ねこねこブログ

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2014年03月

高橋源一郎さんが語る「黒子のバスケ」脅迫事件。孤独と自由の表裏一体性。

独居老人スタイル (単行本)

高橋源一郎さんが本日の朝日新聞にて「黒子のバスケ」脅迫事件について語っていますね。これまでのネットで語られてきた「黒子のバスケ」脅迫事件とは一線を画している論考、実に流石だなと感じる視点、皆様にも抜粋引用してご紹介致しますね。

高橋源一郎 ひとりで生きる 新しい幸福の形はあるか
(朝日新聞 2014年3月27日 論壇時評)

わたしの父は、晩年、祖母や姉妹がすべて亡くなっていた実家に戻り、ひとりで暮らしていた。父は2度癌になり、最後にまた再発して入院した。それから少しして、病院の近くの、小さな中華料理屋に、わたしは弟と共に呼び出された。死後の始末に関する依頼だった。話し終わると、父は「肩の荷が下りた。もう思い残すことはなにもない」と言った。

それから2カ月後、父は亡くなった。突然のことで、その瞬間に立ち会った者はいなかった。

 通夜の席で、遺品を整理した弟から、1冊の大学ノートを手渡された。ノートは亡くなる2日前まで書かれていた。最後のページに、父が生涯で付き合ったと思われる十数人の女性の名前が列挙されていた。そこには、父が青春を過ごした中国・旧満州の女性の名もあった。それは「ひとり」になった故に記すことができた秘めやかな思い出かもしれなかった。(中略)

雑誌「週刊東洋経済」は、4週にわたり、大規模な特集「高齢ニッポンを考える」を組んだ。(中略)わたしたちが、長い間「ふつう」と思ってきた「夫婦子どもふたり」ではなく、もうすでに「単身世帯」こそ最多(標準世帯)である、という指摘。さらに、その傾向は急速に進み、2030年には「中高年男性の4人に1人が一人暮らし」となるだろう、という指摘。(中略)加速度がつくように、この国は、「超高齢化社会」へと突き進んでいて、政府の施策は、その後を追うのが精いっぱいであるように見える。(中略)

都築響一の「独居老人スタイル」に描かれている、「ひとりで生きる」老人たちの生活は、読む者を驚かす。半世紀近くも、ビル掃除の仕事で生活費を得て、誰にも見せず、誰からの影響も受けず、自分だけの絵を描き続けてきた人。閉館した映画館を再開の見込みもないままひとり、仕事のかたわらメンテナンスし続け、退職してからは、気の向いた時だけ上映会を行うようになった人。経済的には恵まれているといえない老人たちの暮らしは、不思議な幸福感に満ちている。都築は、こう書いている。

「そういうおじいさんやおばあさんは、だれもたいして裕福ではなかったけれど、小さな部屋で、若いときからずーっと好きだったものに埋もれて(それが本だろうがレコードだろうが、猫だろうがエロビデオだろうが)、仕事のストレスもなく、煩わしい人間関係もなく、もちろん将来への不安もなく――ようするに毎日をものすごく楽しそうに暮らしてる、年齢だけちょっと多めの元気な若者なのだった」

都築の「年齢だけちょっと多めの元気な若者」が、最後に手に入れたのは「自由」だったのかもしれない。では、ほんものの「若者」たちは、なにを手にすることができるのだろうか。

マンガ「黒子のバスケ」関連の商品を撤去しなければ客に危害を加える、といった一連の脅迫事件の被告の意見陳述をネット上で全文読むことができる。

家族の愛情も友人も仕事もなく、「生まれたときから罰を受けている」と感じてきた36歳の被告は、「自分が手に入れたくて手に入れられなかったもの」の象徴として「黒子のバスケ」を標的にした。けれども、彼は同時に、その怒りに正当性がないこともよく理解していて、自分に厳罰を与えるよう主張し、「自分のように人間関係も社会的地位もなく、失うものが何もないから罪を犯すことに心理的抵抗のない「無敵の人」」が増えるだろう、と不気味に予言している。

「孤独」は、人をより「自由」にすることができる。けれども、同時に、それは、人を底知れぬ不安に突き落とすこともできる。都築の描く老人と、「黒子のバスケ」被告の間の差異は、どこから生まれたのだろう。

やがてやって来る社会で、わたしたちはみんな「ひとり」になっていくのかもしれない。そこで、わたしたちは、どんな新しい「幸福」の形を見つけることになるのか、いまのわたしには、わからないのである。

ここで高橋源一郎さんが述べていることは、現代日本が達成した「しがらみのなさ・繋がりの無さ」は、いわば束縛のない自由でもあり、その自由は孤独でもあり、そしてそれは表裏一体のプラスの面とマイナスの面を持つということですね…。

ネットにおける「黒子のバスケ」脅迫事件の論評は大体において社会的孤独のマイナスの面しか見ていないのですが(もっとしょうもないタイプの論考の場合は、個人の問題に収斂させて『特殊なタイプの人の犯罪』として切り捨てている)、高橋源一郎さんの論考は、孤独を一概にマイナスとして捉えていないところが流石だと思いましたね。

「黒子のバスケ」脅迫事件は、その意見陳述を見るに、明らかに「社会問題」としての提起が為されていて、ただ、その提起を犯人の言葉通りに素直に受け取ると、まさに犯人の術策に嵌るという感じなんですね(いわゆる素直で善人な人ほど、意見陳述を読むと犯人サイドに立った「社会が悪い」的論旨になりやすい)。

でも、社会的孤独というのは、前近代の「村社会」の束縛である「しがらみ」から人間を解放したものでもあって、ずっと人間と言うのは自由を求めてきて、「社会的孤独」はそれがある程度達成されたという点でもあるんですね。

「そういうおじいさんやおばあさんは、だれもたいして裕福ではなかったけれど、小さな部屋で、若いときからずーっと好きだったものに埋もれて(それが本だろうがレコードだろうが、猫だろうがエロビデオだろうが)、仕事のストレスもなく、煩わしい人間関係もなく、もちろん将来への不安もなく――ようするに毎日をものすごく楽しそうに暮らしてる、年齢だけちょっと多めの元気な若者なのだった」

 都築の「年齢だけちょっと多めの元気な若者」が、最後に手に入れたのは「自由」だったのかもしれない。

社会的孤独が自由であるという点を忘れて、共同体主義的なものの繋がりの良さや、自由であるがゆえの孤独のマイナス面ばかり語るのは、それは違うのではないかと感じるところはありますね。

社会的孤独が問題になるのは、それが貧困に結びつくときであって、その問題を、共同体主義(村的なしがらみ)で解決しようとするのではなく、国家の社会福祉において如何にセーフティネットを張るかということが重要なんだと思います。「衣食住足りて礼節を知る」は大方の場合において真理と言えると思います。

あとは最後に、恋愛の問題は、社会的孤独の中で自由に生きると決めた時点で、自分に資産や家柄などの特権的特色がないのならば、ある程度は恋愛を最初から諦めるということも大切ではないかなと。恋愛の問題は、衣食住といった生活の基本に比べれば、最初から生活に余裕のある人間のある種の余技であって、それに重点を置くこともなかろうと思うところもあります。恋愛と言うのは結局のところ、生活とは関係のない、「趣味」領域にあるものですから、貧困問題のように、福祉でなんとかなるものではないですし…。

作家の本田透氏が延々と様々な著作で述べているように、「恋愛至上主義」的なものは、消費を煽るための商業主義による宣伝に過ぎないのであって、それに踊らされて劣等感を持ったりはしないほうが、精神的に良いということを、きちんと社会的に理解が得られていくようになっていくと、多くの人々が恋愛に過度な期待を抱いたりせずに日々をのんびりと心豊かに過ごせるようになるのではないかなと。永井荷風とかまさにこの実践者で、先の「独居老人スタイル」をまさに先取りした人生を送りましたね。永井荷風は孤独死ですが、彼は孤独死することに劣等感なんて全く抱かずに亡くなったであろうと思いますね…。

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更新が滞っており申し訳ありません。身体を壊しておりましてネット等できない状況でした。

更新が滞っており申し訳ありません。身体を壊しておりましてネット等できない状況でした。非常に体調が悪く検査の結果も悪く、その原因が分からなかったのですが(ウイルス等の要因は何も無いけれど検査結果や身体の状況が非常によくない状態)、色々な検査の結果、自己免疫性の疾患とのことで治療しております。現在も大変身体の調子が悪く、更新が滞りまして、本当に申し訳ありません。生活も大変で、本当に余裕がない状態で、ネットも繋げず申し訳ありません…。余裕がある時に少しでも更新できたらいいなと思っております。

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