2008年07月04日 17:30

今回も暗い話でごめんなさい。励ましてくれる方ありがとう。

あの、今回も、暗い話でごめんなさい。昨日のエントリはうつ状態が一番酷くておかしくなっていた時ふらふら書いちゃった変な文章で削除しました。ごめんなさい。今はうつの話しか出来ないような状況で(自分の体験なので)、こういう話しかできなくてごめんなさい。うつ病は波があるんですけど、辛いことが頭から離れなくなる(強迫観念)以上に恐ろしいのは、更に病状が進むと感情が全部消えてしまうんですね。勿論、うつ病の症状は人によって個人差がありますが、感情が消える人もいて、僕も消えてしまって何も感じられなくなってしまいました。そうすると、頭だけ合理的に働く(抗うつ剤が頭を明晰にしてる?)ので、世界と自分が離れてるような感じで、苦しいんですけど、思考とかはそのままな感じです。ただ、薬を強めたりで、治したりできます。お医者様じゃないので詳しくは分りません。

それで、僕は今無職で、貯金を取り崩しながら暮らしているんですが、貯金を取り崩しながらの生活が、今、無感情に第三者的に感じられるんですね。客観的に見られるというか。それで振り返ってみると、こういう生活だとまず最初は定期的に買っていた娯楽品が買えなくなります。僕の場合はゲームとかアニメDVDとか漫画雑誌や漫画やライトノベル。本は図書館で借りられますが、人気のある新刊は読めなくなります。僕は元々働いていた頃も収入少なかったので、遊行費は全部ゲーム・アニメ・漫画にあてて、本はほとんど図書館で借りるという生活だったのでして、ゆえに前からライトノベルの知識は弱いんですね。ライトノベルまで予算的に手が回らなくて(ライトノベルは図書館においてある数が少ない)。逆に、図書館中心で本読んでいくと必然的に古典を結構読む感じになってそれは僕としては良かったなと思ってます。古い本の幻想的なところが好きです。

閑話休題。お金なくなると一番きついのは購読していた雑誌買えないことですね…。特に漫画雑誌ってバックナンバーが手に入りにくかったりするので、悲しくて。漫画雑誌とか買っちゃ駄目と感じながら買ってしまって身銭切って後悔するみたいな(うつ状態だと更に辛くなります)状況になります。貯金取り崩して生きていると、本当に「お金=命」だなと感じます。それでも漫画買っちゃったりして、なんか、漫画というより命を読んでいる感じです。でも、読んでも、楽しいという感情が沸いてこなくてよけいに辛くなってしまったりします。後は、食費は、うつだと僕の場合食欲が全然ないのでかからなくなります。動けなくならない程度に食べる感じです。どんどん体重減って、これでメタボリックシンドロームの心配はないなみたいな。(逆にうつで過食になる場合もあって色々あるみたいです)性欲も消えるので、僕の場合消えないのは、読書欲と執筆欲ぐらいでした。一番酷いときは、読書欲と執筆欲も消えて、辛い無の世界に吸い込まれる感じです。性欲がないので、女性の裸の絵とか見ても、純粋な美的判断しか沸かないですね…。

でも、いま凄くいい先生に掛かってて、お薬で感情とか戻っていずれ全部回復しますって云ってくれて、とても心が助けられています。お薬って本当に利くんですね。あと、精神科医の先生とお話しすると心がほっとします。治ると云ってくれて…。お薬ないときはもう、最悪を超えた最悪というか、表現しようのない無でした。自分が空っぽになって、心が消滅して、考えるだけの機械みたいになって、なにも感じない無になるんです。でも、治療するとだんだん、有の世界に戻ってきます。

無の世界にいた僕がいま少し感情とか戻ってきたのもこの先生とお薬のおかげで、ずっと時間はかかる(うつ病は時間のかかる病気みたいです)かもしれませんが、少しずつでも、生き生きとした感情を取り戻して、励ましてくださった、助けてくださった皆さんにご恩返しができるような生き生きとした文章を書けるようになりたいなと、思っております。

あと、もし、心が疲れてしまった方がいたら、必ず、精神科や心療内科に掛かって治療を受けてください。プロのお医者様は本当に凄くて、自分の心身が凄く辛いときでも、心身を救って楽にしてくれます。今は、いいお薬もあって、本当にお薬に助けられます。心が辛いときは、決して無理をせず、ゆっくり休養して、養生して治すこと、みんなそうなればいいなと思います。

そして、メンタルな病に限らず、あらゆる病の人を、お金(医療費・生活費)などの負担をもっと低くしてゆっくり治してくれる公的な仕組みとか、もっともっと整えばいいなと僕は思います…。お金なくても生きられるような世界になればいいなと、心から思います。今は「お金=命」の世界ですからね…。

ああ、晴朗な気持ち。すっきりした気持ちが恋しい。今のままではどちらを向いても頭がにごっているような気がするし、いくら洗っても落ちないけがれがあるように思えるし、手に砂糖がついているような気持ちがような気持ちがしてばかりいる。
(梶井基次郎「彷徨」)

これはまだ強迫観念・神経衰弱的な状態で、この後来る「無」が、僕は表現しようのない言葉のない苦しみでした…。心が消えてしまうという例えようのない苦しみ…。

何をするのも嬉しくって、嬉しいことをすればその報酬に何倍も嬉しいことが目の前に見えて来る。嬉しい結果を招く原因が嬉しい行為。ああ。無闇にほしい。
(梶井基次郎「彷徨」)

この通りで、僕もまたいつか、嬉しいとか楽しいとか純粋に生きていると感じたいです…。

梶井基次郎全集 全1巻 (ちくま文庫)


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