2010年10月30日 04:42

カプコンの池原実さんと切込隊長さんが稲船敬二さんにコメントを寄せていますね…。稲船さんがんばれ…。

デッドライジング 2【CEROレーティング「Z」】
デッドライジング 2【CEROレーティング「Z」】

僕は稲船敬二さんのカプコン退社を昨日始めて知って衝撃を受けたんですが、既に10月17日の時点から、切込隊長さんと池原実さん(ブレスオブファイアシリーズを製作したカプコンのゲームクリエイターさん、今年は稲船さんと一緒にデッドライジング2を製作)が稲船敬二さんの退社についてブログエントリ・ツイッターを書かれていたんですね…。切込隊長さんのエントリは、騎士団長=稲船敬二さん、王国=カプコンです。

切込隊長BLOG「功労者である騎士団長の解任と、王国側の事情」
http://kirik.tea-nifty.com/diary/2010/10/post-67d7.html

池原実さんツイッター
http://twitter.com/maqauto
10/17
騎士団長的な何かでいうと、おれは何者かであるのだろうか。一兵卒か。エンジョイアンドエキサイティングか。

10/27
自分でコンセプト立てて動けてない人が、新人に「コンセプトとは」(キリッとかやってんの。もう見てらんない。
とはいえ、弊社でゲームを作る上で優先されるのはコンセプトでもマーケティングでも作品性でもなく、お家事情だからな。

10/29
さようなら、ボス(;;)社長のblog
http://blog.daletto.net/inafunekeiji/
カプコンの稲船でなくなるだけで、稲船さんは稲船さんなんだけどね。
カプコンと、ダレットでの、ボスとしての稲船さんをリスペクトしてきたし、それも今後変わらないだろうと思う。
というか、会社のプレスリリースより、稲船さんのブログのほうが先なのか。

稲船敬二氏は,何を思い,何を考え,何を目指してカプコンを辞めていくのか。
http://www.4gamer.net/games/084/G008467/20101029004/
インタビュー読んでると、やっぱり稲船さんはオーラルコミュニケーションの人だとつくづく思うなあ。セミナーとかも面白い話するし。べしゃり上手い。

「しかし本当にショックだったのは,開発サイドにさえ理解されたかどうか危うい,という部分です」か…うーむ。俺のようなはぐれ企画マンが理解していたところで、援護にならないんだよなあ…
http://www.4gamer.net/games/084/G008467/20101029004/index_2.html

まあ、本当にちゃんと理解えきていたのかは別にしても、意識の、考え方の、視点の問題だからなあ。しくみをそれ向きに整えて、ぱきっと切り替えるか… 少しずつ啓蒙して浸透させるかしかないんだろう。
社内的にはもちろん、前に判っていたことだけど… オープンになると、やっぱり現実なんだなあと。 本当にこれは目先の仕事なんて放り出して、飲みに行くのが正解なのだろう。けど、おとついが締切りの仕事だからなこれ…

稲船さんインタビュー読み終わった。明解だった。
http://www.4gamer.net/games/084/G008467/20101029004/

はー。サラリーマン仕事に戻るか…

なんだか、読んでいて悲しくなってきました。稲船さん、頑張って欲しいです…。僕は稲船さんを応援したいですね…。余談ですが、僕、ブレスオブファイアシリーズ物凄く好きなので、池原実さんにはブレスオブファイアの新作、出して欲しいな…。ブレスオブファイア2はwiiのバーチャルコンソールでプレイできます、RPG好きで未プレイのお方々にはぜひにお勧めなゲームです。閑話休題。

話を戻しますと、ゲーム業界やそこで働くクリエイターさん達について、極めて嘲笑的で悪意に満ちたことばかり取り上げて、ゲームに関わるあらゆることに対しセンセーションな憎悪と敵意を毎日煽っているいくつかのゲーム系大手ブログは、今回の稲船さん退職のことを取り上げて、これぞとばかりに稲船さんをバッシングしています…。今回の事だけではなく、稲船さんはhttp://blog.excite.co.jp/k-inafune/14306548/などに見られるように、ちょっとエキセントリックなことを書くクリエイターさんです(僕はそのエキセントリックさの中に稲船さんを真面目な真摯さを感じ、好感を持っています)。それを、なんでかは分かりませんが、常にゲーム業界を嘲笑している幾つかのゲーム系大手ブログはそのエキセントリックさを嘲弄して、稲船さんは気の毒に昔から物凄くバッシングされています…。

しかし、今回の稲船さんの退社について述べるならば、まず、10/17の切込隊長さんのブログと、カプコンの社内にいるクリエイターさんである池原実さんのツイッターを読んで、その上で、カプコンが非常にワンマンな一族経営の会社であること(これは、先日放映したテレビ東京のカンブリア宮殿という番組にカプコン経営陣が出て、開発陣に対して物凄くワンマンな態度を取っていたのを見ました)、カプコンで面白いゲームを製作し活躍したクリエイターさんの多くは退社していることをあわせて考えるならば、稲船さんがインタビューhttp://www.4gamer.net/games/084/G008467/20101029004/で述べている言葉に、理があると僕は感じます。

独立した稲船さんが成功してくれるといいなと僕は思います。経営陣が開発チームを問題のある形で支配下に置くようなカプコン的なゲーム製作ではなく、開発チーム、ゲームクリエイターのお方々一人一人に、ちゃんとゲーム製作の報酬と実権が来るシステムがゲーム業界にきちんと作られれば良いなあと思いますね…。

上記のようなシステムへの取り組みとしては、例えば、今年のミリオンセラーソフトになった「wiiパーティ」や、面白さはプレイした僕が保証できるカービィシリーズの最新作「毛糸のカービィ」、メトロイドシリーズ最新作「メトロイドアザーエム」、ゼノギアス・ゼノサーガシリーズ最新作「ゼノブレイド」など(僕はカービィ・メトロイド・ゼノブレイド三作ともプレイして大満足です)、どれも、任天堂外部の開発チームに任天堂が委託して開発して、ゲーム発売前に任天堂の厳しいクオリティチェックを通って、クオリティに定評のある任天堂のゲームとして発売された作品です。

こういった形で、ゲーム開発自体は、小回りの効く外部の多様な開発チーム(ディベロッパー・開発元)が開発する、開発後、パブリッシャー(開発元に開発を委託する販売元。この場合は任天堂)がきちんとクオリティチェックが確り掛けることで、安心して信頼を持って購入できる作品となる、こういった、小規模な開発チーム・クリエイター(ディベロッパー)であっても良い作品を作れば評価され報われる仕組みが、もっと広範に広がればいいなと思いますね…。「黄金の太陽 漆黒の夜明け」シリーズや「カセキホリダー」シリーズもこの形態(外部開発チームが開発し、販売元任天堂が発売前に厳しいクオリティチェックを行う)だと思います。

パブリッシャーがディベロッパーに無理難題を押し付けるのではなく、パブリッシャーはディベロッパーが開発しやすいように良い環境を整える、その代わり、パブリッシャーはクオリティチェックを厳しく行って、きちんとしたゲームを開発できないディベロッパーのゲームは発売しない(販売元であるパブリッシャーのブランドクオリティを守る)ということを、パブリッシャーが心がけてくれれば、ゲーム業界は良い方向に変わってくると思います。

稲船さんには頑張って欲しいですね。カプコンから独立して出す新作ゲーム、一介のゲーム好きとして心から期待しております。

参考作品(amazon)
デッドライジング 2【CEROレーティング「Z」】
デッドライジング 2【CEROレーティング「Z」】
黄金の太陽 漆黒なる夜明け
アースシーカー(今冬発売予定)
ラストストーリー(仮称)
キャサリン
キャサリン
スーパーカセキホリダー
ぼくらはカセキホリダー
毛糸のカービィ
毛糸のカービィ 公式攻略本
METROID Other M(メトロイド アザーエム)
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