メシアン : 世の終わりのための四重奏曲&武満徹 / カトレーン2
草は歌っている
体調が悪く喉が痛いです。電気代節約の為に暖房器具を一切使用していないので、風邪引いたみたいです。生活が厳しいです。下記先日のエントリの続きです。僕は景気の下支えがなくなった今後、日本だけでなく、単独、もしくはネットワーク双方において、国際的にテロは更なる増加をしてゆくと思います。先行きのことを考えると不安です。テロとテロに対する報復の為の国家のカウンターテロの連鎖によって生命の価値は今後、蔑ろにされてゆく可能性が高いと思います。不安です。
崩壊する国際社会における今後のヨーロッパと日本について僕の予想です。西欧は国際的に不穏になってゆき、日本はアクメツ的テロリズムと金目当ての犯罪が増加すると思います。
http://nekodayo.livedoor.biz/archives/659000.html
上記エントリでも触れましたが、「グローバル・ジハード」やタウンゼンドの「テロリズム」が触れるように、希望のない閉塞した社会で、社会(社会を代表する国家等)に対する不公正感が強まると、テロは発生します。それを軍事力で根絶させることはできません。不公正感を取り除くには、未来に対する希望が必要ですが、世界金融恐慌が始りかけている現状、国際社会において、未来に対する希望は皆無であり、テロは今後も増加し、テロリズムに対する報復及び治安作戦としての軍事オプションも安易に使用されてゆく可能性が高いと僕は推測します。
例えば、ソマリア近辺での海賊行為、あれも一種のテロ行為と考えることができると思います。ソマリアの海賊軍はかなりの戦力を保有しているので、国連の多国籍軍と本格的な戦争状態に入る可能性はあると思います。世界が混乱すると、ソマリアの海賊軍に見られるような、法をぶっちぎったとしかいいようのない存在が国際社会の表面にでてきて、国際社会が継続的な混乱に陥り、国家や国連による軍事オプションの行使が安易化します。十年前は海賊対国連多国籍軍の戦争とか、考えられなかったことで、グローバル化によって、国際社会の武力的な裏が、景気の下支え(経済というパワー)が弱まると一気に噴出してきます。池内恵氏(アラブ研究者、東大准教授)の文章を引用致します。池内恵氏と塩野七生氏との対談ですが、池内氏はかなり的確に国際情勢を捉えていると思います。
国際的に今後は、ネットワークテロリズムと、単独のテロリズムが両方とも発生頻度が高まって起きてくると僕は思います。しかも、ネットワークテロリズムは、単独のテロリズムのフリをする(ネットワークが破壊されないように動く)から、どっちのテロリズムなのか、分からなくなってくる、そうすると、国際社会状況は更に混乱して手の打ち様がなくなってくると思います。またテロネットワークといっても、それは国家の官僚制度のようながっちりしたネットワークではなく、極めて一時的な接触に過ぎないので、把握は不可能であるとテロ研究者のタウンゼンドなどは述べています。一瞬だけ接触して情報をお互いに身元を知られないようにしながら情報を交換するようなことが、国際的な高度情報網(インターネット等)などを利用して可能になっています。
グローバル・ジハードにも同じようなことが書いてありますが、シンプルテロは、テロリストが社会の不公正感、相対的欠乏感などに対して、勝手にいきなりテロを起こすので、黒幕はいないのですね。これはテロ研究者の誰もがいうことですが、軍事力だけでテロを根絶するのは不可能で、社会が不公正で希望がないと、必ず一定数誰かがテロリストになって、社会を破壊しようとするので、社会を公正で希望ある方向に改革してゆくしかないんですね。しかし、現実はそうならず、テロリズム・国家によるカウンターテロリズム・再びテロリズム・国家によるカウンターテロリズムのくり返しで、逆に悪い方向に連鎖しています。国際経済が恐慌状態になれば、この連鎖はとどまるところなくエスカレートすると予想されます。
また、もう一つ大きな問題があって、社会が不公正で閉塞しており、未来に希望がない状態であると、世論の本音がテロリズムを支持し始めるのですね。例えば、イスラエルのカウンターテロ(ガザ侵攻)に対して、ヨーロッパの上層部及び民衆の一部の本音は、池内恵氏がいうように、差別的な感覚に基づく、親イスラエルの心情で、それがヨーロッパの鈍い動きに現れていると思います。一番停戦に動いているように一見みえるフランスのサルコジ大統領などは、親イスラエル派の大統領として有名です。サルコジ大統領がパレスチナに公平な停戦案を出すとは、予測できません。
世論がテロリズムを支持し始めるというのは、テロリズムにおける最終段階にまで既に事態は推移しているということであり、世界が武力闘争の場と化してゆくプロセスで、これは国際的に、世界(社会)が終わっているということで、もう絶望的な状況であるということです。
例えば、日本でも漫画の「デスノート」や「アクメツ」で、テロによって世界を変革しようとする主人公(キラや生)の方に共感を覚える人々の数は決して少なくないと思います。もうこれは最終段階に入っている、テロリズムが一概に悪とされるのではなく、ドリス・レッシングやチャールズ・タウンゼンドが分析する「善良なテロリスト(正義のテロリスト)」として位置づけられてゆくプロセス、社会の不公正(腐敗)が限界まで来ていることを現す目安になるんですね。これはその社会がもう、破滅的状況であることを示します。例えば、デスノートや、アクメツなどの主人公のテロリズムの概念は、宗教的概念ではなく、ドリス・レッシングがいうところの「善良なテロリスト」に類似しています。「善良なテロリスト」の定義は、社会から憎まれている存在(例えば日本でいえば、国民のサーヴァントとしての意識が一欠けらも見受けられない、日本国をメチャクチャにしておいて天下りまくる国家第一種キャリア官僚等)などを倒すということです。その時、他の人々(一般大衆)に危害を加えないことによって、「善良なテロリスト」は世論の本音の支持を集めると、チャールズ・タウンゼンドは分析しています。デスノートやアクメツの主人公の原型は、ドリス・レッシングが描いた「善良なテロリスト」(The Good Terrorist)アリスだと思います。以下、引用致します。
余談ですが、この本はテロリストの正義に基づく信念を描いた、ある種デスノートやアクメツ的な話です。レッシングの本の中でも面白い本(エンターテイメント性が高い本)で、ブッカー賞候補作で他にも文学賞を取っています。この本が邦訳されないところに、『テロ=悪』、『ノーベル賞受賞者(ドリス・レッシングはノーベル文学賞受賞者)=善・正義』にしておきたい日本の「良識的」出版界の意図が感じられて、僕は日本の出版界に絶望感を覚えます。洋書で買えますので、洋書を特に問題なく読める方々にはお勧めです。下記です。

The Good Terrorist (Vintage International)
まさに、デスノートやアクメツの主人公の原型はこのアリス(ドレス・レッシングの著書「The Good Terrorist」の主人公)であると思います。このアリスの言葉と類似したことを、デスノートやアクメツの主人公は唱えていて、シンプルテロリストも、宗教的ネットワークではなく、この原理(悪を倒すという正義感)で動いているテロリスト達がいて、彼らは世論の本音を世俗社会においても引きつけるとタウンゼンドは分析しています。
無差別に人を殺すようなテロリストは、基本的に世論の支持を得られませんが、社会から憎悪されている統治階級(日本でいえば官僚などの統治階級)を暗殺するテロリストは、その社会が抑圧的で閉塞している(希望がない、欠乏した社会「グローバル・ジハード」)ならば、世論の本音的な支持を集める、これはもうその社会が末期的(システムの限界にきている)である指標として機能します。
日本だけでなく、世界的に恐慌で社会が抑圧的で閉塞感が溢れていますから、もう国際社会のシステムが限界にきていると思います。日本だけでなく、世界中真っ暗闇で希望は一欠けらもありません。僕は非常に絶望的な気持ちで気分が酷いです。テロリズムを抑えるには、富を再分配して世界的に万人に対する人命尊重の方向性に行くしかないんですが、現状はまるで逆で、酷い気分です。苦痛を覚えます。日本も正月早々からNHKの特番で竹中平蔵が「更なる法人税の引き下げを!!企業優遇を!!日本の労働者は努力が足りない!!」とかのたまっていて、見ていて吐き気がして倒れそうになりました。竹中氏は自分の政治的発言がどれほど社会の貧困層・若年層に苦痛をあたえているのか、理解しているのでしょうか。この特番で、竹中氏とは違うゲストの一人が「日本は特権階級の高齢者層が若者から搾取している」って発言したら、バーッと観客席の若者達から拍手が起きていました。ちなみに竹中氏の発言に拍手する若者は一人もおりませんでした。
国際社会も日本も真っ暗な方向に進むと思います。富の再分配は行われず、格差はますます拡大し、テロと犯罪が増大し、カウンターテロ(軍事オプション)と治安の統制が強化される方向に進むと思います。非常に絶望的です。
僕は、この文章を、メシアンの「世の終わりのために四重奏曲」を聴きながら絶望的な気分で背中とお腹が痛くて苦痛を感じながら、書いています。メシアンの「世の終わりのための四重奏曲」(ヨハネ黙示録がモティーフの名曲)はまさに今、世の終わり(世の衰退)に相応しい名曲であると感じます。まさに世は第六楽章です。ライナーノーツより引用致します。
この第六楽章こそ、今という時を象徴していると僕は感じます。最初は静かなんですが、突然狂気の悲鳴のようなミュージックに変わり、最後は断末魔の叫びのような終わり方をします。明らかに、世の終わりを示した音楽です。クラシックなんですが、この第六楽章はラッパを無茶苦茶に吹いて金属音をガンガン鳴らしてへヴィメタルっぽいです。クラシック好きだけじゃなく、へヴィメタル好きもこの曲は聴いてみると、面白いと思います。
僕はアリスウォーカーの「なぜ戦争はよくないか」(平和を訴える絵本です)を読みましたが、これは明らかに、ヨハネ黙示録の第三の天使を意識しているなと思いました。人命尊重という立場からも、アリスウォーカーはこの絵本で平和を訴えているのですが、それだけではなく、このまま戦いが続けば、いずれ戦いに核が使われるようになり、地球環境が汚染され、汚染された水をみんな(火種で戦争が起きているのを傍観している先進国の人々)も飲むことになる、そうなったら、もう他人事じゃないんだよ、ということを説いている絵本でして、僕もアリスウォーカーに同意です。このまま行けば、いずれ核が使われるようになって、生命種全体が衰退してゆくと思います。

なぜ戦争はよくないか
戦いを止めて共存する方向に進まなければ、世の終わりだと思います。地に平安あることを、心から願います。
最後に、僕も生活が厳しくて困窮しており、もしご慈悲をお賜わりになられるお方々、何かのお買い物の御用ございますお方々ありましたらお買い物などして頂けると、心から感謝致します。このままだと世の終わりの前に僕が終わるのは確実な状態です。どうか憐れみ深きご慈悲を心からお願いしたく助けていただけると心から感謝致します、最後がこのような文章になり申し訳なく思います。ごめんなさい。
後、体調が非常に悪く、今後、更新が滞りましたら申し訳なく、ごめんなさい。
参考作品(amazon)
メシアン : 世の終わりのための四重奏曲&武満徹 / カトレーン2
草は歌っている
テロリズム (チャールズ・タウンゼンド)
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The Good Terrorist (Vintage International)
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草は歌っている
体調が悪く喉が痛いです。電気代節約の為に暖房器具を一切使用していないので、風邪引いたみたいです。生活が厳しいです。下記先日のエントリの続きです。僕は景気の下支えがなくなった今後、日本だけでなく、単独、もしくはネットワーク双方において、国際的にテロは更なる増加をしてゆくと思います。先行きのことを考えると不安です。テロとテロに対する報復の為の国家のカウンターテロの連鎖によって生命の価値は今後、蔑ろにされてゆく可能性が高いと思います。不安です。
崩壊する国際社会における今後のヨーロッパと日本について僕の予想です。西欧は国際的に不穏になってゆき、日本はアクメツ的テロリズムと金目当ての犯罪が増加すると思います。
http://nekodayo.livedoor.biz/archives/659000.html
上記エントリでも触れましたが、「グローバル・ジハード」やタウンゼンドの「テロリズム」が触れるように、希望のない閉塞した社会で、社会(社会を代表する国家等)に対する不公正感が強まると、テロは発生します。それを軍事力で根絶させることはできません。不公正感を取り除くには、未来に対する希望が必要ですが、世界金融恐慌が始りかけている現状、国際社会において、未来に対する希望は皆無であり、テロは今後も増加し、テロリズムに対する報復及び治安作戦としての軍事オプションも安易に使用されてゆく可能性が高いと僕は推測します。
例えば、ソマリア近辺での海賊行為、あれも一種のテロ行為と考えることができると思います。ソマリアの海賊軍はかなりの戦力を保有しているので、国連の多国籍軍と本格的な戦争状態に入る可能性はあると思います。世界が混乱すると、ソマリアの海賊軍に見られるような、法をぶっちぎったとしかいいようのない存在が国際社会の表面にでてきて、国際社会が継続的な混乱に陥り、国家や国連による軍事オプションの行使が安易化します。十年前は海賊対国連多国籍軍の戦争とか、考えられなかったことで、グローバル化によって、国際社会の武力的な裏が、景気の下支え(経済というパワー)が弱まると一気に噴出してきます。池内恵氏(アラブ研究者、東大准教授)の文章を引用致します。池内恵氏と塩野七生氏との対談ですが、池内氏はかなり的確に国際情勢を捉えていると思います。
「パクス・ロマーナ(世界秩序)が壊れるとは、どういうことなのか」
(池内恵氏と塩野七生氏との対談)
池内恵(アラブ研究者、東京大学先端科学技術研究センター准教授)
「EU(ヨーロッパ諸国)の政治家や官僚が表向きに話すことはきれいごとが多いですよね。でも正式なインタビューが終わると、(差別的な)露骨な嫌悪感や敵意をむき出しにする。本音と建前の使い分けは日本にしかないなどという(国際社会を知らない)人がいますが、そんなことは全然ないわけです。」
塩野七生(作家)
「まったくそう。現実の問題として、もしトルコがEUに入ると、トルコの出生率からいって、早晩トルコはEUで最大の国になる。EU議会の構成は、(建前的に)各国の人口比で決まることになっているので、これは大変な問題なんです。」
池内恵
「本音と建前の乖離が激しいという点では、ヨーロッパにおけるイスラム問題ほど乖離が激しいテーマはありません。ヨーロッパには、「自由と平等」というような、近代のとても美しい理念が(建前的には)あり、その理念は一応普遍でなければならないわけですが、そこにはイスラムは入らないじゃないかということを、ヨーロッパ人は感覚的にわかっている。しかし、それをいうと、「差別」「非寛容」とされてしまうから言わない(西欧は建前と本音を使い分けて、実際は本音で動く)。そしてさらに、イスラムに適用できないんだったら、そもそもヨーロッパの人権理念は普遍ではないことになってしまう(ヨーロッパの建前がばれてしまう)。それもあって、決して(公式の場では)言わない。」(中略)
塩野七生
「要するに法の精神(世界秩序)がなくなるとどうなるのか。腕力(軍事力・武力・暴力)が全面に出てくる。」
池内恵
「自力救済の世界(法なき弱肉強食の闘争世界)になってしまうわけですね。」
塩野七生
「よく言えば、自力救済ですが。」
池内恵
「しかし、大抵、(個々人の生命が危ない時)自力だけでは対応できないので、(国家に見捨てられた貧しい人々は)宗教で補完するようになる。」(中略)
池内恵
「つい十年前まで、国際政治の中で海賊が大きな役割を果たすなんてのは冗談の領域でしたが、海賊に対抗するために各国が海軍を派遣したり、国連安保理でも海賊を取り締まる決議がなされるようになってきた。国際政治の中に力の空白ができると、海賊はほんの数年で現れてくるものなのですね。(中略)今のところ彼ら(海賊達)も非常に賢くて、(何らかの裏の情報ネットワークがあったとしてもそれは不可視で)アル=カイーダとはつながりがない、と強調していますね。」
国際的に今後は、ネットワークテロリズムと、単独のテロリズムが両方とも発生頻度が高まって起きてくると僕は思います。しかも、ネットワークテロリズムは、単独のテロリズムのフリをする(ネットワークが破壊されないように動く)から、どっちのテロリズムなのか、分からなくなってくる、そうすると、国際社会状況は更に混乱して手の打ち様がなくなってくると思います。またテロネットワークといっても、それは国家の官僚制度のようながっちりしたネットワークではなく、極めて一時的な接触に過ぎないので、把握は不可能であるとテロ研究者のタウンゼンドなどは述べています。一瞬だけ接触して情報をお互いに身元を知られないようにしながら情報を交換するようなことが、国際的な高度情報網(インターネット等)などを利用して可能になっています。
計画的な「国際的」行為(ネットワークテロ)と、たまたま国境を越えて発生した事件(単独テロ)は違う。後者の方が(テロとして)日常茶飯事だが、これを「トランスナショナル」と名づける者が多い。このトピックについては相当な文献がある。だが、「国際的」「トランスナショナル」「グローバル」は、ほとんどの分析者がそれらをごちゃ混ぜに使用しているため、テロリズムの形容詞としては明確ではない。いずれにせよ、テロ組織間の協力について最も注意深い体系的な研究によれば、本質的に異なるテロ集団間においては一時的な協力はありえても、それ以上は困難である(それぞれが独自にシンプルテロとして活動している)。またある研究においては、(アメリカが唱えるような国際社会の裏幕・ボスとしての)「『テロリスト・インターナショナル』は存在しない」とはっきり結論付けられている。
(チャールズ・タウンゼンド「テロリズム」)
グローバル・ジハードにも同じようなことが書いてありますが、シンプルテロは、テロリストが社会の不公正感、相対的欠乏感などに対して、勝手にいきなりテロを起こすので、黒幕はいないのですね。これはテロ研究者の誰もがいうことですが、軍事力だけでテロを根絶するのは不可能で、社会が不公正で希望がないと、必ず一定数誰かがテロリストになって、社会を破壊しようとするので、社会を公正で希望ある方向に改革してゆくしかないんですね。しかし、現実はそうならず、テロリズム・国家によるカウンターテロリズム・再びテロリズム・国家によるカウンターテロリズムのくり返しで、逆に悪い方向に連鎖しています。国際経済が恐慌状態になれば、この連鎖はとどまるところなくエスカレートすると予想されます。
また、もう一つ大きな問題があって、社会が不公正で閉塞しており、未来に希望がない状態であると、世論の本音がテロリズムを支持し始めるのですね。例えば、イスラエルのカウンターテロ(ガザ侵攻)に対して、ヨーロッパの上層部及び民衆の一部の本音は、池内恵氏がいうように、差別的な感覚に基づく、親イスラエルの心情で、それがヨーロッパの鈍い動きに現れていると思います。一番停戦に動いているように一見みえるフランスのサルコジ大統領などは、親イスラエル派の大統領として有名です。サルコジ大統領がパレスチナに公平な停戦案を出すとは、予測できません。
世論がテロリズムを支持し始めるというのは、テロリズムにおける最終段階にまで既に事態は推移しているということであり、世界が武力闘争の場と化してゆくプロセスで、これは国際的に、世界(社会)が終わっているということで、もう絶望的な状況であるということです。
例えば、日本でも漫画の「デスノート」や「アクメツ」で、テロによって世界を変革しようとする主人公(キラや生)の方に共感を覚える人々の数は決して少なくないと思います。もうこれは最終段階に入っている、テロリズムが一概に悪とされるのではなく、ドリス・レッシングやチャールズ・タウンゼンドが分析する「善良なテロリスト(正義のテロリスト)」として位置づけられてゆくプロセス、社会の不公正(腐敗)が限界まで来ていることを現す目安になるんですね。これはその社会がもう、破滅的状況であることを示します。例えば、デスノートや、アクメツなどの主人公のテロリズムの概念は、宗教的概念ではなく、ドリス・レッシングがいうところの「善良なテロリスト」に類似しています。「善良なテロリスト」の定義は、社会から憎まれている存在(例えば日本でいえば、国民のサーヴァントとしての意識が一欠けらも見受けられない、日本国をメチャクチャにしておいて天下りまくる国家第一種キャリア官僚等)などを倒すということです。その時、他の人々(一般大衆)に危害を加えないことによって、「善良なテロリスト」は世論の本音の支持を集めると、チャールズ・タウンゼンドは分析しています。デスノートやアクメツの主人公の原型は、ドリス・レッシングが描いた「善良なテロリスト」(The Good Terrorist)アリスだと思います。以下、引用致します。
「お母さんはわかってない。」
アリスは静かに確信にみちて言った。
「わたしたちは(腐敗した)すべてを引きずり落とそうとしているの。
すべてを。
いまいる、このくだらない屑(社会を腐敗させている統治層)を全部倒す。
そうすれば(正義の社会が)見えてくるの」
(ドリス・レッシング「善良なテロリスト」
原題「The Good Terrorist」邦訳されていません。)
余談ですが、この本はテロリストの正義に基づく信念を描いた、ある種デスノートやアクメツ的な話です。レッシングの本の中でも面白い本(エンターテイメント性が高い本)で、ブッカー賞候補作で他にも文学賞を取っています。この本が邦訳されないところに、『テロ=悪』、『ノーベル賞受賞者(ドリス・レッシングはノーベル文学賞受賞者)=善・正義』にしておきたい日本の「良識的」出版界の意図が感じられて、僕は日本の出版界に絶望感を覚えます。洋書で買えますので、洋書を特に問題なく読める方々にはお勧めです。下記です。

The Good Terrorist (Vintage International)
まさに、デスノートやアクメツの主人公の原型はこのアリス(ドレス・レッシングの著書「The Good Terrorist」の主人公)であると思います。このアリスの言葉と類似したことを、デスノートやアクメツの主人公は唱えていて、シンプルテロリストも、宗教的ネットワークではなく、この原理(悪を倒すという正義感)で動いているテロリスト達がいて、彼らは世論の本音を世俗社会においても引きつけるとタウンゼンドは分析しています。
「僕は正義だ!! 悪に脅える弱い者を救い、誰もが理想とする新世界の神となる男だ」
(夜神月。「デスノート」)
「国民はこの事態(悪徳官僚などがテロで殺される事態)を喜んでいる」
「(テロが横行する)国家破綻に等しいこの状況を国民が望んでいるだと?」
「我々(官僚)の管理下にあるテレビや新聞は当たり前(テロ=悪という建前)のことしかいわないが、ネットを見てみろ。一般人の感情が噴き出している。アクメツをこの国を破滅させた重罪人を倒したヒーローと祭り上げているのだぞ!」
(日本の国家上層部層達の会議。「アクメツ」)
もし「テロリスト」が「単純な狂信者」ならば、(国家を信奉して国家のカウンターテロや国家の軍事力による戦争を支持する)多くの善良な市民にもまたそれ(信奉による暴力の肯定者であること)があてはまるのである。
テロリズムと戦争のもう一つの顕著な相違は、テロの実行において(一般に社会的に男性より弱く低い立場である)女性が傑出して目立つことである。1878年、ナロードニキ初の攻撃としてぺテルブルグ市長を狙撃したヴェラ・ザスーリチから2002年一月にイスラエルで自爆テロを決行した最初の女性ワファ・アル・イドリスまで、(社会の他の分野に比べ)女性はテロの前線に立ち、ジェンダーの役割を変えたパイオニアである。(中略)
テロリズムの論議を続けてゆくと、どこかで(世論に支持される)「善良なテロリスト」という謎の人物に言及することになる。それはドレス・レッシングが1970年代と1980年代のヨーロッパを徘徊したセクトの一人の人生を描いた小説のタイトルにもなっている。善良なテロリストとは、彼らが抵抗するシステムの抑圧性によって、その行為が正当化される人々のことである。例えば、現代テロリズムを保守主義的(テロの徹底的否定の立場)に捉える立場においても、19世紀ロシアのポピュリスト、ここではナロードキニを指す、たちは、渋々ながら一定の賞賛を集めた。ポピュリストは、右翼テロリストと違って、「自由で非暴力的な社会を本当に信じていた」と評価されたからである。これは、ほとんどすべてのテロリストが抱く、(現状の最悪の状況に比べれば)どんな変化でも今よりはマシという彼らの信念における重要な点であった。
多くの学問(アカデミズム)は、テロリストを病的なモンスターとみなすステレオタイプを修正しようと試みたが、その偏見は長い間、根強く生きのびてきた。多くの研究によれば、一般的にテロリストは全く普通の人間である。テロリストの性格として、同情の欠如、あるいは邪悪さがあげられるが、実際には、それらは特別なものではなく、一般人と変わらない。(中略)「テロリストのパーソナリティ」研究には相当なエネルギーが注がれたが、今のところ役立っていない。
では誰がテロリストになるのか?それは環境次第といえそうだ(テロリストになりにくい環境、自身が恵まれた環境にいればテロリストにはならないし、テロリストになりやすい環境、自身が不遇な環境にいればテロリストになりやすい)。(中略)
さて、善良なテロリスト(世論の支持を集めるテロリスト)にとっては、暗殺こそが完璧な手法である。暗殺は最小限の力で抑圧者を葬れるから、古典的な暴君殺害(社会から憎まれている統治階級の暗殺)には一定の価値があった。(中略)(テロリストが)テロリズムに打って出るのは、「それが機能するから」と考えてもよいが、これが全てではない。イタリアの研究者が述べるように、「テロリストは、単に成功の可能性とリスクを比較検討しているだけではない。彼は大義(正義)という抽象的な価値をその方程式に加える」のである。だからこそ、テロリストに対しては(万人に対する人命尊重などの)伝統的な抑止があまり用をなさない。
(チャールズ・タウンゼンド「テロリズム」)
無差別に人を殺すようなテロリストは、基本的に世論の支持を得られませんが、社会から憎悪されている統治階級(日本でいえば官僚などの統治階級)を暗殺するテロリストは、その社会が抑圧的で閉塞している(希望がない、欠乏した社会「グローバル・ジハード」)ならば、世論の本音的な支持を集める、これはもうその社会が末期的(システムの限界にきている)である指標として機能します。
日本だけでなく、世界的に恐慌で社会が抑圧的で閉塞感が溢れていますから、もう国際社会のシステムが限界にきていると思います。日本だけでなく、世界中真っ暗闇で希望は一欠けらもありません。僕は非常に絶望的な気持ちで気分が酷いです。テロリズムを抑えるには、富を再分配して世界的に万人に対する人命尊重の方向性に行くしかないんですが、現状はまるで逆で、酷い気分です。苦痛を覚えます。日本も正月早々からNHKの特番で竹中平蔵が「更なる法人税の引き下げを!!企業優遇を!!日本の労働者は努力が足りない!!」とかのたまっていて、見ていて吐き気がして倒れそうになりました。竹中氏は自分の政治的発言がどれほど社会の貧困層・若年層に苦痛をあたえているのか、理解しているのでしょうか。この特番で、竹中氏とは違うゲストの一人が「日本は特権階級の高齢者層が若者から搾取している」って発言したら、バーッと観客席の若者達から拍手が起きていました。ちなみに竹中氏の発言に拍手する若者は一人もおりませんでした。
国際社会も日本も真っ暗な方向に進むと思います。富の再分配は行われず、格差はますます拡大し、テロと犯罪が増大し、カウンターテロ(軍事オプション)と治安の統制が強化される方向に進むと思います。非常に絶望的です。
僕は、この文章を、メシアンの「世の終わりのために四重奏曲」を聴きながら絶望的な気分で背中とお腹が痛くて苦痛を感じながら、書いています。メシアンの「世の終わりのための四重奏曲」(ヨハネ黙示録がモティーフの名曲)はまさに今、世の終わり(世の衰退)に相応しい名曲であると感じます。まさに世は第六楽章です。ライナーノーツより引用致します。
メシアンの室内楽曲中の代表作である「世の終わりのための四重奏曲」は、第二次大戦中の1941年に特殊な状況下において作曲された。当時、メシアンは、独軍に捕らえられて、ポーランドのゲンリッツ捕虜収容所に収容されていた。この四重奏曲の起草と作曲は、その収容所内での、肉体的、精神的極限状態の中で行われ、ヴァイオリン、クラリネット、チェロとピアノという編成も、その時たまたま捕虜として居合わせた演奏家をよせ集めた結果である。初演も同収容所内で行われた。そういう意味では、極限状況と偶然が生んだ、予期せぬ傑作ということができよう。(中略)
第六楽章〈七つのトランペットのための狂乱の踊り〉
四つの楽器がユニゾンで、特異なリズム(狂的なリズム)の狂乱舞曲を激しく奏する。これは全くメシアン以外には考えられない(クラシックの枠を打ち破った)独創的な楽章と言える。黙示録のさまざまな破局を示す六つのラッパと、神の奥義を告げる第七の天使のラッパ。赤い熱狂の巨大な塊り、凍りついた陶酔、恐怖の最終のフォルテッシモ。
(世の終わりのための四重奏曲ライナーノーツ)
この第六楽章こそ、今という時を象徴していると僕は感じます。最初は静かなんですが、突然狂気の悲鳴のようなミュージックに変わり、最後は断末魔の叫びのような終わり方をします。明らかに、世の終わりを示した音楽です。クラシックなんですが、この第六楽章はラッパを無茶苦茶に吹いて金属音をガンガン鳴らしてへヴィメタルっぽいです。クラシック好きだけじゃなく、へヴィメタル好きもこの曲は聴いてみると、面白いと思います。
第三の天使がラッパを吹いた。すると、松明のように燃えている大きな星が、天から落ちて来て、川という川の三分の一と、その水源の上に落ちた。この星の名は「苦よもぎ」といい、水の三分の一が苦よもぎのように苦くなって、そのために多くの人が死んだ。
(聖書ヨハネ黙示録)
僕はアリスウォーカーの「なぜ戦争はよくないか」(平和を訴える絵本です)を読みましたが、これは明らかに、ヨハネ黙示録の第三の天使を意識しているなと思いました。人命尊重という立場からも、アリスウォーカーはこの絵本で平和を訴えているのですが、それだけではなく、このまま戦いが続けば、いずれ戦いに核が使われるようになり、地球環境が汚染され、汚染された水をみんな(火種で戦争が起きているのを傍観している先進国の人々)も飲むことになる、そうなったら、もう他人事じゃないんだよ、ということを説いている絵本でして、僕もアリスウォーカーに同意です。このまま行けば、いずれ核が使われるようになって、生命種全体が衰退してゆくと思います。

なぜ戦争はよくないか
戦いを止めて共存する方向に進まなければ、世の終わりだと思います。地に平安あることを、心から願います。
最後に、僕も生活が厳しくて困窮しており、もしご慈悲をお賜わりになられるお方々、何かのお買い物の御用ございますお方々ありましたらお買い物などして頂けると、心から感謝致します。このままだと世の終わりの前に僕が終わるのは確実な状態です。どうか憐れみ深きご慈悲を心からお願いしたく助けていただけると心から感謝致します、最後がこのような文章になり申し訳なく思います。ごめんなさい。
後、体調が非常に悪く、今後、更新が滞りましたら申し訳なく、ごめんなさい。
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