2011年07月

2011年07月10日 06:41

映画を書くためにあなたがしなくてはならないこと シド・フィールドの脚本術
アニメ総合一覧

本日放映のアニメ「R-15」をただいま視聴。本作も「神様のメモ帳」のようにラノベ原作アニメ特有のダメな部分、言葉(モノローグ、主人公の内面独白)で語らせすぎて映像を死なせてしまう悪癖がでていますね…。「神様のメモ帳」に比べれば遥かに良い出来ですが、それでも、微妙な凡作としか言いようがない。ラノベ原作アニメの駄作率は漫画原作アニメよりも遥かに高いように思いますが、その最大の原因はアニメ製作側が活字媒体と映像媒体の違いを理解していないことでしょうね…。ラノベ原作アニメの多くは、活字媒体であるラノベの設定をアニメ内で説明するために、言葉(主に主人公のモノローグ)を使って延々と説明を行いますが、これは映像作品として通常考えられない禁じ手です。映像作品においてモノローグで語らせることは極めて慎重な使い方が要される一種の禁じ手なのです。安易なモノローグ、すなわち説明の言葉はせっかくの映像を殺してしまうからです。特に、登場人物の内面描写を安易なモノローグで説明することは、映像作品における最悪の悪手です。映像作品は言葉で説明しすぎてはいけないのです。

映画脚本の本、映像シナリオ作劇の本を読むと必ずといって良いほど出てくるのは、映像は映像それ自体に自由な情報、幾千幾万の活字情報を遥かに超える多義的情報を持っている、そしてその映像の受け取り方は受け取り手それぞれの自由に任されているゆえ、なるべく映像を生かして物語(脚本)を組み立てることが最重要であるということです。映画の作り方の本には普通に書いてあることなんですが、なぜかラノベ原作付きアニメはこれを破って、主人公にモノローグなどで説明文章を語らせ、映像を台無しにしてしまう、言葉で映像を殺してしまうんですね…。

例えばですね。以前読んだ映画の作り方の本の例(うろ覚えですみません)で挙げると、

主人公が夜、雨の降りしきる中、待ち合わせ場所で恋人を待っているシーン。

主人公に傘を持たせて待ち合わせ場所に立たせ、彼がずっと無言で待っているシーン(雨音だけがする映像)から、主人公の万感の思いはそれぞれの観客に一人一人異なる余韻として伝わってゆく訳です。

このシーンでもし、主人公のモノローグが延々と流れたらどうなるでしょう。「僕が彼女を待ち続けた。彼女を待つこと、それが僕の存在意義であり、僕の彼女に対する信頼を表すものだ。なんとかかんとか…」みたいな、主人公の内面を言葉で語るモノローグが映像に被さって流れたら、全ては台無し。映像が観客に訴えかける自由な余韻というものは、映像から抹殺されてしまう訳です。映像が言葉によって殺されてしまう。

例えば「R-15」なら、主人公が吹音に他の女性に対する想いとは違う特別な想いを描いていることはモノローグでいちいち説明しなくても、吹音を思って切り株に書いた文章が他とは違うシーンとか、ミサイルが飛んできて主人公が吹音を守ろうとするシーンを見れば、映像から理解できる訳です。なんでいちいち語らせて、映像が持っている自由な伝達を殺してしまうのか…。「当たり前の記述は出来る限り省くこと」は映像作品の黄金則です。こういう映像製作の基礎中の基礎が出来ていない作品を見ると本当に残念ですね…。

これ(映像を生かすこと、映像に被さる言葉が映像を狭めて殺さないように配慮すること)は映画、TVドラマなどの映像製作における基本中の基本なのですが、どうもアニメ業界というのは映像業界の中では特殊な業界のようで、こういった超初歩の絶対的に重要な基本が全くなっていない作品が幾つも拝見されるのですね。アニメ製作の老舗のサンライズとかはきっちりこの基本を守っていますし、映画の作劇を学んでアニメを作ったと語っている富野由悠季監督や宮崎駿監督の作品もこの基本を押さえていますが、どうも、昨今のアニメ、特にラノベ原作美少女アニメはこの基本が全然守られていない作品が多い。言葉で語りすぎることでせっかくの映像が殺されていて、本当にがっくりきます…。

庵野秀明監督の「彼氏彼女の事情」のように、モノローグを多用することである種の味を出しているアニメ作品もありますが、これは富野監督や宮崎監督と同じく、映画の作劇法の基礎をマスターしており、モノローグが映像を殺してしまう怖さを良く知っている庵野監督の力量があってこそやれることです。庵野監督はモノローグがあるシーン・観客の自由な受け取りに任せるシーンのそれぞれを慎重に選択している。力量のないアニメ製作スタッフが考えなしにモノローグを多用するとデュラララや神様のメモ帳のように酷いことになりますね…。映像がモノローグによって完全に殺されて、映像ならではの多義的な受け取りの自由が抹殺された、映像を受け取る側に決して自由を許さない一義的な貧しいアニメになってしまう…。

映像それ自体が持つ、多義的に物事を伝える力を信頼すること、それによって言葉での説明は最低限に抑えて映像を生かし、観客に自由を与えるという、映像作品製作の基本中の基本を、アニメ製作者の皆さんにまずはマスターして欲しいですね…。アニメの脚本書いて絵コンテ書いている人は、映画の作り方の本とか読んだり、脚本・絵コンテの書き方を先輩から教わったりはしないのかな…。商業的な映画やドラマの場合はある程度の基礎的な製作水準を最低限クリアしているのに比べ、アニメの場合はあまりにも基礎がなっていない作品が商業作品として出てきて驚きます。映像作品製作について何も知らない学生が他の映画を表層的に真似して撮っているだけのような作品が商業アニメ作品に幾つも(特にラノベ原作アニメに多い)出てきてしまうのは、一介のアニメ好きとして本当に残念に思います…。

余談ですが、映像作家として稀有な才能がある製作者の場合は、シーンにおいて言葉を使わないだけでなく、直喩的な映像すらも使わず、独特の暗喩的・抽象的な映像、音響などを用いて、受け取り手にイメージを喚起し多義的な情報を伝達するという高等テクニックを使うこともあります。前回のエントリ(http://nekodayo.livedoor.biz/archives/1564779.html)で紹介した「輪るピングドラム」の幾原邦彦監督はこのテクニックが天才的に上手く、心から敬服致しますね…。

輪るピングドラム 上
輪るピングドラム 上

輪るピングドラム―試運転マニュアル公式スターティングガイド
輪るピングドラム―試運転マニュアル公式スターティングガイド

映画を書くためにあなたがしなくてはならないこと シド・フィールドの脚本術
アカデミー賞を獲る脚本術
SAVE THE CATの法則 本当に売れる脚本術
映画脚本100のダメ出し ―傑作を生むハリウッド文章術
R-15 Blu-ray 第1巻 初回限定生産版 『吹音とふにふにセット』
アニメ総合一覧
amazonオタクストア

食品・飲料ストアミネラルウォーター
amazon食品ストア
ペット用品ストア
アニメ総合一覧
まどか☆マギカ関連書籍
魔法少女まどか☆マギカブルーレイ・DVD
amazonまどか☆マギカ関連商品一覧
魔法少女まどか☆マギカ関連グッズ一覧
クラシックストア
ミュージックストア

amazonオタクストア
家電製品ストア
パソコン及びPC周辺機器ストア
TVゲームストア

amazonエロゲストア
amazonギフト券ストア

amazonトップページ




2011年07月09日 07:32

アニメ総合一覧

今期放映アニメの第一話(ダンタリアンの書庫は序曲)を一通り視聴致しました。今期のアニメ、素晴らしいですね…。物心ついてからアニメ見ていて、アニメ暦30年近いですが、ここ30年来で最高の豊作良作揃いだと思います。この素晴らしき豊作には感動致しました。今期は沢山のアニメを楽しく視聴できそうで楽しみです。特に少女革命ウテナで知られる幾原邦彦監督の「輪るピングドラム」は素晴らしいですね…。演出それぞれがエッジに切れまくっていて衝撃的展開、最高です。ラスト、よく放映コード通ったなと思いましたね…。創作において表現が自由になされるのは良いことです。見たアニメのそれぞれ全ての個別のレビューを簡単にですが致しますね。身体調子よくなくて医療費が掛かってまして、amazonにてお買い物の御用があるお方々は、アフィリエイトで購入してくださるととても助かり深く感謝致します…。

「異国迷路のクロワーゼ The Animation」
オリエンタリズムを創作表現として昇華させた優れたアニメ。19世紀末フランスに奉公に来た日本人ヒロインと彼女が仕えるフランス人主人公を描く。日本人の描き方が如何にもおしん的(海外の日本好きがイメージするであろう忠実で貞節な日本人)で、日本よりは海外で受けそうです。特にフランス人にはたまらない作品でしょうね。日本(忠実で貞節で小柄で幼げな日本人ヒロイン)がフランス(日本人ヒロインが忠節を尽くすフランス人主人公の男性)に忠実に従属する構図を描き、フランス人の優越感を間違いなく思いきりくすぐる作品です。作品全体が典型的な植民地主義的構図(全体としてフランス=優秀な宗主国、日本=フランスに従うことで幸せになれる植民地という前提に疑問を抱かない植民地主義の描かれ方をしている)で日本人としてはそれらには不快感を覚えますが(ヒロインは何かあるごとに主人であるフランス人に土下座しまくり)、そういうざらつきを心に覚えさせるところも含めて丁寧に作られており一つの作品としてとても優れている。高評価です。視聴は勿論続行です。

異国迷路のクロワーゼDVDブルーレイ一覧

「ロウきゅーぶ!」
ロリコン御用達アニメ。以上。なんというか、これ以外に言う言葉が見当たらない…。女子小学生バスケットチームのコーチになった主人公が小学生ヒロイン達とイチャイチャする話でして、ロリコンオタクの妄想をアニメ化した典型的なお約束ロリアニメ。小学生達のヌードシーンサービスカット満載という典型的なロリコンお色気アニメです。ロリコンお色気アニメとしては及第点の出来であり、なかなか良い出来と思います。視聴続行です。小学生達は皆全面的にいきなり主人公への好感度MAXなのは、見ていて「はじめてのおるすばん」とか思い出したなあ…。

ロウきゅーぶ関連作品一覧

「神様ドォルズ」
謎のロボットを操る特殊能力者達の東京での戦いを描くアニメっぽいです。第一話は状況説明という感じで戦闘狂の猟奇殺人鬼っぽい悪役の顔見せ以外は話があまり動いていないのですが、全体的にテンポ良く丁寧に作られており、第二話を見てもいいかなという感じです。視聴続行です。

神様ドォルズDVDブルーレイ一覧

「神様のメモ帳」
これは期待外れでしたね。自意識過剰な若者のモノローグで初っ端からいきなり見る気を削がれたんですが(僕は自意識過剰な若者がひたすら延々と内面を言葉で吐露するモノローグアニメは嫌いです、映像作品なんだから内面描写はモノローグではなく映像演出で見せるべきです)、その後の展開も、物語において悪い意味でエキセントリックな、面白みも欠片のない薄っぺらな奇人の登場人物ばかりが出てきてだらだらと起伏のない展開が続く、一言で言えば「つまらない」としか言いようのない作品。これ製作している人達は物語を面白くするつもりはあるのかと…。完全に今回で視聴打ち切りです。

「セイクリッドセブン」
これは面白かったですね。王道の変身ヒーロー物ですが、流石は製作がサンライズ、全くツボを外さずに、王道アニメの全ての要素を見事に昇華して作品として結実している。「神様のメモ帳」の製作者はこれ見て勉強するべきですね。「神様のメモ帳」の主人公が延々語るモノローグのような映像作品であることを放棄しているシーンは全くなく、主人公達の行動を上手に見せる映像演出によって物語の全てを余すとこなく全て見せていて面白い。これぞ映像作品ですよ。表現に対する製作側の意識が表れる絵コンテの出来が「神様のメモ帳」とは月とすっぽんです。王道の変身ヒーローである主人公に自然と感情移入できる出来、良作です。視聴続行です。

セイクリッドセブンDVDブルーレイ一覧

「快盗天使ツインエンジェル〜キュンキュン☆ときめきパラダイス!!〜」
80年代変身美少女戦士物のパロディアニメ。全体的なセンスが80年代アニメの様々なパロディになっていて、僕の年齢的にはジャストミートでして、楽しかったです。ただ、これ、80年代にアニメを見ていた30代以上のアニメ視聴者御用達という感じですね…。ベースになっているセーラームーンパロディは誰でもわかりますが、他にも全体的にパロディ尽くしなので(サロメの乗っているメカはヤッターマンシリーズのびっくりどっきりメカだったり、サロメの部下がZZガンダムのマシュマーパロだったり)、パロディの元ネタが分からない若い視聴者にはただの古臭いアニメとしか写らないかも知れません…。僕的には懐かしアニメのパロディ尽くしで最高に楽しめました。視聴継続です。

快盗天使ツインエンジェルDVDブルーレイ一覧

「ゆるゆり」
日常系アニメ。だらだらした日常が起伏なく描かれるだけの作品です。普通に凡作であり、日常系アニメの中でも出来は悪い方ですね。視聴打ち切り。

「うさぎドロップ」
亡くなった祖父の隠し子の幼い少女(5歳くらいの幼女です)を引き取って暮らすことになった、30過ぎのくたびれた独身サラリーマンの話。30過ぎてるくたびれた独身男性主人公というのは珍しいですね。僕も30過ぎてるので共感が持てます。まあ、設定から分かるようにプリンセスメーカーな典型的ロリコンアニメなんですが、ノイタミナ枠特有のアートセンスが出てて、良くも悪くもあまりロリコンアニメっぽくはないです。幼女が年の割には大人しい良い子過ぎるのが、ロリコンアニメ特有の都合よさなんですが、全体通してそれを隠していますね。ラストのご飯のシーンは突然にロリコンアニメらしさが炸裂してて吹きましたが。全体的に地味すぎて面白いかと問われるとなんとも微妙です。ただ、全体的な作りは丁寧で、今後の展開に期待して視聴継続です。余談ですが、父親代わりになって幼いヒロインを育てるこの手の光源氏アニメでは「プリンセスメーカー」をNHKがアニメ化した「ぷちぷりユーシィ」が最高傑作と思います。あれ見たとき、NHKのアニメ部門(及びぷちぷり製作)には本物のロリコンがいると思いました。「うさぎドロップ」は、製作者のロリコン的欲望が全開の「ロウきゅーぶ!」や「ぷちぷりユーシィ」とは違い、製作者がロリコン的欲望を隠そうとしているので、そこが煮え切らない地味な展開・映像演出に繋がってしまい、いまいち精彩を欠いていますね…。これもその実は明らかにロリコンアニメなのですから、「ロウキューブ」や「ぷちぷりユーシィ」のように少女への素直な欲望(セクシーシーンとは異なる)を映像の中に出した方が展開・映像演出にメリハリが付いて良い出来となるでしょう。「ぷちぷりユーシィ」なんて、セクシーシーンは全くないですが(NHKアニメですので)、明らかにヤダモン(これもNHKのロリアニメ)と並ぶ究極的ロリコンアニメの傑作ですからね…。

うさぎドロップ関連作品一覧

「NO.6」
エンターテイメント性に乏しいノイタミナ枠にしては珍しく、娯楽性に富むなかなか面白いSFアニメ。第一話は状況説明に終始していますが、丁寧に世界観(戦争で壊滅した後の世界に作られた至れりつくせりの人工都市が舞台)が描かれており、好感が持てます。視聴継続決定。しかし、アニメ放映中に流れる番組宣伝で「ディストピアラジオ」という本作のラジオがやっているので見てねと伝えるのはどうかと…。ラジオをやっていること自体は良いのですが、題名が「ディストピアラジオ」って思いきりネタバレじゃないですか…。第一話の時点ではまだ人工都市がディストピアかどうかは伏せられているのに、いきなりアニメ放映中の番組宣伝でネタバレを食らってがっかりです…。

NO.6関連作品一覧

「THE IDOLM@STER」
主人公の姿が見えないゲームをそのままアニメにした作品。本作はゲームの主人公一人称視点をそのままアニメ化しており、ヒロイン達の姿を主人公視点で映し、主人公の姿はなく、台詞は字幕で表示されます。この映像手法は上手くやれば面白いと思うのですが、本作に関してはどうも全般的にいまいちな出来。本作の場合、主人公一人称視点のゲームがそのままアニメになっているので、テンポが悪いのですね。ギャルゲー・エロゲー・FPSに見られる主人公一人称視点は、主人公の見た視点しか画面に映らないので動きが乏しく映像の精彩を欠くものであり、ボタン操作でプレイヤーがそこに能動性を持たせられるゲームには向いていますが、ただひたすら見るだけのアニメには向いていません。単にゲームの主人公一人称視点をアニメにしただけだと、とんでもなく退屈な画面になってしまう…。本作は思いきりそうなっています。「主人公一人称視点アニメ」という、やっていることはなかなか挑戦的で評価できますが、残念ながら出来は悪いです。視聴打ち切り。

「まよチキ!」
駄作としか言いようのない美少女コメディアニメ。美少女オタク向けアニメテンプレ的展開が芸もなく連続します。あまりにどうでもいい展開の連続に最初の15分でギブアップしそうになりました。頑張って30分見て、最初から見なければ良かったと改めて思いました。ここまでどうでもいいつまらない展開でアニメを構成するとか、ある種凄いかも知れません。こういう作品、近年のアニメで新クールごとに1作は必ずありますね…。視聴打ち切り。

「ダンタリアンの書架 序曲」
アニメ「ダンタリアンの書架」の宣伝番組。といってもアニメと関連はなく、慶応大学などの三人の大学教授と雑誌「夜想」の編集長がそれぞれの専門分野(第一次世界大戦の歴史における意味、イギリスの貴族制度、ビブリオマニア(愛書狂)とイギリス貴族制度の関連、ゴシックロリータ)についてマニアックな薀蓄を語るだけの、普通の教養番組でした。マニアックな薀蓄が結構面白かったのでなかなか楽しめましたね。大学教授や編集長の薀蓄が意図せずとして日本アニメの批判になっているのがなんとも面白かったです。作品に時代考証などの検証がされていない、また、ヴィクトリア朝は男性至上主義、植民地主義だがそういったことに対する問題意識もない、つまり、日本アニメ(他多くの創作作品)はいつの時代を舞台にしても、現代の感性(創作された時代の感性)をそのまま別の時代に移しているだけということですね…。芥川龍之介の時代作品なんかも上記と同じ批判を受けましたが、ただ、ソポクレスの書いたギリシア悲劇をそのままアニメ化しても万人受けはしないでしょうし(視聴者に、当時の感性を理解しようとする努力が必要となる為)、時代による感性の変遷は難しい問題ですね…。

ダンタリアンの書架DVDブルーレイ一覧

「輪るピングドラム」
少女革命ウテナの幾原邦彦監督の最新作。高い期待に見事に答えてくれた素晴らしい出来。今期最高傑作ですね。前衛的な独特の映像演出やアニメでは描かれないようなタブーに切り込む視点で評価の高い幾原邦彦監督らしく、尖がった独特の映像演出と、物語の重い展開を独特の演出で軽妙に見せる技はまさに巧みの技です。幾原邦彦監督はTVアニメ監督というよりは、前衛的な描写と娯楽性の両方を兼ね備えている非常に優れた映画監督の特性を持っているなと思いました。幾原邦彦監督の作品特有の通常アニメでは描かれない独特の切り口からのリアリティのある作品でして、如何にもな美少女アニメテンプレ的な要素はあまりありませんが、僅かにあるそういう要素では、それを一回ひっくり返して風刺にしてしまっているのが流石(現代が舞台の美少女アニメには必ずいるナンパな友達描写など。この手のテンプレキャラは代替可能などうでもいい記号的キャラ=ゆえに顔が見えない)。幾原邦彦監督は本当に稀有な監督、日本において最も才能のあるアニメ監督だと思いますね…。松本俊夫監督やデヴィッド・リンチ監督などのユニークな映画監督に比肩する独特の個性の表現に優れた監督と感じますね…。

輪るピングドラム―試運転マニュアル公式スターティングガイド
輪るピングドラム 上

いつも最後まで観るTVアニメは2、3作なんですが、今期は最後まで観たいと感じさせてくれる作品が多くて実に嬉しいですね…。今期のアニメは実に楽しみです。

アニメ総合一覧
amazonオタクストア

食品・飲料ストアミネラルウォーター
amazon食品ストア
ペット用品ストア
アニメ総合一覧
まどか☆マギカ関連書籍
魔法少女まどか☆マギカブルーレイ・DVD
amazonまどか☆マギカ関連商品一覧
魔法少女まどか☆マギカ関連グッズ一覧
クラシックストア
ミュージックストア

amazonオタクストア
家電製品ストア
パソコン及びPC周辺機器ストア
TVゲームストア

amazonエロゲストア
amazonギフト券ストア

amazonトップページ




2011年07月08日 21:33

痛風 尿酸値が高い人のおいしいレシピブック
痛風関連書籍一覧

先日受けた自治体の無料健康診断結果がよくなくて、要医療で再検査必要とのことでしたので、病院で再検査を受けまして、結果が出ました。肝機能と中性脂肪と尿酸の値が良くなく、特に中性脂肪値(430mg/dl)と尿酸(8.8mg/dl)の値は深刻(高脂血症・高尿酸血症)、尿酸値はいつ痛風を発症してもおかしくない数字、高脂血症・高尿酸血症の食事療法をして(食べ物の油分を減らす)、水分を沢山(1日2リットル水分を飲む必要がある)取るようにして、定期的な検査が必要とのことでした…。肝機能低下は肝臓に脂肪がつく脂肪肝でしょうとのこと…。もし食事療法しても長期的に改善が見られないようであれば、薬の投与が必要な状態とのこと、脂肪肝・高脂血症・高尿酸血症と生活習慣病のオンパレード、物凄くへこんでいます…orz

僕は30代前半で身長体重は標準値内、お酒も飲まないので、痛風一歩手前ということで驚いて(自覚症状は全く無し、油っこい食べ物が好きなので、高脂血症・脂肪肝は食生活が原因と分かる)、痛風は年配の方々が掛かる病気ではないのですかとお医者さんに聞きましたら、食生活の変化で、20代・30代に痛風を発症する人は凄く増えているとのことでした…。

僕はここ数年アルコールは一滴も飲んでいないので、高尿酸血症の食事療法としてアルコールを飲まないという条件はクリアできるのですが、他にも食事療法とか有酸素運動とか水を沢山飲むとかストレスをためないようにするとか、尿酸値を下げるために他にも色々やらなくてはいけなくて、辛いです…。高尿酸血症の食事療法は加工食品・外食は絶対ダメで、今後の食事は全て一から自炊するしかないようです…。お医者さんから説明受けたこと、下記に載っていますね…。

東京都病院経営本部「食事療法のすすめ方 痛風(高尿酸血症)の食事」
http://www.byouin.metro.tokyo.jp/eiyou/tsufu.html
細胞内のDNAやRNAなどの核酸や体内のエネルギー源であるATP(アデノシン三リン酸)が分解すると「プリン体」という物質になり、これが尿酸に代謝されます。尿酸は尿中に排泄されますが、体内の尿酸が増えると血液中に蓄積されて高尿酸血症になります。性・年齢を問わず尿酸値7.0mg/dl以上の場合は、高尿酸血症と診断されます。

高尿酸血症の状態が長く続くと、血液に溶けきらなかった尿酸は結晶になって関節に沈着し、急性関節炎を引き起こします。高尿酸血症の約10%の人に急性の関節炎発作が起きます。この状態を痛風と呼びます。尿酸値がいつも8.0mg/dlを超えているようだと、いつ痛風の発作が起こってもおかしくありません。

また、尿酸値の高い方に、肥満、高脂血症、耐糖能異常、高血圧症などがしばしば見受けられます。こうした合併症が虚血性心疾患や脳血管障害の発症率を高くしていますので、これら合併症の注意も重要です。

食事療法のポイント
1 肥満傾向の人は標準体重にしましょう
2 プリン体を多く含む食品の摂取は控えましょう
3 水分を十分にとりましょう
4 野菜を十分にとりましょう
5 アルコールは控えましょう
6 一日の食事は3食規則正しくとり、栄養のバランスが偏らないようにしましょう
7 食塩の多い食品は控えましょう

日常生活の注意
1 外食はエネルギーの高いものが多いので、選び方に注意しましょう
2 適度な運動を心がけましょう
3 ストレスをためないようにしましょう

今後のことを考えると凄くへこんでいて(上記を守って自炊して、これからずっと三ヶ月に一度血液検査して、改善しないようなら薬をずっと飲まないといけない、ラーメンなどの中華料理のような油っぽい食べ物や外食、加工食品、甘いお菓子などは今後食べれない)、ブログ更新する気力もなくて、申し訳ないです…。なんだか頭が痛い(比喩ではなく実際に痛みがある)です…。

痛風 尿酸値が高い人のおいしいレシピブック
痛風 尿酸値が高い人のおいしいレシピブック

痛風関連書籍一覧

食品・飲料ストアミネラルウォーター
amazon食品ストア
ペット用品ストア
アニメ総合一覧
まどか☆マギカ関連書籍
魔法少女まどか☆マギカブルーレイ・DVD
amazonまどか☆マギカ関連商品一覧
魔法少女まどか☆マギカ関連グッズ一覧
クラシックストア
ミュージックストア
amazonオタクストア
家電製品ストア
パソコン及びPC周辺機器ストア
TVゲームストア

amazonエロゲストア
amazonギフト券ストア

amazonトップページ



2011年07月07日 10:07

ゴールデンアイ 007

昨日今日ずっとwii「ゴールデンアイ 007」のナターリア防衛ミッションプレイしていましたが、どうしてもクリアできない。100回以上プレイし、敵の配置も覚え、wiiリモコン・ヌンチャク、wiiザッパー、クラシックコントローラ、三つとも使ってプレイしましたが、どうしてもクリアできない。ずっとザッパーでプレイしてたのですが、wiiザッパー使ってるからダメなのかなと、リモコン・ヌンチャクプレイとクラコンプレイも試し、操作設定も色々変えて試しましたがクリアできませんでした。ユーチューブで公開されているナターリア防衛ミッションのクリア動画も何度も見ましたがダメでした…。

wii「ゴールデンアイ 007」、クリアは諦めて売ることにします…。僕がアクション下手ということもありますが、それにしてもこの難易度はあまりにあまりだと思います。このゲーム、主人公を強く出来るような救済措置がない純粋なアクションなので、どうしてもクリア無理な難易度だとどうしてもクリア無理です…。僕のプレイした任天堂のアクションゲームでは、毛糸のカービィクリア(これはちょっと簡単すぎました)、メトロイドアザーMはノーマルモードをコンプリートできましたし、パンドラの塔は主人公を成長させながらちまちま進めています、N64版ゴールデンアイもクリアしています。本作はそれらに比べてあまりにもバランスが悪いと思います。洋ゲーの不条理な難易度がそのまま出ていて、なんとも絶望的です…。任天堂が発売するのだから、日本向けに難易度調整ローカライズされているのかと思ったら、何もしてなかったようです…。

バランスの悪さを具体的に言うと、終盤のナイジェリアの太陽光発電基地の地下辺りから急激に難しくなるのですね…。敵の量が急激に増えるので大量の敵集団が遠距離銃撃しまくってきて削られて死亡と、グレネード攻撃での一発死が急増します。もうこの辺で、メトロイドアザーMのノーマルで最も難しい最終裏ボス戦を遥かに越えた難易度です。数値で表すならば、それまでは10〜50くらいだった難易度が、ナイジェリアの地下辺りから一気に100越えになります。しかも、ナイジェリアあたりから敵の量が急増するのでそれによって各チェックポイント(セーブポイント)にたどり着く距離が開く感じで、20分プレイしてあとちょっとでチェックポイントのところで殺されて、再プレイしてまたあとちょっとチェックポイントのところで殺されての繰り返し。もはやこの辺でプレイが苦行化してきましたが、せめてクリアするまでプレイしようと必死でプレイし続け、ついにナターリア防衛…。

凄まじい難しさに心が折れました…。

ナイジェリア地下前の難易度が10、ナイジェリア地下以降の難易度が100だとすると、ナターリア防衛の難しさは1000を越えています…。「敵が多い」「狭い上に弾除けの障害物がろくにない」「隠れて逃げ回り戦うプレイだとナターリアが死ぬ」三重苦。必死に戦って三つ目の端末ぐらいまではぎりぎり行けてそこでまた難しくなってアウトになるのがますます絶望的です。「もうだめだ」と画面を見ながら思わず呟いてしまいました…。

ナイジェリア地下辺りからバランスが悪いなと思いますね…。それまでは難しくても色々工夫があって(サンクトペテルブルグ戦車ステージやナイジェリア地上でのゼニア・オナトップ戦など)、結構楽しめていたんですが、ナイジェリア地下辺りから、敵が大量に出てきて苦労するだけの面白みのない苦行ステージになってしまいます。それまでのステージを敵の量を増やすことで水かさしてるだけみたいな感じなんですね。それら苦行ステージを散々プレイさせられて嫌気が差して来た時、とどめに超難易度のナターリア防衛が待ち構えているという、なんとも辛いステージ構成です。

敵がたくさん出てきても、やることは同じでヒットアンドアウェイで撃って隠れてまた撃っての繰り返しなので、敵がたくさん出てくればくるほど、マンネリ感が強まります。それまでのステージだと、敵の多いステージは何か仕掛けがあって(爆発物があってそれで一気に敵を吹き飛ばせたり、隠れながら進むことで敵をスキップしてミッションクリアできたり、ドローンガンをハッキングして無効化すると途端に戦いが楽になったり)、それはそれで楽しめたのですが、ナイジェリア地下辺りからそういう面白い救済要素は全然なくて、ただひたすら大量に沸いてくる敵とマンネリな銃撃戦を繰り返す苦行に…そしてとどめにナターリア防衛…。

wii「ゴールデンアイ 007」、どうしてこうなったとしか言いようのない気持ちです…。N64版くらいの難易度かなと思ってプレイすると、クリアできない高難易度です…。洋ゲーの不条理的な高難易度アクションでも大丈夫というプレイヤーさん、相当に洋ゲーのFPS慣れしているプレイヤーさんにしかお勧めできません…。僕はクリア無理でした…。

ゴールデンアイ 007
毛糸のカービィ
あつめて! カービィ
METROID Other M(メトロイド アザーエム)
パンドラの塔 君のもとへ帰るまで
TVゲームストア


食品・飲料ストアミネラルウォーター
amazon食品ストア
ペット用品ストア
アニメ総合一覧
まどか☆マギカ関連書籍
魔法少女まどか☆マギカブルーレイ・DVD
amazonまどか☆マギカ関連商品一覧
魔法少女まどか☆マギカ関連グッズ一覧
クラシックストア
ミュージックストア
amazonオタクストア
家電製品ストア
パソコン及びPC周辺機器ストア
TVゲームストア

amazonエロゲストア
amazonギフト券ストア

amazonトップページ



2011年07月06日 05:11

ゴールデンアイ 007

昨日からwiiの「ゴールデンアイ 007」プレイしています。N64版ゴールデンアイとは全く違うゲームです…。移動と視点移動が別々の普通のFPS(グラフィック劣化版のCall of Duty)になっており、プレイしていると3D酔いしまくる上に、オフはナターリア防衛がクリアできず、オンはいくらプレイしても2キル10デスくらいで一戦でのEXP100以下なのでレベル8ぐらいからレベルが全く上がらなくなりました…。N64版ゴールデンアイのスマッシュブラザーズ的な面白さが大好きだった僕としては、普通のFPSになってしまい残念です…。どうしてこうなってしまったのだろう…。如何にも海外ソフトハウスが製作した普通の高難度FPSという感じになっています。

本作、高難度FPSがプレイしたい、wiiでCall of Dutyがプレイしたいというユーザーには向いていますが、N64版のゴールデンアイをwiiでプレイしたい、FPSの3D酔いが苦手というユーザーには全くお勧めできません。N64版ゴールデンアイとは完全に別物のゲームです。オフ・オン共に難易度もかなり高いので、FPS得意なユーザー以外はかなり覚悟してプレイする必要があります…。

ゴールデンアイ 007
TVゲームストア


食品・飲料ストアミネラルウォーター
amazon食品ストア
ペット用品ストア
アニメ総合一覧
まどか☆マギカ関連書籍
魔法少女まどか☆マギカブルーレイ・DVD
amazonまどか☆マギカ関連商品一覧
魔法少女まどか☆マギカ関連グッズ一覧
クラシックストア
ミュージックストア
amazonオタクストア
家電製品ストア
パソコン及びPC周辺機器ストア
TVゲームストア

amazonエロゲストア
amazonギフト券ストア

amazonトップページ




2011年07月05日 11:38

卒業白書 [Blu-ray]
ベン・ハー 特別版 [DVD]

先日ご紹介しましたみんなのシアターwiiありがとうキャンペーンを使って「ラストサムライ」「ショーシャンクの空に」「卒業白書」「スーパーフライ」「ベン・ハー」を視聴しました。総合的に映画として一番良く出来ていたのは「ベン・ハー」だと思いますが、僕個人としては「卒業白書」が一番楽しめましたね。現代のファム・ファタルをとても上手く描けていると思います。こういう作品を見ると、日本の作品で描かれるヒロイン像は映画にしてもドラマにしてもアニメにしてもゲームにしても古風なものばかりだなあと思ってしまう…。

卒業白書は、セックスのことで頭が一杯のティーンエイジャージョエルが、ファム・ファタル(運命の女)である娼婦ラナとひょんなことで出会い、そして運命が大きく変わってゆく様を描いた青春映画。主人公であるジョエル(若きトム・クルーズ)がワイシャツにブリーフ一枚という格好で踊る有名なシーンとか、コミカルに笑えるシーンが沢山あるのですが、全体的にはミステリアスな雰囲気が上手く出ています。それはひとえにヒロインラナ(レベッカ・デモーネイ)の不可思議な魅力の力ですね。本作はトム・クルーズの出世作として有名ですが、主演のトム・クルーズよりもレベッカ・デモーネイの方が遥かに存在感のあるヒロインを好演しています。

性的魅力と不可思議な行動でジョエルを翻弄するラナは、始めはジョエルにとって全く理解に苦しむ女性(おそらくは観客にとっても)なんですが、彼女の行動というのは、物凄く打算的な、自分の金儲けと保身の為にジョエルを冷たく利用する行動と、ジョエルを助ける気まぐれ的な行動が一緒くたになっているのですね。ラナの性的魅力に魅了され、彼女に好感を抱いているジョエルは、後者の行動はまだ理解するのですが、前者の行動(金のためにジョエルを裏切り翻弄する行動)が理解できない。でも、最後、ジョエルは儲けた8000ドルをラナとラナのヒモに巻き上げられて、やっと彼はラナを理解して、ラナと同じステージ、「資本主義のステージ」に立つ。ジョエルは起業家志望で、彼がラナを通して、資本主義社会に適応するある種の冷たさを手に入れたことを示すラスト(ジョエルがラナと恋人付き合いしていること、そしてその会話からそれが分かる)は、それまでのコミカルさと違い、なんとも言えない不気味さの余韻を残している。

これは、明らかに、青春を輝かしいもの、若者の成長を良きものとして描く凡百の青春映画とは違った描き方で、如何にも資本主義先進国アメリカたる青春映画という感じで面白いなと思いましたね。現代は既に、「愛のために生きること」「友情のために生きること」などはできない社会になっていることを風刺しています。「愛」や「友情」や「セックス」など青春映画で重要視される要素のために生きようとしても、そこには必ず「金」と「金への欲望」が混入してくる、そして「金への欲望」は人々の根底としてあり既に切り離すことができない人格的な根となっていることを描いている。金への欲望とその他の欲望・感情(愛情など)が自然に混ざり合ったヒロインであるラナの描き方は傑出しており、実に見ごたえがありました。こういうヒロイン造形を見ると、日本のアニメやゲームなどが良く描く「愛や忠義、信念などの何か一つに特化したヒロイン」というのが、現代社会(資本主義社会)においては如何に現実味がない造形であるかが、よくわかりますね…。

僕は、ラナのようなヒロインを受け入れる度量は日本の観客にもあると思いますから、日本の作品が最初からラナのようなヒロインを否定すること、日本ではラナのような現代性を持ったヒロインは最初から造形できず(視聴者から反発されるのではないかと日本の製作者側が推測してしまうことで造形を恐れる)、その結果、ありえないほど古風な、まるで昔の理想化されたサムライ、大和撫子のような、何か一つに特化した単純化されたヒロイン、まるで抑圧された権化のようなヒロインしか描けないことが残念だなと思いますね…。特にゲーム・アニメ・漫画などのオタク文化はそういった傾向が大きいです。人間がその時その時現前する多数のイメージに対する反応諸要素の混合であることはヒュームやドゥルーズを引くまでもなく明らかだと思いますし、そこにおいて、日本のアニメやゲームのヒロインのような固定化された直線的統合性のキャラクター性は、ありえない非人間的個性として現実味を感じさせないことにしかならないと思うんですよね…。行動に一貫性のないラナの方が、ずっとリアリティ、人間味がある。

彼(ヒューム)は物体と言う「知覚される」側の同一性のみならず、知覚する側の同一性をも疑ったのだ。なぜなら、徹底的に経験に全ての判断を依拠するとすれば、自分が今ある状態と前にあった状態との間を結びつける超越的な理由は存在せず、ただ私が前に私であったような状態として今も続いているように知覚しているに過ぎない、と言う事になるからだ。恒常的な印象は存在せず、また「自己」であるような印象もまた存在しない。そして彼はこう確信する。「人間とは、思いもつかぬ早さで次々と継起し、絶えず変化し、動き続けるさまざまな知覚の束あるいは集合に他ならぬ」。
(懐疑主義の現代性-知らざるものの知)

ドゥルーズ Gilles Deleuze(1925-1995)
http://www.ne.jp/asahi/village/good/deleuze.htm
ドゥルーズは、健全な「欲望」の姿と本当の「私」のあり方を、語っている。以下は、二十代の女性が酔って書く日記の一節。

「私の心と私の言葉の間には、決してうめられない溝がいくつもあって、それと同じくらい、私の文章と私の間にも距離があるはずだ。
 でも一般にみんな、日記に向かうとき素直になっているような気になっている感じがして、気持ち悪いから何となく日記は気取っていて、いやなのだ。
 本当に人を救う尊い仕事をしている男が、ある朝交差点で世にもHなお姉さんの後ろ姿に勃起し、さらにその日のうちに幼い娘に八つ当たりし、妻と話しあって高次の愛に接したら、それはみんなその人で、その混沌が最高なのにみんな物語が好きだから、本人もそうだから、統一されたいと願ったり、自分をいいと思ったり悪いと思ったり、大忙しだ。
 変なの。」(吉本ばなな『アムリタ』)

これは意図的に幼稚な感じの文章で書かれている(吉本自身の文章は名文だ)が、言っていることは誰でも判る。人間の経験は、多様で、「分裂病(=統合失調症)」的であるということだ。にもかかわらず、われわれはそれらを、例えば「立派な先生」といったような、一つの「物語」に統一することを異常に好む。そうであるがゆえに、自分を誤解してしまう。ドゥルーズが批判しているのは、「みんなが好き」な、こうした「物語」だ。

最後に余談ですが、この「卒業白書」が公開されヒットしたことにより(公開1983年)、その年は「地下鉄ラヴ」(誰もいない深夜の地下鉄列車内でセックス)が流行って地下鉄に勤めている駅員さんたちは大変に苦労したであろうことは容易に想像がつきますね(^^;

卒業白書 [Blu-ray]
卒業白書 [Blu-ray]

ベン・ハー 特別版 [DVD]
アムリタ〈上〉 (新潮文庫)
アムリタ〈下〉 (新潮文庫)
euphoria
TVゲームストア


食品・飲料ストアミネラルウォーター
amazon食品ストア
ペット用品ストア
アニメ総合一覧
まどか☆マギカ関連書籍
魔法少女まどか☆マギカブルーレイ・DVD
amazonまどか☆マギカ関連商品一覧
魔法少女まどか☆マギカ関連グッズ一覧
クラシックストア
ミュージックストア
amazonオタクストア
家電製品ストア
パソコン及びPC周辺機器ストア
TVゲームストア

amazonエロゲストア
amazonギフト券ストア

amazonトップページ




2011年07月04日 07:45

THX-1138 ディレクターズカット 特別版 〈2枚組〉 [DVD]
THX-1138 ディレクターズカット [Blu-ray]

昨日ご紹介した「みんなのシアターwiiありがとうキャンペーン」(http://nekodayo.livedoor.biz/archives/1561720.html)を使って、映画「マーズ・アタック!」「トワイライトゾーン/超次元の体験」「2300年未来への旅」「THX-1138」の四作を視聴しました。「マーズアタック」はティム・バートン監督によるB級SF映画パロディの悪趣味悪ふざけ映画、2300年はB級SF映画(全体がまとまり良く出来ているB級の良作映画)、トワイライトゾーンはいつものトワイライトゾーンで、この三作は特筆すべきことはないんですが、名前だけ知っていましたが、見たのは今回始めてである映画「THX-1138」は衝撃でしたね…。他の三作とは比べ物にならない圧倒的な衝撃です。全く万人向けではないマニアックなディストピアSF映画ですが、優れたカルト映画として、一見の価値ありと思います。

「THX-1138」は若き日のジョージ・ルーカスが監督を務めたSF映画(製作総指揮はフランシス・コッポラ)。全ての描写が最初から最後まで異様な程に非人間的な、あらゆる人間味、ヒューマニティ、人間的感情の一切を突き放した独特の映画です。僕の中でジョージ・ルーカスは、スターウォーズシリーズなどのハリウッドの大作娯楽映画の大物製作者としてのイメージだったので、彼がこのような、ハリウッドの大作娯楽映画とは対極にある、人間の一切を拒絶した気持ちを全面に出しているかのような映画、プライベートフィルム的前衛実験映画の監督を務めていたということに驚きましたね…。僕のなかでジョージ・ルーカスのイメージが変わりました。僕が思っていたよりずっと複雑な陰影を持つ映画製作者なのだと思いましたね…。

「THX-1138」は、CUBE、リベリオン、マトリックスなどの名だたる映画の元ネタ・オマージュ元になったとされ、日本の作品でも、アニメ作品「イヴの時間」などがオマージュを捧げていますが、THXにオマージュを捧げたこれらの作品とTHXは根幹的に異なると思いますね…。CUBEにしてもリベリオンにしてもマトリックスにしてもイヴの時間にしても、人間性、人間の思いやりとか優しさとか愛情みたいなものを大切にして、それが映画のかけがえのないベースとしてある。これはハリウッドの主だったほぼ全ての映画のベースとなっているものですね。「THX-1138」はそういった人間性の一切を意図的に排除した映画です。物凄く人間を拒絶している映画であり、世界というものを非人間的な絶望の塊として描いている映画です。ハリウッド映画のベースたる人間愛の感性とは全く対極にある映画ですね…。徹底して非人間的、人間を突き放し人間を否定しているところに「2001年宇宙の旅」「未来世紀ブラジル」(これらもハリウッドらしくない名映画)に近いものを感じますね。

「THX-1138」は、CUBEや先日紹介したeuphoria(http://nekodayo.livedoor.biz/archives/1561002.html)を彷彿とさせるような非人間的な人工環境の中で精神を薬物でコントロールされている人々が生きている社会の物語ですが、その展開はハリウッドの物語の文法とは明らかに違う。普通のハリウッドの物語なら、人工環境の中で人間性を失っている主人公が人間性を取り戻してゆくという話になるんですが(先に挙げた2300年やeuphoriaはそういう話です)、この映画の登場人物達は、最初から最後まで人間的ではなく(僅かな人間性として、肉体の苦痛に対する条件反射的なものだけが人間的なのですが、その苦痛も人工環境による人間制御の一環として描かれている)、環境も人間自身も最初から最後まで人間を否定しています。

そして、ラストシーンが衝撃…。ただひたすら、人工環境から逃げ続けた主人公はついに、人工環境の外に出るのですが、外部の世界は、自然の無慈悲さを感じさせる、圧倒的な死の世界だった…。この映画において、どこにも救いはないんですね…。人間の生存の為に作られた非人間的な人工環境の中で、一切の人間性と無縁な一つの歯車として生きるか、自然環境の圧倒的な無慈悲さの中で絶望しながら死んでゆくか、どちらかしかない。外にも内にもどこにも救いのない世界を、人間を物凄く突き放した、非人間的な冷たさを感じる、モノを観察しているような俯瞰で描いている映画です。映画の「2001年宇宙の旅」「未来世紀ブラジル」やオーウェルのディストピア小説「1984年」を彷彿とさせますね…。人間というものに対する冷めた眼差しが果てしない空虚を感じさせます…。

「THX-1138」、万人向けではない映画ですが、僕は傑作と思いますね。娯楽性の少ない、思索的・前衛的な実験映画の視聴が大丈夫なお方々には、ぜひ一度ご覧になって欲しい、ディストピアSF映画の傑作と思います。未来世紀ブラジルとか好きなお方々にお勧めですね。1971年製作の映画ですが、核エネルギーとそれによる放射能漏れが死と絶望の象徴として描かれており、今の日本を思うと驚くほど現代的ですね…。1971年製作とはとても思えない無数の予見性を持つ映画でして、ルーカスは優れた映画製作者として未来を見る力があるのだなと感じます…。

参考作品(amazon)
THX-1138 ディレクターズカット 特別版 〈2枚組〉 [DVD]
THX-1138 ディレクターズカット [Blu-ray]
CUBE キューブ(買っ得THE1800) [DVD]
2300年未来への旅 [Blu-ray]
未来世紀ブラジル スペシャルエディション [DVD]
2001年宇宙の旅 [Blu-ray]
一九八四年[新訳版] (ハヤカワepi文庫)
イヴの時間 オリジナル版 [Blu-ray]
「イヴの時間 劇場版」 [Blu-ray]
euphoria
TVゲームストア


食品・飲料ストアミネラルウォーター
amazon食品ストア
ペット用品ストア
アニメ総合一覧
まどか☆マギカ関連書籍
魔法少女まどか☆マギカブルーレイ・DVD
amazonまどか☆マギカ関連商品一覧
魔法少女まどか☆マギカ関連グッズ一覧
クラシックストア
ミュージックストア
amazonオタクストア
家電製品ストア
パソコン及びPC周辺機器ストア
TVゲームストア

amazonエロゲストア
amazonギフト券ストア

amazonトップページ




2011年07月03日 08:58

硫黄島からの手紙 [Blu-ray]
父親たちの星条旗 [Blu-ray]

wiiの映画配信コンテンツ「みんなのシアターwii」が10月に終了することを受けて、「ありがとうキャンペーン」という格安映画配信が現在wiiで行われており、7月14日まで映画4、5本を100円(1本あたり25円前後)で見ることができます。僕は今のところ、200円(200wiiポイント)払って「硫黄島からの手紙」「父親たちの星条旗」「ダーティファイター」「ピンクキャデラック」「イーストウッド・アフター・アワーズ」「チャーリーとチョコレート工場」「ティム・バートンのコープスブライド」「キャッツ&ドッグス」「ハッピーフィート」「夢のチョコレート工場」を視聴しました。レンタル100円デーの時のレンタルビデオ屋さんより更に安上がりに映画が見れてありがたいですね…。

みんなのシアターwiiありがとうキャンペーン
http://theaterwii.jp/genre/100/subgenre-109.html

僕が今回のwiiの配信で見た映画の中では「硫黄島からの手紙」「父親たちの星条旗」の二部作がずば抜けた出来、ぜひお勧めですね。この映画含むイーストウッドの映画4本・ドキュメント1本が全部合わせて100円で見られますが、「硫黄島からの手紙」「父親たちの星条旗」の2本を見るだけでも、100円を出す価値があります。「硫黄島からの手紙」は特に心打たれましたね…。イーストウッド監督は、厳格なまでに公正公平を旨にこの二部作を撮影しており、娯楽戦争映画にありがちな、どちらかが一方的に正義でどちらかが悪であるという撮影はしていないのですが、それでも、僕が見ると(日本人が見ると)、どうしても「硫黄島からの手紙」に感情移入してしまうと思います。逆に、アメリカ人の人がこの二部作を見ると、「父親たちの星条旗」の方に感情移入してしまうでしょう…。そして、この二部作は、日本・アメリカの人々がそういったナショナリステックな感情移入する心理があること自体を内省的に深く自覚させる作りになっている。映画を見た観客の心に、戦争を外部にあるものではなく、無自覚なナショナリズムなどの自身の内部としてあるものとして考えさせる力を持つ、実に優れた作品ですね…。「戦争の英雄というのは存在しない作られた概念だ。なぜならこのような概念を作らないと、人間が人間を殺すという異常なことに耐えられないからだ」(父親たちの星条旗)。

「硫黄島からの手紙」「父親たちの星条旗」二部作ともに、戦争映画のカタルシス(これは当然ながら現実の戦争のカタルシスとは異なる)を丁寧に排し、戦争の中にある拭い様のない冷たい暗さ(人間を異常な状態にすることで、他者の命を奪うという異常な状態に強制的に適応させてゆく冷たい暗さ)を炙り出していて、そして、そういった冷たい暗さに繋がる意識が、日米両方の国民、つまり我々の中にあることも炙り出してゆく。その点で、我々の心の裡を照らし出す極めて内省的な心理映画としても優れた作品であることは間違いないと思いますね…。ぜひご覧になって欲しい映画ですね…。どちらも優れた作品ですが、特に日本人にとっては「硫黄島」は、時間を感じないほどに没入して見入ってしまう映画であると思います。

禁じられた切り返し──C・イーストウッド『硫黄島からの手紙』
http://www.flowerwild.net/2007/01/2007-01-22_125856.php
人間と人間が相対峙して(ときには名乗りあってから)互いを殺しあうという前時代的な戦闘とは異なり、近代戦の特徴は「見ること」と「殺すこと」の一致であるといわれる。銃器による無差別殺人としての近代戦では、相手をみとめた瞬間に、即、殺傷行為がなされる。見ることと殺すことは限りなく同時なのだ。「敵兵と目が合うと、殺せなくなる」という(たしか大岡昇平の小説の中の)兵士の言葉があるが、しかし「殺さないから、目が合う」のだとも思われる。この躊躇の間にしか、戦場で「切り返し」が成立することはないし、また、「切り返し」を避けることによってしかひとは殺し合うことができない。(中略)

[脚注]1.切り返し
 ふたりの登場人物をカメラで交互に捉え、両者の目線の動きによって、そのふたりが同一空間内で向かいあっていることを示す技法。

日米兵士の視線が出会った瞬間、どちらかが必ず死ぬ。したがってここでは「切り返し」が禁じられている。禁じられた「切り返し」を軸として、両軍はひたすらにすれちがい続ける。平坦に続く戦闘シーンを呆然と眺めながら、これがつまり硫黄島2部作の構造であることに思い至る。『父親たちの星条旗』が描くアメリカ軍と、『硫黄島からの手紙』の日本軍は、同じ戦闘の中にいるにも関わらず、別のフィルムの中にそれぞれ分離されており、観客はそれを同時に見ることができない。例えばトーチカの攻防をめぐっては、まず『父親たちの星条旗』において、アメリカ軍が火炎放射器で穴の中を焼き払い、手榴弾を投げいれて相手を全滅させるというプロセスが描かれ、次に『硫黄島からの手紙』ではそれがそっくり反転したかたちで繰り返される。両者はただ死においてしか出会うことができず、ふたつのフィルムはこの死の両側でかろうじて互いを支えあっている。(中略)

硫黄島2部作は、「相手が見えない」という奇妙な現実のうえに成り立っている。目と目が合ったそばから相手を殺害するという、異常な営みそれ自体が、ふたつの映画の構図そのものである。いうまでもなく、ここにあるのは、互いの言い分を認めてシェイクハンズというような楽天論ではない。むしろそうした幻想が潰える場所で、「許されざる者」同士の途方もない殺し合いが再現されたというべきではないだろうか。また、その点で、これはまぎれもなく製作者スピルバーグの前作『ミュンヘン』(05)の続編ともいいうる作品である。『ミュンヘン』の主人公は、イスラエルのスパイとして、アラブ人テロリストを捜索し、その目で相手を確認したそばから次々と殺していく。だがやがて自身が追われる立場になったときにこの構図は反転し、見られること=死ぬことの恐怖が、彼を神経症に追い込む。

よく言われるとおり、硫黄島2部作は、60年前の戦争を題材にとりつつも、現在のアメリカに対する「映画」の側からの応答である。つまり、ブッシュ父子が先導してきた正義の捏造、そしてメディア上で敵の姿を抹殺する「イメージの戦争」に対する批判として捉えることができる。しかし、この映画が掲げるのは口当たりのいい理想論ではない。逆に、アメリカによる──というよりも大日本帝国も含めたすべての帝国による「イメージの戦争」を、その最後の帰結にまで押し進めた映画であるということさえできるだろう。捨て身の映画なのだ。

あと、娯楽映画としてはペンギンの映画「ハッピーフィート」がなかなか楽しくて面白い映画でした。人間が南極の魚を取りすぎてペンギン達が困っている事態を解決するために一匹のペンギンが旅立つのですが、「魚を取るのをやめて下さい、みんな困っています」ということを人間に知らせるために、一体どうするのかと思ったら、人間とペンギンがある種のコミュニケートを取る方法が上手いなと…。子供向け映画と思っていたら、終盤のシビアな衝撃的展開、優れた風刺となっており良かったですね。人間と動物が分かり合う範囲にはどうしても限界があるということをきちんと示しているところ、好感が持てます。動物映画として楽しく、娯楽SF映画としても面白い作品です。

硫黄島からの手紙 [Blu-ray]
父親たちの星条旗 [Blu-ray]
ハッピー フィート [Blu-ray]
TVゲームストア


食品・飲料ストアミネラルウォーター
amazon食品ストア
ペット用品ストア
アニメ総合一覧
まどか☆マギカ関連書籍
魔法少女まどか☆マギカブルーレイ・DVD
amazonまどか☆マギカ関連商品一覧
魔法少女まどか☆マギカ関連グッズ一覧
クラシックストア
ミュージックストア
amazonオタクストア
家電製品ストア
パソコン及びPC周辺機器ストア
TVゲームストア

amazonエロゲストア
amazonギフト券ストア

amazonトップページ




2011年07月02日 05:50

euphoria
クラインの壷 (新潮文庫)

ギフト券贈って頂き、ありがとうございます。暑い日が続いておりますが、幸いなことににゃんこは元気です。にゃんこは布団に入らず、椅子の上でお腹出して寝ているのですが、手をクイッと曲げて、お腹だして、目を閉じて寝ているのがとても可愛いですね…。にゃんこは心が癒されます。あと、まるで心を読むように、僕が落ち込むとやってきて、にゃ〜んにゃ〜んと鳴いて慰めてくれるような挙動になるのが不思議ですね。動物には人間の心を読む、人間よりずっと優れた直観力があるのかも知れないなと思いますね…。

「Rewrite」に続いてゲームのお話を。最近PCゲーム界隈において優れた作品として話題になっているCLOCKUPの18禁ゲーム「euphoria」をたった今、コンプリート(全CG/全イベント/全ED100%)しました。とても面白かったですね。正直なところ、僕にとってはkey「Rewrite」よりずっと面白かったです。ゲームの売り上げと面白さは決して比例しないなあと改めて思いました。

「euphoria」は、映画「SAW」「CUBE」シリーズを彷彿とさせるSFサスペンス。映画CUBEの舞台のような閉鎖空間に閉じ込められた人々が、非道な命令と残酷極まりないトラップの仕掛けられたその空間から脱出を試みる物語…のように一見は見えるのですが、実はもっとスケールが大きく、そしてとても読み応えのある優れたSFサスペンスでした。プレイしていて、仮想現実をテーマにした岡嶋二人の傑作SF小説「クラインの壷」(非常に優れた小説です。未読のお方々はぜひ読んでくださいな)を思い出しましたね…。本作において主人公が仮想現実と現実の境が分からなくなって、おかしくなっていく展開はクラインの壷に負けず劣らずの凄い緊迫感でした。黒幕が主人公を弄んで、「あなたの体験していたものは体感ゲームのモニターですよ」というところとか、完全にクラインの壷オマージュで思わずニヤリ。

ウィキペディア「クラインの壷」
『クラインの壺』(クラインのつぼ)は、岡嶋二人の小説である。1989年に新潮社より刊行され、1993年新潮文庫刊行、2005年には講談社文庫から刊行された。
ミステリー要素とSFをふんだんに取り入れ、当時まだ珍しかったバーチャルリアリティを斬新に取り入れた話が話題になる。表題はこの装置の名前として登場し表と裏の区別がない立体クラインの壺に由来する。物語が進むに従い現実世界(表)と仮想世界(裏)が曖昧になっていく様子が描かれる。
尚、岡嶋二人は徳山諄一と井上夢人のコンビであったが、本作を境にコンビは解消された。本作の大部分は井上の手によるとされる。

ストーリー
バーチャルリアリティシステム「クライン2」による最新鋭ゲーム、そのゲームストーリー原作者としてテストプレーヤーになった青年が、もう一人のテストプレーヤーの失踪を機に「クライン2」の裏事情を探っていく。

「euphoria」はどんでん返しの連続で、「Rewrite」とは違い、隠されたネタが命のSFサスペンスなので、ネタばれは控えますね。映画「SAW」のような展開(登場人物達は監禁され、姿の見えない主催者に、登場人物達自身の手による残酷な仕打ちを強制される)が続くので、犠牲者ヒロインのふりをして、その実はヒロインの中に黒幕が潜んでいるんだろうなと思っていたら、その通りだったんですね。ヒロインのなかで、おそらくはこ奴が黒幕かなと思っていたら当たったのでちょっと嬉しい。このヒロイン(ネタばれにならないよう名前は伏せます)、最初から最後までどうしようもなく腐っていた極悪非道の悪人だったのが、物語上も筋が通っている上に、他の18禁ゲームだと余り見ないような感じで良かったです。いろいろひっかけが用意されていますが、ミスリーディングを上手くかわして犯人を当てました。プレイするときはヒロインの中の誰が真の黒幕か考えながらプレイすると楽しいと思います。

多くの18禁ゲームの欠点として、物語において、ヒロインを極悪非道などうしようもない悪人として描くことができないというのがあるんですね。「ヒロインは魅力的でなければならない」というセオリーに多くの18禁ゲームは縛られているので、ヒロインをあまり悪く書けない。例え、ヒロインが悪人であっても途中で改心したり、何らかの同情すべき理由とかがあったりすることが多い。その結果、サスペンス・ミステリジャンルにおいて、女性登場人物(ヒロイン)のキャラクター性の自由度が凄く狭められちゃうんですよ。その結果、物語の自由度も大幅に狭められて展開が不自然になってしまう。例え物語上必要であっても、プレイヤーが嫌悪感を抱くようなヒロインを出すことを18禁ゲーム製作側は恐れるのですね。このようないわゆる「ヒロイン至上主義・キャラクター至上主義」の製作手法においては、物語にどうしても限界・不自然さが出てしまう。

けれど、本作「euphoria」の場合は、先に物語ありき、謎の散りばめられたサスペンスとしての物語に上手く合うようにきちんとヒロインを含むキャラクターが造形されているので、上記で指摘したような不自然さを感じるところはなく、18禁ゲームというよりは、面白いサスペンス映画やサスペンス小説を鑑賞しているような感じで楽しめましたね。SFサスペンスとして非常に優れた作品として評価しますね。サスペンスという作るのが大変なジャンルでここまで作ってくれて、クロックアップさんに感謝です。ヒロインがきっちりと救いようのない極悪人をこなしているという点ではエルフの傑作サスペンスゲーム「媚肉の香り」に通じるものがあります。本作には媚肉だけでなく、昔の全盛期のエルフ、野々村や河原崎を作っていた頃のエルフを彷彿とさせるような良さがありますね…。

学園恋愛物や伝奇アクション、ファンタジー冒険物のようなテンプレートがあって作るのがある程度安易な18禁ゲーム作品よりも、サスペンス、ミステリー、ホラー、きちんとしたSFなど、作るのが大変であり、そしてそれだけにきちんと作ってあれば謎解きの読み応えのある18禁ゲーム作品を意欲的なソフトハウスさんがきっちり作ってくれるのはプレイヤーとして嬉しく感謝の気持ちを覚えますね…。シナリオライターの丸戸史明さんが、サスペンス・ミステリージャンルは作るのが大変なので、18禁ゲームでは数少ないが、だからこそ作るやりがいがあるのだと述べていますが、まさにこの心意気を今回クロックアップさんに見せてもらった思いです。

つくとり:サスペンスの傑作、そして限界
http://www1.odn.ne.jp/yukyu_wod/analysis/tsukutori.html
ブランド公式ページ内(rufブランド消滅により現在消滅)の「企画屋の小林氏、丸戸氏からの発売コメント」「みなさん(他ブランドのシナリオライター)より発売のお祝いコメント」に書かれている通りの作品である。燃えや格好良さを求めず、奇怪でおどろおどろしく、謎解きやミステリーを楽しむ作品である。

このサスペンスという範囲でいえば、本作品は素晴らしい出来である。登場人物達や組織群の精緻な設定と作品内での行動が生み出す物語は見事なものである。高い文章技術、厳密な情報のコントロールで主人公とプレイヤーをうまく惑わせている。今時の作品らしく無駄なゲーム性や無駄な選択肢を徹底して排除してあり、間延びせずまたプレイヤーの負担なく楽しむことができる。

本作品はサスペンスとして優れているが、現状美少女ゲームの中でサスペンスが占める割合は著しく小さい。上記のコメント群の中でも二人(企画屋の丸戸氏、キャラメルBOXの嵩夜あや氏)から「最近主流ではない」と指摘されている。

ただしこの指摘は、昔はそうではなかった、昔は結構こういう作品もあった、という指摘でもある。それでは、廃れたのはなぜなのか? 今後サスペンスが美少女ゲーム内で再び確固とした地位を築くことはありうるのだろうか。

なぜ廃れたか、といえば、苦労の割に合わないからだろう。サスペンス・ミステリーはシナリオライターの負担が大きい。本作品は、上記コメントによれば、通常の作品の30倍の労力がかかっているそうである。では30倍と言わなくても、通常の作品の3倍売れるかというとそんなことはない。シナリオ以外の演出やCG面では、サスペンス物に要求されるのは売れる美麗な絵ではなく雰囲気に合った暗い絵である。これはハードウェアの制約から高品質の絵がそうそう出せなかった10年前なら絵が作品に合っているということで利点となるだろうが、今では絵が綺麗でないことが売り上げにマイナスとなってしまう。

ということで、サスペンスはシナリオライターの負荷がやたらと高く、そして出来の割に売れないジャンルである。作られないのは当然である。将来的にも、必要な巨大な労力を乗り越えられる才能あるシナリオライターが無茶して作ったときのみ、優れたサスペンス作品が生まれる可能性があることになる。

というわけで、通常の30倍の労力がかかる作品を、前回メインライターで制作した作品(「Steel」(Graviton)。本サイトでも紹介済。こちらも著しくライターの労力と才能を消耗する作品だった)からたかだか2年程度の時間で作り上げたライター・味塩ロケッツ氏には誠に敬服する。そして、どちらの作品も労力と出来の割に市場から評価されないことを現状のジャンル状況から仕方がないと感じつつも、残念に思う。

サスペンス・ミステリーにおいては、謎として提示されたものを後半で解くとき、きちんと辻褄を合わせなくてはならないので、適当に学園恋愛物を書きなぐるような方法では製作できないのですね。最初から最後まで論理的で合理的な破綻なきプロットを精緻に組み立てる必要があります。ミステリーが好きなお方々ならお分かりかと思いますが、これは非常に頭を使い労力を必要とする作業です。この手間を惜しむと「Rewrite」のように、デウス・エクス・マキナのご都合主義展開で幕を閉じるという残念なことになってしまう。だからこそ、プロット作りを惜しまず、物語への労力が感じられる良くできた面白い作品には敬意を表しますね。「euphoria」はその点、とても良く出来ていました。敬意を表するに相応しい優れた作品です。まさに次の言葉通りですね。

「このサスペンスという範囲でいえば、本作品は素晴らしい出来である。登場人物達や組織群の精緻な設定と作品内での行動が生み出す物語は見事なものである。高い文章技術、厳密な情報のコントロールで主人公とプレイヤーをうまく惑わせている。今時の作品らしく無駄なゲーム性や無駄な選択肢を徹底して排除してあり、間延びせずまたプレイヤーの負担なく楽しむことができる」

この言葉、ツクトリだけでなく、euphoriaにも当てはまる言葉と思います。本作はヒロインが主人公にデレデレすることだけのゲームとは一線を画している。物語の面白さで勝負しているゲームです。ヒロインが主人公にデレデレするようなゲームをプレイするようなプレイヤーに対して、プレイヤーのその特性(ヒロインがデレデレすればそれがヒロインの本心だと簡単に思い込む単純さ)を逆手に取って、上手くミステリ的なトリックを仕掛けているところが抜群に上手い。面白いSFサスペンスとしてお勧めできる作品ですね。

ただ、本作には映画の「SAW」シリーズと同じくらいのどぎつい残虐描写があり(環境設定で残虐描写の画像部分はカットできますが、文章は読み進めないと話が分からなくなるため、残虐描写文章でも避けることはできません)、また18禁ゲームですのでセックスシーンはふんだんに盛り込まれているのですが、これがまた強烈にアクの強いシーンが多いため、残虐描写やアクの強い18禁性描写シーンは苦手というお方々にはお勧めできません。購入するときはまずは購入前に体験版(下記)をやって、どぎつさを確かめてから購入した方がいいと思います。体験版をやって残酷なシーン・アクの強いシーンが大丈夫なお方々にお勧めする優れたSFサスペンスです。後半の展開はあっと意表を突かれること間違いなしと思いますよ。僕としては「Rewrite」より遥かに面白かった作品、面白い物語のゲームをやりたいお方々にぜひお勧めですね。特に映画の「SAW」シリーズ好きならきっとお気にいりになると思います。こういう作るのが大変なジャンル(SFサスペンス)に挑戦した意欲的な作品は売れて欲しいですね…。

クロックアップ「euphoria」公式サイト(体験版あり)
http://entacom.org/clockup/product/euphoria/index.html

映画「SAW」シリーズ

本作のような面白い物語のゲームが出ると本当に嬉しいですね。今週は僕がコンシューマサウンドノベルの最高峰として評価する久遠の絆のPC完全版が出ますし、実に楽しみです…。久遠の絆は一番最初に発売されたとき、発売日に買ってプレイして、あまりの出来の良さに感動して、アンケートはがきに「ぜひPCで完全版出してください。栞が大好きです」ってなことを沢山書いて送ったら、製作会社のフォグから栞のテレカが届きまして、栞テレカ、今も大切に持っていますよ…。僕はゲームプレイ後はアンケート葉書はきっちり出すので、サーカスなどを始めとしてゲーム会社から色々貰っておりますが(ゲーム会社にアンケート葉書出すと、ゲーム会社によってはテレカやアルバムや小冊子など非売品の色々なものを贈ってくれます)、その中でも、このフォグから頂いた久遠の絆の栞テレカは、一番思い出深いものの一つですね…。

euphoria
euphoria

久遠の絆 -THE ORIGIN- 初回限定SPECIAL PACKAGE
久遠の絆 -THE ORIGIN- 初回限定SPECIAL PACKAGE

久遠の絆 -THE ORIGIN- 初回限定通常版
久遠の絆 -THE ORIGIN- 初回限定通常版

媚肉の香り~ネトリネトラレヤリヤラレ~
媚肉の香り~ネトリネトラレヤリヤラレ~

クラインの壷 (新潮文庫)
クラインの壷 (新潮文庫)

CUBE キューブ(買っ得THE1800) [DVD]
映画「SAW」シリーズ
amazonエロゲストア
TVゲームストア

amazon浄水器一覧(ホームアンドキッチン)
食品・飲料ストアミネラルウォーター
amazon食品ストア
ペット用品ストア
アニメ総合一覧
まどか☆マギカ関連書籍
魔法少女まどか☆マギカブルーレイ・DVD
amazonまどか☆マギカ関連商品一覧
魔法少女まどか☆マギカ関連グッズ一覧
クラシックストア
ミュージックストア
amazonオタクストア
家電製品ストア
パソコン及びPC周辺機器ストア
TVゲームストア

amazonエロゲストア
amazonギフト券ストア

amazonトップページ




2011年07月01日 03:17

Rewrite 初回限定版
Rewrite Opening Theme song / Philosophyz

key「Rewrite」、フレンドの各キャラクター説明で設定が明かされていますね。以下の通りです。
リライト設定

人類が恒星間航行を起こしてアウロラ(篝)を別恒星系に持ち込むために作られた道具であるという展開はありがちなダーク設定で、よくない意味でたまらないなあ…。誰も殺していないと思われる月の篝はいいけど(庭の文明は超次元方程式によって各可能性世界の行く末を俯瞰する超高度シミュレーションの仮想文明で、現実の庭の文明において実際に存在した構成員は月の篝ただ一柱しかいない。個別シナリオの世界はシミュレートされた各可能性世界であり、現実ではない)、実際に遥か古代から人類種や他の種を虐殺して滅ぼしている地球の篝は勘弁してとしか…。人類(生命種)を自らの目的のための道具として生み出し、それらを残酷に扱い殺戮する創造主って、典型的な悪役ラスボスじゃないですか…。魔界塔士SAGAの神とか、スターオーシャン3のルシファー社長とか、真・女神転生シリーズの唯一神ヤハウェとか、アニメ「不思議の海のナディア」のネオ・アトランティスとか、小林泰三の小説「C市」のクトゥルフとか、そういう系統ですね…。

ウィキペディア「可能性世界」
可能世界論とは、論理学・哲学において、可能性、必然性、偶然性などの様相命題(ifの問題)を論理的に扱うための理論的装置である。可能世界の概念は論理学において広く定着しているが、その解釈の仕方を巡っては議論も多い。
可能世界の考えはライプニッツに始まるとされる。ライプニッツは可能世界の概念を神の心に結びつけて用い、現実に創造された世界が「全ての可能世界の中で最善のものである」と論じた。(中略)
世界について考えうる異なる「あり方」ごとに異なる可能世界があるとされ、そのなかで我々が実際に暮らしているのが「現実世界」である。(中略)
例えば「2000年のアメリカ大統領選挙でブッシュが大統領にならなかったとしたら、ゴアが大統領になっていただろう」という文は、次のような主張を表現したものだと定式化することができる。「ブッシュが大統領にならなかった可能世界のうち、我々の現実世界に最も近い全ての(可能)世界において、ゴアが大統領になっている」。

それと、篝は二人いる訳ですけど(地球の篝と月の篝)、Rewriteの感想などを見ると、どうも両者が混同されてるみたいですね…。moonシナリオの篝(月の篝)とterraシナリオの篝(地球の篝、咲夜の回想に出てくる、古代人類種の虐殺を行って地球の古代文明を滅亡させた方の篝)は、全くの別存在な訳でして、篝萌えとか言っている人はどっちの篝に萌えているのか区別した方がいいと思います。僕から見ると、主人公が仲良くなったのは月の篝なのに(moonシナリオ参照)、terraシナリオでは地球の篝に愛を告白したりして、主人公が月の篝を裏切って地球の篝に浮気しているようにしか見えない…。月の篝はまあ良いんですよね…。彼女がやったことはあくまでシミュレーションで、実際に虐殺に手を染めている訳ではないですから…。それに地球人類の存続のために彼女が行ったシミュレーションのおかげで正しい選択肢(人類が地球の篝に滅亡させられない選択肢)が分かった訳ですから。正しい選択肢が超ご都合主義魔法文明もしくはおっぱい文明の二択なのはあまりにどうかとは思いますが…。なぜ神(地球の篝)と根幹的なところで戦うシナリオがないのか…。こいつがいる限り、人類は永遠にアウロラの運搬を強制される神の奴隷じゃないですか…。地球の篝の無能さと傲慢さと残虐さ、そして何よりも、人類の主人として人類を奴隷化していることに対する嫌悪感は筆舌に尽くしがたいですよ…。こいつはどう考えても、メガテンのヤハウェです…。地球の篝はやってることが完全に真・女神転生2のヤハウェそのまんまじゃないですか…。人類は道を誤ったとして何度も人類を滅ぼしては文明をリセットする。

っていうか、「Rewrite」の話って全般的に真・女神転生シリーズそのまんまですね…。メガテンにおいて、人類は道を誤ったとして人類をたびたび抹殺して文明を滅ぼしてきた唯一神ヤハウェ、これは地球の篝そのままです。ヤハウェも地球の篝も両方とも人類を創造した創造主であり、人類のことを、自らが作った道具であるとして見下しているところも、人類が道を誤ったと判断したら容赦なく人類を滅ぼすところも同じですね。「Rewrite」の中で、聖書の記述は真実であり、ノアの箱舟の話も、バベルの塔の話も、地球人類を何度も大量虐殺した地球の篝の行動が後世に伝えられた記述だとされています…。そして氷河期などの環境の大激変も種の淘汰のため篝が起こしたと…。

メガテンにおいて唯一神と唯一神の秩序に絶対的忠誠を誓う、ロウ(秩序)のメシア教が、「Rewrite」では秘密結社ガイア。悪魔と手を組んで神に反逆し唯一神の秩序よりも自らの意志を尊ぶカオス(混沌)のガイア教が「Rewrite」ではガーディアンになっている。人類を滅亡させる滅びの歌はメガテンのメギドアークですね。真・女神転生2では、神の御使いであるセラフの四大天使(ミカエル・ガブリエル・ウリエル・ラファエル)が、人類を滅ぼす兵器であり神に選ばれた僅かな人間が別恒星系へ移住するための宇宙船でもある「メギドアーク」をメシア教に作らせて、ロウ・メシア教シナリオではこれを使用して神の意思どおり地球人類を抹殺します。ニュートラルシナリオと、カオス・ガイア教シナリオでは、人類を神から守るためにこれ(メシア教のセンターで作られているメギドアーク)を破壊することがシナリオ目的になります。メガテンには神にも悪魔にも与しないニュートラルという第三の道がありますが、これは「Rewrite」にはないですね。「Rewrite」の本筋(terraシナリオ)完全にメガテン2ロウ・メシア教のシナリオで、その部分が僕は嫌でたまらないなあ…。

メガテン2のロウ・メシア教シナリオは人類は神の目的のために作られた道具であると認めて神に屈服するシナリオでして(主人公自体も、メシア教の救世主計画で作られた人工的な救世主、すなわちイエス・キリストのクローン、神の計画の道具として最初から作られた、ヒロインは主人公の母で、聖母マリアの役割が与えられている)、このシナリオにおいては人類滅亡後、人類を深く愛していたため、人類を滅ぼした神に罰を与えようとする大天使ガブリエル(セラフの中で彼だけは、人間を深く愛している)とサタンの神への反逆により神は滅びるが(滅びるといっても、現世に顕現している神の一部分が破壊されて一時的に現世に対する神の存在が弱まるだけで、時間が立つと復活するところも篝と全く同じですね)、主人公は人類が滅びるまでは神に、そこからはサタンとガブリエルに動かされているだけで、最後まで誰かの道具です…。「Rewrite」の主人公も最後まで誰かの道具でしたね…。メガテンの神の目的も、自らが創造した生命という被造物を宇宙に広がらせることなので(ノアの箱舟たるメギドアークは地球から離れようとしない人類を地球ごと滅ぼす兵器であるとともに神に選ばれた人間のみを別恒星系へ送る恒星間航行宇宙船でもある)、「Rewrite」で地球の篝が「目的は広がらせ、地に満たすこと」と聖書の言葉を述べたとき、ああ、メガテンだなあと思いましたね…。

真・女神転生競┘鵐妊ング(LAWエンディング)
http://neoending.web.fc2.com/game/sagyou/me2en2.htm
センタービルの最上階部分である方舟が、センタービルから空中に飛び立った瞬間、クズリュウの頭が、魔界から地下世界…そしてミレニアムを突き破って、方舟の飛び立った後のセンタービルを突き抜けた!…まさに、間一髪だった。驚きを隠せないアレフ…どうやら、自分たちは難を逃れたようだが…?サタンは、そんなアレフに、冷静に声をかけた。

「驚いたかね?方舟は今、ミレニアムはるか上空の宇宙にいる。方舟は、君たちの母なる星を飛び出した。乗っているのは、新しい世界を造るために、選ばれた人々だ。方舟には、もう一つ役目がある。再生の為に行う、真の大破壊………イレースだ!それは、強力なエネルギー光『メギド・アーク』を地上に浴びせ、全ての悪しきものを消滅させる。人間は、数多くのあやまちを犯してきた。その結果が、今の荒れ果てた世界だ。生き残った全ての人間で、新しい世界を造ろうとしても、それは、あやまちを繰り返すだけ…より優れた人間、真実を理解する人間を選び出し、新たな世界の担い手とし、それ以外のものは、イレース…消し去る。これが、唯一神の命により、私が行う裁きなのだ。……では、メギド・アークを撃ち、イレースを行う!」

サタンの合図で、方舟から放たれた光の束が、遠くに光るアレフの母なる星を、あっという間に覆いつくし…一瞬で粉砕してしまった!

「イレースは、終わった…」

サタンは、なんでもないというように、さらりと言ってのけた。アレフには、ただ、見ていることしか出来なかった。ついさっきまでいた星なのに…全て、消し去られてしまった。ミレニアムも、地下世界も、魔界も…何も助けることは出来なかった。貧しいながらも、明るく一生懸命生活していた、ミレニアムの人達…地下世界の長老は、アレフがクズリュウを退治してくれると信じていたに違いない…魔界で、静かに暮らしていきたいと言っていた、妖精…

…全部全部、消えてしまった。

が、これが、自分で選んだ道なのだ、仕方が無い。サタンと共に、選ばれし者だけで、理想郷を築くと決めたのだ。それもこれも、みな、新しい世界の為なのだ。アレフは、自分自身に、そう言い聞かせるのだった。

その時、どこからともなく、何者かの声が聞こえてきた。

『よくやった サタンよ アレフを伴い 我が下へ来るのだ』

アレフ達は、サタンと共に、その声に導かれるように不思議な空間を進んで行った。

『アレフよ よく戦った ヒロコよ よく戦った 汝らの戦いは 全て 我が行いの為となったのだ』

やがて現れたのは、この世界を造り出したとされる唯一絶対の神 YHVH !

『我が名を称えよ 我が 栄光に満ちた 並ぶ者無き 我が名を称えよ…アレフ ヒロコ よく我が下まで やってきた 汝らこそ 真の救世主だ そして サタン よく 我が裁きを行った メギドの光に 照らされし世界は やがて 我がしもべに満ちて 栄える』

YHVHは、満足そうにそう言った…が、それもつかの間、いきなり、サタンは、YHVHにこう言い返した。

「…神よ、私の裁きは、未だ終わっておりません。最後に裁かれる者は……唯一にして最高の神、我が創造主 Y H V H !」

『裁く者サタンよ 汝 我をも 裁くと言うのか 造られし者が!…汝ら 我が雷に撃たれ 地獄へ落ちよ!永遠の業火に焼かれよ!悪魔よ!悪魔と手を結んだ 人間よ!』

もう、アレフに残された道は、ただ一つ…サタンと共に、YHVHを倒すことのみ!!たくさんの犠牲があった…迷い、裏切りもあった…だが、サタンを信じてここまで来たのだ。サタンが、神を倒すと言うのなら、恐れることなど何もない。アレフは、最後の力を振り絞り、サタン、ヒロコ、そして仲魔達と共に戦った。苦戦は覚悟の上だ。なにせ、相手は『神』なのだから…アレフも、サタンも、必死に戦い抜き…そして、とうとう、YHVHに、勝ったのだった!

『我が創造物に 裁かれようとは もはや 汝らは 我が手をはなれた 我が見えざる手の助けも無く 汝らに 進むべき道が見つけられようか 覚えておくがよい 頼るもの すがるもの無く 生きていけるほど 人は 強くない 人が 我に救いを求めるたびに 宇宙の大いなる意志は 何度でも 我を 生み出すであろう……』

気づくと、アレフとヒロコは、方舟の一角に立っていた。と、2人の目の前に現れた、大天使ガブリエル。思えば、彼には何度となく助けてもらった。サタンであるザインと、アレフとをつなぐ強い鎖のようでもあった。

「…終わった、何もかも。神が消えた今、神の使いである私に行き場は無い…だが、君らは違う…さあ、エデンへ行くのだ。」

そう言って、ガブリエルは、姿を消した…ガブリエル…彼は、一体どこへ行くのだろう?神の使いですら、選ばれなければ、エデンには入れないというのか…誇り高き、大天使ガブリエル…もう、彼には、会えないのか…

そういえば、サタンの姿が見えない。もしかすると、先にエデンへ行っているのかもしれない。とにかく、エデンへ行ってみよう。アレフとヒロコは、方舟の奥に造られたエデンへと急いだ。

美しき花の咲き乱れる楽園、エデン…選ばれし者のみ、入ることが許される理想郷、エデン…まさに、理想の千年王国!アレフも、ついに、ここへたどり着いたのだ。

やはり、サタンは、そこにいた。

「アレフ…ヒロコ…エデンの、みなが待っている、行け。私の役目は、終わった……私は、土に、かえろう……」

そう言ったサタンの体が、ボロボロと崩れ始める。

「さらば、真の救世主 アレフ…さらば、新しい聖母 ヒロコ…」

そして、サタンの…いや、ザインの体は、土にかえってしまった。

なぜ…なぜだ?どうして、みな、遠くへ行ってしまうのだ?とうとう、ザインまで…救うことができなかった。

違う…何かが違う…自分の望んでいたのは、こんなことじゃない!自分は、救世主なんかじゃないんだ!
みんなが…みんなが手を貸してくれたから、ここまで来られただけなんだ。一体、自分は何のために戦ってきたのか?自分を、本当の自分を知りたかっただけなのに…自分の記憶を、取り戻したかっただけなのに…

どこで、どう、道を見誤ってしまったのか…

後悔の念にさいなまれるアレフに、ヒロコが言った。

「アレフ、 サタンの…ザインのためにも、私達は、行かなくちゃ…これから造る、新しい理想の世界へ…」

選ばれし者だけを乗せた方舟が、新しい星へ向かって、進んで行く…

〜 END 〜

やっと、なぜRewriteに違和感と嫌気を覚えるのか、はっきりと自分のなかで説明がついた感じでして、心置きなくアンインストールできます。Rewriteは、ニュートラルシナリオもカオスシナリオも選べない、神を倒す意志を持つことができない、神に屈服するLAWシナリオしかない真・女神転生2なんですね。アニメ「不思議の海のナディア」でネモ船長が語っていた通り、例え人類が何かの目的のために道具として作られた存在だとしても、人類は道具であることを止めて、人類自らの自由意志で自らの行動と存在意義を決める自由がある(不思議の海のナディアにおいて人類種ホモ・サピエンスは宇宙人であるアトランティス人が奴隷として生み出した生命種であり、人類の敵であるネオ・アトランティスの目的は人類を再び奴隷化すること)。誰かの奴隷であることに反逆して自由を求めて戦うことのできる力、自らの意志を持つことができる力が、生命体の尊い力であるということですね…。僕はこの考えに共感しますね。

例えば、魔法少女まどか☆マギカのキュゥべえ(人類より遥かに進歩した宇宙人)みたいのが地球にやってきて、「人類が滅亡することで宇宙の寿命が延びて他の星の種族達がみな助かるんだ。だから今すぐ人類滅亡してよ!!」みたいなこと言っても、そしてその言葉が本当のことであっても、人類はキュゥべえにハイハイ従って滅亡する道を選んだりしないでしょう。地球の篝は倒さねばならないし、ガイアは間違っていてガーディアンが正しいというのはそういうことですよ。超越的な存在(ヤハウェや地球の篝やキュゥべえ)が宇宙全体の大局から見た視点において人類を滅ぼすことが正しいと考えたとしても、人類側から見た視点としては、そんな視点の言いなりになって滅ぼされる謂れはない。むしろ、自らの命の存続のために戦うでしょう。それが生命体の意志、命を守り存続させるために戦う、生命の力だからです。

真・女神転生2のニュートラルシナリオ・カオスシナリオや真・女神転生3マニアクスのマニアクスシナリオ(あらゆる多元世界において生命と宇宙の歴史を操り支配する神に対し自由を求めて反逆し、悪魔達を率いて戦う)や真・女神転生ストレンジジャーニー(神の意にそぐわない人類を浄化=皆殺ししようとする神と戦う)やスターオーシャン3(創造主ルシファー社長と戦う)や魔界塔士SAGA(創造主である神と戦う)や不思議の海のナディア(創造主の後継者を名乗るネオ・アトランティスと戦う)のように、創造とは何か、自由とは何か、生命とは何かということをきちんと考えた上で、人類を道具化する創造主(地球の篝)と戦うシナリオを「Rewrite」は作るべきだったと思いますね…。このことについては「超越的存在に対する人間の自由意志」というテーマをずっと描いてきたメガテンシリーズなどのRPGの方が「Rewrite」よりもずっと真剣に考えていますよ。「Rewrite」は結局最初から最後まで神(創造主)に屈服していますけど、人類の自由について真に考えるならば、神に抗い人間の自由を希求する道だってある筈でしょう。「俺たちはモノじゃない!!」

2010/08/10 (Tue) おれたちは モノじゃない!
http://pecoranera.blog63.fc2.com/blog-entry-460.html
「ゲームで印象的な台詞は?」

此れは投稿しておかねばと思ったんだ!何に嵌まっても最後には帰ってくるジャンル、故郷ジャンルとでも言いましょうか。GBサガ。
 
其の中でもやはり第一作目、魔界塔士から。楽園を目指して、様々な怒りや悲しみを乗り越えて、塔の最上階に辿り着いた主人公達に、子供のようにはしゃいで神が言う。全ては神の仕組んだゲームに過ぎないのだと。

力に踊らされすれ違った姉妹。
強大な敵に立ち向かう為命を落とした兄。
神を信じてひたすら待ち続けた男。
子供達の無事を神に祈り命を落とした父、しかし死んでしまった子供達。

「それがどうかしましたか? すべてはわたしのつくったモノなのです」

激怒した主人公が言い放つ言葉。

「おれたちは モノじゃない!」

Rewriteには篝と根本的に戦うシナリオはないので、人類が篝と戦うエンドを自分で作ることにしました。楽しんで頂ければ幸いです。

Rewrite -魔界塔士SAGA編-

それまでのあらすじ(時系列は加島桜死後に朱音がガイアの権力を掌握し、滅びの歌を発動する直前。ドルイド小鳥の手から鍵がガイアに奪取されてしまっている)
ガイアの人類抹殺を止めるため、最終決戦を挑むガーディアン。人類抹殺を目論む秘密結社ガイアの総帥朱音とその愛人である湖太郎を倒し、最強の魔物使いちはやと最強の魔物咲夜と和解して、ついにガイア本拠地を制圧したガーディアンメンバーの静流・ルチア・西九条・江坂・今宮とちはや・咲夜はガイア本拠地の奥深くに圧縮空間として存在していたゲートから、神の超空間ひなぎくの丘にワープし、ついに篝と対面する。

神の超空間ひなぎくの丘
江坂
「お前が鍵か」
咲夜
「間違いありません。この少女が人類を滅ぼす鍵です」

「やっときましたね。おめでとう。このゲームを勝ち抜いたのは君たちが始めてです」
西九条
「ゲーム?」

「第三惑精クリーミィ☆かがりんが作った壮大なストーリーのゲームです!」
ちはや
「どういうことです?」

「篝ちゃんは人類が恒星間航行しないことにいらいらしていました。そこでガイアに人類抹殺を命じたのです」
今宮
「なにかんがえてんだ!」

「ガイアは何度か人類を抹殺して文明をリセットし、歴史を面白くしてくれました。だが それもつかのまのこと。繰り返される人類滅亡と文明リセットにも退屈してきました」
江坂
「そこで ゲーム…か?」

「そう!そのとおり!!篝ちゃんはガイアと戦う組織が欲しかったのです!」
咲夜
「ガーディアンとガイアの戦いはあなたが書いた筋書きだったという訳ですね」

「なかなか理解がはやい。多くのモノたちが人類抹殺を防げず、人類と共に消えていきました。死すべき運命を背負ったちっぽけな存在が必死に生きていく姿は篝ちゃんさえも感動させるものがありました。篝ちゃんは、この感動をあたえてくれた君たちに、おれいがしたい!どんな望みでも叶えてあげましょう」
ルチア
「お前のためにここまできたのではない!よくも私たちを、みんなを、おもちゃにしてくれたな!」

「それが どうかしましたか?全てはわたしが作ったモノなのです」
静流
「私たちは、モノじゃない!」

「創造主である篝ちゃんにケンカをうるとは…どこまでも楽しい個体たちだ!どうしてもやるつもりですね。これも生き物のサガか…よろしい。死ぬまえに第三惑精クリーミィ☆かがりんのちから、とくと眼にやきつけておけ!!」
咲夜
「ミナタさんを殺したあなたを許すわけにはいかない!ちはやさん、奴を倒す許可を!」
ちはや
「やっちゃって、咲夜!」

第一ターン:静流の先制攻撃
武器選択→チェーンソー

篝はバラバラになった

今宮
「創造主とやらをやっちまったな…」
静流
「神属性はチェーンソーで一撃」
咲夜
「私が倒したかった相手なのですが…」
静流
「早い者勝ち」
ちはや
「これからどうするんです?」
江坂
「この向こうには地球と別の世界があるということか」
ルチア
「行ってみる?」
ちはや
「私はどっちでもいいですよ」
西九条
「でも地球もけっこういいとこになったんじゃないかしら?」
今宮
「確かに。鍵の本体を倒して、もう鍵が現れることがないからな!」
江坂
「うむ。二度と鍵が現れないとなれば、ガーディアンとガイアの争いもなくなってゆくだろう」
静流
「行こう!」
みんな
「どこへだ?」
静流
「私たちの地球へ!!」

Rewrite -魔界塔士SAGA編- END

Rewrite 初回限定版
Rewrite Opening Theme song / Philosophyz
真・女神転生 STRANGE JOURNEY(ストレンジ・ジャーニー)
アルティメット ヒッツ スターオーシャンTill the End of Time ディレクターズカット
ふしぎの海のナディア DVD-BOX I
ふしぎの海のナディア DVD-BOX II
脳髄工場 (角川ホラー文庫)
Rewrite Opening Theme song / Philosophyz
amazonエロゲストア
TVゲームストア

amazon浄水器一覧(ホームアンドキッチン)
食品・飲料ストアミネラルウォーター
amazon食品ストア
ペット用品ストア
アニメ総合一覧
まどか☆マギカ関連書籍
魔法少女まどか☆マギカブルーレイ・DVD
amazonまどか☆マギカ関連商品一覧
魔法少女まどか☆マギカ関連グッズ一覧
クラシックストア
ミュージックストア
amazonオタクストア
家電製品ストア
パソコン及びPC周辺機器ストア
TVゲームストア

amazonエロゲストア
amazonギフト券ストア

amazonトップページ




Archives
livedoor プロフィール

ねこねこ

記事検索
  • ライブドアブログ