資本主義黒書 上―市場経済との訣別
資本主義黒書 下―市場経済との訣別

先日インドで大規模テロが起こりましたが、まだ詳細不明で確かなことは何も言えない状態ですが(僕のパキスタン人の友人は証拠がないのにパキスタンのせいにされそうになってる、パキスタンへ責任転嫁してる。インドの差別と貧困が問題って電話で怒ってましたちなみに彼は日本でお店(家具屋さん)をやっていて日本語ペラペラで頭いいです。不況でとても大変みたいです)、非常に貧しい立場に置かれているイスラム教徒の人々がインドにいることを忘れてはならないと思います。イスラム教徒の人に限らず、そういった人々、貧しい、生物的に極限状態に陥っている世界の大勢の人々が、自由資本主義の暴走による富の収奪によって、少数の富者が富を極限まで独占し、貧者はますます増えて貧しくなっていく、悪夢的スパイラルがグローバル自由資本主義の横暴により全世界的に起きています。マルクスの予言した極限の社会と類似した状況(技術が発展し社会全体の富自体は十分にあるのに、少数が富を独占し、貧しい人々はますます貧しくなる人間の貪欲と残忍さに基づく自由資本主義のシステム的欠陥による矛盾の極限)が全世界的に起こりつつあります。ドイツなどでは若い人々に資本論が飛ぶように売れているそうです。

田中宇の国際ニュース解説「金融と革命の迷宮」
http://tanakanews.com/081021bank.htm
最近ヘラルド・トリビューン紙のサイトに、ドイツ人は金融危機に対して冷静に対応していると分析する記事が出た。その中で目を引いたのが、ベルリン在住の筆者の知人で、かつて東ドイツの共産党員だった80歳代の女性が、昨今の米国の金融危機について語った、以下のくだりである。

「(米金融危機は)驚くようなことではないわ。独占資本主義から、国家独占資本主義に移行する際、大きな危機が発生するのは当然よ。これは、あなたたちのシステム(資本主義)の、最後の段階なの。(東独の)共産主義政権時代には、このことは、子供たちが学校で教わる(基礎的な)ことだったわ」(関連記事)

 大企業が経済の主力である「独占資本主義」は、不可避的に、金融恐慌や大不況、戦争といった危機をもたらし、危機への対策として政府が全面的に介入し、経済は国家独占資本主義に転換するが、この転換は延命にすぎず、本質的には、資本主義は死滅に向かい、大衆への収奪が強まり、最後には社会主義革命が起こるというのが、マルクス経済学の理論である。1980年代まで、旧東独など、多くの社会主義国の学校では、この資本主義の発展プロセスを教えていた。

 米国で、戦争ばかりやった政権の末期に巨大な金融危機が起こり、破綻しそうな金融機関に、政府が次々と資本を注入する今の事態は、マルクス経済学の視点で見ると、まさに独占資本主義から国家独占資本主義への転換を意味している。この10年あまり、米経済は金融で大発展したが、ブッシュ政権の重過失的な数々の失策の末、自滅的な金融財政の崩壊が今まさに起こり、金融の独占資本主義は終わり、米英の金融機関は国有化され、中国やアラブ産油国、ロシアなどの「政府投資基金」や「国営石油会社」といった「国家独占資本主義」の象徴的な存在が幅を利かせている。

 ただ、社会主義者たちにとっては残念なことに、第2次大戦後、独占資本主義は「延命」しすぎた。先にソ連や東欧の社会主義国が崩壊し、中国も「市場経済」に転換してしまった。すでにマルクス経済学は「昔の間違った理論」として、ほとんど忘れ去られている。

 米金融界は、すでに米連銀の融資に頼り、財務省から資本金を入れてもらう態勢になっている。いったん政府に頼る癖がつくと、なかなか自活できる状態に戻れない。米金融界は、今後長いこと、自由市場原理の世界に戻れなくなりそうだ。こんな状態が続くと、今後、マルクス経済学が再び学問として勢いを盛り返すこともあり得る。ただし、ソ連や共産主義時代の中国の失敗を踏まえて加筆し、新たな理屈を展開することが不可欠になる。(関連記事)

 旧東独の人々を抱え、マルクスの母国でもあったドイツでは最近、マルクスの著作が、再び若い人々に読まれるようになっているという。(関連記事)

こうした話が冗談ですまされないのは、米国の現状が、まさに革命前夜的な色彩を帯び始めているからだ。

昨日のPM1:00からのCNNニュースでもアメリカで食糧危機状態になっている人々が三千万人を突破していると報道していて、僕みたいなかつかつの人がアメリカにも三千万人もいるのだなと思いました。自由資本主義という体制が内包する根幹的過ちにアメリカの人々も早く気が付いて欲しいです。自由資本主義という、極少数に富が極限的に集中し、大勢の人々に苦しみしかもたらさないシステム、「最大多数の最大不幸」をもたらすバッドな自由資本主義システムの変革は必要であり、少しずつでも歴史は最大多数の最大幸福のために、人類種全体の人々の生活の為に、インターナショナルな生存権を実体的に重視し社会福祉を拡充する公正なる全世界の方向に進んでゆかねばならないと思います。

少し専門的な話になりますが、アメリカのアルカイダ等テロ組織掃討作戦というのは実はかなり上手く行っているところもあり(日本ではなぜかあまり報道されませんが海外の国際情勢専門誌などを読むと分かります)、それにも関わらず全体で見るとテロが減らない形です。テロの形態が変化してきているのです。

最近のテロリズム分析によると、アメリカのアルカイダ掃討作戦などでテロ組織のネットワークの根幹部分が相当に破壊されテロ組織は弱体化しているのにも関わらず、テロの総数は減少しない。これは、テロの形態の変化によるものだと分析されています。先日か先々日ぐらいの朝日新聞朝刊にも同様の分析が載っていましたが(新聞取るお金なく図書館で読んだだけで詳細引用できず本当にごめんなさい)、テロの形態が『ネットワークテロ』→『シンプルテロ』という形態に変化してきているそうです。

これまでのテロリズムはアルカイダなどのネットワークの根幹となる母体があり、そこに末端として参加するという、革命理論形式のネットワークテロリズムであったのが、テロネットワークの根幹母体がアメリカの軍事的攻撃で多くが壊滅し、なくなってしまった。そこで、貧しくてもうこれ以上生きれない人々が、単独や、若しくは身近な地域共同体の貧しい人々と独自で組んで、独自でテロを行っている、ネットワークと関係のない独自テロ(シンプルテロ)を行っているケースが増え、結果、ネットワークテロをネットワークを叩くことで減らしても、貧困で生命が追い詰められている大勢の人々がいる限り、テロは起こり続けているのです。先のCNNのニュースで流れていたような、アメリカのような財産権が生存権を優越する社会、それは貧困層が無限に苦しみテロは永遠に起こり続ける、悪夢の社会でしょう。

テロ対策として最大に効果的な方法は貧困対策、格差の是正、生存権の確保、貧困層を貧困の苦しみから救うこと、これにつきます。命が今にも奪われようとしている人々を放置して巨大な国家軍事力でテロを幾ら叩き潰そうと、自由資本主義の巨大苛烈残酷な搾取で貧困で苦しんでいる大勢の人々がいる限り、テロの連鎖には終わりが来ないと思います。

真にテロの連鎖を防ぐには、貧困対策・格差の是正・生存権の確保、これら社会福祉施策が全世界的な規模で必要であること、どうかそのことを、僕も貧しくて困窮しており、皆様方のご善意でなんとか生きのびている状態で、いつともしれぬ身ですが、それでも、生きている間になるべく多く誠実にこれらのこと(貧困問題、資本主義の問題、全ての人々に実体的な生存権のある公共的社会主義をどう形成してゆくか等)を皆さん方に少しでもお伝えできたらいいなと思います。

参考作品(amazon)
資本主義黒書 上―市場経済との訣別
資本主義黒書 上―市場経済との訣別
資本主義黒書 下―市場経済との訣別
資本主義黒書 下―市場経済との訣別
資本論〈第1巻(上)〉 (マルクス・コレクション)
資本論〈第1巻(上)〉 (マルクス・コレクション)
資本論〈第1巻(下)〉 (マルクス・コレクション)
資本論〈第1巻(下)〉 (マルクス・コレクション)
唯物論哲学入門
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