2010年03月19日 12:10

マグロ国際禁輸案、否決されました。新・植民地主義を掲げる欧米の思い通りにならなくて本当に良かった。

クロマグロ禁輸案否決 漁業者の視点が共感呼ぶ
http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/politics/econpolicy/370405/

先日から調子が良くなく、あまり長い文章が書けそうになくて申し訳ないです。昨日、ワシントン条約の締約国会議による「マグロ国際禁輸案」、アジア・中東・アフリカ諸国の反対により、欧米の賛成案は大差で否決されたとのこと、本当に良かったですね…。

アメリカ、イギリス始めヨーロッパ、欧米諸国の国際政治の最も得意のやり口として、国際会議で自国に都合の良く対立国に都合の悪い案を強行的に通して、対立国にダメージを与えるという手法が数百年前から歴然としてあり、国連(国際連合)の前身である国際連盟での日本バッシングが、日本が日中戦争、第二次世界大戦に向かうこととなった一因でもありますね…。

戦後の『グローバル・スタンダード』(世界基準)という言葉も、何が基準かということで言えば、それはアメリカとヨーロッパの価値観が世界の基準である、ということを高らかに謳いあげているだけの代物で、アメリカ・ヨーロッパ以外の諸国、アジア諸国、中東諸国、アフリカ諸国は、その基準において、アメリカ・ヨーロッパに踏みつけられ下部に置かれるものとして扱われてきたわけです…。

環境テロリストのシーシェパードが、環境問題を旗印にテロリズム(違法な暴力行為)をたびたび行い、しかもそれがアメリカ・ヨーロッパにおいて称賛されているのも、シーシェパードの暴力行為の相手国が、非欧米、欧米にとっては劣等国とみなされている我が国、アジアの一国である日本だからであって、もし万が一、シーシェパードがアメリカ・ヨーロッパ諸国に対して日本に対してのようなテロを働けば、たちまちシーシェパードは911テロを起こしたアルカイダと同様に非難されるでしょう。

結局のところ、エドワード・サイードが生涯を賭して指摘し続けたように、アメリカ・ヨーロッパにとって意味があるのは、欧米圏、すなわちアメリカ・ヨーロッパだけであり、欧米にとって他の地域、アジア、中東、アフリカなどの地域と国々の民は欧米諸国がただひたすら収奪の為に利用する使い捨ての道具に過ぎません。シーシェパードに対する欧米の態度や、マグロ禁輸法案などにそれは実に率直かつあからさまに現われており、僕は非欧米圏の一員、アジアの国日本の民として、アメリカ・ヨーロッパのこのような恐るべき傲慢さと冷酷さを見るたびに気分がひどく悪くなっておりました。

アメリカ・ヨーロッパ、特にヨーロッパ各国が抱く他の地域(アジア・中東・アフリカ等)に対する差別意識は政治と結びつき、植民地主義によって熟成され洗練された歴史的な『新しい植民地主義』(愛国主義や軍国主義を旗印にするのではなく、環境問題などの国際問題を旗印として、実質は自国の利益と他国からの収奪を目指すヨーロッパのネオ・帝国主義)として今現在も存在します。

そしてそれらが、グローバル・スタンダードや、エコロジー(環境問題)などの美名の下に、植民地主義時代と同じ傲慢と冷酷さを持って、非欧米圏に対する専制的な支配の力を求めて今も動いている。今回のマグロ禁輸は、そのあからさまな一環であり、日本一国の食文化を越えて、非欧米圏全体のために、絶対に負けてはならないものでした。

今回のマグロ国際禁輸案が、日本のようなマグロ食文化国以外の国々からの多くの反対、多くのアジア・中東・アフリカ諸国の反対の意志として否決されたのは、国際会議・環境問題・エネルギー問題・温暖化問題などの様々な旗印を利用して、それらを実質は非欧米圏を抑圧する道具としている欧米諸国の専制的な政治のやり口に、既にアジア・中東・アフリカ諸国は気づいているということを示しており、非欧米圏の明日は明るいかもしれないなと、希望を感じさせるものでした。今回の結果、本当に良かったと心から思います。

最後に、僕自身は現在無職で通院中でして、生活費に余裕がなく、食費などの捻出が極めて大変でして、マグロを食べるどころではない状況です。もし、amazonギフト券、アフィリエイトなどで生活を助けて頂けますと、僕自身の現在の生活の危機が助かり、心から感謝致します。最後がこのような文章になって、申し訳ありません。

参考作品(amazon)
オリエンタリズム〈上〉 (平凡社ライブラリー)
オリエンタリズム〈下〉 (平凡社ライブラリー)
文化と抵抗 (ちくま学芸文庫)

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