔法少女まどか☆マギカ論』
結論から言って、『魔法少女まどか☆マギカ』は誰かが必ずやるべきだった、新しいパロディ作品である。特に、自分が属するジャンルに不満を持ち、活気がない、売り上げが落ちている、視聴者のニーズが分からない、やりたいことが分からなくなってきた、などと口にするアニメ製作者は、率先してこういう作品作りをすべきだった。
新規性を持つ優れたパロディ作品の出現はアニメ業界の成熟の証拠である。幾つもの手法が定型化し、何度となく繰り返され、しかもそれが広範囲のニーズを獲得していなければパロディは成立しない。パロディがあって初めて業界は成熟し、かつ新たな発展への足がかりをつかむことが出来る。
パロディとは観客と製作者の間で成立した共通了解を再確認させた上で、共通了解を解体し再構築する装置である。作品内でパロディされているものがそもそも何なのかを読み解かせることで、そのジャンルがどういった要素で成り立っていたかを現実的な共通了解として認識させた上で、それを解体して再構築するのである。
それは閉じていた場所に穴を空けて、外部にあるものを流し込む役割をも担う。それまで「お約束」とされていた事柄に疑問を呈し、それとは違う法則や常識を流し込んでぶつけ合わせ、意図的な破綻をもたらすことによって、使い古された手法を再構成して新しいものを生み出す。
周辺から遠巻きに眺めるような視点(ドン・キホーテ式)でそれをやるか、頭上から見下ろすような視点(デウス・エクス・マキナ式)でそれをやるか、あるいは内なる声(トリックスター式)としてそれをやるか、はたまたそれら全ての手法を入り乱れさせるかによってパロディの行方が定まる。
『魔法少女リリカルなのは』はバトル魔法少女アニメにおいて天上から見下ろすようなデウス・エクス・マキナ視点によるパロディを行い一大ムーブメントを巻き起こし、『ナースウィッチ小麦ちゃん』は観客も登場人物に含めたメタ視線から遠巻きに眺めるような視点で上手なパロディ展開を行った。『魔法少女まどか☆マギカ』が行おうとしているのは魔法少女アニメにおける内なる声を響かせるものとしてのパロディである。『魔法少女まどか☆マギカ』の手法の根幹は、第3話の展開に端的に表れている。
「目に焼き付けておきなさい。――『魔法少女』になるってそういうことよ」
第3話で、巴マミの無惨な死に様に対して、鹿目まどかと美樹さやかの二人へ、暁美ほむらが投げ掛ける台詞である。これまでの魔法少女アニメは基本的には「無意味で無惨な死」を描かなかった。例え、死が描かれるとしても、それには、死ということと釣りあいを取らせようとする何らかの肯定的意味(自己犠牲による仲間の救済etc)、すなわち救いが用意されるのが普通である。
しかし、命がけの戦闘の渦中へ、子供をチャイルド・ソルジャーとして巻き込むような連中――勿論これは、敵キャラクターと共に、少女達を魔法少女という戦士に仕立てて戦闘に巻き込む使い魔の連中も含むのである――が、この恐ろしい世界において、そのような『一定の配慮』をするのはおかしな話である。魔法少女アニメを愛する人々は誰もが一度突っ込みを入れたことがある筈だ。『なぜ、敵は魔法少女が変身するときに攻撃しないのか、魔法少女が掛け声を出しているときに攻撃しないのか』『なぜ、使い魔は少女達を戦闘に巻き込むのか。それはあまりにも外道な行為ではないか』などのことを。もちろんこれは、全てメタ的視線からの審美的な理由として説明が付くことであろう。だが、こういったメタ的な説明付けを拒否して、あくまで物語内に全力で突っ込むのが、物語に内なる声を響かせる――すなわち物語に突っ込みの声を入れるパロディというものなのである。
ここでパロディの道は二つに分かたれる。現実からのメタな突っ込みを物語内に「メタ視線からのダイレクト・メッセージ」として組み込めば、審美的で優しい物語の世界は維持されて、その代わり、その世界はあらゆることに突っ込みが入れられるおかしみに満ち溢れたものになるだろう。そのおかしみをギャグという形で昇華させた傑作魔法少女アニメとしては『魔法陣グルグル』が挙げられる。だが、それとは別の道、メタな突っ込みを、物語の展開にそのまま活かすという道もある。それは、魔法少女アニメとしてのリアリティの強度を上げてゆく、魔法少女アニメを、メタ・リアリティに近づけるという悲劇的パロディの道である。『魔法少女まどか☆マギカ』は後者の道を選択した。
『魔法少女まどか☆マギカ』では「魔法少女の戦闘による無意味で無惨な死」「魔法少女が戦闘を行うことに対するリスク」「魔法少女になること自体のリスク」などの描写がひたすら続く。今までの魔法少女アニメは「魔法少女アニメとしてのお約束」により、魔法少女はリスクを回避することを当然としていた。そのリスクが突然示されるとき、観客は衝撃と共に重苦しさを感じる。だが、その重苦しさは決して否定的なものではない。むしろ、魔法少女の世界が我々の世界――メタ・リアリティの世界に近づいたと感じ、我々は不思議な悲しみと愛おしさを画面の中の魔法少女達に覚えずにはいられない。
さて、この作品が残酷であるかどうかは問題ではない。当然のごとく残酷だからだ。「常にリスクがある世界のリアリティ」などというものは物語から見れば究極の残酷の部類に入るものである。命がけで殺しあう戦闘の描写というものは、どのような戦闘であっても、本質的に残酷なものであろう。戦闘に負けた巴マミは生きたまま食われるという無惨な死が描かれる。少女達を魔法少女というチャイルド・ソルジャーに仕立て上げる使い魔のキュゥべえは全てにおいて驚くほどに外道な使い魔であるが、他のアニメの使い魔達も行ってきた、年端も行かぬ少女達を戦場に放り込むなどという行為自体が、最大に外道な行為なのである。その点において、キュゥべえは魔法少女アニメの使い魔としての純粋な本性がクローズアップされた存在に過ぎない。
「キュゥべえはどうしてこんな酷いことするの?」
「あいつは酷いとさえ思っていない。奇跡の正統な対価と言い張るだけ」
「全然釣り合ってないよっ!あんな身体にされちゃうなんてっ!さやかちゃんはただ、好きな人の怪我を治したかっただけなのに…」
「奇跡であることに違いはないわ。不可能を可能にしたんだから。美樹さやかが一生を費やして介護しても、あの少年が再び演奏できるようになる日は来なかった。奇跡はね、本当なら人の命でさえ購えるものじゃないのよ。それを売って歩いているのがあいつ。感謝と責任を混同しては駄目よ。あなたには彼女を救う手だてなんてない。引け目を感じたくないからって借りを返そうだなんて、そんな出過ぎた考えは捨てなさい」
「ほむらちゃん…どうしていつも冷たいの?」
「そうね…きっともう人間じゃないから、かもね」
キュゥべえの甘言に乗せられてしまう美樹さやか。『魔法少女まどか☆マギカ』の物語において、美樹さやかは愚かであるとして、知性的な暁美ほむらに切り捨てられる。確かに彼女は愚かであろう。しかし、この愚かさは、他の魔法少女アニメにおいては、無垢である、純粋であるとして称揚され美化される愚かさである。だが、まどか☆マギカにおいては、愚かさはただひたすらに愚かであり、そこには称揚や美化の一切は無く、一片の慈悲も救いもない。
だが、この重苦しい「リアリティ」が、むしろ、愚かであるキャラクターを魅力的に見せていることに、我々は留意すべきであろう。美樹さやかは愚かさゆえに滅ぶであろうが、ゆえに、愚かさも含めて、彼女の全てが魅力的に感じられるのである。登場人物の良いところだけをつまみ食いするような見方、いわゆる「何々属性」的な見方を廃し、登場人物にに対する全人的な見方を可能にする――シェイクスピアが描くハムレットやリア王やオセローのように、人間としての生きた肌の感覚が感じられる登場人物たちの全体的な姿を描く――それが物語における「リアリティ」の最大の効用である。現代アニメにおいて悲劇的パロディは、全人的な登場人物を最後まで描き得る少数の道であり、『魔法少女まどか☆マギカ』は、その体現なのである。
「とうとう散ってしまわれた、その気高きお心も。おやすみなさいませ、ハムレット様」
参考:沖方丁『撲殺天使ドクロちゃん』論
http://lanopa.sakura.ne.jp/ubukata/dokuro.html
後書き
僕はさやさや(美樹さやかの愛称)が好きなんだなあと改めて思った(^^;まどか☆マギカ第7話まで見て自分の中でさやさやが一番好きな登場人物に…。こういう、善良ゆえに愚かさを持つ、気高く悲劇的な人物、僕はとても好きですね…。善良ゆえの愚かさと人間を感動させる気高さは一体のものであり、切り離せないものなのであるということも書きたかったのですが、僕の力不足で上手く論文内に組み込めなかった…さやさやごめんよ…。
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新規性を持つ優れたパロディ作品の出現はアニメ業界の成熟の証拠である。幾つもの手法が定型化し、何度となく繰り返され、しかもそれが広範囲のニーズを獲得していなければパロディは成立しない。パロディがあって初めて業界は成熟し、かつ新たな発展への足がかりをつかむことが出来る。
パロディとは観客と製作者の間で成立した共通了解を再確認させた上で、共通了解を解体し再構築する装置である。作品内でパロディされているものがそもそも何なのかを読み解かせることで、そのジャンルがどういった要素で成り立っていたかを現実的な共通了解として認識させた上で、それを解体して再構築するのである。
それは閉じていた場所に穴を空けて、外部にあるものを流し込む役割をも担う。それまで「お約束」とされていた事柄に疑問を呈し、それとは違う法則や常識を流し込んでぶつけ合わせ、意図的な破綻をもたらすことによって、使い古された手法を再構成して新しいものを生み出す。
周辺から遠巻きに眺めるような視点(ドン・キホーテ式)でそれをやるか、頭上から見下ろすような視点(デウス・エクス・マキナ式)でそれをやるか、あるいは内なる声(トリックスター式)としてそれをやるか、はたまたそれら全ての手法を入り乱れさせるかによってパロディの行方が定まる。
『魔法少女リリカルなのは』はバトル魔法少女アニメにおいて天上から見下ろすようなデウス・エクス・マキナ視点によるパロディを行い一大ムーブメントを巻き起こし、『ナースウィッチ小麦ちゃん』は観客も登場人物に含めたメタ視線から遠巻きに眺めるような視点で上手なパロディ展開を行った。『魔法少女まどか☆マギカ』が行おうとしているのは魔法少女アニメにおける内なる声を響かせるものとしてのパロディである。『魔法少女まどか☆マギカ』の手法の根幹は、第3話の展開に端的に表れている。
「目に焼き付けておきなさい。――『魔法少女』になるってそういうことよ」
第3話で、巴マミの無惨な死に様に対して、鹿目まどかと美樹さやかの二人へ、暁美ほむらが投げ掛ける台詞である。これまでの魔法少女アニメは基本的には「無意味で無惨な死」を描かなかった。例え、死が描かれるとしても、それには、死ということと釣りあいを取らせようとする何らかの肯定的意味(自己犠牲による仲間の救済etc)、すなわち救いが用意されるのが普通である。
しかし、命がけの戦闘の渦中へ、子供をチャイルド・ソルジャーとして巻き込むような連中――勿論これは、敵キャラクターと共に、少女達を魔法少女という戦士に仕立てて戦闘に巻き込む使い魔の連中も含むのである――が、この恐ろしい世界において、そのような『一定の配慮』をするのはおかしな話である。魔法少女アニメを愛する人々は誰もが一度突っ込みを入れたことがある筈だ。『なぜ、敵は魔法少女が変身するときに攻撃しないのか、魔法少女が掛け声を出しているときに攻撃しないのか』『なぜ、使い魔は少女達を戦闘に巻き込むのか。それはあまりにも外道な行為ではないか』などのことを。もちろんこれは、全てメタ的視線からの審美的な理由として説明が付くことであろう。だが、こういったメタ的な説明付けを拒否して、あくまで物語内に全力で突っ込むのが、物語に内なる声を響かせる――すなわち物語に突っ込みの声を入れるパロディというものなのである。
ここでパロディの道は二つに分かたれる。現実からのメタな突っ込みを物語内に「メタ視線からのダイレクト・メッセージ」として組み込めば、審美的で優しい物語の世界は維持されて、その代わり、その世界はあらゆることに突っ込みが入れられるおかしみに満ち溢れたものになるだろう。そのおかしみをギャグという形で昇華させた傑作魔法少女アニメとしては『魔法陣グルグル』が挙げられる。だが、それとは別の道、メタな突っ込みを、物語の展開にそのまま活かすという道もある。それは、魔法少女アニメとしてのリアリティの強度を上げてゆく、魔法少女アニメを、メタ・リアリティに近づけるという悲劇的パロディの道である。『魔法少女まどか☆マギカ』は後者の道を選択した。
『魔法少女まどか☆マギカ』では「魔法少女の戦闘による無意味で無惨な死」「魔法少女が戦闘を行うことに対するリスク」「魔法少女になること自体のリスク」などの描写がひたすら続く。今までの魔法少女アニメは「魔法少女アニメとしてのお約束」により、魔法少女はリスクを回避することを当然としていた。そのリスクが突然示されるとき、観客は衝撃と共に重苦しさを感じる。だが、その重苦しさは決して否定的なものではない。むしろ、魔法少女の世界が我々の世界――メタ・リアリティの世界に近づいたと感じ、我々は不思議な悲しみと愛おしさを画面の中の魔法少女達に覚えずにはいられない。
さて、この作品が残酷であるかどうかは問題ではない。当然のごとく残酷だからだ。「常にリスクがある世界のリアリティ」などというものは物語から見れば究極の残酷の部類に入るものである。命がけで殺しあう戦闘の描写というものは、どのような戦闘であっても、本質的に残酷なものであろう。戦闘に負けた巴マミは生きたまま食われるという無惨な死が描かれる。少女達を魔法少女というチャイルド・ソルジャーに仕立て上げる使い魔のキュゥべえは全てにおいて驚くほどに外道な使い魔であるが、他のアニメの使い魔達も行ってきた、年端も行かぬ少女達を戦場に放り込むなどという行為自体が、最大に外道な行為なのである。その点において、キュゥべえは魔法少女アニメの使い魔としての純粋な本性がクローズアップされた存在に過ぎない。
「キュゥべえはどうしてこんな酷いことするの?」
「あいつは酷いとさえ思っていない。奇跡の正統な対価と言い張るだけ」
「全然釣り合ってないよっ!あんな身体にされちゃうなんてっ!さやかちゃんはただ、好きな人の怪我を治したかっただけなのに…」
「奇跡であることに違いはないわ。不可能を可能にしたんだから。美樹さやかが一生を費やして介護しても、あの少年が再び演奏できるようになる日は来なかった。奇跡はね、本当なら人の命でさえ購えるものじゃないのよ。それを売って歩いているのがあいつ。感謝と責任を混同しては駄目よ。あなたには彼女を救う手だてなんてない。引け目を感じたくないからって借りを返そうだなんて、そんな出過ぎた考えは捨てなさい」
「ほむらちゃん…どうしていつも冷たいの?」
「そうね…きっともう人間じゃないから、かもね」
キュゥべえの甘言に乗せられてしまう美樹さやか。『魔法少女まどか☆マギカ』の物語において、美樹さやかは愚かであるとして、知性的な暁美ほむらに切り捨てられる。確かに彼女は愚かであろう。しかし、この愚かさは、他の魔法少女アニメにおいては、無垢である、純粋であるとして称揚され美化される愚かさである。だが、まどか☆マギカにおいては、愚かさはただひたすらに愚かであり、そこには称揚や美化の一切は無く、一片の慈悲も救いもない。
だが、この重苦しい「リアリティ」が、むしろ、愚かであるキャラクターを魅力的に見せていることに、我々は留意すべきであろう。美樹さやかは愚かさゆえに滅ぶであろうが、ゆえに、愚かさも含めて、彼女の全てが魅力的に感じられるのである。登場人物の良いところだけをつまみ食いするような見方、いわゆる「何々属性」的な見方を廃し、登場人物にに対する全人的な見方を可能にする――シェイクスピアが描くハムレットやリア王やオセローのように、人間としての生きた肌の感覚が感じられる登場人物たちの全体的な姿を描く――それが物語における「リアリティ」の最大の効用である。現代アニメにおいて悲劇的パロディは、全人的な登場人物を最後まで描き得る少数の道であり、『魔法少女まどか☆マギカ』は、その体現なのである。
「とうとう散ってしまわれた、その気高きお心も。おやすみなさいませ、ハムレット様」
参考:沖方丁『撲殺天使ドクロちゃん』論
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後書き
僕はさやさや(美樹さやかの愛称)が好きなんだなあと改めて思った(^^;まどか☆マギカ第7話まで見て自分の中でさやさやが一番好きな登場人物に…。こういう、善良ゆえに愚かさを持つ、気高く悲劇的な人物、僕はとても好きですね…。善良ゆえの愚かさと人間を感動させる気高さは一体のものであり、切り離せないものなのであるということも書きたかったのですが、僕の力不足で上手く論文内に組み込めなかった…さやさやごめんよ…。
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