2010年02月17日 03:40
斬撃のレギンレイヴオンライン、北欧神話通りの展開楽しいです。北欧神話の最終戦争=火山説について。
斬撃のREGINLEIV(レギンレイヴ) 特典 Amazon.co.jpオリジナルCD「LIMITED SOUND TRACK - 神話の旋律 -」付き
斬撃のREGINLEIV(レギンレイヴ)(特典無し)
さっきまでVIPPERのみんなと斬撃のレギンレイヴオンラインしていて、ついに最終ステージまで行ったのですが、ラスボスのスルトが鬼神の如く強く、倒せませんでした…。強いなあ…。これでこそやり応えがあるというものです。VIPPERのみんな、今日はありがとうでした。もっとキャラクターを強化して次にリベンジするときは必ず勝ちましょう!!
1人プレイで難しすぎるアクションゲームをするのはめげそうになって辛いですが、オンラインで一緒に戦える仲間がいるとやる気が出て励みになりますね。斬撃のレギンレイヴ、本当に神ゲーなので、ぜひプレイお勧めです。
僕はこのゲームが出る前からクロスリイ・ホランドの「北欧神話物語」(北欧神話を小説仕立てにした作品)が好きなんですが、スルト、まさに北欧神話そのままの強さですね。今回の斬撃のレギンレイヴオンライン、スルトにフレイ・フレイヤが敗北して世界が終焉を迎えるという、まさに北欧神話の原作通りの展開です。北欧神話好きとしては、負けたけど、これはこれで原作通りで面白いなと思いましたね。北欧神話は、主人公の善神フレイがスルトと戦って敗北して死に、世界はスルトの炎で焼き尽くされて滅び去るという物凄いバッドエンドな最後を迎える神話ですので…。
北欧神話において、この今の世界(僕達がいるこの世界です)というのは、最終戦争ラグナロクにより一度世界が完全に滅んでほぼ全てが死に絶えた後の世界なんですね。全ての生命の終焉の戦い、最終戦争ラグナロクの中において、僅か2人の人間だけが世界樹の守護によって生き残ることができ、滅び去り廃墟と化した世界で、僅かに生き残った若い神々(オーディンとトールの息子、ラグナロクが終わった後、戦神チュールを殺したガルムを倒して仇を討つ)と生き残った僅か2人の人間から再び生命が芽生えた世界が今生の世界(この世界)であるという、他に類をみない面白い構造の神話なんですね。
ちなみに北欧神話は、神話学では非常に合理的な、知恵のある神話とみなされています。どういうことかと言いますと、古代の神話においては、神々は実在のものとして語られますけれど、神々の皆さんが実際にこの世界に現われることはないですね。『神々が実在するなら、どうして我々人間の前に現われてくれないのか?』という問いに、ギリシャ神話も、日本の神話も、そのほか世界中の古代神話は答えられないんですね。ただ唯一、北欧神話だけが、この問いに答えることができます。なぜなら、神々の世界は最終戦争ラグナロクによって滅び去り、神々は死んでしまったからです…悲しい答えです…。このゲームの主人公であるフレイもフレイヤも神々達がみんな死んでしまったのかと思うと悲しいですね…。
そして、北欧神話において世界を最終的に滅ぼすのはスルトなんですね。世界最終戦争ラグナロク(神々の黄昏)において、炎の魔神ムスペルを率いたスルトの放つ究極の炎により世界の全てが焼き尽くされ、あらゆる神々、人間、動物、植物、化け物、全ての生命がスルト自身も含めて炎の中で消滅するのです…。スルトは自分が放った炎を制御できず、炎は暴走して大地と生命と世界樹を焼き尽くし、スルトと部下のムスペル達(炎の巨人)も、自らの放った炎で焼かれて滅びます。
簡単に説明するとラグナロクは色んな勢力が混沌とした全面戦争をしており、どんどん主要な神々と化け物が相討ちになってバタバタ死んでゆくんですね…。オーディンはフェンリルに討たれ、フェンリルはヴィーダル(オーディンの息子)に討たれ、トールはヨルムンガルドと相討ち、チュールはガルムに殺され、ヘイムダルはロキと相討ち(北欧神話を読めば分かりますが、ロキは世界の終焉を画策して策謀を巡らした、世界を滅びることとなった大きな元凶です)、そして神々と化け物が戦い死んでゆくなか、最後まで生き残った巨人族の長、炎の最高魔神スルトが、究極の炎を大地に放って全てを焼き尽くして世界を滅ぼすのです。
斬撃のレギンレイヴの最終ステージのスルト、まさに世界を滅ぼす究極神に相応しい恐るべき強さ、これは世界が滅ぶのも納得という感じでしたね…。北欧神話の神話学研究者、エリス・デイヴィッドソンによると、豊かで平和だった神々と人間の共同世界が炎の魔神によって焼き尽くされ滅びるというのは、紀元前の遥かな古代、アイスランドの活火山の噴火によって大災害が起きたことの記憶の伝承なのではないかとされています(ラグナロク=火山の噴火説)。
デイヴィッドソンによると、キリスト教の最終戦争観と北欧神話の最終戦争観は全く違うそうです。キリスト教の最終戦争は全能なる神の計画の一部として未来に起こるものですが、北欧神話の最終戦争は神々が防ごうとしたけれど防げなかった滅びとして過去に既に起こってしまったことなのです。北欧神話の最終戦争においては神(最高神オーディン)すらも無力なのです。北欧神話の最大の特徴は、他の諸外国の神話に比べ、神々が無力(神々も人間も世界を護ろうと一生懸命に努力するが、それでも世界の滅びを止められない)であることだそうです。そして、神々の力すらを超えた滅びが訪れる北欧神話の最終戦争観は、なんらかの大災害の記憶・歴史・伝承によるものではないかとのことです。なるほどなあと思いますね。巨人族は自然の大災害の象徴であり、スルトは活火山の象徴というのは、凄く納得です。
北欧神話では世界を死と混沌に陥れようとするスルト・ロキ・化け物連合軍に対し、世界を守ろうとする神々と人間連合軍はがんばって戦いますが、結果として負けてしまい、ほぼ全ての神々・生命が炎に焼かれ死に絶え、世界は滅びました…。
しかし、斬撃のレギンレイヴでは、頑張ればきっと原作の北欧神話とは違う展開、神々と人間が勝利して世界が守られる展開を迎えられると思いますので、プレイヤーの皆さん、敗北を恐れず一緒に戦いましょう!!
本作ゲーム中に描かれるように、北欧神話の根幹には、神々・人々の為に戦って死ぬことは誉ある死、それは最高の名誉であり、みっともない逃亡で命を永らえるよりも価値があるという、まさに誇りある戦士の思想があります。ホランドの北欧神話物語やコラムの北欧神話(両作とも北欧神話をそのまま小説にしたもの)を読むと分かりますが、ラグナロクで神々達や人間の戦士達はみな、死を覚悟して戦っていて、涙がでるほどカッコイイです。レギンレイヴプレイヤーにはぜひ一読お勧めですね。『アスガルドのためにぃーーっ!』
最終決戦でのオーディンの台詞、カッコよすぎて泣けます…。
参考作品(amazon)
斬撃のREGINLEIV(レギンレイヴ) 特典 Amazon.co.jpオリジナルCD「LIMITED SOUND TRACK - 神話の旋律 -」付き
斬撃のREGINLEIV(レギンレイヴ)(特典無し)
クロスリイ・ホランド「北欧神話物語」
コラム「北欧神話」 (岩波少年文庫)
エリス・デイヴィッドソン「北欧神話」
ARIA The ANIMATION DVD-BOX(初回限定生産)
ARIA The NATURAL DVD-BOX(初回限定生産)
ARIA THE ORIGINATION DVD-BOX(初回限定生産)
アニメ総合一覧
amazonオタクストア
amazonトップページ
斬撃のREGINLEIV(レギンレイヴ)(特典無し)
さっきまでVIPPERのみんなと斬撃のレギンレイヴオンラインしていて、ついに最終ステージまで行ったのですが、ラスボスのスルトが鬼神の如く強く、倒せませんでした…。強いなあ…。これでこそやり応えがあるというものです。VIPPERのみんな、今日はありがとうでした。もっとキャラクターを強化して次にリベンジするときは必ず勝ちましょう!!
1人プレイで難しすぎるアクションゲームをするのはめげそうになって辛いですが、オンラインで一緒に戦える仲間がいるとやる気が出て励みになりますね。斬撃のレギンレイヴ、本当に神ゲーなので、ぜひプレイお勧めです。
僕はこのゲームが出る前からクロスリイ・ホランドの「北欧神話物語」(北欧神話を小説仕立てにした作品)が好きなんですが、スルト、まさに北欧神話そのままの強さですね。今回の斬撃のレギンレイヴオンライン、スルトにフレイ・フレイヤが敗北して世界が終焉を迎えるという、まさに北欧神話の原作通りの展開です。北欧神話好きとしては、負けたけど、これはこれで原作通りで面白いなと思いましたね。北欧神話は、主人公の善神フレイがスルトと戦って敗北して死に、世界はスルトの炎で焼き尽くされて滅び去るという物凄いバッドエンドな最後を迎える神話ですので…。
北欧神話において、この今の世界(僕達がいるこの世界です)というのは、最終戦争ラグナロクにより一度世界が完全に滅んでほぼ全てが死に絶えた後の世界なんですね。全ての生命の終焉の戦い、最終戦争ラグナロクの中において、僅か2人の人間だけが世界樹の守護によって生き残ることができ、滅び去り廃墟と化した世界で、僅かに生き残った若い神々(オーディンとトールの息子、ラグナロクが終わった後、戦神チュールを殺したガルムを倒して仇を討つ)と生き残った僅か2人の人間から再び生命が芽生えた世界が今生の世界(この世界)であるという、他に類をみない面白い構造の神話なんですね。
ちなみに北欧神話は、神話学では非常に合理的な、知恵のある神話とみなされています。どういうことかと言いますと、古代の神話においては、神々は実在のものとして語られますけれど、神々の皆さんが実際にこの世界に現われることはないですね。『神々が実在するなら、どうして我々人間の前に現われてくれないのか?』という問いに、ギリシャ神話も、日本の神話も、そのほか世界中の古代神話は答えられないんですね。ただ唯一、北欧神話だけが、この問いに答えることができます。なぜなら、神々の世界は最終戦争ラグナロクによって滅び去り、神々は死んでしまったからです…悲しい答えです…。このゲームの主人公であるフレイもフレイヤも神々達がみんな死んでしまったのかと思うと悲しいですね…。
そして、北欧神話において世界を最終的に滅ぼすのはスルトなんですね。世界最終戦争ラグナロク(神々の黄昏)において、炎の魔神ムスペルを率いたスルトの放つ究極の炎により世界の全てが焼き尽くされ、あらゆる神々、人間、動物、植物、化け物、全ての生命がスルト自身も含めて炎の中で消滅するのです…。スルトは自分が放った炎を制御できず、炎は暴走して大地と生命と世界樹を焼き尽くし、スルトと部下のムスペル達(炎の巨人)も、自らの放った炎で焼かれて滅びます。
簡単に説明するとラグナロクは色んな勢力が混沌とした全面戦争をしており、どんどん主要な神々と化け物が相討ちになってバタバタ死んでゆくんですね…。オーディンはフェンリルに討たれ、フェンリルはヴィーダル(オーディンの息子)に討たれ、トールはヨルムンガルドと相討ち、チュールはガルムに殺され、ヘイムダルはロキと相討ち(北欧神話を読めば分かりますが、ロキは世界の終焉を画策して策謀を巡らした、世界を滅びることとなった大きな元凶です)、そして神々と化け物が戦い死んでゆくなか、最後まで生き残った巨人族の長、炎の最高魔神スルトが、究極の炎を大地に放って全てを焼き尽くして世界を滅ぼすのです。
斬撃のレギンレイヴの最終ステージのスルト、まさに世界を滅ぼす究極神に相応しい恐るべき強さ、これは世界が滅ぶのも納得という感じでしたね…。北欧神話の神話学研究者、エリス・デイヴィッドソンによると、豊かで平和だった神々と人間の共同世界が炎の魔神によって焼き尽くされ滅びるというのは、紀元前の遥かな古代、アイスランドの活火山の噴火によって大災害が起きたことの記憶の伝承なのではないかとされています(ラグナロク=火山の噴火説)。
デイヴィッドソンによると、キリスト教の最終戦争観と北欧神話の最終戦争観は全く違うそうです。キリスト教の最終戦争は全能なる神の計画の一部として未来に起こるものですが、北欧神話の最終戦争は神々が防ごうとしたけれど防げなかった滅びとして過去に既に起こってしまったことなのです。北欧神話の最終戦争においては神(最高神オーディン)すらも無力なのです。北欧神話の最大の特徴は、他の諸外国の神話に比べ、神々が無力(神々も人間も世界を護ろうと一生懸命に努力するが、それでも世界の滅びを止められない)であることだそうです。そして、神々の力すらを超えた滅びが訪れる北欧神話の最終戦争観は、なんらかの大災害の記憶・歴史・伝承によるものではないかとのことです。なるほどなあと思いますね。巨人族は自然の大災害の象徴であり、スルトは活火山の象徴というのは、凄く納得です。
スルトがあらゆる方向へ炎を投げ飛ばし、アースガルドとミッドガルドとヨーツンヘイムとニヴルヘイムは溶鉱炉のように熱くなるでしょう――世界は荒れ狂う炎、渦巻く煙、灰だけの場所となるのです。
九つの世界は燃え尽きて、神々は死ぬでしょう。
エインヘルヤルも死に、ミッドガルドの男も女も子供も死ぬでしょう。妖精も小人も死に、巨人も死ぬでしょう。怪物も地下世界の生き物も死に、小鳥も動物も死ぬでしょう。太陽は暗くなり、空には星がなくなります。
そして大地は海のなかに沈んでいくでしょう。
(K・クロスリイ・ホランド「北欧神話物語」)
北欧神話では世界を死と混沌に陥れようとするスルト・ロキ・化け物連合軍に対し、世界を守ろうとする神々と人間連合軍はがんばって戦いますが、結果として負けてしまい、ほぼ全ての神々・生命が炎に焼かれ死に絶え、世界は滅びました…。
しかし、斬撃のレギンレイヴでは、頑張ればきっと原作の北欧神話とは違う展開、神々と人間が勝利して世界が守られる展開を迎えられると思いますので、プレイヤーの皆さん、敗北を恐れず一緒に戦いましょう!!
本作ゲーム中に描かれるように、北欧神話の根幹には、神々・人々の為に戦って死ぬことは誉ある死、それは最高の名誉であり、みっともない逃亡で命を永らえるよりも価値があるという、まさに誇りある戦士の思想があります。ホランドの北欧神話物語やコラムの北欧神話(両作とも北欧神話をそのまま小説にしたもの)を読むと分かりますが、ラグナロクで神々達や人間の戦士達はみな、死を覚悟して戦っていて、涙がでるほどカッコイイです。レギンレイヴプレイヤーにはぜひ一読お勧めですね。『アスガルドのためにぃーーっ!』
海はそそりたち、波は海岸に押し寄せてくるでしょう。それというのもミッドガルド蛇ヨルムンガルドが激しく起こってもがき、身もだえしながら陸地を目指して進んでくるからです。そしてその波高い海には、ナグルファル――死者の爪で作られた船――が束縛から脱してくることでしょう。その船首と船体、船尾、船倉には巨人達がつめこまれ、フリュムはヴィグリードの平原に向かっている舵の側に立ちます。ロキもまた足かせから自由になって、船に乗るでしょう。彼は北の方からヴィグリード(決戦の地)に向けて帆を揚げます。そこに積まれているのは全てヘルのゾッとするような乗組員達(蘇った死者達)です。その時、フェンリルとヨルムンガルドが、兄弟で並んで前進して行きます。(中略)
ムスペルの息子達は南から進軍し、彼らもヴィグリードの平原に近づいて、空そのものを引き裂くでしょう。スルトが彼らの先頭に立ち、その剣は太陽そのもののように炎をあげています。やがて、彼らが虹の橋ビフレストを渡ると、橋は弾けるような音を立てて彼らの後ろで砕けるでしょう。こうして、全ての巨人とヘルの住人達、更にフェンリルとヨルムンガルド、スルトとムスペルの炎をあげている息子達が、ヴィグリードに集まってくるのです。(中略)
天と地とヘルにある全てのものが戦慄くでしょう。その時、全てのアース神とヴァルハラの全てのエインヘルヤル(死後ヴァルハラへ迎えられた誉ある戦士)は、武装します。彼らは兜と鎖かたびらを身に付け、剣と槍と盾をしっかり握ることでしょう。800人ずつの戦士達が、540の扉のそれぞれを通り抜けて進んで行きます。その巨大な軍勢は、ヴィグリードに向かって行進します。
(クロスリイ・ホランド「北欧神話物語」)
北欧神話に魅せられたのは、まだ10歳にもならない子供の頃で、その悲劇性と、眼前に破滅(最終戦争ラグナロク)を見つめつつ、なお敢然と戦いを挑もうとする真正面の勇気に心を躍らせていた。そのころの私のお気に入りは、神々と人々と、さらには敵に対する信義のために自らの片手を犠牲にする、戦いの神チュールであった。その愛情はいまだに変わらない。(中略)北欧神話において死は一つではない。誉ある死を遂げた死者はオーディンの館(ヴァルハラ)に迎え入れられるが、誉なき死者はヘル(冥府)に行く。(中略)そこでは、いかに生きるかという問いは、いかに死ぬかという問いと同義である。
(エリス・デイヴィッドソン「北欧神話」訳者あとがきより)
オーディンは、自らを取り巻く勇者達や神々達にこう言いました。
『我々は命を捨てて戦い、我々の世界が滅びることを恐れない。我々が死んだ後に悪霊どもが生きながらえることのないよう、戦い抜こう』
ヘルの軍船から、フェンリル狼が襲いかかってきました。狼は口を大きく開け、その下顎は大地を削り、上顎は天空に届きました。この狼と、神々の父オーディンは戦ったのです。トールは、オーディンを助けに行くことができませんでした。というのは、トールは、大怪物の蛇、ヨルムンガルドと戦っていたからです。
オーディンは、フェンリルに殺されてしまいました。このとき、若い神々が進軍してきました。無口な神ヴィーダル(オーディンの息子)はフェンリルに戦いを挑みました。ヴィーダルは、靴職人がとっておいてくれた革で作ったサンダルを履いた足を、フェンリルの下顎にかけ、両手で上顎を掴み、口と咽喉を引き裂いて倒しました。こうして、神々の敵のなかでも最も恐れられていたフェンリルは死んだのです。
大怪物の蛇のヨルムンガルドは、今にも毒のブレスを吐こうとしていました。この毒のブレスで、あわや全軍が負けてしまったかもしれないのです。ところが、トールが駆けつけて、ミョルニルの槌の一撃で、ヨルムンガルドを殴り潰しました。その時、トールは九歩後ずさりしましたが、ヨルムンガルドは毒のブレスをトールに吹きつけました。世界の守り神トールは、目が潰れ、息がつまり、焼け爛れて死んでしまいました。
ロキは、自分の軍船から飛び降り、虹の橋の番人であり、神々の見張り番であるヘイムダルと戦いました。ロキとヘイムダルは相討ちとなって死にました。
狼のフェンリルを縛りつける為に、自らの剣を握る腕を犠牲にした戦いの神チュールは、勇敢に戦いました。大奮戦をして、数多くの悪霊たちが、チュールの強い左腕で退治されました。しかし、血みどろの猟犬ガルムがチュールを殺してしまいました。
そこへ、今度はムスペルの戦士達(炎の魔神スルトに率いられた炎の巨人)がやってきました。その戦士達の武器はみなキラキラ光っていました。戦士達の周りから全てを焼き尽くす炎がやってきました。スルトは炎を地上に放ちました。すると、ユグドラシルの樹に火がつき、その大枝もろとも、全てが焼けてしまいました。こうして世界樹は炎に滅ぼされてしまったのです。けれども、スルトが地上に放った恐ろしい炎は、スルトとその恐るべき軍勢をすっかり焼き尽くしてしまいました。
(コラム「北欧神話」)
最終決戦でのオーディンの台詞、カッコよすぎて泣けます…。
参考作品(amazon)
斬撃のREGINLEIV(レギンレイヴ) 特典 Amazon.co.jpオリジナルCD「LIMITED SOUND TRACK - 神話の旋律 -」付き
斬撃のREGINLEIV(レギンレイヴ)(特典無し)
クロスリイ・ホランド「北欧神話物語」
コラム「北欧神話」 (岩波少年文庫)
エリス・デイヴィッドソン「北欧神話」
ARIA The ANIMATION DVD-BOX(初回限定生産)
ARIA The NATURAL DVD-BOX(初回限定生産)
ARIA THE ORIGINATION DVD-BOX(初回限定生産)
アニメ総合一覧
amazonオタクストア
amazonトップページ