2010年05月01日 08:30
長いお休みですね。フリーゲーム「らんだむダンジョン」小説「少女ノイズ」ご紹介。
少女ノイズ (光文社文庫)
ゴールデンウィーク、長いお休みですね。ニュースによると、旅行に出かける人が今年は昨年に比べ多いみたいですが、僕はお金がないので、ひたすら家にいるしか…。お休みの暇つぶしにぴったりのゲームや小説をご紹介しますね。と、その前に、Angel Beats!第5話視聴について。第5話は驚嘆するほど出来は悪く、ギャグメインにも関わらず全く笑えない話でした。一話まるごとイジメの話でしたが、ひたすらイジメを行うことを繰り返しギャグネタにされても視聴者は不快感を覚えるだけです…。見ていて気分が悪くなるだけの話と化しており、このアニメがamazonレビューにて凄まじく大絶賛されていることに、真に疑問を感じます…。物語設定の破綻もますますひどくなっていますし…。Angel Beats!の話はこれぐらいにして本題に戻りますね。
まずは、フリーゲーム「らんだむダンジョン」をご紹介。4Gamer_netでのべた褒め紹介を見てプレイし始めたのですが、非常に面白いです。
ランダムにアイテムが出るダンジョンに潜ってアイテムGET&レベル上げをひたすら繰り返す作品ですが、アイテムの紹介文がどれも面白くついついアイテムを集めてしまいます。また、レベル上げがそれほど苦にならないシステムになっているんですね。このゲーム、10フロアごとにかなり強力な中ボスがいて、倒さないと先に進めないので、レベル上げは必須なんですが、雑魚敵との戦闘は結構逃げやすいシンボルエンカウントなので、逃げまくりながら一気にボス直前のフロアまで行ってアイテム収集して装備を整えれば、、ボス直前フロアでの最強雑魚敵を倒すことであっという間にレベルが上げられます。本作は基本的に敵の強さはかなり強めで、何も考えずに戦うとたとえ雑魚敵でもあっという間に瞬殺されることが多いですが、戦いに負けてもデメリットは何もないので、何度でもすぐに再挑戦でき、それが面白みに繋がっていますね。
本作はサクサクとどんどんテンポ良く進むゲームであるところが良いですね。サクサク進む上にボリュームもたっぷりで、10フロアごとの絶対倒す必要のある中ボス以外にも、賞金首モンスターが沢山いまして、中ボスを倒す前にこれらを倒してゆけば倒しきった頃はちょうど、中ボスを倒せるようになっています。中にはボスより強い謎のレアモンスターも…。4Gamer_netにクリアまで40時間と書いてありますが、レベルが100超えてもどんどん強敵が出てきて延々と続くので、40時間を越えて更にもっと楽しめるかなと思います。長いお休みにぴったりの良質なRPGです。
少女ノイズ (光文社文庫)
次は三雲岳斗さんの小説「少女ノイズ」をご紹介。綺麗に纏まった端正な連作短編ミステリで、最近読んだ本の中ではダントツで一押しの作品です。ずば抜けた洞察力を持つヒロインと、狂言回しの主人公が、謎を解いてゆきます。ミステリとしてもきっちり出来ていますが、それとともにキャラクター造形も良いですね。ちょうど乙一さんの連作短編小説「GOTH」シリーズに出て来る登場人物を反転させたような造形になっていて、僕はこちら(少女ノイズ)の方がキャラクターに魅力を感じます。
どういうことかといいますと、GOTHの主人公とヒロインはともに、他者に対する共感の一切が生来的に欠如した、冷血なサイコパス風の人物で、そんな彼らが冷たい目線で残酷趣味な犯罪事件に対しあくまで冷たく耽溺するというのがこの連作シリーズに一貫するストーリラインになっています。本作「少女ノイズ」の登場人物はGOTHのキャラクターとはちょうど真逆の位相になっているんですね。
「少女ノイズ」のヒロインは他者を思いやらずにはいられない善良な性格な上、余りにも洞察力が高く聡明すぎて、普通の人なら見えない(分からない)ような物事も見えてしまい、それら全てを出来うる限り誰も傷つかない最善の方法で解決するための努力を行っているので、もはや生活に疲れ果ててしまっていて、結果として無気力で一見冷たいように見えるんですね。出来る限り事件(人々が傷つくこと)が起きる前に彼女は片をつけてしまうので、彼女の活躍は周囲にはわかりません。一見は無気力で冷たいように見えますが、実は人知れず活躍している名探偵なんですね。
主人公はそんな彼女の数少ない理解者で、彼女とともに事件を解決してゆくことになります。ここら辺はミステリとしてきちっと纏まっていて面白いです。amazonレビューに「ライトノベルとミステリが融合したような作品」と評があり、確かに読みやすさはライトノベル級ですが、それはライトノベルのように文章がスカスカで読みやすいということではありません。本作はきちんと論理的かつ読みやすく端正に文章・構成・展開が纏まっていて読みやすいのですね。何よりも、全体として非常に優れたミステリ小説であるということが言えると思います。読みやすく、キャラクターは魅力的で、何よりもミステリー小説としてとても良く出来ている。「少女ノイズ」、お勧めの小説ですね。
参考作品(amazon)
少女ノイズ (光文社文庫)
GOTH 夜の章 (角川文庫)
GOTH 僕の章 (角川文庫)
GOTH モリノヨル
Angel Beats! 1 【完全生産限定版】 [Blu-ray]
Angel Beats! 1 【完全生産限定版】 [DVD]
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ゴールデンウィーク、長いお休みですね。ニュースによると、旅行に出かける人が今年は昨年に比べ多いみたいですが、僕はお金がないので、ひたすら家にいるしか…。お休みの暇つぶしにぴったりのゲームや小説をご紹介しますね。と、その前に、Angel Beats!第5話視聴について。第5話は驚嘆するほど出来は悪く、ギャグメインにも関わらず全く笑えない話でした。一話まるごとイジメの話でしたが、ひたすらイジメを行うことを繰り返しギャグネタにされても視聴者は不快感を覚えるだけです…。見ていて気分が悪くなるだけの話と化しており、このアニメがamazonレビューにて凄まじく大絶賛されていることに、真に疑問を感じます…。物語設定の破綻もますますひどくなっていますし…。Angel Beats!の話はこれぐらいにして本題に戻りますね。
らんだむダンジョンDLページ
http://freegamejp.com/modules/myalbum/photo.php?lid=2508&cid=3
まずは、フリーゲーム「らんだむダンジョン」をご紹介。4Gamer_netでのべた褒め紹介を見てプレイし始めたのですが、非常に面白いです。
4Gamer_net ― 死ぬほど面白いので,個人制作の無料RPG「らんだむダンジョン」を全力で紹介してみる
http://www.4gamer.net/games/000/G000000/20100402045/
ランダムにアイテムが出るダンジョンに潜ってアイテムGET&レベル上げをひたすら繰り返す作品ですが、アイテムの紹介文がどれも面白くついついアイテムを集めてしまいます。また、レベル上げがそれほど苦にならないシステムになっているんですね。このゲーム、10フロアごとにかなり強力な中ボスがいて、倒さないと先に進めないので、レベル上げは必須なんですが、雑魚敵との戦闘は結構逃げやすいシンボルエンカウントなので、逃げまくりながら一気にボス直前のフロアまで行ってアイテム収集して装備を整えれば、、ボス直前フロアでの最強雑魚敵を倒すことであっという間にレベルが上げられます。本作は基本的に敵の強さはかなり強めで、何も考えずに戦うとたとえ雑魚敵でもあっという間に瞬殺されることが多いですが、戦いに負けてもデメリットは何もないので、何度でもすぐに再挑戦でき、それが面白みに繋がっていますね。
本作はサクサクとどんどんテンポ良く進むゲームであるところが良いですね。サクサク進む上にボリュームもたっぷりで、10フロアごとの絶対倒す必要のある中ボス以外にも、賞金首モンスターが沢山いまして、中ボスを倒す前にこれらを倒してゆけば倒しきった頃はちょうど、中ボスを倒せるようになっています。中にはボスより強い謎のレアモンスターも…。4Gamer_netにクリアまで40時間と書いてありますが、レベルが100超えてもどんどん強敵が出てきて延々と続くので、40時間を越えて更にもっと楽しめるかなと思います。長いお休みにぴったりの良質なRPGです。
少女ノイズ (光文社文庫)
次は三雲岳斗さんの小説「少女ノイズ」をご紹介。綺麗に纏まった端正な連作短編ミステリで、最近読んだ本の中ではダントツで一押しの作品です。ずば抜けた洞察力を持つヒロインと、狂言回しの主人公が、謎を解いてゆきます。ミステリとしてもきっちり出来ていますが、それとともにキャラクター造形も良いですね。ちょうど乙一さんの連作短編小説「GOTH」シリーズに出て来る登場人物を反転させたような造形になっていて、僕はこちら(少女ノイズ)の方がキャラクターに魅力を感じます。
どういうことかといいますと、GOTHの主人公とヒロインはともに、他者に対する共感の一切が生来的に欠如した、冷血なサイコパス風の人物で、そんな彼らが冷たい目線で残酷趣味な犯罪事件に対しあくまで冷たく耽溺するというのがこの連作シリーズに一貫するストーリラインになっています。本作「少女ノイズ」の登場人物はGOTHのキャラクターとはちょうど真逆の位相になっているんですね。
「少女ノイズ」のヒロインは他者を思いやらずにはいられない善良な性格な上、余りにも洞察力が高く聡明すぎて、普通の人なら見えない(分からない)ような物事も見えてしまい、それら全てを出来うる限り誰も傷つかない最善の方法で解決するための努力を行っているので、もはや生活に疲れ果ててしまっていて、結果として無気力で一見冷たいように見えるんですね。出来る限り事件(人々が傷つくこと)が起きる前に彼女は片をつけてしまうので、彼女の活躍は周囲にはわかりません。一見は無気力で冷たいように見えますが、実は人知れず活躍している名探偵なんですね。
主人公はそんな彼女の数少ない理解者で、彼女とともに事件を解決してゆくことになります。ここら辺はミステリとしてきちっと纏まっていて面白いです。amazonレビューに「ライトノベルとミステリが融合したような作品」と評があり、確かに読みやすさはライトノベル級ですが、それはライトノベルのように文章がスカスカで読みやすいということではありません。本作はきちんと論理的かつ読みやすく端正に文章・構成・展開が纏まっていて読みやすいのですね。何よりも、全体として非常に優れたミステリ小説であるということが言えると思います。読みやすく、キャラクターは魅力的で、何よりもミステリー小説としてとても良く出来ている。「少女ノイズ」、お勧めの小説ですね。
参考作品(amazon)
少女ノイズ (光文社文庫)
GOTH 夜の章 (角川文庫)
GOTH 僕の章 (角川文庫)
GOTH モリノヨル
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