ねこねこブログ

ねこねこと申します。ねこ大好き(*^^*)アニメ、マンガ、ゲーム、本とかも大好きです。楽しいことたくさん書いていきたいと思います。今、うつ病で無職で生活が非常に貧困困窮しておりまして、買い物してくださるととても感謝します。メールについてはこちらをご覧下さい。リンクフリーです。ツイッターはこちらです。https://twitter.com/kemohure

2016年03月

片山杜秀さんの反ファシズム的ポルノ論が面白かったのでご紹介。うーん…、一概には言えない気がしますね。

増補 エロマンガ・スタディーズ: 「快楽装置」としての漫画入門 (ちくま文庫)

文芸批評家片山杜秀さんの反ファシズム的ポルノ論が面白かったのでご紹介致しますね。朝日新聞のサイトから読めます。以下、一部を引用致しますね。

(文芸時評)ポルノとファシズム 危うい空気に抗する砦 片山杜秀
http://www.asahi.com/articles/ASJ3X5R4MJ3XUCVL029.html
昭和10年代、右翼的思想家、佐藤通次は考えた。人間は孤独だ。肉と肉の交わりを求める。が、性的合体は一時のこと。必ず虚しくなる。もっと確かなつながりはないか。佐藤は身という日本語に注目した。たとえば身内。家族とか親族とか。やくざ映画なら「俺の身内」といえば組の仲間全部だろう。身は体だ。体は各人ひとつずつ。でもその体は親から生まれた。子も産む。バラバラに見えるが実は一緒。だから身内という言葉がある。先祖も子孫も自分の身の内にいつも居る。変な話だが、日本人はそういう身体感覚を伝統的に持つ。他人でも兄弟の盃を交わせば身内。日本民族の一億人も祖先をたどれば大本の親はきっと一緒。そう自覚すればみな身内。一億一心、一億玉砕。あるいは当世の新語だと一億総活躍。肉で駄目なら身の感覚に従え。さすればみんなつながれる。日本ファシズムの理屈の典型だ。

 この論理を阻むのは? 優れたポルノ小説だろう。肉と肉に飽きはこず、肉から身に進む必要などさらさらないと主張しぬく小説。ポルノが権力から目の敵にされる理由だ。(中略)

佐藤通次の言うところの肉よりも身を是とする思想が力を再び持ちつつある。準戦時的気分が膨らんでいる。全体が優先され部分が見捨てられる。肉欲は個人が全体に巻かれずにふみとどまるための最後の砦。

うーん…。反ファシズムとしてのポルノ論というのは凄く面白いとは思うんですが、ただ、どうなんですかね…。観念的な全体主義としてのファシズム(精神)に対しての肉体的な個の感覚としてのポルノ(肉体)という対置をされていることは分かるんですが、ただ、実はポルノって肉体そのものに対する欲望よりは、肉体を超えた抽象的な欲望、観念的、精神的な欲望を描くことが多いんですよね…。勿論、徹底して肉体にこだわるポルノもあるけれど、ただ、どちらかというと個の肉体を超えた観念的なセクシャリティに向かうポルノの方が多い。そして勿論その方向には他のあらゆる欲望と同じように共同体主義や全体主義へ向かう欲望も存在する。

片山杜秀さんが上記の論で反ファシズム的ポルノとして挙げておられるバタイユなんて完全に、「肉と肉に飽きはこず、肉から身に進む必要などさらさらないと主張しぬく小説」とは全く逆の方向性にある観念的・精神的エロティックの超越的神学的ポルノを書かれている作家さんですよ。バタイユをちゃんと読んでるのかな…。どうも、上記の論はバタイユについて書きながら実はバタイユを全く読んでいないのではないかとしか思えないのですが…。バタイユ好きとしては、非常に残念に感じます。

まず、「肉と肉に飽きはこず、肉から身に進む必要などさらさらないと主張しぬく小説」なんてバタイユが最も忌み嫌いそうな小説の筆頭なんですね。ちなみに私は日本語に翻訳されているバタイユはだいたい全部読んでおりますが、どう考えても、肉の中に閉じこもっている小説はバタイユの小説や論考とは対極にあると思いますが…。バタイユは、人間のセクシュアリティが肉の外に出るエクセ(過剰)こそが人間を人間たらしめる至高性(共同体及び世界という全体性に通ずるもの)であり、そこからあらゆる崇高なものとあらゆる低俗なものと創造と破壊が生まれる(人間のエネルギーが蕩尽される)というように考えていたと推察されるので、「肉欲は個人が全体に巻かれずにふみとどまるための最後の砦」なんて考えとは全く逆と思われます。バタイユは個を超えて集団に関わる観念的・精神的なエロティシズムを人間だけが持つセクシュアリティの根幹として重視していました。

人間界においては、性の活動は動物の単純さから離れている。人間の性活動は本質的に(制度に対する)侵犯なのだ。それは、禁止ののちに、(動物としての)原初の自由に帰るということではない。侵犯は、労働活動が組織している人類の所業なのである。侵犯それ自体も組織されているのだ。エロティシズムは、全体において、組織された活動である。エロティシズムが時代を通して変化しているのは、それが組織されているからなのである。(中略)侵犯の性格、それは罪の性格に他ならない。
(バタイユ「エロティシズム」)

バタイユは基本的に、人間が制度を侵犯したいと欲する欲望が人間のセクシャリティであると考えるので、単純に「異性の肉体に惹かれる動物的本能」みたいな考えとは全くセクシャリティの観点が違うんですね。バタイユは「制度を侵犯したいと願うセクシャリティの欲望自体が制度の中で形造られた制度内制度として機能するものである」と考えます。故に「肉欲は個人の物」みたいな単純な考えとは全く対極にあるんですね。バタイユは欲望自体が制度(人間社会)から生まれていると考える。そりゃそうだと私も思いますよ。バタイユが何度も書いてますが(「エロスの涙」等に詳しい)、セクシュアリティの欲望の形というのは、それぞれの社会の形態によって、それぞれ全く異なる訳です。セクシュアリティの形は明らかに個人ではなく、社会に依存している。例えば日本に住む我々は神に生贄を捧げることに性的興奮を呼び起こされたりはしませんが、それは我々の住む現代日本という社会が、生贄と性的興奮を結びつけるような形でセクシュアリティを規定していないからです。これが古代ギリシアのオルギア(狂躁)の供犠における古代ギリシア人のセクシュアリティとかだったらまた別でしょう。当然ながらバタイユ自身のセクシュアリティも社会から自由ではない。

基本的に、バタイユのセクシャリティにおける制度と観念性を重視した考え方は性を抑圧する宗教としてのキリスト教の影響が極めて大きいように思います。またバタイユはポルノグラフィにおいては、過去の至高者(至高者の過剰)がポルノという形において残存していると考えていました。そしてそれ(至高者の過剰)は観念的なものです。例えば王侯君主がハーレムを建造してそこに何千人もの人々を所有したとしても、身体は一つしかない訳ですから、ハーレムの人員全員を抱ける訳ではないですね。彼はあくまで観念的なところでセクシャリティの過剰を形として造っていた訳です。

昔の世界では、個人は理性のためにエロティシズムの高まりを断念したりはしなかった。少なくとも個人は、同類の一人の人物において、自分の人間集団全体が集団の制限を免れることを願っていた。集団の意志に従って、至高者が富と余暇の特権(セクシャリティの過剰を叶える特権)を受けていたのである。(中略)

至高者が消滅してしまったために、私達は今日、「完全な人間」のイメージを持てなくなっている。昔の人々は、全員平等の個人的成功という事態を発想しえない中で、この「完全な人間」のイメージを持とうとしていた。過去の様々な物語がかつての王達の至高の豊かさを伝えているが、それだけで十分、アメリカのギャングやヨーロッパの金持ち達が見せる振る舞いの総体的な貧弱さが分かるのである。更に言えば、彼らギャングや金持ち達には過去の王権の華やかな顕示制度が欠けている。(中略)

至高で絶対的な自由は――文学の世界では――王権の原理が革命によって否定されたあとで考察された。(中略)サドは、王侯貴族の特権よりさらに法外な特権を想像した。すなわちこの上なく悪辣な王や大貴族なら引き受けたかもしれないような特権、小説の虚構によって全能と無処罰が与えられる特権を想像したのである。
(バタイユ「エロティシズム」)

私もバタイユと同じくポルノは基底的に観念的なものと考えています。元来、ポルノの根幹としてどうしても外せないもののしてあるサディズム・マゾヒズム、そしてあらゆるフェティシズムは極めて制度的で観念的な欲望ですからね。例えばポルノの舞台というのは古今東西を問わず、絶対王政や絶対君主制、全体主義などの絶対権力による従属関係に満ちた世界(=主人公の観念的欲望にとって都合の良い世界)が舞台になることが多く、それはセクシャリティからの要求なんですね。それはサドの小説にしてもマゾッホの小説にしても「O嬢の物語」にしてもそうですし、日本でも団鬼六や日本の「家畜人ヤプー」や谷崎潤一郎の様々なエロティック小説に至るまで大方そういった形式の作品が多いです。

ポルノ研究者のジョン・K・ノイズが「マゾヒズムの発明」で述べた通り、全体主義国家やそれに類する絶対権力の権力行使者としてのサディスト(領主や将校や看守や聖職者や教師等)とその権力に支配されるマゾヒストというのは、SM要素のあるポルノの定番なシチュエーションとしてある訳です。海外だとSMポルノはサドが大巨匠として存在しますが、日本だと18禁漫画家の山文京伝さんとか権力的な存在(国家、企業、共同体、メディア等)がセクシャリティの欲望を操作することで支配・洗脳・従属させられるということをセクシャリティを操作される側の観点から書くということを見事にやっていますね。また山文さんタイプのポルノの亜流も古今東西沢山ある。ある種、オーウェルの「1984」やハックスリーの「すばらしい新世界」もこの観点から見ればポルノとして見ることもできますね。

山文京伝は(セクシャリティの欲望を操作されることで)「変えられてしまう恐怖」を繰り返し描いている。(中略)この物語の凄みは洗脳の恐怖と同時に洗脳されることの快楽まで視野に収めている点だ。人が洗脳されてしまうのは、それが気持ちいいからではないのか?更に踏み込んでいえば我々もまた他者(国家・企業・メディア)によって(セクシャリティの欲望を操作され)洗脳されているのではないか?
(永山薫「エロマンガ・スタディーズ」)

先に挙げたような観念と肉体の二項対立や「肉欲は個人が全体に巻かれずにふみとどまるための最後の砦」みたいなことはポルノに関して一概には言えないように思いますね。セクシャリティというのは非常に観念的で分散しているものですから。歴史を振り返るに「ラブアンドピース」みたいな平和運動も、個々人のセクシャリティを含めた関係性としては凄くドロドロしてしまい、そこには支配欲や権力欲もあり、色々上手く行かなかった訳ですね…。

ポルノについて考察する時は、人間のセクシャリティは、寧ろ、全く肉体的でない観念的な様々な欲望を含んだ分散したものであるということを認めてから進むことが大切なんじゃないかと思いますね。

例えば「萌え」の代表選手である「苺ましまろ」は16歳の女子高生と女子小学生四人組のだらだらした日常をコミカルに描く、ただそれだけの漫画だ。(中略)この漫画を読む楽しさは、勝手に遊ぶ小動物を眺める気分に近い。主要な男性キャラクターは存在せず、しかも少女達の内面描写が極めて薄いため、自己投影にはかなりの努力を要するだろう。(中略)読者はただただ可愛い少女達の無限に引き伸ばされた日常を覗き見するだけだ。(中略)「視線化した私」の欲望の対象は少女達であると同時に、いや、それ以上に「かわいい女の子たちが戯れる居心地の良さそうなハーレム空間」である。そこには「私」を脅かすリアルな異性も同性も存在しない。失敗して自分が傷つくことになるかもしれないセックスもない。「私」は二重三重に守られた「視線」として、幽霊のように「女の子で一杯の世界」を彷徨い歩く。これは言い換えれば不能者のハーレムである。(中略)

もちろん、「苺ましまろ」は通常の意味でのポルノグラフィではないし、エロ漫画でもない。しかし逆説的に言えば、不能であるがゆえに、無限遠に止められた欲動の寸止めであるが故に、極めて猥褻なのである。(中略)「苺ましまろ」の読者が求めているのは「健全な雄と雌のセックス」ではない。求められるのは韜晦され、ほとんど無意識化されたエロスであり、その意味において「苺ましまろ」は「童貞男子のための性なきポルノグラフィ」という倒錯した商品でもありうるのだ。(中略)

ここでは、漫画に限って見てきたわけだが、性器と性交を遠ざけつつ、男女の恋愛感情から、フェティシズム、サドマゾヒズム、同性愛、トランスセクシャルといった多形的欲動までを含む「エロス」への傾斜は、ライトノベルやゲームの世界にも見て取ることができるだろう。
(永山薫「エロマンガ・スタディーズ」)

増補 エロマンガ・スタディーズ: 「快楽装置」としての漫画入門 (ちくま文庫)

エロティシズム (ちくま学芸文庫)
エロスの涙 (ちくま学芸文庫)
眼球譚(初稿) (河出文庫)
マダム・エドワルダ/目玉の話 (光文社古典新訳文庫)

マゾヒズムの発明
毛皮を着たヴィーナス (河出文庫)
閨房哲学 (河出文庫―マルキ・ド・サド選集)
O嬢の物語 (河出文庫)

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エメリー・シェップ「Ker 死神の刻印」読了。素晴らしく面白いスウェーデン版グリザイアにしてファントム!

Ker 死神の刻印 (集英社文庫)

スウェーデン・ミステリーに日本の人気PCゲーム的な凄く面白いミステリー・シリーズが出てきていると聞いて、早速その作品、エメリー・シェップ「Ker 死神の刻印」を読了致しました。これは…

完全にグリザイア・シリーズ(「グリザイアの果実」「グリザイアの迷宮」「グリザイアの楽園」)にして「Phantom -PHANTOM OF INFERNO-」じゃないですか!!

この本、物凄く面白いスウェーデン版グリザイアにしてファントムなミステリーで驚いた。この本はスウェーデンで同人図書として2013年に発売されて同人では異例の四万部の大ヒットとなり、2014年秋に商業出版されて更に大ブレイク、2015年には続編(日本では現在未訳)も刊行された新進気鋭のミステリー・シリーズなのですが…

内容が完璧にグリザイアでファントムでした!!

これ、明らかにグリザイアやファントムの影響を受けていると思いましたね。インターネットの発達によってスウェーデンでもグリザイアやファントムのゲームやアニメは普通にプレイしたり視聴したりできますし、間違いなく影響はあるんじゃないかな。日本人として、日本で生まれたコンテンツが海外でオマージュされて生まれ変わるというのはなんとも嬉しくなっちゃう気持ちになりました。

内容についてご紹介致しますと、本書は二重構造になっており、主人公であるクール・ビューティーな女性検事ヤナ・ベルセリウスが殺人事件を捜査しながら、自分の失われた過去を捜し求める章と、小さな難民の女の子が、まさに地獄としか言いようのない戦闘キャンプで暗殺者として過酷な訓練を受けてゆく章が交互に語られます。

序盤で分かりますが、この暗殺者として、両親を殺され、同じく攫われて来た小さい子供同士で戦闘訓練として殺しあわされて、暗殺者育成の過酷な訓練に耐える小さな女の子の成長した姿が、検事総長の娘(養子)であり、優れた手腕を持つ美貌の若手女性検事として活躍しているヤナなんですね。この戦闘キャンプでは、暗殺者として訓練する子供のうなじに、二度と消えることのない傷(刻印)として、様々な死神の名前を刻み込む。ハデスやタナトス、そしてケール(Ker)。ヤナはKerの刻印をうなじに刻まれているんですね。周囲からは髪を伸ばすことでその傷を隠しています。

ただ、大人になった検事の方のヤナは、子供の頃の記憶が失われていて、それを大人になってからも捜し求めているんですね。殺人事件の被害者の一人が子供で、うなじに「タナトス」の傷が刻まれていたことから、ヤナは、この事件は自分の失われた過去と関係あるのではないかと考え、独自に捜査を始めるんですが…。

ヤナの身体は暗殺者として訓練されていたのを覚えていて、襲われると、相手の急所を突いて殺してしまうんですね…。事件の関係者に襲われたヤナは、逆に相手を殺してしまう。これによって彼女は、検事から、「自分の犯した殺人を隠蔽しながら捜査を行う検事」になるんですね。デスノートの夜神月みたいな立場になっちゃう。ここからが最高に面白い。

殺人事件を捜査する検事という立場を利用しながら(検事なので捜査官を動かしたり警察のデータベースにアクセスできる)、自分の犯した殺人などは隠蔽や偽造工作を行い、なおかつ警察と協力して捜査をしながら、警察よりも早回りして独自の捜査を行っていく。捜査をしていくうちに、だんだんと暗殺者として育てられた記憶が戻ってきて、冷徹な検事としてのヤナと冷酷無比な暗殺者としてのヤナが融合してゆくんですね。そして、彼女が望むことは、復讐、ただそれだけ…。

最高に面白いです。主人公が全く善人ではないけど悪人でもない、暗い過去を抱えた凄腕暗殺者にしてその過去を隠して殺人捜査を行う検事というのがほんと最高に面白い。主人公は表の顔は優秀な美貌の女性検事ですが、実は人間としての根っこの部分が暗殺者なので底の部分で全く容赦ないところが独特の凄みになっていて、それがまた魅力的なんですね。まさしく字義通りのクール・ビューティーで、幼少期を暗殺者として過酷に育ってきた為、非常に優れた知性と戦闘能力と行動力を持ちながら、欲望や感情が欠落しているところとかファントムのヒロインのアインに似ています。独特の魅力を持つヒロインですね。

本書のユニークな点はヤナという主人公だ。検事として正義を追求する立場にありながら、けっして人には明かせない暗い過去を抱えている、矛盾に満ちたヒロイン。ノルシェーピンの地方紙「ノルシェーピン・ティドニンガル紙」は、本書の続編「Vita spar」の書評でこんな風にヤナを評している。

「ヤナというヒロインは、激しい競争にさらされている現代人の夢と恐怖が反映されている。洗練されたファッションに身を包んだ美人のキャリアウーマン。頭も切れるし身体能力もとても高い。が、他人と親しく触れ合えない、自己完結した悲しい人物でもある。BMWに乗っていようと、イヴ・サンローランのハイヒールを履いていようと、自宅にウォークインクローゼットがあろうと、自分がどんな感情を抱いているかもよくわからないのなら、いったい何の役に立つだろう」
(「Ker 死神の刻印」訳者あとがき)

本当に面白いミステリー、サスペンスは最初から最後までスリリングで、主人公のヤナが行動的なのでテンポも素晴らしい。本年度の「このミステリーがすごい!」で個人的には一位でもおかしくない出来だと思います。間違いなく、10位以内には入るんじゃないかな。ぜひご一読お勧め致します。特に、グリザイア・シリーズやファントムをゲームをプレイしたりアニメを見たお方々は、本作を最高に楽しめると思います。黒幕が完全にヒース・オスロ過ぎる…。

「訓練してやっているんだ。全員に第二のチャンスを与えてやっている。何者かになるチャンスを。もっと大きなものの一部になるチャンスを」

「もっと大きなものって?」

「人の生死を操れる素晴らしさなど、おまえにはわからないのだろうな」
(エメリー・シェップ「Ker 死神の刻印」)

ちなみに、本書において一応事件そのものは解決しますが、明らかに続編への含みを残した終わり方をします。暗殺や偽装工作に手を染め、戻れない世界(暗殺者の世界)に足を踏み入れながらも、表の顔の検事として生き続けるヤナと、彼女の最後の仲間にして宿命の敵である彼との決着がついていない…。どうか続編が日本語に翻訳されますように!すごく続編が読みたいです!!

Ker 死神の刻印 (集英社文庫)Ker 死神の刻印 (集英社文庫)
著者:エメリー シェップ
集英社(2015-11-20)
販売元:Amazon.co.jp

グリザイアの果実
グリザイアの迷宮
グリザイアの楽園

Phantom INTEGRATION Nitro The Best! Vol.1

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お勧めフリーRPG「メイジの転生録」「片道夜行列車」「棺の魔女」三作全て素晴らしい傑作です!!

世界樹の迷宮 コレクターズパック【限定版同梱物】設定資料集/DLCセット &【先着購入特典】サウンドトラック ラフスケッチVer.付
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とても面白いフリーのRPGを三作続けてクリアしたのでご紹介。「メイジの転生録」「片道夜行列車」「棺の魔女」です。順番にご紹介致しますね。

「メイジの転生録」(2015VIPRPG紅白)
http://www.geocities.jp/vipkohaku2015/entry31.html

本作「メイジの転生録」は素晴らしいテンポの良さでサクサクと進むノンフィールド型RPG。システム的にはノンフィールドRPGのテンポの良さを最大限に活かした超ハイテンポで進む展開、そしてその展開において物語られるシナリオが、最高に熱い!!まさに熱血青春ストーリーの王道、血潮燃えるシナリオです。メイジと呼ばれる前世からの超能力に目覚めた少年少女の戦いと青春の物語でして、良い意味でペルソナシリーズとか髣髴としましたね。最高に熱いシナリオなので、ペルソナシリーズとかデビルサバイバーシリーズとか好きなお方々はぜひプレイを!最初から最後まで心から楽しめる優れた良作です!!

「片道夜行列車」(公式サイトHACOBEYAさん)
http://akirapoporo.wix.com/hacobeya

本作は「銀河鉄道の夜」のような幻想的な列車の中を探索してゆくRPGです。キャラクター達のメルヘンティックな優しい絵柄からは想像もつかないほど、シナリオもバトルシステムも硬派で確りとした面白い作品。シナリオは銀河鉄道の夜のオマージュとしてとても良く出来ており、更に特筆すべきはバトルシステムの面白さですね。本作にはレベルの概念がなく、敵を倒すと「スフィア」と呼ばれるステータス強化+特殊スキル能力を身につける装備か、消費アイテムかのどちらかを選択で入手できます。スフィアには沢山の種類がありますが、10種類しか装備することができず、また10種類以上所有することはできず、装備から外したスフィアは自動的に捨てられます。

そして戦闘では主人公とは別に「使い魔」と呼ばれるNPCが毎ターン自動的に行動します。このNPCの行動は「主人公がライフ自動回復状態ではない→主人公をライフ自動回復状態にするor主人公がライフ回復状態→攻撃魔法グラビティエアーを使用」といったように6種類いる使い魔ごとに完全にパターンが決められています。使い魔は毎ターン別種にチェンジ可能です。戦闘には敵ごとに規定ターンがあり、規定ターンを過ぎると自動敗北になるので、『ガチガチに固めて安全策で攻める』といった戦い方はできません。

このスフィア装備と使い魔と規定ターン制限の組み合わせが凄く戦略的な面白さになっているんですね。世界樹の迷宮シリーズとかロマンシング・サガシリーズとかふしぎの城のヘレンとかを彷彿とさせるロジックパズルバトルです。私はRPGでレベル上げとかするのがめんどうに感じるタイプなので、こういった世界樹の迷宮のようなアトラスRPGタイプのロジカルバトル、戦術をロジックで組み立てることで低レベルでも確実に勝ってゆけるタイプのバトルが好きですね。本作のコツとしては

・序盤で入手する「リフレッシュ」(状態異常回復HP小回復)は最後の最後まで有用。
・状態異常耐性各種スフィアは持ちきれないので戦闘では「リフレッシュ」の方が有用性が高い。
・序盤で入手する「ショック」は消費エーテルが2で攻撃力が高く中盤まで有効。
・敵を弱体化する「フィジカルブレイク」「メンタルブレイク」は終盤まで有効。
・廃墟にいる裏ボスは「加ダメージチャージ」「ナイトスクレイパー」入手後に戦闘がお勧め。

この辺に気をつければ裏ボス含め全ての戦いに勝利することが出来ると思います。私がクリアした時のスフィアは以下の通り。「ミスティアー」「カウンター」「リフレッシュ」「ブロッキング」「加ダメージチャージ」「絶対防御」「アストロジカル」「ナイトスクレイパー」「バランス星3」「うさみみ」

本作はシナリオも素晴らしかったですが更に、ひさびさにバトルが心から楽しめるRPGでした。お勧めですね。本作のバトルが気に入ったお方々には、「ふしぎの城のヘレン」(http://www.geocities.jp/i_to_may/)「ウィンドが世界を救う。」(http://viprpg2012gw.web.fc2.com/en_013.html)などもとても面白いロジカルバトルRPG、お勧めです。

「棺の魔女」(VIPRPG11代目手動保管庫)
http://www.geocities.jp/viptkool11th/review05.html
一時間くらいで終わる掌編RPG。これは…。非常に衝撃を受けたとしか言い様がない。このようなエッジの効いた作品をプレイできるのは、まさにフリーゲームの醍醐味ですね…。これについて語ることは即ネタばれになってしまうので、先入見なしのプレイをぜひともお勧めします。間違いなく優れた傑作RPGです。

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「僕だけがいない街」全話視聴。SFサスペンスとして傑出の出来、来年の星雲賞を間違いなく受賞するでしょう。

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「僕だけがいない街」全話視聴しました。凄い面白かった!タイムリープ物のSFサスペンスとして傑出の出来、来年の星雲賞を受賞することは間違いないでしょうね。過去世界に精神(人格と記憶)だけ移動する作品としては、グリムウッドの「リプレイ」やハリウッドで映画化された桜坂洋「All You Need Is Kill」、リチャード・ドイッチの「13時間前の未来」、井上夢人の「ダレカガナカニイル」とか面白い作品てんこもりですが、そこにまた一つ良作「僕だけがいない街」が加わったことはとても喜ばしいことと思いますね。

過去作からの影響ということで言えば、本作「僕だけがいない街」はタイムリープ映画の傑作「バタフライ・エフェクト」の影響を受けているように感じましたね。本作作者の三部けいさんは洋画のマニアとして知られる荒木飛呂彦先生のアシスタントをやっていたということで、洋画色々見ていそうですし。あと、狡猾な犯人の異常性(子供のみを狙う連続誘拐殺人犯人で、しかも犯行の身代わりに無実の人を犯人に仕立て上げることで犯行を自己顕示する性格)はトム・ロブ・スミスのミステリー「チャイルド44」の犯人みたいですね。

本作も狡猾な連続殺人犯との対決というところが、物語に息も尽かさぬサスペンスを醸しだしていて、全話あっという間に見終わってしまいました。日本の作品というよりは良く出来た海外の映画やドラマを見ている感じでしたね。あと、殺人犯との対立において、捜査側である主人公の方が圧倒的不利というのが面白い。この辺は先に挙げた「チャイルド44」や映画化もされたアメリカのテレビドラマ「逃亡者」とかを思い出させますね。

最後に余談ですが、トム・ロブ・スミスのレオ・シリーズ三部作「チャイルド44」「グラーグ57」「エージェント6」は凄く面白いので「僕だけがいない街」のような緊迫したサスペンスが好きなお方々にお勧めです。この三部作は過去のソ連を舞台に国家保安省の捜査官レオが様々な事件の謎を追うシリーズで、レオは「僕だけがいない街」の主人公悟と同じく完全なヒーロー体質(ナチスドイツとの戦いで戦功を挙げた英雄。ハンサムで女性にモテて頭脳明晰で良心的)なのですが、そんなレオの周囲からの追いつめられっぷりのサスペンスが毎回半端ないのが凄い面白いシリーズです。サスペンスアクションミステリーとして凄く面白くてお勧めですね。

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チャイルド44 上巻 (新潮文庫)
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フェルディナント・フォン・シーラッハ「犯罪」読了。犯罪をテーマにした珠玉の短編集!

犯罪 (創元推理文庫)

ドイツの刑事事件弁護士にして世界的ベストセラー作家フェルディナント・フォン・シーラッハの短編集「犯罪」読了。表題通り、様々な犯罪をテーマにした短編集なのですが、素晴らしく面白かったです!驚くべき犯罪の数々が、刑事事件弁護士の語り手によって語られる連作短編集なのですが、実に驚くべきことに、ドイツの刑事事件弁護士である作者自身の体験が反映されているそうです。勿論、小説、フィクションとして脚色はされているでしょうが、それにしても、現実をも反映しているというところに、世界の妙味を感じずにはいられませんでした。

ウィキペディア「フェルディナント・フォン・シーラッハ」
フェルディナント・フォン・シーラッハ(Ferdinand von Schirach、1964年 - )は、ドイツの小説家、弁護士。ミュンヘンの商人ロベルト・フォン・シーラッハ Robert von Schirach (1938–1980)の息子として生まれる。祖父はナチ党全国青少年指導者バルドゥール・フォン・シーラッハ。ボンの大学で学び、ケルンでの研修を経て1994年よりベルリンで刑事事件弁護士として活動。元東ドイツ政治局員ギュンター・シャボウスキーや、ドイツ連邦情報局工作員ノルベルト・ユレツコ(de:Norbert Juretzko)の弁護に携わり、ドイツでも屈指の弁護士と見なされている。2009年、自身の事務所が扱った事件をベースにした物語集『犯罪』を刊行し、45万部を越えるベストセラーとなった。既に30カ国で出版権が獲得されており、シーラッハはこの作品によってクライスト賞など複数の文学賞を受賞している。2011年には第二作『罪悪』を刊行しており、こちらもすでに映画化が決定している。

どの短編も語り口が特徴的でして、短めの章で物語を細かく区切り区切りながら進んでいく犯罪物語ですが、上手くそれが語られる物語とあっていて、独特のリズム感があってテンポよく軽快に読み進められます。それでいて、犯罪自体は如何にもドイツ的といいますか、非常に重い感じのものがかなりあって、なんともいえない読後感を残す変り種の短編集です。間違いなく面白い作品集です。

どの短編も優れた面白さのある作品ですが、個人的には、大富豪の御曹司である姉弟が、姉が弟を最終的に愛ゆえに殺害するまでを描いた「チェロ」と、彫刻「棘を抜く少年」に魅入られた美術館の警備員の生涯にわたる犯罪を描いた「棘」が傑出だと感じましたね。どの作品もとても読みやすいので、本好きには勿論、普段は本をあまり読まない方々にもお勧めできる優れた短編集、良作です。

犯罪 (創元推理文庫)犯罪 (創元推理文庫)
著者:フェルディナント・フォン・シーラッハ
東京創元社(2015-04-03)
販売元:Amazon.co.jp

罪悪 (創元推理文庫)罪悪 (創元推理文庫)
著者:フェルディナント・フォン・シーラッハ
東京創元社(2016-02-13)
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禁忌禁忌
著者:フェルディナント・フォン・シーラッハ
東京創元社(2015-01-10)
販売元:Amazon.co.jp

カールの降誕祭カールの降誕祭
著者:フェルディナント・フォン・シーラッハ
東京創元社(2015-11-12)
販売元:Amazon.co.jp

コリーニ事件コリーニ事件
著者:フェルディナント・フォン・シーラッハ
東京創元社(2013-04-11)
販売元:Amazon.co.jp

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ショーン・マクアードル・川上の著書のamazonレビューが大喜利になってて吹いたの巻。

表題通り。ショーン・マクアードル・川上は報道ステーションで明らかに視聴者(女性視聴者)を意識した低音でささやくような喋り方をしていたのを初見で見た時から「このショーンって人、経営コンサルタントというよりは、知性派ダンディを売りにする年配のホストみたいでなんか怪しげな人だな」と直感的に思ったので、今回の大騒動については「ああ、やっぱり…」以外の感想はないんですが、amazonで本探しているとき、この人の本はどうなっているのかなと思ってちょっと見てみたら…。

大喜利でした(^^;

MBA講義生中継 経営戦略
「講義生中継」と銘打った本はいくらでもあるが、それらはなんだかいい加減で、粗さを「生中継」という名前で誤魔化すようなクオリティの低いものばかりでした。
その一方で、この「MBA講義生中継 経営戦略」は、非常に分かりやすく、まるで本当に講義を受けているかのようでした。
おかげさまで、MBAを無事取得することが出来、4月より渋谷にレンタルオフィスを借りて経営コンサルタントを開業することになりました。
私もショーンさんのように、海外7都市を拠点に活躍するようなコンサルタントになれるよう努力したいと思います。
みなさんも是非、騙されたと思って一度この本を読んでみてください。
人生に大きな転換をもたらしてくれると思います。

最高に吹いた。こういった大喜利の精神とは全く逆に、ショーン・マクアードル・川上に心酔して著者と著作を神の如く褒め称えている詐称発覚前に書かれたレビュー群(色んな本で結構ある…)を読むと世のはかなさを感じます…。橋本治さんが以前、「この世で一番危険な信仰は、『人物に陶酔』することだ」みたいなことを書いていましたが、ショーン氏が語るMBAの威光に陶酔しきっているビジネスマンのレビューとか読むと心からそう思いますね…。人は本当に権威に弱い…。「権威のある者に対しての絶対的服従(フロム「自由からの闘争」)」…。

思索の出来ない人間は権威者の言葉をしばしば引用するだけでなく、引用することに喜びさえ覚えるようだ。セネカの言うとおり、

「何人も判断するよりはむしろ信じることを願う」

からである。
(ショーペンハウエル「読書について/思索について」)

「権威主義的性格」
http://manapedia.jp/text/109
フロムはナチズムを歓迎した下層中産階級の人々が、自由から逃走しやすい性格、自由の重荷から逃れて新しい依存と従属を求めやすい性格であるとし、これを「権威主義的性格」と名付けました。

この性格の持ち主は権威を好みます。一方で「権威をたたえ、それに服従しようとする」と同時に、他方では「自ら権威であろうと願い、他のものを服従させたいとも願っている」。つまり、自分より上のものには媚びへつらい、下のものには威張るような人間の性格です。

ここで定義されたこの性格は、一人一人の個人的性格ではなく、あくまでも第一次世界大戦後のドイツの下層中産階級の人々に共通して得られた性格、社会的性格のことを指しています。

社会的性格とは、ある集団の成員たちがそれぞれに持つ個人的性格から、全員にほぼ共通する特徴的な傾向を抜きだしたもののことをいいます。

この権威主義的性格こそ、ファシズム支持の基盤となったものだとフロムは言います。

ショーン氏について「騙された!」と感じている人にはショーペンハウエルの「読書について」とピエール・バイヤール「読んでいない本について堂々と語る方法」とか良い解毒剤的な読書としてお勧めですね。

読んでいない本について堂々と語る方法読んでいない本について堂々と語る方法
著者:ピエール・バイヤール
筑摩書房(2008-11-27)
販売元:Amazon.co.jp

読書について 他二篇 (岩波文庫)読書について 他二篇 (岩波文庫)
著者:ショウペンハウエル
岩波書店(1983-07)
販売元:Amazon.co.jp

自由からの逃走 新版自由からの逃走 新版
著者:エーリッヒ・フロム
東京創元社(1965-12)
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宗教なんかこわくない! (ちくま文庫)宗教なんかこわくない! (ちくま文庫)
著者:橋本 治
筑摩書房(1999-08)
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長篇SFのすすめ。小川哲「ユートロニカのこちら側」

ユートロニカのこちら側 (ハヤカワSFシリーズJコレクション)

先日ご紹介させて頂いた短編集「第七階層からの眺め」があまりに素晴らしかったので、速攻で、同作者の長篇「終わりの街の終わり」を読んだのですが…読了後の感想としては微妙かな…。

「終わりの街の終わり」は人類滅亡テーマのカタストロフィSFとして、中々斬新な切り口で人類の終末を語った作品でして、そんな悪くないというか、そこそこは面白いのですが、「第七階層からの眺め」に収録されている短編群に比べると、「終わりの街の終わり」は微妙かなという感じはしますね。短編やショートショートのような「短い作品」がとてつもなくずば抜けて上手い作者さんって、長篇は短編に比べるとやや苦手にしていることが多い気がしますね…。ヘンリー・スレッサーとかR・A・ラファティとか星新一さんとか飛浩隆さんとか、短い作品でベストな本領を発揮しているように感じますね。

昨今、主に短編集を多く紹介していたので、今回は、逆に長篇の傑作をご紹介致しますね。長篇ということで言えば、近年読んだ長篇小説で一番面白かったのは、第三回ハヤカワSFコンテスト受賞作、小川哲「ユートロニカのこちら側」ですね。凄く面白かった。アメリカを舞台に、先端情報技術によって居住する人々のあらとあらゆる「欲望」が完璧に管理された楽園、いわゆるゲーテッド・コミュニティの内側を描いた作品でして、すごくリアリティを感じたな。和製の近未来SFでは現代日本よりも遥かに先端技術主導的な諸国であるアメリカなどの海外が舞台になることが多いですが、そういった海外を舞台にした近未来SF作品において、宮内悠介「ヨハネスブルグの天使たち」や仁木稔「ミーチャ・ベリャーエフの子狐たち」よりも(どちらも優れた傑作にして大好きな作品です)、遥かに本書「ユートロニカのこちら側」にリアリティを感じましたね。

そのリアリティは、本書「ユートロニカのこちら側」において先端科学技術が叶えるものは、『安全な環境への欲求』ということから来ていると感じましたね。アメリカ国民だけでなく、日本国民、そして世界中の民の願いとして、「犯罪などのトラブルに巻き込まれることなく、衣食住の保障、そして心の平安が充たされる『安心安全な環境』で暮らしたい」というのは、確実にあると思いますし、それを叶えるためなら、金銭や情報をいくら渡してもいいという人は大勢いるでしょう…。むしろ金銭というのは、これら根本的願望を叶えるためにあるものですし…。

本書で描かれるサンフランシスコ内に建設された閉鎖都市「アガスティア・リゾート」においては、そこに居住する人間は生体コンタクトレンズと立体集音マイクを常に身につけ、都市を設立したグーグル的巨大情報企業「マイン社」にあらゆるプライバシー(というか個人のライフログの全てそのもの)を渡す代わりに、その情報の対価として衣食住と安全の全てが保障され、働かなくても生活でき、『他者の権利を侵害しない』限り、自由な生活ができるのですね。

ただし、この社会ではマイン社の作り上げた個人サポート情報ネットワーク端末「サーヴァント」があらゆる行動の補助を行っているというか、ある種の誘導を掛けており、サーヴァントの指示に従うと、「情報等級」が上がって、マイン社が運営している「情報銀行」からより多額の金銭を受け取ることができる。これによって、自由が自由ではだんだんなくなっていく…というのが本書の大筋です。

読んでいて非常に面白い。今、物凄くアメリカや日本、ヨーロッパといった先進国の社会というのは収入の差の開きの進行によって大きく分断されていて、貧富の差がどんどん開いて、少数のお金持ちとそれ以外の貧乏人になっていっている訳ですね。そうすると、資産上位の層やどちらかというと上位に近い中間層が何を一番望むかというと、それは先に挙げた「犯罪などに脅かされることなく、自らの欲望を叶えた暮らしができる安全安心な環境」であることは、もう凄く実際に起きてきている訳です。中間層がなくなって、上位の暮らす富裕居住区と、残りの居住区に全てが分かれてきている。アメリカなんか、今それが日本以上に急速に進んでいる訳ですよ。アメリカの豊かさの象徴のように取り上げられる「中間層の住む自然豊かな郊外の住宅街」みたいなものが、中間層がそういったマイホームを維持したり購入できなくなって無人化が進み治安が悪化して崩壊している。逆にお金持ちはみんな、警備が完璧なゲーテッド・コミュニティの富裕層向け住宅街に多額のお金を払って住む訳です。現代アメリカ(現代先進国)の延長として本書で描かれた究極の「安全都市」ができてくるのは、凄くリアリティを感じましたね。その点で凄く面白かったです。

ただ、東浩紀氏が本書を批判して「(本書の魅力のなさは)性や暴力、狂気の描写があまりに薄いことに起因している」と述べている通り、本書はあくまで、「お上品な世界」、すなわちアメリカの富裕層や上位中間層側の社会しか描いていないんですね。基本的に本書は、とてつもなく運営コストが掛かっているであろう超先端科学技術に支えられた楽園都市の内部から内部を描いているだけなので…。

実際のアメリカはこういう「お上品な世界」に収奪されている世界(貧乏人の世界)の方が明らかに大きい訳で、そこが一切描かれていないのが、本書の欠点かなという感じはしますね。こういう収奪されている世界がどんどん大きくなっていることに対する怒りからトランプ大統領候補やサンダース大統領候補が生まれてきているわけですし。アメリカの知識人の代表格の一人であるクルーグマンですら、ニューヨークタイムズに『トランプはとんでもない男だ。しかし、既得権益の収奪構造を推し進めて貧富の差を無限に開いていく既存の大統領候補連中よりは、自身の金で選挙戦を行っているがゆえに既得権益層(ウォール街)の言いなりにはならないであろうトランプの方が大勢の人間にとって遥かにマシだ』というようなことを書いている(3月11日の朝日新聞に翻訳が載っています)、もうそのくらい貧富の格差がおかしくなっている訳です…。

佐藤優が斬る! もしトランプが大統領になったら、世界はこう変わる
http://gendai.ismedia.jp/articles/-/48143
佐藤:(現在のアメリカの国民の貧富の格差に対する怒りは)モヤモヤなんていうレベルではないんですよ。私が去年の12月31日に対談した山口真由さんをご存じですか。

邦丸・西川:?

佐藤:東大をトップで卒業したあと、財務省に入省して2年で辞め、国際弁護士を目指してハーバード大学に留学中の方です。勉強法などの本もたくさん書いています。その彼女に「ハーバードはいかがですか?」とたずねたところ、「佐藤さん、ひどいところなので驚いたんですよ。授業料がいくらかご存じですか?」と言うんです。「いくら?」と聞くと、「7万ドルです」と。

西川:7万ドル!

佐藤:「1年で?」と聞くと、「10ヵ月で7万ドルです」と。つまり800万円。ロースクールまで最低6年かかるでしょ。ということは、授業料だけで4800万円かかるんですって。

邦丸:はあ〜〜〜。

佐藤:その金額を払える家の子弟しか、もうハーバードには入れない。ひと昔前までは、軍隊に入ればハーバードに入ることができるという話があったんだけれど、もうそういう時代ではない。超富裕層の子どもしか入れない。アメリカのほとんどのエリート大学がそうで、エリート大学を出ると投資銀行で年収2000万〜3000万からのスタートになる。

それ以外のフツーのアメリカ人は就職口がない。あるいは、大学を卒業してもアルバイトで日銭20〜30ドルもらっている。

こういう状態になっているから、若い人たちは閉塞感なんていうもんじゃない。格差が絶対に追いつかないところまで拡がってしまっている。だから、大変な不満があるし、これは異常な社会になっていると、彼女は言っていました。

こういったアメリカの現状を踏まえると、本書のラストも、うーんって感じが…。現実にアガスティア・リゾートがあったら、結局のところ富裕層の道楽都市に過ぎないリゾートが世界に拡大する前に、リゾートの完璧な運営ができなくなる可能性の方が遥かに大きいように感じます。コストを掛けることができない大多数の層(収奪されている貧しい大多数の層)をコストを掛けて監視することは不可能ですから(結局のところリゾートはリゾート外からの補給によってリゾート内の完璧な環境を保っている)、元々リゾートは拡大できないんですね。

ただ、あくまで、アメリカの近未来の特殊なゲーテッド・コミュニティ内部の話(表題通り「ユートロニカのこちら側」の物語)として読むならば、非常に読み応えのある面白い本でした。東浩紀氏が本書を「小粒だ」と述べていて、それはまさしくその通りなんですが、非常に小さな特殊な社会を描いた小粒なSFであるがゆえに密度の濃い面白いSFに仕上がっている。近年読んだSFの中では一番お勧めの長篇SFですね。

ユートロニカのこちら側 (ハヤカワSFシリーズJコレクション)ユートロニカのこちら側 (ハヤカワSFシリーズJコレクション)
著者:小川哲
早川書房(2015-11-20)
販売元:Amazon.co.jp

ヨハネスブルグの天使たち (ハヤカワ文庫JA)
ミーチャ・ベリャーエフの子狐たち (ハヤカワSFシリーズ―Jコレクション)
象られた力 kaleidscape (ハヤカワ文庫 JA)

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ケヴィン・ブロックマイヤー「第七階層からの眺め」読了。物凄い超傑作SF短編集!!私的にはイーガンを超えた!!

第七階層からの眺め

ケヴィン・ブロックマイヤーのSF短編集「第七階層からの眺め」読了しました。凄い、これは本当に物凄い。こんな凄い作家がまだあまり話題になってないのはなぜだろう。断言できます、間違いなく凄い傑作です。私的にはイーガン短編集を超えたと強烈に感じました。ものすごい傑作です。

何といいますか、物凄くバラエティに富んだ多彩な短編集で一言では言い表せない作品集です。全ての作品がジャンル横断的で、SFであり、純文学であり、ファンタジーであり、漫画的であり、良い意味で情感的で叙情的なのですが、それらが渾然一体になっていて、そしてそれら全ての作品の基本としてあるのはSFのマインドなんですね。我々の思考の延長線上としての論理的整合性が完璧に美しく成立している。イーガンやテッド・チャンといった優れたSF作家の短編集を読んだときの、全体の整合性の美しさから感じる感嘆を本作作品の全てから味わうことができます。

そしてそれだけではないのが本短編集の特徴、非常に人間描写の繊細さと深さに長けた描写で、ステレオタイプな描写ではなく、人間の深みがしっとりと描かれている。良い意味で非常に純文学的です。いわゆる「テンプレ」的な人間造型と全く対極にある。

それでいて、作品の手法は凄く挑戦的で、ゲームブックそのままの短編「アドベンチャーゲームブック ルーブ・ゴールドバーグ・マシンである人間の魂」とか、パロディや映画的、テレビ的、漫画的手法、アニメ的手法、サブカルチャー的なものもふんだんに取り入れたりしており、凄い面白みがある。ジャンルというものを完全に越境した作品集です。

これは凄い。物凄い傑作としか言いようがない。特に短編「思想家たちの人生」とかSF的なガジェットを何一つ使わなくても、とてつもない傑作SFを描くことは出来るのだということを証明していて、物凄い感銘を受けました。この作品は、「ニーチェとアクィナスはなぜ晩年おかしくなってしまったのか?」という問いに憑りつかれた哲学科の講師の主人公と、マタニティ・ブルーな恋人との話で、SF的なガジェット、すなわち架空のテクノロジー等は一切ない現代の話なんですが、それでも、物凄くSFなんですね。ラストとか凄すぎる…。凄い作品集です。

本書解説によると、ケヴィン・ブロックマイヤーはケリー・リンク(こちらも私の好きな作家です。超メタメタ幻想短編「プリティ・モンスターズ」とかファンタジーの強烈な傑作「パーフィルの魔法使い」とか大好きです)と並んで、「Interstital Art」という、ジャンル横断的表現の旗手とされているようですね。個人的には、ケリー・リンクも大好きですが、ケヴィン・ブロックマイヤーの方がより壮大で読みやすくて一般受けしそうな感じがしましたね。ブロックマイヤーは凄くSFのマニアなんだけれど(本書を読むとそれは凄くよくわかります)、SFの名門クラリオンではなく、純文学の名門アイオワ州立大学創作科の方で創作を学んできた作家さんということで、良い意味でSFと純文学が融合して凄く面白くなっているような感じの作風ですね。

もうこれは、本当に傑作なので、SF好きに限らず、全ての本好きに読んで欲しい。とても読みやすいので、普段本を読まない方にもお勧めですね。人間の描き方はちょっと吉本ばななに似ているかも。何年も本を読んできて、「これは凄い!!」って心の底から感じられる久々の素晴らしい傑作です。心からお勧めですね。

ジャンルの枠組みなど、出版社や書店が勝手に決めているだけで、すでに普通の読者は特定のジャンルなど選ばずに小説を読むようになっている。「スパイダーマン」の映画を楽しむために膨大なアメコミを読んでいる必要などなく、「ハリー・ポッター」を楽しむために「指輪物語」に始まる膨大な現代ファンタシィの名作を読破する必要などないのだ。そもそもブロックマイヤー自身、子供の頃に愛読したのはコミックでありSFであったと述べている。そうした奔放な想像力を駆使した作品の世界観は、もはや現実と乖離したものではなく、ごくふつうの現代人の心の景観を作りあげているのだ。(中略)

(ブロックマイヤーは)コミック、児童書、SF、ファンタシィ、現代文学など、子供の頃からもっとも大きな影響を受けている作風を利用して、これからもジャンルの枠にとらわれない作品を発表していくことは間違いなさそうだ。

この短編集でもそうした多岐に渡る影響は顕著だが、それもそのはずで、この作家が選ぶ愛読書ベスト十五作は以下のように様々なジャンルにまたがっている。(中略)

このリスト(純文学・古典文学・近現代エンターテイメントがごちゃまぜの愛読書リスト)を見ても分かるように、ジャンルの混交など、ブロックマイヤーにとっては何の不思議もなければ実験ですらない。たとえば本書に収録されている「トリブルを連れた奥さん」は、「スター・トレック」(というよりは、「宇宙大作戦」の初期エピソードでも人気の高かった「トリブル騒動」)を下敷きに、宇宙船エンタープライズならぬエンデバー号のパヴェル・チェコフ(Chekhov)が語る我らのケプティン(艦長=キャプテンのロシア語なまり)の道ならぬ恋の顛末を描いたものだが、実際に下敷きになっているのは、同じChekhovでも文豪アントン・チェーホフの描く、最近映画にもなった名作短編「犬を連れた奥さん」なのだ。
(ケヴィン・ブロックマイヤー「第七階層からの眺め」解説)

もっと話題になって然るべき凄い本と作家さんだと思うし、もっと話題になって他の著書も翻訳されるといいなあ…。翻訳されていない本がかなりある…。翻訳されるよう思わず祈ってしまいます…。本書ラストの収録作、人々の祈りを知ることのできるコートを手に入れた男の話「ポケットからあふれてくる白い紙切れの物語」とか本当にいい…。アイデアの面白みや描写の繊細さだけでなく、読んでいてほっとできる優しさが底流にあるのが、本当に良い。ぜひにご一読お勧めする短編集です。

最初、男はコートの能力に気づいたとき、かつて子供の頃に白昼夢で見たような空想に耽った。その中で、彼は正義の使者となって、だれにも正体を知らせずに人々の願いを叶えた。あるいは、ポケットを利用して、人々の人生の浮き沈みをこっそりと知った(とはいえ、詳細まではわからない)。はたまた、謎めいた、ちょっと恐ろしげな人物となって、誰かの肩をむんずとつかむと、その目をじっと見て言った。「今、きみがなにを考えているのか、言ってやろうか」しかし、こうした思いはすぐに頭から去っていった。

世界にはたくさんの祈りがあり、たくさんの切望があって、それら全てを前にすると、彼は無力感を覚えはじめた。

ある夜、男は夢を見た。夢の中の彼はプールサイドを歩いていて、頭上の空は水面とおなじように柔らかく輝いていた。そのとき、彼はホテルのデッキチェアの一つで、神が回復期の患者のように寝そべっているのに気づいた。「神様!」と男は声をかけた。「ここでなにしてるんです?うちにあなたのコートがあるんです。返してほしいでしょう?」

神は読んでいた雑誌を膝の上に置き、ページの角を折り曲げると、首をふった。「今ではおまえのものだ。あれはすべて、今ではおまえのものさ。私はもう責任を負いたくないんだ」

「だけど、わかってないんですか?」男は神にいった。「地上の僕らにはあなたが必要なんですよ。それを見捨てるなんて」

すると神は答えた。「私は自分の身分の限界をようやく理解したんだ」

目覚めてみると、まだ午前二時をわずかにすぎたところだった。月明かりがあったので、洗濯物のかごと陶製の鉢、それから寝室の床を覆いつくしている十箱ほどの段ボールが見えた。そのすべてに、彼がどうにも捨てかねた白い紙切れが詰まっている。
(ポケットからあふれてくる白い紙切れの物語)


第七階層からの眺め第七階層からの眺め
著者:ケヴィン ブロックマイヤー
武田ランダムハウスジャパン(2011-11-17)
販売元:Amazon.co.jp

終わりの街の終わり終わりの街の終わり
著者:ケヴィン ブロックマイヤー
武田ランダムハウスジャパン(2008-04-24)
販売元:Amazon.co.jp

プリティ・モンスターズプリティ・モンスターズ
著者:ケリー・リンク
早川書房(2014-07-24)
販売元:Amazon.co.jp

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アクション要素のある物も含んだ脱出・探索ゲーム各種ご紹介VIPRPG編。

つい先日、追いかけっこ要素のない純粋思考型の脱出・探索ゲーをご紹介しましたので(http://nekodayo.livedoor.biz/archives/1895461.html)、今回は追いかけっこ要素も含む作品をご紹介しますね。私は追いかけっこ要素に限らず、ゲームのアクション要素全般が超苦手でして(なのでアクション性のないRPGなどのジャンルが好きです、余談ですが世界樹新作楽しみ…)、ホラーゲームの傑作として名高い「魔女の森」みたいなタイプの追いかけっこゲー、すなわち「追いかけっこ等のアクション要素でゲームオーバーになると最初からイベントやり直しアクションやり直しになってしまうタイプ」の作品はクリアできずに挫折することが多いんですね…。「魔女の森」も途中で挫折してギブアップしました…。

VIPRPGの場合、RPGツクール2000で作成されていることが多いため、RPGツクール2000のデフォルト仕様の特性「どこでもセーブ可能」のまま、作成されたゲームだと、「追いかけっこが始まる瞬間にセーブ!」→「全力で逃げる!」(もしやられたらセーブからやり直す)→「少しでも上手く逃げたらすぐセーブ!」→「距離を取るためまた逃げる!」みたいな感じで、アクションが超苦手な私でもリトライしまくりでなんとかクリアできることが多くて助かっています。私が実際にプレイしてなんとかクリアできたアクション要素ありのVIPRPGをいくつかご紹介致しますね。難易度が低めの作品からご紹介致します。

「もしもおぱんつ大好き丸だったら」(アクション難易度:簡単)
http://www.geocities.jp/tkoolinvip/Rueckblick_2.html

おぱんつ大好き丸だぁ… 魔王把握ならぬおぱんつ把握ゲーだぁ… 途中でちょっとだけアクション要素があるんだぁ… でもどこでもセーブできるからちょっと進んではセーブでアクション苦手でも簡単に乗り越えられるんだぁ… 感動のクリアを迎えたらescキーを押しながらにゅーおぱんつをえらぶんだぁ… お前は?

このゲーム、とても良く出来たVIPRPGの傑作「のーきんソロパート」(http://www.geocities.jp/viprpgsummer2013/ss/13.html)クリアした後、次にプレイしたのでめっちゃ吹いた。リーザスはへるむだったんだぁ…

「闇市を廃館に閉じ込めて微笑ましく見守りたい」(アクション難易度;普通)
http://www10.atwiki.jp/vip_rpg/pages/620.html

今回紹介する中で一番お勧めの作品。ホラーゲーとしてこれまで私がプレイしてきた作品の中でも最高の作品の一つだと思っています。思考型謎解きの難易度、アクション要素共にとてもバランスが取れていると感じました。本作のアクション要素は、どこでもセーブできる上に、化け物が出てきても別の画面に移動すれば撒けることが多いので、化け物から非常に逃げやすい。また、化け物から逃げれないマップでは、化け物の動きがかなり遅くなるなど、アクション要素を高めて恐怖感を演出するよりは、プレイヤーが快適にプレイできることの方を優先したユーザーフレンドリーな作風で、最初から最後まで楽しみながらトゥルーエンドとノーマルエンドの両方をクリアでき、とても面白かったです。また本作の物語は『ホラーとして』非常に良い展開と終わり方であったと思いますね。ぜひにプレイお勧めの傑作です。

「僕に妹がいるわけがない」(アクション難易度:難しい)
http://www10.atwiki.jp/vip_rpg/pages/537.html

VIPRPGにおいてスターライト気魘寡櫃留緡酖存在として位置づけた金字塔的作品。スターライト気留緡酖決め台詞「あなたのからだをちょうだい」も、本作がなければここまで流行ることはなかったでしょう。スターライト気ら逃げるゲームですが、とにかくスターライト気神出鬼没で動きが早くてしつこく追ってきてかなり辛い。ただ、どこでもセーブができるのでセーブをこまめにする、床の血だまりを踏まないようにする、アイテムのスピードアップは適宜使う、そしてスターライト気惑枌嵎を投げつけることで動きを止めれるので、テーブル等の配置物のある部屋を覚えておいて逃げるときはその部屋に逃げるようにする、これらを踏まえるとだいぶ楽になります。短めのゲームなのでなんとかクリアできました。物語要素は薄めですが、なかなか面白かった作品です。

「トイレ・イン・ワンダーランド」(アクション難易度:かなり難しい)
http://www10.atwiki.jp/vip_rpg/pages/464.html

ヒャッフー!奴が…国民的ゲームキャラクターナンバーワンの奴が襲ってくるんだぁ!!奴に触れると即死だ!!どこでもセーブできるので30秒ごとにセーブがお勧めだ!奴はいつでもどこでも現れる!!ヒャッフー!
スーパーマリオメーカー (【特典】ソフトカバー仕様ブックレット 同梱)
スーパーマリオメーカー (【特典】ソフトカバー仕様ブックレット 同梱)

無敵スターな奴が突っ込んできた時の栗まんじゅうの気持ちが心の底から味わえる長篇探索アクションの傑作ゲームヒャッフー!

「HORROR 〜ウインディオを救え〜」(難易度;激ムズ)(下記補完庫ID:970) 
http://archive.viprpg.org/tag/%E3%83%9B%E3%83%A9%E3%83%BC?page=3

雰囲気のある探索ホラーゲー。終盤まではアクション要素のない探索脱出ホラーゲーなのですが、終盤、怪物が超高速で襲ってきます。怪物は高速でまっすぐ向かってくるので障害物にひっかけて回避しながら逃げるのですが、動きが早すぎてかなり難しい。ただ、どこでもセーブ可能なので、先に前述した「セーブしまくり逃げまくり作戦」を使ってなんとかクリア。ホラーゲームとして上手くまとまっており面白かったですね。難易度は高いですが良作と思います。

「孤高に輝く一筋の星の光」(難易度:超激ムズ)(下記補完庫ID:18230)
http://archive.viprpg.org/tag/%E3%83%9B%E3%83%A9%E3%83%BC?page=4

これも雰囲気の良い探索ホラーゲー。終盤まで適度な難易度の探索が楽しめる作品なのですが…、終盤の追いかけっこが超絶難易度。難しいってレベルじゃ…。怪物が大量に出現するのでセーブとかしている暇がない。何度もやられながら怪物の出現ポイントと移動ポイントを全て覚えてそこを事前にかいくぐるように移動し続ける感じです。クリアできたのが奇跡的でした。全体的に凄く良くできたホラーゲームなので、ラストの追いかけっこの難易度だけが他とは群を抜いて難しすぎて本当に惜しいって感じですね…。追いかけっこの難しさ以外は本当に良作でして、追いかけっこもすぐリトライできる上にごく短いものなので(上手く逃げれれば十数秒くらいでクリアできる)、追いかけっこに自信のあるプレイヤーさんにお勧めです。

VIPRPGの多くのゲームが取っている「どこでもセーブ可能」というスタンスには、アクション苦手な自分は本当に助けられていますね。ホラーゲーのアクション要素で、アクションに失敗すると、飛ばせない強制イベントからまた最初からやり直しというタイプの作品が一番辛いので…。ふりーむとかでホラーゲームをダウンロードして、何度、このパターンのゲームに当たってしまって途中でギブアップして涙を飲んだか、数知れません…。

ホラーゲームに追いかけっこ等のアクション要素を取り入れるときは、あまりアクション要素のあるワンシーンを長くせず(アクション要素のあるワンシーンが長いほど難易度は指数関数的に跳ね上がっていく。ちなみに今回紹介したVIPRPGのアクション要素の各ワンシーンはどれも短いです)、アクションに失敗してゲームオーバーになったときは直前からやりなおさせてほしいですね…。アクション失敗でゲームオーバー後、イベントをまた最初から見るとかになるとそれだけで「ああ…もう諦めよう」って気持ちになるので…。今回紹介したゲームはその点において、「直前からやり直し可能」という、きちんとユーザーフレンドリーな配慮がなされているお勧めのアクション要素作品ですね。

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なんか戦艦大和が敵として出てくるってことでPSO2が槍玉に上がってますね…。WA大戦略とか知らないのかな…。

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なんかPSO2のゲーム内に戦艦大和が敵として出てくるってことでネットでPSO2めっちゃ批判されて槍玉に上がってますね…。戦艦大和が敵として出てはいけないとかちょっと信じ難い…。これはゲーム、フィクションだよ…。

PSO2公式サイト「「幻創戦艦・大和」についてのご説明」
http://pso2.jp/players/news/?id=8274
「大和と名のつく戦艦を敵として登場させること」「菊花紋章のままの戦艦に攻撃を加えること」について多くのご意見をいただきました。

凄く驚いた…。批判してるゲーマーはWA大戦略とか知らないのかな。私、WA大戦略(ワールドアドバンスド大戦略。第二次世界大戦を舞台にしたウォーシュミレーション。アメリカ軍、ドイツ軍、日本軍、ソ連軍をプレイヤーの指揮する軍として選べる)が大好きで、アメリカ軍の戦略を指揮して日本軍を完全壊滅(東京制圧)して遊んだりしてたんですが…。WA大戦略は「ギレンの野望」とか好きな人なら超嵌るゲームだと思います。ちなみにどちらのゲームも私は大好きです。アメリカ軍モードで日本を攻めていくと史実よりも凄い展開になります(戦い方によって侵攻作戦が分岐する)。史実では作戦立案と準備のみが行われ、実際の作戦は行われなかったアメリカ軍の日本本土上陸作戦「コロネット作戦」を行い東京を制圧します。

ウィキペディア「ダウンフォール作戦」
ダウンフォール作戦(ダウンフォールさくせん、英語: Operation Downfall)は、太平洋戦争時にアメリカ軍とイギリス軍をはじめとする連合国軍が計画した「日本本土上陸作戦」の作戦名である。発動前に日本が降伏したために、この計画は中止された。ダウンフォール (Downfall) とは、英語で「失墜」「滅亡」などといった意味であり、1944年以降、太平洋やアジア各地で敗退を続けても、頑なに抵抗を行い続けていた大日本帝国に対し、その本土での陸上作戦を行い戦争を終結させるために検討された作戦である。(中略)

日本本土上陸作戦 作戦構想
日本本土上陸作戦が現れたのは、連合国によるカイロ会談での「日本の早期無条件降伏のためには本土上陸も必要」という認識が最初と言われている。アメリカ統合参謀本部は上陸作戦を検討し、1945年2月のヤルタ会談直前に骨子が完成。上陸作戦を中心になり実行するアメリカとイギリスやオーストラリア軍をはじめとするイギリス連邦軍に了承されることになる。(中略)

コロネット作戦
オリンピック作戦で得られた九州南部の航空基地を利用し、関東地方へ上陸する作戦である。上陸予定日はYデーと呼ばれ、1946年3月1日が予定されていた。コロネット作戦は洋上予備も含めると25個師団が参加する作戦であり、それまでで最大の上陸作戦となる予定であった。上陸地点は湘南海岸(相模川沿いを中心に北進し、現相模原市・町田市域辺りより進路を東京都区部へ進行する計画予定)と九十九里浜から鹿島灘沿岸にかけての砂浜海岸が設定され、首都を挟撃することが予定されていた。湘南海岸には第8軍、九十九里浜には第1軍が割り当てられていた。

Yデーの3ヶ月前からイギリス軍とアメリカ軍による艦砲射撃と空襲によって大規模な破壊を行ない、攻撃の中にはミサイルやジェット戦闘機、化学兵器の使用も含まれていた。1946年3月に関東平野の南東と南西から上陸する連合軍は、古典的な挟撃作戦によって約10日で東京を包囲する。計画では湘南海岸に30万人、九十九里海岸に24万人、予備兵力合わせて107万人の兵士と1,900機の航空機というノルマンディー上陸作戦をはるかに凌ぐ規模の兵力が投入される予定であった。

両軍共に当作戦に備えて数々の新兵器を準備しており、アメリカ軍側はF8Fベアキャット、ジェット戦闘機P-80シューティングスター、重戦車M26パーシングを生産し、イギリス軍は最新鋭のジェット戦闘機グロスター ミーティアを、日本側も特攻兵器を主軸としつつジェット戦闘機橘花改、戦闘機烈風、試作局地戦闘機震電、ロケット戦闘機秋水、五式中戦車などの開発を急いだ。

ゲームってこういう、現実ではありえなかった戦いを楽しめるのが最大の醍醐味だと思うんですね。アメリカ軍のキャンペーンシナリオで日本軍と戦う時は、戦艦大和とか敵軍の1ユニットに過ぎないわけで、「よし、撃沈したぞ」って感じですよ。別にそこにイデオロギーとか何も無いわけで、戦艦大和を倒すのが良くないとか、ゲームにイデオロギーを持ち込んだりしないで欲しいなとゲーム好きとしては感じますね…。

ちなみにWA大戦略は勿論日本軍でもプレイして、最も難易度の高い、大日本帝国が世界を征服するキャンペーンシナリオもクリアしましたよ。第二次世界大戦が枢軸側の完全勝利に終わったあと、最後は世界を二分したドイツと、どちらが全世界を支配するかの覇権を掛けて究極の最終決戦に挑みます。プレイしていて最高に燃えましたね。

WA大戦略 日本軍 世界制覇ルート
http://members3.jcom.home.ne.jp/fwhw5218/wawar_disrk_playlog_japan.htm
ドイツ帝国キャンペーン同様、世界制覇ルートではドイツ帝国と戦うことになる。

枢軸が勝利、もしくは有利な条件で大戦を終えた世界を舞台にしたパラレルワールドSFは結構あります。有名どころではディックの「高い城の男」とか日本の作品だとかわぐちかいじの「ジパング」とか。つい先日読んだイギリスの作家キース・ロバーツのSFで、イギリスがナチスドイツに協力して世界大戦でナチスが勝利し、世界をドイツとイギリスで支配している戦後を舞台にした「降誕祭前夜」(「ベータ2のバラッド」収録)は凄く面白かったですね。パラレルワールドSF好きでよく読むんですが、枢軸完全勝利後にドイツと日本が世界の覇権を掛けて雌雄を決するというのは私の知る限りWA大戦略だけの展開ではないでしょうか。どうも、海外のSFだと枢軸勝利後は、日本は一応アジアの覇権を握っているけれど、ヨーロッパとソ連と中東とアフリカを支配しているドイツの下位的存在に甘んじているみたいな感じの展開が多いので…。その辺で、まあ、どうしてもある程度作り手の意識の反映は常に多少はあるかも知れません。そしてそれは別にそれが悪いわけではなく、作り手側からしたら当たり前のことです。ちなみにWA大戦略だと日本の世界征服ルートにおいて完全勝利して日本が全世界の指導国になった後、ゲームのエンディングにて世界各地で独立運動が勃発して大東亜共栄圏は崩壊して日本の栄華は破綻することが語られます。諸行無常也。

このように現実では有り得ない形で世界を自由に色々できることが、ゲームに限らず、小説や映画といったフィクション全般の最高の良さだと思うので、今回の騒動のようにそれを政治的イデオロギーで縛ってくるのはほんと勘弁して欲しいなと思いますね…。今回のことでPSO2を批判している人は、それはアニメの「GATE」を自衛隊プロパガンダアニメだといって批判している人と、左右は違えど同じことをしているんだということに気づいたほうが良いと思います。こういう政治的イデオロギー先にありきの判断基準でフィクションを縛るのは本当に良くないことだと思いますね…。

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