2010年05月28日 18:37

「ipad」発売。図書館しか書籍へのアクセス方法がない僕のような貧乏人はどうなるんだろう…。

未来をつくる図書館―ニューヨークからの報告― (岩波新書)
図書館に訊け! (ちくま新書)

「ipad」発売されましたね…。さきほど、5時からのTVニュースで「ipad」のような電子ブックのみでの書籍販売も有り得る、既存書店への影響は大きいかも知れないということをやっていましたが、そうなると「ipad」(電子ブック)のみで書籍販売される場合、その本は『図書館で読めない・図書館で借りられない』ということになるんでしょうか…。物凄くがっくりしてショックです…。

僕は失業しており、精神障害三級(三級なので障害年金は出ないです)のうつ病で薬を飲んで何とか日常生活を送っているので、収入がない上に医療費が掛かり(民主党は一体いつになったら障害者自立支援法を改正してくれるのでしょうか。政権が変わっても医療費負担は何も変わっていません)、物凄く生活費に困っています。

日々の生活はamazonギフト券を贈って頂き(ありがとうございます、とても助かっています、深く感謝しております)、毎月一万円くらいの収入であるamazonアフィリエイト(僕のところから購入して頂き、ありがとうございます)、ご善意ある皆様方に助けて頂いているのと、以前の貯金の取り崩しと借金で暮らしていて、毎月非常に心労が激しいギリギリの生活なので、本はほぼ図書館オンリーに頼りきりです…。電子書籍化が進んで、図書館で本が読めなくなるということだと、更に辛いです…。生活費を得るためライブドアのブログ奨学金に応募したりしていますが、たぶん無理だろうなと、酷く諦めが強いです…。

図書館というのは人々の共有知である書籍に、貧富の差関係なく誰でもアクセスを可能にするということを理念とする公共の社会福祉を担っています。もし万が一、電子ブックによる電子書籍オンリーの書籍が出てくるようになると、貧富の差で書籍へのアクセスが妨げられる、その書籍へのアクセスはコントロールされることになる。ipad(もしくはそれに類する電子ブック)と電子書籍を購入できるお金持ちにしか、その書籍にアクセスできない訳です…。貧乏人にとって、非常に惨憺とした未来ですね…。辛いです…。

僕は図書館に頼りきりなので、既に、図書館に入ることの少ないオタク娯楽文化関連の本や、図書館にはほとんど入らない漫画などの文化には、昔に比べ、ほとんどアクセスできない状態なので、電子書籍化で、いよいよ通常の本にもアクセスできなくなるということだと、本当に辛いです…。

元々、日本は、誰でもアクセスできる公共財としての書籍という概念に乏しく、図書館を使って書籍にアクセスするのが困難な図書館後進国であり(G7中日本が最下位です)、僕のような貧しい人間は書籍、そして書籍がつくり出す知の豊かな文化にアクセスできにくい、最初からアクセスを拒否されている国なんですね…。

各国の図書館というのは、貧しき人々を知によってサポートする機能、貧困の拡大再生産を、公共財としての知(書籍へのアクセスとそのサポート)によって少しでも食い止めるように働く機能があるんですが、日本においては、図書館のそういった機能は完全に蔑ろにされています…(菅谷明子「未来をつくる図書館――ニューヨークからの報告」より)。それが更に加速するのかと思うと、涙が滲んできます…。

僕のように、日々の生活に困っていて、図書館でしか書籍にアクセスできない貧乏人にも配慮した、バランスの取れた電子書籍化を求めます…。貧乏で苦しい生活をしている本好きとして、電子書籍という形で、書籍がコントロールされ、貧しき者は書籍へのアクセスから排除されるような未来は、暗いディストピアに他ならないと思います…。電子ブック用の電子書籍化へのニュースを見て、辛い気分になりました…。技術(電子書籍)が貧しき人々を排除するのではなく、貧しき人々への配慮を持って技術があることを心から望みます…。

参考作品(amazon)
未来をつくる図書館―ニューヨークからの報告― (岩波新書)
図書館に訊け! (ちくま新書)
リストラされた100人貧困の証言 (宝島社新書)

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