2009年01月19日 23:07

疲れており、グレゴリオ聖歌とスークの瞑想曲を聴きながら休んでいます。ヘッセ「老年の価値」

老年の価値
グレゴリオ聖歌

先より強い不安に苛まされ、とても調子が悪いです。オバマ大統領が就任されたことを祝って、バーンスタイン指揮NYフィル「星条旗よ永遠なれ」を聴いていましたら、あまりに元気のある華々しい明るい曲なので、選曲に失敗してちょっと疲れてしまったところもあります。

とても疲れていて、この疲労感と痛みと陰鬱な不安がどうしたら晴れるのか分からないです。精神障害者保健福祉手帳は既に申請済みですが、申請から手帳受領まで、数ヶ月掛かるとのこと、それまで持つのかなという気持ちです。

なるべく落着くような静かな曲を聴こうと思って、グレゴリオ聖歌と、ヨゼフ・スークの瞑想曲(作品35a)を聴いていました。どうしたら、うつ病が治るか分からないので、焦燥感と不安が募ります。

うつ病は、脳内のセロトニンの不足及び脳内の血流循環が低下し、抗うつ剤治療を受けているのですが、僕は失業していて、記憶力も酷く衰えていて、酷い不安に悩まされていて、どうしても絶望的な気持ちが晴れません。これからどうやって生きてゆけばと思うと、気力が失われていく感じです。

つげ義春の「無能の人」に出てくる、「いながらにしていない」という言葉を思い出します。いながらにしていないことになって消えてゆくんだろうなあと思います。

「(道を廃人のようによろよろ歩いていると)ようするに役立たずの零落者のように思われ、誰も相手をしてくれません」

「当然でしょ」

「誰からも期待も依存もされません。役立たずとして社会から捨てられます。捨てられた私は存在しないも同然です。「いながらにしていない」ということです」
(つげ義春「無能の人」)

身体の痛みと不安でとても疲れていてあまり文章が書けず申し訳ありません。僕の生命の樹は枯れ果てたように感じます。全ては必然としての運命のままに、人は生きてそして召されるのだと思います。運命は決然と残酷であり誰も逆らえない、そんなふうに感じます。

最後に、ヘルマン・ヘッセの詩を「老年の価値」より引用してご紹介致します。この本は良書です。僕のように疲れた人間にも読める本です。ヘッセは猫大好きで、ヘッセと飼い猫との仲の良いポートレイトが沢山載っていて、猫好きのお方々にお勧めの本です。では、ご紹介致します。

ヘルマン・ヘッセ
「疲れた夕べ」

夕風がろれつの回らぬ舌で
葉の中でかすかに嘆いている
重い滴がしたたる
ひとつずつ 塵の中へ

朽ちた塀から
苔と羊歯があふれ出る
老人たちはうずくまる
黙々と 敷居の上に

曲がった手が しずかに
こわばった膝の上にのしかかり
休息と衰えに
身を委ねている

墓地の上で重々しく大きく
カラスが羽ばたく
平坦な丘の上では
羊歯と苔が繁茂する

「曲がった手が しずかに
こわばった膝の上にのしかかり
休息と衰えに
身を委ねている」

僕はまさにこういう状態で、毎日、衰えてゆくようです。肉体的な不調と、不安、先行きに対する絶望感とそれよりも更に大きい漠然とした不安が僕の命を毎日押し潰して消し去ってゆくような感じです。背中がずっと痛いこともあり、どうしても元気がでず、臥している日々が多く、空っぽな寒さを感じます。

僕は猫を飼っているので、そのおかげで、最低限は生活行動できていて、命の恩猫って感じです。猫がいなかったら、ずっと寝たっきりになっていると思います。

不安がいつかとれて、元気になれる日がくるとよいのですが、今は毎日が鉛のように苦くて重いです。

暗いことしか書けず、本当に申し訳ありません。ごめんなさい。

参考作品(amazon)
老年の価値
無能の人・日の戯れ (新潮文庫)
グレゴリオ聖歌
星条旗よ永遠なれマーチ名曲集

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