2010年09月12日 15:40

任天堂「いろづきチンクルの恋のバルーントリップ」プレイ中。恐るべきシンクロゲーム(爆)

いろづきチンクルの恋のバルーントリップ
ラブやん 13 (アフタヌーンKC)

ゼルダの伝説シリーズからのスピンオフ(番外編)として作られた、任天堂のアドベンチャーゲーム「いろづきチンクルの恋のバルーントリップ」がamazonで1000円で売っていたので先日購入してプレイ中です。なんというか…やっていると「どよーん」という感じになるゲームですね…。すごく面白いんですが、ある意味、プレイヤーが恵まれていない環境にいればいるほどそこをザクザク抉ってくるゲームです。僕なんかはザクザク抉られる訳で…。

プレイを始めると、冴えない容貌の男(主人公)が、ボロボロのアパートで横たわってテレビを見ており、「35歳独身 仕事なしお金なし もちろん彼女なし」とメッセージが…。僕は35よりは若いですが、仕事なしお金なしもちろん彼女なし」は完全に当て嵌まるので、『ゲームの中に自分がいる!!』と大ショックですよ。こんな方向にシンクロしなくていいのに…。このダメ人間が、異世界(ゼルダの伝説の世界なのかな?)に飛ばされてしまい、全身緑タイツの変態キモオタ男チンクル(女の子に声を掛けると、風貌を気味悪がれ、変態とかキモオタとか呼ばれて逃げられる)として冒険を繰り広げるブラックユーモア満載のゲームです。任天堂とは思えないほど展開に毒がありますね…。逆に、任天堂発売だからこそ、ここまでブラックユーモア満載にできるのかな…。

いろづきチンクルの恋のバルーントリップ公式サイト
http://www.nintendo.co.jp/ds/bcnj/index.html
ニコニコ大百科「チンクル」
チンクルとは、任天堂発売のゼルダの伝説シリーズ、およびそのスピンオフであるチンクルシリーズに登場する35歳無職童貞のオッサン(中略)無職独身から脱し彼女をつくってモテモテになるため、絵本の中へと突入したチンクルだったが、絵本の登場人物にすら不審者扱いされてしまう。しかしチンクルは諦めない。絵本の中で活躍し、彼女を手に入れMOTEMOTEになるのだ!

主人公チンクルは、活躍というよりは、冒険中もずっと上島竜平的ポジションでして、「押すなよ!絶対に押すなよ!」と言いながら押される役柄といいますか…。異世界でチンクルになった主人公の外見が全身緑タイツの見るからに気持ち悪い変態キモオタなので、外見だけで女の子から嫌われまくり、話しかけただけでぶっ飛ばされるわ、話しかけただけで罵られ逃げられるわ、『人は外見が十割』という言葉が身に染み入るゲームです。

ゲームとしては、頭を使うパズル要素のあるアドベンチャーゲームとして普通に面白く楽しめます。物語は、オズの魔法使いを上手に昇華したパロディシナリオで、チンクル・カカシ・ブリキ・ライオンの珍道中はなかなか面白くて楽しめます。このシナリオ、主人公チンクルがその外見から女の子達に究極的に嫌われている為、良くも悪くも定石を外した予想の付かない展開だったりして面白いです。ゲームとしては全体全てが丁寧に作られていて面白いですね。さすが任天堂、作り込んであるなあと感心させられます。

無職貧乏中年キモオタを主人公にした、主人公に対する自虐的なギャグがてんこもりのゲームなので、こういうブラックユーモアを好かないプレイヤーさんにはお勧めできませんが、逆に、オタクを自虐ギャグにするタイプの作品が好きなプレイヤーさん、田丸浩史さんの漫画「ラブやん」とか好きなお方々にはぜひお勧めの作品ですね。パズル的なアドベンチャーとしてのゲーム部分はしっかり作り込まれており、そして何より、とても任天堂が開発とは思えないブラックユーモア満載のギャグシナリオアドベンチャーとして楽しめます。

参考作品(amazon)
いろづきチンクルの恋のバルーントリップ
もぎたてチンクルのばら色ルッピーランド
ゼルダの伝説 大地の汽笛(特典無し)
ゼルダの伝説 夢幻の砂時計
ラブやん 13 (アフタヌーンKC)
ポケットモンスター ブラック ホワイト
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