音楽

2017年03月01日 03:42

【早期購入特典あり】TVアニメ「けものフレンズ」ドラマ&キャラクターソングアルバム「Japari Cafe」(CD)+TVアニメ「けものフレンズ」オリジナルサウンドトラック(CD)セット(期間限定早期同時購入特典付)

けものフレンズ第8話「ぺぱぷらいぶ」視聴。これまで「けものフレンズ」は、かばんちゃんとサーバルちゃんが活躍して問題を解決していくロードムービーという感じでしたが、第8話だけは少し色合いが違い、ペンギンアイドルユニット「PPP(ぺぱぷ)」がメインで、かばんちゃんとサーバルちゃんが傍観者的な箸休め回という感じですね。いつもとは少し色合いが違う回でしたが、安定して面白かったです!

考察的には、音楽の概念が、フレンズ達に自然発生したものなのか、人間の音楽文化が、人間無き後もフレンズ達に継承されているのか、ということが気になっていたのですが、今回の第8話を見ると、後者のように思いますね。それが分かるのは、一つには今回出てきたPPPは、3代目のアイドルユニットで、初代と2代目の情報はジャパリ図書館にて継承されていること。

そして初代の頃(もしかしたら二代目の頃も)は、人間とフレンズが一緒にいたようなので(ライブステージの機器にかなり高度な現代機器が使われており、明らかに人間が持ち込んだものと思われる)、人間がフレンズに音楽文化を持ち込んだ可能性が高いかなと思いますね。

個人的には、フレンズが音楽をやるときは、まさに字義通り「音楽」(音で楽しむ)をやっているのかなと思ったのですが、偉大な存在であった初代や二代目のプレッシャーを感じている今回の三代目というのは、意表を突かれた感じでしたね。フレンズ達にも、歴史的意識が存在することを示している。音楽は、自他共に楽しむという「楽しみ」と、「歴史的・儀礼的要素」、両方を持っているのですね。フレンズ達にも後者があるのは、驚いたかも…。

(古代日本では音楽は)「楽」や「あそび」と呼ばれていた。「楽」は礼楽や舞楽などの用語から分かるように儀礼としての音楽。「あそび」は奏でて楽しむための音楽である。つまり、当時の音楽は現代の音楽よりもはっきりした役割を与えられていたのだ。(中略)

楽器を操ることに「あそぶ」という言葉をあてるのは、例えばフランス語などもそうだが、文化史家のヨハン・ホイジンガが『ホモ・ルーデンス』で指摘しているところでは、アラビア語やゲルマン諸語でも、楽器を巧みに操ることを「あそぶ」と表現していたようだ。
(浦久俊彦「138億年の音楽史」)

フレンズは、かなり高度化(秩序化)した文化要素を持っていて(ライブコンサートを取り仕切るのは相当に秩序化された高度文化)、それは人間の文化が継承されたものであると同時に、人間無き後も、フレンズ達自身の手によって、存続し、新たな文化となっている。これはとても面白いなと思いましたね。ぜひ、フレンズ達は良い方向に文化を発展させていってほしいですね…。言語と結びついた音楽は人類の最も古い文化(音楽は、200万年〜150万年前より始まったとされる宗教等の文化よりも更に古い文化、250万年〜200万年前からあると推定されている文化)ゆえ、よりそう思う次第ですね…。

人類は既に250万〜200万年前、即ちアウストラピテクスの時代から石器を使い、おそらくは言語をも使用した、と考えられている。それは脳の容積や、舌骨の構造からの推定である。また、200万〜150万年前からは火を使用し、旧人は宗教儀礼さえ行ったと考えられている。従って、ごく原初的な音楽現象は言語や宗教儀礼の起源と同じか、むしろ遡行する時期からと考えてよかろう。
(柴田南雄「音楽史と音楽論」)

権力の道具として音楽がどのように用いられてきたかみてきたが、そもそもなぜ音楽が権力の道具になったのか。フランスの作家パスカル・キニャールは「聴くこと、それは従うことだ」という。どういうことか。聴き取ることをラテン語で「オバウディーレ(obaudire)」というが、これが、フランス語の「従う(obeir)」という語に派生したというのだ。『音楽への憎しみ』という彼の本に、こうある。「音楽に出会うと、耳は閉じることはできない。音楽は権力であり、すべての権力と結びつく。音楽は本質的に不平等である。(中略)プラトンはその哲学講義のなかで、訓練と音楽、戦争と音楽、社会のヒエラルキーと音楽を、決して区別して考えなかった」。
(浦久俊彦「138億年の音楽史」)

ショーペンハウエルは、美というものは私達人間に、逃げ道を、「意志」の否定に至る一連の扉を提供してくれているのだ、と考えていました。(中略)

音楽とは、一体なんなのでしょうか?

『夜の闇、そして森と洞窟の暗がりの中でのみ、不安の創りだした器官である耳が、思う存分その力を発揮するのである。人間の歴史の中でもっとも長かった、恐れの時代をどのようにして生き延びるかということが、耳にとって重要なポイントであった。周囲が明るければ、耳はあまり必要ないのだ。だから、音楽の特質とは、夜と薄暗がりのなかで、魅力を最大限に発揮する芸術ということになる』(ニーチェ)

ニーチェは、このように音楽について想像を羽ばたかせ、音楽と薄闇が分かちがたく結びついていることを認識していました。また、谷崎潤一郎も昼日中よりも、薄暗がりにおいて、その価値を発揮するものがあるのだと、しきりに強調していました。(中略)

音楽とは永遠に回帰する芸術で、様々な思想家が、音楽とは死と心の抑欝状態に対する最良の治療法だと考えています。音楽はインド風の浄化(カタルシス)なのです。
(V・アファナシエフ「天空の沈黙」)

『カルメン』の曲を聴くたびに、私自身は、案外素晴らしい学者なのだと、思えてくる。私は普段より、もっと忍耐強くなり、もっと幸福になり、もっとインド的になり、もっと冷静になる。『カルメン』の曲は、聞くものに、知性を授けてくれる。ビゼーの音楽は、私自身を豊かにしてくれる。そう、美しいものは、それに触れるものを豊かにしてくれる。『良きもの(善)』の定義とはこのことであり、私はそれに感謝し、また、そのことを確信するのだ。
(ニーチェ「ワーグナーの場合」)

けものフレンズ関連エントリまとめ。随時更新(最新更新17/2/22)
http://nekodayo.livedoor.biz/archives/1921487.html

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アーティスト:けものフレンズ/TVサントラ、立山秋航
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ようこそジャパリパークへ(初回限定盤)ようこそジャパリパークへ(初回限定盤)
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138億年の音楽史 (講談社現代新書)138億年の音楽史 (講談社現代新書)
著者:浦久 俊彦
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音楽史と音楽論 (岩波現代文庫)音楽史と音楽論 (岩波現代文庫)
著者:柴田 南雄
岩波書店(2014-04-16)
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天空の沈黙―音楽とは何か天空の沈黙―音楽とは何か
著者:ヴァレリー アファナシエフ
未知谷(2011-11)
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2016年12月27日 22:20

ASKAさんが新曲をユーチューブで発表されていますね。以前の逮捕は誤認逮捕だったわけで、再起を賭けておられるんだなあと思うと、応援したくなりますね…。

FUKUOKA ASKA
https://www.youtube.com/watch?v=HAUTw5oPOwc
2016/12/24 に公開
コンプライアンスのため東京のスタジオを使用することができなくなった時、僕の前に道を拓いてくれたのが、ふるさと福岡でした。
NewAlbum「Too many people」の中から、「FUKUOKA」を聴いてください。  ASKA

ちょうどASKAさんと同じく、一世を風靡したミュージシャンが音楽活動において再起するという物語では、岸田るり子さんの小説「めぐり会い」が面白かったですね(Kindle Unlimitedに加入されている方は無料で読めます)。これは、非常に変り種のミステリーにしてラブ・ロマンスでして、数年前、「純愛小説ブーム」が巻き起こったときに、ラブ・ロマンス小説ジャンルとして発表された小説だったんですが…。

・主人公とヒロインが一度も会ったことのない全くの赤の他人で最後の最後まで出会わない

という変り種ラブ・ロマンスの上、作品内容は完全にミステリーで、最初から最後まで殺人の起きないミステリーとして面白い小説でした。ミステリーとしての構成的には同じく岸田るり子さんの「Fの悲劇」と一緒に読むと更に面白いかもしれません。ラブ・ロマンスとしてはかなり無理があるように思いますが、ミステリーとして読むと、なかなか面白い小説だと思います。本作のトリックは、SF作家の梶尾真治さんなら間違いなくSFの方向に着地させるところだなと思い、ミステリー作家とSF作家の物語の方向性の違いみたいなものを感じましたね。

私は日本のミステリー作家では、岸田るり子さんは折原一さんや宮部みゆきさんと並んで好きな作家さんです。岸田るり子さんは「宮部みゆき(女性作家特有の日常の細やかな描写)+京都+ヨーロッパ+芸術+密室+同性愛」みたいな、複数の要素を上手く融合して洗練させている感じが読んでいて楽しいです。お勧めの作家さんですね。アマゾンでレビュー見るまで気が付かなかったんですが、先日少し触れた「ランボー・クラブ」は「血の色の記憶」に改題されていました。

めぐり会い (徳間文庫)めぐり会い (徳間文庫)
著者:岸田るり子
徳間書店(2011-06-15)
販売元:Amazon.co.jp

めぐり会いめぐり会い
著者:岸田 るり子
徳間書店(2008-05-16)
販売元:Amazon.co.jp

Fの悲劇 (徳間文庫)Fの悲劇 (徳間文庫)
著者:岸田るり子
徳間書店(2012-05-15)
販売元:Amazon.co.jp

Fの悲劇【徳間文庫】Fの悲劇【徳間文庫】
著者:岸田るり子
徳間書店(2012-05-02)
販売元:Amazon.co.jp

密室の鎮魂歌(レクイエム) (創元推理文庫)密室の鎮魂歌(レクイエム) (創元推理文庫)
著者:岸田 るり子
東京創元社(2008-05-10)
販売元:Amazon.co.jp

血の色の記憶 (創元推理文庫)血の色の記憶 (創元推理文庫)
著者:岸田 るり子
東京創元社(2015-10-30)
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2016年11月29日 14:11

CHAGE and ASKAのASKA氏が覚醒剤で再度逮捕ということで巷間大騒ぎですが、ちょうどタイムリーに音楽を主題にした宮内悠介さんのSF「アメリカ最後の実験」読了。環境システム論的に音楽を捉えたメタ音楽SFで面白かった!!

本作は、主人公のピアニストが、音楽は感覚器を通して人間を動かす技法であるという、環境システム論的な音楽の捉え方を徹底的にしているんですね。そうするとそういった人体システムにおける音楽の受容と反応のシステムの解析が進んで、それをテクノロジーで代用できるようになれば、人間に特定の感銘を与える音楽演奏などをコンピュータ等のマシンが補助し、いずれはマシンが全て代行して演奏できる未来、音楽から固有性が失われる未来が来るかもしれない。現代を舞台にした本書ではそこまでは行きませんが(そこまで現代のテクノロジーは進歩していない)、そういった可能性の未来を感じさせる小説で、音楽好きとしてとても興味深い小説でした。

「音楽は突きつめれば人間に対するハッキングだ」

音を媒介として、人の感情や欲求をコントロールする。その営為は、ハッカーがウェブを経由してコンピュータを乗っ取る行為に似ているとする。

すると、どのような演奏が聴衆の気分を和らげるのか。あるいは不安をかきたて、暴力性を高めるのか。どんなリズムやフレーズが、和音や構成が、進行が、音色が、音域が、対位と和声が、刺繍音が、通底低音が、持続音が、倚音が、掛留音が、切分法が――。

「こうした視点に一度立ってしまえば、もう音楽はかつてのように響いてはくれない。虚ろな、空っぽの器が後に残されるだけだ」
(宮内悠介「アメリカ最後の実験」)

これは、私みたいにブログを書いている人とか、音楽でも文章でも絵画(CG)でも何でもいいので何かを表現している人なら凄く良く分かるんじゃないかな…。つまり、オーディエンス(受け取り手側)を意識して何かを製作したり表現したりを始めると、表現とは、受け手側の反応を最初から加味した構造、始めからシステム的に受け手の反応を予想して構築の仕方が決定されている技巧、オーディエンスの欲求を反映するための技法になって、それ自体が作り手から離れた、最初から表現するものが限定され決定された虚ろな空っぽの器になるということですね。

主人公のピアニストは確信犯的に、パンドラというシンセサイザーの力を借りてさらにその方向性を進めて、徹底的にオーディエンスを動かすためだけに計算された音楽を極北まで突き進めようとするのですが、本書はその企みが、だんだんと挫折してゆく物語なんですね。

主人公の企みを挫折させるのは、家族との確執だったり、良き友人にしてライバルや主人公と同じタイプのライバルとの出会いであったり、色々あるんですが、最終的に主人公が心から愛せる恋人と出会ってしまうことで、角が取れて丸くなってしまうというのが…何とも…芸術に全てを捧げようとした意志を終わらせるのが異性との安寧というのが、非常にリアルな感じでしたね…。個人的には、主人公が目指す音楽の先にある極北も見てみたかったんですが、主人公はそこまで人間性を捨ててシステムそのものにはなり切れなかった。そういった点で中途半端な感じのする小説です。

ただ、この『主人公が決して新しい世界の最後までは行けず、古典的な人間性の世界に帰還してしまう』

というのが、宮内悠介作品の全てに共通する、まさに宮内悠介作品のオブゼッションとしての固定の通底低音でして、そこも含めて、ああ…いつもの宮内悠介作品だ…という感じで、新味はないけれど、安定して面白かったですね。ちなみに

『主人公が古典的な人間性の世界を完全に排して、新しい世界へ突き抜けていく』

というのが、今は亡き伊藤計劃さんの全作品であって、その点で宮内悠介さんと伊藤計劃さんというのは、それぞれの作品が凄く対照的、両方とも『テクノロジーによる変革が古典的な人間性の世界を超えて行く』というテーマでありながら、着地する方向がそれぞれ正反対なのが面白いなと感じますね。SFファンの間でも、クラシカルな保守的な層には宮内悠介さんの作品の方が受けがよくて、パンクな革新的な層には伊藤計劃さんの作品の方が受けがよいというのは、まさに作品から帰結されるあり方だなと思いますね。

(故伊藤計劃に捧げるに相応しい)テーマはただ一つ、「『テクノロジーが人間をどう変えていくか』という問いを内包したSFであること」です。これは、生前の伊藤氏がサイバーパンクの定義として捉えていたテーマでもあります。(ハヤカワ文庫JA『楽園追放rewired サイバーパンク傑作選』の虚淵玄氏による編者まえがき参照)
(塩澤快浩「伊藤計劃トリビュートまえがき」)

アメリカ最後の実験アメリカ最後の実験
著者:宮内 悠介
新潮社(2016-01-29)
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伊藤計劃トリビュート (ハヤカワ文庫JA)伊藤計劃トリビュート (ハヤカワ文庫JA)
著者:王城夕紀
早川書房(2015-08-21)
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楽園追放 rewired  サイバーパンクSF傑作選 (ハヤカワ文庫JA)楽園追放 rewired サイバーパンクSF傑作選 (ハヤカワ文庫JA)
早川書房(2014-10-17)
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ハーモニー〔新版〕 (ハヤカワ文庫JA)ハーモニー〔新版〕 (ハヤカワ文庫JA)
著者:伊藤計劃
早川書房(2014-08-08)
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2012年07月15日 12:20

星のカービィ Wii
星のカービィ 20周年スペシャルコレクション

クラブニンテンドーから星のカービィWiiのサントラアルバム「カービィwiiミュージックセレクション」が届きました。さっそく今現在聞いていますが、カービィは音楽も良いですね。25曲目の「パーツスフィアゲット?〜グランドローパー」とか33曲目の「無限のチカラ」とか久石譲さんのミニマム音楽(風の谷のナウシカのミニマム音楽が有名)ぽくてお気に入りです。はやく20周年カービィもプレイしたいです…。カービィ20周年公式サイトのケーキを食べるカービィムービーが最高に可愛いので、未見のお方々はぜひ見てみてくださいね。

カービィ20周年公式サイト
http://www.nintendo.co.jp/kirby20th/

20周年カービィやルーンファクトリー4が届く前に世界樹の迷宮4をクリアしたいのですが、現在のペースだと無理かな(^^;現在、レベル63、四つの石版の封印を解いて第五迷宮を先に進めるようになったところです。石版とは別に謎の石碑を四つ見つけたけど、これはまだ使わないのかな?下記の意味ありげなメッセージが刻まれていたから、何かの謎解きに使うのは間違いないとは思うのですが…。

神樹を育む者…汝の名は土なり
混沌よりいずる者…汝の名は火なり
旅人を惑わす者…汝の名は水なり
始まりを謳う者…汝の名は風なり

こんな意味ありげなメッセージが意味なしとは考えられないので、後で謎解きに使うのかな。謎解きに悩むのも含めてのんびりとプレイしているので、現在のペースだと、世界樹4クリア前にルーンファクトリー4と20周年カービィが届いてしまう予感(^^;

星のカービィ Wii
星のカービィ 20周年スペシャルコレクション
風の谷のナウシカ サウンドトラック はるかな地へ・・・
世界樹の迷宮IV 伝承の巨神
ルーンファクトリー4 特典 こっそり聴きたい添い寝CD(特製ヘッドフォン付き)付き
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2012年05月29日 20:02

クラシック音楽評論家の吉田秀和さんがお亡くなりになりました。ショックですね…。僕は吉田秀和さんの音楽エッセイを読むのが心の底から大好きで、これまで吉田さんの透徹とした綺麗で暖かい音楽エッセイを読むことで心が救われてきましたし、これからも救われるであろうことを思うと、本当に残念です…。心からお悔やみ申し上げます…。

吉田秀和さんの音楽エッセイ大好きなので、ショック過ぎて…言葉が出ません…。吉田秀和さんのエッセイは、音楽を通して希望を与えてくれていた。吉田秀和さんのエッセイ読んで、そこに紹介する音楽を聴くのが心からの楽しみでした。なんとも…ショックです…。

「希望について」

希望は随分と期待はずれなこともあるけれど、とにもかくにも私達に楽しい道を歩ませてくれて、人生の最後まで連れて行ってくれるのだ。
(ラ・ロシュフーコー箴言集)

吉田秀和さんのエッセイはまさに希望でした…。グレン・グールドとか聴くようになったきっかけ、吉田さんのエッセイでした…。心からお悔やみ申し上げます。心からご冥福をお祈りいたします…。

グレン・グールド 1
http://www.youtube.com/watch?v=RUyhxu4XGSM

CD版 永遠の故郷
私の好きな曲―吉田秀和コレクション (ちくま文庫)
名曲三〇〇選―吉田秀和コレクション (ちくま文庫)
世界のピアニスト―吉田秀和コレクション (ちくま文庫)
世界の指揮者―吉田秀和コレクション (ちくま文庫)
モーツァルトをきく―吉田秀和コレクション (ちくま文庫)
音楽の旅・絵の旅 吉田秀和コレクション (ちくま文庫)
世界の演奏家 吉田秀和コレクション (ちくま文庫)
ラ・ロシュフコー箴言集 (岩波文庫)
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2012年05月24日 14:34

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最近、よく聴いている作曲家の音楽として、アメリカの現代音楽作曲家アーロン・ジェイ・カーニス(Aaron Jay Kernis)の新調性クラシック音楽があるので、今回はこちらをご紹介させて頂きますね。カーニスは、新調性音楽の筆頭たる現代音楽作曲家でして、素晴らしく聴きやすい、17〜19世紀のクラシックの黄金時代を彷彿とさせる古典的なクラシック音楽の名作曲家です。

アーロン・ジェイ・カーニス(アメリカ・フィラデルフィア1960年生まれ)
アーロン・ジェイ・カーニスは同世代の作曲家の中で最も重要な位置を占める一人(中略)1998年には「弦楽四重奏曲第二番(ムジカ・インストゥメンターリス)でピュリッツァー賞を獲得、グラミー賞にもノミネートされた他、重要な賞をいくつか受けている。1997年にはフランスで年間最優秀現代音楽部門のディアパゾン・ドール賞に輝いている。
(Aaron Jay Kernis「Lament & Prayer」ライナーノーツ)

「新調性音楽」というのは、20世紀になって「無調音楽」という、極めて難解で訳の分からない、一般的な聴衆の理解を超えた超前衛的な音楽が「現代音楽」とされたことで、現代音楽が「ほとんどの人々にとって意味不明な、一部の極めてラディカルな人々限定の音楽」になったことの反省から生まれた音楽でして、20世紀以前の、古典的な聴きやすいクラシック音楽(ベートーヴェンやモーツァルトのような音楽)の復権と新たな創造を目指す音楽です。

「新調性音楽」の特徴としては、聴衆を無視した難解さを持つ前衛音楽への反省から生まれているので、分かりやすく、素晴らしく聴きやすいです。前衛の影響も受けているんですが、ベースは古典的なところにあるという感じでして、例えばカーニスの場合ですと、ジャズ音楽の影響やシェーンベルク風味な前衛的なところもあるけれど、全体としては古典的なロマン・クラシックと叙情的なミニマリズムがベースでして(カーニスの師匠はミニマリズムのジョン・アダムズです)、聴いていて分かりやすく聴きやすい、「これぞクラシック音楽」という感じのする音楽を作曲されています。例えば彼の代表曲「Air for Violin」(ヴァイオリンの為のエアー)はこんな感じです。聴いていると心安らぎます…。

Aaron Jay Kernis - Air - Truls Mørk
http://www.youtube.com/watch?v=l3cX-qddUH0

カーニスのアルバム「Lament & Prayer」これがカーニスとの始めての出会いだったのですが、一曲目にこの「Air for Violin」が収録されていて、あまりの素晴らしさ、溢れんばかりのリリシズムとロマンティシズムに素晴らしく感動して、それからカーニスの音楽を聴くようになったんですね…。カーニスの音楽は残念ながら日本では手に入りにくいですが、僕としては、彼の音楽のリリシズムとロマンティシズム、過去への郷愁の感じられる悲しみのある音楽、とても好きなんですね…。みなさんもご機会ございましたら、彼の音楽を聴いてみてくださいな…。ロマンティックで叙情的で心癒されるものがあると思います…。

カーニス:波の交響曲/新しく引かれた空/熱すぎるトッカータ(グラント・パーク管/カルマー)
ベートーヴェン&カーニス:弦楽四重奏曲
Lament & Prayer
Colored Field/Still Mvt/Neale



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2012年05月22日 09:30

Great EMI Recordings

世界最高のバリトン歌手、フィッシャー=ディースカウさんがご逝去されたんですね…。僕は彼の大ファンなのでショックです…。心からご冥福をお祈りいたします…。

ウィキペディア「ディートリヒ・フィッシャー=ディースカウ」
ディートリヒ・フィッシャー=ディースカウ (Dietrich Fischer-Dieskau, 1925年5月28日 - 2012年5月18日)はドイツのバリトン歌手(後に指揮活動も行った)。多くの人が録音史上、傑出した歌手とみなしている。彼の演奏解釈と声質・声の陰影に富んだ音色のすばらしさは称えられており、同じ戦後ドイツの大歌手エリーザベト・シュヴァルツコップは「神に近い存在」といった。

フィッシャーは父方、ディースカウは母方の姓であり、ディースカウがバッハの『農民カンタータ』にちなんだ領主の名前だったことから、縁起をかついで両方の姓を名乗ったという。

バリトン歌手 ディースカウ氏死去
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20120519/k10015235371000.html
「20世紀最高の歌手の1人」とも呼ばれ、シューベルトの「冬の旅」など、ドイツ歌曲の名演で知られる、ドイツのバリトン歌手、ディートリヒ・フィッシャー=ディースカウ氏が、18日、ドイツ南部で死去しました。86歳でした。

これはドイツの歌劇場などが発表したもので、フィッシャー=ディースカウ氏は、18日、ドイツ南部のバイエルン州にある自宅で死去したということです。

フィッシャー=ディースカウ氏は、1925年ベルリンに生まれ、1947年に歌手として活動を開始しました。その後、ウィーン国立歌劇場やニューヨークのカーネギーホールなど、世界の舞台でバリトン歌手として活躍し、ドイツ歌曲の録音も数多く残しました。

中でも、シューベルトの「冬の旅」は傑作中の傑作とされ、その豊かな表現力から、「20世紀最高の歌手の1人」とも呼ばれるようになりました。

フィッシャー=ディースカウ氏は、1992年に引退し、50年近くにわたる歌手生活に幕を下ろしましたが、2002年には日本で、世界の優れた芸術家に贈られる「高松宮殿下記念世界文化賞」を受賞しています。

フィッシャー=ディースカウ氏の死去を受け、ドイツのノイマン文化相は「半世紀にわたり、世界の数え切れない人たちに感動を与えた」と哀悼の意を示しており、国内外でその死が惜しまれています。

なんとも…ショックとしか言いようがないです…。ご冥福を心からお祈りします…。今、EMIの11枚組ディースカウボックス聴きながらこの文章を書いていますが、涙が出るほど素晴らしい歌声…。聴いているだけで胸が一杯になる歌声です…。

僕は、ディースカウさんのアルバム、単体のアルバムを6枚とEMIの11枚組ボックスとドイツグラモフォンの21枚組ボックスとMembranの10枚組ボックスを持っていて、全て聴きましたが、全く外れが無いんですね。演奏家はムラがあるもので、良い出来のアルバムもあれば、ちょっとうーんな出来のアルバムもあるというのが普通ですが、ディースカウさんの歌はどれも素晴らしくて全く外れがないのが凄すぎる…。まさに歌聖としか言いようのない素晴らしい歌手でした…。素晴らしい歌手がお亡くなりになったこと、心から悼みます…。

最後に喜多尾道冬さんの弔文を抜粋引用してご紹介させて頂きます…。まさに同感です…。

喜多尾道冬「フィッシャーディースカウさんを悼む 捕虜体験で得た歌の心」

フィッシャーディースカウはドイツ歌曲の演奏・録音史上、空前絶後の傑出した存在である。ビロードのようななめらかな美声、どんなニュアンスや強弱も自在にコントロールできる抜群の技量と解釈力。さらになお、他の歌手が束になってもかなわぬ膨大なレパートリーを誇り、どの演奏でもむらなく80点以上をクリアするという超人的な偉業を成し遂げた。

にもかかわらず彼の歌いぶりはわかりやすく自然で、苦心の後を残していない。不世出の巨人でありながら、帝王のようにふるまうことはなく、さりげない控えめさに自分をとどめた。そんな美質はどこに由来するのか。

フィッシャーディースカウは第二次世界大戦中に(ドイツ兵として兵役に招集され、イタリア戦線で連合軍に捕えられ)捕虜生活を送った。20歳前後のこと。そのとき彼は何千という(収容所のドイツ捕虜の)仲間の前で、(仲間のドイツ捕虜を励ますために)幾度となく歌曲を歌う体験をした。だれもが歌曲になじんでいるわけではない。そのひとりひとりの心にどう歌をとどかせるか。苦境をともにしている仲間をはげまし、たがいの心を結びつけあう力が歌にあることを、彼はそのとき学んだに違いない。

戦後、ナチスの閉塞感から解放されながらも荒廃した世相のなか、彼の「歌」は、捕虜仲間の体験とともに、世界中の人々の心にひびく道を見いだしてゆく。彼が当時録音した「冬の旅」に接したとき、一陣の爽やかな風がさっと流れ込んで、厳冬の先にほのかな希望の浮かぶ心のときめきを感じたものだ。

その上に築いたフィッシャーディースカウの膨大な歌曲のレパートリーは、シェークスピアについて言われる「千の心を持つ」というフレーズに呼応する。歌曲の一つ一つは小さな心を宿している。それらは、この卓越した再現芸術家の声の力に導かれ、万人の心の交流を生み出す無限の出会いの場となっている。そのユートピアの建設を目指す完璧主義と理想主義に彼の真骨頂があった。
(朝日新聞5/22朝刊文化面)

フィッシャー=ディースカウさんの歌声がどうして心にこんなにも響くのか…その理解の一端となる名弔文と思いましたね…。ディースカウさんの歌をまだ聴いたことがないお方々はぜひ聴いてほしいです。ディースカウさんのアルバムはどれもお勧めですが、現在、3000円弱で購入可能なEMIの11枚組ボックスが、廉価かつ、録音品質が最も優れているように感じられ、美しい歌声が最も堪能できてお勧めですね…。

今、EMIボックスのCD4を聴いていて、シューベルトの魔王が歌われていますが、本当にシュヴァルツコップが言う通り「神」としか言いようのない素晴らしさ…。自然と涙が出てきます…。

Great EMI Recordings
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Schubert: Lieder
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2012年05月17日 05:37

佐渡 裕 ベルリン・フィル・デビューLIVE
仮面舞踏会

「題名のない音楽会」の司会としてもおなじみの日本の指揮者佐渡裕さんがベルリン・フィルのタクトを振ったライヴアルバム「佐渡裕 ベルリン・フィル・デビューLIVE」が図書館に入っていたのでさっそく聴きました。ショスタコーヴィチの交響曲第5番と武満徹のフロム・ミー・フローズ・ホワット・ユー・コール・タイムの二曲が収録されています。第5番はコンパクトでキビキビした聴き易い洗練された演奏でとても良いと思いましたね。ネットのレビューを見ると賛否両論みたいですね。ただこれは、クラシックを聴いていると常々思うことですが、日本人の聴き手は日本人の演奏家に対してちょっと厳しすぎるんじゃないかなと(^^;

佐渡裕さんに例えば「バーンスタインのように指揮せよ」と求めてもそれは無理なわけで、僕は本アルバムに収録された第5番は、佐渡裕さんという指揮者の個人的特性(演奏全体がコンパクトに纏まっていて、運びがテンポ良くキビキビしていて、全般的に非常に聴き易い)がきちんと発揮されている良演奏だと思います。良かったですね…。

フロム〜の方は、他の演奏家がこれを演奏しているのを僕がほとんど聴いたことが無く、比較対象がないのでなんとも評価しづらいのですが、普通に演奏されているのではないでしょうか…。ショスタコの第5番がメインディッシュでこっちは前菜という感じなので、僕は第5番→フロム〜と聴いたのですが、これから聴くお方々はフロム〜→第5番と聴いた方が、第5番の感動と余韻をたっぷりと味わえるかもしれません。佐渡裕さんの第5番演奏は凄く聴き易いので、クラシック音楽をふだんほとんど聴かないお方々でも十二分に楽しめて感動が味わえると思います。

あと、ルーマニアのクレジャニ村のジプシー音楽(ロマ音楽)の演奏家達タラフ・ドゥ・ハイドゥークスがクラシック音楽に挑戦したアルバム「仮面舞踏会」を聴きましたが、これがとても面白かったですね。とても良い意味でクラシックをメチャクチャにしていて、元はクラシックだけど演奏されると完全にジプシー音楽(ロマ音楽)になっていてとても面白い。タラフ・ドゥ・ハイドゥークのメンバーは譜面が読めなくてコードだけで勝手に演奏していったそうですが、まさにそれが良い意味で面白さに繋がっています。これはもう最高に面白いアルバム、お勧めですね。

(譜面の読めないメンバー達は)どうやって、曲をマスターしたの?
ステファン・カロ(タラフ・ドゥ・ハイドゥークの音楽監督兼プロデューサー)
「タラフは譜面を全く読めない。(演奏するクラシック音楽の入った)カセットを聴いては止め、聴いては巻き戻してといった具合に、延々とやった。メンバーにクラシックの音楽のカセットを渡した後、クレジャニ村のメンバーの家を訪ねてみると、何人かは聴いていたけど、中にはこんな難しい音楽どうしたらいいの?と放り投げていた。しょうがないから、ベルギーのオフィスでリハをやろうと、大合宿が始まったんだ。

オーケストラの指揮者に頼んで、リハーサルの面倒を定期的に見てもらった。ベルギー人とルーマニア人のハーフで、音楽院の主催者でもある人。面白がって、200時間も、タラフに付き合ってくれたよ。5曲のためにね。タラフのためにでっかいオタマジャクシの譜面を作ってくれたんだ(笑)

指揮者は譜面なしでは何もできない。タラフは譜面がなくても耳で聴いて、せえ〜のでドーン!と演奏する。そんなわけだから200時間に渡って、タラフとの戦いが続いたんだよ(笑)もう、お手上げ状態さ!(笑)タラフはコードだけで勝手に演奏する癖があって、大体こうだ、といい加減なことばかりやって…。タラフは譜面に書かれていない音符を勝手に弾くから苦労したよ(笑)指揮者は譜面通りちゃんとやってくれ、とタラフに要求しても、タラフはだれも譜面を読めない」(中略)

結局、タラフは多少は譜面が読めるようになったんですか?
「いいや、全然!(大爆笑)格闘して、読む練習はしたんだけど身についていない(笑)みんなの分の譜面台を買って揃えたんだけど、誰も使わなくて、今は事務所に虚しく残ってるよ(笑)だけどタラフは、今回練習したクラシックの曲を全部、身体で覚えてしまったよ」(中略)

最後に一言お願いします。
「僕は音楽産業の危機を思い巡らす中で、彼らのような本当に生きている音楽が救いではないか、と信じているよ」
(タラフ・ドゥ・ハイドゥークス「仮面舞踏会」ライナーノーツ)

タラフ・ドゥ・ハイドゥークス「仮面舞踏会」、まさに「生きている音楽」という形容がぴったりの、生き生きとした躍動感溢れる素晴らしい好演でしたね。最高にお勧めです!!譜面を逸脱しすぎていて聴いていて最高に楽しいです。演奏者が自分が楽しむために譜面を気にせず内容をどんどんアレンジしていっちゃうところが、ジャズアレンジを更に自由にしたような感じで楽しいです。スペイン組曲アレンジとか、はっちゃけまくりでノリノリで最高です。ご機会ありましたらぜひ一度聴いて欲しい自由で楽しいアルバムですね。

仮面舞踏会
仮面舞踏会

佐渡 裕 ベルリン・フィル・デビューLIVE
佐渡 裕 ベルリン・フィル・デビューLIVE

バンド・オブ・ジプシーズ
バンド・オブ・ジプシーズ 2(国内盤特典:ボーナス・ライヴDVD付)
ラフ・ガイド・トゥ バルカン・ジプシー



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2012年04月30日 15:06

定期的にギフト券を贈って頂きありがとうございます。今、ギフト券のメールを頂き、メッセージを見て吃驚しまして、ご生活がお変わりになるとのこと、ご自愛を第一にお心がけて、どうかご無理なさらないで下さいね…。これまでとても助けて頂き、深く感謝しております…詳しいことは分かりませんが、良い道になることを願っております…。本当にありがとうございます…。

生活環境が変化しますと、変化中はご心身のご負担がどうしてもある程度増えますので、ご心身を大切にして、ご心身がリラックスされて、良き新しい生活になることを心から願っております…。

心をリラックスさせてくれるものとしては、僕はヒリヤード・アンサンブル(Hilliard Ensemble)の音楽が好きです。横になってこの音楽を聴いていると心が落ち着いて安らぎます…。「合唱は最も静謐で美しい楽器である」という言葉がありますが(クラシックCDのライナーノーツで読んだ言葉で言った人が不明なのですが、おそらく作曲家トイヴォ・クーラではないかなと思います)、ヒリヤード・アンサンブルの音楽はまさにその言葉に心から同意させてくれる美しくて静謐な合唱です…。

「ヒリヤード・アンサンブル」
http://www.aspen.jp/artist/choirs/hilliard-ensemble/index.shtml
ヒリヤード・アンサンブルは世界最高の室内声楽グループの一つであり、彼らの古楽、現代音楽の分野における圧倒的名声には勝るものはいないであろう。その 特徴あるスタイルと洗練された楽才は、中世、ルネッサンスのレパートリーだけでなく現代の作曲家によって彼らのために作曲された作品へ観客を魅了するのである。

彼らのスケジュールは多忙を極めると共に変化に富んでおり、年間約100回もの公演を行っている。ヨーロッパ、特に地中海や中央ヨーロッパで人気が高く、さらに日本、アメリカ、カナダにも定期的に訪れている。

このグループの古楽アンサンブルとしての名声は1980年代からの活躍と、EMIから発売され大成功を収めた一連のレコード(そのうちの多くは現在ヴァー ジンから再リリースされている)によるが、彼らは初期より現代音楽にも同様に取り組んできた。

1988年にレコーディングを行ったアルヴォ・ペルトの作品 「パッシオ」によって、ペルトとミュンヘンを拠点とするレコード会社ECMとの実り多い関係をスタートさせる。彼らはこのコラボレーションを継続し、 1996年8月アルヴォ・ペルト作曲の「リタニー」をリリースした。最近彼らはヴェリヨ・トルミス、エルッキ=スヴェン・トゥールなど他のバルト諸国の作 曲家に作品を委嘱しており、ギャヴィン・ブライヤーズ、ハインツ・ホリガー、ジョン・カスケン、ジェイムズ・マクミラン、エレナ・フィルソヴァやその他の 作曲家の委嘱作品からなる現代音楽の豊富なレパートリーを拡大している。

彼らによって開かれた1994年の作曲コンクールは100曲以上の作品を生み出 し、その中の多くはヒリヤードのプログラムとして採用されることとなった。毎年恒例のサマースクールではレジデント・コンポーザーを設け、過去にアイヴァ ン・ムーディ、ピアース・ヘラウェル、バリー・ガイ、ギャヴィン・ブライヤーズ等がこの職務についており、彼らによる多くの作品がECMより発売されている二枚組アルバム「ヒリヤード・ソングブック」に収録されている。

1994年、90年代最大のクロス・オーバー・ヒットと呼ばれた「オフィシウム」をリリース。これはノルウェー人サックス奏者ヤン・ガルバレクとの最初の コラボレーションであり、彼との共演は世界中で大成功を収めている。

ヒリヤード・アンサンブルの作品は僕の聴いたことがある限りにおいて全てお勧めですが(古楽聖歌・ペルトなどで合わせて20枚くらい聴いてます)、特にお勧めは「Officium」「Mnemosyne」「Officium Novum」の3作セットです(どれもヤン・ガルバレクとの共演で、連作三作で完結する古楽音楽として高度に完成されている)。この連作三作はヒリヤード・アンサンブルの音楽の中で最も売れたアルバムであり(ミリオンセラー、第一作「Officium」は世界で300万枚以上売り上げた)、天才サックス奏者ヤン・ガルバレクとの共演が素晴らしいです…。古く、名前のない歌(文章による記録文化が起きる前の歌)に連なる歌なんですね…。

Morales : Parce mihi domine
http://www.youtube.com/watch?v=tRFEicAeTRo

かれ(古楽聖歌の作曲家ぺロティウス)については何も分かっていないといっていい。またこの歌がどう演奏されたのかについても、やはり分かっていない。さまざまな写本に一段の楽譜として残されていて、そのそれぞれから異なった情報が得られるのだ。

口承文化とは高度に洗練されうるものだが、目に触れるようになるのは、文字に書かれたジャンルと接触するようになったときに限られがちで、やがては文字(記録文化)にとってかわられることとなる。「オデュッセイア」をたんにかつて書かれたうち最初で最長級の詩としてかたづけてしまうわけにはいかない。これは、発展し尽くしてしまった口頭伝承の断末魔の例でもあるからだ。最初期のポリフォニーの進化についても、同じような現象が起こったのだろう。ペロティヌスの「革命的な」3声や4声のオルガヌムが収められた「大オルガヌム曲集」以前には、何が起こっていたのだろう?こうした素晴らしいメリスマは、失われた即興の伝統の名残なのか?その500年前、修道士達はグレゴリオ聖歌以前の歌(キリスト教より古い異教の聖歌)で即興をしていたのだろうか?

今世紀(20世紀)の初めにジャズが始まったとき、それに名前はなかった。その1000年ほど前にポリフォニーが始まったときもそうだったのだ。どちらも名前はないが歴史的瞬間であり、西洋音楽の根本をなす二つの発想の出発点だった。すなわち即興と作曲である。このディスクでの(古楽)演奏は、まったくの作曲でも完全な即興でもないが、その源は1000年の時を隔てて互いに呼び覚ましあう、この同じ力のうちに見いだせるだろう。
(Officiumライナーノーツ)

この3作のアルバムの曲はあまりキリスト教の聖歌とは感じないのは大きな特徴です。紀元4世紀に教皇グレゴリウス1世が聖歌を教会管理する前より更に古い、紀元の不明な聖歌が収録されており、聴いていてとても異教的なイメージが喚起されますね…。聴いていると、キリスト教より古い起源を持つ北欧神話やケルト神話の方のイメージが喚起されてゆきます…。

はじめてモラーレスの死者の聖務日課 officium defunctorum を聴いたのは、1970年代のはじめ、セビーリャ大聖堂でのことだった。その20年後、アイスランドの溶岩地帯を車で走りぬけながらふたたびこの曲を聴いたときの感動は、忘れがたいものだった。そのころ私はマックス・フリッシュの小説「完新世に現れた男」による映画「完新世」を撮っていた。

「灰か鉛のような空」この映画でエルラント・ヨセフソンが演じる男ガイザー氏は、老いて孤独になってゆく人間の悲劇、記憶を失ってゆく不安と恐怖を体現している。ガイザーは人里離れた渓谷にたった一人で暮らしているのだが、あるとき大嵐によって外界から切り離されてしまう。映画では、こういう孤立した状況で、ガイザーの持つ太古のアイスランドの景観の記憶が、いまやその終末を迎えようとしている人類の沈黙のメタファーとなる。「完新世がなんだというのだ!自然に名前などいらない。ガイザーは知っている。岩に記憶などいらない」

音の光――眼前の闇
(Officiumライナーノーツより)

なにかこう、日本人の無常観にも連なるような、自然に対する畏敬と諦観の感じられる暗さが、とても心に静かに安らかに響くんですね…。「ゆく川の流れは絶えずして…」という感じです(方丈記)。心をゆったりさせたいときにとてもお勧めのアルバムですね…。

ギフト券を贈って頂き本当にありがとうございます。生活の変化が良き道に連なることを心から願っておりますね…。

Officium
Mnemosyne
Officium Novum
ヒリヤード・ソングブック
ヒリヤード・アンサンブルアルバム一覧
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2012年01月24日 05:11

大合奏バンドブラザーズDX

最近、DSiウェアの「フォトスタンド付きバンブラDXラジオ」というのを購入したんですが、これ良いですね(^^)このウェアはゲームではなく、任天堂がwifi通信で24時間運営している音楽チャンネル「バンブラDXラジオ」を聞くことができるソフトで、24時間新曲が次々と流れ続けているので、BGMとして凄く便利です。この文章を書きながら放送を聴いています。

フォトスタンド付きバンブラDXラジオ
http://www.nintendo.co.jp/ds/dsiware/kbrj/

なぜ次々と新曲を24時間音楽放送できるかというと、この音楽チャンネルはニンテンドーDSの音楽制作ツール「大合奏!バンドブラザーズDX」で製作され任天堂サーバーに投稿されたアマチュアの製作者さん達の曲を次々と流している形なのですね。なので、どんどん新しい曲が来て聞いていて飽きがきません。お勧めですね。

ただ、注意事項としては、まず、ニンテンドーDSで製作された音楽なので、どんな曲も電子音でピコピコしてるチップチューンみたいな感じです。クラシック曲とかでもピコピコしています。僕はチップチューン音楽好きなので楽しめていますが、ゴージャスな音楽を聴きたいというお方々にはお勧めできないですね…。

あと、曲の合間にDJの語りが入るのですが、これが、何十種類もあるDJの語りから一種類がランダムに選び出されるという形なんですね。最初は良いのですが、しばらく聞いていると、以前聞いたDJの語りを再び聞かされることになります。僕の場合は、もう、全部聞き覚えのある語りばかりで…。DJの語りをカットできる機能があれば良かったのですが…。

この音楽チャンネルは、24時間次々と新しい曲が聴けて退屈しないので、ピコピコしたチップチューン音楽に抵抗がなくて、部屋にBGMを掛けておきたいというお方々にはお勧めですね。500円でずっと新しい音楽を聴き続けることができます。2009年にリリースされた音楽チャンネルなので、僕はもっと早く買っておけば良かったという思いで一杯ですね…。本ソフトはゲームではなく、音楽チャンネル再生ソフトであって、音楽を聴くだけの機能しかないため、DSよりも3DSの方が音楽の再生機能が高いので、3DSお持ちのお方々は3DSの方でダウンロードをお勧め致しますね。

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