2010年08月17日 05:58

ネットを使うとき冷房が使えず、暑すぎて体調よくないです。18世紀詩中のヒートアイランドについて。

イギリス名詩選 (岩波文庫)
イギリス名詩選 (ワイド版 岩波文庫)

冷房器具が扇風機しかなく、ネットに繋ぐときはルーターに扇風機で風を送っていないと、通信エラーがでてインターネットに繋がらない為、ネットを使うときは冷房器具(扇風機)を使えないのですね…。(ネットするときは、扇風機をルーターに向けて使っている。)ここ最近ずっと、ひどく暑すぎて身体の調子が悪いです…。まるでサウナの中にいるみたいです…。にゃんこも床に広がって寝そべって、ぐったりしています…。

何もしていなくても、汗が噴きだしてきて、暑くて頭がぼんやりして頭痛がしてきます。熱中症で大勢の方がなくなっているとニュースでやっているのに納得です。暑すぎて、身体がひどく辛いです…。まるでサウナの中に閉じ込められているようです…。

僕は東京に住んでいるのですが、アスファルトばかりで、緑がないというのも、この異様な暑さの原因なのかなと思います…。東京はヒートアイランド現象によって、世界の都市圏の中でも、最も人工的な熱量(ヒートアイランド)で暑い都市であると言われておりますし…。

ウィキペディア「ヒートアイランド」
ヒートアイランド(urban heat island (UHI)、 heat island)は、都市部の気温がその周辺の郊外部に比べて異常な高温を示す現象。高温により自然環境が影響を受け、住民の生活や健康にも影響を及ぼすことから、近年問題視されている。対策を行わなければ、人口の集中がある場所では例外なく起こる現象で、都市の規模が大きいほどヒートアイランドの影響も大きい傾向にある。

特に冬場や夜間の気温上昇が著しく、東京では1920年代は年間70日程度観測されていた冬日がほぼ皆無になり、熱帯夜の日数は3倍以上に増加している。

「ヒートアイランド」という語は英語からきており、直訳すると「熱の島」であるが、これは気温分布を描いたとき,等温線が都市を中心にして閉じ,ちょうど都市部が周辺から浮いた島のように見えることに由来する。

従来より気候学においては、高温・乾燥傾向で独特の風系を有するような都市特有の気候を都市気候と呼んでおり、これを研究する都市気候学や都市環境学などの学術分野がある。

ヒートアイランドにあたる都市の気温上昇が初めて発見されたのは、1850年代のロンドンとされている。イギリスの科学者・気象研究者であったリューク・ハワード(Luke Howard)は、当時産業革命により著しく発達していたロンドンの気温が、周辺地域よりも高くなってきていることを発見した。これ以降、欧米を中心に世界各地の大都市で気温上昇が観測されるようになり、やがて"Urban Heat Island"と呼ばれるようになった。日本でもヒートアイランドという言葉が使われるようになり、1970年代に大きく報道されてから知られるようになった。

この異常な温度上昇の主な原因は、端的に言えば都市化に伴う環境の変化だといえる。もともと土砂や植物で覆われていた場所に人間が定住すると、建物ができ、熱が大量に放出されるうえ、構造物が熱の発散を遮ることになるが、都市ではこれが広範囲・高密度に現れ、気候の変化をもたらすのである。

また、近年高層化が進むビルが、海や川の沿岸部に建てられ、風の流れを遮り、それがさらに都市部の高温化に拍車をかけていることがわかって来ている。

ヒートアイランドの緩和策としては、緑地を増加させたり、不用な排熱を減らしたりといった対策が行われる。

重度のうつ病に生涯悩まされた18世紀イギリスの詩人ウィリアム・クーパーは、木々が切り倒され、緑が失われたこと、木々の木陰で風に吹かれて涼むことは誰にもできなくなった悲しみを、1785年に発表された詩に謳っています。僕の場合は、生まれたときから東京はアスファルトの街、コンクリートジャングルな訳で、東京に緑があった時代を知らないので、東京に緑があった時代を懐かしむことすらできない悲しみを感じますね…。

イギリス名詩選より
ウィリアム・クーパー

「ポプラの野原」

ポプラの木立が切り倒され、その涼しい木陰も、
葉摺れの音も、昔の思い出になってしまった。
もう風が木の葉と戯れ、快い響きをたてることもなくなり、
ウーズの川面にその姿を映すこともなくなってしまった。

私の好きなこの野原と、ポプラ木立が茂っていた
この川岸を私が始めて見てから、十二年の歳月が経った。
木立は今では丸太となって草に埋もれてしまい、かつて
緑の木陰を恵んでくれた木も私の腰掛になっている。

私の馴染みの黒鶫も、暑さを避ける木陰を求めて、
どこかのハシバミの茂みへでも逃げていったらしい。
以前は、ここであの鳥の美しい音色に魅了されたものだが、
もはやあの流れるような甘い歌声は響いてはこない。

歳月は矢のように飛び去り、私の人生も例外ではない。
私もこの木立同様、まもなく埋もれてゆく、胸の上に芝生を、
頭の上には一個の墓石を戴いて埋もれてゆく。そして、今までの
木立のかわりに、新しい木立がやがて生い茂るかもしれぬ。

私はこの情景を前にして、そこはかとなく、
人の世の楽しみの儚さに想いを馳せる。
我々の命は確かに短い。そして人間の喜びとするものの方は、
全く続くことなく、我々よりも、もっと早くに死んでゆく。

私達の生は短く、そして私達を楽しませてくれるものの寿命は、私達の生よりも遥かに短いという、悲しみの詩です。僕は、その悲しみにとても共感できて、好きな詩ですね…。

参考作品(amazon)
イギリス名詩選 (岩波文庫)
イギリス名詩選 (ワイド版 岩波文庫)
イギリス名詩選 (岩波CDブックス)
ウィリアム・クーパー詩集―『課題』と短編詩 (慶応義塾大学法学研究会叢書)

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