ねこねこブログ

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映画・映像作品

小林泰三「ウルトラマンF」読了。これは和製GTS(巨大娘)作品の最高傑作の一つだと思いますね!最高に面白かった!!

ウルトラマンF (TSUBURAYA×HAYAKAWA UNIVERSE)

小林泰三さんの描く小説ウルトラマンシリーズ最新作「ウルトラマンF」読了。昭和ウルトラマンのウルトラマン最終回ごとウルトラマンセブンが始まる前の時期を舞台にしたウルトラマンスピンオフでして、ウルトラマン小説としても素晴らしく面白かったのですが…

この作品の凄いところは、完全にGTS(Giantess,巨大娘)物であるところですね!!巨大娘を完全に物語の根幹に据えた和製小説は「ヴァルキュリアの機甲」シリーズ以来じゃないですかね!!実はこのジャンルはかなり好きなので(漫画「七つの大罪」のディアンヌとか好きです)、その点においてもとても楽しめた小説ですね。

タイトルを見れば勘の良いお方々は予想が付く通り、本作で新しいウルトラマン「ウルトラマンF」になるのは巨大フジ隊員こと科学特捜隊の富士明子隊員なのですが、基本的には巨大化して、肉体が巨大化に合わせて強靭になるだけで、なかなかウルトラマンにはならないんですね。彼女は物語の後半までウルトラマンではなく、普通の巨大娘になるだけなんですが、その肉体の巨大化のメカニズムが非常に精緻にSF考証されて説明されています。

つまりどういうことかといいますと、ウルトラマンの第33話で巨大化した時のような、「服も一緒に巨大化する」というご都合主義的現象は起きないということです!!

これは実に巨大娘ジャンルのツボを突く展開であり、読んでいて山本弘さんの怪獣小説「MM9」シリーズとかアニメの「UGアルティメットガール」を思わず思い出してしまいましたよ…。

まあ流石に何もなしで戦うのは色々と問題があるので、二回目の戦い以降は井出隊員が変身後の巨大フジ隊員用の巨大戦闘アーマーを作ってその中で巨大化して巨大アーマーを身にまとって戦うのですが、この辺の展開が「巨大娘」&「アーマー娘」という、マイナーだけど個人的には最高にツボを突く展開になるんですね!!

あと、本作の特徴として、富士隊員はウルトラマンになかなかならず、物語の大半は、「メフィラス星人の人間を巨大化するナノテクノロジー技術(巨大フジ隊員)」+「様々な宇宙人が残した無数の超技術と科学特捜隊・国連・世界各国の科学技術を融合させて作り出した人類の科学技術」で怪獣と戦う展開となるんですね。それゆえに、人類が知恵を絞ってウルトラマンに頼らずに怪獣を苦労して撃破していくところがとても面白い。本作の語り手であり男性主人公でもある井出隊員が怪獣対策の技術開発のメインであるというところから、プロジェクトX的な技術小説的な読みもできるところが本書の独特の醍醐味であり面白いところですね。

ウルトラマン好きにとっては、昭和ウルトラマンと平成ウルトラマンを上手く繋げているところも読みどころの一つで面白かったですね。某中二病な平成ウルトラマンのとあるラスボスが出てきたときは読んでいて思わず吹きました。ウルトラマンを知らなくても楽しめますが、知っていればいるほどより楽しめる、ウルトラマンスピンオフの傑作、そして何より巨大娘者の傑作です!!ぜひご一読をお勧めするウルトラマン小説ですね。

最後に、本書収録の小林泰三さんのエッセイ「巨大フジ隊員のこと」を一部引用してご紹介致しますね。

そして、巨大フジ隊員である。ハヤタ隊員はウルトラマンに変身できるが、それは彼自身の能力ではない。いわばハヤタ隊員と彼に憑依しているウルトラマンが互いの肉体を交換するようなものだ。つまり、ウルトラマンはふだん、それがどんな状態なのかはわからないが、物理的に外部から観測できない、実体を持たない状態になっている。反対にハヤタ隊員はふだん物理的に観測可能である、実体を持った状態を保っている。しかし、危機が訪れたとき、彼らは互いの存在を入れ替え、ウルトラマンが実体となり、ハヤタは実体のない存在となる。二人は命を共有しているために、同時に存在できないだけで、本質的には別々の存在だと考えることができる。

ところが、巨大フジ隊員はそのようなからくりすらも超越しているのだ。彼女は人間のまま巨大化する。怪獣化するのでもなく、ウルトラマンのような異質な超存在になるのでもない。しかも、単純に人体が巨大化したものではない。少なくとも、人間を構成する素材ではあれだけの巨体を維持することはできないはずだし、劇中で彼女は鉄筋コンクリートのビルを破壊しているし、弾丸を受けても傷つくこともない。つまり、人間の姿を保ったまま、怪獣やウルトラマンに匹敵する存在に変異しているのだ。

そもそも「単純に人体が巨大化する」という言葉自体がおかしいのかもしれない。人間の身体は細胞からできているのだから、巨大化するときには、細胞の数が増えるか、もしくは細胞自体が巨大化するかだろう。しかし、細胞が増えるとしたら、全身の細胞の配置が再構成されることになる。もし細胞自体が巨大化するとなると、様々な分子からなるその内部構造自体が全く新たなものとなるだろう。細胞の構造を全く同じものにするためには、原子自体を巨大化させなくてはならず、それこそ量子力学を制御する超テクノロジーの範疇となる。

いや。巨大フジ隊員の魅力はそれを実現させるテクノロジーだけにある訳ではない。その最大の魅力は美しさなのだ。もちろん怪獣やウルトラマンにも独特な美しさはある。しかし、それは芸術的なそれであり、理念による美しさなのだ。しかし、人間の女性が持つ美しさはそれとは一線を画す。原初的な説明不要の美しさだ。多くの子供達は巨大フジ隊員の美しさの虜になったことだろう。

一口に『ウルトラマン』のファンと言っても、魅かれるところは人それぞれである。

ただ、概ね「怪獣派」「ウルトラマン派」「巨大フジ隊員派」の三つに分類できるのは明白だろう。わたしは三つの派閥すべての要素を持っていたが、あえて言うなら「巨大フジ隊員派」だ。当時、毎日四、五時間は巨大フジ隊員のことを考えており、ウルトラマンと怪獣のことはそれぞれ二、三時間ぐらいしか考えていなかった。

だから、今回のテーマを巨大フジ隊員にすることはすぐに決まった。
(小林泰三「巨大フジ隊員のこと」)

巨大フジ隊員派の巨匠たる会田誠さんが読んだら感涙しながら再び巨大フジ隊員作品を一気呵成に書き上げてしまいそうな巨大娘への愛溢れるエッセイでした!!感動した!!

ウルトラマンF (TSUBURAYA×HAYAKAWA UNIVERSE)ウルトラマンF (TSUBURAYA×HAYAKAWA UNIVERSE)
著者:小林泰三
早川書房(2016-07-07)
販売元:Amazon.co.jp

多々良島ふたたび: ウルトラ怪獣アンソロジー (TSUBURAYA×HAYAKAWA UNIVERSE)
ウルトラマンネクサス (少年サンデーコミックス)
ヴァルキュリアの機甲―首輪の戦乙女 (電撃文庫)
ヴァルキュリアの機甲〈2〉恋愛操作 (電撃文庫)
ヴァルキュリアの機甲〈3〉黄昏の花嫁 (電撃文庫)
ヴァルキュリアの機甲〈4〉乙女達の楽園 (電撃文庫)
MM9 (創元SF文庫)
MM9―invasion― (創元SF文庫)
MM9―destruction― (創元SF文庫)
MONUMENT FOR NOTHING

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イーストウッドがトランプ支持を明確にしましたね。彼の映画見てるとこれは凄く分かるなあ…。

【米大統領選】イーストウッド氏、トランプ氏の本音発言を評価「誰もが建前に疲れている」
http://www.sankei.com/world/news/160805/wor1608050006-n1.html
米国の俳優で映画監督でもあるクリント・イーストウッドさんは4日までに、大統領選の共和党候補トランプ氏について「誰もが建前に疲れていることに気付いている」と述べ、現状を打破できる人物だと評価した。民主党候補のクリントン前国務長官より本音を語る共和党のトランプ氏が好ましいとの考えを示した。

 イーストウッドさんは、3日発売の「エスクワイア」誌のインタビューで「(誰かを怒らせたり、間違ったことをしたりしないように)みんなとても注意深くなっている。今はそんなご機嫌取りの時代だ」と米社会の現状を問題視した。一方で「トランプ氏は多くのばかげた発言もしている」とも述べた。

 イーストウッドさんは、トランプ、クリントン両氏のどちらにも支持は表明していないとした上で「クリントン氏はオバマ政権の継承を宣言した。どちらかなら、私はトランプ氏を選ぶ」と語った。(共同)

「(誰かを怒らせたり、間違ったことをしたりしないように)みんなとても注意深くなっている。今はそんなご機嫌取りの時代だ」

イーストウッド監督の映画大好きで(ジョジョの荒木飛呂彦さんが言うように彼の監督映画には外れがない!)、レンタルビデオ屋さんに行った時は決まって借りてよく見てるんですが(彼の監督作品は大量にあるのでまだ全部は見れていないです)、上記の言葉、イーストウッド監督の映画を見てると、凄く分かるなあという感じですね…。彼の映画の主人公って、建前を中心とした社会的圧力によって閉塞した社会の中でズタボロにされている孤立した孤独なアウトサイダーが主人公のことが多くて、そういった主人公に共感を抱かせる物語展開ですからね…。社会的な同調圧力の中で孤独に抗う主人公に見ていて凄く共感してしまうんですよね…。建前を中心とした社会的圧力を内面化しないと生きていけない閉塞した抑圧的社会ということでは、日本の方がアメリカよりも酷い状況だと思いますね…。

映画界において、昔も今も確固たるブランドを築いているのが、クリント・イーストウッドです。僕ももちろん大好きですが、イーストウッド監督の映画は、他の映画と比べてかなり異色の存在といえるでしょう。(中略)

キャラクターからテーマまで、全てがしっかり作られていて、もう絶対に外さない。飲食店で例えるなら、店の外見は少しみすぼらしくて入っていいのかどうか迷うけど、いざ食べてみると確実においしいものを出してくれる老舗といったところでしょうか。(中略)

僕なりの定義では、正義を貫いて悪を倒す者でも、社会から理解されていたらそれはヒーローではありません。世間は誰も目を向けないし、仲間に慕われることも、お金が儲かったりすることもない。常に孤独。それでも社会のために行動するのがヒーローなのです。

誰からも認められてないのになぜやるかといえば、それが人間の根底にある価値観に基づいているからです。だから法律を破ることも厭わない。この社会から「はみだした」感じが、イーストウッド映画の主人公には必ずといっていいほどついて回ります。

たとえば「ファイヤーフォックス」は、アメリカ軍から引退しかけて隠遁しているパイロット。「硫黄島からの手紙」では周りからは親米家と見なされている日本軍の軍人。「グラン・トリノ」は家族と仲良くできない老人……。

また、ヒーローは憧れの存在ではあるけれど、襲ってくる敵を何の苦もなく倒してしまうような、ぶっ飛びすぎてるキャラクターだと感情移入できません。どこかで本当にいるかもしれないなと思わせる、微妙な日常性が必要です。

ハリーを筆頭にイーストウッドが演じる主人公は、一般人が真似できないような超越した行動を取ります。しかしその一方で。大きな組織に裏切られた歴史を背負いながら一匹狼でくすぶっている。いかにも現実にいそうな雰囲気のある。イーストウッドは日常と非日常の境界線上にいる、微妙なキャラクターをうまく演じるのです。(中略)

これまで一連の作品を見てきて、イーストウッドはサスペンスに軸足を置きつつ、常に新しいことをやりたがる人だと僕は認識しています。「スペース・カウボーイ」でいきなりSFに挑戦したり、「硫黄島からの手紙」で日本人を主役に据えたり、新機軸を打ち出すことを恐れないのです。

しかしどんな映画であれ、主人公が社会からはみでているキャラクターであるという点では、ブレずに一貫しているのではないでしょうか。FBI長官をディカプリオが好演した「J・エドガー」もそう。最高に地味な映画でサスペンス要素は弱いのですが、「ここまで自分を抑えて人生を送っている人間がいるのか」と思えるから、興味が途切れない。この核が失われない限り、僕はイーストウッドの作品を見続けていくことでしょう。
(荒木飛呂彦「荒木飛呂彦の超偏愛!映画の掟」)

トランプ大統領候補とその支持者には、「グラン・トリノ」見て欲しいですね…。大好きな映画です。「ミリオンダラー・ベイビー」もお勧めですね…。

グラン・トリノ(初回生産限定スペシャル・パッケージ) [Blu-ray]グラン・トリノ(初回生産限定スペシャル・パッケージ) [Blu-ray]
出演:クリント・イーストウッド
ワーナーホームビデオ(2014-09-03)
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荒木飛呂彦の超偏愛! 映画の掟 (集英社新書)荒木飛呂彦の超偏愛! 映画の掟 (集英社新書)
著者:荒木 飛呂彦
集英社(2013-05-17)
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もしバック・トゥ・ザ・フューチャーを2017年にリメイクしたらの巻

マーティ「ドク。僕は未来からあなたが発明したタイムマシンで乗ってきたんだ。元の世界に帰るように手を貸してよ。2017年だ」

ドク「そんなばかな。それがどういう意味か分かるか。私が作ったこの透視装置は何の役にもたたんガラクタと言うことだ。この半年、心血を注いだのに」

マーティ「ドク、助けてよ。タイムマシンの仕掛けを知ってるのはあんただけなんだから」

ドク「タイムマシン?そんな物を発明した覚えはない」

マーティ「待って。ちゃんと証拠がある。これ僕の免許証だ。2019年まで有効。生年月日見てよ、まだこの世は生まれてないんだよ。あ!それからこの写真、兄さんと姉貴と僕。このトレーナーの字を見て。2016年卒業クラスってほら」

ドク「チャチな写真トリックなんか使うから、見ろ。兄さんの髪がない」

マーティ「全部本当のことさ。ねぇ、信じてよ」

ドク「じゃあ、聞くがな。未来少年くん。2017年のアメリカ大統領は誰だ?」

マーティ「ドナルド・トランプ」

ドク「ドナルド・トランプ!トランプタワーの!?」

マーティ「ドク!待って。お願いだから聞いてよ」

ドク「お前さんの冗談に付き合ってる暇はない。お休み、未来少年くん」

日本経済新聞「トランプ氏 在日米軍撤退も」
http://www.nikkei.com/article/DGXLASFS04H1C_U6A500C1PE8000/
共和党のドナルド・トランプ氏は4月、外交政策に関して演説し「米国第一」の原則を掲げた。米国の利益にならない海外の米軍を縮小。中国、ロシアとの関係改善を唱え、米外交を大胆に転換しようとしている。

 対日政策は強硬だ。日米安保条約は「不公平だ」として、在日米軍の駐留経費で日本の負担を大幅に増やさなければ撤収すると表明した。

日米安保なくなるかもしれませんね…。いまだに、「アメリカが日本を守ってくれる」などと考えるのはミュンヘン会談において「英仏がチェコを守ってくれる」という考えなみにありえないかと…。

ミュンヘン会談後のチャーチルの演説
「すべては終わった。見捨てられ打ちのめされたチェコは沈黙と悲しみと包まれて闇の中に退場する。…われらの護りは恥ずべき無関心と無能にあったこと、われらは戦わずして敗北したこと、その敗北が後にまで尾をひくことを知れ。…これは終わりではない。やがてわれらに回ってくる大きなつけのはじまりにすぎぬ」

まさに、「すべては終わった。見捨てられ打ちのめされた日本は沈黙と悲しみと包まれて闇の中に退場する」という感じですね…。

結局のところ、アメリカの石油確保戦略として、中東・日本を繋ぐシーレーンが必要だっただけで、シェールオイルで全部まかなう戦略においては、アメリカ単独にとってみればこのラインはいらなくなる、ゆえにモンロー主義的に振舞うなら、日本を捨てて東アジアを中国に任せても問題ないという判断なのかなと思いますね…。小松左京の「アメリカの壁」ですね…。

日米安保がなくなった場合、中国がダイレクトに日本の本州に攻めてくる可能性は低いと思いますが(中国が日本を武力制圧しようとする場合、先に韓国を制圧しないと日本を武力制圧するのは難しい)、尖閣諸島のような島嶼部は武力によって占領されるかも知れませんね…。あと、日本はシーレーンを中国に封じ込められたら戦わずして終わりなので(憲法九条の縛りで日本から打って出ることはできないため、海洋封じ込めされた場合、何も行動できない)、日本政府は米軍撤退後は中国に完全に服従するという選択をとる可能性が高いと思います…。かんべむさしのSF「サイコロ特攻隊」は日本が海洋封鎖されただけで壊滅する話ですが、実際にそうなると思いますね…。

AJAF(反日連合)諸国から、原油がパタリとこなくなった。金属原料が入らなくなった。その他の原材料も、食料品も、完璧に輸入が停止している。その上、中東やアメリカやヨーロッパからの輸入品でさえ、船が撃沈され、あるいは拿捕されて積荷を押収され、そうなる危険性が大きいという理由で出航を延期され停止され、通常の半分も入らなくなっている。

(日本が海洋封鎖され)わずか一ヶ月で、輸入総量は平時の約三分の一にまで落ち込んでしまったのである。

日本という国の、主要原材料輸入依存度はご存知だろうか。燐鉱石・ボーキサイト・天然ゴム・綿花・羊毛などは、実は依存率100%なのである。原油が99.9%、鉄鉱石が99.8%、銅鉱98.3%、食料品にしても、大麦91%、小麦が98%である。それらの全てが、ある日突然三分の一しか入ってこなくなって、経済活動と日常生活がどうなるか。崩壊と混乱である。
(かんべむさし「サイコロ特攻隊」「70年代日本SFベスト集成5」収録)

2016年、米軍撤退でアジアの大混乱が始まる―日高義樹のワシントン情報
http://shuchi.php.co.jp/article/1843
石油が日本に来なくなる

 アメリカは2014年以降、本格的にアジアから引きあげる。(中略)アメリカ軍はアジアからすべて引きあげることになるのである。アジアを取り巻く西太平洋、日本海から南シナ海、インド洋からペルシャ湾に至る広大な海域は、アメリカの戦力地域からはずされることになる。その結果、アジアにおいて、これまで予想しなかったような大動乱が起きると予測される。(中略)

 アメリカ国防総省がまとめた「2025年後の世界」という予測の中では、アメリカ軍が東シナ海、西太平洋、南シナ海、そしてインド洋から、兵力を引きあげるため、大きな軍事的変動が起きると予測している。

 アメリカ陸軍やCIAの推定によれば、2016年以降、南北朝鮮合併の動きが強くなる。政治的に見ればこの合併は不可能だと思われるが、中国の影響力と日本に対する戦略的な目的から、統一・合併の動きが強まると見る分析官が多くなっている。国防総省の専門家は韓国と北朝鮮が合併すれば、核兵器を背景に日本に対する戦略的な脅しを強め、極東アジアが一挙に緊張すると見ている。

 続く大きな問題は、ロシアと中国の国境および中央アジアの情勢で、今後急速に緊張が高まり、各地で混乱が起きると予想される。アメリカ国防総省は中国がエネルギー不足から、周辺に対する戦略行動を強化し、向こう1、2年以内にシベリアやカザフスタンなどに対する侵略を開始すると分析している。(中略)

 こうした変動の結果、石油の値段が一時的に上がったり、周辺が大混乱したりするが、アメリカの世論はアメリカ海軍が再びアジアへ戻っていくことには反対すると思われる。(中略)

 2016年以降は、世界の石油の需給体制が混乱し、アジア全体が動揺するが、それと並行して中東において再び混迷が始まる。アメリカはシェールガスとシェールオイルの増産が確実なこと、カナダやメキシコからふんだんに石油や天然ガスを得られることから、中東への関心をなくしつつある。(中略)

日本とアメリカの関係が弱くなれば、中国の強い影響のもとに置かれることになる。アジア極東における日本の立場は急速に悪くなる。向こう10年、東南アジアが混乱すると同時に、その混乱が中央アジアや中東にも及べば、日本の石油戦略に大きな影響が出てくるのは避けられない。

日本が中国の支配下に入った場合、日本の一般的な生活水準が大幅に低下する上に、様々な自由(民主主義的な権利)が束縛されることは間違いなく、日本に生きる全ての人々の未来がなくなるわけで、しかし日本の国内政治的・国際地政学的現状においてどうしようもなく(手のうちようがない)、本当に悲しむべき残念なことです…。

70年代日本SFベスト集成5: 1975年度版 (ちくま文庫)70年代日本SFベスト集成5: 1975年度版 (ちくま文庫)
筑摩書房(2015-06-10)
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アメリカの大変化を知らない日本人アメリカの大変化を知らない日本人
著者:日高 義樹
PHP研究所(2014-02-21)
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アメリカの壁 (文春文庫 こ 5-9)アメリカの壁 (文春文庫 こ 5-9)
著者:小松 左京
文藝春秋(1982-05-25)
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出演:マイケル・J・フォックス
ジェネオン・ユニバーサル(2010-10-26)
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最近、SCP財団の機密文書を読んでいるんですけどこれ最高に面白いですね。

最近、SCP財団の機密文書を読んでいるんですけど、これ最高に面白いですね。非常にメタ的なオカルトテーマの物語で、凄く集積的な物語構造になっているので、あらゆる作品を取り込めるのが面白い。「ドラえもん」だろうが、「イカ娘」だろうが、「スーパーマン」だろうが、どんな作品もSCP世界に並列的に取り込めるんですね。

SCP Foundation
http://www.scp-wiki.net/

SCP Foundation 非公式日本語訳wiki
http://scpjapan.wiki.fc2.com/

SCP財団(公式日本語サイト)
http://ja.scp-wiki.net/

個人的にはSCP-2317がネットを上手く使った機密文書で面白かったですね。「腐界に眠る王女のアバドーン」か…(違)

ウィキペディア「アバドン」
アバドン(Abaddon)とは、『ヨハネの黙示録』に登場する奈落の王で、ヘブライ語で「破壊の場」「滅ぼす者」「奈落の底」を意味する。日本語では「アバドーン」とも表記される。

あとは、ホラー的には、SCP-616とか見事ですね。これまで色々ホラー作品を読んできて、SCPの多くの文書もそういった様々な既存ホラーの影響を受けていますが、616はオリジナリティが高い。ジャンボ旅客機そのものが異質で邪悪なモノと融合しているっていうネタは始めて読みましたね。車が邪悪になったり(キング「クリスティーン」等)、船が邪悪になったり(映画「デス・シップ」等)、魔性の住処としての電車だったり(パーカー「ミッドナイトトレイン」等、余談だが諸星大二郎の「不安の立像」は更にそれを捻ってある電車ホラーの傑作)というのはあるんですが、ジャンボ旅客機そのものが魔性そのものに変貌を遂げるというのは始めてじゃないかなと。旅客機に乗っていて襲われたり別世界に行っちゃったりというのはあるんですが(「トワイライトゾーン 2万フィートの戦慄」キング「ランゴリアーズ」等)、飛行機がそのまま化け物になるというのは斬新で面白かったですね。

日本がSCP財団に影響を与えているというのも面白いなあ。ホラー漫画「神様の言うとおり」のだるまさんがころんだを彷彿とさせるSCP-173とか恐ろしさとユーモラスが上手く融合していますね。

SCP財団機密文書、これから夏に向けて涼しくなりたい皆様方にお勧めです。特に読んでいると背筋が寒くなるのはSC

このSCPの情報はO5権限によってのみ閲覧可能です。セキュリティクリアランスエラー.

ホラー小説大全 ドラキュラからキングまで-日本推理作家協会賞受賞作全集(93) (双葉文庫)ホラー小説大全 ドラキュラからキングまで-日本推理作家協会賞受賞作全集(93) (双葉文庫)
著者:風間 賢二
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幻の名作映画「ドグラ・マグラ」が再販されたんですね。松本俊夫監督好きとして嬉しい。

ドグラ・マグラ [DVD]

幻の名作映画「ドグラ・マグラ」がDVDになって一昨日再販されたんですね。私は松本俊夫監督の大ファンなので嬉しいです。昔、松本俊夫監督の映画借りにTUTAYAの渋谷本店とか大きなビデオ屋さんを色々回ってレンタルビデオ探して通いつめてましたね(前衛的でマイナーな映画監督さんなので昔は映画を見るのが凄い困難でした)。凄い大傑作なのでご視聴ぜひにお勧めです。私もDVD凄く欲しいけどお金がないですね…。

ドグラ・マグラが気に入ったお方々には「薔薇の葬列」とかもお勧めですね。というか松本俊夫監督作品は全部お勧めです。前回のエントリでバタイユの話をしましたが、あらゆるエロティックな多数の観念のめくるめく蕩尽映像、バタイユに通ずるところがありますね。バタイユ的な同タイプの映画作品としてはケン・ラッセルの「肉体の悪魔」とかも凄く好きなので、これも再販しないかな(現在、入手困難で、大きなビデオ店でVHSビデオを借りるしかありません)。

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ドグラ・マグラ (上) (角川文庫)
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「スターウォーズ フォースの覚醒」見てきました。凄く面白かった!日本アニメの影響を感じますね。

スター・ウォーズ フォースの覚醒 レイのサバイバル日記
STAR WARS フォースの覚醒前夜 ~ポー・レイ・フィン~ (講談社KK文庫)

スターウォーズ・サーガの最新作「スターウォーズ フォースの覚醒」を見てきました。凄く面白かった!!エピソード1〜6に比べると、全体的により娯楽性に富んだ冒険活劇という感じで、アメリカのハリウッド映画であるとともに、日本のアニメに近いものも感じて面白かったです。監督のJ・J・エイブラムスは日本のアニメ好きなので実際に日本のアニメの娯楽要素の影響を受けていると思いますね。以下、ネタバレの嵐です。

具体的に日本アニメぽくて面白いなーと感じたところをざっと挙げると、

・主人公のレイは戦う女の子。しかもハリウッド映画ヒロインにありがちな筋肉むきむきマッチョ系じゃなくて、普通に可愛い女の子主人公が画面せましと躍動的に動き回って大活躍する。最初から最後まで息を飲む冒険活劇の連続には風の谷のナウシカとかの作品の影響を感じました。今作の主人公、フォースが使えて抜群の行動力があって勝気でけなげでしかも可愛いとか、ヒロイン力高すぎぃ!

・主人公の女の子をサポートする男性側パートナーのフィンがマッチョ系黒人男性なんだけど、外見はいかついけど内面は結構ナイーブで心優しく、しかもかなりヘタレなところもあって、女の子側に尻に敷かれてぐいぐいリードされて主導権を握られて話がポンポン進むのも、ハリウッドぽくないというか、日本の美少女冒険活劇アニメ的で楽しい展開。

・ストームトルーパーをただのモブではなく、それぞれ個性持つ一人の人間として描いているのは藤子・F・不二夫のスター・ウォーズパロディである「裏町裏通り名画館」に出てくるヌター・ウォーズを思い出しました。

・敵の将軍が演説した後、コロニーレーザーもといスターキラーを撃つ。ギレン総帥ィィィ!

「我が忠勇なるファーストオーダー兵士たちよ!今や、新共和国惑星の半数が宇宙に消えた!この輝きこそ、我ら帝国の正義の証である。決定的打撃を受けたレジスタンスにいかほどの戦力が残っていようとも、それは既に形骸である。あえて言おう!カスであると!」

・赤い十字型ライトセーバーを使う敵のダークジェダイ「カイロ・レン」が完全に痛たた…って感じの中二病で吹いた(^^;小鳥遊六花の親戚か何かですかね?「ありがとう!」

・主人公のレイは味方にも敵にもモテモテ、マッチョなフィンもナイスミドルなハン・ソロもイケメンなカイロ・レンもみんなレイを気にかけている…こ、これは乙女ゲー展開!?

衝撃のクライマックスも良かったですね。完全に情報をシャットアウトした状態で見に行ったので、ハン・ソロが中二病息子のカイロ・レンを説得して、レンが説得に応じたように見えるシーンで…、「おお、ダークジェダイだけどソロの息子だし仲間になるのかな」と思いながら見てたら…

いきなりグッサー!!

「ありがとう!」

えええええええっ!!

ずっとライトサイド側に立ってみてたので、まさか中二病サイド…もといダークサイドにとっては、言葉が真逆の意味だったとは!!

「ずっと苦しんでいたんだ!」

「(親父を殺せなくて)ずっと苦しんでいたんだ!」

「ありがとう!」

「(殺られにきてくれて)ありがとう!」

だったとは!!もう吃驚、大衝撃ですよ。中二病…なんて恐ろしい病気だ!!

「鉄血のオルフェンズ」の最新話といい、敵側陣営の肉親を説得→説得大失敗→トラウマ展開!が日米の今の流行なのかも知れないですね!説得するには撃墜数が足りなかったか…(スパロボ的発想)

フォースの覚醒、最高に面白かったです!!アニメが好きな人はぜひ見にいくべきですね!今後の展開を予想すると、もしかしたらレイはレンと兄妹だったりするのかな。レンが「わたしはお前の兄だ」とか言いそう…。次回エピソード8が本当に楽しみです!!ああ、あまり待たせないでエピソード8を早く製作公開してくれー!!

「スターウォーズエピソード7 フォースの覚醒」とても良かった、凄く面白かったです。心からお勧めですね!!

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出演:リーアム・ニーソン
20世紀フォックス(2015-11-13)
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スター・ウォーズ フォースの覚醒 レイのサバイバル日記スター・ウォーズ フォースの覚醒 レイのサバイバル日記
講談社(2016-01-15)
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STAR WARS フォースの覚醒前夜 ~ポー・レイ・フィン~ (講談社KK文庫)STAR WARS フォースの覚醒前夜 ~ポー・レイ・フィン~ (講談社KK文庫)
著者:グレッグ・ルーカ
講談社(2016-01-29)
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藤子・F・不二雄SF短篇集 (2) メフィスト惨歌 中公文庫―コミック版藤子・F・不二雄SF短篇集 (2) メフィスト惨歌 中公文庫―コミック版
著者:藤子・F・不二雄
中央公論社(1994-09)
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アンディ・ウィアー「火星の人」凄く面白くて一気に読了。ゼロ・グラビティ火星版って感じですね。

火星の人 (ハヤカワ文庫SF)

以前取り上げたアンディ・ウィアーのSF小説「火星の人」読了。凄く面白くて一日に一気に読んでしまいました。ハリウッドでの映画化が決定している作品ですが(監督は利ドリー・スコット、主演はマット・デイモン)、最初から映画化が意識されているかのような良い意味での王道アメリカエンターテイメントSF小説って感じですね。

本作は事故によって一人火星に取り残されたNASAの宇宙飛行士が主人公。一応、居住ベースは残っているが、地球への連絡は取れず、食料も限定的にしかなく、外は生存に適さない火星の過酷な環境の中で、主人公が楽天的かつ前向きにサバイバルしていく展開です。

主人公の造形が「常に前向きで楽天的で行動的で明るい」というところが如何にもアメリカ人って感じで、アメリカでベストセラーになるだけはあるなあと思いました。もしこれがヨーロッパ人の書いた小説でヨーロッパ人が主人公だと、過酷過ぎる状況のあまり主人公がヨーロッパ的欝になってしまうと思います…。こういう極限状況でも常に明るく楽天的にサバイバルしてゆけるというところ、まさにアメリカンな小説だなあと感じましたね。

本作は、主人公のそのアメリカ的な明るさと前向きさが、小説の全体の展開にダイナミックな躍動感を与えていて、火星でのサバイバルはとんでもない逆境の連続ですがへこたれずに常に創意工夫して頑張っていくのが凄く面白い。主人公の火星サバイバルの数々はSFとして科学考証をきちんとやっているところがいいですね。

本書を読んでいてちょっとだけうーんと思ったところは、一昔前の軍事スリラーは「いざとなったらハイテク衛星がピンチをなんとかしてくれる」とか揶揄されていたんですが(人工衛星がなんでもできる万能ガジェットとして小説内で機能する。これは近現代軍事スリラーの定番ネタですね)、上記風に言うなら「いざとなったら中国のガジェットがピンチをなんとかしてくれる」的な展開になるのは、うーん…。現代のアメリカ人がそれだけ中国の国力を認めているということなんでしょうね…。映画のゼロ・グラビティとかもある意味そうですし…。

本書は読んでいて宇宙飛行士サバイバル映画の傑作「ゼロ・グラビティ」を思い出しましたね。地球を離れた過酷な環境での様々な逆境を優秀な宇宙飛行士が創意工夫に満ちた的確な行動によって乗り越えていくというのが通じるものがあるなあと思いました。本作の映画化も実に楽しみですね。

火星の人 (ハヤカワ文庫SF)火星の人 (ハヤカワ文庫SF)
著者:アンディ・ウィアー
早川書房(2014-08-22)
販売元:Amazon.co.jp

ゼロ・グラビティ 3D & 2D ブルーレイセット(初回限定生産)2枚組 [Blu-ray]ゼロ・グラビティ 3D & 2D ブルーレイセット(初回限定生産)2枚組 [Blu-ray]
出演:サンドラ・ブロック
ワーナーホームビデオ(2014-04-23)
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「進撃の巨人 ATTACK ON TITAN」観てきました。人間の個々の心理や行動を捉えることができない製作の映画。

先日映画のチケットを頂き(ありがとうございます)、たった今、「進撃の巨人 ATTACK ON TITAN」観てきました。なんというか…物凄いダメな映像作品で、ちょくちょく挟まれる特撮部分だけが「バイオレンスな刺激がある」という点においてのみ唯一の救いでした。この映画、巨人が出てきて人を食ったりしてる特撮シーン以外の全てが、超絶にチープでつまらないので、観れる特撮シーン以外全部カットして放映時間を30分にしたらそれなりに観れる特撮特化映画になったと思います。

全体的に、原作とは全く別物になっており、主人公のエレンを初めとして出てくる登場人物がすべからく全員、みんな思考も行動も明後日の方角にぶっ飛んでいるため、「こいつら(登場人物)は何がしたいんだろう。なぜこいつらが巨人と接触しながら今まで生きてこれたんだろう。こいつらが生きてこられるということはこの映画の巨人は凄くぬるいんじゃ…」と、無駄な思考が映画を観ている最中にぐるぐるまわっていました。人間ドラマシーンがそのぐらい退屈なんですね。特に主人公のエレンとその周りの人間の行動がメチャクチャすぎる。この映画に出てくる人物はエレンとその周りの人間だけなのですが、うーん、簡単にまとめると…

.┘譽鵑ミカサに一方的に執着している

▲潺サ(やだこいつキモい)

ミカサが別のキザ男とくっつきエレンふられる

い垢阿縫┘譽鵑亙未僚から迫られる

イ△辰箸いΥ屬吠未僚に乗り換えるエレン

Φ霓佑機爾鵝はやくきてくれー!!(本映画唯一の救いである特撮シーンに)

 銑イ箸の人間ドラマ部分が物凄く適当な感じに撮られていて異様に退屈で全く不要なんですが…。映画の全ての人間ドラマ部分は異常な程チープに描かれていて(羽が降ってくるリンゴシーンはあまりの酷さに驚嘆した、あまりにひどすぎて逆に一見の価値ありかも)、説得力が皆無すぎてわざとやっているのかと思うほどです。監督・脚本・構成に人間ドラマを描く能力が完全に欠如しているといわざるを得ない。役者さんは結構頑張っていたので見ていて気の毒でした。役者さんが頑張っている分、映画デビルマンよりはマシかな…。

この映画の製作は、特撮以外の部分をきちんと物語として構成して演出して撮るということが完全にできていないんですね。ダメダメな日本のテレビドラマとか、ダメダメな日本の映画(先に挙げた「デビルマン」とか「バトルロワイアル2」とか)に共通するところですね。羽降りシーンとか特徴的ですが、人間の心理や行動を考えずにキャラクターをただのデク人形として撮りたい絵面に嵌めているだけなので、物語を人間同士の群像劇として構成することができないんですね。

本映画は製作側に根本的に映画を撮る能力(個々の人間の心理や行動を鑑みて群像劇を製作する能力)が足りていないのだと思います。その割には人間ドラマ部分に尺を取っていて、更に惨憺たる有様となっています…。

この映画のプロデューサー西村喜廣氏は、この映画の不評を受けて

『みんな映画はハリウッドがいいんだね!じゃあハリウッド映画だけ観ればいいよ!予算と技術はある方がいいもんね!特に予算!金で顔叩かれた映画を観ればいいと思います!ハリウッド日本比較の人はそれが気持ちいいんでしょう?』

とツイッターに書き込んでいますが、この映画の一番ダメな部分は、予算と技術とは関係のない、人間ドラマの部分なんですね。この映画は人間ドラマ部分の捉え方が完全におかしい。予算と技術をつぎ込んだであろう特撮部分だけがこの映画の唯一の救いなので、予算及び技術と関係ない部分がダメダメなのに関わらず、予算と技術に問題を摩り替えるのはどう考えてもおかしいと思いますね。

だいたい、僕は海外のハリウッド以外のマイナーな映画を観るのが結構好きで、どう考えても、この進撃の巨人の予算の10分の1や100分の1の予算で作られているであろう海外映画(ハリウッド映画以外の海外映画)に面白いものが沢山あるのに、随分と失礼なことを言うプロデューサーだと思いましたね。ハリウッドにも低予算で面白い映画沢山あるのにな…上記のような的外れな暴言を吐く時点で日本の映画製作陣として、非常に才能の無い方の製作陣であると言わざるを得ない。

人間の個々の心理や行動を捉えることができない、「人間を描けない」ということは、映画として致命的なので、この映画の製作陣は映画とは別のお仕事をされるか、もしくは人間ドラマのない特撮に完全特化した映画を撮り続けたほうが良いと思いますね。

最後に、本映画の巨人が暴れるシーンと巨人が人を食うシーンと巨人と戦うシーンだけは、他の一切のシーンから切り離してみればそこそこ観られると思います。個人的にはアニメの方が百倍ほど優れていると思いましたが(ちなみに人間ドラマシーンはアニメの方が百京倍ほど優れているという感じでしょうか)。実写版がこんな惨憺たる出来になってしまって原作者の方が気の毒と思いました…。ハリウッド映画版「ドラゴンボール」を思い出しますね…。原作とは全く異なる話で、地獄の釜が開いたかのような悪夢の出来映え…。

進撃の巨人(17) 限定版 (プレミアムKC 週刊少年マガジン)進撃の巨人(17) 限定版 (プレミアムKC 週刊少年マガジン)
著者:諫山 創
講談社(2015-08-07)
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劇場版「進撃の巨人」前編~紅蓮の弓矢~初回限定版 [Blu-ray]劇場版「進撃の巨人」前編~紅蓮の弓矢~初回限定版 [Blu-ray]
出演:梶裕貴
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進撃の巨人 コンプリート DVD-BOX1 (1-13話, 320分) しんげきのきょじん 諫山創 アニメ [DVD] [Import] [PAL, 再生環境をご確認ください]進撃の巨人 コンプリート DVD-BOX1 (1-13話, 320分) しんげきのきょじん 諫山創 アニメ [DVD] [Import] [PAL, 再生環境をご確認ください]

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六冬和生「みずは無間」読了。ラノベ表題風に言うと「俺の彼女がヤンデレすぎて全宇宙が超ヤバイ」

みずは無間 (ハヤカワSFシリーズ―Jコレクション)

第一回ハヤカワSFコンテスト受賞作、六冬和生「みずは無間」読了。面白かったですね。ハヤカワSFコンテストの作品では短編集の「オニキス」を結構前に読んだんですが、こちら(みずは無間)の方が、話の膨らませ方が良い意味で狂っていて、展開が良い意味で異常に異様過ぎかつメチャクチャとんでもなくて(良い意味でバカSFぽい)、まさに「このメチャクチャな狂った展開、これがSFなんだよ!」って感じで凄く面白かったですね。本書に載っている選評の小島秀夫さん(メタルギアの人です)の意見に全面的に同感ですね。

(オニキスは)記憶を消して書き換えていく展開には、ゲームをコンティニューする体験のような安易なニュアンスを感じてしまう。(中略)小説である以上、「失敗しても終わらない」というそんなゲーム的前提下では、どうしても緊張感が伴わなくなってしまう。(中略)

みずは無間には本当に驚かされた。(中略)悪魔の様に憑依してくる一人の現代女性との閉じた関係と、広大なる外宇宙へと自己増殖を繰り返しながら拡大していくAI(神になろうとする男)との無限の関係を、そのアンバランスな対比で最後まで語りきってしまうという、本当に奇妙な小説である。
(小島秀夫「みずは無間選評」より)

ほんとにこの通りで、オニキスの短編集の作品は表題作のオニキスを初めとしてどの作品も、凄くゲーム的(パラレルワールドをテーマにしたあまたあるSFエロゲの各種ノベライズぽい感じ…)で新鮮味がなかったのですが、みずは無間は読んでいてぶっ飛びました。読んでいてこんなにぶっ飛んだ小説は久々です。変わった小説が好きなら必読と言ってよい小説と思います。

「みずは無間」、どのような小説かと言いますと、ラノベ表題風に言うと『俺の彼女がヤンデレすぎて全宇宙が超ヤバイ』という感じです。主人公は、雨野透という人間の記憶と人格をコピーされた外宇宙探査衛星のAI(人工知能)なんですが、その行動原理は雨野透の記憶と人格に凄く縛られているんですね。

人間時代の雨野透にはみずはという恋人がいたんですが、その彼女がかなりのヤンデレメンヘラーでして、非常に貪欲で支配的な彼女に支配され収奪され続けた記憶が、上記のAIの中枢部分に大きく影響しているんですね。

このAIは、無限に進化し無限に自己を拡大してゆき、最終的にはどんどん強大な存在(人知を超越したいわゆる神的存在)に変貌していくんですが、強大な存在になってゆくと共に、みずはの貪欲さの記憶にどんどん行動原理が引っ張られて、あらゆる星々や知性体を飲み込み破壊する、破壊神的な貪欲な神に自身が変貌していくんですね。最終的には、全宇宙(あらゆる全ての平行宇宙の全時空)を飲み込んでブラックホール化する、全宇宙全時空全世界を終焉に導く存在になることが示唆されています。

で、その貪欲なる究極破壊神誕生としか言いようのない全宇宙的規模の大災厄と、みずはという女性の日々の生活での貪欲さが、同時に語られて、そしてそれが根底的にシンクロしているという、文章で説明するのが難しいんですが、なんかもうぞっとするような感覚と、規模がでかすぎて笑っちゃうような感覚が混じってて、凄い奇妙な読了感を齎す変わった小説です。「究極のホラー小説」って小島秀夫さんが評していますが、まさにそんな感じです。

AIが無限に自己を進化させて神になっていくSFの部分も面白いんですが、みずはというヒロインの描き方も上手くてその辺も感心しましたね。みずはのキャラクター的には、男性に対し支配的で貪欲で自己中心的な女性ということで、スティーヴン・キングの小説「ミザリー」のヒロインであるアニー・ウィルクスそのものという感じがして、映画版のアニー役であるキャシー・ベイツの姿が浮かびましたね。作中の外見描写でも体重が60キロある肥満体の不美人の女性(体重は60キロから更に急激に増えていく)として描写されているので、モデルは映画版アニー・ウィルクスなんじゃないかな…。

あと、これは本筋とは関係ないんですが、本書イラストのみずはは痩せすぎかつ美人すぎると思います…。うーむ…、今は本の売り上げにおいて女性イラストの美麗さが重視されますから、肥満体の不美人のヒロインと作中描写されていても、イラストではスタイルのいい美人に描かないといけないのかな…。閑話休題。

主人公は大学の頃から彼女と付き合い始めるのですが、だんだん彼女の異常性(異常な貪欲さと支配への欲求及び食欲への執着)に気づき、でもなかなか別れられないんですね。ここの描き方がサイコホラーとして上手い!このサイコホラー部分が、全宇宙全時空に拡散していく展開にはぶっ飛びました。読んでいて「なんということでしょう…」という気持ちになりましたね。ヤンデレ彼女の無限の食欲によって人類やその他の知的生命達が完全滅亡したばかりか全宇宙全時空すらヤバイという…なんということでしょう…。サイコホラーと壮大な規模のSFホラーを非常に上手く融合させているというか、「サイコな彼女が全宇宙を貪り食う」という感じの作品で、凄く面白かったです。宇宙に比べれば物凄く小さい個(人間個人)の欲望なのにも関わらず、それがあまりにも貪欲すぎて、最終的に宇宙すら破壊するというのが、凄く奇妙でぞっとさせて独特の面白みがある。本書はスティーヴン・キングの「生きのびる奴」や小松左京の「兇暴な口」に通じるものがありますね。「みずは無間」奇妙なSFホラーとして抜群の出来、お勧めの作品です。

あと、この小説の特筆すべきところをひとつ挙げると、ヒロインが最初から最後まで全然可愛くないし魅力的でもないのが、昨今の主流であるヒロインの魅力で引っ張るタイプの小説とは完全に真逆対極で凄い。むしろヒロインが最初から最後まで負のオーラ放ちまくりで怖い。読んでいてヒロインの異常性がだんだん見えてくるところは怖くてゾクゾクしました。まさに言葉通りの意味でダークヒロイン。凄い小説や…。普段ライトノベルとか読んでいる読者さんにはぜひ本書を読んで、対極の世界を楽しんで欲しいです。

バイトあがりの時間を見計らって俺が彼女を迎えに行くこともあった。さすがに何回も定刻に店先に立たれれば売り子も事情を承知して、みずはちゃん彼氏のお迎えだよといちいちいいにいくのもバカバカしくなったようで、直接バックヤードを覗いてってよと店舗の裏手に回りこむのを黙認するようになった。毎回なんとなく犯罪者めいた気持ちで勝手口を薄くあけてみずはいますかと尋ねる俺に、みずはちゃん例の、と拍子抜けするほどあっけらかんとバイト仲間が彼女を呼ぶ。

あれはそんな日だった。いや、ちがう。そうだったらあんな光景は見ずにすんだ。

あの日、おそらく連休の中日かなにかでおそろしく客入りが悪いと予想されていたか他のバイトがみな帰省中だったか、厨房は彼女ひとりだった。そろりと勝手口を開けた俺の目に入ったのは、しゃがみこんだみずはの背中だった。声をかけようとしたが切羽詰った雰囲気に何となくひるんだ。

みずはは一心不乱に食べていた。めいっぱい詰め込まれて、頬がぱんぱんに膨らんでいる。顎はせわしなくもぐもぐ動いている。しゃがんだまま作業台の上に手をのばし、さっと何かを取り、胸元でせかせかと作業し、それをほおばる。ただのつまみ食いではない。切り落とされたパンの耳にバターを塗り砂糖を振りかけているのだと、しばらくわからなかった。

俺は彼女を責めるようなことをいったつもりはない。少なくともその記憶はない。ただ驚いて、驚きのままに声をかけてしまっただけだ。

みずははぎくりと敵意に満ちた目をこちらに向け、いや、怯えていたか?ともかく笑って誤魔化さなかったのは確かだ。

俺は説明を求めたりはしなかった。だが彼女は、これはどうせ棄てるものなのだから食べても差し支えないのだといった。一部はおろしてパン粉にしたりもするがそんなに沢山はいらないのだし、と。隠れるようにして食べていたことの釈明はなかった。こぼれ落ちた砂糖がエプロンに、頬に点々としていた。

「だけど……」俺には何をどういったらいいのかわからなかった。もしかしたら何もいわなかったほうがよかったかもしれない。「だけど、何もバターと砂糖なんて」

そのときはじめて、俺はみずはという人間は逆上しないと思い込んでいたのだと知った。拗ねたり膨れっ面したり、彼女の不機嫌とはそういうものだと思っていた。だから俺は、顔を卑屈に歪ませる彼女を別人のような目で見ていたんじゃないかと思う。

「じゃあ」

低い声でみずははいった。

「どうすればいいの」

俺は混乱した。黙っていると、次のシフトの大学生が、遅れてすみません彼氏さん待たせちゃったみたいですねといって登場した。作業台の上を手早く片付けにこっと笑うみずはは普段のみずはだった。
(六冬和生「みずは無間」)


みずは無間 (ハヤカワSFシリーズ―Jコレクション)みずは無間 (ハヤカワSFシリーズ―Jコレクション)
著者:六冬 和生
早川書房(2013-11-22)
販売元:Amazon.co.jp

オニキス (ハヤカワ文庫 JA シ 8-1)
ミザリー (文春文庫)
ミザリー [Blu-ray]
夜が明けたら (ハルキ文庫)
スケルトン・クルー〈3〉ミルクマン (扶桑社ミステリー)

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「火星の人」著者アンディ・ウィアーの日本へのメッセージがとても良かったのでご紹介。

火星の人 (ハヤカワ文庫SF)

「2015年度版このSFが読みたい!」の海外部門一位のSFにしてリドリー・スコット監督の手によってハリウッドでも映画化されることで注目を集めているSF「火星の人」、その著者のSF作家アンディ・ウィアーが書いた「日本へのメッセージ」が、『このSF作家さんは本当に日本と日本のアニメが好きなんだなあ』と伝わってくる好文章で読んでて思わず嬉しくなってしまったので引用して紹介させて頂きますね。

アンディ・ウィアー氏の言葉

「SFが読みたい!」の「ベストSF2014海外篇第一位」に選ばれるという光栄に浴し、興奮しています。当然ながら、どこであれ、作品が広く読まれているとあれば、それはワクワクします。しかし私にとって日本で多くの人に受け入れられたということは、格別に心躍ることなのです。私は子供の頃からずっと日本製エンタテイメントのファンでした。

とにかく、生まれたタイミングがよかった。日本アニメは私の人生と重なるようにして、少しずつアメリカ進出の道を切り開き、アメリカでのテレビ放映が増えていきました。「マッハGOGOGO」を見たのが七歳のとき。大好きで、画面に釘付けでした。

その後、十二歳のときには、「超時空要塞マクロス」「超時空騎団サザンクロス」「機甲創世記モスピーダ」がアメリカで全編放映されました。これほど関心を引かれたアニメは他になかったし、シリアスで、長期間にわたるストーリイもはじめてなら、恋愛模様を描くサブプロットもはじめて。呆気にとられ、たちまちどっぷりハマリました。

さらに十代のときには高橋留美子の傑作群が手に入るようになりました。とくに好きだったのは「らんま1/2」と「めぞん一刻」です。そしていよいよ大人になってからは、宮崎駿・スタジオジブリの信じられないほど素晴らしい映画がつぎつぎに製作されたのです。

私がかなりのOtakuであることは、読者のみなさんにとって、何の意外性もないことだと思います。私の人生を通じてずっと、読み、そして観る、幸せな時間をたっぷり与えてくれた国に、いくらかでも、みなさんに楽しんでいただけるものをお返しできるなら、これほど幸せなことはありません。
(アンディ・ウィアー。「2015年度版このSFが読みたい!」より)

本当に日本(アニメ等の日本文化)が好きなことが伝わってくる文章ですね。クールジャパンとか、国策として、こういう日本への親近感と好意の感覚を持ってもらえる海外の人々を増やしたいというのがあるんだろうな…。それこそ、ラフカディオ・ハーンや「アウトブレイク・カンパニー 萌える侵略者」を挙げるまでもなく、海外の人(異文化の人)が日本文化を愛好するということは、その背景(日本国・日本社会)に好感を抱くことに繋がりますからね。世界中で放映されているハリウッド映画も、個々の製作者の意図を超えて、アメリカに対する親近感を増やすメディアとして機能している訳ですし。まあそういった国策とかシステムとかは抜きにしても、現代日本文化が海外の人に楽しんで頂けるのは、日本人としてぽかぽかするような嬉しいことですね。

しかし、アンディ・ウィアーさんの文章を紹介しながら実は火星の人まだ読んでない…。近いうちに読みますね。あとサザンクロスとモスピーダ、作品名をここで初めて知りました…。アメリカでマクロスと同時期にやっていた作品なのかな。

火星の人 (ハヤカワ文庫SF)火星の人 (ハヤカワ文庫SF)
著者:アンディ・ウィアー
早川書房(2014-08-22)
販売元:Amazon.co.jp

SFが読みたい! 2015年版SFが読みたい! 2015年版
早川書房(2015-02-10)
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アウトブレイク・カンパニー 萌える侵略者1 (講談社ラノベ文庫)アウトブレイク・カンパニー 萌える侵略者1 (講談社ラノベ文庫)
著者:榊 一郎
講談社(2011-12-02)
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