手塚治虫「雨のコンダクター」の主題となったバーンスタイン指揮ハイドン戦時ミサが出ます！

バーンスタイン+手塚治虫/雨のコンダクター ~ハイドン:戦時のミサ より [DVD]
手塚治虫マンガ音楽館 (ちくま文庫)

さきほど偶然知ったのですが、バーンスタインの1973年ベトナム反戦コンサートを主題とした手塚治虫さんの傑作漫画「雨のコンダクター」、バーンスタインが実際に1973年ベトナム反戦コンサートで指揮したハイドン戦時ミサのDVDとセットでamazonから2885円で出ますね。うわ〜すごいこれ欲しいけど、失業中なので、お金がない…orz

僕は十数年前、「雨のコンダクター」（バーンスタインの1973年ベトナム反戦コンサートを描いた手塚治虫さんの傑作漫画。バーンスタイン自身に献上され、彼は喜んだという。現在入手しやすいところでは、「手塚治虫マンガ音楽館」に収録されています）を読んで凄い感動して、バーンスタインの1973年ベトナム反戦コンサートがどうしても聴きたくて、アルバム探しまくったんですね。それはもう一生懸命探しました。

けれど…、十数年間探し続けて、それでも、どこにも売ってなかったんですよね…。今はなき渋谷HMVなどで懸命に探した記憶が蘇る……うう…ダメだ…お金ないけど買うしかない！！雨のコンダクターを読んだお方々なら分かって頂けると思うのですが、これは…お金ないけど、我慢は無理なのです！生活費を全て削ってでも買うしかないです…ああ…お金全然ないのについにamazonでポチってしまった…。

ポチった後、良く見たらこれ、1984年の演奏です…。雨のコンダクターで描かれた1973年ベトナム反戦コンサートの演奏だと思ってポチってしまった…。でも、バーンスタイン指揮の「J.ハイドン:ミサ曲第7番ハ長調 戦時のミサ」はこれしかないと思うので、長年の夢である『手塚治虫「雨のコンダクター」を、バーンスタイン指揮ハイドン戦時ミサを聴きながら読む』を叶えるには、やはり思い切ってポチるしかないのでした…。

と思ったら、こちらのブログさん（「鎌倉スイス日記」さんhttp://suisse.exblog.jp/11651946）によると、現在5000円弱で売っているバーンスタイン指揮ハイドン12枚組にもバーンスタイン指揮ハイドン戦時ミサは収録されているみたいです…。9000円で売っているバーンスタインシンフォニーエディション60枚組には流石に入っていないみたいですが…。9000円60枚組の方に入っているハイドンは、82番から104番の交響曲のみのようです。（「HMV」http://www.hmv.co.jp/news/article/1008260060/より）。

Bernstein Symphony Edition
Leonard Bernstein Conducts Haydn

うう…ポチる前に情報収集すべきでした。どうしよう…悩むなあ…。お金ないから、やっぱり、amazonの購入は取り消して、図書館にダメ元で予約を出してみようかな…このDVDは手塚治虫「雨のコンダクター」とセットなので、本ということで図書館に予約申し込みすれば入荷するんじゃないかな…と思ったら…発送準備中なので取り消せませんでした…ああ…。とても聴きたいと願っていた音楽ですが、お金がないことを考えると複雑な気持ちになりますね…。

ちなみに「雨のコンダクター」で描かれた1973年のベトナム反戦コンサートの録音もちゃんとあるんですね。廃盤であり、入手は不可能に近い感じですが…。これが一番聴いてみたいですね…。

ハイドン＋バーンスタイン＋手塚治虫＝「雨のコンダクター」
http://sclassic.blog40.fc2.com/blog-entry-48.html
（雨のコンダクターは）FMレコパル誌での　コミックで描かれていたもので　テーマは　ハイドンの「戦時のミサ曲」とバーンスタインそして　当時の　アメリカの　ニクソン政権であった。初版1974年

今年2009年は　ハイドンが亡くなって200年。1809年5月31日　ナポレオン軍の砲声下　ウィーンでハイドンは　息を引きとった。　フランス革命の余波で　ヨーロッパ全域に戦雲が被い不安な世相です。エステルハージ家の庇護を離れ　後半生のハイドンは　ミサ曲等の宗教曲に力を注いだ。その一つが　ティンパニーが砲声のように　轟くことから　「戦時のミサ曲」と　ニックネームが付けられている　平安を願う曲です。（最後のアニュスディの部分）

1973年1月　ワシントン。ベトナム戦争で　アメリカの疲弊が進み「名誉ある休戦」を掲げた　ニクソンが　大統領に就任しました。その前夜　政権は　オーマンデイ指揮のもとフィラデルフィア管弦楽団でチャイコフスキーの「1812年」をメインとする　就任式記念大演奏会を　ケネディ・センター　ホールで行い、片や　ワシントン大聖堂では　バーンスタインと有志で　ハイドンの「戦時のミサ」を　無料で行ないました。

雨の中にも関らず大聖堂は　いっぱいで（外には12000人）　中に入りきれない人のため　外でも聞けるように　スピーカーなど　配置しました。動員数の結果は　明らかに　バーンスタインに軍配が上がりました。

これらのエピソードが「雨のコンダクター」として　コミックで描かれています。以降　バーンスタインは　ニクソン政権に　疎んじられ彼は活動の軸足を　ヨーロッパに向けました。佐藤はLPを　持っていますがそのジャケットと　コミックに描かれた　最後のページの演奏中の絵は略したところは無く　手塚治虫の全力さが　伺われます。

この録音はライブではなく翌日の録音です。つまり就任式当日　レコードはSOCO-46　CDはSRCR-9077-8　バーンスタインが来日した際　このコミックを編集部が見せたところ　「バーンスタインは大変喜んだ」と残っています　現在は残念ながら　LP　CD　共　廃盤中です。　ハイドンのメモリアル・イヤーなので　復活して欲しいものです。

いつか、復活して欲しいと、僕も心から願いますね…。

参考作品（amazon）
バーンスタイン+手塚治虫/雨のコンダクター ~ハイドン:戦時のミサ より [DVD]
Bernstein Symphony Edition
Leonard Bernstein Conducts Haydn
手塚治虫マンガ音楽館 (ちくま文庫)

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