2009年06月30日 00:01

毎日暑くて参っています。非常に優れたフリーゲーム「Ruina 廃都の物語」

先日、扇風機が壊れてしまい、毎日蒸し暑くて身体が大変参っています。本日は、非常に優れたフリーゲーム「Ruina 廃都の物語」を先日初回クリアしましたので、ご紹介しようと思います。

ダンボールの神様(Ruina 廃都の物語公式サイト)
http://homepage1.nifty.com/blackhat/ftotfr/

本作は、TRPG(テーブルトークロールプレイングゲーム)風味のコンピュータRPGでして、力任せにプレイしていると詰まります。極めて戦略的に、考えてプレイするタイプのRPGでして、レベルを上げれば力押しでなんとかなってしまうことの多いコンピュータRPGより、戦略性を重視するゲームブックやTRPGに近いです。

本作の特徴として「雑魚敵を倒すメリットがほとんどない」「レベルが上がってもあまり強くならない為、戦闘では戦術が必要となる」「ミッションクリアの日にち制限や金銭・アイテムの縛りがきつい為、ダラダラプレイはできず、戦略的にプレイが必要」なことが挙げられます。いろんな縛りが掛かっている分、レベルを上げればなんとかなってしまうタイプのRPGに比べると、緊迫したリアリティのあるプレイが楽しめます。

まず、本作は、ミッションクリアを早い日数で出来れば出来るほど、ボーナスポイントが稼げてレベルが上がります。本ゲームは、イベント以外の雑魚敵を倒しても何も得られないことが多く、お金の入手や回復手段がシビアにて、雑魚敵との無用なダメージを受けるとそれだけ短い日数でのミッションクリアが不利になる為、雑魚敵を倒すメリットが皆無です。なるべく雑魚敵との戦闘を回避しながら、ダンジョンに潜ってゆくのが基本となります。どうしても戦わなくてはならないときも、主人公たちがあまり強くないので(本ゲームはレベルが上がっても、冒険で役立つ技能を得られますが、戦闘面ではそれほど強くなりません)、かなり戦略的に戦わないと負けます。どうしても戦闘で勝てない方は、攻略wikiがありますので、そちらをご覧になると良いかと思います。

Ruina 廃都の物語wiki
http://www24.atwiki.jp/ruinakokuryaku/

本作は謎解きに力が入っており、冒険・謎解き時の行動によって展開が変わりますが、それが極めて納得行く形になっているのも好印象です。非常に良く出来たゲームブックをやっているような感じです。ミッションをクリアしてシナリオを進めて行くのに重要なのは、戦闘技能よりも、冒険技能ですね。僕は戦闘は基本的に酒場で仲間に出来る魔法使いにお任せしていました(本作の戦闘では強力な威力の攻撃魔法・全体攻撃魔法を使える魔法使いがメチャクチャに強い)。主人公を盗賊でプレイしましたので、主人公の戦闘での役に立たなさは泣けてくるほどで、厳しい戦いでしたね…。仲間は酒場でチェンジできるので、現在取り組んでいるミッションにあった仲間を入れることが肝要です。

本作の一番の特徴は「ミッションクリアの日にち制限や金銭・アイテムの縛りがきつい為、ダラダラプレイはできず、戦略的にプレイが必要」、これにつきます。本作は雑魚敵を戦うことに碌なメリットが無い上、ミッションクリアの為に日数が掛かればかかるほど、状況が不利になってゆくので、ダラダラプレイしていると、詰んでしまいます。とにかくダンジョンに潜って、頭を使って危地を踏破するという感じですね。前半はまだ簡単ですが、後半はかなり難しいです。クリアできたのもかなりギリギリな感じです。

シナリオもなかなか好みでした。本作の主人公達冒険者は、別に世界を救う為に旅立つ勇者でもなんでもない、私情で戦っている冒険者であるところが、ソードワールドなどのTRPGを彷彿させるリアリティがあって好感です。序盤をクリアすると分かりますが、冒険する動機付けもよくできていますね。

全般的に非常に良く出来たRPG、PCでプレイできるフリーのRPGの傑作であると思います。難易度は高いですが、極めて良質なRPG、お勧めの作品です。

参考作品(amazon)
amazonオタクストア
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