ねこねこブログ

ねこねこと申します。ねこ大好き(*^^*)アニメ、マンガ、ゲーム、本とかも大好きです。楽しいことたくさん書いていきたいと思います。今、うつ病で無職で生活が非常に貧困困窮しておりまして、買い物してくださるととても感謝します。メールについてはこちらをご覧下さい。リンクフリーです。

映画・映像作品

DS「タイムホロウ 奪われた過去を求めて」クリア。結構面白かったけどタイムパラドックスに色々と穴が…。原因と結果のループ。

タイムホロウ 奪われた過去を求めて
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先週ゲーム屋さんで100円で購入したDSのゲーム「タイムホロウ 奪われた過去を求めて」をクリア。結構面白かったけど、タイムトラベルSFとして見るとシナリオに色々と穴があるような感じですね…。ただ、100円ということを考えればコストパフォーマンスは抜群でした。amazonでも数十円で買えますし、送料含めてワンコイン(500円)以下なら十二分に元の取れる佳作だと思います。

本作は「ホロウペン」という、時空間に過去と繋がる穴(タイムホール)を開けることができるアイテムで過去を改変するタイムトラベルSFです。主人公が直接時間軸を移動するのではなく(穴を通って人間が過去に移動すると、移動した時点の時刻が来た瞬間に存在が消滅してしまう)、過去に物品を送ったり過去から未来に人間を直接引っ張ってきたりすることで過去を改変するのが面白いですね。また、過去に干渉することで思っても見なかった影響が及ぼされ、未来が自身の予想とは異なった形で変わってしまうというのも面白い。タイムトラベル映画の最高傑作の一つ「バタフライ・エフェクト」をオマージュしていますね。

ただ、タイムトラベル物としては、時制とそれぞれの世界(パラレルワールド)が混乱している感じで結構穴があるような。例えばヒロインの花音の問題。この子は、屋上から突き落とされたので、助けるために屋上から転落している瞬間にタイムホールを通して未来へ引っ張られてくるのですが、未来のある時点で殺されてしまう。それで、この子を助けようと、またタイムホールを通して屋上から転落している瞬間に引っ張ってくる。

そうすると、二度、同じ時間(屋上から転落している、空中にいる一瞬)からこの子を未来に引っ張ってきてまして、時制のダブルブッキングが生じているはずなんですね。一度目に引っ張った時点でこの子は過去の時間から消えている(未来に送られた)筈なので、その後の時間に引っ張ってもこの子はいないし、逆に二度目に引っ張ったのが一度目の時間より先なら一度目の時に引っ張れない。ホロウペンを持つものの主観時間が時間軸に置ける絶対の時制になって世界に干渉できると考えても、この時に引っ張っている状況は、同じホロウペンを持つものが別々に干渉している(主人公の父と主人公が別の時間に別々に干渉している)ので、どう考えてもパラドックス…。

時間を移動する犯人の行動は起点がはっきりしているので(犯人の高校時代の殺人が起点になっている)分かりやすいのですが、ただ、犯人が殺人を起こした原因が、未来の犯人が過去の犯人の行動(殺人)によって起きる事件を防ぐために過去に戻って、その時に過去の犯人(殺人を起こす前の犯人)に影響を与えたからだとすると、これも、原因と結果がループしてしまっていることになりますね。原因と結果がループするパラドックスはパラレルワールドの概念を用いても解決不可能なアポリア(難問)です。こういう解決不可能パラドックスはタイムトラベル物では逃れられないものとしてありますね…。原因と結果がループしているタイムトラベル作品では、ゲームだと「デザイア」とか傑作だったなあ…。

ウィキペディア「タイムパラドックスと矛盾」
【例】『マイナス・ゼロ』(広瀬正)より
現代で買った新品のライターを持つ男がタイムトラベルし、過去へそのライターを忘れてくる。実はそのライターは第三者により時を経て現代に存在する忘れてきたライターとすり替えられており、新品で買ったライターはタイムトラベルをせず現代に存在する。タイムトラベルをするライターは現代と過去を無限ループとして往来する存在であるが、現代に新品がある限りそのライターはどこで買ったものでもない。

このパラドックスではなぜこのようなライターが存在するか、またこのような存在となった時点でライターの分だけ宇宙の質量が増えたのではないのか、そして時を経ても永久に古くならず傷すらつかないのではないか、との問題が提起されている。1960年代に書かれたこの小説のパラドックスは小説『存在の環』(P・スカイラー・ミラー、1944年)で提示されたものの類型であるが、1990年代にスティーブン・ホーキング博士がこれに類似する概念を持つ閉時曲線と量子効果の仮説を示し、過去へのタイムトラベルを否定する論拠としている。小説では言及されていないが、このタイムパラドックスは「すり替えた人間の意志が、特異な物質の存在や状態を創出した」という観測問題的側面も内包している。

本作はタイムトラベルSFとしてなかなか面白いですが、ただちょっと、先に挙げたような時制の混乱が見受けられて、首をかしげるようなところがありますね。後は全体的に物語が淡々と進むのであまり盛り上がらないというのが難点ですね。ただ、そういった点を差し引いても中々楽しめるゲームでした。安いですし、500円以下なら十二分に元の取れるなかなかの佳作だと思います。僕は本作を100円で買ったので値段的にこれだけ楽しめれば大満足ですね。SF好きならやって損のない、なかなか面白いタイムトラベルSFです。

最後に余談ですが、3DSが次世代携帯ゲーム機としてのシェアを固めつつあり、DSソフトの新作リリース本数が減っていることで、ニンテンドーDSソフトの中古価格は大幅に下がってきている感じで、お金が無くて四苦八苦している僕としてはありがたいですね。僕はゲーム屋さんの100円〜500円ワゴンコーナーの常連ですが、最近は、昔ならこの値段は決して有り得なかったような面白そうなDSのゲームが100円〜500円くらいで売られていて嬉しいですね…。

タイムホロウ 奪われた過去を求めて
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今日のNHK世界遺産、テルマエ・ロマエに出てくる「ティボリのハドリアヌス帝別荘」特集でしたね。皇帝の孤独が伝わってきます…。

ハドリアヌス帝の回想

今日放映されたNHKの番組「世界遺産」、テルマエ・ロマエに出てくる、ルシウスが皇帝を訪ねる時に行く舞台「イタリアティボリのハドリアヌス帝別荘」の特集で、美しくも寂しい円形の皇帝住居に皇帝の孤独を感じましたね…。良い特集でした。

ティボリのハドリアヌス帝別荘はテルマエ・ロマエで描かれる通りの場所でして、優れた建築家であった皇帝自らが設計し建設したその住居はテルマエ・ロマエでルシウスが驚いた通りの建築物。テルマエ・ロマエがきちんと史実の建築物を模して建築物を描いていることに好感を覚えました。皇帝の住居である円形の大きな堀に囲まれた円形の建築「海の劇場」そのままが跡地として残っていて、歴史の長い流れを感じさせてくれます。東京ドーム26個分という広大な別荘の敷地には、皇帝が愛したナイル川の支流「カノープス」を模した人工の川が流れており、皇帝はこの河を見ながら、ナイル川で亡くなった愛人アンティノウスのことを想ったんだろうなと感じさせてくれますね…。

晩年の皇帝は身体を壊し、中心住居である海の劇場に引きこもって孤独でそこで暮らしたと説明がされておりました。海の劇場は円形43メートルになるように設計されていて、周囲を取り巻く堀には可動式の橋が掛けられ、出来うる限り人の出入りを制限し、43メートルの円形の住居に皇帝一人がこもりきりで人とは交わらずに孤独に暮らしたそうです。この43メートルの円形住居は、皇帝が設計建築したローマの祭儀神殿「パンテオン」の設計と似通っており、パンテオンは神殿の中がちょうど43メートルの立体的な円形になるように建築されている、これは、古代ローマにおいて、ローマを中心とした世界は円形の世界として捉えられており、皇帝がそれを建築において「小世界」として表現したのではないかとされているそうです。

ハドリアヌス帝は、人との交わりを好まず、孤独を愛する人であったと説明がなされていましたが、自分で作った円形の小世界にこもって孤独に暮らす皇帝の姿には、僕は深い共感を覚えずにはいられないです…。晩年になって身体を壊し政治力が減衰し、そしてやっと、大勢の部下たちに取り囲まれるローマを統治する皇帝としての孤独から、一人での生活を行う自由のある孤独へと生活が変わったのかなと感じさせてくれますね…。ユルスナールの「ハドリアヌス帝の回想」では死を迎えつつある皇帝が、美的で洗練された観念的嗜好を持ちながらも、最後までローマの煩雑で俗世的な統治に頭を悩ませていますが、皇帝の海の住居での孤独な晩年を見るに、最後は皇帝に美的な孤独の自由があったと思いたいですね…。

ハドリアヌス帝の回想(白水社)マルグリット・ユルスナール著 多田智満子訳
http://plaza.harmonix.ne.jp/~usausa/usa40shi/bok/usa41008.html
 作品(ユルスナール「ハドリアヌス帝の回想」)では「古代人の中でも最も現代的であった」と称されるハドリアヌスの複雑な性格と、その彼が地味に見えて波乱万丈だった数々の難題を解決していった統治の行跡、そして狩猟や詩吟や彫刻に象徴されるギリシア文化への耽溺を心から望みながらも、皇帝としての責務を死の直前まで優先させざるを得なかった悲劇。そうした皇帝の姿が実にハドリアヌスらしい筆致で語られています。

 作者自身が「考古学者が外側からやったことを、内側からやり直す」と述懐する作品では膨大な史料をもとにして構築されたであろう、歴史上のハドリアヌスの姿が虚構を交えることなく、ですが美しく飾られて描き出されています。生前のトライアヌスの征服計画を断念してまで、防衛に専心することを選んだ苦悩や帝国中を巡回してパックス・ロマーナと呼ばれるローマの平和を維持する皇帝としての責務、それらを放り出すことがないまま時としてギリシアに伝わる秘儀に参加し、獅子を狩る夢を抱き、詩を口ずさんで美しい彫像や若者を愛する。賢帝であるために最後には自分の望みを犠牲にせざるを得なくなった、病に倒れた皇帝の晩年を知る者であればなおのこと綴られている回想に彼の悲劇を感じることでしょう。

 心からギリシアを愛したハドリアヌスは、もしかしたら皇帝ネロのように心からギリシアだけを愛する日々を送りたかったのかもしれません。ですがネロにならなかった、あるいはネロになれなかったハドリアヌスはそれだけにいっそうギリシア的な官能を感じさせる人物となっています。皇帝としての散文的な生活を送る中でも、詩人の心を忘れることがなかった皇帝が後の「哲人皇帝」に送る言葉はあまりに静かで美しく、それでいてほとばしるほどの情熱を感じさせずにはいられません。

 この作品を読んで思った感想は二つ、一つはマルクス・アウレリウスが残した「自省録」のような述懐をハドリアヌス自身が記していたらこのような作品になったのではないかということと、もう一つはこの作品を読んで最も喜ぶ者がいるとすれば、それは自分の姿をこれほど美しく描いてもらった当のハドリアヌス本人ではなかったろうかということです。官能的で情熱的ですらありながらも、現実の中に生き続けねばならなかった皇帝ハドリアヌスが自らの死に際して残したと伝えられている詩文があり回想は締め括られます。

小さな魂、さまよえるいとおしき魂よ
汝が客なりしわが肉体の伴侶よ

汝はいま、青ざめ、硬く、露わなるあの場所
昔日の戯れをあきらめねばならぬあの場所へ降り行こうとする

いましばし、共にながめよう
この親しい岸辺を、もはや二度とふたたび見ることのない事物を
目をみひらいたまま、死のなかに歩み入るよう努めよう・・・

ハドリアヌス帝の回想
ハドリアヌス帝の回想

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テルマエ・ロマエ III (ビームコミックス)
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機動戦士ガンダム00二次創作 刹那「ガンダムエクレア!!」

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刹那「ガンダムエクレア!!」

ロックオン「お前は何を言っているんだ」

刹那「俺は気付いたんだ。真のガンダムの在り方に!!」
刹那「今までのガンダムには甘さが足りなかった」
刹那「だから俺はガンダムを作り変える!!真のガンダムに!!」
刹那「真のガンダムの在り方、それはエクレアだ」
刹那「だから俺はガンダムをエクレアにした!!」
刹那「俺がガンダムだ!!いや、俺がエクレアだ!!」

アレルヤ「刹那…意味がわからないよ…」
ティエリア「そんなわけの分からないものをガンダムだというのか!?万死に値する!!」

刹那「お前たちは気が付いていないのか!?エクレアこそガンダムだということに!!」

ロックオン「エクレアってあれだよな、洋菓子の」
アレルヤ「マリーが好きなお菓子だね」

刹那「先月の14日、マリナが俺のところに見たことのない食べ物をもってやってきた。俺はそれを食べ、そして気が付いたんだ!!これこそがガンダムだということに!!」

ティエリア「2月14日に女からお菓子をもらっただと!?ガンダムマイスターとして恥ずべき行動だ、万死に値する!!」
アレルヤ「いや、僕もマリーからチョコレートもらったけど」
ロックオン「ほほう、モテる奴らはいいねえ」

ティエリア「なんだと!!アレルヤ、貴様も万死に値する!!」

刹那「俺はマリナに食べ物の名を尋ねた。そして知った。『エクレア』という名を。これがガンダムだ!!」

ロックオン「いや、その理屈はおかしい」
アレルヤ「マリーのチョコ美味しかったなあ」
ティエリア「万死に値する!!」

刹那「そしてこれが俺の新しいガンダム、ガンダムエクレアだ!!」

ロックオン「な、なんだこの茶色いガンダムは…」
アレルヤ「チョコレートの匂いが強烈にするよ…」
ティエリア「万死に値する!!」

刹那「このガンダムにはチョコレート・コーティングが施されている」

ロックオン「チョコレート・コーティング…」
アレルヤ「聞くからに嫌な予感がするよ…」
ティエリア「万死に値する!!」

刹那「カカオ100%のチョコレートと磁性体金属粒子を練り合わせた特製ペーストが全身にコーティングされている。さらには、フレーム内にはカスタードクリーム、ホイップクリーム、生クリームをマリナから教えてもらった秘伝のレシピに従って混ぜ合わせた特製クリームがつまっている!!」

ロックオン「なんという…」
アレルヤ「ひどいガンダムだ…」
ティエリア「万死に値する!!」

刹那「ガンダムエクレアは磁性体金属粒子によるビームコーティング効果を持つが、一般の人間は食べるとお腹を壊してしまう。このガンダムを食べられるのはELSと融合した俺だけだ、分かってくれ」

ロックオン「頼まれても食べねーよ…」
アレルヤ「刹那はガンダムを食べてるのか…」
ティエリア「万死に値する!!」

刹那「そこで今回、お前たちに頼みたいことがあって呼んだわけだ」

ロックオン「これは頼みごとだったのかよ…」
アレルヤ「ガンダムを食べる刹那…まさに俺はガンダムだ…」
ティエリア「万死に値する!!」

刹那「宇宙空間で運用しているときは気が付かなかったことがある。この前、量子テレポートを使ってガンダムエクレアでマリナのところに行った」

ロックオン「まさかこのガンダム…元はクアンタなんじゃ…」
アレルヤ「ガンダムを食べる刹那…俺はガンダムだ…あは…あはははは…」
ティエリア「万死に値する!!」

刹那「しばらく地上に置いておいたら、どうやら装甲にアリや羽虫などの虫が大量にたかってしまっていたようだ」

ロックオン「え…」
アレルヤ「それって…」
ティエリア「万死に値する!!」

刹那「それに気付かずプトレマイオスに戻ってきてしまった」

ロックオン「つまり」
アレルヤ「今、この格納庫の中は…」
ティエリア「万死に値する!!」

刹那「虫だらけだ」

刹那「フェルトはガンダムにたかっている虫の群れを見て気絶した」
刹那「スメラギから俺一人で格納庫内の虫をすべて退治しろと言われている」
刹那「だが、俺は虫退治などやったことがない」
刹那「だから、お前たちに頼みたいんだ!!」

ロックオン・アレルヤ・ティエリア「万死に値する!!」

終わり

後書き
昨日、エクシアについて書いて、ふと「エクシアとエクレアって似てるなあ」と思ったので書いてみました(爆)

劇場版 機動戦士ガンダムOO ―A wakening of the Trailblazer― [Blu-ray]
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機動戦士ガンダム00 スペシャルエディションII エンド・オブ・ワールド [Blu-ray]
機動戦士ガンダム00 スペシャルエディションIII リターン・ザ・ワールド[Blu-ray]
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新作TVドラマ「家族八景」視聴。七瀬三部作の中で一番好きな作品なので映像化嬉しいです!!

家族八景 (新潮文庫)

テレパシーを持つ超能力者火田七瀬を主人公とした筒井康隆の傑作著作である七瀬三部作(家族八景、七瀬ふたたび、エディプスの恋人)の第一部「家族八景」がTBSで連続ドラマ化されたので早速、第一話「無風地帯」を視聴。原作にかなり忠実に映像化されていて大満足です!!(^^)

家族八景公式サイト
http://www.mbs.jp/kazokuhakkei/

僕は七瀬三部作の中では「家族八景」が筒井康隆さんらしいブラックなユーモアに溢れていて一番好きな作品なのですが、映像化されるときはなぜかいつもいつも「七瀬ふたたび」ばかりが何度も何度も映像化されて、『ふたたびはもういいから、「家族八景」を映像化してくれー!!』という気持ちだったので、家族八景の映像化は本当に嬉しいです。今回の第一話、筒井康隆さんらしいブラックなユーモアに溢れた作風を上手く映像化していましたね。次回が楽しみです。

七瀬役の役者さんの木南晴夏さんが僕の抱いている七瀬にイメージぴったり、冷たくて超俗的な感じを上手く出していたのも良かったですね。「七瀬ふたたび」の映像化作品だと、七瀬が如何にも正統派のヒロイン然とした、『優しく強い女の子』みたいな描き方されていて違和感をいつも感じていたんですね。原作の三部作の七瀬は、超能力者であるがゆえに人間から距離を取っていて、人間や人間の感情に対して非常に冷たい超俗的で理知的な女の子(長門有希みたいなタイプ)ですからね。小説版の「家族八景」に一番この感じが出ていると思います。「七瀬ふたたび」でも、七瀬が共感と優しさを示しているのは、同じ超能力者の同胞とヘニーデ姫だけで、一般の人間に対して冷たいのは変わりません。七瀬は三部作通してずっと、ヒロイン的な温かさや優しみとは対極にある、孤高の冷然たる理知の女性です。そしてそこが七瀬の魅力だと思うんですね。やっと、そのイメージ、冷たく理知的な原作小説の七瀬をきちんと映像化してくれて、嬉しいです。製作スタッフはちゃんと原作小説読み込んでいるなあと嬉しくなりました。

今回の第一話「無風地帯」、全体として大満足ですが、原作小説にあるとあるニュアンスは描かれていなかったですね…。原作の無風地帯で描かれる家族の奥さんは、意識的か無意識的かは分からないけれど、愚かさを演じることで、バラバラの家族を繋ぎとめている、愚かに見えて、実は愚かではない極めて理知的な奥さんなのかもしれないと七瀬が気付くところも入れて欲しかったなあと思いますね。ただ、映像としてこういう気付きを入れるのは凄く難しいと思うので、入れられなかったのは仕方がないかな…。全体として小説に忠実な良い映像化でした。皆様にもぜひお勧めです!!

家族八景 (新潮文庫)
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家族八景 上巻 (KADOKAWA CHARGE COMICS 16-1)
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家族八景 下巻  (KADOKAWA CHARGE COMICS 16-2)
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七瀬ふたたび (新潮文庫)
エディプスの恋人 (新潮文庫)

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ガンダムAGE「悲しみの閃光」視聴。今回は結構良かったんじゃないかな。ガンダムの台詞の良い意味での難解さ。

amazonガンダム総合ストア(ガンダム全ラインナップ)

機動戦士ガンダムAGE「悲しみの閃光」視聴。これまでの展開が余りにチープ過ぎたというハンディを背負ってる中で、今回のフリット・デシル・ユリンの戦いでユリンがフリットを庇って戦死のシーンは中々良く描けていたと感じましたね。これまでがあまりにアレ過ぎたので、今回はなかなか良かったのではないかと僕は思います。

ユリンが「フリットに会うにはこれしかなかったの!!」って言ったことに対して、『ユリンはフリットに会うためにデシルに従ってモビルスーツに乗ったのか』みたいな意見での批判がありますけど、どう考えても、これはそういう台詞(デシルからUEに従えばフリットに会えると言われてUEのモビルスーツに乗ったという意味の台詞)ではないでしょう。その前の回想シーンでユリンがデシルに脅されているところ、そしてユリンの最後の台詞「生きるのって難しいね」から見て考えるならば、

デシルから従わなければすぐさま殺すと脅される

死んでしまったらもうフリットには会えない

生き延びてフリットに会うためにデシルの脅迫に従っていた

ってことでしょう。こういう、キャラクターがぱっと聞き流すと意味が分かりづらいけどよく考えると味のある台詞を喋るのはガンダムシリーズの伝統的な醍醐味で、ユリンが『私はデシルに脅されてモビルスーツに乗ってるの!!』とか説明台詞を喋るよりかはずっと良かったと思います。ガンダムの創造主である富野監督自身が、芝居の台詞を意識した台詞回しを行い、「何度も見返して初めて分かる作品作りを」と述べておられますし、ガンダムのパッと聞き流すと分からないけど、考えると分かる台詞回しというのはガンダムの伝統だと思いますね。

富野由悠季
「基本的に3回、できれば5回は見られることを想定したクオリティをもっていなければならない。たとえ、レンタルといえども、少なくとも1回で終わってしまうものではないはずです。 ただ、現実問題として、ソフト・メーカーのほとんどが、そのことを考えていないような気がします。ビデオを軽く考えている。そういう部分だけでいうなら、今回の「ガンダム」の1巻目も、残念ながら1回半で内容をほとんど理解できる。2回以上見なければ、わからないような、それだけ深い読みをしなければならない芝居はありませんでした」
(ニュータイプ1989年4月号)

ガンダムの聞き流すと意味が分からないが、考えると分かる台詞回しで僕が一番好きなのは、ターンエーガンダムのハリー・オードの次の台詞ですね。

『守るべきご婦人を二人も、いや、もっと持てるかもしれないのです、この役職は』

最初聞いたとき、後段の意味(「もっと持てるかも〜」の意味)が分からなかったけど、二回目見て、シーンの流れでやっと分かった。このシーンは、ハリーに告白してきたキエルへの返事、ハリーからキエルに愛の告白してるんですね。キエルと結婚して娘が生まれたら、守れる人が増えるって言ってるんだ…。ダイレクトに好きと言うのではなく、もってまわった味のある台詞回しをするところはガンダムの醍醐味、最高に好きなところですね。

キエル「ここにお立ちのディアナ様が、本当のディアナ様なのですね」
ハリー「はい。私は、ディアナ様をお守りする親衛隊であることを誇りに思います。だからこそキエル・ハイム嬢、あなたと出会うこともできました」
キエル「ありがとう」
ハリー「守るべきご婦人を二人も、いや、もっと持てるかもしれないのです、この役職は」
キエル「それが嬉しい?殿方は」
ハリー「はい」
キエル「お目はディアナ様に吸い付いたままで?」
ハリー「本物の目はほかのご婦人を物色中です」
キエル「存じております、その為に赤いサングラスをお外しになれないのでしょ、いやしいお方。女王もご存知ですよ」
ハリー「存じてます」
(機動戦士ターンエーガンダム)

ただ、ユリンの乗っていたモビルスーツのデザインだけは頂けませんね…。ガンダムのモビルスーツは宇宙世紀物・非宇宙世紀物問わず、シリーズ全てにおいて基本的にはAMBAC駆動(手足を動かすことで姿勢制御する)を前提としたデザインで、それが、『なぜ戦闘兵器が人型なのか』の答えになっているんですが(ただし、作中において実際にAMBAC駆動を行っているシーンはあまりありません)、ユリンの乗機は足が台に固定されている。あれでは人型である意味が全くないじゃないですか…。何のために足があるのか…。

ウィキペディア「AMBAC」
AMBAC(アンバック、Active Mass Balance Auto Control = 能動的質量移動による自動姿勢制御)とは、アニメ「ガンダムシリーズ」において登場する作品中の架空の技術の名称。

AMBACは、宇宙空間において可動肢の一部分を高速で動かすことで発生する反作用を、モビルスーツ(MS)やモビルアーマー(MA)の機体全体の姿勢制御に利用するものである。バーニアやスラスターのように推進剤の消費がないことから、宇宙空間ではデッドウェイトになると考えられていたモビルスーツの可動肢(腕部や脚部)が、有用な姿勢制御システムとして働くことになった。

一年戦争終結後、四肢とは別に可動肢を設け、テールスタビレーターやフレキシブルバインダーとして、積極的に機体の姿勢制御を行う形に発展した。

しかし、実際のガンダムシリーズの劇中では作画が複雑になりすぎるためほとんど描写されておらず、ほぼすべての作品でMS・MAはバーニア噴射によって(時にそれさえなしで)空間機動や飛行を行なっている。例外として、短編CG作品『GUNDAM EVOLVE II RX-178 GUNDAM Mk-II』にて、ガンダムMk-IIの空間戦闘シーンにおいてAMBACによる姿勢制御の表現が行われている。

『ガンダムSEED MSV』では、M1Aアストレイなど宇宙戦用のモビルスーツで、機能がAMBACに特化した可動肢が使用されている。

ガンダムAGEは無理に子供向けにしていることを強いられているかのようなアニメであり、主人公が敵パイロットを殺したりすることができないこと、人々の死を描けないことに関しては物凄いハンディを背負っている感じですが、その中で、今回のユリン戦死シーンはかなり頑張っていたと言えると思いますね。僕は作品の良いところは良いところとしてちゃんと評価したいなと思いますね…。

でも、やはり、個人的な希望としては、AGEのようなハンディのないガンダム、Gundam EvolveのEp11のような、戦争の苦痛と悲惨を、無名の兵士達の生死の中で描いたようなガンダムのTVシリーズの新作をいずれ見てみたいですね…。

Gundam Evolve Ep 11
http://www.youtube.com/watch?v=dKeNe6WNADA

このショートムービー、説明するのは野暮ですが、あえて説明すると、チャイルドソルジャー、学徒兵同士で殺し合いをさせられている訳ですね…。連邦もジオンも汚い戦闘(残党狩り)、死地での戦闘(連邦の制圧した基地で最後の待ち伏せ)を徴用した子供にやらせている訳ですね…。子供に戦争をやらせるのは大人の卑怯であり汚いやり方だというのが宇宙世紀物に通底する倫理観ですが、ガンダムAGEにはそういう価値観が全然ないのは、どうかなと思いますね…。

GUNDAM EVOLVE PLUS (ガンダムイボルブプラス) [DVD]
GUNDAM EVOLVE../ (ガンダムイボルブ ダブルドットスラッシュ) Ω(オメガ) [DVD]
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メタルマックスリターンズ本日VC配信開始。侵略!?イカ娘第6話視聴、今回も良かったですね…。

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DVDどれでも3枚3000円

SFCの傑作RPG「メタルマックスリターンズ」が本日よりwiiのバーチャルコンソールにて配信開始です。これほど自由度の高いRPGは和製RPGにおいて例を見ない、和製RPGと洋RPGの良いところの融合した傑作、ゲーム好きの皆様方にはぜひプレイして欲しいゲームですね。序盤でビッグキャノン倒した後は完全に展開が自由になり、何処に行って何をするのも自由、途中のあらゆる何もかもをかっ飛ばしてクロノトリガーのようにいきなりラスボスと戦うとかも可能です。このゲームはなるべく攻略情報を見ずに、広大な大地を自由に冒険する方が楽しめますよ。楽しみですね…。

話は変わりまして、たった今、侵略!?イカ娘第6話を視聴しました。いやあ、今回も良かったですね…。イカちゃん効果で江ノ島観光客が増えそうでいい感じですね。イカちゃん可愛くて心癒されます…。アニメオリジナルのミニイカ娘の回があったのは嬉しいサプライズ。ミニイカちゃんの冒険、カエルに乗って冒険するところとか花をドレスにするところとか、まさに現代の親指姫の冒険ですね。イカちゃんアニメは原作のテイストを活かして丁寧に作られているのでこういうオリジナル回も嬉しいなあ…。テレビアニメにはダークミニイカ娘(DVD・ブルーレイの映像特典収録のアニメに出てくるオリジナルキャラ、侵略!イカ娘公式ガイドブックでも読めます)は出てきませんが、「どんぶらこ、どんぶらこ」のイカちゃんCM(これまた可愛いCMです)見ると、テレビアニメにもダークミニイカ娘出てくるのかな?

あと、amazonでDVDどれでも3枚3000円というキャンペーンやってますね。「インセプション」とか、結構新しくていい感じの作品もあってgoodですね。僕のお勧めとしては「インセプション」「アリス・イン・ワンダーランド」「気狂いピエロ」「スティング」「ベニスに死す」「ファイト・クラブ」「時計じかけのオレンジ」「シャッター・アイランド」「セブン」「クリスマス・キャロル」「夢」「ガタカ」「2001年宇宙の旅」「トレイン・スポッティング」「ベン・ハー」「ザ・ホワイトハウスファーストセット1」「月に囚われた男」「ガルシアの首」「ブレードランナー」「レインマン」「フルメタル・ジャケット」「エデンの東」「フィフス・エレメント」「第九地区」……沢山ありすぎてお勧め全部挙げるのは無理でした(^^; DVDどれでも3枚3000円(下記リンク先です)の横の検索欄に映画タイトル入力して検索するとDVDどれでも3枚3000円専用のチェックボックスが出てきますね。

DVDどれでも3枚3000円

近年の新しい映画からDVDどれでも3枚3000円セレクションするなら「インセプション」「シャッター・アイランド」「月に囚われた男」の三作がSFファンにしてミステリファンとしてお勧めですね。三作ともとても良くできたSFミステリ映画、SF好き・ミステリ好きならどれも必見です。三作とも、即物的なSFミステリ映画ではなく、インナースペース、精神世界を重要なテーマとした良質なニューヴェーヴSF映画であるところが物凄く僕好みです。J・G・バラードを彷彿とさせる優れた良作です…。即物的なスペースオペラとか侵略物SFとかの場合は、SFである必要は特にないわけです。それらの作品は戦国時代を舞台にしたり人間を侵略者にしてもいい、特にSFである必要性はない。けれど、バラードのニューヴェーヴ、それは決して、SF以外では表現できない世界…。そしてこれらの映画はその最良の部分を受け継いでいる映画ですね…。

最後に、バラード「コンクリート・アイランド」に収録されている山形浩生さんのバラード論「J・G・バラード 欲望の磁場」から引用致しますね。

山形浩生「J・G・バラード 欲望の磁場」

彼(バラード)の小説は単に、おもしろいとか一斉を風靡したとか影響を与えたとか、そういうたぐいの小説ではない。彼の小説は往々にして、世界に対するまったくちがった見方を指摘する。それ以上に、バラードの小説はぼくたちが世界に対して抱いている、新しい欲望を指摘してくれる。ぼくたちが意識していなかった新しい欲望を彼の小説はいくつも示してくれた。それはサドやマゾッホが、もやもやとしていたある種の性的欲望の形を「発見」して形式化し、それを発明したのと同じだ。バラードは新しい欲望――特に技術に対する欲望――を指摘し認識させることで、その他の小説とはまったくちがった影響力の磁場を維持し続けている。(中略)

バラード自身はSFについて非常に自覚的ではある。それは次の、テクノロジーと人間の関わりを描くものとしてのSFの役割と関連している。(中略)かれのすごさは、単純なテクノロジーの影響(たとえばインターネットで生産性があがるとか、テレビを見すぎるとバカになるとか、車に頼りすぎると運動不足になるとか)というレベルを超えた、いわば深層心理や識閾下(サブリミナル)な意識に対する深い退廃的なテクノロジーの影響を描き出したところにある。宇宙テクノロジーがあればこそ、星や太陽に反応する人々の古代意識や、人間以外のネズミや三葉虫にまでさかのぼる時代に形成された意識の層にまで影響が及ぶ、という発想。それも機械的な関係ではない。産業遺跡のような廃墟、事故、スクラップ――むしろテクノロジーが破綻する瞬間に、その裂け目からのぞくものが、人々の心理にも亀裂をはしらせてそこに見え隠れする精神を揺さぶるのだ、という構図を彼は律儀に維持してきた。(中略)

彼の小説は、ある世界の中の人々の活躍を描くことが主眼ではない。人々の行動を通じて、世界の因果律を説明することが、その最大の狙いとなっている。そしてそれを通じて、バラードの小説は常にぼくたちに、いままで知らなかった新しい因果律の存在を指摘してくれるものだった。その意味で、バラードが現在まで書き続けた小説の多くは、単にこざかしい気の利いた作り話ではない。ヘタをすると、本当に文字通りに受け止め理解すべき、ある意味で現実よりも高いリアリティを持つ、人間と技術の混在する世界のテンプレートになっている。

コンクリート・アイランド
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DVDどれでも3枚3000円

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サービス終了した「みんなのシアターwii」で、謎のムービー「なんのいろダンス」が無料公開されています。シュールすぎる(^^;

先月の31日を持ってサービスを終了したwiiの動画配信サービス「みんなのシアターwii」、サービス終了後の画面はどうなっているのかと見てみたら…「なんのいろダンス」という謎のムービーが一つだけ無料で公開されていて、他の一切のコンテンツはなくなっているという状態、そして、この「なんのいろダンス」、無料ということで視聴してみたら…

何がなんだかわからない

「なんのいろダンス」、わけのわからない歌をバックに子供たちが踊りまくるシュールな謎のムービーでした。これは一体なんなのだろう…。

たぶん、そのうちみんなのシアターwiiのサーバー自体が消えてしまうと思うので(現在は、サービス終了日である10月31日ギリギリに動画をレンタルした人のためにサーバーが残してあると思われます)、みんなのシアターwiiにアクセスできるお方々は今のうちに「なんのいろダンス」見ておくことをお勧めします。みんなのシアターwiiは500ポイント(500円)でしたが、アニメの無料配信と映画複数本まとめパックの廉価配信で500円の元は取れたから、結構満足ですね。お疲れ様でした、みんなのシアターwii!!

余談ですが、wiiのバーチャルコンソールは火曜日更新なのですね。メタルマックス1のSFCリメイク「メタルマックスリターンズ」VC配信を楽しみに行って見たら…まだ配信してない…。wiiのバーチャルコンソールの「近日中に配信するVC」としてメタルマックスリターンズが入っているので、配信することは確実なのですが、一体いつ配信するのかな…。メタルマックス1は思い出のゲーム、はやくやりたいです!!DSのメタルマックス2が出る前にプレイしたいです!!

メタルマックス2: リローデッド Limited Edition (オリジナルサウンドトラック & WANTEDメタルプレート & 山本貴嗣先生描き下ろしコミック同梱)

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読んでおくべき見ておくべきSF作品「どうしてこうなった」編。

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「読んでおくべきSF小説」という、SFファン個人個人がお勧めSFをセレクトするのがネットにて流行しているようなので、SFファンとして僕もやってみようと思います。といっても、真似てやるだけだとただの二番煎じなので、「どうしてこうなった編」で。SFというのは非常に幅広い落ちが付けられるので、ショッキングな落ちが多いのですね…。読み終わった後、思わず、「どうしてこうなった」とつぶやかずにはおれないSFをご紹介いたします。

スタンリー・キューブリック「博士の異常な愛情」
スタンリー・キューブリック監督の有名なSF映画にして、ラストは思わず、「どうしてこうなった」と呆然とつぶやかずにはおれないカタストロフィ映画の大傑作。強烈にインパクトのある展開と個性あるキャラクターはその後の世界中のエンターテイメントに多大な影響を与えました。

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筒井康隆「霊長類 南へ」
博士の異常な愛情オマージュにして、カタストロフィSF小説の最高傑作!!なぜこの小説が絶版なのか、本当に理解に苦しみます…。博士の異常な愛情は、核戦争を引き起こす権力者達のドタバタ劇を描いていましたが、こちらの小説は、核戦争で死んでゆく市井の人々のドタバタ劇を確りと丁寧に描いていて、「ああ…世の中こうなるだろうな…」と思える分、感情移入度は博士の異常な愛情より上です。お勧めですね。ぜひ読んで欲しいSF小説です。

霊長類 南へ (角川文庫)

フランクリン・J・シャフナー「猿の惑星」
全てがラストカットの「どうしてこうなった」感に集結されるSF映画。この映画の落ちはあまりに有名になりすぎて、映画を見ていない人すら知っているのは、映画を見て落ちに驚く楽しみが失われている訳でちょっとう〜んですね(^^; この映画の落ちを知らない人は幸せです。これからこの映画を見ることで、その落ちを味わえるのですから…。

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貴志祐介「新世界より」
猿の惑星オマージュのSF小説。舞台は猿の惑星の全く逆のように見えて、さらに捻ってあって実は猿の惑星テーマだったりするところに面白みがあります。読み進めているとだんだん、主人公達ではなく反乱軍の方に感情移入してゆくので、最後は思わず「どうしてこうなった」。

新世界より(上) (講談社文庫)
新世界より(中) (講談社文庫)
新世界より(下) (講談社文庫)

リチャード・フライシャー「ソイレント・グリーン」
全てがとある最後の台詞の「どうしてこうなった」感に集結されるSF映画。「猿の惑星」と同じくこれまた落ちが有名すぎて、映画を見ていない人すら知っているのは残念ですね…。この落ちは色んな作品でオマージュされていますので、映画を知らなくても落ちだけ知っているということも…。まだ本作の落ちを知らない幸せな人は、どこかで落ちをネタばらしされてしまう前にぜひ見て欲しい映画です。あと、ソイレント・グリーンでグーグル検索するとグーグルがいきなりネタばれしてくるので、落ちを知らない人はグーグル検索しないようにしましょう。

ソイレント・グリーン [DVD]

新井素子「今はもういないあたしへ…」
ソイレント・グリーンオマージュの傑作SF小説。新井素子さんの持ち味である「若い女性の一人称・センチメンタルでリリカル」という作風がテーマと絶妙にマッチした鮮やかなSF小説。小学生の時に全然先入見なしに読んで、驚愕したのを覚えていますね…。今だと「ありがちな落ち」と思う人もいるかもしれませんが、そうではなく、これが日本におけるこの落ちの先駆者であり、その後、亜流が増えたのです。先入見は持たずにぜひ読んで欲しい優れた小説です。というか、霊長類南へと同じくこれも絶版とか、SF小説は(SF小説に限らず日本の出版界は昔から)良い小説・優れた読み応えのある書籍ほどすぐに絶版にされていて、こんなの絶対おかしいよ。

未だ下巻が出版されないのはどういうことだ。残念なことだ。これは名著であるからやはり売行が面白くなかったのであろうか。
(小林秀雄「栗の樹」)

今はもういないあたしへ… (ハヤカワ文庫JA)
栗の樹 (講談社文芸文庫―現代日本のエッセイ)

テリー・ギリアム「未来世紀ブラジル」
モンティ・パイソンのテリー・ギリアムが、過剰な官僚制国家の退廃を描いたブラックユーモアSF映画の傑作。福島第一原発事故で明らかになった日本の官僚制の退廃ぶり(スピーディが分析した放射能汚染マップデータを政府や中央官庁や福島県庁が握りつぶし、被爆者が大勢出たなどの明らかにされた事実)を見ると、この映画で描かれている国は日本のことではないかと思われてきますね…。ラストの「どうしてこうなった」感は強烈。ラスト手前の美しい光景があるからこそ、ラストの「どうしてこうなった」感が凄まじいインパクトで胸に残ります…。

未来世紀ブラジル [DVD]

ジョージ・オーウェル「1984年」
ディストピアSF小説の傑作。本作の舞台はナチスドイツやソ連をモデルにしているといわれますが、作中で描かれるテレスクリーン(インターネットに近いシステム)やダブルスピーク、人々には隠蔽されているプロパガンダ(ステルスマーケティング)による支配形態を考えると、むしろ、ナチスドイツやソ連よりも、現代の日本などの高度通信化メディア社会により近い世界を描いていると考えられます。最後は思わず「どうしてこうなった」。新訳版はとても読みやすくなっており、お勧めです。余談ですが、ステルスマーケティングでグーグル検索すると同時検索項目にステルスマーケティングを行っている企業やブログの名前が出てくるんですね。グーグルは確り見ているんだなあ…。

ウィキペディア「ダブルスピーク」
実際の政府や企業なども、不愉快な事実を伝えるためにしばしば婉曲的な言い回し・事実とは逆の用語の使用・あいまいな言葉の使用などを行っており、これらは事実を隠し国民の認識を操作するためのダブルスピークであるともみなすことができる。

ウィキペディア「ステルスマーケティング」
ステルスマーケティング (Stealth Marketing) とは消費者に宣伝と気づかれないように宣伝行為をすることである。具体的には、あたかも客観的な記事を装った広告や、影響力のあるブロガーが報酬を得ていることを明示せずに、第三者的な立場を偽装して、特定の企業や製品について高い評価を行うことなどがあげられる。

一九八四年[新訳版] (ハヤカワepi文庫)

井上夢人「ダレカガナカニイル…」
解説の大森望さんが指摘しているように、とあるジャンルのSF小説。いわゆる「中の人」(文字通りの中の人。主人公の中にいて主人公とだけコミュニケーションできる中の人。主人公の頭の中にだけいる二次元萌えキャラと捉えると分かりやすい)が、主人公の良きパートナーにして可愛いキャラなので、最後の「どうしてこうなった」感は強烈に圧巻。

ダレカガナカニイル… (講談社文庫)

スタンリー・キューブリック「2001年宇宙の旅」
アーサーC・クラークの小説で補完しないと、「どうしてこうなった」すら超えて、頭がポカーンとする映画。「この映画は訳がわからないよ」状態なのにも関わらず、強烈に魅せる映画であるところに、キューブリックの凄まじい異才天才ぶりを感じずにはおれません。

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アーサー・C・クラーク「幼年期の終わり」
とんでもなく衝撃的なラスト、これも先入見なしで読んで欲しいSF小説ですね。僕は中学生のときに、全く内容を知らずに、気軽に手に取って読んで、凄まじい衝撃を受けたのを覚えています。最後は「どうしてこうなった」を超えて、ただただ感慨一杯の無言になる小説…。僕にとって映像化して欲しい小説ナンバーワンですね…。

幼年期の終り (ハヤカワ文庫 SF (341))
幼年期の終わり (光文社古典新訳文庫)

富野由悠季「機動戦士Zガンダム」(TVアニメ版)
子供心に強烈な衝撃を受けたアニメ。小学生の時に見て、訳が分からないけど強烈な衝撃を与えられました。最後、カミーユがどうなったのかよく分からなくて、カミーユどうなったんだろうと思っていたら、Zガンダム終了後、当時読んでいた朝日小学生新聞の質問コーナー(子供から寄せられた質問に専門家が答えるコーナー)にサンライズの回答が掲載されていてそれを読んで…「Zガンダムの最終回が分かりません。カミーユやクワトロはどうなったんですか」サンライズ「カミーユは精神崩壊しました。クワトロは行方不明です」。

ど う し て こ う な っ た 。

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機動戦士Zガンダム Part II ― メモリアルボックス版 [DVD]
機動戦士Zガンダム Part III ― メモリアルボックス版 [DVD]

虚淵玄「魔法少女まどか☆マギカ」
現在のところ間違いなく「今世紀最高のアニメ」。最終回、Bパートの美しい終り方で終るのだと思っていたら…あれ…エンディングの後にCパートが始まった…。あれ…なんでほむら一人…なんで世界が終ってるの…。

ど う し て こ う な っ た 。




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映画「アイロボット」視聴。アシモフが嘆いていた「ロボット脅威物」じゃないですか…。アンドリューNDR114は素晴らしい映画化だったのに…。

われはロボット 〔決定版〕 アシモフのロボット傑作集 (ハヤカワ文庫 SF)
アンドリューNDR114 [DVD]
アイザック・アシモフ著作一覧

先日ご紹介した「鋼鉄都市」映画化のニュース(http://nekodayo.livedoor.biz/archives/1596404.html)に、以前、アシモフ原作(アシモフのロボットシリーズの世界観を援用した映画)の「アイロボット」という映画作品が作られたということが載っていたので、そちらの映画を見てみました。…なんとも…「どうしてこうなった」としか言葉の出ない映画でした。バイセンテニアル・マンの映画化「アンドリューNDR114」はとても良かったのに…こっちの映画は酷すぎる…。

アイ,ロボット [Blu-ray]

本映画「アイロボット」はアシモフが嫌っていた「ロボットが人間に反逆するロボット脅威物」の典型的作品です。アシモフが「まっとうでないSF」として嫌っていたのが、この映画のような作品、「ロボットは人間の敵であり不気味な脅威である」ということを根拠なく撒き散らすいい加減なタイプのSF作品です。アイザック・アシモフのロボットシリーズは、彼がロボット三原則を定める前にSFの主流だった「ロボットは人間の敵であり脅威である」というタイプの作品に対する批判精神を持って生まれてきたのです。アシモフは、人類の進歩と発展を信じ、日本の工業用ロボットに感銘を受け、ロボット技術の発展が齎す豊かな社会を望んでいた人ですから…。以下、アイザック・アシモフ「コンプリート・ロボット」よりアシモフの言葉を引用します。

私が十代の後半に差し掛かる頃、そして既にがちがちのSF読者になっていた頃には、私は数多くのロボットものを読み漁り、それらが二つに分類されることに気づいていた。

第一類としては、脅威としてのロボットである。これについてはくだくだ説明する必要はない。これらの話は「ガチャガチャ」やら「ウッギャー」やら「人間には知るべきでないことがある」などなどを寄せ集めたものだった。しばらくするとそれらはひどく色褪せて、私にはもう我慢できなかった。

第二類は(第一類より遥かに数は少ない)哀れなものとしてのロボットだった。こうした小説では、ロボットは愛すべきもので、残忍な人間によって常に虐げられる。これには心を惹かれた。(中略)

したがって、1939年6月10日(そう、私は常に詳細な記録をとっているのだ)、私は初のロボット小説を書くために机の前にすわったが、哀れなものとしてのロボットを書くことは決まっていた。私は「ロビイ」を書いた。(中略)

だが、この最初の小説を書き続けるうちにある奇妙なことが起きた。私の頭には、脅威でも哀れなものでもないロボットのおぼろな映像が浮かんでいた。私はロボット達を、現実の技術者達の手で作られた工業製品と考えるようになった。彼らは安全装置を付けられているためにもはや脅威ではなく、ある仕事を果たすために作られたものだから哀れさを伴う必要はかならずしもなかった。

ロボットものを何篇か書き続けるうちに、入念に設計された産業用ロボットというこの概念が、私の書くものに除々に浸透してゆき、出版されるまっとうなSFのロボット小説の全てのキャラクターが変化していった――私自身の作品のなかばかりでなく、あらゆる人々の作品の中でである。

これはなかなか気分のよいもので、それから何年にも渡り、いや何十年にも渡って、私は「現代ロボット小説の父」だと勝手に自称している。(中略)

世の中はさらに前進しつつある――

私がロボット小説を書いたとき、よもや私の生きている間にロボットが現実のものとなるとは思いもしなかった。実際は実現しまいと確信していた。実現しないという方に巨額の金を賭けていたかもしれない(少なくとも15セントは賭けていただろう、これは確実なものに賭ける私のぎりぎりの金額である)。

ところがである、私が最初のロボット小説を書いてから43年後に、ロボットが作られた。ほんとうに、作られてしまった。そればかりか、それは、ある意味で私が心に描いた通りの産業用ロボットで、安全装置を組み込まれ特別な仕事をするように技術者の手で作られたのである。それらは方々の工場で見つかるはずだ。ことに完全にロボット化された自動車工場のある日本で。こうした工場での生産ラインはあらゆる工程にロボットが配置されている。

なるほど、これらのロボットは私のロボットのように知能は高くない――彼らは陽電子頭脳を具えていない。ヒューマノイド(人型ロボット)でもない。しかしながら、彼らは急速な進化を見せ、着実に機能を増し、広範な用途に使われるようになっている。四十年後に彼らがどこまで進化しているか予測もつかない。

確かなことが一つある。ロボット達は世界を変え、我々の予測も付かない方向に世界を駆り立てている。

こうした現実にあるロボット達は一体どこから来ているのだろう?もっとも重要な出所の一つは、コネチカット州ダンベリーにあるユニメーションと呼ばれる会社である。これは産業用ロボットの先進的製造者で、おそらくこれまでに設置されたロボットの三分の一について全てを取り仕切っているだろう。この会社の社長はジョーゼフ・F・エンゲルバーガー。彼はロボットに多大な関心を寄せ、自分のライフワークとしてロボット製造にあたろうと決心し、1950年代に会社を設立したのである。

しかし、彼がなぜこれほどはやばやとロボットに深い関心を寄せるようになったのか?彼自身の言葉によれば、コロンビア大学の物理専攻の学生であった1940年代、コロンビア大学の同窓生アイザック・アシモフのロボット小説を読み、ロボットに対する興味が増したのだそうである。

やれやれ!
(アイザック・アシモフ「コンプリート・ロボット」)

最後の「やれやれ!」が好人物のアシモフらしくて思わず吹きますが、上記を読めば分かるように、アシモフは小説家であもあると共に理性と論理を重んじる科学者でもあって、ロボットに対して不条理な恐怖感なんて抱いていないのですね。特筆すべきは、

「ロボットは人間とは基礎的に全く別種の存在であって、ロボットに人間の影を勝手に重ねて恐怖したり反感を抱いたりするのは、非論理的で非理性的な振る舞いである」

ということです。このことは、アシモフのロボットシリーズにおいて、根本的なこととして徹底的に描かれています。それなのに、この「アイロボット」という映画は、ロボットを不条理に擬人化して反感を掻き立てるおかしな作りで、アシモフならずとも我慢できない出来としか言いようが無いです…。

アシモフは、ロボットに対して巷の人々が抱く根拠のない不条理な恐怖感、フランケンシュタイン・コンプレックス(創造主は創造したものによって破滅させられるという根拠なき恐怖感)を世界から追い払おうとした人であるのに…、アシモフ原作という名目で作られる映画「アイロボット」が、フランケンシュタイン・コンプレックス丸出しの『「ガチャガチャ」やら「ウッギャー」やら「人間には知るべきでないことがある」などなどを寄せ集めた、我慢ならないもの』だとは…、これにはがっくりです…。

アシモフのロボット史における陽電子頭脳は、ロボット三原則が最も根幹的なところに組み込まれていて、人間を傷つけるような振る舞いをすることを考えるだけでも、強烈な負荷が掛かって自壊してしまうほどのものです。鋼鉄都市の主人公ダニールのような、高度な負荷に耐え、超高度な演算を行える、ごく一部の極めて先進的な機能を持つ陽電子頭脳のみ、『100人を救うために1人を犠牲にしなくてはならない』というような緊急時の場合に『1人を犠牲にして100人を救う』という行動が取れますが、これ自体が陽電子頭脳に強烈なダメージを与えるため、その行動の後、陽電子頭脳は大きなダメージを受けてしまいます。映画で出てくる低レベルの陽電子頭脳は『100人を救うために1人を犠牲にしなくてはならない』ということ自体ができず、1人を傷つけるという行為を考えるだけで陽電子頭脳が負荷に耐え切れず破壊されてしまいます。映画で描かれる『超コンピューター(超陽電子頭脳、アシモフの描いた「マシン」)が人間に反逆して、超コンピューターが操作するロボット達が人間を攻撃する』という展開は、アシモフの描いた世界(ロボット三原則を持った陽電子頭脳ロボットがそれぞれ独立性を持っている世界)においては、100%不可能なことなのです。

「アイロボット」の映画は、本当に…どうしてこうなったとしか言いようがありません。アシモフのロボット短編の傑作「バイセンテニアル・マン」を映画化した「アンドリューNDR114」はとても出来がよくて感銘を受けた映画だったのに…。鋼鉄都市を「アイロボット」のスタッフで作るのだけは勘弁して欲しいですね…。映画「アイロボット」において、スーザン・キャルヴィンがショットガンでロボットの頭を吹き飛ばす、典型的アメリカン・マッチョな女戦士グラマーヒロインとして出てきたのには、強烈な眩暈がしました…。あまりにもあり得ない配役…。小説の中でスーザン・キャルヴィンは、暴力行為や肉感的振る舞いとは果てしなく縁遠い、極めて知性的な女性、知性的な魅力のある女性として描かれているのに…。エイリアンのシガニー・ウィーバーみたいなマッチョなグラマー女戦士のスーザン・キャルヴィンなんて、アシモフのファンは誰も望んでいないでしょう…。やる夫のAAにおいては、スーザン・キャルヴィン=長門有希ですが、長門キャルヴィンの方が、スーザンのイメージに遥かによく似合っていますよ…。このやる夫AA、アッシュ・ミルトンがキョンで、彼が連れてきた女性がハルヒなのも上手いですね、見事な配役です。

アイザック・アシモフ「嘘つき」 - やる夫短編集避難所
http://wiki.livedoor.jp/mukankei961151/d/%B1%B3%A4%C4%A4%AD

「あたしはいわゆる――魅力的な女じゃない」

「もし博士が単に肉体的魅力について言及しておられるのならば、私には判断しかねます。しかし、ともかく、別のタイプの魅力というものがあります」
(アイザック・アシモフ「うそつき」「コンプリート・ロボット」より)

鋼鉄都市映画化は、「アンドリューNDR114」のように、原作のテイストをちゃんと生かした映画化がされることを、祈るばかりです…。デビルマンやドラゴンボールもそうでしたが、なぜ映画化のときに原作に無理解な製作スタッフ達がおかしな手を入れて、原作ファンが絶望するようなメチャクチャな映画にしてしまうのか…。原作好きとしては、原作がめちゃくちゃにされた映画を見ることは、非常に残念ですね…。

ちなみに、映画「アイロボット」の超コンピューター「マシン」は、人類に攻撃を仕掛け、人類を暴力的に支配して管理しようとしますが、アシモフの小説に出てくる超コンピューター「マシン」がやったのは全く逆のことです。「マシン」は人類よりも遥かに高度な判断を下すことが出来、環境問題によって破滅の危機にあった人類を救いますが、人類が「マシン」に頼り切ってしまう状態は人類に害を及ぼすと考え、自身の存在を自ら破壊したのです。

「一世紀前には、我々がマシンと呼んでいた巨大コンピュータを使うことによって、もっとも制約のないタイプの人工知能を開発していた。それらのマシンは自発的に自らの行動に制約を設けていた。マシンは人間社会を脅かしていた環境問題を解決してしまうと、自ら消滅してしまった。彼らが存続するなら、人類にとって松葉杖の役目を果たすこととなり、それは人類に危害を及ぼすことになるだろうと彼らは感じたので、第一条によって自らを廃棄してしまったのだ」
(アイザック・アシモフ「世のひとはいかなるものなれば……」「コンプリート・ロボット」より)

ジミーは眉をひそめた。「(ペットロボの)ロバットは、模造品なんかじゃないよ、パパ。あれは僕の犬だ」

「あれは本物じゃないんだ、ジミー。ロバットは鋼鉄とワイヤと単純な陽電子頭脳でできている。生きているわけじゃないんだよ」

「でも、僕がやらせたいことはなんでもやるよ、パパ。僕の言うことが分かるんだ。ほんと、あいつは生きてるんだ」

「いいや、坊や。ロバットはただの機械さ。ああいう風に動くようにプログラムされてるんだ。犬は生きている。犬がくれば、ロバットはいらなくなるよ」

「犬は宇宙服がいるんでしょう?」

「ああ、もちろん、だけどそれだけの価値はあるし、すぐに慣れるさ。それにシティでは宇宙服はいらないし。お前にもその違いは分かるよ」

ジミーはロバットを見た。ロバットはまた鳴き声を上げている。とても低いがゆっくりとした鳴き声、まるで怯えているようだ。ジミーが両腕を伸ばすと、ロバットは一気にその腕に飛び込んでくる。ジミーは言った。「ロバットとその犬の違いってなんだろう?」

「説明するのが難しいがね」とミスター・アンダースンは言った。「でもすぐに分かるよ。犬は本当にお前を愛してくれる。ロバットは、お前を愛しているような行動をするよう調整されているだけなんだよ」

「でも、パパ、犬の頭の中のことは知らないでしょ、犬の感情がどういうものか分からないでし。きっとその犬だってそう行動しているだけかも知れないよ」

ミスター・アンダースンは眉をひそめた。「ジミー、生き物の愛情を経験すればその違いは分かるはずだよ」

ジミーはロバットを固く抱きしめた。彼も眉をひそめている。その顔に浮かんだ必死の表情は、僕は意志を曲げないぞと言っている。彼は言った。「でも、犬達がどう行動するかなんてことはどうだっていいんじゃない?僕はロバットを愛している。それが大事なことなんだ」

そして存在してからこのかた、これほどかたく抱きしめられたことがなかった小さなロボット犬は、きゃんきゃんと甲高く勢いよく――幸せそうな鳴き声を上げた。
(アイザック・アシモフ「親友」「コンプリート・ロボット」より)

われはロボット 〔決定版〕 アシモフのロボット傑作集 (ハヤカワ文庫 SF)
われはロボット 〔決定版〕 アシモフのロボット傑作集 (ハヤカワ文庫 SF)

ロボットの時代 〔決定版〕 アシモフのロボット傑作集 (ハヤカワ文庫 SF)
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うそつきロボット (冒険ファンタジー名作選(第1期))
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アシモフ「鋼鉄都市」映画化するんですね。楽しみです。アイザック・アシモフの壮大な未完の宇宙史まとめ。反セカイ系、孤独と社会の対比のSF。

鋼鉄都市 (ハヤカワ文庫 SF 336)
コンプリート・ロボット
アイザック・アシモフ著作一覧

アイザック・アシモフのロボットシリーズの代表作の一つ「鋼鉄都市」が映画化するんですね。僕はアシモフ作品のファンでして、ロボットシリーズもファウンデーションシリーズも全て読んでおり、その中でも面白かった作品の一つ「鋼鉄都市」の映画化とのこと、とても楽しみです。

アシモフ「鋼鉄都市」を20世紀フォックスが映画化!『アイ,ロボット』に続く「ロボット3原則」もの!
http://www.cinematoday.jp/page/N0035680

アシモフのロボットシリーズとファウンデーションシリーズは繋がっていまして、近未来の地球から始まる、SF作品の中でも例を見ない壮大なスケールの宇宙史を形成しています。ただ、残念なことに、未完で終わってしまっているんですね。アシモフの宇宙史の概略を簡単にざっと示しますね。

アシモフの宇宙史の始まり:永遠世界(エターナル・ワールド)
「時間を操作する技術を手に入れた人類は、時間操作技術によって永遠の楽園を手に入れたが、それは完全な停滞でもあった。無限の停滞を打破するために、時間操作技術によって過去の歴史を変え、時間操作技術が存在しないもう一つの世界(我々の生きているこの世界)を作り出す(「永遠の終わり」)」

無限未来世界から分岐したこの世界の近未来
「自意識を持つ陽電子頭脳が開発され、優れた知性と自意識を持つロボットが開発される。ロボットはロボット三原則に支配される(スーザン・キャルヴィンの活躍するロボットシリーズ)」

「ロボットの高性能化が進み、人間を遥かに超えた知性を持つロボット達が、通常のロボット三原則を超えた解釈を行うようになる。ロボット達は「人類の為」という判断があれば、通常のロボット三原則を破ることができるようになる。ロボットがロボット三原則を脱したことにより、人類の知らぬところでロボット達が暗躍し始める」

「ワープ航法が開発され、超光速での移動が可能になる」

「地球から50光年内の各惑星に移民開始」

「地球と宇宙国家連合(スペーサー)との戦争。地球は敗北し、地球外への移動と技術革新を禁じられる」

「スペーサーは、一つの惑星を数百人程度で支配し、ロボットに奉仕される王侯貴族としての贅沢三昧の暮らしの中で堕落してゆく。スペーサーはバイオテクノロジーによって生命存在そのものを改変してゆく」

「地球は人口爆発と恒星間移動の禁止によって、20世紀以下の劣悪な暮らしを強いられる」(鋼鉄都市の舞台)

「スペーサーの堕落ぶりを見て、人類文明はこのままでは腐敗して崩壊すると見たロボット達は、ロボットが人類の近くにいると、人類はロボットに頼りきりになり、文明の崩壊が避けられないと考え、人類とロボットを切り離すことを画策。ロボット達は、腐敗しきったスペーサーのことは「もう彼らはダメだ」と見切りをつけ、腐敗した暮らしの中に放置。まだ未来の可能性のある地球人類達がロボットに頼らず、人類自らの手で銀河に出てゆくことを望み、そのお膳だてをした後、人類との縁を切って姿を隠して、影ながら人類を見守るようになる。陽電子頭脳のあらゆる設計可能性を持つものや、ロボットの歴史、ロボットが存在したことの記録など、ロボットに関する一切のことがロボット達の手によって消去され、以後、人類文明において、陽電子頭脳の設計が不可能になる。ロボット側のリーダーは鋼鉄都市のロボット主人公ダニール」(鋼鉄都市を含むロボットシリーズ・ダニールシリーズ・ファウンデーションシリーズ)

「地球の人々、恒星間植民を行う。50光年を遥かに超え、銀河全体に植民。銀河系全体を支配する銀河帝国を樹立する。地球とスペーサーの文明は忘れ去られる(「宇宙の小石」等)」

「銀河帝国の崩壊とそれによる人類文明全体の壊滅的打撃を予期した天才科学者ハリ・セルダン、科学的に人類の歴史を導くことで、銀河帝国の崩壊の影響を最小限にしながら第二銀河帝国を樹立する計画を拠点「ファウンデーション」にて開始。(「ファウンデーションシリーズ」)

「ファウンデーション計画順調に進行」

「周囲のあらゆる人間の精神を操作する超能力者ミュールが現れ、ファウンデーション計画崩壊。ミュール、超能力によって銀河帝国を支配」

「ミュールのような、人知を超えた強大な超能力を持つイレギュラーが現れた時の為の第二拠点である第二ファウンデーションが行動開始。第二ファウンデーションは精神の研究を行っており、精神操作の力に優れる。第二ファウンデーションの影響力によって、銀河帝国・ファウンデーション共にミュールによる致命的打撃を免れる」

「銀河帝国・ファウンデーションは順調に第二銀河帝国を樹立してゆく。銀河帝国・ファウンデーションは第二ファウンデーションの探索を開始。超能力者達がテレパシーによって繋がっている世界「超有機体ガイア」を発見。銀河文明を影から操り導くダニール達、ロボットの存在を知る。その後、失われた世界である地球近隣文明を発見。スペーサーと接触してしまう。スペーサーは精神の力の開発を主とした独自の文明発展を遂げており、ミュール並の超能力の持ち主の上、かなり邪悪な感じの忌まわしい存在、人間とは相容れない感じのする存在になってしまっており、とてつもなくヤバイ存在になっていた。しかもそんなスペーサーが、銀河文明の存在を知ってしまった!!銀河帝国・ファウンデーション大ピンチだ!!(未完)」


アシモフの構想としては、この後、「銀河帝国やファウンデーションのメンバー&超有機体ガイアの超能力者達&銀河文明を見守っているロボット達が連合して、邪悪な存在と化した超能力スペーサーから銀河を守るために戦う」という方向に進むと思われたのですが、アシモフは1983年に心臓バイパス手術を受けたときエイズに感染してしまい、1989年にエイズ発病、1992年にこの病によって亡くなられてしまいました…。アシモフの壮大な宇宙史は未完のまま、終わってしまいました…。病院が医療ミスでエイズを感染させて大巨匠の命を失わせるなんて、やりきれません…。

他のSF作家さん達がアシモフの死後にファウンデーションシリーズを書き継いでいますが、それらはあくまでこれまでに書かれたファウンデーションシリーズの中の話で、スペーサーとの戦いになるであろう、ファウンデーションの未完章「ファウンデーションと地球」以降の物語は書かれていないんですね…。ファウンデーションシリーズのファンとして、物語の先が読みたいです…。ああ…。アシモフの早すぎる死が、心から惜しまれます…。もっと健康に長生きして、続きを書いて欲しかった…。

アシモフのファウンデーションシリーズ・ロボットシリーズは多くがすぐれたやる夫AAになっており、「鋼鉄都市」もやる夫AA物語になっております。こちらも面白いですよ。ただ、原作小説未読のお方々にはぜひ、小説も読んで頂けたらなあと思います。アシモフの作品は外れなし、どれも最高に面白いですよ。クラーク・ハインライン・アシモフのSF御三家のなかで、僕はアシモフが一番好きで、アシモフの作品は邦訳されたものは科学書も含めて、僕の知る限り全て読んでおります。クラークやハインラインはこれほど嵌らなかった、全てが面白くて夢中で読んだのはアシモフだけですね。アシモフは本当に全く外れのない、最高の作家さんですね…。余計なところ無駄なところは一つもない、読みやすい文体・描写が素晴らしい。最高にお勧めの作家さんです。

やる模 【やらない夫と】銀河帝国興亡史 第2部 鋼鉄都市 第一話
http://yarumo.blog83.fc2.com/blog-entry-2738.html

あとは、アシモフのロボットシリーズ・ファウンデーションシリーズの面白いところとして、アシモフの倫理観が垣間見れるところが面白いので、その辺も注意して読むといいかなと思います。アシモフは凄く科学的で理性的な立場をとっており、あらゆることについて寛容、セックスについてなども寛容ですが、ただ一つ、『社会との繋がりを断ったり、、生命の基礎である肉体を自分で変えてしまうことは、社会や人間を捨ててしまうことだ』ということを倫理観として持っているんですね。

アシモフの宇宙史において、苦しい暮らしの中でも、自身の人間としての肉体を捨てなかった地球人類が銀河帝国を樹立して、ロボット達と共に銀河を継ぐものとなったこと、逆にロボットとバイオテクノロジーに頼って、自分以外の存在を嫌悪し、自分の意のままにならぬ人間と交流することを嫌い、絶対的に快適な生活と快楽を求めて自分の存在基盤である肉体自体まで改変してしまったスペーサー達が、異様な怪物になってしまったことにそれが現れています。絶対的力を持ったことで暴君となってしまったミュールにもこの倫理観が現れていますね。

アシモフ作品のここら辺の特徴は、現代のSF、『肉体なんか改変してしまう方がいいんだ!!社会なんて知ったことか!!自意識万歳セカイ系万歳!!』タイプのSFでは見ることのできない地に足のついた共同体倫理観なので、今のSF好きには新鮮ではないかなと思いますね。自分のことしか考えない自意識、社会なんて全く気にしないスペーサーみたいなキャラクターの方が、現代SF、特に現代日本SFの主流ですから…。SFというジャンルはセカイ系的な世界観(脱社会的な一人よがりな世界観)と相性が良いですが、そういったものの薄っぺらさをちゃんと分かった上で、そういったものをSFというジャンルにおいて乗り越えてゆくSFを書いていたのがアシモフと思います。

この倫理観はアシモフの生い立ちにおそらく関係していて、アシモフは貧乏なユダヤ系ロシア人の家族の生まれで、頭が抜群に良く、奨学金を受けて、飛び級で学校を卒業して行ったのですが、その生活には家族の援助、そして、ユダヤ系の人々の助け合い社会の援助があった。そして、第二次世界大戦、ユダヤの人々がナチスドイツに虐殺され、そんなユダヤの人々を、社会は助けようとしなかった…。こういった生い立ちが、人間社会の助け合い、繋がりを重んじて敬愛する世界観を描き出し、逆にセカイ系登場人物のような人々(社会や他者を省みない脱社会的な人々、ナチスドイツの暴虐に知らんぷりを決め込むような人々)に対しては哀れみと怒りを感じさせる描写に繋がっているのだと思いますね。

ウィキペディア「アイザック・アシモフ」
アシモフは1920年1月2日、ロシアのペトロビッチにおいて、父ジューダと母アンナ・レイチェルの間にユダヤ系ロシア人イサアーク・ユードヴィチ・オジモフとして生まれた。生年月日については記録が不十分であり、暦の違いもあるため正確にこの日付かは不確実だが、誕生日がこの日より遅いことはない。3歳の時に家族とともにアメリカに移住し、ニューヨーク・ブルックリンで育った。10歳の時、父親に買い与えられたSF雑誌『アメージング・ストーリー』によりSFファンとなる。

家庭は裕福ではなかったが学業成績は優秀で、公立校や高校を飛び級で卒業して1935年に15歳でコロンビア大学へ入学した。1938年に初めての作品をSF雑誌『アスタウンディング』に持ち込み、採用はされなかったが編集者ジョン・W・キャンベルの指導を受けるようになった。1939年には『アメージング』誌に「真空漂流」が掲載され作家としてデビューした。

1939年にアシモフはコロンビア大学を卒業し、同大学大学院で化学を専攻した。この頃すでに『われはロボット』所収のロボット工学三原則物やファウンデーションシリーズの諸作品、出世作『夜来たる』など初期の代表作を世に出しているが、当時はまだSF自体の社会的地位や市場規模が限られていたこともあり専業作家になることは全く考えておらず、大企業に就職して高給取りの研究員となることを目指していた。1942年にはガートルードという女性と結婚、第二次世界大戦の勃発を理由に大学院を休学し、フィラデルフィアの海軍工廠に勤務した。ここでは同じく勤務していたロバート・A・ハインライン、L・スプレイグ・ディ・キャンプと出会った。

アシモフの宇宙史をまとめると、人間同士の付き合いを拒否し、『一人一人が孤独にそれぞれ万能の力を持つことを欲したスペーサー社会』と、銀河帝国やファウンデーション、超有機体ガイアのような『人間同士が付き合い繋がる人々の社会』が比較され、人間が下僕ロボット群に奉仕される孤独な万能の王様になるセカイ系の社会よりも、人間が互いに人間同士の社会において繋がることこそ、人間の最も素晴らしい力の在り方としてあるんだ、ということを歌っています。アシモフのSFは人間社会の中で生き続ける地球人類の末裔達の物語であり、アシモフは明らかに後者(地球人類)の肩を持っています。僕としてはこのアシモフの倫理観はとても納得ゆくものであり、その辺もアシモフ作品の好きなところですね。

アシモフの作品はクトゥルフ神話体系のように様々な作家さんに書き継がれていますから(ロボット三原則作品は山ほどあります)、SF作家さん、アシモフ宇宙史の未完の続きを書いてくれないかなあ…。第二銀河帝国樹立まで書いて欲しいです…。

鋼鉄都市 (ハヤカワ文庫 SF 336)
鋼鉄都市 (ハヤカワ文庫 SF 336)

ファウンデーション ―銀河帝国興亡史〈1〉 (ハヤカワ文庫SF)
ファウンデーション対帝国 ―銀河帝国興亡史〈2〉 (ハヤカワ文庫SF)
第二ファウンデーション ―銀河帝国興亡史〈3〉 (ハヤカワ文庫SF)
ファウンデーションの彼方へ〈上〉―銀河帝国興亡史〈4〉 (ハヤカワ文庫SF)
ファウンデーションの彼方へ〈下〉―銀河帝国興亡史〈4〉 (ハヤカワ文庫SF)
ファウンデーションと地球〈上〉―銀河帝国興亡史〈5〉 (ハヤカワ文庫SF)
ファウンデーションと地球〈下〉―銀河帝国興亡史〈5〉 (ハヤカワ文庫SF)
ファウンデーションへの序曲(上)―銀河帝国興亡史〈6〉 (ハヤカワ文庫SF)
ファウンデーションへの序曲(下)―銀河帝国興亡史〈6〉 (ハヤカワ文庫SF)
ファウンデーションの誕生(上)―銀河帝国興亡史〈7〉 (ハヤカワ文庫SF)
ファウンデーションの誕生(下)―銀河帝国興亡史〈7〉 (ハヤカワ文庫SF)

永遠の終り (ハヤカワ文庫 SF 269)
はだかの太陽 (ハヤカワ文庫 SF 558)
夜明けのロボット〈上〉 (ハヤカワ文庫SF)
夜明けのロボット〈下〉 (ハヤカワ文庫SF)
ロボットと帝国〈上〉 (ハヤカワ文庫SF)
ロボットと帝国〈下〉 (ハヤカワ文庫SF)
宇宙の小石 (創元SF文庫)
宇宙気流 (ハヤカワ文庫 SF (247))
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